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【人】 花火師 ヴェルク足が動かない。 殺すつもりでいたのに。 動きたくない。 早く行かなければ。誰よりも遅れてロビーにやってきてそこから進めずにいた。 「…………………………はッ…………」 鼓動が速度を増し、隠した本音が表へと。 「 ………………はは、ッ 」気付くべきではない。……なかった。 「 …………………………キエ、 」名を呼ぶ声は、とても弱々しく。乾いた笑みが零れた。 (15) 2022/06/22(Wed) 0:27:00 |
ヴェルクは、見守る視線にも気付けない。 普段なら、まだ周りを見れたはずだろうが。 (a4) 2022/06/22(Wed) 1:23:11 |
【人】 花火師 ヴェルク>>30 シャト 「まも、る……………………?」 そんなことを彼は望まない気がする。 「いっしょ、は……………………」 でも、本当にそうだろうか。 「………………」 分からない。 だから、動けない。 キエと話したあの日々を、思い出せない。 >>32 シェイド シャトの言葉に迷うように沈黙すれば、君の声が聞こえて。 「………………ちが、う」 何が違うのか、告げた男にも分からないまま。 「あいつを、…………殺さない、と」 だって、終われない。死が訪れるまでは。 歌い続けるのだろう、その喉が潰れようとも。 「…………それが、」 己の存在価値だから。 頬をつつくことを、拒みはしない。 ──けれども。 瞳は揺れ、君達には男の怯えと狂気が伝わるはずだ。 (35) 2022/06/22(Wed) 2:01:36 |
【人】 花火師 ヴェルク>>38 >>39 ……嫌だ 触れられた手と触れられる頬が熱い。 2つの温度が己の体温と交わり、心地が良くて。 無くなってしまうと言われても。あいつには生きて欲しいんだ。どうして見ないといけないんだよ。命が尽きる瞬間なんて見たって楽しくないだろ。嫌なんだ本当に。何したいって言われても分かんねぇよ。嫌だ、手伝いも要らない。おまえだって本当は行きたくないんだろ。殺したくないんだ、やりたくない頑張りたくないここにいたい聞きたくない見たくない知りたくない、 「 あ、………ぁ………………ぁあ、…… 」──弾ける音がした。それが何かは、理解出来ない。 「は、………………ぁは、は………………ふ、」 楽しい。楽しいから、きっと。殺さないと。 「…………は、…………あぁ………………」 大切なものは壊せって。そうだろ。 「…………………… キエを、殺したいんだ 」スッキリした。やりたかったこと、思い出せて。 「早く、行かねぇと…………。……一緒に行こう、な?」 どう殺すのが楽しいだろう。考えるだけで、たのしい、 ──シャトの手を握り返し、己に触れるレヴァティの手を掴む。 勿論、拒めば離すが…………どちらだっていい。 もし拒まないようであれば、とびきりの笑顔を見せて処刑室へと先導する。 力加減など知らぬように、握る力は増していく。 早く、早く。楽しい時間が終わっちまう前に。 なぁ、一緒に来てくれるだろ?そうだよな。2人とも。 混ざってく。本当の言葉、何だったっけ。まぁいいか、今は。これで。………、 (42) 2022/06/22(Wed) 3:25:58 |
【人】 花火師 ヴェルク>>43 シャト 温かな手は男の手と繋がれ、それはいまだ繋がりがあるまま。 破壊のための爪はきっと、男の手 は 傷付けることは無いのだろう。漸く辿り着いた処刑室。扉を開くために獣と繋がる手は離れ。 扉に手をかける直前、君に目線を合わせるために身を屈めた。 「………シャト、俺が暴れるとあんたは困るだろうからさ。 先にめいっぱい遊んできてくれよ。楽しいを見せてくれ」 笑顔で語りかける。暴力など知らない者のように柔らかに。 「いっぱい踊ろうぜ。キエは踊るのが得意なんだ」 ふわふわとした 覚束無い 足取りを思い浮かべ、楽しげに呟いて。>>44 シェイド 「だよな、 レヴァティ 」振り返る。躊躇いもなく彼の名を呼んで。同意を求めた。 強く握ることで痛がる様子に気づいていたかいないのか。 それでも離す様子も、緩める様子もなかった。 「……あ、悪い。大丈夫かって聞かれてたっけ。答え損ねてたな。そりゃ勿論問題ねぇよ。いつも通り元気だろ?」 と、ここに着くまでに君の問いに答えずにいた男は思い出したようにその答えを紡いだ。 両手で包まれた際にも、僅かな反応すら見せず。 君の手はまだ、そのようにあるのだろうか。 「そんなことよりさ、あんたはどう遊びたい? …あ、まだここに入んの怖いか?でもさ、大丈夫だって。 最後まで隣にいてくれよ。…逃げないでくれ 」 (45) 2022/06/22(Wed) 21:02:51 |
