215 灰色うさぎと紫うさぎの雨宿り
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| 開いてるんじゃないかなって思って車で来てみたけど、 駄目かあ……。
[目の前には"CLOSED"の看板と、
『大雨の影響で食材の仕入れが不十分な為 本日は臨時休業致します』
の張り紙が。]
(0) 2023/06/20(Tue) 0:00:00 |
[力んでしまった身体を解すように、囁く声は。
やっぱり優しくて、甘くて、とろけるみたいで、
甘いデザートのような声に、うっとりとした。]
……わ、たしも、
すき、
ふ、 ぁ、ぁッ、 ぁぁぁッ……、
[微かに笑うみたいに息を吐けば、
その隙を狙っていたかのように腰を押し進められて。
ふる、と身体が震え、腰が引けても。
捕らわれたままの腰は彼と密着していく。
熱い等身が、ゆっくりと媚肉を掻き分けてくる。]
[そうして床に足形を残しながらキッチンに行き、
取り急ぎのものを片付けてからクシャミをする。
これは早く温まらないと風邪を引きそうだ。]
パンツまで濡れてんなこれ。
[脱いだものをポイポイ直接洗濯機に放り込んでから
バスルームの扉を開ける。
紫亜は一度身体を清めた後だから、もう湯舟にいただろうか?
早く温まりたいところだが、卯田は先にソープで洗って
それから湯舟へと。]
は〜〜〜〜〜〜〜やっと人心地ついた。
ホントありがとな、紫亜。
助かったよ。
[近づくと湯がばしゃりと音を立てる。
抱き締めて、目を合わせ、額をくっつけた。
目を細めながら唇を触れさせる。
キスの時、こうして目を閉じる振りをして
時々紫亜の表情を堪能している。*]
あったかぁい……、
[ほぅ、ともう一度。安堵の声が零れる。
広い湯船の中で両手を伸ばして、ぱしゃりと肩に
お湯をかけていれば、少し遅れて脱衣所に彼の姿が見えた。
遅れてバスルームに入って来た彼に、
くすくすと笑いながら。
大丈夫ですか?と、心配の声を投げかけつつ、
浴槽から彼が身体を洗うのを横目に眺め。
彼が身体を洗い終えたなら少し端に避けて、
彼の入るスペースを作る。]
[疲労が抜けて、寛ぎの声に変わる様子に、
よかった、と呟きを洩らした後。]
遅くまでおつかれさまでした。
明日、おやすみになってよかったですね。
朝まで降るみたいですし。
[腕を引き寄せられ、身体を彼の股の間に移動したら、
ぴとりと触れ合う額に湿気った髪が張り付いた。
どちらともなく近づいた唇が、ちゅと音を立てて。]
……ン、ぅ……
[触れ合わせるだけのキスだけでも、心地よくて。
瞼を下ろせば、温かさで蕩けていくみたいに。
甘い声を漏らして、唇の柔らかさを味わって。]
ふふっ、……ここ、まだ泡が残ってる。
[薄っすらと眼を開いたら、
耳の上に残った白い名残が目に留まって、指で掬う。*]
――風呂場――
[甲斐甲斐しく準備を手伝ってくれたおかげで、
風呂に入るまでの煩わしい段階をかなり飛ばせた。
本当によくできた恋人だ。
早く触れ合いたくて急いで全身を洗ったから、
洗い残しにも気づかないまま。]
……、シナモンの味、
[唇を甘噛みするじゃれつくようなキスでも
快感に慣れた紫亜は甘く息をする。
体温を上げるのは湯の温度だけではない。]
急な休みだけど
どっか行けるような天気じゃなし、
久々に一日中だらだらするか。
[週末だから稼ぎ時ではあるのだが、
仕入れに納得がいかない状態で開けるのは
店のポリシー的にもよろしくない。
これを機に、恋人とずっといちゃいちゃするというのも
正しい週末の過ごし方というものかもしれない。]
ん、くすぐった、
残ってた?しくじったな……
[くすぐったさは快感の手前だと紫亜に教えたのは自分だ。
物知りの男はすぐに快感の糸口を見つけ出し、
クスクスと笑いながらくちづける。
舌を捻じ込みながら、両手で湯の中の膨らみを包み込んだ。
既に中心の蕾が固いのを掌ですりすりと摩擦する。*]
[……そんな気持ち悦さを覚えてしまった身体だから。
水気を含んだキスの隙間、彼が作ってくれた
りんごジュースの名残りを指摘されても、
甘く笑って、自ら唇を押し付けるくらいには、
積極的に求めるようにもなれた。]
…………りんごの味は?
[もっと、とねだる代わりに違う味も調べて欲しいと、
薄く唇を開いて、彼を誘う。]
週末に基依さんがお休みできることないから、
……ちょっと嬉しい、です。
おうちで何しよう……?
