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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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[ 灯守りに“成って”暫くしてから鏡を見た。
 ――その姿は“彼”によく似ていた。
 私から見れば、彼本人には見えないけれど、もしかしたら、彼と同じ雰囲気を感じる人もいるかもしれない程に。

 残酷な事だと思う。
 此処に彼がもう居ないことを突き付けられるようだし、永遠に、彼を思い出す事を止められないだろう、と。 ]
 

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 故に私は、『カナミ』ではなく、『処暑の灯守り』としてだけ存在している。>>0:179
 先代処暑の彼の面影を残す、次代として。

 『カナミ』はあの日死んだと思えばいい、
 私を個人として認識する者がいなければ、『カナミ』は永遠に彼だけの『カナ』であれるのだから。

 ……そんな、私らしくもない夢見がちな事を考える。
 酷く、馬鹿馬鹿しい考えだ。
 だけど矢張り私は、それを祈るように、縋っている。* ]

 
(14) 2022/01/25(Tue) 4:43:25
―― “灯守り”としての記憶・1 ――


[ “灯守り”として、私がまず関わる事になったのは、今も灯守りとして位にある立秋の灯守りたる彼だった。
 統治域が隣であった事と、私が『鍵』を彼から受け取る側であった事、それから彼の快活な性格から、
 逆隣の白露の灯守りよりも、頼る相手として相応しい、と処暑域の行政職員に判断された、らしい。 ]


  「 立秋の灯守り様は知っているよね?
    聞こえているように、朗らかで大らかな太陽みたいな人だよ 」



[ 当時の私も、隣の灯守り様の顔ぐらいならば知っていた。
 年若い、可愛らしい姿。しかしこれでそれなりの歳なのだから、灯守りとは不思議なものだ、と。
 ……当時は彼と言うべきか、彼女と言うべきかは迷う程だったのだけれど、元が男性であると知ってからは、彼と称している。これは余談だ。
 そして、そろそろ引退を考え始めていた時期だった事は、後々知ることとなる。


 彼の統治の様子は処暑域にも届いていた。
 先代の彼のように、自分の足で統治域の様子を見て回るような統治者である、と。
 実際に関わっていると夏に活発になる太陽のよう、と、それが先代の彼の評だった。

 実際、「カリーユさん」と呼んで、隣人故に気軽に足を運んだり、雑談をしたりしていたようだ。
 彼は後輩という意識が強かったようだから、年若い姿であっても流石に、可愛がるというようではなかったようだが。 ]

 
[ これは私の知らないことだけれど、
 彼が統治者として頼るなら、と思っていた相手は小雪の彼女であり、
 “灯守り”として頼るなら、と思っていた相手が立秋の彼だった。 ]

 

[ そんな、身軽に振る舞う彼が“灯守り”としてしっかりした人物であるという事は、私ははっきりと理解することとなった。

 私に会いに来た彼の朗らかな挨拶に、私が向けた目は無機質であったと思う。
 彼は私の姿を見て、少し驚いたようだった、のは覚えている。
 当時は、理由を考える余裕もなかったけれど。

 そんな無気力な私に対しても、彼は色々と教えてくれた。
 ……が、あまり頭に入っていなかったのもまた現実。
 それでも彼は、私に理由を問いただすことはしなかった。
 当時はそこまで頭が回っていなかったけれど、今考えると有り難いことであったと思う。 


 ある時、私は彼に引っ張られて立秋の領域に足を踏み入れた。
 彼に悪意を向けた
“外”が怖くて、私は領域から出られない状況ではあったけれど、
 彼の根気強い勧誘の末、怯えて震えながらもなんとか辿り着いたのだったか。

 処暑の領域とはまた違うその景色に、緩やかに視線を動かしながら、言われるままに椅子に座った。 ]

 
[ ――そこで初めて、“灯守り”の真髄とも言えるものを見た。

 彼の静かな声、集う魂、祈りを経て生まれる『赤トンボ』。
 隣故……否、学者故、かもしれないけれど、立秋域の『赤トンボ』の話は知っている。
 その話の理由はこういうことであったのか、と腑に落ちた。
 彼の髪のような夕焼け空に、赤トンボ達は舞って、それから飛んでいった。
 その光景は――美しいと、そう思った。
 彼を失ってから初めて、心が動いたかもしれない。
 涼しい風が心にも吹き込むような、そんな感覚を覚える。 ]
 

