10:01:24

人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


「…………そう……」

見開かれたままの片目が、色のわからない細い目を見下ろす。
説得するような声色からは、あなたの今までの経験を
物語っているように思えた。

「そっか、生きる為、か」

生きる為なら何をしてもいいんだろうか。
脳裏を過った言葉は声にはならなかった。

「本当の戦場のことなんて表面上でしか知らないけど……
 親父みたいにだけはなりたくないって思ってるんだ」

──父親のようには絶対なりたくない。
それは何かの呪いのように、ずっと己の影につき纏っている。

「……心配してくれてありがとう、セナさん。
 こんな話、はじめて人にしちゃったな〜……あはは……」

表情は相変わらず薄笑いを浮かべている。
まだすこし濡れたままの髪から、水滴が落ちた。

【人】 発熱 ニエカワ

>>61 ロク

「乗ってみたい……新幹線に乗って旅行とか……」

幼少から体の弱い少年にとっては旅行は憧れだ。
貴方が言い淀んだことに対しては軽く首をかしげたが、続く話に言い間違いでもしたのだろうと流して。

「東京五輪……いいなぁ
 ロクは見に行くの?」
(65) 2021/06/30(Wed) 11:30:46
薄く笑う貴方の頭を撫でようとして、やめた。
そんな資格、自分には微塵も無い。

「……そう思っているなら、大丈夫ですよ。
 では、この事は内密にしますね」

立ち上がると、深く息を吐いた。
覚悟を決めるかのように。

「大まかに解体して来ます。
 用意ができたら呼びに行きますけど、今日使う部屋は決めてますか?」

「……うん」

じっとあなたの一挙一動を見ていた。

「部屋は、決めてないな。
 使っていい部屋知ってる? そこにいるよ」

「使って良い部屋は幾つかあるんですが、
 一階の空き部屋だと助かります。宿直室が近いですから」

手術室へ向かいやすい、とは言わずに一階を勧めた。
貴方が手伝っていることを、極力知られたくないからだ。

「あと、できればこの手伝いの件は内密にお願いします。
 食べ物があるとわかると、その……、
 揉め事が起こるかもしれませんから」

そう言い残せば、手術室へ歩き出す。

あなたのお願いに素直に頷けば、

「ねえ、セナさん」

その背を一度呼び止めた。
あなたがどう反応しようとも言葉を続ける。

「今度、セナさんの話も聞かせてね」

それはなんでもない身の上話かもしれないし
親父に教えてもらえなかった戦時中の話かもしれない

そしてまた後でね。と笑った。
やがてメイジも言われた通り、一階の部屋へと向かう。
……妙な胸騒ぎと違和感を覚えながら。

【人】 発熱 ニエカワ

>>67 ロク
「いけるなら絶対行った方がいいと思う」

真剣な面持ちだ。

「うん……村の広場に散歩すら行かせてもらえないからね
 監禁だよ、こんなの」

体のためを思っての処置だとわかっていても不満そうだ。
(68) 2021/06/30(Wed) 16:26:28
ぴたり、一瞬足を止める。

「……ええ、勿論」

小さく呟き、再び歩き出す。
手術室へ入れば、手術台を見て眉を顰めた。

メスを用意する。
容器を運ぶ。
思い出す。

 
 
「父さん」


   
「母さん」


      
「どうか、許してください」

 
 

【人】 発熱 ニエカワ

>>69 ロク

「あ、話し込んじゃってごめん」

あまり拘束していては悪いと気づき、軽く会釈した。

「また明日……トウキョウの話とか聞かせてほしいな」
(73) 2021/06/30(Wed) 18:54:00