【人】 花火師 ヴェルク>>46 シャト 「いいぜ。……行ってきな」 にこやかに告げて、扉を開いた。そうして見送った後。 ──男はレヴァティの手を掴んだまま、閉まる扉の前に立ち。 >>49 シェイド 「……あぁ、歌も踊りも得意なんだ。ほら、見ろよ」 まだ獣の温かさを残す手で獣と踊るキエを指差し(>>47 >>48)。 小さな声は歌に掻き消された。 …事にした。 楽しげに踊る2人に男の気分も上がる。 とても綺麗だ。 「ははっ!仕方ねぇな。…あ、でも近くにいんのはいいんだけどさ。 あんたは血は被んねぇ方がいいんじゃねぇかな。ほら、ああなっちまうし」 キエを指した指先は 多幸感 に酔う獣に向いた(>>50)。それから、男の名を呼ぶ獣に気がついて。 「…おー、見てる見てる。2人とも 綺麗 だぜ」と、聞こえるかも分からない声で言葉を返す。 「……そういや、血を吸う花とか作れんの? ここまで派手に血塗れだしさ、 真っ赤 に咲きそうじゃん。あ。ルヘナにやったら喜ぶんじゃねぇかな?俺も 赤い花 は好きだ」ルヘナの部屋は花が沢山で。でも宴が終わったら没収されるか。 「……んー。レヴァティとキエが遊ぶのに、何がいいかねぇ。 俺は何にすっかな。歌が聞こえねぇのもなんだし能力はやめとくんだけどさ」 キエの血を避け、並べられた武器の方へと移動。 早く選ばないと今宵の演目が終わってしまう。 「な、どれがいいと思う?」 (51) 2022/06/22(Wed) 22:49:13 |
【人】 花火師 ヴェルク>>52 シェイド 爪を立てる様子に、少しだけ視線はそちらに向いて。 …すぐに武器へと戻された。 「やっぱ出来んだ。…………なぁ、レヴァティ」 空いた手の人差し指を立て、己の口に添える。 「 歌がなけりゃ、聞こえるぞ バレてしまうのは嫌だろう。と、薄く笑って。 「……ぐるぐる巻き、どうやんの?触れるだけで血は付くぜ。 あぁ、でもやんなら別に能力に限った話じゃねぇんだが」 添えた指先を外す。動きは緩慢で、歌を聞くものとしてはヤケに冷静。 君が示した銃を手に取り、男の手を握る君の手に。 ──近付けた。君に「手に取れ」というように。 「ほら、これでも遊べるぜ。…それとも最後がいいか? 共鳴 同士、仲もいいだろうしさ」最後に殺すのは君がいいかとの提案。 男が君にしたように、胸を撃ち抜いて。 返答がどうあれ、男がする事は同じ。 まずは。 「…………と、そう長く相談してる暇もねぇか」 視線をキエに向け、適当に手に馴染みそうなナイフも握る。 >>a9 >>a10 そしてそのまま、踊るキエへと足を進めるだろう。 急ぐ様子もなく。普段通りの足取りで。 (53) 2022/06/23(Thu) 0:05:37 |
【人】 花火師 ヴェルク>>54 シェイド 「へぇ、離れててもやれんのは便利だよな。 ……そうだ、後で見せてくれよ」 と、あくまで今ではなく後でと告げる。 受け取るようであれば満足気に笑って。 本当はきっと、君が断る事を望んでいた。 そうすれば、俺もやらなくていいんじゃないかって。 ──思いたかったんだろうな。心のどこかで。 「大丈夫だって。……俺が教えてやるよ。 そう難しいもんでもねぇし。だから、」 >>56 キエ 「だか………………ら、………………………………」 近付く姿に気付けなかった。伸びる手に、気付けなかった。 立ち止まる。 手が、足が動かない。 レヴァティの手を握る力もナイフを握る力もあっという間に抜けて。 カランッ……と、それは音を立て床に落ちた。 本当は見えていたんだ。気づかない振りをした。 (57) 2022/06/23(Thu) 2:13:03 |
