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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:

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【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

>>10 ルチア

控えめな肯定の言葉。
少し、胸が痛む。
少女から視線を外し、空を仰ぎ見る。
燦燦と輝く太陽を。目を細めて。

 
どうせだったら、この子ルチアさんの心もタオルみたいに
ふかふかに乾かしてくれれば良いのですが


そんな八つ当たりをしながら。

「えぇ。変わりはないわ。
 少しだけ落ち着いたかな?」

良くも悪くも

小さな呟きを付け加えた。
疲れたような声色になってしまったことに、
僅かな苦笑を浮かべた。

今日も観光客や祭りに浮かれた地元の人々で盛況のカジノ。
危惧していたような騒ぎは幸いにも起きていない。
――でも、幾人かの常連が来なくなった。
慣れたことではあるけれど、やはり寂しさは感じる。
(15) 2022/08/15(Mon) 9:20:05

【人】 ガット・リベロ ルチア

>>15 ヴィオレッタ

「そうですか。それならいいんです」

変わりなく、落ち着きを取り戻している。
報告の中身がそれなら、少女は少しの安堵を見せる。
付け加えられた色は複雑すぎて、
それにどう反応したものか、困惑してしまったけれど。

「……ビアンカさんが、うちのお店に来た時。
 なんだか……ちょっとだけ疲れていたみたいです。
 ヴィオラさんも、お疲れみたいですから。
 ちゃんとお休みを取ってくださいね?」
(16) 2022/08/15(Mon) 9:41:02

【人】 暗殺屋 レヴィア

【街中】

祭りの喧騒の中を、黒い傘を差して歩く。
傘は便利だ。雨も陽も防いでくれるし、
上から見れば、どこに体があるのかもわかりづらい。

街の賑わいは変わらない。
誰が死んでも、この街は気にすることもなく。
あるいは気付くこともなく、未来へ進んでいく。
自分と一緒だ。

「今日も暑いわね。」

飲みかけのアールグレイティーのボトルを取り出して
少しだけ喉を潤して。
そしてまた、宛もなく歩く。
(17) 2022/08/15(Mon) 10:21:27

【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

>>16 ルチア

「ありがとう、ルチア。
 あなたも、ね?」

 
ビアンカあの人男といる時仕事以外、
いつもそんな感じの気がしますけれど

との勝手な印象は思うに留めて。

素直に受け取って、素直に少女を案じる。

氷が溶けて少し薄くなったオレンジジュースを吸い上げ
空になった容器は、買い物袋へ放り込む。
腰で石壁を押して、その反動で寄りかかっていた壁から離れる。

「その話を聞いたら
 ルチアのカプチーノが恋しくなってきたかも。
 今度、お店に寄るわね」

休憩はおしまいのようだ。
引き留めなければ、次の言葉は”またね”だろう。
(18) 2022/08/15(Mon) 10:37:40

【人】 ガット・リベロ ルチア

>>18 ヴィオレッタ

「はい、ぜひ。美味しいカプチーノをご用意します!
 ……バリスタが!」

力強く約束をするには、権限の部分が弱いのだが。
それは致し方ない事だから。

少女もまた、同じように石壁から離れて。
氷のかさよりはまだ多く残っている、
オレンジジュースを手に持ったまま。

「アリヴェデルチ。ヴィオラさん」

最後は、にこりと微笑んで。
自らの帰路へとついていった。
(19) 2022/08/15(Mon) 11:03:29

【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

>>19 ルチア

「楽しみにしているわ。
 可愛らしい店員さんCameriera?」

付け加えられた一言に、
この少女らしさを見つけてつい笑みが零れる。

「Chao、ルチア。またね」

微笑みには笑みを返し、見送る。
その背が人込みに紛れた後、手元の買い物袋に目を落とす。
ワイン瓶が日を浴びて温くなっている。

「…つい、のんびりしすぎました」

嘆息を零して、帰路を急いだ。
(20) 2022/08/15(Mon) 11:38:04
ラウラは、探している。
(a7) 2022/08/15(Mon) 12:42:26

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>14 ヴェルデ【街中】

当然のように渡すのだから、当然のように歩きだす。
かつ、と真っ直ぐに石畳に突きつけられる靴底は甲高い音を立てる。
どことなく誇らしげで、
――どことなく、自らを奮い立たせるようだった。

