113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】
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「なんか昨日今日で三人くらいの相手と踊った夢見たにゃ」
「……疲れてるんじゃないか?」
これは結構なマジトーン。
「ともあれ野良猫は上手くやったらしい。
俺は急ぎ突き出すような輩は見付けてはいない。
なら、次はホドの番か」
「……」
「彼女は」
「……そう。そうかもしれません。
そうだったのかも、しれませんが」
「……迷惑になる事なんて」
深く息を吐いた。
| 「そうかいそうかい。賑やかが過ぎると、骸狩りのきみはより多忙になりそうだ。」
そういいながら、花占いの言に微笑まし気にへえ、と口元を緩めて身を乗り出した。
「俺はコレ(末小吉omikuji)にしようかなあ」 (@0) 2021/12/10(Fri) 21:32:28 |
| 「………。……どうにも、不思議な……」
聴取だな、と、首を傾げる。
「見た目の怪しさで言えば、よほど君や俺の方が引っ張られるにふさわしい見た目をしているんだがなあ。」
なあ?なんて、冗談めかして掃除屋の青年に声をかけながら、葡萄酒の瓶を傾ける。
「……聴取にかこつけて、見た目の……いや、それだとチェスティーノが最初に目を点けられたかがわからんし」 (@1) 2021/12/10(Fri) 21:34:58 |
| >>2:78 フランドル 「貝になじみがない。魚には骨が。 となれば、蟹」 人差し指を立てて、揺蕩うように笑う酔っ払いだ。 「うってつけじゃあないか、「役者」殿?」 (@2) 2021/12/10(Fri) 21:37:02 |
「…………疲れではない。
私も似たような夢を見た。こんな偶然ありはしない。
精神干渉の類か何かなら厄介だが、
今の所意味不明な記憶が流れただけで問題はない。
とは言え警戒しておいて損はないだろう。
そちらも気をつけろよ、野良猫。
無論、今日は私が動くさ。特に相手も変える気はない。
が、状況が変われば他にする可能性だってある。
その辺りはまた改めて連絡する」
| (t0) 2021/12/10(Fri) 21:43:14 |
| 「きみが饒舌になると」
溜息を一つ。とはいえ、困った風情でもない。
「いよいよという感じだねえ……。さてさて。いよいよ襟元まで手が迫ってくると、去る準備でもしておいたほうが良いのかなあ、と思うが。スカリオーネ、きみは?ここに骸を埋めるかい」 (@3) 2021/12/10(Fri) 21:48:34 |
| >>10 アイシャ ふは!と笑った。目を輝かせて、 「ごまかし」 続けて。 「上品!はっはっは。いいなあ。実にいい。ありがとうアイシャ。 …………」 フランドルの言葉に、目を伏せて、微笑んだまま。 「…………花売りの手に、シミターなんぞは握れないと思うのだがなあ」 (@4) 2021/12/10(Fri) 21:50:08 |
| >>12 スカリオーネ 「きみのプロとしての矜持には感心する。そこまで人生をかけるに相応しい仕事かい、骸狩りは」 揶揄するよりも静かな口調で続け、どうか、と無言で葡萄酒の瓶の口先をゆらした。 (@5) 2021/12/10(Fri) 22:06:55 |
「…………」
ス……と視線を逸らして見えないもの…
つまり言ってしまえば
二人のMNDの値
を見る動き。
それか、フェレンゲルシュターデン現象。
その後に、なるほど。みたいな顔をした。
まあその場合自分もあまり他人事ではないのだが。
「…まあ、精神干渉なら多少は理解がある。
万が一の際は…少々荒療治にはなるが、どうにかできるだろう
とはいえ何事も万が一が無いに越した事は無い。
あんた達に言う事でもないだろうが…気は抜くなよ」
