![人狼物語 三日月国](./img/mptitle_prov_v0.jpg)
203 三月うさぎの不思議なテーブル
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― その後、閉店間際 ―
[ カクテルのオーダーについ目を配ってしまったり。
常連様よりは新規様の対応が長引いたのもあり、
大咲が神田の方へ近付けたのは閉店間際だった。
白いリボンとうさぎの耳を揺らし、
ひょこり、カウンターの方へ近付いて ]
神田さんっ、こんばんは!
さっき瑞野さんたちとなにかお話してました?
[ 鴨肉美味しかったですか〜? と、明るい声音。
名前で呼ばないのは、まだ今はお店の中だから。
夜にお店へ来ているということは、今日は無理じゃない日。
早く手を繋ぎたいなぁと思いながら
「店員の白うさぎさん」は何気ない調子で問いかけた。* ]
[こつ、と額に当てられる温度はすぐに離れたけれど
火照ったままの顔は引かずに。
笑う彼を一頻り睨み、話題は家族のことへ。]
………うん。ぜひ。いつか会いにきてよ。
瑛斗のご両親にもそのうち会ってみたいしさ。
[そういえば高校卒業以来
何人かと付き合ってはきたけど
今まで彼氏をちゃんと親に紹介したことってなかったんだよねえ。
パパはわーわー言いそうだなあと浮かんで苦笑したけど
まあまあ、その時はその時で考えるとして。]
[そうしてアクセサリーの話。
付き合ってすぐ指輪ほしいって急すぎるかな?なんて
少し恥ずかしくなりながらの申し出は
快諾されたようでほっとする。
ぱ、と安堵に笑みを浮かべて。]
良かった!!
うん、じゃあ私が瑛斗に贈るね。
一応向こうで参考に
デザインの写真みたいなの見せて貰えるらしいよ。
多少どんなのがいいか考えといたほうがいいかなあ。
[なんて言いながら一緒にお弁当を片付けて。]
……、
[続いた台詞に一瞬固まる。
少し引いた顔の熱がまたぶり返して。]
………………ここ、外…、だよ?
[困ったのと照れたのが入り混じったような顔で
眉を下げて、赤い顔でじ、と彼を見つめる。
ダメ、って言わないのが
きっと答えのようなものだけど。
**]
![](./img/madparty/260.png) | ( ……あれ? もしかしてナンパだと思われてなかった?? そっか。……そっか。 ……だよなあ……。 ) [栗花落 >>148の反応に疑問符が見えた気がして今更そう気づくも、その件については脇に置いて。 映画の件を快諾してもらえたことに、安堵からの笑みが零れた。 それから嘉数の方を一瞥して――とりあえず、今はスケジュールを尋ねる時ではないと判断した >>139>>140>>145>>146。] うん、うちらの仕事もそんな感じですね……。 チエりんの予定も、後で聞いておきます。 うまく休みが重なるか合うかしたらいいですけど。 [三人ででも、一緒に観に行けること自体は悪いことではなく――] (152) 2023/03/12(Sun) 19:43:26 |
![](./img/madparty/260b.png) | ( 寧ろ……来てくれ……チエりん…… ) [映画の感想を伝えることも含めて楽しみな思いと、栗花落を騙してしまっているのでは……という罪悪感のあいだで、こんな思考が過ってもしまう。 しかしこればかりは嘉数の休日都合も絡んでくるので、自分ではどうしようもない。ああ、本当に、どうしようもない!] (153) 2023/03/12(Sun) 19:44:25 |
