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人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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[まつもっちゃんに抱きかかえられて、時折短い言葉を交わすだけの徹っちんの具合はいくらか良くなってきているようにも見える。

手当ては必要ないのだろうかとは思うけど、無理に動かすよりも今のまつもっちゃんの対応が最適なのかもとは、何となく。

死にたい気持ちがわかるって言葉の意味は察しの悪いオレにはよくわからない。
仮にじゅじゅとのやり取り聞いてたとしても多分、オレにはよくわからなかっただろう。

だから、その気持ちの理由を徹っちんに聞くことができない自分を歯痒いと思った。

まつもっちゃんの「そういう日もある」に、好きな歌だと言ったら徹っちんが送ってくれた曲を思い出して、そう割り切れる出来事なら良いな、と。]

 
 オレは無事だよ、笑えるくらい。
 でも元気ではないかも。
 徹っちんもいないし。

[話すこともできないし、一緒に飯食うことも、お菓子分けることもできないから。
だから出来るうちはやっといた方が良いよって、伝えられたら良いのに。

だけど、オレのいないとこでもオレのこと、思い出してくれるのはすごく嬉しいなって思うから、ちょっと元気出たよ。 

それから「香坂ちゃんや今泉ちゃん」って言葉にアプリコットやみこの病室もわかったら顔出すかな、とか考えて。

徹っちんの寝顔を見ながらそっと(する必要はないのだが)二人のそばを離れた。]*

[そっと離れた後のこと、徹っちんが目を覚ました時の場面は見ていない。

これは夢の中で、天使から頼んだ神のご慈悲の賜らしいので。
意識すれば好きなタイミングで好きな場所に行けるのかもしれないけど、とりあえず今は心配は薄れたから。

くっきーと先輩はどうしてるだろう。
先輩なら頼りになるから彼女を元気付けられるかな。
集合写真撮った後の二人の会話は知らなくて、先輩の心の内も何も知らないから、単純にそんな風に思いながら。

屋上からエントランスに飛ぶみたいなことは、かなり現実感の薄れた幽霊みたいな今ならできるのかもしれないけど怖いのでやらなかった。

階段を降りて美術館をエントランスに向かって抜けようとすれば、じゅじゅが歩いているのが見えたろうか。

ついて行けば、あの絵の前。
ミサミサの絵に話しかけている。

偽物のミサミサのことはLINEで共有された話からしか知らないから、何か異常現象の一種くらいに思ってたけど違うのかもしれないなと少し思った。]

[じゅじゅには徹っちんのことよろしくって言ったけど、二人にとってそれは、やはり余計なお世話だったのかなと、屋上での徹っちんを見て思ったりもする。

仲良くできるよと保証したのは本音だし、じゅじゅも仲良くしたいと思ってるというのも本当だとわかる。

ただ、オレともくっきーとも仲良くしたいと言った彼女は、皆と仲良くしたいと思ってるということなのかもしれない。
いや、多分皆と仲良くしたいと思ってるとは思うんだけど。
そりゃな、それはオレもそうだし。]

 オレは誰かの特別になりたくて、
 誰かを特別に思いたいと思ってるけど
 じゅじゅはそうじゃないのかな。

[オレは受け入れるのは難しい「皆のためなら自分を犠牲にしても良い」なんて自己犠牲を持ってるのは知らない話だけど。

還ってきたら聞いてみようかな、と思った。]*

[じゅじゅがミサミサの絵に話しかけている内容の意味はよくわからなかったけど、なんだろう、彼女は本当に博愛を持っているんだなと思う。
"人と違う感じ方"については気になったからなんとなく記憶には留めたと思うけど。

それからくっきーと先輩の話してるとこに戻って来れば、もう起き上がってたくっきーの隣に座って二人の会話を聞いた。

先輩がかける言葉を綺麗事とまでは思ったことないけど、言葉を選んで相手を気遣って話してるのはなんとなく。
先輩にもそういう心の葛藤みたいなのがあったなんて知らなくて。
先輩が傷つきたくないから本音を隠してたこと、意外だけど少し嬉しいと感じた。
誰でも弱いところあって当たり前なんだと思えて。]

 ………、

[絶対に再会したい人がいるって言葉が自分のことだとわかるから、くっきーが死にたくないと思える理由になれてることがオレにとっては救いだ。
それはオレが生きてる意味、生きてていい価値があるってことだから。]