 
  ………………見せていただき、ありがとうございました

  ……“灯守り”が尊い理由が、解りました


[ 当時、殆ど口を開くことがなかった私が、ここまで喋ったのは初めてのことだったかもしれない。
 恐らく、私の目には、微かな光が宿っていたと思う。 ]


  ……………ありがとうございます


[ 優しい彼の助言を素直に受け止めて、自然と微笑が溢れた。
 
 ――この出来事があったからこそ、私は“灯守り”としての仕事はきちんと行っている、のだろう。
 だから、最低限、“灯守り”の形を保っていられる。
 立秋の彼が、居たからこそだ。

 尤も、現状の“ちょっと”どころでない怠惰加減と、それから彼に対しての一周回ったような淡白な反応に、彼は呆れているかもしれない、が。*
 ]

―― “灯守り”としての記憶・2 ――


[ “灯守り”という仕事に向き合う気力は湧いてきて、
 行政に関しても、必要な事程度は処理出来るように徐々になっていった。
 だからといって、傷が癒える訳ではない。
 私自身に灯守りの自覚が湧く度に、“彼”は居ないのだと突きつけられて心を刺す。
 相変わらず、灯守りとしてでない“私”の心は荒んでおり、感情を失っていた。
 失わないと耐えられなかった、というのもある。


 会合に初めて参加したのはそんな頃であり、小雪の彼女と初めて顔を合わせたのもその時だった。
 故に、余計に、彼と容姿が似ている事を指摘されて動揺してしまったのだろう。 ]


  …………いえ……


[
 彼女は、私がこの容姿に対し何を思っているかということを知る由もないだろうし、仕方がない。
 それでも律儀に謝られて矢張り優しい人だな、と思った。
 処暑域の行政職員に、日々何気なく触れられていたから、謝られないことに慣れており、少し驚いたのもある。

 しかしその時の私には、それだけ返すのが精一杯だった。
 だから彼女は、私を傷つけぬように、と離れていったのだろう、と思う。 ]

[ 先代の彼が尊敬していた彼女。
 彼女に“風”が引かれたのは、もしかして、彼の導きだったのかもしれない。……とは、根拠のない、馬鹿馬鹿しい話だが。


 彼女の様子を“観測”すると、確かに彼女は理想的な統治者の姿に見えた。
 やや堅い、けれど、彼が彼女を尊敬するのはよく分かる。
 ……故に、私には出来そうにもなかった。
 但、彼女のその姿は、見ていて心地の良いものではあったから、参考にするのを止めた後も、彼女の様子を“見て”いた。

 その彼女が、人間味を見せる瞬間も、日常の端々に見えた。
 先代に……縛られている、とも言えるような姿。
 もしかしたら私は、彼女が泣くところも、見ていたかもしれない。
 ――その姿が、少々私と重なるようで、私の心も共振するように痛くなった。

 普通の人でない存在灯守りでありながら、普通の人間と変わらないような姿を見て、“灯守り”にも、色々な事情があるらしい事を知った。
 だからこそ、“灯守り”を知り“見守る”事に、した。 ]

[ 小雪の彼女は……虚しいのだろうか、と感じる事がある。
 とはいえこれは、唯の推測でしかないし、彼女に言った事もない。
 会合に定期的に参加するようになり、彼女と言葉を交わすようになり、時に一人の時の彼女との差異を興味深く“観察”し、
 そんな事を重ねれば、彼女も私の気質を分かってきたようだった。
 ……だからこそ、問題のある統治者としても、苦言を呈されることもなく、許されているのかもしれない。
 ……本当の彼女の思いには気付かない。私は“見える”ものしか分からない。
 ]

[ 彼女に贈り物するのは……彼のある意味“特別な人”であったから。
 ――そう私は、何時までも彼から離れられない。

 彼女から送られた清酒を、彼が嬉しそうに飲んでいた姿を思い出す。
 ……普段は酒を飲む人ではないけれど、アルコール耐性は驚く程ある人でもあったから、彼女からの贈り物はいつも喜んでいたようだ。
 ……そんな彼を、私は彼女に忘れて欲しくないのかもしれない。
 彼が『処暑の灯守り』であったことを、ずっと残したいのかもしれない。
 私の弱さに彼女を巻き込んでいる事。それはともすれば、嫌がらせと相違ないのだろうけれど。
 つい、凭れかかってしまっている。