[少し甘えるみたいに本音を零す。
休みが合わないのは元からの話ではあるけれど。
不意に被ったお休み、いざだらだらするとなれば、
逆に何をして良いのかも分からなくて、
小首を傾げて、彼の返事を待ちながら。]
[水気を含んだ手で触れたから小さな泡はすぐに消えていく。
くすぐったいと零す彼につられて笑って。]
ふふっ、かわい、
[格好いい印象ばかりだった彼の可愛い部分を見つけて、
戯れのような口づけを繰り返していれば。]
ぁ、ンっ、 ふッ……ぅ、
んんッ、……ン、んッ
[厚い舌が割り入ってきて口腔を犯す。
料理をする彼の手が、今は下準備をするみたいに。
掌で反応し始めている尖りを何度も往復して。
ぴくと身体を揺れれば湯がちゃぷんと波打つ。
甘い喘ぎは彼の口腔の中に吸い込まれていく。*]
[ジュースに使ったスパイスの味を指摘すれば、
もっとよく調べろとばかり質問が返る。
初めてキスを交わした時には
ただぼうっと熱に浮かされていただけだったのに、
欲張りを覚えた恋人は何時だって
卯田を夢中にさせる。]
紫亜のほっぺたはりんごみたいに赤いけどな、
[揶揄するように頬を撫でる。
血色が戻っているのは喜ばしいことだ。
このまま風邪を引かなければ良いのだが。]
[誘われるがまま咥内を暫く蹂躙した。
りんごの味はしたとは思うがすぐに消えていく。
これだけ二人分の唾液があれば消化も早いだろう。]
そうだよな、
休み合わせるには、紫亜に有休とってもらう、から、
……いつも苦労かけるな、
[嬉しそうな紫亜を見ると少し胸が痛む。
飲食業の定めとはいえ、恋人に我慢を強いているのは
忍びない。
今後はもう少し、せめて二月に一度の土日どちらかは
休みを貰えるように相談しようと内心決意した。]
紫亜がしたいことがあればそれで。
迷うなら、そうだな。
俺としちゃ、ずーっといちゃいちゃしてたいんだけど……?
[同じ角度に小首を傾げる。
時間を気にしなければかなりの回数「出来る」ことは
紫亜ももう知っている筈。]
[甘い喘ぎを飲み込んで、湯を揺らしながら膨らみを持ち上げる。
つきあいはじめよりも大きく育ったバストは
垂れないようにケアも大変だろう。]
紫亜、俺の膝の上乗って。
乳首舐めてやるから。
[紫亜は乳首を口に含まれるのが好きだ。
「口でして」とおねだりを待つのも良いけれど、
のぼせてはいけないから。]
ゴムしてねえから、
うっかりチンコが入んねえように気をつけてな。
[まだ此方は硬度に余裕があるとはいえ、
紫亜と情事をしているとすぐに臨戦態勢になってしまうから。
もどかしくなった紫亜がつい自分で挿入れたりしないように
忠告しておいて、膝上に彼女の身体を導いた。]
[男の脚の太さ分、身体が湯から出る。
形の良いバストに、熟れてツンと起った乳頭。
朱くてふっくらしていて卯田を誘う。]
んー……
[乳輪ごと口に含んで、舌で麓から頂上に向けて舐め上げる。
ここで快感を拾うのが上手な紫亜は、身体に熱が籠っている時などは
時折胸だけで達してしまうのだが、
今回はどうだろうか。
紫亜が身を捩れば、育ちかけた雄茎の先端が
顔を覗かせ初めた紫亜の秘芽にキスを繰り返す。**]
んっ、……先に浸かってたから、かも?
[彼が身体を洗っている間だけ温まった身体は
雨で下がった体温もすっかり取り戻した。
頬を撫でる指の腹に自らも擦り寄せて、
ぷくぅ、と少しだけ頬を膨らませて遊ぶ。
頬を擦る指すらも心地いい。
もっと触れて欲しいと、
腕に添えた手が彼の肌を撫でる。]
[うっとりと目を細めて、キスを受けて。
息が続かなくなるくらい口腔を弄られていく。]
……はふ、っ、ん、ン……ぁ、
[りんごの味はもう分からない。
りんごの味よりも覚えてしまった彼の味に
とろん、と目尻が落ちて、ため息を漏らして。]
ん……、……?
ううん、有休はまだ残ってますし。
私が一緒に居たいから、取るんですよ?
[下がった眉尻に笑って、大丈夫。と首を揺らす。
自ら望んでしていることを、
苦労だなんて思ってほしくはないから。]
[一緒に暮らすようになって会える時間は増えた。
それでも足りないと思うくらいに好きで。
だから、今回みたいな不意のお休みが嬉しい。
お出かけ以外でしたいこと。
一緒に映画を見るのもいいし、料理をするのもいい。
……けれど。
お願い事を言う前に、
彼が同じ角度に首を傾けて口にする。
湯船で火照った頬が違う意味で熱を持つ。]
[お休みの予定を決めた後は、またキスをして。
彼が持ち上げた膨らみがお湯の上にたぷんと姿を見せる。
彼に育てられ、ブラのサイズが大きくなった頃から、
毎夜のストレッチと一緒に、バストアップの運動を
プラスしたお陰で体型は維持できている。
……その分感度も、上がった気がするけれど。
胸の愛撫に集中していた意識が彼の声に引き戻される。
これからすることを、口にされて。
ぶる、と期待に身体が震え。]
ん、……こう、……?
