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人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



ランタンを渡されたなら、ありがとうと告げて
彼女の行先を照らす役目を買って出る。
やけに何かに怖がっている彼女が
可愛いと思ってしまったのは何か彼の瞳に
フィルターがあるのだろうかと考えてしまう。


「おばけは………どうだろうね?」


腕にぴたっとくっつく濡れた彼女の服、と
それ越しに伝わる彼女の体つき。>>4
おばけはいないとしても、人ならざるものはいる。
それは2人の背後に、距離を置いて。

いくつか部屋を回ると広い部屋を見つけた。
寝具もあったので、この屋敷の主人の部屋のよう。
暗いままだと何かと大変かと、
魔法でつけられないかと部屋の灯りをつけることに挑戦。
うまくいったなら、良かったね、と離れようとし、
うまくいかなかったらランタンを渡して、
後でまた、と告げて離れていこうとする。

それは彼の中で最後のセーブだった。
部屋の外には、うにょ、っと何かを待つものが。*

(9) 2022/05/22(Sun) 22:00:36
[彼の言うもっと悪い虫というのは何を指すのか。
理解できないまま、瞬いてまた首を捻った。]


 テンガン以上にもっと、悪い虫?
 居るのかなぁ……。


[うぅん、と考えてみる限りは思いつかない。
ただその悪い虫には、望んでつけられているので、
一様に悪い虫というわけではないのだけれど。

彼の手が肌を撫でれば、その擽ったさに膝を曲げる。
提案には自身も似たようなことを考えていたから、]


 うん、ストッキングがあるから大丈夫。
 ふくらはぎどころか、太腿まで隠せるよ。


[くすりと、笑って頷いた。]


 
 ……ぁ、ん、……うんッ……、


[挿入される時に思わず力が入っていたのか、
窘められてこくこくと何度も頷きながら、息を吐き出した。

狭い膣を彼のものが時間を掛けてゆっくりと埋められていく。
言われた通りに何度も、細く息を吐き出しながら
受け入れるように意識的に力を抜いていれば、
ぐっ、と一気に彼のものが突き入れられて、
思わず、ビクンッと腰が跳ねた。]


 ……あぁッ、……ンッ……!
 はッ、……ぁうッ……、


[撫でる彼の手が優しい。頭を撫でる手に、
圧迫感に滲んだ瞳を上げて、縋るように彼に抱きついて。]

[奥まで入ったという彼の言葉を聞いたら、
ふ、と身体の力が抜け落ちた。

気持ちいいと彼が言う。
そうさせているのが自身だと思えば、嬉しくて。
目尻に溜まった涙を散らしながら、緩く微笑みを返した。

中を堪能するように彼が身じろがずにじっとしていれば、
身体の奥がじわじわとうねりを見せる。
そのタイミングを見計らうかのように、彼が動き出す。]

 
 ……んぁ、ッ、ぁッ、ぁッ……
 あッ、だめッ……、ゆっくり、……

 ふぁッ、ぁんッ、……ぁ、ぁぅッ……


[彼の腰の動きに合わせるように次第に、上擦った声が洩れる。
リズムに合わせるように甘ったるい声が跳ねて、
降り落ちる口付けに溺れていく。]

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[テンガンは既にここを宿に決めた様子で。
確かに、雨は一向に止む気配はなかったし、
先を急ぐような旅路でもないので、雨の中走り抜ける必要もない。]


 ……そ、そっか。
 じゃあ、仕方ない、のかな……。

 なんか薄暗いから、私は、ちょっと怖いんだけど……、
 テンガンくんは、お、おばけとか平気な方……?


[ここを宿にすることは了承したものの、
無駄に広い館に二人きりというのは、妙に不安でもある。
だって、なんか出そうじゃないですか?ここ。

思わずテンガンの手を握り込むにも力が入ってしまう。]
(10) 2022/05/22(Sun) 22:58:05

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[言葉を濁されてしまえば、余計存在するのではないかと想像してしまう。
ぶるっと身体を震わせて、思わずぎゅっと彼にくっついた。]


 ……や、やめてよっ……。
 本当に出てきたら、どうするのっ……!?

 話題にしてたら出るっていうし、
 やっぱり、この話やめよ、ねっ……!?