 彼女から返されるのは、何時も檸檬と、それから山茶花の花。
 彼女と同じ名の花が何を意味するのか……はっきりとは分からないけれど。
 枯れてしまうまでは、一輪挿しに飾って、時折、眺めている。* ]

―― “灯守り”としての記憶・3 ――


[ さて、灯守りになった当初の私は憔悴していた、というのは先述の通りであるけれど、
 先代の雨水と顔を合わせたのは、もしかしたら暫く後だったかもしれない。

 どうやら彼と“友人”であった事、それから――“私”を知っているらしい事を知った。
 彼が“カナ大切な人”の話を親しい人にしていたらしい事を知ったのは、先代雨水の彼の言からであったと思う。
 その本人かと言われたら、否定する事はしなかった。

 見守られているのは、終ぞ気付かなかった。

 構われる間、ブドウの話に熱心だな、と思っていたら、先代処暑の彼との深い繫がりがあった事を知って驚いた。
 墓前に供えられたワイン。
 そういうことであったのか、と、ここで初めて理解する。

 彼の事は、眩しすぎて苦手意識はあったけれど、
 彼から先代処暑の彼の話を聞けるのは、嫌いではなかったし、
 ……彼の目が不思議な程に優しかった事は、とても印象に残っている。* ]

【人】 “観測者” 処暑

―― 小満の彼 ――


[ さて、意識を今に戻すが、
 この灯守りの交流の場において、一際目に留まる存在と言えば、小満の灯守りたる彼であろう。
 どこにでも現れ、笑い掛けては、輪の中へと馴染んでいき、或いは人を呼び寄せて輪を作る。
 そんな彼は多数の灯守りや蛍に声を掛けては、友好的に接している。
 会合では私と同じく興味が薄そうであるし、蛍に全てを任せているようだけれど、人々との交流自体は好きなのだろう、という事は“見て”いれば判るし、この場においても観察し甲斐のある人物だと言える。

 但、彼と私の接点はあまり多くない。
 彼は私に構いに来る訳でもなければ、積極的に呼ぶ訳でもなく、話す機も限られている。
 違和感を覚えているのは、何より本人である私であったけれど、私はそれをあまり気にしてはいなかった。>3:*69
 むしろ、誰にでも声を掛けそうな彼が私には無理に関わってこない、というのが、面倒ではない距離感であると思っている。
 嫌われる何かがあったのかもしれない、とも思うのだけど、そういう訳ではなさそうだとも思う。
 判別は付かないけれど、私から聞くことも、なかった。 ]
(15) 2022/01/25(Tue) 5:21:08
 
[ 彼の『能力』は知っていても、それが私に作用した事があるとは知らなかった。
 もしかしたら、彼と私しか知らないことも、知られているのかもしれないことも。
 無邪気で自分に正直な灯守りが、自分にはどうすることも出来ないと悟っている事も。

 彼が私を見守り、その変化を嬉しく思っている事も。
 実際に、周りの助けもあって、私は今心の平穏を大方取り戻しているし、それなりに楽しく過ごしている、と言えるから。
 小満の彼が思う事は、事実間違いではない。 ]

 

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 天真爛漫な彼が、何か楽しいイベント事を企画しているらしいのを、私は唯、“観測”するだけだった。
 その集まりは興味がある観察しようと思いながらも、
 常のように上機嫌な彼を見て、華のある姿を、眩しいと思うだけ。** ]
 
(16) 2022/01/25(Tue) 5:23:10
“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a7) 2022/01/25(Tue) 5:39:05

【人】 灯守り 雨水

 
 
 ですね。人が一杯なのは凄いですね。


[人数が増えるのに特に慌てるでも、困るでもなく構えているあたりに人慣れを感じる。>>10
 あちこちに声をかけている姿は目に入っている。そしてなんだかんだお喋りしている気がする。
 人好きのする人なのかな。と感じた。]



 はい、好きですよ。
 いいじゃないですか。
 作るって手間なのに自分に用意して貰えるのは。
 
 
(17) 2022/01/25(Tue) 8:56:38
 
[思い返すのは引きこもっていた時期。

 独りで、母親にろくに見て貰えなくて。食事もパンとか母親の手が一切加えられていないものしか見なくて久しかった。
 引き取られてから、村雨に手料理を貰った時ぼろぼろ泣いたのは今でも覚えている。


