【人】 騎士 ノア── プロテア:港 ── [ ───これで木目の床を踏みしめる生活も終わる。 およそ1週間の船旅を終え、 潮の香り漂う港の硬い石畳を踏めば 誰にも聞こえぬように小さく息を漏らした。 …主の前で疲れを見せることなどあってはならない。 無表情のままにくるりと船の方へ 身体を向き直せば今まさに 降りてこようとしていた女性に手を差し出して。 ] (47) 2022/05/20(Fri) 7:30:51 |
【人】 騎士 ノア───お手をどうぞ、…ヴィオラ様 [ 細くしなやかな手が、差し出した手へと乗せられる。 万が一には抱きとめられるように 注意を払いながら、下船を終え。 まずは宿屋か、と 大きな荷物を抱える別の従者を見て 提案しようかと考えていたのだけど。 ] (48) 2022/05/20(Fri) 7:30:56 |
【人】 騎士 ノア「 ノア。 此度は貴方の休暇も兼ねていると 伝えたでしょう。 いつもの事はしなくて良いの! 」 [ …早速大目玉を食らってしまった。 申し訳ありません、と頭を下げる。 とはいえ彼女も無意識に手を乗せていたようで、 少しバツの悪そうな顔をしていたが そこは従者ゆえ、見なかったことにしておき。 ] (49) 2022/05/20(Fri) 7:31:00 |
【人】 騎士 ノア足元にお気を付けて、 …こちらは"僕"、からの心配です どうかお許しを。 [ 私達の生まれ故郷、リーディスは プロテアの隣国の内陸国。 ヴィオラ様のお気遣いで 東の国へ共に旅をしに行き、今はその帰り。 船を降りるためこの地を踏んだ。 休憩がてら、城下町を見て回りたい という彼女に連れそうよう町中へと進んでいく。 周りをきらきらとした瞳で見渡す ヴィオラ様を一歩引いたところから 私は見守っていた。 ] (50) 2022/05/20(Fri) 7:31:05 |
【人】 騎士 ノア[ 私 と 僕 本来ならば片側しか見せないだろう二つの顔。 なぜ両面を知られているかと言えば、 ひとえに彼女が Wリーディス王国の王女W であり、私が W彼女の近衛騎士W だから、だった。 ]** (51) 2022/05/20(Fri) 7:31:10 |
騎士 ノアは、メモを貼った。 (a6) 2022/05/20(Fri) 7:33:08 |
【人】 Master レイ Fermare. [ いらっしゃい、とでも声をかけた後だったかな 酒場に向けられた─── 町ごと破壊しかねないような魔法。 静止の声と同時に手で弾く。 空へと昇り消える魔法の威力は 当たり焦げた左腕が物語っていた。 ] (53) 2022/05/20(Fri) 8:58:24 |
【人】 Master レイ…おいでよ、青年。 行くところが見つからないのなら、 暫くここへ居たらいい [ なんでもないと言った顔でそう言い放ち 酒場の中へと消えるその姿は、 齢17の見目にしては随分老いて見えたことだろう。 ] (54) 2022/05/20(Fri) 8:58:28 |
【人】 Master レイ[ ゆるりと目を開けばいつも通りの光景。 鼓膜を震わせた出掛けの声に ひらりと手を振って。 ] いってらっしゃい。ヴィム [ 屍の上に戻りたくなるのは人の性か。 少し大きく揺れた気のするランプの火を見つめると、 冷たい鉄製の 檻 を撫でた。 ]** (55) 2022/05/20(Fri) 8:58:32 |
Master レイは、メモを貼った。 (a7) 2022/05/20(Fri) 9:06:22 |
【人】 Master レイ…想いを伝えられるのは素敵なことだよ。 君は光なんだね 人という…暗闇の中にある光 太陽のようで心配だけれど 照らしてくれるのは嬉しいな ありがとう (57) 2022/05/20(Fri) 10:00:07 |
【人】 ヴィム[ あの左腕、焦げた肉の惨状 狂気にその身を焦がす青年を正気に戻すには あまりに十分すぎるもので。 彼の声に青年がどう応えたかなど もはや言うまでもない。]** (61) 2022/05/20(Fri) 11:19:07 |