 な、なにか明るい話とかしないっ?
 そうだ、今日の晩ごはんとか、どうしよっか?
 テンガンくんは、食べたいものとかある?


[慌てて話題を変えながら、努めて明るくなりそうな会話を向ける。
背後に何かが存在するとは気づかない。
というか、振り向きたくなくて必死に彼に視線を向けた。]
(11) 2022/05/22(Sun) 22:58:15

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[寝室はゆったりと広いスペースに大きなベッドが置いてあって、
彼が魔法で灯りを試してみれば、精霊が上手く反応を示して
ぽう……と、薄暗い部屋に灯りが着く。

灯りがついたことで一瞬、安堵を覚えて腕の力が緩んだが、
離れていこうとする彼を見ると、
つい追い縋るように、ぐっと腕を取って引き止めた。]


 ……えっ、どこ行くのテンガンくんっ!?
 どっか行っちゃうの……!?


[こんな場所に一人で置き去りにされたくなくて。
不安を隠せずに見つめてしまう。*]
 
(12) 2022/05/22(Sun) 22:58:26

【人】     インタリオ



[ 人に落とされることを許されなかった翠の星が、
  
悪魔の導きで闇の中へ堕ちていく、沈んでいく。


  深く、深く、最奥ゲヘナ へと。

  人の世で朽ちる権利を手放したのは魔術師本人の意思だ。 ]
(13) 2022/05/22(Sun) 23:00:12

【人】     インタリオ



[ 意識を取り戻した魔術師は、星一つ無い宵闇の空の下にいる。
  視界の殆どが黒で構成されていた。

  古びた作りの館の玄関に灯る翠色のランプだけが、
  彼の視覚を保証する灯りとして存在している。
  倒れていたのは敷地の中、振り返れば門は既に閉じられている。
  その向こう側は魔術師の視界では何も見出すことは出来ない。

  ――――暗黒の裂け目が口を開くばかりである。

  庭園に植えられた葡萄の木の群れはどれも葉一つ付けず、
  幹の形すらねじ曲がり歪んでいるというのに。
  血のような鮮やかな色彩を持った鈴成りの実りを誇っていた。

  遠くから見ればそれは、
  巨大な赤蛇が木々を取り巻いているようでもある。 ]
(14) 2022/05/22(Sun) 23:00:28

【人】     インタリオ



[ それがかの悪魔の領域。地獄の最下層ゲヘナ。
  魔術師がかつて過ごした館を取り巻く風景。

  重厚な作りの両開きの扉は解き放たれたまま、
  仔が自身の意思で踏み込む時を待っている。
  何もかも、かつてと同じだ。

  誘われるままに行動したのなら、背後でそれは重く閉まり、
  外観よりも更に広い館の玄関ホールが迎えてくれる。

  高い天井も壁も床も、全てが材質不明の黒色で
  点々とあの灯りが吊るされている。
  外と違うのは、数多の芸術品が彩りとなっていることである。 ]
(15) 2022/05/22(Sun) 23:00:42

【人】     インタリオ



[ 艷やかな黒のコンソールテーブルに置かれた壺は、
  海のような碧を金の装飾で縁取られている。
  時折不規則に波打ち、紋様は一定に留まらない。

  壁に掛けられ翠色に照らされ、妖しげな雰囲気に見せる絵画たちは
  薔薇園、雪原、何処かの都の風景、描かれたものは様々。
  まるで額縁が世界の覗き窓かのように、
  花弁が、雪煙が、行き交う人々の髪が風に乱され常に動きがある。

  天井を見上げたのならそこにあるのは、
  貴婦人のドレスのように優雅な広がりを持ったシャンデリア。
  決して落ちはしないまま、踊る如く緩やかに回り続けている。

  両階段の合間に置かれた振り子時計は、時を刻んでいない。
  しかし、白蝶貝のような光沢を持った振り子が揺れている。

  それすらこの館に飾られた美術品のごく一部でしかない。 ]
(16) 2022/05/22(Sun) 23:00:56

【人】     インタリオ



「全部オレが作ったんだ」

[ ゲヘナへと少年を連れ去って以降、
  人が変わったように“態とらしいほど”優しく振る舞い始めた悪魔は

  使用人など存在しない為に館の主でありながら自ら動き
  あちこちの品を説明しながら案内し、そう楽しげに語った。 ]