 誰かの為に料理をして貰えるのは当たり前じゃない。
 ぼくはそれを知っている。それだけ。

 でもそれは、わざわざ言わないし表にも出さない。]
 

【人】 灯守り 雨水

 

 だから楽しみにしておきます。


[この言葉なら重圧にならないかな? と様子見。]


 へぇ、小満さんも村雨の料理食べた事あるのですね。


[ぼくを引き取る前には二人が共に飲んだり、村雨がつまみ作るから飲みに来いよと言って招いていたとかは知らない。
 引き取ってからは未成年のぼくの手前招くのは自重したというのも。
 でも外では普通に飲んで酒臭く帰って来た時はあったなぁ。誰と飲んでいたんだか。


 頬が緩むその姿に、村雨への感情が見えて
 ぼくもなんだか嬉しくなった。]


 是非とも。
 はい、わかりました。
 わぁ、村雨あいされている?


[何を放り出しても、なんて言われるから思わず。>>11
 よかったというという事は、小満さん曰くの変な事は聞いていないらしい。
 何なのだろう。喧嘩でもしたことあるとか? それとか一緒に青春の一ページを刻んでいたとか……。

 何も知らないぼくはそんな風に思考を飛ばしていた。]
 
(18) 2022/01/25(Tue) 9:06:30

【人】 灯守り 雨水

 
 はい、きっとその話だと思います。
 え、いいのですか? 行きたいです。興味はあったので。
 行きますっ!


[目を輝かせて興味津々に反応した。
 麦……麦秋至さんだったな、と頭の中で繋げる。
 確か可愛らしくて明るい髪の色がよく似合っている人。
 というか、蛍を従業員にしてお店……。なかなか凄い事する人。そんな風に思った。]


 今日は色々約束が増えた日です。


[そう言って顔を緩ませる。
 約束と言えば小暑はどうしているのかな、とちょっと視線で探してみたのだった。]**
 
(19) 2022/01/25(Tue) 9:10:36
 
[さて、当の村雨と言えば小満の希望なんてなんのその。勿論
ばっちり
覚えている訳である。

 彼の先代とも気が合ってよく下らない話をしたし
 彼が連れてくるようなってからはよく絡んだ。 

 元から好きに動くやつだったから、最初にそっけなくされた時はそういう気分か? 程度にしかとらえなかった。
 だけど明らかに逃げられてしまえば気づくわけで。

 そう逃げられたら期待に応えない訳にいかないよなぁ? とにやりと笑って ]


 「おーい、こっち来いっての。てめぇ、このこの」


[笑いながら捕まえては不機嫌な顔をされたものだった。その度頭を無理矢理にでもぐしゃぐしゃ、と癖のある髪のボリュームを増やしてやろうとしたものだった。]
 

 
[誰にだってある。子供の部分は否定するもんじゃない。
 反抗も何も、可愛げのあるものだった。

 自分に子どもがいたらこんな事もあったのだろうか
 そう思えて
 村雨は確かに
幸せ
だった。]

 

 
[いつしかそれも気が済んだのか
 気付けば自然とだったと思う。相手が落ち着けばもう大丈夫なのか? と笑ってやったものだった。

 村雨にとってはそんな一つ一つは大事な思い出だ。
 相手が忘れても自分は死ぬまで覚えてやるつもりである。 


 死に目が見たいなんて知れれば村雨が今度は嫌な顔をする番になる。
 その時は今度は俺が逃げてやるよ。なんて忘れて欲しい過去をほじくり返すことになりかねない。
 死ぬ姿なんて、誰が見せたいと思うか。雨水は仕方ないにしても。その時は出来るだけ静かに逝くつもりでいる。

 別れはもう避けれなくても、元気な姿だけ覚えて欲しい我儘くらい叶ってほしいものだ。そう願う。]**  

 

灯守り 雨水は、メモを貼った。
(a8) 2022/01/25(Tue) 9:22:32

―処暑と赤トンボと―

ん。どういたしまして。

[振り返り、にこりと微笑み返した。
自分では処暑の内面を完全に癒やすことは出来なくとも、灯守りの役目を見せることで何かを掴み取ってくれたら……と考えていた。

心が籠もった言葉も、自然な微笑みも、初めてのもの。
それらを受け取った立秋は、多分この子は大丈夫かな、と思った。癒せない傷を抱えていたとしても。]