「揚げ物はちょっとな。
 串焼き」

振り返ると、細い飴細工のような指を突き出す。
朱色のネイルの隙間には、
小さく折りたたまれたユーロ紙幣がはさみこまれていた。

「買ってきて。任せるから」

こういう時に、あなたの分もしっかり買わないともう一度使い走りをさせられる。
あなたが学んだことだ。
(21) 2022/08/15(Mon) 12:59:39
うろうろと視線をさまよわせる様子をやはり笑みを浮かべて見ている。
たくさんのものから一つを選ぶというのは、簡単なようで難しい。どれがいいのか、何が決め手か、どうしてそう思ったのか。選択は経験の積み重ねだ。与えられるものを受け入れるだけでいては、些細なことも選び取れなくなる。

「ん、いいね。おいしそうだ」
「それだけでいいの? 君、放っておいたらすぐ食事を忘れるだろう」

彼女に聞いたのか、それとも個人的に知っているのか、そんなことを付け加えた。
上から見る項は細く、成長期の少年にしては肉が足りない。

ビアンカは、本当にいいたいことなんて何一つ言わない。
(a8) 2022/08/15(Mon) 17:38:55

【見】 郵便切手 フラン

【街中:カフェ】

午前の分の積み荷を捌き切り身軽になった相棒をガレージで休ませている間、自分は昼休憩を、と外へ出ていた。
軽食を出しているカフェで注文を済ませ、窓の側にある席で時間を潰す。
隅が落ち着くのはどこでも同じだ。

「ほうき……川……はしご……?」

スマートフォンの画面の上で指を滑らせながら、綾取りについて調べていた。
子どもの遊び一つとっても奥が深い。
そんな風に感心しながら、休憩の一幕は過ぎていく。
(@1) 2022/08/15(Mon) 18:22:58

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

【街中】

「あっつ」

暑い物は暑い、当たり前の話。
仕事さえなければ外になんか出たくはない。
が、こういう時に限って仕事は舞い込んでくる物だ。

幸い表の仕事なんてすぐ終わるもの、
あとは適当にぶらついていけばいい。
街中の様子を見ながら、適当に冷たい物でも
胃に入れるかと屋台を眺め歩きはじめた。
(22) 2022/08/15(Mon) 18:57:49

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>22 ストレガ

「あら。」

街中。
歩く先に貴方を見つけて、声を出す。
傘で影の落ちた顔は、相変わらず冷たく涼しげだ。

「飲み物、あげるわ。」

随分暑そうにしてるから、手に持ったボトルを差し出す。
飲みかけのアールグレイティー。
冷蔵庫に冷やしてたものを持ってきたので、
まだ冷たさが残っている。
(23) 2022/08/15(Mon) 20:02:56

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>23 レヴィア

「うん?なんだよく会……え、ありがと」

この所よく顔を合わせる事に驚き、
次いで差し出された物に驚き、
そしてあなたを見てぐったりした。

「……あんた日傘あるとはいえさ、
 その格好で暑くないワケ……?」

髪のボリュームからして暑さが違う。
飲みさしのアイスティーのボトルを傾けて、
それなりに涼しげな格好のストレガは口元と汗を拭うと
ボトルを返すように差し出した。
(24) 2022/08/15(Mon) 20:16:38

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>21 ビアンカ【街中】

しゃんと伸びた背筋。ヒールの分、あなたの方が少し高い背丈。
毅然とした姿は、或いは、そう見せているだけなのかもしれないけれど。
生業を同じくしても、あのヒトはいつも、泣くか怒るかだった。
少年の狭い世界の中で、近いようで対極にあるもの。

陽射しが眩しくて、ふと瞳を細めた。

「ん、わかった」

紙幣を受け取り、通りへ視線を泳がせる。
目当ての屋台を見つければ、人波を縫ってお使いへ。
揚げ物はちょっと、と言われたから、「脂の少ないのってどれ」と店主へ問う。
結果、ヒレやモモが選ばれ、あとはよくわからないから、鶏やら羊やら牛やら適当に購入した。
今言われたばかりなので、もちろん、自分の分は自分できっちり。
そうしてあなたの元へ戻り、釣り銭を返すだろう。
(25) 2022/08/15(Mon) 20:21:53