【人】 花火師 ヴェルク>>_2 「……………………は、ははッ……!!!」 動かないまま、男は笑い声を零す。 「あは、はッ………………!!」 この笑みは狂気を含むか、それとも別か。 「……………………やってみろよ、キエ」 その手に力が入っていないことは理解出来ている。 それでも煽るようにそう告げて。 ──空いた手を、キエの手に添える。 俺はやっぱり、あんたに生きて欲しかった。 作られた 殺意 が消し飛ぶほどに強く思えたんだ。けどさ。……選んだ以上。 あんたを殺したい気持ちはちゃんとあったよ。 そんで殺されんのも、悪くねぇって思ってる。 あんたを選んで良かった。……これは間違いなく、本音だ。 (58) 2022/06/23(Thu) 2:17:11 |
【人】 花火師 ヴェルク>>60 キエ 傾く体を、あの日のように支えることは無い。 君に触れる手は、君の手と重なるものだけで。 続く歌に、僅かに目が細まる。 きっと終わりが近いのだろう。 現に君の 殺意 に反して、首に添えられた手は動きやしない。以前に触れた際には感じた熱も、今は失いつつある。 それが嫌で、君の手に重ねた手に僅かに力が込もる。 分かっている。……だから、早く。 殺さなければ。 >>59 シェイド 君に預けた銃を奪おうとキエの手に重ねた手を外したところで。 ──ゴン!と己の頭に衝撃が走る。 その行為の意味とかそういうものはあまり理解出来なかった。 ただ、君の叫ぶ声が耳に響いて。 だからそれが銃だと認識出来ても、種の存在に気付けない。 何かを言う前に君が手を引くから、体はそちらに傾く。 キエは大丈夫だろうか。このまま倒れたり。 いや、それよりもこの状況はどうすれば。分からない。 狂気に侵されていたはずの思考は、君の行動で疑問で満たされた。 男は、動けずにいる。上手い言葉も言えないまま、目を瞬かせながら。 (62) 2022/06/23(Thu) 3:40:17 |
【人】 花火師 ヴェルク>>63 シェイド 更に引っ張られた体は軽く浮いて。 そのままでもいいかなって一瞬だけ考えた。 でも、「代わりに」という言葉が気になって。 それはきっと、キエにとっても。俺にとっても。 「──嫌だ」 片足を床に付けるのとともに姿勢を低くして両手も付ける。 その頃には押し付けられた種は胴に巻き付き、腕の不自由さは得るが。 …この程度なら まだ 障害にもならない。姿勢を低くしたまま、床を蹴る。シェイド目掛けて──ではなく。 床に落ちたナイフを手に取り刃先を キエの胴体に向け 、押し込むように勢いよくぶつかりに行く。反応が出来るなら回避も、庇うことも。 他の行動も可能だろう。 足に巻き付く頃に離れられては、遅いから。 (65) 2022/06/23(Thu) 4:42:52 |
【人】 花火師 ヴェルク>>66 シェイド こちらに背を向ける君の姿は認識出来た。 それでも、駆け出す足は止められなくて。 君の気持ちが分からない、なんて言い訳はしない。 それと同じように。君が死ぬのも、君が誰かを殺すのも嫌なんだ。 ──鋭い刃先は、君の体へと飲み込まれた。 ヒルトの無いものを選んだ。それは無意識に。 黒手袋の先が切れ、男の指先に傷を残す。それでも、止めない。 「 は、…………あぁ。…邪魔、すんなよ 」身を寄せ、低い声で囁く。その瞳に揺らぎはない。 寧ろ楽しげに笑みを浮かべ、 本音が塗り変わる。 「 …それとも、死にたいのか? 」深く突き刺したナイフを軽く上向きにして、引き抜き。 「なら……… あんたも死ねよ 、」動かせる範囲で 男にしては隙だらけで、無駄な動きだ。 避けようと思えば避けることは叶う。 庇おうと思えば庇うことは叶う。 近くにいるから、"たてこもる"ことは難しいだろうが。 そこには、それ程の余裕が残されている。 (70) 2022/06/23(Thu) 14:49:58 |