【人】 1年生 工藤美郷

──現在・特別展前──

[松本先輩や朝霞さんとの会話の後。
 やがて工藤は、匂いに耐えかねてレストランを後にした。
 向かった先には、朝霞さんがいた。>>92>>93>>103
 特別展の、工藤を模した絵の前で、静かに語りかけていた。
 工藤が動いている限り、口でも文字でも、決して意思を見せぬ絵に。]

 ……………………。

[その時は、彼女は、人と感じ方が違うという悩みを話していただろうか。
 工藤もまた沈黙したまま、朝霞さんの背中をじっと見つめていた。
 音も無く。気配も無く。気づかせることも無く。
 やがて、朝霞さんが「慌ててお話に来ました」と言って初めて、背後から声をかけた。]

 その絵は動きません。私が望んで中に入らない限り。

[そのままふらふらと歩み寄る。目線を絵に向けたまま。
 そして絵に触れると、朝霞さんに視線を向けた。]

 私は自分では出られません。話が終わったら引っ張り出してください。

[言うと、反動をつけて、絵の中に飛び込んだ。]
(111) 2022/09/10(Sat) 20:32:42

【人】 ??? 工藤美郷

[工藤が中に入ると、入れ違いに全く同じ顔の女が飛び降りた。
 その時どこまで話が進んでいただろうか。とにもかくにも、理想の投影は、朝霞に人懐っこく笑いかけた。]

 ありがとう。
 このハンカチは私が唯一手に入れたもの。手放したく無かったの。
 それにほら、こうして合わせると、挿し色になって綺麗でしょう?

[スーツの胸元に押し当てて、悪戯っぽく見せつけた。]

 起きるまでの間は、私はあの子の中に溶け込んでいる。私の意思で動くことは無いけれど。
 だから、あの子が把握していることなら、情報共有しなくて大丈夫。
 それで──わざわざ『私』と話したかったことを聴かせてくれるかしら?*
(112) 2022/09/10(Sat) 20:33:52
??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a37) 2022/09/10(Sat) 20:36:38

??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a38) 2022/09/10(Sat) 20:37:32

[泣いてしまいそうだけどって葛藤には、やはり胸が痛んで。
我慢するくらいなら泣いても良いって、少しでも楽になれるならって伝えたいけど伝えられないのが苦しい。

でも、それを先輩が伝えてくれたから]

 ありがと、先輩。
 先輩の本音は、建前よりきっと優しいよ。

[そう、小さくお礼を呟いた。

本人はまだ頑張るみたいだから、やはり心配にはなってしまう。

無理させてしまうなら「泣くなよ」なんて言わなければよかったと思うけど、約束が気を張らせている支えになっているなら、崩れてしまうよりは良いのかも、とは少しだけ。

並べられてる「知ってる」人達の名前に、その知ってる事実は基本オレがくっきーに惚れてるというだけなのではとは思いつつ。
先輩は何か察してたらしいから、消える直前まで二人でいたし見えないようにだが手も握っていたし、そのせいかなと思うと恥ずかしくもあった。

最後の一人になるかもしれない覚悟、と告げた笑顔からは目を逸らして。
その覚悟はオレの方ができてないから。]

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・レストランにて松本先輩と>>68──

 誰かが私のために何かをした時。
 私に利があった時。

[松本先輩の言葉を繰り返す。それから湿布のことを言われれば、]

 松本先輩が置いたものとは気づきませんでした。
 気づいたのは武藤先輩です。

[そこまで言ってから、ふと気づいたように続けた。]

 武藤先輩が、松本先輩に礼を言うと良いと言った。
 だから今、私は松本先輩と話している。これも一つの利益です。
 つまり松本先輩の話を総合すると、私は、武藤先輩にも「ありがとう」って言うと良い。

[工藤は学んでいく。全員からとは仲良くできないとしても、根気よく説明してくれる相手に接して。不器用ながら、一歩ずつ。]
(118) 2022/09/10(Sat) 20:53:18

【人】 1年生 工藤美郷

[不器用に、実直に。
 言葉の裏を読むことなく、死への渇望を肯定した。]