【人】 フィアンメッタ「あの世に連れて行かれる、か。」 それもいいかもしれないな。 あの日、セシリーを引き止められなかった 臆病者で出来損ないの私には 息をしている権利なんて、ないのだろうから。 五年前からずっとそう思っている。 幾度か機会もあったはずだけど 霧夜の酒場に訪れたことはなく。 それも私が臆病だという証明になっているのには 目をそらし続けていた。 (63) 2022/05/20(Fri) 11:30:42 |
【人】 ヴィム*** [ 隠すことでもないが自分から言うことでもない。 誰しもそういうことの一つや二つはあるだろう。 青年にとってメルヴェイユに戻る という用件がそれに当たる。 とはいえ、便利なことに霊体は生きていた あの頃よりも移動がかなり捗るもので、 プロテアの町を散歩する暇さえあるのだ。 人々の身体をすり抜けながら ]人の流れに逆らって歩けるのだから それはもう捗るなんてレベルの話じゃない。 (65) 2022/05/20(Fri) 12:43:48 |
【人】 ヴィム悪くない。悪くない町だよ、ここは...。 [ この町はいつも人が行き交い、入れ替わる。 誰にも聞こえないであろう独り言を 空の雲へと乗せて仰げば、青年は独り、微笑う。 W酒場Wは人から成る物。 集いし点は線を描き、円を作る。 集いし人が楔を結び、縁を象る。 ここに在るということは、それを求める誰かが 今日も此処にいるに他ならないのだから。] (66) 2022/05/20(Fri) 12:46:39 |
【人】 ヴィム[ 行き交う生者の行進を見据えながら 独り言と共に掲げた指先を鳴らすと 花屋に置かれた青いバラの花弁が突如空を飛び まだ見ぬWお客さんWの元へと舞い降りるだろう。 そして店に戻った時にはマスターに言うのさ。 ]** 『ビラの代わりにバラを配ってきた』 ってね。 (68) 2022/05/20(Fri) 12:49:22 |
ヴィムは、メモを貼った。 (a8) 2022/05/20(Fri) 12:55:23 |
【人】 騎士 ノア── 城下町 ── [ 人の入れ替わり激しい港から 中心部へと移動する。 活気に溢れるのは港もこちらも同じだったか、 一人駆け出して行こうとする彼女に ひやひやとしながらその姿を失わぬように 幾度か声をかけ止めながら歩いていた。 ] ヴィオラ様、お一人で行かれては… [ …一国の王女なのですから、 とまでは口に出来ず、その後は押し黙る。 こんな所に不用心にも護衛一人で 王女が出歩いていると知られれば 些か…いや、かなり厄介なことになるのは考えずとも。 傍目から見れば"少し良い所のお嬢様" とその付き人に見える装いだった筈だ、 知っている人が見れば 王女と気づいたかもしれないが ] (69) 2022/05/20(Fri) 15:03:14 |
【人】 騎士 ノア「 わたくしももう15です! 貴方に心配されるような歳ではないでしょう? 気づく者などおりませんよ。 」 [ ……当の姫様はこの調子だ。 貴女は知らないのだ、どれほど 人が醜いものなのか 美しいものだけを見て 美しいものだけを知っている 花園に咲く一輪の 白百合 を手折られないように必死な近衛の心情など ] (70) 2022/05/20(Fri) 15:03:18 |
【人】 騎士 ノア───…あまり度が過ぎますと、 お父上に苦言を呈されますよ。 [ ため息ひとつ着くわけにもいかず、 彼女の父…国王に密やかに助けを求めるも また無邪気に駆けていこうとするお転婆姫。 こうは言っても、私の前だから 無邪気にしているのだという事は知っている。 他の者の前では淑やかにしているというので、 一時は私が嫌われているのではないか なんて噂も団内で囁かれていた。 ───…そうなるべきなのは間違いないな。 ふっと心に 毒 (71) 2022/05/20(Fri) 15:03:22 |