[普段近くに居ることが多いから、
近くに居れば居るほど触れたくなって、
いつも隙間を埋めるように抱き合っていた。
もちろん、互いに疲れ果てたときは、
ただくっつきあって眠るだけのときもあったけれど。
ベッドの上でも愛を情熱的に語る威優は、
電話の向こうだと少し覇気がなくて可愛らしい。
それでも離れている距離など感じないくらいに
好意を、愛情を注いでくれる。
遠距離恋愛なんてしたこともないけれど、
威優とならそれすらも乗り越えられそうだ。
……なんて。
一週間で愚痴っていたとは思えないぐらいに
電話一つで浮かれてしまう程、溺れている。]