 はい。私もそう願います。他の誰かに決まっていたとしても。

[決して憎いわけではない。親切にもしてもらった。
 だが工藤は、先輩の死を望む。]

 残念ながら松本先輩の名前が呼ばれて、起きてしまった場合。
 先輩はまだ死にたいですか。

[事実を確認するように、じっと目を見上げて問うた。
嘘の見抜けぬ眼で、真実を口にしてくれると信じ切って。]*
(119) 2022/09/10(Sat) 20:54:54

【人】 ??? 工藤美郷

──朝霞さんと──

[ハンカチを褒められて、女は口の端を綻ばせた。
 鑑賞物としてのプライドを守ってくれた、一枚のハンカチ。
 それは、真実に気づきながらも優しい嘘をついてくれた朝霞との、工藤には無い絆。]

 静かな絵には話せても、喋る私には話せない?
 まぁ、分かる気がするけどね。あの子もそういうところあるから。

[それでも恥ずかしそうに話を続けてくれれば、「んー」と口元に手を当て、少し考えるような仕草をした。]

 どうだろう。好きなのかなぁ。
 でも、そうだな。気になる人はいる、かな。

[そう器用にはぐらかすと、]

 ね、聞かせて。朝霞さんのこと。好意の区別がつかなくても、何か心に引っかかるものがあるから悩んでいるんでしょう?

[問いかける言葉は、決して揶揄する響きはないけれど。
 最後ぐらい、ガールズトークを楽しみたい。
 どこかでそんな望みもあった。きっと、工藤にはできないことだから。]*
(124) 2022/09/10(Sat) 21:13:05
??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a41) 2022/09/10(Sat) 21:15:59

[先輩がオレとくっきーのことに気づいた理由、憶測でしかなかったが、まさか抱きしめたところを見られていたとは知ることがあるならば、余計に顔が熱くなる思いだったろう。
ただ、先輩。それ結局透けたのオレのせいなのでは???と謎のフォローに返したくもなるというのは更に知らない話。

話してるくっきーの顔色が良くない、と気付いたのはどのあたりからか。
吐いていたし体調は悪いのだろうとは察していたけれど。

林檎を怖がる理由は知らず、先輩に開けてもらった水が、くっきーに渡ればネクター飲料みたいに変わるのは何かのマジックみたいだった。]

 くちうつし……、
 いや、うん、緊急事態だし、人工呼吸みたいなものだし、

[先輩の提案に横でぐるぐる呟いていたけれど、実際何か水分は取らせないとなとはわかるので。
オレはそんな狭量な男ではないので。

ああ本当に、どうしてオレは目を覚ましてしまったのだと。
くっきーを運ぼうとする先輩に頭を下げながら何も出来ないやるせなさで胸がいっぱいだった。]*

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・朝霞さんにお礼言われた>>3:400──

[朝霞さんから、過呼吸の際のことについて、礼を言われた。]

 はい。朝霞さんは私の言うことを聞かなければ、窒息する恐れがありました。

[謙遜することなく肯定した後、「ですが」と続けた。]

 以前、過呼吸になった人にも同じことを言いました。
 そうしたら嫌われました。私には優しさが無いから、正しいことを言っても聞く気がおきないそうです。
 朝霞さんとあの人との違いが、あの人は苦しみ続け、朝霞さんは落ち着くという結果を産みました。

[そう、分かるような分からないようなことを伝えた。
 もしも上手に話せたならば、「あなたを落ち着けたのはあなた自身の力だよ」程度は言えたのかもしれないが。]*
(126) 2022/09/10(Sat) 21:38:03
[ふわふわと、この夢の中にまだオレがいた時のことを思い出す。

徹っちんから「死にかけたことがある」と聞いた時、オレは生きててよかったと答えた。

なんで?は聞かなかったが、理由についてはなんとなく。
前髪で隠した下にある傷跡っぽいのとかは髪撫でたりした時に見えたことがあるし、腹の傷も見たことがあるのでなんとなく。

大きな事故でもしたことがあるのかと思っていたけど、本人の口ぶりから昔はやんちゃしていたらしいので、そのせいなのかもと思ったのは最近の話。

仲良しでも知らないことはたくさんあるけど、そのあたり踏み込んで聞いておいてもよかったのかなとも思う。

どんな過去があってもオレの知ってる徹っちんは変わらんし、とはオレの考え方で。
知ってほしいことももっとあったんじゃないかって。
あの時聞いたら答えてくれたみたいに。

