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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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僕には、『塔』しか居なかった
君が関わりを持っている人が他にもいると知らなかった

君には僕以外にも居て、1人ではなかった
君の最期の言葉は、そこも関係しているのではないか
……分からない、想像するでしか分からない
君を見ているようで、結局自分の周囲以外を見ていなかった
独りよがりだった僕には分からない、分からなかった

僕が居なくとも1人ではない事への安心のような
僕が自分の事しか見えていなかった負い目のような

君を友として気にかけているのも嘘ではなかった
でも、自分が1人になりたくなくて縋っていた
そのくせ、助けなければ処刑されるというのに
君の願いを跳ね除けられず、見届けるに終わった
よりによって君の願いを聞き入れないなんて
自分が許さなくなりそうだったから

君に嫌われてしまうと思ったから

 



自分の事や周りしか見えていない
こんなにも独りよがりな情けない自分の姿

……気付いていたさ、自分の事だもの
『塔』という希望と共に在る為、蓋をしていただけだ
 
命ある間に、その蓋を開けられなかっただけ

 
 

 
 
   ――おおい! 『神様』

   今から『正義』と一手仕合うんだが
   立ち会ってくれないかい?

   見ているだけより楽しいかもしれない
   なーに、どうせ暇でしょ

      ホラ おいで。
 
 

 
 
  『神様』もやってみる?

  持ち方にもこう、コツがあってね
  気になるかい? 気になるだろう
  そうかそうか気になるか〜

  なら手取り足取り教えよう――『正義』が!
 
 


 
  実は向こうに新しい花が咲いてね。
  そこでのんびりしようと思うんだ――が

  お供に膝まくらが欲しい気分になった

  どうだい?
  『女帝』様も一緒に、あちらまで
 
 

 
 
  知っているかい『女帝』様
  この花、紫苑と名をつけたらしい


   ふーむ……

     へえ 少し甘―――いや? 
           なん だ これ

    苦 ……ぐ ぇ
  
 

 
 
   お前が平等を追い求める『正義』なら
   俺は不平等を司る『悪』にでもなろうか

   なんてね。
 
 

 
  
   お前なりの平等を俺は否定しない
   お前の平等は俺が保ってやる

   だから 自分を見失ってくれるな

        ――振り回されるなよ 『正義』
     
 

 
 
  不思議だな

  こうして空を見上げていると
  まるで全部 夢にさえ思える

  『女帝』様を横に転がすというのも
  風情があって 悪くない
                  ――ふふ
 
  

 
 
 
   ここがいつか崩れ去るとしても 
   俺は最期まで貴女の傍に居るよ

              ――― "約束" だ 
 
 

 
 
   ……。
   今ほどお前を哀れに思った事は無い

          ――…馬鹿だね、『正義』
 
 

 
 
 
      
――――…餓 鬼  



 
[ こんな所で 使ってやれる命ではなかったのに ]

 

 
 
    
  ご  めん、     な

 
  

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 回想:氷解 ──

 ユグも来たんだね。
 うん、僕達だけなら心配だろうからね。
 僕がユグの立場なら、そうしてもおかしくないと思うから。

 君にもたくさん心配かけてきたからね、
 大丈夫、もし一触即発状態になったとしても、
 僕もタナトスも君は巻き込まないようにするから。


[ なんて気休めにもならない冗談を掛ける。>>4:155
 思えば、タナトスとユグが二人で居る時に
 話をするのは初めてかもしれない。
 それもそのはず。ずっと避け続けてきていたのだから。

 ユグがタナトスにぴったりくっついているのは>>4:154
 ただ単にボディーガードの意味合いだと思っている。
 危害を加えようとしたら前に出てくるような。
 のでこちらも微笑ましいと思いながら眺めていた。]
 
(81) 2022/12/23(Fri) 1:08:03

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 七年もの間避け続けてきた
 魂が苛立ちを覚える男の言葉は>>4:152
 まるで羽毛のように柔らかく感じた。]


  残念。それに僕が勧誘するとしたら
  もっと話しやすい人に言ってるよ。
  ……正直、滅びてもいいとは思ってたよ。
  七年前の僕なら、即決だっただろうね。

  今なら、箱庭に行くだけで世界はそのまま、なら
  行く選択をしていたかもしれない。

  でも、色々な人たちと話をして
  このまま箱庭に行っても、
  きっと幸せにはなれないだろう、と思ったんだ。

  そういう君は、どう考えてる?


[ 『死神』としてではなく、『君』に問う。
 僕がカルクドラであると同時に、彼はタナトスだ。
 
 
長年覆われ続けていた氷塊を徐々に崩していく。
 中身まで傷つけないよう、刺激を与えないように。
]  
 
(82) 2022/12/23(Fri) 1:08:21

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ と思えば、急に立ち上がったので
 切り上げられたか、と察し
 それも当然。むしろ長続きした方だ

 ── と、思いきや。>>4:153]


  
……ふぁ!?

