140 【身内】魔法使いの弟子と失われた叡智
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
全て表示
[蓋をしても、いずれ膨れ上がるもの。
留まり、濁す事は赦されない。
しかし男は、娘が留まる事を許した。
――生き続ける限りは。]
[親切で人助けをするような男ではなかった。
自分が住む森の秩序を守っただけの事。
人目には変化が無いように見える森にも、
大いなる循環の輪、自然の流れというものがあり。
季節が巡る度、生と死もまた巡る。
その境界はどこにあるのかと、かつて男は考えた。
運命など、地に生きる者の手に負えはしないが。
時にそれを絶ち、時に引き寄せるものがあるとすれば
それは意志の力だと。そう結論付け。
手負いの動物が、力強い目で見つめてくるのなら
それを助ける事もあった。
男にとっては同じ事。
光
を見た。だからこそ。
――例え、初めからその場に居たとしても
光の筋が空に伸びなければ、
引き揚げた遺体を埋葬して
そこで終わりにしただろう。]
[それだけだったから、感謝を求めはしない。
文句があっても、知った事ではなかった。
側に置くために拾ったわけでもないから、
居着かれたのは予想外だったが。
娘が自分で選んだのなら好きにすれば良いと、
邪魔にならない限りは放っておいた。
野良猫に愛想を求める気質でも無かったので、
威嚇されるよりも、擦り寄って来られる方が
奇妙な表情をしただろう。
そもそも、城の主の方が
野良猫よりも愛想の無い男である。
見せる顔といえば、笑顔よりも不機嫌顔、不満顔、
それから困惑した顔といった所か。]
[堆く積み上げられた本を、
綺麗さっぱり片付けられて
「あれは分かり易いように並べてあったのだ」と
娘を睨みつけた事もあった。
それでいて、片付いた本棚が
案外使い勝手の良い事に気付けば、口を噤み。
文句も言わなくなったが、礼の一言もないままで。
嫌々ながら、所用で人里に出る事もあった。
その時買い込んでくる食材に、
以前は無かった甘味などが紛れ込んでいたのも
理由を語るわけがなく。
城が綺麗になるにつれ、
美しい花を咲かせて見せる城にまで
「私に対する当て付けか?忌々しい奴め」
などと悪態をつくような男。
その声色に険があるかないか、
よくよく観察していなければ
わからなかった事だろう。]
[さて、千年も経てば人の世も変わる。
それは魔法使いにとっても同じ事。
男が生まれたのは千年よりも更に前。
魔法を受け入れる人々が
今よりもずっと少なかった時代、その頃である。
男の場合は少々極端だったかもしれないが。
当時、人目を避けて
隠れ住む魔法使いも珍しくなかった。
記された魔術書も、時には暗号のように難解で。
男には、歌を嗜む趣味は無かったものの
娘が来る前、音楽と魔術の関係について
研究していた時期があったので。
参考に集めた蔵書の中には、楽譜も数冊。
魔法使いと噂された音楽家の書き残した楽曲は、
魔力を持つ者が歌にすれば
何か
が起こる代物だった。]
[
紅
い光を見た時から、
娘に魔法の才がある事はわかっていた。
しかし、男に弟子を取るつもりなど無かったので。
積極的に何か教える事はせず――
強請られる事もあっただろうか。
ただ、歌に魔力の乗った時か、それ以外でか、
ふいにその力が溢れるような事があれば、
魔力の扱いだけはしっかり覚え込ませた。
魔法を教える事は無かったものの、
書物を漁ったり、見て覚える分には咎めなかった。
無論、危険があれば叱る事もしたが。
それ以前に、遠ざけようとした。
]
[世捨て人として暮らせば、外への興味も薄れる。
だから、娘の身の上について
不要な詮索はしなかった。
しかし、その魔力については。
――自身がこの地に独り生きる事を選んだのは、
持て余す程の魔力が原因だったから。
今はここに居る事を選んだ娘が、
いつか別の道を選ぶのならば。
彼女が
それ
に、煩わされる事の無いようにと。
そう思ってしまったのは、
隠者になり切れない愚者に未だ
人間らしい感情が残されていたためだろう。]
[何の因果か。
終わりが訪れるまで、たったの二年。
百年よりも長かった気のする、二年だった。]
[花咲く城で過ごした二年間。