帰ってきたらもっと話したいことあるな、とぼんやり思う。]*

[時間は遡るが、ミサミサに横からごちゃごちゃ聞こえない弁解をしてた時のこと。

ちゃんと話してくれるとわかってはいたけどまつもっちゃんはミサミサにハメられたわけじゃないと説明してくれた。

丁寧に理由を説明する様子に、今度ミサミサと話す時はもう少しオレも分かりやすく説明できるように言語化を学ぼうと考えたりする。

ミサミサから語られたオレにも言った方が良いかというお礼の気付きを聞けば、多分、「おお!」って声、まつもっちゃんの心の声と被ったんじゃないかな。]

 そうだぞ、ミサミサからありがとうと言われたらオレは喜ぶ。
 めちゃくちゃ嬉しい。

[還ってきた時覚えててくれるかな、覚えててくれたら良い、と思うけど、記憶力が良いの知ってるから。
きっと言ってくれるんじゃないかなとか、期待しておく。]

[それから、まつもっちゃんの死にたい話。
ミサミサは随分ストレートに、死ぬのが幸せならそれが良いと言う。

それはオレにはオレの我儘から言えない言葉だけど、でも、まつもっちゃんにはその言葉が多分ありがたいものなのだろうとはわかるから。
ひどい言葉だとは思わない。

それに、矛盾抱えて生きてくって聞けたのはよかったなって。
きついことなのかもしれないけど、生きてたらきっと変わるものがあるって信じたいから。]**

【人】 ??? 工藤美郷

──ガールズトーク>>134──

[鑑賞物は、見てもらうために生み出された。勢い、向き合ってくれる鑑賞者には、つい態度が丸くなる。
 無理には詮索しない彼女に、ふふ、と笑って「ありがと」と、軽い挨拶のように告げた。
 それから、少し体を傾けて向き合いなおした。何でもない仕草だが、彼女が話しやすいように、体の向きを、変えた。
そうして、彼女の心を聞いた。口を挟むことなく、時折頷きながら、穏やかな目線を向け続けた。]
(148) 2022/09/10(Sat) 22:36:36

【人】 ??? 工藤美郷


 …………。

 ………………………。

[長い沈黙の後に、女は深いため息をついて、朝霞の肩をそっと抱いた。]

 ……それは、苦しい想いをしたね。

[とんとん、と背中をあやすようにタッチする。つい先ほど、彼女が工藤にそうしたように>>4:28。]
(149) 2022/09/10(Sat) 22:37:29

【人】 ??? 工藤美郷

[それから手を広げると、ぎゅっと包み込んだ。]

 その人の心に応えたくても、自分に同じ心が無かったら、かえって苦しめてしまうもの。傷つけたくなんかなくたって。
 それなのに、自分の想いが分からなかったら、受け入れることも断ることもできない。かといって先延ばしにしていたら、それはそれで苦しめてしまう。
 ……辛かったね。

[そうやって、柔らかい胸の内を話してくれた少女の苦しみに、ただ寄り添った。
 まっすぐな心故に生み出してしまう、優しい苦痛に。]

 知らない感情を向けられて、さぞかし戸惑ったでしょう。
 初めて経験することは、いつだって怖いもの。

[それが肯定的な想いであったとしても。]

 あなたが向けられている想いと、あなたの心の中の想いが、その人と違うんじゃないかって。
 そういう不安が、あなたに苦しみを与えている。
 違うかもしれないって思わせる何かがあったの?

[そう、更に続きを促したか。
 彼女が初めて出会う感情を、解きほぐすように。]*
(150) 2022/09/10(Sat) 22:38:14
メモを貼った。

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・レストラン──

[根気よく説明する松本先輩を、工藤はじっと見上げた。>>4:127
 ジョークのことも確認しなければいけないし、ありがとうも言うと良い。
 なんだかやることがいっぱいだ。
 この話だけでも難しかったから、続いた答えは工藤にとってはより難しかった。
 最期まで口を挟まぬままに沈黙した後、工藤はつぶやく。]