  

[ 万に一つも予測出来なかった不意打ち。

 夜の空、冷えているはずなのに、どこか温かさを感じる
 指先が頬に触れると
 君は勿論───ユグも見たことのないような
 吃驚の表情、瞬間情けない声が漏れてしまう。]
 
(83) 2022/12/23(Fri) 1:08:52

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  それを云うなら、君だって……そうじゃないか。
   
  ……僕は良い人なんかじゃないからね。
  

[ 人の好さそうな笑顔に、温厚な気質。
 彼に嫌われる要素がない人物であるのは知っている。

 
 ただ前に歩めなかっただけ。
 向き合う勇気が無かっただけ。 

 向き合うことなど出来ないと思っていた。
 何て言えばいいのかわからなかった。
 
 しかし、いざ口に出してしまえば──……。
]
 
(84) 2022/12/23(Fri) 1:09:14

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  
…………う、う……。



[ 間もなく頭に手が伸びていた。
 この洋館に来てから、彼が僕の頭に
 手を乗せる時が来るとは思いもしなかった。
 不思議な感覚に変な声が漏れてしまう。

 
 恥ずかしいから止めろ、と言いたかったけれど
 これが本当のタナトスなんだ、って
 今まで知らなかった姿を見ることが、知ることが出来て。

 ──何だか。]



  ふ、ふふっ……。
  ……ありがとう。 


[ 照れ隠しの笑みが、零れた。

 七年と魂を凍結させていた氷は、静かに融け始めた。
 まだ歩み始めたばかりだけれど
 初めて彼のことを“普通の”“一人の人間として”
 見ることが出来た、記念すべき時。*]

 
(85) 2022/12/23(Fri) 1:09:32

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 僕は僕だ、と言いながらも、
 文献に残っている記録、胸に刻まれた証が
 『教皇』との繋がりを断ち切れない。

 だから、もし君が要らないと言っても
 過去のことは、いつの日か謝るつもりでいる。

 この証を背負った者のけじめとして。
 過去の、運命の精算として。
 新たな一歩を進む為に。
 それが終わった日がスタート地点リバースデイなのだろう。

 もしかしたら、菜園の手伝いをする未来があるかもしれない。
 おすそわけを貰う日が来るかもしれない。
 実現するかは別として、今までまず有り得なかった話が
 有り得るようになるのかもしれない。

 ……でも。
 
 世界が滅んでしまえば
 全てただの絵空事になってしまうけれど。

 最後に和解出来て、世界と共に心中するのも悪くは無い。*]

 
(86) 2022/12/23(Fri) 1:09:40

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 途中、ユグからの提案には>>4:157
 気遣ってくれているのだろう、と理解した上で]


  ふふ、気遣いありがとう。
  でも三つなら誰かがハズレを引いてしまうからね。
  誰が当たっても悲しいことになるから
  今回は普通のものにしようか。


[ 丁重に断ることにした。
 
僕の引きが悪いから逃げた訳ではない。
]


  そうだね。君が来た時には既に
  僕とタナトスは、お互い接触してはいけない、
  暗黙の了解があって。

  これでも、大分鎮静化した方だったんだよ。


[ ね、とタナトスの方を向き苦笑する。]
 
(87) 2022/12/23(Fri) 1:10:06

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  うん、僕も君と言葉を交わすのは好きだったよ。
  最初に来た時から、徐々に生き生きするようになって。
  本を読みたいと言ってくれて、色々知ろうとして。

  ……こうして、君にも嬉しく思って貰えるだなんて。

  ありがとう。
  君も、タナトスも優しいね。

  ずっと仲介しようとしてくれてありがとう。
  君が途中で諦めてしまったら、
  僕達は何も進展しないまま
  分かり合うこともなかっただろうから。


[ ユグはタナトスが主に世話をしているのを知っていながら
 僕自身も面倒を見ていたり、やはり弟子のような感覚で。
 
 本当に、何故もっと早く歩み寄らなかったのだろうと
 今になって思えてくる。
 きっと君も、喜んでくれているだろうから。]
 
(88) 2022/12/23(Fri) 1:10:29

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
  随分遅くなってしまったね。
  時間取らせてごめん。

  改めて……ありがとう。
  君達と話せて良かったよ。


  …………おやすみ。また明日ね。


[ 明日、決断が下される日だが、最初に語った時以降、
 あえて話題も出さず、選択も聞かないことにした。
 
 水を差されたくなかったのが一番。
 気分の良いまま終わりたかったのが二番。

 何の変哲も無い日のように、二人にくすりと微笑んで
 手を振りその場を去っていった。*]    
 
(89) 2022/12/23(Fri) 1:10:40

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 回想:恩人を思う人 ──

[ 倒れ伏したヴェルトを運び込み
 体温も呼吸も特段おかしくはないと確認し
 ほっと胸を撫で下ろした頃。

 少し経つとシンが部屋に入ってきた。
 ホールでは僕たちも必死だったので
 彼の姿は見えなかったが
 きっと、見たことのない様相だったのだろう。>>4:258

 今の表情もまた、いつもの笑顔は無いのかもしれない。]


  シンくん……。

  大丈夫だよ、きっとすぐに目を覚ますと思う。

 
( ──ああ、そうだ。
    シンくんは僕よりもずっと昔からの知り合いで。
    きっと、思うところもたくさんあるのだろうね。)