いつの間にか眉間の皺が解けていたように、
娘に対する物言いも幾分和らいで。
結局、根負けしたのか、絆されたのか。
好きに解釈すれば良いと、
最後まで理由を告げようとはしなかったけれど。
二年の間に、男は娘と約束を交わしていた。
叶う事の無かった約束。
大嘘付きと罵られても構わなかったが、
それでも。]
[残してゆくつもりはなかった。
押し付けるつもりも。
何の枷も無く、ただ自由に、あるがままに在れと
それだけを思って。
――願いを口にするのが下手な男だったが
それでも、振り絞った一言は。]
『ルービナ。
お前はまだ、ここに居る事を望むのか?』
[最後の最後に。
男は、娘の意志を尊重した。]
[そうして、全ては引き継がれ]
[川を渡る前。
最後だからと、男は少々
我儘になって。
お喋りに付き合えないから、歌でも歌っていろと
そんな風に言ってきた、二年の建て前も取り払い。
「あの歌を聴かせてくれないか」
穏やかにそう言って、
少し物悲しくも聞こえるような、
優しい子守唄を所望した。]
[それから。
長い時を過ごした、城の声が聞こえなくなる前に。
娘の居なかった頃のように、一人きりの時を選んで。
「あいつがここに居る間、
お前が見守っていてくれ。
きっと泣くだろうから。」
と、言葉を残した。
赤くなった目を何度も見てきたのだ。
指摘などするわけがないから、
気付かれていないと思ったのだろうが
予測するのは容易い事だった。]
[そうして川を渡った男は、この世の秩序を守り通し
後ろを振り返りはしなかったから。
その子守唄、咲いた花、
紡がれる言葉の意味を知る事も無く。]
[輪廻の輪は巡る。]
[それは美しい物語――ではない。
生きる事に疲れ、
死に抗う気力も失くして、
涙を拭ってやる事もできなかった
情けない男の末路である。]**
| 幻の花も綺麗な場所で咲きたいんだろうな だから崖なんかに…… [ 綺麗な場所であれば 道端にでも咲けるのではないか そうは思ってもここは整備されていない場所 その割にはゴミが多いが……。 幻惑効果と何か関係があるのだろうか。 ] (6) 2022/04/11(Mon) 23:54:59 |
| 効率を重視したまでだが…… 私も箒でもあればスイスイと 飛べるけれど 通常だときっと君と同じ 短時間での浮遊魔法だろうな この距離なら可能 ……だと思う [ 青くなったオペラの顔を見て また何か余計な一言でも言ってしまったかと 思ってフォローしてみるけれど 果たしてフォローになっていたかどうか >>4 ] (7) 2022/04/12(Tue) 0:00:58 |
| ロープか、格好的には良くはないが まだ自信を100%持てるほど 自分の魔法を信じられないところもあるからな 使わせてもらおう [ 腰に巻き付け、反対側は木につけてもらって >>5 ] 幻惑効果があると言っていたことを覚えているか? 君の目は特に魔力が強い 私がもし惑わされて 間違えたことをしそうになったり 位置を間違えていたら教えてほしい [ 頼るのは違う形になってしまったか >>4:27 それでも君の力は信じられると思っているのでね そこは信じてもらいたいよ。 ] (8) 2022/04/12(Tue) 0:03:12 |
| 人を信じるなんて不安さ 怖いことだって 裏切りもされたことだってある
でも信じたいと思う自分がいるんだ 勿論その結果が自分一人で解決できないことだって あるかもしれない
取り返しのつかないこと 取り戻せないもの 失うもの 信じなければよかったと後悔する日だって くるかもしれない
恐れないよ 自分を嫌いになっても 私はこれからも自分に正直に生きたいと思う
これが私の答えだ [ あの時の答え >>4:28>>4:29 すぐは返せなかったけれど 今ここで言う時じゃないかもしれないけれど 答えが浮かんだんだ。 浮かんだら言いたくなった。 私の決意を。 ] (9) 2022/04/12(Tue) 0:06:29 |
| 私と同じになろうとしなくていい 人は誰かと同じになんてなれないのだから
君の臆病を悪いとは思わないさ 臆病だからこそ出来ることがある