【人】 Leiden ヴェルク>>72 シェイド 違う?何が違うのか。言葉の意味が分からない。 だってあんたはこんな俺を 肯定して くれただろう。「ははッ………!」 楽 しい。愉 しい、……苦しい 君を殺すのは、きっと 楽しいわけがない 。>>73 キエ ──振り被ったナイフが、キエの胸に突き刺さる。 シェイドの腕からすり抜ける姿が見えて、けれどやっぱり止められなくて。 己を抱きしめるその腕を、振り払う事はしなかった。 振り払えるはずも、なかった。 (74) 2022/06/23(Thu) 23:04:11 |
【人】 Leiden ヴェルク>>74 >>_4 動きが、一瞬止まって──乾いた笑いが零れる。 ナイフを握る手は、一度だけ強く握り締められ。離れた。 まだ狂気の残る瞳は細くなり、シェイドへと向かうが。 それは、決して傷つけるために向けられた訳ではなく。 ──キエの体を投げつけるようにそちらへ押した。 手を打ち、指を鳴らす。 縛る草を焼き払う。身が焼けることも顧みず。 そのまま身を引くように。離れるように。1歩、足が下がる。 それからもう一度能力による爆弾を作り出し。 己の左腕に押し付けて。 「 …ごめんな 」どちらに言ったのか。あるいは2人に対してか。 それとも、周りに向けてか。 なんにせよ、掠れた声では届かないかもしれない。 ── BOMB!! と、爆発する音とともに零されたものだから。 (75) 2022/06/23(Thu) 23:06:45 |
ヴェルクは、己の爆弾により左腕が吹き飛んだ。右手も無事とは言えないだろう。 (a22) 2022/06/23(Thu) 23:09:34 |
ヴェルクは、息を吐き出し 口を開く。 (a23) 2022/06/23(Thu) 23:10:53 |
【人】 Leiden ヴェルク「処刑、終わりだろ。…なんで、暴れんのもやめた。 あとは好きに解散ってことでいいか?」 あくまで冷静な声で、周りに問いかける。 痛みに顔を歪める様子もなく、いつも通りに。 「いいなら、装置とかユニットとか……あ、腕も手もねぇや。 申請出来ねぇんで、後片付けとかは任せた」 看守でも囚人でも、代わりにお願い出来ないか。と。 「……キエの体は………、レヴァティ次第ってことで」 運んでいくのか、装置に乗せるのか。 そこは今きっと抱きとめてくれているであろう彼に委ねた。 (76) 2022/06/23(Thu) 23:17:41 |
【人】 Leiden ヴェルク>>77 >>a24 >>a25 シャト 飛んだ方向的にも、食うんだろうなって思ってた。 だからそれを横目に見て、美味いのかなって考えていれば。 >>78 ルヘナ 手伝いの声掛けが来た。…もう、大丈夫なんだろうか。 確か端末を使えば囚人でも何とか出来たし。 「……っつっても、怪我人歩けそうなやつばっかか。 必要そうなら頼んで──」 >>79 >>80 シェイド 「うわっ……」 引っ張り寄せられて、驚くように声が零れた。 「…………俺はいいって。背中の傷、酷くなんぞ」 抵抗はしない。けど、自分を抱える必要は無いと思ったから。 腕も手もボロボロで、草を焼くために使った爆弾で身体は傷ついているが。 別に 歩けない訳でもないし。と首を横に振る。 冷静に、いつも通りに。変わった様子もなく。 (81) 2022/06/24(Fri) 0:35:05 |
【人】 Leiden ヴェルク>>82 シェイド 「どうでもいいわけねぇだろ…」 多分、キエが守りたかったものだ。 きっと好きだから。気に入っているから。 その気持ちが、分かるから。 「……別に痛くねぇよ。感覚がマヒしてるからな」 大したことはないと、なんて事ないように言ってのける。 優しい色をした花は、確かに痛みを和らげてくれる気がした。 (83) 2022/06/24(Fri) 1:22:14 |
【人】 Leiden ヴェルク>>84 シェイド 「我慢は別に、してねぇけど……………。 ……。……… 謝んのは俺の方、なんだけどな 」己の痛みへの耐性は異常なのだろう。 それは周りの反応からも伺える。 そうなのだろうと、理解もしている。 「あ、あー……分かった。分かったよ。 ………連れてってくれ、 シェイド 折れた。実の所、真っ直ぐな人間は苦手だ。 その真っ直ぐさが眩しくて、羨ましくて。 好ましくて、そばにいて安心する。 名を呼ぶ時は君にしか聞こえない小さな、本当に小さな声で。 俯く君とは反対に、男は 笑っていた。 (85) 2022/06/24(Fri) 8:56:30 |
