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人狼物語 三日月国


161 完全RP村【こちらアンテナ、異常アリ】

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視点:


【人】 休職中 スピカ


[迎えに来たダビーとは久しぶりに会った気がする]

[そういえば住む場所が決まっていないことを思い出し、ダビーにしばらく厄介になっていいだろうかと言うと、目に見えて狼狽え始めた]

[ダビーの案内でどこかに向かっているのだが、それがどこかわからない。
ダビーに聞いても着いてから説明する、とそればかりだ]

[しばらくして目的の場所に着いたのだろう。
ダビーに手を引かれて建物に足を踏み入れると、そこは独り暮らしをするにしては随分と広い場所だった]

[ここはどこかとダビーを見ると、それほど赤くなるのかと言いたくなるような赤い顔で

 「ここに二人で住もう」

と言った]
(473) 2022/07/24(Sun) 15:28:38

【人】 休職中 スピカ


[……その後ダビーを問い詰めた、小一時間問い詰めた]

[問い詰められてしゅんと小さくなった(デカい)ダビーの言う話だと、退所日がいつ頃になるかという話を担当医から聞いたのは一月ほど前。
そこから住む家やら手続きやらに奔走し、今日のこのタイミングで退所を決行した、と言うことらしい]

[どういう事かと聞くと、ダビーはテレビをつけた。
丁度ワイドショーの時間らしく、訳知り顔のコメンテーターたちが銀河的有名企業による巨額不正について話していた。
どこのチャンネルもそう、メンツと切り口の差はあれど、どこもかしこものその話題で持ちきりだった]

[どうやら世間では今日の話題(社長の逮捕)のXデーがどうこう言われていたようで、逮捕に至った今日、退所を決行した、と]
(474) 2022/07/24(Sun) 15:40:02

【人】 休職中 スピカ


[マスコミ関係者は全てそっちに駆り出されたようで、数人ほどいたマスコミ関係者も今日は一人もいないと、窓の外を見ながらダビーはこの電撃作戦を成功させからか、安堵交じりにそんなことを呟いた]

[そういえばそうだ。
ぱったりと面会に来なくなる前、ダビーはやたらと不動産のカタログやら、家電のカタログやらを見せてきたし、二人でこれがいいあれがいいと話していた。
ずいぶん気の早い話だと思ったのだが、そういう事情があったのかと納得した]
(475) 2022/07/24(Sun) 15:46:25

【人】 休職中 スピカ


[その日の夜は環境が変わったせいか眠気の気配を全く感じぬまま、ベッドで無意味に寝返りを繰り返すなどしていた]

[相当今日一日気が張っていたのだろう、ダビーは隣で揺すっても気が付かぬほどに深い眠りについている]

[ああ、これはきっと興奮しているのだろう。
新しい生活が始まったことに対して、どうしようもなくわくわくしているのだ]

[する必要はないとわかりながらも、思わず端末を手に取ってメッセージを送っていた。

 『ダビーと家族になる第一歩を踏み始めました』

と、家族になったことを真っ先に報告すると約束した、雑な神父……バーナードに]

[送ってから そんないちいち途中経過を報告してもウザいだけでは?と思ったが、送ってしまったのは仕方ない。
大事なことをいうのを忘れていたと、

 『まだ誰にも言わないで』

そう追撃メッセージを送って、端末を置いた]

 ね、ダビー。
 私たち家族になるんだね。

[寝入っているダビーの反応はない。
それでもよかった。
私はダビーの大きな背中にピッタリ張り付くと、ゆっくり目を閉じた**]
(476) 2022/07/24(Sun) 15:57:41

【人】 休職中 スピカ

【自宅/>>497

[そのメッセージを見たのは(ろくに調理道具も食材もそろってないので)二人で朝食を食べ、帰って来た時だった]

 バーナードがね、遊びに行っていいかって。

[端末の画面をダビーに見せる。
招くことの了承を取ると、『いつでもいいよ』と送る]

[文字通り、いつでもよかった。
なんせ今の私は未だに就労許可が下りてない、一日中家にいる身なのだ]

 ……初めてのお客さんだね。

[まだ何もない二人だけの家だが、それでも初めてのお客さんを精一杯もてなそう]



[そうしてバーナードが初めて二人の新居を訪れた時、スピカが頑張って作った(79)70n100]点の手料理でもてなされたのであった**]
(508) 2022/07/24(Sun) 18:55:07