「お前はね、もう美品にはなれなくなってしまったんだよ」

[ 全ては不幸な人間の魂を地上から連れ去り、加工したものであると
  そう愉しげに嗤い、耳元で囁いた。

  天には昇れず、意識無きただの物にもなれない。
  それがお前の選んだ道であると、教えるかのように。 ]*
(17) 2022/05/22(Sun) 23:01:13

[ 実のところ、悪魔は少年に大した期待をしているわけも無かった。
  駄々をこねたり帰りたいと泣き出したのならば、
  適当に遊んで飽きた後、相応の使い道に回すつもりだった。

  それでも時間を掛けることにしたのは、
  間違えてもあの拙い誘惑に揺かされたからではない。

  空腹に任せて悪魔すら喰らおうと思い至り、
  敵わぬと思いながら他害行動をやめられなかった。
  少しも悪びれることも無く、更に交渉まで仕掛けてきた。
  そして何よりも、あの日々の中彼は――――

  もう既にこちら側なのは確かだったから。 ]*

【人】 落星 クロウリー


[かつての少年も、魔術師も
気づけば冷たく黒い石畳の上で光亡しの空を見上げていた。

立ち上がり、辺りを見渡してみる。
暗色の世界を彩るのは、不気味な葡萄の樹の紅と灯る翠のみ
風一つ無い箱庭は、何一つあの頃と変わっていない。

神に呪われ墜とされた楽園の成れの果てのようだ。

館に背を向けて、門構えの方へと向かうことはしない
見通せない闇が広がり、奈落の大口が開いているだけと知っているから。

──誘われるがままに中へと踏み込んでも、同じことかもしれないが
自ら捕食者の口に飛び込む餌たる弱者である点においては。
しかし、他の選択は赦されていなかった。

他ならぬ過去の私自身が、望んだことなのだから。]
(18) 2022/05/22(Sun) 23:12:51

【人】 落星 クロウリー



[故郷の跡地で語った身分不相応で背伸びをした口説き文句は、
失敗したと言うのが正しいのだろうが、私は確かに彼の地へ招かれた。

夜を骨組みに建てたかのような館の異様さに緊張した。
そして、幼子の見せた歪みを一笑し、
視覚と聴覚から立場の差を伝えた悪魔の変化に惑いながら。

一方、農村育ちが見たことがあるわけもない数々の芸術品に目を丸くし
その美しさと不可思議さに惹き付けられ、
ありもしない時間を忘れて夢中になっていた。

その心を我に返らせたのは、忘れかけた現実を再び認識させたのは
黒い館を飾る眩い数々の品に纏る、思いも寄らない真実と。]
(19) 2022/05/22(Sun) 23:13:08

【人】 落星 クロウリー



「なれなくていいです。だって、僕は生きますから」

「その為に貴方は、僕をゾラZorahですらなくしたのでしょう?」


[驚きに見開いていた目をふっと細め、嗤った。
そんな様子には僅かに顔色を窺うような様子が見て取れるが、
本質的にはあの時見せた笑みと変わりない。

貴方が厭い、奪った名前。名無しであれと定義されたことを受け入れた。
黄金の夜明けは、地獄には訪れないのだから。]

「でも、貴方のことはなんと呼べばいいの?」


[ろくな教育も受けていない子供、拙い敬語は崩れて
これからの生活を思い、必要であろう問いをする。
首を傾げる仕草にばかり、健全な幼さの名残が乗った。

御主人様、悪魔様?
執事になるわけではないし、後者は少し滑稽な気もする。]
(20) 2022/05/22(Sun) 23:14:48

【人】 落星 クロウリー



[かつて信仰した神の子供達の真実の姿に失望し、
そんな者達の為に、彼らの同胞として死ぬことを止め
道理の外の存在に傅いて、地獄に落ちても生きることを選んだ子供。

強欲で傲慢で、暴食的に生存本能を満たそうとしていた。
全てを失った後残った欲求こそが、全てだった。
だからこそ悪魔は、美しさを宿さない魂を拾い上げた。

しかし、永きに渡り歴史を渡り続けた今かつての自分を思うと
その選択はあまりにも──

永久の踊りを強いられる貴婦人を見上げ、少しの間思考が巡った。*]
(21) 2022/05/22(Sun) 23:15:34
落星 クロウリーは、メモを貼った。
(a2) 2022/05/22(Sun) 23:19:30