臆病を誇れるようになればいいんだ 君はもっと自分を信じてあげた方がいい あの時話してくれて 君のことがまた少し理解できた 今はそれで十分さ では、行ってくる [ 見えている足場でさえも幻の可能性を考え 慎重に…… 己の力を過信など出来ないからな。 己の宝石に触れ シールドを張る。 金剛石は硬さには強いのさ。 効果は数分程度だけれど。……今のところは。 ] (10) 2022/04/12(Tue) 0:08:31 |
|
根まで必要……と
[ 幻の花は警戒していたよりも大人しかったか 足場に到達すれば包み込むように花に触れ 掘り出していく。 ]
(11) 2022/04/12(Tue) 0:08:59 |
| 採取完了したぞ! [ ジュエルを取り出して両手で持ち上げる。 声に出してオペラに知らせた時 足場が消えた。 いや、実際は足場が透明になったんだ。 これが幻惑効果か? そう理解するよりも驚く方が先で 一歩足を下げればその先に空を切って そのまま落ちそうになった 一瞬──────────── ヒヤッとしたけれど なんとか持ち堪えて オペラのところには戻れたはず。 もしかして彼女の助力もあったかな。 ] (12) 2022/04/12(Tue) 0:10:31 |
| 走馬灯が見えそうになった [ 戻って地に足をつけばへたり込む。 深く息を吐き出して 落ち着こうとしてみた。 ] (13) 2022/04/12(Tue) 0:11:22 |
| ま、でもこれでミッションクリアだな 帰りは便利なアイテムを 先生からもらったから ”戻りの紐” これで記憶した場所に戻れるんだ お互いの腕にでも巻き付ければOKさ [ 戻ってもよければ彼女の腕に紐を巻いて 続いて自分の腕にも巻き付けて 魔力を流せば紐が光る。 ] ちょっと酔うかもしれないから 気を付けてよ [ そう告げたのは移動する直前。 グネグネと周りの空間が歪んだと思えば 次の瞬間には出発した扉の前に戻っていたはずだ。 ] (14) 2022/04/12(Tue) 0:12:04 |
|
お疲れ様 一人じゃこうはいかなかったよ
君のおかげだ 先生達に自慢できるな 優秀な弟子だろ? って
[ そう言って得意気に笑った。 ]
(15) 2022/04/12(Tue) 0:12:54 |
[長く生きてきた師とは裏腹に。
経験の浅い少年だった自分は
授業≠フ一環として話を聞いていた。
――だからこその、無思慮。
]
それではやはり、溜まったものは
見えずともそこにあり続けるのですね。
…綺麗に見えるけれどな。
この湖の底には、
何が降り積もっているのでしょうか。
[飲み水にするには汚れているという湖。
そこに一体何があるのかと、
純粋な興味で師の顔を見上げれば
……あの時、どんな表情をしていたのだったか。]
[私の義眼は黒蛋白石でできている。
それは使用者の魔力と馴染ませるためなのだけれど、
宝石を使っていても、左右の見た目に違和感はない。
宝石魔術師は、その魔力の波長のせいか
宝石と似た色彩を持つ者が多いと聞く。
私の場合は魔眼持ちだったからか、
よく見ると黒い虹彩の上に
青
や
緑
が散っていて。
さながら黒蛋白石の遊色効果のように見える、
普段はそんな目の色をしていた。
…それだけでも珍しいかもしれないけど。
もっと珍しいのは、魔眼の力を使う時
別の色が混ざること。
赤
、
黄
、
橙
。
その色が今、仮面の下で煌めいている。]
| [ オペラの言葉から >>28 ふと手に持っていたゴミを落としそうになる。 なるほどなと納得しそうになる。 自分達で考えて出した答えなのだろうな。 ] (52) 2022/04/14(Thu) 19:55:22 |
| 確かにそうだとすれば よく考えられたことだと思う ……いや、例えそうだとしても ゴミという発想は良くはない 汚れは不純を生み出す 気の循環を悪くすれば 魔物も集まりやすくなる 治安が悪くなりこの村にも良いことはない これは村の人との話し合いをするべきだな 先生にも相談して…… きっと何か方法はあるはずだ 私たちは魔法使い 不可能を可能にすることが出来るのだからな (53) 2022/04/14(Thu) 19:56:12 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る