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>24 ストレガ

「暗殺屋から渡されたものを、躊躇なく飲むべきじゃないわね。」

すんなりと受け取られ飲まれるそれを目で追いながら、
そんな事を言って。
肌の露出がほとんどない服に、白のシルクグローブ。
長い飴色の髪を身にまとった女が、貴女を見上げる。

「陽射しが肌に当たるから暑く感じるのよ。」
「貴女も日傘を差してはどう?」

差し出されたそれを受け取って。
こちらももう一口、喉を潤した。
(26) 2022/08/15(Mon) 20:26:31

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>25 ヴェルデ【街中】

あなたが人の波をかきわけ、屋台であれこれと会話をする姿を、
ビアンカはゆるく腕を組み、両足を確りと石畳に打ち付けるようにしてただ、見ていた。
それは日本語に堪能なものは、この街には少ないのだから、その表現が使われることはあまりないのだけれど──仁王立ち・・・・というにふさわしいような姿だった。

「ん」

あなたが釣銭を持ってきたのなら、またよろしい、と頷いて、それを受け取る。
それをどこかしら、おそらくは服の隙間に拵えられた隠しポケットの類──にひょいと放り込めば、
掌を空にしたままであなたの先を歩きだした。


「行くよ」

ふうわり、と、スカートが膨らみ、踊る。
細く長い足が、かつかつとまた音を奏でだす。

あなたはさきほど、人波を縫うように歩いたけど。
彼女は人並みの真ん中を、相手が退くのが当然といわんばかりに歩くのだ。
(27) 2022/08/15(Mon) 20:43:21

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>26 レヴィア

「往来でジョークを言うのが上手くなったね、店長・・
 どっちにしろ昨日の今日で妙な物入れないでしょ」

つまり小粋なジョーク、と肩を竦めた。

「考えとく。似合わないのが目に見えるけど」
「それで、今日は散歩?店番しなくていいの?」
(28) 2022/08/15(Mon) 20:45:10
少年は、選ぶことがあまり得意ではない。
これまであまり、選択肢を与えられてこなかったから。
けれど今は、そうではなくて。
だから、少しずつものを選ぶことを覚えている途上だ。

「……だって、ジェラートも食べるんだろ」

頼りなく薄い身体は、食の細さも影響している。
が、食べないとビアンカが怒るし、あなただってこうして気にする。
これもまた、意識を変えている途上のことだった。

「あんたはどうするの。
不器用だって言うなら、食べやすいのがいいよな」

と言って、どれがいいかわかるわけでもないけれど……。

ラウラは、叶わない■■ばかりが増えていく。
(a9) 2022/08/15(Mon) 21:06:31

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>28 ストレガ

「そうやって油断してる人が一番簡単なのよ。」

冗句ともつかない、色のない表情。
喧騒の中では二人の会話を気にする人もいない。

「あら、似合う似合わないを気にする人だったのね。」
「そうよ。だって、昼に店を開けたら、誰か来てしまうかもしれないから。」

なんて、接客のせの字もない言い分。
あくまで『表の仕事』として名乗るためにやってるだけで、
売り上げなどは気にしてはいないのだろう。

「日が暮れたら戻るわ。」
「貴女は何を?」
(29) 2022/08/15(Mon) 21:07:16
コルヴォは、工房の主に背を向けた。まったくもって、本当に。
(a10) 2022/08/15(Mon) 21:12:28

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>29 レヴィア

「さいですか」

ああはいはい、と舌を出す。
苦しむフリでもしてやろうかと思ったものの、
そんなキャラでもなければ暗殺屋が引っかかる訳もなし。

「生憎ただでさえ目立つもんでね。
 ちぐはぐな格好は避けてるんだ」

今でさえ身長差を鑑みれば目立っている方だ。
まして傍らには冷たい雰囲気であれ可憐な少女、
下世話な視線が向く事もあるだろう。
無論、それら全てを両断する睨みが返されるわけだが。

「自主的な休憩に熱心な事で。
 いっそsiesta昼寝してりゃいいじゃない。
 暑いなかわざわざ歩かなくても」
「あたいは仕事……が終わって暇潰し。
 "自衛"の為に夜には帰るけど」
(30) 2022/08/15(Mon) 21:44:25