【人】 Leiden ヴェルク>>86 >>87 シェイド 「マジ。…元々こうなんだよ、都合もいいし。 ………いや、それは別に嘘でもねぇ……ケド」 それを本音と認識しただけ。それだけ。 この名は、大勢の場で呼ぶ気はなかった名前だ。 約束もしたし。…でも、今はなんとなくそうしたかった。 そんで、ホントに持ち上げれんのかな〜って身を任せて。 ──出来てしまった。 キエが知らない時に。 「 ……今度は、見えてんな 」これなら案内出来るなと安堵して、ルヘナに見せびらかす様子にまた笑う。 血で汚してしまうのは申し訳なかったが。 何かをしたいという気持ちは大層伝わったので。 (88) 2022/06/24(Fri) 11:55:09 |
ヴェルクは、廊下に花が残される頃。とある花の前で立ち止まり、暫く眺めていた事だろう。 (a30) 2022/06/24(Fri) 23:28:54 |
【人】 piacevole ヴェルク>>-41 >>a31 >>97 シェイド 揺られる手を、振り払うことはない。 好きにさせて、それを眺めて。 ふと気づく。 「………………あ、」 それが何に対してかは告げないが。代わりにとんとん。 ともう片方の手でシェイドの肩をつつき、装置を指差した。 口で説明するよりも、見てもらう方が早いと思って。 (99) 2022/06/25(Sat) 0:36:38 |
【人】 piacevole ヴェルク>>101 >>102 >>103 ベンベンベンからベン……まで 装置を叩く様子を後ろから見て。 目が合えば「そうだな」の意味も込めて頷く。 少しだけ、会うのが怖い気持ちもある。 その心を表すように、静かに1歩。足が下がる。 そんな訳で、それを止める真似はしないが。 ──聞こえた声に、身を揺らす。 鼓動が速くなる。また1歩、後退して。 瞬きを2度。動揺の色が分かりやすく見える。 「 …………………………………キエ、 」 (104) 2022/06/25(Sat) 2:01:37 |
【人】 piacevole ヴェルク>>105 …… 視線はやや下向き。目は伏せるように。 だから、笑う様子は見えなくて。 首をゆっくりと横に振る。 謝る必要なんてない。 生き返ったことに安心したんだ。 同時に、不安を感じて怖くなった。 こういう時、何と声を返すのが正しいのか。 >>106 悩むように俯き続けていれば、まだ繋がる手は緩く引っ張られて。 下がった分きっちり戻されてしまった上に、キエが装置から出たことで距離は近づいた。 俯きから前を見て。迷うように右に、左に。視線がさ迷い。 言葉に迷うように口を開き。閉じ──蜂蜜色の瞳を見つめる。 欲しいものは全部、この手で壊して捨てられた。 だから、手を伸ばしたらまた。……また、…………。 空いた手が、キエに伸びる。一度、止まって。 少しの間の後、触れる直前までそれは伸ばされ。 ──恐る恐る、確かめるように指先だけが柔らかに触れる。 治療の後だから、素手のまま。触れる熱をよく感じた。 (107) 2022/06/25(Sat) 2:54:50 |
【人】 piacevole ヴェルク>>108 キエ 真っ直ぐに見つめられるものだから、また逸らしたくなった。 どうしてそんな風に視線を向けられるのか。 2人とも、生きている。生きてここにいる。 壊しても、壊れてない。………温かい。 「何、笑ってんだよ……」 少しだけ口を尖らせて、いつかの君の言葉を今度は男が紡ぐ。 それから (>>a33)の手を握り返し、拒まなければ。 ──強めに引っ張る!遠慮もなく! そんで、2人まとめて抱きしめる。逃げられなければ。 今度は一瞬じゃなくて、ここに在ることを確かめるように。 2人を気に入っている。興味がある。 まだ知らない事も沢山で。だから、知りたい。 好き 、なんだろう。多分。…絶対。本音を認めよう。……これは確かに俺の思いだ。 (109) 2022/06/25(Sat) 9:32:56 |
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