 ……困りました。
 松本先輩に当たれば良いという願いが揺らいでいます。

[それからまた、しばらく沈黙した。
 朝霞さんの言葉を思い出す。>>37
 どうせ一人は当たってしまうなら、朝霞さんは自分が良いと言った。
 どうせ一人は当たってしまうなら、工藤は松本先輩が良いと思った。
 根幹にあるのは同じ思い。死が生み出す苦しみが、最小限になればいい。]

 そうすると、当たってほしい人が居なくなります。誰かには当たるのに。
 矛盾してしまいました。

[まるで人間みたいだ。
 人形のように揺らがぬ目で、ただ松本先輩を写した。
 ずいぶんと長いこと、写し続けていた。]*
(164) 2022/09/10(Sat) 23:27:43

【人】 ??? 工藤美郷

── 特別展前 ──


[涙で濡れた胸元>>166から、伝播するように自責の念や後悔が伝わってくる。
 痛々しかった。溶けゆく胸よりも余程。
 多少濡れていたんでも、女は気にするそぶりを見せなかった。体を癒すハンカチは、胸の中の少女からもらっていたから。
 堰を切ったようにあふれ出る涙を受けながら、ただ静かに背中を撫で続けた。
 自らの意思によって。]

 ……人の傷って、どうにもならないのよね。
 心から幸せになってほしいと願って放った言葉で、深く傷つけてしまうことはある。
 分かるよ。たぶん、誰よりも。

[工藤は誰よりも多く、その失敗を積んできたから。
 それから、朝霞の心の在り様をじっと見つめた。
 彼女が溺れている感情の渦を、少しでも解こうとする。]
(176) 2022/09/11(Sun) 0:19:00

【人】 ??? 工藤美郷

[それから再び、長いこと沈黙していた。
嗚咽の頃合いを見計らって、話しかける。]

 よく聞いて。
 彼の傷は、あなたの言葉を受けて、彼が反応して生み出したもの。
 彼の反応はあなたにはどうにもならないこと。
 だから、あなたが抱く感情が、彼と違うという証明にはならない。
 だってあくまでも彼の反応だもの。あなたの心の反応じゃない。
 そこを一緒くたにしてしまうと、さらに苦しみを呼ぶことになる。

[朝霞は、工藤の無遠慮な言葉でさえ、いつでも受け入れてきた。
 ならば、この言葉にも耳を傾ける強さを持っていると、女は予測した。
 絡まってしまった自分の心を、一本ずつ解きほぐす強さを。]
(177) 2022/09/11(Sun) 0:19:42

【人】 ??? 工藤美郷


 あなたの心の反応は……
 彼に幸せになって欲しかった。
 自分が幸せにできないなら、誰かが幸せにして欲しいと願った。
 傷つけてしまったことに気づいたから、追いかけようとした。
 あなたの言葉を聞いていて、私はそう感じたわ。違う?

[確認しながら、一つ一つ進めていく。もしも違うようだったら、朝霞の言葉を借りて修正しながら。
 朝霞が「彼」を追いかけられなかった理由は何なのか。
 それは朝霞の口からは語られていなかったから、分からない。
 だから女は、分かっていることだけを口にした。
 人の心を予測することは無く。確かなことだけを口にする。
 たとえ予測の精度が工藤よりも高かったとしても、女の妄想に過ぎないから。]
(179) 2022/09/11(Sun) 0:20:34

【人】 ??? 工藤美郷


 ……次は彼の視点に立ってみましょう。
 彼はあなたをいつでも思いやって、傷つけないようにしてくれた。あなたの言葉を借りるなら。
 でも、結果としてあなたは今、こんなにも涙を流して、傷ついている。
 さぁ、彼は酷い人?

[そう問いかけて、可能ならば朝霞の目をのぞき込んだ。]*
(180) 2022/09/11(Sun) 0:21:28
??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a52) 2022/09/11(Sun) 0:51:59

【人】 ??? 工藤美郷

──特別展前──

[何度も絶縁されてきた工藤、その半身だからこそ諦めて手放せる執着はある。
 周囲から愛され、深くかかわることは無くとも、大きく傷つけることの無かった朝霞には、そう簡単には割り切れないのかもしれない。>>184
 それでも、少しずつ心を解きほぐせば、自分で望む道筋を見つけられる。朝霞には、その力がある。
 ただ、混乱していると、原因を見る目が濁る。第三者できることは、ただ気づきを促すだけ。]

