81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
「…………そう……」
見開かれたままの片目が、色のわからない細い目を見下ろす。
説得するような声色からは、あなたの今までの経験を
物語っているように思えた。
「そっか、生きる為、か」
生きる為なら何をしてもいいんだろうか。
脳裏を過った言葉は声にはならなかった。
「本当の戦場のことなんて表面上でしか知らないけど……
親父みたいにだけはなりたくないって思ってるんだ」
──父親のようには絶対なりたくない。
それは何かの呪いのように、ずっと己の影につき纏っている。
「……心配してくれてありがとう、セナさん。
こんな話、はじめて人にしちゃったな〜……あはは……」
表情は相変わらず薄笑いを浮かべている。
まだすこし濡れたままの髪から、水滴が落ちた。
| >>61 ロク 「乗ってみたい……新幹線に乗って旅行とか……」 幼少から体の弱い少年にとっては旅行は憧れだ。 貴方が言い淀んだことに対しては軽く首をかしげたが、続く話に言い間違いでもしたのだろうと流して。 「東京五輪……いいなぁ ロクは見に行くの?」 (65) 2021/06/30(Wed) 11:30:46 |
薄く笑う貴方の頭を撫でようとして、やめた。
そんな資格、自分には微塵も無い。
「……そう思っているなら、大丈夫ですよ。
では、この事は内密にしますね」
立ち上がると、深く息を吐いた。
覚悟を決めるかのように。
「大まかに解体して来ます。
用意ができたら呼びに行きますけど、今日使う部屋は決めてますか?」
「……うん」
じっとあなたの一挙一動を見ていた。
「部屋は、決めてないな。
使っていい部屋知ってる? そこにいるよ」
「使って良い部屋は幾つかあるんですが、
一階の空き部屋だと助かります。宿直室が近いですから」
手術室へ向かいやすい、とは言わずに一階を勧めた。
貴方が手伝っていることを、極力知られたくないからだ。
「あと、できればこの手伝いの件は内密にお願いします。
食べ物があるとわかると、その……、
揉め事が起こるかもしれませんから」
そう言い残せば、手術室へ歩き出す。
あなたのお願いに素直に頷けば、
「ねえ、セナさん」
その背を一度呼び止めた。
あなたがどう反応しようとも言葉を続ける。
「今度、セナさんの話も聞かせてね」
それはなんでもない身の上話かもしれないし
親父に教えてもらえなかった戦時中の話かもしれない
そしてまた後でね。と笑った。
やがてメイジも言われた通り、一階の部屋へと向かう。
……妙な胸騒ぎと違和感を覚えながら。
| >>67 ロク 「いけるなら絶対行った方がいいと思う」 真剣な面持ちだ。 「うん……村の広場に散歩すら行かせてもらえないからね 監禁だよ、こんなの」 体のためを思っての処置だとわかっていても不満そうだ。 (68) 2021/06/30(Wed) 16:26:28 |
ぴたり、一瞬足を止める。
「……ええ、勿論」
小さく呟き、再び歩き出す。
手術室へ入れば、手術台を見て眉を顰めた。
メスを用意する。
容器を運ぶ。
思い出す。
「父さん」
「母さん」
「どうか、許してください」
| >>69 ロク 「あ、話し込んじゃってごめん」 あまり拘束していては悪いと気づき、軽く会釈した。 「また明日……トウキョウの話とか聞かせてほしいな」 (73) 2021/06/30(Wed) 18:54:00 |