日が変わる。何かが起きる。
いつ自分が死ぬかなんて、
とっくに覚悟は済んでいたつもりだったが。
「なぁラス。明日、もしくはそれ以降。
もし俺と連絡が取れなくなったら、
間違いなくこの事件で俺は死んでる。
そん時は、ウチのギルドの俺の引き出しにあるヤツ
持って行ってくれ。役に立つかはしらねェが。
お前の好きに使ってくれればいい。互いの無事を祈ってる。」
帰る場所を残しておかないと行けない気がした。
残しておきたいと思う彼がいる。
寂しがらせたくないと思ってしまう。
そんな感傷など意に介さず、いつも通り日は暮れて、昇る。