 原因が違う? 本当にそう言い切れるかしら?
 実際のところ、彼が何故傷ついたのかは、誰にも分からないのよ。
 あなたに分かるのは、彼が傷ついたという結果と、あなた自身の心の動きだけ。
 それは誰にとっても同じ事。彼にとってもね。
 あなたは、自分が彼に寄り添えないことに傷ついている。でも、彼は自分の行いがあなたを傷つけたと思っているかもしれない。あなたが今苦しんでいるように。
 まぁ、彼の気持ちについては、私とあなたでいくら考えても答えは出ないわね。私たちは彼ではないのだから。
 
(190) 2022/09/11(Sun) 1:36:44

【人】 ??? 工藤美郷

[そこから、少しそれた話を戻した。
 彼について語ることはほとんどない。目の前にいない人の心の、いったい何を掬えるのか。
 だから女は、朝霞だけに向き合う。]

 誤解しないでね。別に、彼が酷い人だと言いたいわけじゃないのよ。
 ただ、あなたが自分に向けた評価は、他の人から見ればまったく違うように見える。そのことが、彼の目線を想像すればイメージしやすくなるかと、そう思って例えに出しただけ。

 だけど、結論の出ないことを考えるより、あなたが彼に寄り添えない、と思う理由をもう少し解きほぐした方が良いのかしら。
 あなたが彼を幸せにできないと思った理由を、もっと聞かせて。
 好意が彼と同じ系統のものか分からなくて、悩んでいるのだったかしら?

[もう一度、朝霞の話を丁寧に聞こうとした。
 もちろん、この問いに限らず、朝霞が吐露する心境があれば、ただ声を聞き続けた。]*
(191) 2022/09/11(Sun) 1:37:47
??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a57) 2022/09/11(Sun) 1:46:29

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・レストランで松本先輩と会話──


[吹き出された
カレー
息に>>181、工藤は特に反応しない。
 表情の伝播が無くとも、松本先輩は笑った。]

 私は優しい子だな。

[工藤は言葉を繰り返した。
 嘘を疑えない工藤は、人の評価をそのまま鵜呑みにしてきた。
 面倒くさい子。我儘な子。勝手な子。
 そして松本先輩の言葉も信じた。
 そういうところも含めて、優しい子。]

 気持ちは揺らいでいます。
 みんな生きてたらいい。
 ですが私は泣けません。

[微笑みを目に写しながら、工藤は淡々と答えた。>>182

 泣けないまま、その一人の死を想います。
 今この瞬間ではなかっただけで、やがては私も逝く所。
 そこに先に逝った人のことを。

[死後の世界があるかは分からない。死んだことが無いから。
 だから明確に答えが出せることだけを、見つめた。
 松本先輩の瞳の奥で、見つけた。]*
(204) 2022/09/11(Sun) 8:38:48
──病院──

[生まれてこの方入院はおろか通院もほとんどしたことがないもので、病院って暇だなと思う。

見舞いに来てくれるという友人はいくらかいたが、今はまだちょっとと思って断った。
まだ目覚めていない研究室の面々が全員目を覚ますまではどうしても、日常に意識を向ける気にはなれなくて。

認識しているのは自分があそこで災害に巻き込まれたので此処に運ばれたという聞かされた事実だけで、美術館で起きた出来事については詳しく調べていない。
なんだか現実味がないなと思いながら手や腕に残った擦り傷を見る。

みこの病室には一度顔を出して、お菓子などを与えておいた。

それから、アプリコットの病室も訪ねてみたけれど、偶々不在だったかまだ人と話す元気はなかったかでその時は会えなかった。
とりあえず『話せそうなら話そう、大丈夫になったら連絡して』とだけメッセージを送っておく。]

[自分の病室に戻るとスマホを開いて、夢の中で教えて貰った徹っちんのチャンネルを探した。
登録をしてから、好きだと教えた曲をイヤホンで聴いて。]

 作りたいとか言ってた曲、どうなったかな。

[夢の中にいる間に完成するのだろうか。
それとも、戻ってから形になるのだろうか。

そんなことを考えながら、他の動画も再生リストにまとめて入れると自動再生で流して目を閉じた。]**

メモを貼った。