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人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

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視点:


【人】 グルメライター ヤワタ


 んーっ
 パンチ効いてる、これは確かにわるいやつだな!
 お酒ちょーだい!
 度数には気を付けてね!

[コショウと鷹の爪がまず舌にピリッと電気を走らせて、遅れてムール貝の苦味が広がる。
トマトの酸味と粉チーズの塩気も一緒に溢れる味覚の展覧会のような一品だ。

量を控え目に、またお腹に溜まりやすい炭水化物のパスタを抜いてくれたことで、2品は簡単に食べきってしまった。
デザートも問題なく入りそうで、そこまで読んでいるのすごいなと褒めようとしたら彼の姿は既に他の客の元にある。

こちらもよく読まれているな、と真白と顔を見合わせて笑った。**]
(36) 2023/03/24(Fri) 21:04:14
[微細な中のうねりをきっと彼の指は拾うだろう。
 初めて覚える快楽に、涙を浮かばせて堪えようとしても。

 時間を掛けて、丁寧に。
 まるでコトコト煮込むスープみたいに。
 料理されているみたいに。

 薄く色づいた肌を舌が這って、汗を舐め取って。
 味見されてるみたいだ、なんてぼうっとした頭で考える。

 まな板の上。
 あなたに作られて、食べられるのを待つみたいに。
 身体も、心も、ゆっくりと溶かれされて。

 
――後は、理性を手放すだけ。

[跳ね上がった声と、身体に。
 驚いたみたいに互いに目を見合せて、数秒。

 確かめるみたいに、もう一度押されて。]


  ……ァッ、 
ンッ ……!


[同じ場所に顕著に反応を見せてしまって。
 ふる、と弱く訴えるように首を揺らして制止しようと。

 なのに、しっかりと覚えたみたいに。
 言葉にして聞かせて、薄く笑う姿。
 表情の下に隠しきれない悦びが見えたような気がして、
 堪らなく羞恥と快感が襲う。]


  …ぁ、ッ ぁッ、 ……ンンッ、 


[とん、と押される度にびくつく身体と跳ねる声。
 指に連動するみたいに押し出されて。
 自分の意思もままならなくて戸惑って、シーツを乱して。]

[確実に快感を拾うようになった中が、
 指を悦ぶみたいにうねり、締め付けて、蕩けて。

 自身の身体の変化に戸惑いを覚えながらも、
 どんどん快感に飲まれていく。


 きもちい、すき、たまらない、もっと。
 だめ、やばい、さわらないで、くるいそう。



 ぐるぐると頭の中で巡る言葉は、
 口をつく頃にはあまい喘ぎに変わってしまう。

 すっかり硬さを取り戻した昂りから、
 溢れる先走りを舐め取られて、また身悶えて。

 腰から下に力が入らなくなっていく。
 かろうじて繋がったままの手を弱く、絡めて。
 
 自身の身体を虐めている張本人に、縋ってしまう。
 目尻に涙を溜めたまま、細く息を吐き出して、
 きゅう、とを握り込んでしまえば、
 それは逆効果だったかもしれないけれど。]

[何度も浮きそうになる腰を、捉えられて。
 口腔の中、今にも弾けそうになるのを、
 足の先まで力を篭めて、指先でシーツを摘んで堪える。

 二本の指で丁寧に解された後孔からは、
 ローションと濁った白濁が零れて、
 まるで最初から受け入れる場所だったみたいに、
 収縮を繰り返して、指を飲み込んでいる。

 指が自在に中で拡げられる頃には、
 もう身体中熱に侵されて、溶けて。

 限界に近いところで、ようやく温もりが離れて、
 彼の唾液に濡れそぼった屹立が、
 てらてらと光っているのがいやらしい。]

 
  ……、 は、……っ、 
……


[肩で呼吸をして、蕩けきった表情を晒して。
 ぼうっとした意識の中で、見下ろす表情を見つめて。]