【人】     インタリオ



[ かつて貴婦人の下で仔を出迎えた悪魔は、
  その時の様子と、案内の途中の対話から>>20
  彼の変化に目敏く気づき、それを快いものと認識した。

  思ったよりは賢かったらしい。そうでなくては、と。

  何度教えても立場も理解出来ない莫迦な仔共は要らない、
  しかし、萎縮し自我も欲も失った唯の奴隷はつまらない。
  無論、人間の倫理に基づき芸術品について語るなどは論外だ。 ]

「いいよ、君が過ごしやすいように教えてあげる」

[ 一先ず、何も教えられず切り捨てられる可能性は無くなった。
  そして少しばかり、悪魔の機嫌は良くもなっていた。

  召喚儀式を行ったわけでもない、今も何の力も無い仔
  気に入られるように振る舞うことは大切だ。
  弱者は強者を愉しませることでしか生き長らえられない。>>1:32

  望むものを与えられることもまた、同じく。 ]
(22) 2022/05/22(Sun) 23:41:46

【人】     インタリオ



 盲した瞳Samael
                暗黒の太陽Alsiel


       蝿の王Beelzebub

               零落した破壊者Abaddon

 神への反逆者Lucifar


        はたまた――――原初の悪神Ahriman


 人の歴史が重なる程、悪魔の名前は増えていった。
 その手を離れ神の子供達の道理の上で、身勝手にも。>>21

 名前を得なければ自己はおろか他者の存在すら確立出来ない。
 妄想と狂気で決めつけ、隠されてもいない正体を勝手に覆う。>>0:121

 犯してもいない罪を与えたかと思えば、時に分断し別個として扱う。
 全ては人間の都合と業であり、人知を超えた存在には関係無い。

 だが、そうした彼らの特徴は利用しやすくもあった。 ]
(23) 2022/05/22(Sun) 23:42:37

【人】     インタリオ



[ かの装身具の原型を此世に生んだのは人間。

  悪魔信仰に傾倒した貴族に召喚された悪魔は、
  思うがまま国を動かす手伝いを陰から行っていた結果
  どうにも契約関係を越えて傾倒されることとなり。

  貴族は抱えの芸術家に悪魔の姿を写し取らせようとしたが、
  見えぬ者、見えても狂う者が多く。
  最後に残り上手く働いたのは若き彫刻師であった。

  ゲヘナと悪魔自身を取り巻く事情により
  正しく召喚を行った上でも行動制限が多く、
  人間に智慧を与えることを主軸とせねばならなかった。

  しかし、
  装身具と自己を定義で繋ぎ、魔術を志す信仰者らに与えることで
  体現は容易に変わっていく。

  そうして、より多く材料調達が可能となり
  代わりに増えた期待に応えない魂は、
  悪魔の姿を沈み彫られた幾つもの装身具へと化すようになった。
  それはさながら神僕が十字架に縛られる様を揶揄するように。 ]
(24) 2022/05/22(Sun) 23:43:50

【人】     インタリオ



「オレのことは芸術の悪魔インタリオ様と呼ぶように」

[ そんな経緯を語るのはもう少し後のことであり、
  その時は戯け、自ら選んだ名前を呼ぶ権利を少年に与えるだけ。

  夜明けを奪われ地獄に生きる彼を認め、
  新たな定義付けを授けるのは更にずっと未来に。

  何しろこの館には時間などありはしないのだから。>>21
  魂の選別とゲヘナへ送る役目を与えるに相応しいか選別する為、
  人間の一生の短さすら、気にする必要は無い。 ]
(25) 2022/05/22(Sun) 23:44:21

【人】 芸術の悪魔 インタリオ



[ さて、それから生活は始まった。

  永久に闇に閉ざされ季節も時間も近づけない館の中、
  誰が作ったかも分からないパンと温められたワインを与えられ、
  少年は様々な学びを館の主から授かることとなる。

  神の手の外にある術の取り扱い方、同胞との接触方法
  人の世で生きる為の様々な教養に、教会を否定する新たな教え
  他者に好ましく受け取られる振る舞いと、己を偽る演技
  自分に火の粉が掛からぬよう潜むやり方も、駒を動かす方法すらも。
  いかに人外が世界の歴史に干渉していたのかも。

