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人狼物語 三日月国


23 【完全身内】Días preciosos【R18RP村】

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視点:



   貴方が半吸血鬼の彼を認めた上で
   いっそ記憶処置を解いてしまうこと

   記憶を取り戻した彼は
   先述の通り大変な事になります

   何時間何日何週間掛かるかは不明ですが
   容態が落ち着くまで側に居てやれば
   もしかするかもしれません

   但し失敗すれば
   彼は自己破壊を起こすでしょう

   成否に関わらず傷を負うかもしれないし
   ……貴方の力は激減するでしょうね
 



 [ 何処かへ向かう自分の姿を惜しまれていることも
   自分があの話し合いに入れないのも
   その理由を知る事はない

  
教会との別れの様な気がした


   地下へ続く道を降りて、降りて
   その先は今まで知らなかった生き方の世界 ]
 


 [ 気付きもしないたくさんの優しさに包まれて

  
記憶を消されたのも生きる為
話し合いをしようとは歩み寄る為
あの会話に入れないのは僕を苦しめない為
そして地下へ潜るのは…新しい生き方の為


                  “僕”は今も、眠り続けている ]*

 


  真祖だけが吸血鬼を、増やす。

[  小さく呟く
  クラレンスが半吸血鬼となったのは
  真祖と遭遇したからか、と合点がいく

  語られる変質に目を瞑る
  一体ひとりでどれ程のことを抱えたのだろう

  今迄その兆候がなかったのも
  先生が記憶処理をしていたおかげもあるのだろう

  精神と肉体の噛み合わなさ
  どれほどの痛苦を抱えているのだろう  ]

   せんせい……



[  はっと息を呑んだ

  あの時にうかつに呼んだ彼の、本当の名
  元は人間だと伝えた時に机に伏せるほどの不調 ]

( それはもうきっと遅い
  僕は憎悪で塗り固められていた

  だけどこれは僕のためじゃない
  あの子がいたから
  ……あの子がいたから、僕は僕でいられた

  僕は壊れずにいられた。
  なのに僕が、彼を壊してしまうのか   )




────────…あの子に会いたい


[  こんなに近くにいるのに、会えない ]

[ 
 ────……獲物である僕が選べるものなんて



   終わらない夜にひとつだけしか望まない
   星のない夜でもいい


             ただ もういちど ]



    ………生きててくれた、それだけで
     ………………僕は世界に感謝できる *






  その言い方って、もしかして……


 [ 痛い。駄目だ。意識が途切れそう
   だけど伝えないと

   左腕のミサンガを取って、握り締め ]
 


────……………

[  ミサンガを握り締めている左腕に手を添える
  昔日がこんなにも鮮明に蘇る

  いつか、また

  きみの知らない約束を想い起こす  ]



   ……これを渡したのは、僕だよ

   
    
(親愛なる我が友)

     
 DearMyFriend

 


   ……これからもじゃなくて
   改めて相棒になりたい

   クレランスのままで、僕は今は充分

   僕の大事な、幼馴染み
   きみがきみのままだから、いいんだ。

    ずっと、持っていてくれた…それだけで


[  二度と会えない筈だったきみに、会えたなら
  例え忘れられていても、今どうとも思われてなくても

  苦しめるぐらいなら新しくはじめよう…?  ]*


 [ ああもう駄目だ
   痛みは激痛に変わる。痛い痛い痛い

   凄く大事な事を言っていた気がしたのに
   それすらろくに聞けなかった

   そのまま酒場の机に伏せる
   気絶に近い倒れ方をしたからか
   どさり、重い音が響いた ]
 


 [ 改めて、相棒になってくれるのなら
   今度は相棒らしい事をしてくれるのだろうか


  
それは無関心だった自分の、薄らとした望み



   左腕に添えられた君の手を
   意識の薄い中でも弱々しくも握ろう ]*
 



あの2人仲良しになれたらいいね?

[最初は心配だったけど
いがみ合うのも仕方ないのはわかっていてもね

一緒に抜けてきたら安心だよねって]*



   連絡した通り
   悪しき吸血鬼が近付いています

   ……呪いをかけたあの、吸血鬼が

   当の吸血鬼は普段の我々には
   手出し出来ない領域に住んでいます

   ですがここに近付いている事
   それは教会としては討伐するチャンスとなる

   ただしそのまま倒す訳にはいきません
   もうすでに知っているかもしれませんが
   あなたについた呪いを祓ってからではないと

   当の吸血鬼の死と共にあなたは死にます


   ……呪いの解き方を教えましょう
   薬は今日の夜までに作っておきますから
   研究区画まで取りに来てください

 [ する、と1枚のノートの用紙を渡す
   呪いの解き方のひとつ。最も現実的な方法が、そこに ]
 

   彼奴が……?
   あの吸血鬼が…近づいてる?

   僕の村を焼き払った彼奴が

[ 沸々と煮え滾る怒りと憎悪
    ────無力と嘆き

 様々な負の感情がない交ぜになる

 孤児であるからと差し出された生贄
 誰もが安堵したあの長い長い一日

 この世界で僕が死んでも誰も悲しまない
 その事実がひどくひどく重い虚無感を伴う]


 わ、…かったよ


[ 嗚呼。嗚呼。わかっていた。
 知っていた。知っていて見ない振りをしていた。 ]


  気まぐれに絶望を与えようとする
  彼奴……


[ あの吸血鬼を退治せねば
 僕は本当の意味では前に進めずに、あの村に取り残されたままだ。

 今のままでどうして彼の記憶を戻してくれと言えようか? ]