ミュ ミュ★


バイバイミュ



 

【人】 休職中 スピカ

【バーチカルタイムのどこか】

[バーチカルタイムと言う理論がある。
これはかつて提唱されたトンデモ理論で、過去・現在・未来が融合して同時に接することができるという理論だ。
このバーチカルタイムと言うものは幻想でもあるらしい。
だから今、私が観測している事象は過去・現在・未来のどれかに当てはまる事象かもしれないし、どこにも当てはまらない幻想なのかもしれない。
そんなことを娘のドリルの採点をしながら思う]

[親馬鹿と思われるかもしれないが、娘は大変優秀だと思う。
初等課程にありながら、今手掛けているのは中等課程のもので、
 「お医者さんになって、自分の病院を持ちたい」
から
 「公費で行ける医学部のある大学に入るためにはこれくらいできないとダメ」
なのだそうだ]
(533) 2022/07/24(Sun) 21:42:31

【人】 休職中 スピカ


[物心ついたころから娘の夢は お医者さん で、どうしてか聞いても
 「内緒」
としか言ってくれない]

[この頑なさは今は(私は勝手にそう思っている)友達によく似ているなと思っている]

 ケートゥはどうしてお医者さんになりたいの?

[何度目かの質問、いつもは「内緒」としか言ってくれないのに今日に限って、もじもじしながら教えてくれた。

 「お医者さんになって船に乗りたい。宇宙船で働くお医者さんになりたい」

聞き間違えではなく、確かにそう言った]
(539) 2022/07/24(Sun) 21:49:32

【人】 休職中 スピカ


 そうか、そう来たか。

[思わず頭を抱えた。
きっと、たまたま偶然、そうなっただけだとはわかっている。
昔見たチャンドラのドキュメンタリーに影響されただけだ、そうだと言うことはわかっている]

[それなのに、どうしてか娘の発言が、ついにチャンドラが喧嘩を買ってようやく会いに来た、としか思えなかった]

 ……そっか、そうなのか……。

[あの時はチャンドラに向かって「拳も辞さない」と言った記憶がある]

[いいだろう、売った喧嘩が買われたのなら受けて立つほかあるまい。
私は親として、チャンドラ……いや、娘の夢に真っ向、向き合うことにした。当然、拳も辞さない覚悟だ**]

(それはそれとして、面白かったのでパパには「ケートゥがチャンドラみたいなこと言ってた」と教えてやった)
(540) 2022/07/24(Sun) 21:58:21

【人】 休職中 スピカ

【一年とちょっと後】

[協会のだだっ広い施設の奥に向かう。
再び宙に飛び立つ皆を見送ってから、一人でここに来た]

[施設の奥まった場所、青々とした枯れぬことのない人造植物に囲まれた場所に、それはある]

 彼らはここで地を踏む。

[碑に書かれた文字を声に出す。
ここに眠っているのは地を踏むことなく、宇宙で命を落とした者たちの名だ]

[碑の裏に回り、ここ最近彫られたばかりの名を指でなぞる。

 チャンドラ・L・セリーニ

スピカはようやく猫が入った箱を開けることができた]

[箱の中で眠っていたチャンドラは、最後に会ったあの日の姿ではなく、コールドスリープに向かうスピカを抱きしめてくれた時の姿で、苦しむことはなかったのだなと、何故か安堵したのだった]
(548) 2022/07/24(Sun) 23:01:25

【人】 休職中 スピカ


[碑の正面に戻り、どれを買えばいいのかわからないからと花屋の店員に聞いて買った、色とりどりのネリネの花束を供えた]

 来たよ。

[皆と一緒に送ることができなかった、それを気に病んでいたのだが、ある日を境に別の考えを持つようになっていった。
浮かぶ言葉はただ一つ、皆と見送るときには絶対にかけられない言葉]

 おかえり、チャンドラ。

[彼女は帰って来たのだ。だからスピカはこの言葉をどうしても、チャンドラにかけたかった]

[さようならでも、お疲れさまでもない、彼女の帰還を待ち望んだ者として、おかえり、と**]
(551) 2022/07/24(Sun) 23:09:41
スピカは、ダビー!ダビーに抱きついたの!!!!
(a60) 2022/07/24(Sun) 23:15:11