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>30 ストレガ

当然、演技かどうかの見分けはすぐにつく。
仮にされていたとしても、いつもより少し冷ややかな目で
それを黙って眺めていた事だろう。

「そう。可哀そうね。」
「上着でも着る事ね。」

下世話な視線には慣れている。
声を掛けられることもあれど、あしらい方も随分慣れてきた。
この容姿ならではの経験値だろう。
最も今は、睨みのおかげでその経験値が溜まる事はないが。

「嫌よ。私、寝るの嫌いなの。」
「そう。夜は"危ない"もの。それがいいわ。」
「暇なら貴女こそ帰ってsiestaした方が良いと思うけれど。」

不健康な顔色ね、なんて、頬の辺りに視線を落とす。
(31) 2022/08/15(Mon) 22:30:19

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>31 レヴィア

「アドバイスどーも。
 突然とんでもない雨でも降ってくれりゃいいのに」

祭が台無しになるような発言をしながら
時に近づこうとした者に「あ゛?」と
異様に低い声を出して切り捨てる。

「人も嫌い、店番も嫌い、寝るのも嫌いと来たか。
 何?寝ると起きられない気がする、みたいな奴なワケ?」
「あん?……あたいは時間を無駄にしたくないの。
 意識がない時間なんて勿体なくてやってらんないね」

顔色が悪いのは今に始まった事ではない。
なにせ基本インドア派、それも目の下には隈がある。
お綺麗な顔の奴は言う事が違う、と肩を竦めた。
(32) 2022/08/15(Mon) 22:42:36

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>32 ストレガ

「そしたら貴女はずぶ濡れね。」

こちらは雨にも対応できる日傘。
声を掛けようとした輩を一瞥して。
唸られてすごすご帰る様、興味なさげに視線を外す。

「獣みたいね。」

そんな感想を零しつつ。

「あら、そう。」
「じゃあ、私もその理由でいいわ。」

寝るのが嫌いな理由。
睡眠をとったほうが細かな作業の効率がよくなるのではなくて?
なんて、そんな指摘もしつつ。

「無駄にしたくないなら、私は邪魔かしら。」
「これ、こんなに飲めないの。差し上げるわ。」
「ゴミを処分しておいてくださるかしら。」

手に持ったボトルを差し出して。
受け取られたら、ふわりと背を向ける。
(33) 2022/08/15(Mon) 22:57:24

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>33 レヴィア

「その時はあんたも道連れにずぶ濡れの獣にしてやるからな」

言葉の応酬はそのまま、ふざけた子供のように。
獣扱いされたのは自分だけなのだけれど。

「はいはい先に自分の理由を言ったあたいがバカでしたよ。
 言ったろ、無駄は嫌いなんだ。だから手元が狂う程の
 無茶はしてな……あんたさあ……」

呆れながらもボトルを受け取り、飲みながら。

「はあ。次会ったら覚えとけよー」

間延びした口調で背中に投げかけ、
数口でボトルを空にする。
そのまま近くのゴミ箱にボトルを放り込んで、
こちらも別方向に歩いていった。
(34) 2022/08/15(Mon) 23:08:13
コルヴォは、悪態一つ吐いて、離別という緞帳を下ろした。
いつかの時の事。
(a11) 2022/08/15(Mon) 23:12:45

会ったばかりの頃の君のことを覚えている。
今よりもっと人形のようで、痩せて色の悪い肌をしていた君のこと。それこそ捨てられた子猫のようでいたのだ。その頃から考えれば、随分よく育ったものだ、とは思うが。

「食べるけど……足りるかい。成長期だろ?」
「ああ、それともほかのものがいい? 向こうにパン屋が出張してるのを見たし、あっちにはスープが……」

何くれとお節介を言う男はまるで子煩悩な父親のようですらある。

「僕もソーセージにしようかな」
「もうひとつの……こっち。辛いんだって」

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】

表通りからは離れた路地の一角、 
隠れ家のような入り口。
石の階段を下った先の木の扉。


下げられた『CLOSED』のプレートなど知った事ではないように、
無人の薄暗い店内、バーカウンターのやや隅の方の席。
何処ぞから不法侵入でもしたのか。
喪服姿は、なんとも我が物顔でそこに居るものだ。