| >>17 ノアベルト 「泳がしておけばいいぐらいに思われているのかなあ。 まあ、オレは貴族のお歴々の旅先のアバンチュールなんかを彩る仕事をしているものだから。代わりの学士を見つけるまで捕らえられないのかもしれない。 おまえさんも、ちょっと掃除中にいいものでも見てしまったのかもしれないよ」 かっかっか、と愉快そうに笑いながら、足をゆっくりと組み直した。 「あれが、かあ?にしては、その後は随分綺麗所が続く。とはいえ、完全に牢に入れるわけでもないんだから、自分のものにしようという貴族のちょっかいでもなし……。本当に、真面目すぎる貴族でもやってきたかね」 ”〜中央政府から左遷されて砂漠の都市に派遣された俺が無双〜、とでもいったところかな”、などと戯けた事を言いながら、葡萄酒の口先をあなたにも向けた。憂いを掃うため。とはいうが、この男は割といつでも呑んではいる。 (@6) 2021/12/10(Fri) 22:30:26 |
| >>18 エドゥアルト 「酒が、だ。手放せないもの。依存するもの。なくてはならないもの。快いと思うもの。 エドゥアルト、おまえさんも、そういう思い入れのあるものがあるんじゃあないか。ヒトでも構わんが」 ただ、自分が見る限り、特定の相手とずっとつるんでいる、という様子でもない。どちらかといえば”物”かと尋ねてみた。 「フム。……う〜ん、難題だぞ。好き嫌いがない。それは問題だな……。であれば……魔女殿」 貰うぞ、と勝手に奥へ入り、勝手に二瓶の酒を持ってきた。 片方は黒みがかった色合い。 片方は淡い桃色の酒瓶だ。 それを小さなグラスに2つ注ぐ。 「まずは、好き嫌いを確かめてみよう。……蟹なあ。多分あるとは思う。なぜなら、もうキャンサー退治に行った連中もいるだろうからな。俺の地獄耳によれば、だいぶてこずって捕らえてきたイキのいいのが裏のレストランに入った。だから、言えばすぐだ。」 にや、と口の端を曲げて、 「食ってみるか?”踊り食い”で」 (@7) 2021/12/10(Fri) 22:34:07 |
| >>20 フランドル 「俺は演じる必要などない身だとも。素材の味で売っている」 にこやかな笑顔でからからと笑いながら、忘れずに葡萄酒をすすめるような瓶の動きをした。 「だから食うんじゃないか。明日は何があるかわからない我が身。珍品名品の類は記憶しておきたい。君も役者が生業なら、わかるだろう」 経験の重要さ。 新たなるものとの出会いの意味。 (@8) 2021/12/10(Fri) 22:41:55 |
貴方の声を聞き、静かにうなずく。
「……おれは………彼が、平等とやらを望んでいるのか」
「すこし、気になった」
「―――望んでいて、もらわないと」
望むというより乞うような言葉。
「彼女達は、なんのために」
「……そう、だな」
番犬にも思うことくらいはあるようすだが
うまく言語として変換できずにいた。
しかし今優先しているのは、人の──貴方の役に立つこと。
番犬は今後もそのために動くのだろう。
"貴方が貴方に、自身の望みをゆるせるようになって欲しい"
回想。うまく受けとれずにいるままの。
番犬は人の役に立ちたい、貴方の望みが自分の望みだ。
……それでじゅうぶんでは、ないだろうか。
「……ヘル。なにか、」
命令はあるかという言葉は飲み込まれる。
「……………………。
あとで……………チキンでも食うか?」
さいごに、突拍子もない言葉が出た。
他に気の利いた言葉を引き出せなかったともいう。
「はい」
飲まれた言葉。暫しの沈黙。
そうして貴方が発した言葉に、頬を緩めた。
「……はい。食べましょう、ガルム。
おいしい物は良いものです。
誰かと共に食べられるのなら、さらに良いものになる」
貴方がヘルの言葉を考えて、提案をしてくれた。
それを嬉しく感じた。
「……………………
…………………。」
おとずれるみょうな間は、思考している証拠だ。
その端に安堵したような吐息が漏れた。
「…………では。
おれが、うまいものを……
捕まえて来る
」
おいしいものが良い。ならば素材からとでも言いたいのか
何かが、根本的にずれているが、それはまぎれもなく、善意のつもりであった。
「
捕まえて来る
」
思わず復唱。今から?どこで?なにを?