無理に引っ張ってきてごめんね。
帰ろうか。

[怯える子を外に出すという荒療治をした自覚はある。責任を持って処暑の領域まで送り届けた。安心出来る場所まで。]


気が向いたら、今度は新しい灯りを送る所を見においでよ。


[別れ際にそれだけ告げて、立秋は自分の領域へと帰った。

……それから、距離は縮まった気もしなくはなかったのだが、変わらず淡々としている処暑に「もうちょっとこう……仲良くなりたいような?!」と思うこともあったようだ。しかしそれがデフォだと気づいてからは気にしなくなった。
**]

灯守り 立秋は、メモを貼った。
(a9) 2022/01/25(Tue) 13:02:33

灯守り 夏至は、メモを貼った。
(a10) 2022/01/25(Tue) 15:44:04

【人】 “小雪” 篠花

ーー現在:冬至の君と>>0ーー


 あら、敵方だったなんて。


[冗談返し。]


 ふふ、つぶあんも美味しいですよね。


[示された方に手を伸ばす。
長きに渡る戦争の甲乙はつけられないし、つけたらアウトである。]
 
(20) 2022/01/25(Tue) 16:36:05

【人】 “小雪” 篠花

 
[桜餅を持った手元を見下ろして]


 心当たりは……ないです。
 ないからこそ、溜め込ませていたのかと。
 そう思いまして。


[家系という鎖に縛られて、なりたくもないものになるために強要さていたのなら。
退屈な場所だったと評されても仕方のないこと。
それを止めさせることができなかった、私の責任だ。

相手がどう思っているかはわからないけど。
だからこそ、聴きに行くという言葉にはとても焦った>>1

聞いてしまえば、事実として認めなければならなくなるだろうから。
何も変えられない自分を、これ以上認めたくなかった。
]
 
(21) 2022/01/25(Tue) 16:36:25

【人】 “小雪” 篠花

 
[行く素振りを見せなければ、心の中で息をついて>>2。]



 私は……、



[どうしたかったのだっけ。
忘れてしまったそれを、手繰り寄せてみる。]


 
一緒に、傍に、いてほしかった。



[蚊の鳴くような声で紡がれたそれは、届いただろうか。
誰にも言わずに見送って。願い続けたけれど。
傍に残り続けたのはこの感情
《虚しい》
だけだった。*]
 
(22) 2022/01/25(Tue) 16:36:41
“小雪” 篠花は、メモを貼った。
(a11) 2022/01/25(Tue) 16:41:51

ーー先代の記憶ーー


 やぁー!!おなじがいーー!!

「えぇ……ギャン泣きするじゃん……」


[ある程度自我を持ち始めた頃、領域に慣らすという名目で、数時間ほど子守を押し付けられていた。
何でも、眞澄本人がここに来たがってグズるらしい。
事実かどうかは知らないが、ずっと足回りに引っ付いているので、ここにいたいわけじゃないと思うけど。

というか、ガラスじゃだめなのか、ガラスじゃ。
透明だし似たようなものじゃない。
何故そこまでして同じものを求めるのか

ここまで熱烈に求められたことがないから、困惑しかない。少し遠い目になる。
あいつもこんな気持ちになったのかなぁ……
あの時は笑ってごめんよ。]
 



 いおにぃちゃんとおなじじゃなきゃ、やだーー!!

「そんなこと言われたってねぇ……」


[できないものはできないんだよ。と悟らせても泣き声が大きくなる一方。
こういう時、どうすればいいかわからない。
誰か、お客様の中に子育てマニュアルをお持ちの方はいらっしゃいませんか。

何とか言いくるめようとしてみるも、イヤイヤと首を振られるだけで。]


 いおにぃちゃんきらい!!


[そんなことを言いながら走り去ってしまった。
泣きながら家の方に走り去る姿に、走るの早くなったなぁ……じゃない]
 



「ちょっとどこ行くのさ!?」


[相手は二足歩行歴3年ぐらいのちびすけ。
領域内だから人災的な危険はないだろうけど、動きが全体的に危なっかしすぎる!
慌てて追いかけたけど、思った以上に足が早くなっていたのか、姿が見えない。
……まあ、場所の割り出しは簡単だけどね。
通った後、扉が開きっぱなしだし。

開かれた扉を辿っていくと、着いた先は己の寝室。]


「…………。」


[ベッドの上には小さい布団まんじゅうができていた。
思わず笑っちゃったよね。]