[彼の肩口に両手を添えて、正面から彼に跨るように
座り直して腰を落とせば、ぬる、とお尻に
彼の先走りが触れて、興奮が伝わった。]
ぁ、ンッ……
も、う、かたくなってる……、
[勃ち上がっているものを身体で感じれば、
その大きさに貫かれることを想像してぞくぞくする。
お尻の間に彼のものを挟み込めば、
忠告を受け入れながらも、
無意識に腰がゆらゆらと揺らめいてしまう。]
[上半身が湯船から飛び出した分だけ、
火照った身体に湯気が纏わりついた。
膝の上に乗っているから、ちょうど彼の顔の辺りに
自身の胸を差し出しているみたいになって。
今から彼に食べられる、と思うとドキドキした。
淡い刺激だけで既にぴんと立ち上がった尖りを、
彼がゆっくりと口に含んでいく。]
ぁ、……ぁ、ンッ、んん……、
……は、……ぁ、きもちっ、……っぁ、
[熱を持ち、舌で刺激された先端が硬くなり、
彼の厚い舌を押し返す。
は、と熱い吐息を洩らして快感を堪えようとしても。
吸い上げられて、転がされる度に身悶えて。]
っぁ、んんッ、……んんぅっ……、
[腰元がじゅんと熱くなって、身を逸らしたら。
余計に彼の唇に胸を押し付けてしまう形になる。
胸を弄られる度に、秘所から愛液が湯に混ざり。
滑りが良くなれば、彼のものを感じやすくなって。
時々、入り口を先端が擦れば、快感に瞳が潤んできて。**]
[美しく色づいた頬が空気で膨張する。
拗ねて膨れているのではないことは
声色や瞳の柔らかさで知れる。
触る卯田に呼応するように、
紫亜も卯田に触れる。
初めての頃は遠慮がちだった腕は
もうすっかり甘えることに長けている。]
紫亜がホワイト企業で良かったって思うよ。
ありがとう。
[卯田に合わせるだけで使い切るのではなく
紫亜自身の為に使って欲しいとも思うが、
その紫亜自身が望んでいるのが自分といることなのだと聞けば
眦が自然と下がる。
もうりんごの気配もしないキスは、りんごよりも甘い。]
[二人で温泉旅行に行ったり、キャンプに行ったり、
遠出やショッピングも楽しいけれど、
「ただ一緒に過ごしてひたすら抱き合う」という
贅沢な時間の使い方をしたい。
そう望めば同じ気持ちだと返ってくる。
一緒にいる時間が長いと思考が似てくるのか
それともただ自分たちが互いをどんどん好きになっているからか。]
ん、上手。
そりゃあ、ハダカの好きな子と一緒に風呂入って
興奮してるからな。
[まだ完全には勃起していないが、
キスを何度も交わして紫亜の声を聞く度に
熱は下肢へと集まっているのを感じていた。
一応忠告はしたけれど、
既に卯田の形を覚えた女陰が寂しいのか
腰が誘うように揺らめいている。]
風呂えっちの良いところは、
紫亜のあんあん言う声が
エコーかかったみたいに聞こえるとこ。
ん、きもちーな?
[弾力のある胸を下から揉み上げながら、
舌先でころころと蕾をしゃぶる。
何度も吸っているから常にしこった状態が癖になっているのでは、とも思う。
赤子に授乳する未来では、さぞ吸いやすくなっているだろう。]
、、ンぁ、 こらこら、
あんまりもじもじしてちゃ、挿入るだろ?
[コンドームは持ち込んではいるが、
水中では装着が難しい。
一度湯から上がる必要があるのだが、
どうにも離れ難くて。]
はは、湯の中なのに、
紫亜がぬるぬるなのがわかる。
ホント好きだよな、胸されるの、
[両手で胸をぐっと中央に寄せて
頂の距離を短くした。
同時に吸うのは難しいが、頭を横に揺らして
舌で交互に弾く。
下はもうすっかり固くなり、
湯よりも温かい場所に還りたがっている。*]
[土日固定の休みは彼とはなかなか合わないけれど、
シフト制の不定期な彼よりかはリズム通りに過ごせる。
休みの日にあえて早起きして彼を仕事に送り出すのも、
仕事で疲れて帰ってきたときに彼が出迎えてくれるのも、
リズムが違うからこそ味わえる楽しみでもあるから。
お休みの日に洗ったばかりの彼のシャツを抱きしめて、
ベッドでごろごろしているお休みがあったりするのは、
彼にはまだ、内緒の話。
気取られないように、下がった眦にキスをすれば、
ちゃぷんと、湯船が波を打つ。]
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