間違いなくこれはガルムの善意だ。眩しいほど純度100%。
そして、ヘルはガルムの狩りの腕前を一切疑っていない。捕まえて来ると言うからには、捕まえてくるのだろう。
しかし、いったい何を?どれがうまいのか狩場で迷い始めはしないか?そもそも、どこで調理するつもりなのだろう?
「…………」
熟考。
「
では、調理場を探しておきます
」
善意には善意を返す。
ずれを指摘するどころかそのまま突っ走り始めたふたりの明日はどっちだ。
──日は移り、天から差す月明かりが怪しく華やかな都市を照らす。
それが暗い雲に隠れて、都の底にある陰りが差す、そんな時分の事。
「……わざわざこんなところにまで……ご足労、痛み入るわ」
死霊術師の工房に、ガタガタと物音を立てて衛兵が足を踏み入れる。
"何と穢れた居住まいか!"
"これが〈泥掬い〉の根城……"
"吐き気がする……腐肉の匂いだ"
などと騒ぎ立てる、取るに足るほどでもない画一的な装いのそれらに、
皮肉気に口を聞きながらも抵抗をすることはない。
何かの液体が入っていたであろう小瓶を片手にしながら、
自らを取り囲む衛兵をぼんやり……まるで無関心な様子で見やる。
「……どうしたの? 私を連れていくのでしょう?
貴方たちを自由に操れる、腐った脳みその所まで……」
腫物を触るように警戒する衛兵に、不敵な笑みを向けながら言って。
『気味が悪い……何を企んでいるのだ、この反乱分子め……!』
衛兵のひとりが、その手に持った武器で死霊術師を殴打する。
「……っ……別に、何も……?」
打撃の衝撃に小さくうめき声を上げながらも、やはり抵抗はしない。
"もう、そいつは買い換えないとな……"
なんて、別の衛兵は至って真面目な調子で。
──死霊術師の扱いなんて、凡そ、こんなものだ。
その後も、死霊術師は抵抗もせずにそのまま連行される。
それが却って衛兵たちの恐怖や不信感を煽るのか、
拘束された後も理不尽な扱いは止まることはなかった。
そうして連行され、衛兵たちの長であろう人物の前に引き出される。
打撲や擦り傷など、衛兵に痛めつけられた跡がはっきりと残っている。
……この程度、冒険者をしているのなら軽い傷でしかない。
諦念か、覚悟か。
こうなると理解していた死霊術師の瞳に、恐怖や怯えの色はない。
じとり、纏わりつくような視線を目の前の人間に向け、
下賤な優越感に浸るその姿を収める。
『……最初に見つかった反乱分子は貴様か。
〈泥掬い〉ペトルーシャ……
フ、クク……何の驚きも……
感慨も感じられないよ……どうしてだろうなあ?』
「……あなたたちはそんなに恐ろしいのね、
私たちのような死霊術師が。
金貨500枚だなんて、随分と高く買ってくれるのね。
……うぬぼれかしら?」
『いやいや、お上の方々はお前たちのような……
塵芥拾いの事もよく見てらっしゃる。
だからこそ、下賤の者に関わらずに……
真っ先に連れてきたのだ、こうして──』
『貴様……!いったい何処でそれを知った!』
男は酷く興奮した様子でペトルーシャに詰め寄る、それに向けるのはやはり不敵な笑み。
「……やぁっぱり。
貴方たちが人間を墓に埋めてまで隠したいもの、
墓を荒らしてまで見つけ出したいもの……
死に近い私たちには、何だって筒抜け……
だからでしょう? こうやって、私たちが邪魔だから」
骸糾問。
死霊術師であるペトルーシャが行使できる力のひとつ。
物言わぬ死者から言葉を、情報を、真実を。
あらゆるものを引き出すことのできる術。
口封じに誰かを殺して始末することなど、
古今東西、どんな場所でもありうる話だ。
死人に口無し。
黙して語ることのできない死者が、どれほど喚き、騒いだとしても。
それを聞くことのできない生者にとって、それは無いものと等しい。
……ならば、それを聞くことができるものがいるとすれば?
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