[ シンの肩にぽんと手を置き、何度か背中を優しく撫でる。
 先程僕を励ましてくれた時のお礼、とは違うけれども。]
 
(118) 2022/12/23(Fri) 19:06:39

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  僕達は一旦出るから、
  ヴェルトさんが目を覚ましたら教えてね。

  ……ふふ、久しぶりにたくさんお話が出来るんだろうね。


[ 大丈夫だよ、と彼を残しエーリクと共に部屋を出た。

 いつも明るく優しい彼が
 今にも泣きそうな表情をしていたのは、分かったから。
 僕はエーリクが隣にいたから堪えることが出来たけれど
 一人だったら、泣いていたかもしれない。

 

 僕も、エーリクにとって
 ヴェルトさんと同じような存在になれるのだろうか。>>4:245]

 
(119) 2022/12/23(Fri) 19:06:59

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 扉を閉めて廊下を歩き始めた頃
 聞き漏らしそうなほどに小さい嗚咽が耳に入った。>>4:263]



( ヴェルトさんが元気になったら
  皆で楽しく話したいね。
  今からその時が楽しみだよ。

  皆、あなたの帰りをずっと待っていたんだよ。
  僕も、あの時より少し大人に、立派になれたと思うから。

   ……その姿を、見て欲しいんだ。*)

 
(120) 2022/12/23(Fri) 19:07:19
 
[ ――――
 『魔術師』が『恋人』の
 最期の表情を見ることはなかった
 目に入っていなかったというのが正しいのかもしれない。

 ――有り得ない、と否定して、
 『恋人』のことを見ようともしなかった。
 最初から理解などしようとしなかった。
 本質的な不快で遠ざけるのではなく、
 智慧者として、もっと深く突き詰めても良かったのだ。
 不快を我慢してでも、先に進むという手もあったはずだ。

 『魔術師』はその時に既に思考を止めていた。
 『魔術師』はそれに気付くこともなかった。]
 


 ………僕には分かる

 最期の言葉を告げた時の君の表情
 抵抗しない『塔』を見ていた時の僕の表情
 
 そういう時の表情に、それぞれ似ていた

 似ていて、同じ匂いを感じる
 そんな表情だって、それだけだったけど
 あまりにも、似ているように感じて

 『塔』、君はまさか
 また……
逝こうとしているのか?

 

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  好きじゃなかったのか。どうして?

  ……なるほど。
  気にしなくても、いつでも僕は君を選ぶから大丈夫だよ。
  昨日は心配してたんだよ、ずっと。


[ エーリクと二人になった廊下で語る。
 続く言葉を聞けば、嫉妬のようなものだろうか。>>29
 すぐに嬉しい、と出て来たので穏やかに微笑み返し]


  いや、何だか踏ん切りがついたように見えて。
  どうであれ、今日から世界が変わっていくだろうからね。
      

[ 話題が神とのふれあいの件になると
 逆に僕の方が苦い顔をするかもしれない。

 食事に関しては、昨日の帰りが遅くなったこと、
 目覚めも悪かったことから
 がつんと食べたい気分だった。>>30
 レストランに行くと聞けば歓迎、その足で歩き出す。]
 
(204) 2022/12/24(Sat) 3:27:30

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 街へと向かう道、幸いこの近辺は
 被害があまり出ていなかったのか大雨程度で済んだらしく、
 レストランも通常通り営業していた。
 運ばれたハンバーグ定食を堪能しながら
 昨日の出来事を、相槌を打ちながら聞く。]


  ……あの時、エーリクとシトラが一緒に居て
  一緒に泣いている姿、実は見えてたんだ。

  本当なら僕が手を差し伸べに行かなければいけないのに
  行けなくて、自分が情けなかった、と後悔してね。
  シトラがいてくれて良かったよ。
  シトラにとっても、エーリクがいてくれて良かった。
 
  優しいシトラが言いそうなことだね。 
  でも、良い結果、満足のいく結果を出せたなら良かった。 


[ 何も出来ずとも声だけでも掛けていれば>>31
 少しでも安心させられたのかもしれない、と未だ思う。
 この件については、シトラに会った時にも謝るつもりだ。]
 
(205) 2022/12/24(Sat) 3:27:47

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ チェレスタとの話を聞けば、表情や感情が
 普段より出ているような感じがして>>31>>32]

 
  ……チェレスタがそんなことを言っていたのか。
  でも、分かり合えたなら良かった。

  実は、僕も同じようなことをしてね。
  最後かもしれないから、と
  タナトスと腹を割って話をしてきたんだ。

  うん、僕も君も、もちろん皆も。
  降った雨もいつかは止むように
  生きていれば、きっと必ず良いことがあるから。
   

[ チェレスタにエーリクが綺麗だと言っていた、と
 伝えておくよと穏やかに笑う。

 彼と同様、昨日の出来事を語る姿は
 僕から見た彼の姿のように
 窓から覗く雨上がりの青空>>205の如く
 晴れやかに見えたかもしれない。>>33]
 
(206) 2022/12/24(Sat) 3:28:56
 




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