「こんくらいが静かでいいですね」

カウンターの片隅、萎びかけた数本の花を一瞥して
明日には平然と他の店員が代役を務めているのだろうかな。
今はそんな事を思うばかり。

もし誰かが来たら、なんてのは気にもしない。
同じ不法侵入者であれば、人の事を言えた義理でもないだろうし。
店員なら上手く言い包めるだけだ。
(35) 2022/08/16(Tue) 0:06:57
メモを貼った。

コルヴォは、鍵も閉められていない扉から堂々と上がり込んだに違いない。
(a12) 2022/08/16(Tue) 0:35:07

コルヴォは、とはいえ、店主不在であろうとマナー・・・は守るつもりだ。
(a13) 2022/08/16(Tue) 0:35:40

【人】 家族愛 サルヴァトーレ

>>2:89 アベラルド

「へえ、いいね。おいしそうだ」
「じゃあそれを、……ああ」

つらつらと淀みなく紡がれる言葉を聞いている。緩やかな時の流れが支配している。
まったくそうしていれば本当に、ただの従業員みたいだ。よく似合うよ。くすぐったい思考に僅か意識が引かれた。そうしつつも耳ではしっかりと君の話を聞いている。

「困ったな。そんなに言われると、僕も気になってきてしまった」
「試食を貰えるかい。自分用にも買っていこうかなあ、でも食べすぎかもしれないね。どう思う?」

そんな冗談めいた親し気な言葉を投げ返してみる。
(36) 2022/08/16(Tue) 3:33:26

【見】 郵便切手 フラン

【バー:アマラント】

「………あれ」

石階段を降りた先の扉。
業務の終わった後に息抜きがてら訪ねてみたら、
そこに提げられた『CLOSED』の文字と鉢合わせた。
帽子のつばを持ち上げてそれをまじまじと見る。
他の訪問客の有無があった時間かはわからない。

配達員は標識遵守が唯一の取り柄なもので、
扉を開くという発想には至らなかった。

「困ったなぁ……」

青年は肩を落として暫く立ち尽くすのだった。
(@2) 2022/08/16(Tue) 10:11:42

【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

【どこかのバー】

バー:アマラントいきつけのプレートは『CLOSED』のまま。
やむなく訪れた別のバー。

慣れない店、聞き返された注文、落ち着かない心。
ひとつひとつは小さな棘でも、重なれば…つい溜息が零れる。

 
度数が高いですよ?など聞かれなくても分かっています。
敢えて選んでいるのですから。


マスター・ロッシなら強いお酒を飲むようになったお酒の趣味を変えた時も、
何も言わずいつもの――いつもより少しだけ穏やかだった気もするけれど――意味ありげな笑みを浮かべて
注文通りの品を出してくれたのに。

ここに来た理由を思い出して、また溜息をひとつ。
無言でグラスを持ち上げてから、ひとくち。

故人を偲んで捧げた杯は、少し苦かった。
(37) 2022/08/16(Tue) 11:49:04

【人】 蜉蝣 アベラルド

>>36 サルヴァトーレ

「あはは、心配しないでくださいよ。うちのチョコならいくらでも入りますからね」
「では、こちらも。試食の分、ご用意します」

そんな冗談を言って屈託なく笑う姿は、傍目にも裏の顔を持つ人間の物には見えないだろう。
まあ、ここじゃただの従業員だ。違いない。
アベラルド本人も、努めてそうあろうとしているし。
元々
そういう
分別ははっきりしている方だ。

プラリネにナイフを入れて、試食用のトレーに乗せる。
小さなピックを刺して、「どうぞ」と差し出した。

「俺もこれ、好きなんですよ。
 他にも種類があるので、味の違いを比べても楽しめますよ」
(38) 2022/08/16(Tue) 12:26:46

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】

ハッとなって瞼を持ち上げた。

気付かぬ間に微睡んでいたらしい。
人様の事を言えた義理ではないな、と内心自嘲して
あいも変わらず薄暗く無人の店内を緩慢に見渡した。

誰かの声がしたような気がしたが、それは錯覚のようで。


原因は扉の外から聞こえた微かな足音だったらしい。
恐らく一般人であれば気にも留めないようなそれは、
つまるところはおおよそ一般人のそれのようだった。
(39) 2022/08/16(Tue) 13:20:00