  全て悪魔が授けたものであった。

  そうして過ごす日々の中、
  少年の肌は滑らかに健やかさを取り戻す代わり、白く変わっていき
  短い髪に宿していた万緑の色は
  冬を目指すように枯れ色に近づいて、瞳に残るのみとなった。 ]
(26) 2022/05/22(Sun) 23:45:06

【人】 芸術の悪魔 インタリオ



[ 立ち竦む彼を迎える姿は無く、館は静けさを保っている。>>21
  どれ程思い出に浸っても、美術品を眺めても変わらない。

  もしあの頃の生活を覚えているのならば、
  こんな時どうすればいいのか魔術師には分かるだろう。
  灯る翠を辿った先にある食堂から、食料庫へ。
  幾つも保管されたラベルの無い赤ワインの瓶の一番奥の品。

  グラスと共に抱え左側の階段を上がり、
  首と左手薬指が欠けた花嫁の彫刻の前で曲がり
  最奥のその部屋――――彼の書斎で悪魔は待っている。

  さて、その道筋で魔術師は気づくだろうか?
  美しい品になる魂を求め、幾度も人の世へ体現する悪魔の館。
  かつて無かった美術品が増えている一方、
  存在していた筈のものが消えてもいるということを。 ]**
(27) 2022/05/22(Sun) 23:45:28
芸術の悪魔 インタリオは、メモを貼った。
(a3) 2022/05/22(Sun) 23:46:27

 
[彼女の声は怯え、微かに震えていた。

 こんな僕では、流歌はいやかな。
 怖がらせたい訳じゃないんだ。ごめんね。
 だけど、そうさせているのが自分だと思うと、
 やっぱり、少し興奮してしまった。]


  うーん……


[惑う声への返事を勿体ぶる。
 実際、少し悩む時間が必要だった。

 夢の内容はきみの願望だと頷けば、
 きみは流されてくれるんだろうか。
 それはとても……、魅力的。

 だけどこの期に及んで彼女を穢したくない自分も、
 彼女の方から堕ちてきて欲しい自分も、居て。]
 

 
[自らの願望だけ伝える。]


  ……それは、どうだろうね。
  でもね、僕の方は、そうしたいと思っているよ。


[きみは自分で決めて良い。
 それが僕と同じじゃなくたって、
 僕の欲望すべてを受け止めてくれなくたって、
 僕はきみをすきじゃなくなったりしない。
 
僕もきみに嫌われるのが怖くて。

 
夢の中じゃなきゃこんな風に触れられない。


 離してあげることなんか絶対に出来ない。
 僕はきみが、きみだけが、すきだから。]
 

 
[ひとつ彼女に投げたお願いは
 僕の願望の第一歩みたいなもの。

 彼女の手が体操服の裾を掴めば、
 肩越しにじっ……と見下ろした。

 服はゆっくりと持ち上げられていき
 いよいよ膨らみが露わになる
 タイミングで、ゴクリと唾を飲み込んで。
 天使の羽みたいなレースに包まれた
 双丘には、目が釘付けになった。]


  ……っ、すご……


[すごく、きれいだし。大きいし。えっちだし。
 流歌が自分の手で晒してくれてるという事実に
 頭が沸騰しそうになる。]
 

 
[そこに聴こえてきた蚊の鳴くような声。

 
甘い声。


 視線を滑らせると、流歌は…… 泣いていた。]
 

 
[ゾクゾクゾク、って、背筋に痺れが走る。
 嗚呼もう、なにその顔。その声。
 ……かわいすぎるにも、程があるでしょぉ?]


  〜〜っ、 
はァ
……
  ……ごめんね、恥ずかしい? 嫌だった?


[昂りを抑え込み、努めて優しく問いかけつつ
 右手で頬に触れて、こっち向かせて。
 目許に唇を寄せて涙を吸い取っていった。
 なんてきれいな涙だろう。白い肌も。

 
もっと見たい。

 

 
[僕って本当に、駄目な彼氏だ。
 大事な彼女を泣かせて、悦んでるんだから。
 嫌われたくない。好き。大好き。

 でも、もう少しくらいなら────……、

   と、次のお願いをしかけたとき。]