[報告する声も、うつろに耳に入ってくるのに、
 脳に届くのも時間がかかって、わけも分からずに。
 うん、と小さく頷いたけれど、理解はしていないまま。

 擦り寄せられた頬に甘えるようにうっとりと目を細めて、
 頬に頬を寄せるくらいは、出来ただろうか。

 濡れた唇が動くのをぼんやりと眺めていれば、
 ひく、と後孔が呼吸するみたいに蠢いて。

 口にしていないはずだと思ったのに、
 気持ちいいことが伝わっている。

 気持ちいい、と感じられている、から。

[片手だけ繋り合った手。
 手の甲に彼の頬の感触を受けて、きゅ、と胸が切なくなる。

 新たな表情を見つける度に、堪らなくなって。
 心を掻き乱されて。
 心臓が跳ねて、落ち着かない。

 作り変えられた身体は、彼を欲するみたいに疼いて。
 もぞ、と開いた足を上に寄せる。

 内腿で彼の腰を、すり、と挟んで。
 繋いだ手、人差し指で彼の手の甲を撫でたなら。]


  ……も、ぅ……、 大丈夫、だから



[ぽそ、と恥じらうみたいに声を潜め。
 背けた顔を戻して、彼を見上げて。]

[ 覚えた場所を確認するように触れると
 顕著な反応が見られ、首を揺らすのが見える。

 抗いようのない快楽はときに、
 深く沈み込んでいくように、恐ろしく
 感じることがあるという。

 それほどまでの快楽はまだ、
 味わったことがない故に、想像でしかないが。

 ――カウンターの中、後輩たちや
 妹たちを纏めるように指示を出し、
 憧れられるような目線をいくつも貰っている
 自分自身も、格好いいと思うことがままある
 彼が、今。

 快楽に打ち震えて。涙で瞳を彩って、
 艶めかしい声をあげていることで、

 独占欲とか、そういうものが急速に
 満たされていくと同時に、興奮を覚えて。 ]

[ 自分のする事なす事、すべて
 感じてしまう身体に、己がしたのだと
 思うと、たまらなくなる。

 繋がったままの手から、弱い力を
 感じれば、握り返して。

 ――そうして解放した後、
 ぼうっとしている彼に僅か、
 罪悪感が募る。

 それまでしてきたことへ、ではなく
 これからすることへの比重が多い。

 うつろな意識のままなのだろう
 うん、と頷きながら、頬を寄せ合って。 ]

 ――……うん、

[ 辛かったら、……そう続けようとして
 やめてしまった。

 こんなにくたくたにさせられて、
 そこから更に、いじめるようなことを
 強いるつもりでいるのだから、

 優しい男の振りなどしたところで、
 意味なんてありはしないだろう。

 ――想定していたよりは、ずっと
 快感も得られていただろうけれど。

 目線が絡み、囁くようにして紡がれた
 言葉が、ぶわり、頬に熱を灯した。 ]

[ 猛る熱を抑えて、避妊具のパッケージを
 乱暴に開いて、手早く装着し、 ]

 ……ッ、

[ 柔らかいそこへ、宛がうだけで、
 心臓が壊れてしまいそうだった。

 欲望のままに貫きたくなるのを
 抑えるだけで、手一杯で。

 やさしくしたいのに、できそうにない。 ]

 力、抜いてて――……、 

[ はじめに鋒が、やがて半分ほど埋め込むと、 ]

 ふ、……ッ……う… キツ……

[ 浅く息を着きながら、表情を伺い見つつ
 ゆっくりと、奥へと進み行く。
 やがて全てを収め切ると、 ]

 大丈夫、かな
 入ったよ、全部、

[ 縋るように、ぴったりと体を合わせて。 ]

[ 慣れる、までは望まない。
 こんな狭い場所に押し入って、
 すぐに、慣れろという方が土台無理な話。

 それでも、呼吸が整うくらいまでは、
 動かずにただ、繋がって。 ]

 ……も、動くね、 

[ ごめん、の言葉を奥深くまで飲み込んで、
 君の両手を背に、爪を立てても構わないと
 言い置いてから、緩やかに律動を開始させる。 ]