![](./img/madparty/260.png) | [店の屋根の下では見えない、夜の星に願いを掛けるばかりでも仕方ないので――。 快諾して貰った後になってから、少しだけ、今の正直な思いを栗花落に伝える事にした。] そういえば、この前のシュネーバル、 まだ自分では買えてないんですけど……。 実はあれ食べた日、かなり、ツラかったんですよね。 っていうか、ぶっちゃけると、クリリンに さっぱりフラれてきた日だったんです、ね。 [今日のラム肉が栗花落にその人のことを想起させていた >>76、とは特に考えないまま] そんな時、だったからかな。 シュネーバルがすごく、美味しくて、美味しくて。 お店の味ってのは解ってるんですけど、 なんだか、ツユリんに慰められちゃったみたいで。 嬉しかったんです、ね。 ……それだけ、なんですけど。 [オチがあるようでいまいち締まっていない話を、努めて明るい笑顔のまま零した後、その先の言葉にまた詰まる。] (154) 2023/03/12(Sun) 19:45:57 |
― 過日・誰も知らない大咲の話 ―
[ 車で彼に家まで届けて貰った、その後のこと。
ランチタイム営業に客として赴く気分でもなかった大咲は
"特別な人と一緒に住む"未来を想像し、
いつもと変わらない筈の、からっぽの自宅を見渡した。
──…実家、か。
想いの糸を結んだ日に交わした何気ない会話の中で、
実家というものを曖昧に答えたことを思い出す。
まだ母がそこにいるのか、分からない。
もしかすれば再婚のひとつやふたつ、しているのかも。
実家を出たあの日、大咲は新しい住所を教えなかった。
母も最後まで尋ねては来なかったから
別に今更、大咲が恋人と同棲しようと何をしようと
肯定も否定も寄こされはしないだろう。 ]
[ だからこれ以上、触れる必要はない。
……本当にそれでいいのかな。
お菓子作り全部が平気になって、
作る時の記憶もぜんぶ、彼に塗り替えて貰えても。
"多分縁が切れた、もしくは切られた"のか分からないような
宙ぶらりんで、いいのかな。
…………よくないよなぁ。
幸せにしたい、と心から告げてくれる彼の誠意を
このあやふやさのまま答えるのは不誠実だ。 ]
[ ────なにも詰まっていない、空っぽの。
ケーキのスポンジみたいな人生だったと思う。
そこに、うさぎ達やお客様が
味
を与えてくれて。
何の彩りもないスポンジに、
彼がクリームやフルーツをめいっぱい添えてくれた。
混ざり混ざって、
愛
になった。
今の私は、その
甘
さを
ちゃんともう知っている。 ]
────────……向き合わないといけないのは
こっちも、だよねぇ……。
[ 大咲真白は、母を嫌っても恨んでもいない。
どんな最終回答が来ても、
高校まできちんと卒業させてくれたことを感謝している。
……大咲はその日の昼。
とある番号へ、ひとつ、電話を掛けた。* ]
![](./img/madparty/260b.png) |
( ……あの日、あの甘さに、 助けられたから、だけ、なのかな。 )
[――おそらく、それだけではない筈。 けれども何が、今の迷いの元になっているのか。 栗花落の声の響きが、直にその声を聞いていない時であっても、ふわりとしたエフェクトを帯びて脳裏に反響する。*]
(155) 2023/03/12(Sun) 19:48:52 |
[俺の両親に会うのはもちろんOK
きっと喜んでくれるんじゃないかな?
それとも変な反応するのかな?
全く想像つかないけど、玲羅ならきっと大丈夫。
指輪の話しを快諾したら、安心したみたいだったから。]
…………俺もね。
指輪、贈って良い物か迷ってたから。
背中押してくれて助かった。
玲羅のそういうところ、とっても好き。
これからもよろしくね?
デザインに拘りは無いけど。
出来れば何時も身に着けてたいから。
奇抜過ぎないのが良いな。
[俺の意見も述べました。なんだか嬉しいね。]
[質問の答えは、解答になって無い気もしたけど……]
確かにここ、外だね。
[言ってる事はもっともだ。
だから俺は右を見て、左を見て。
それから掌で二人の顔を隠して。
一瞬だけ唇を触れ合わせた。]
次から気をつけまーす。
[気をつけるだけね。守れるとは言ってない。
困ったものだね。]
幸せだなーとか。好きだなーって思うと。
キスしたくなっちゃう。
……困ったね?
[くすくすと笑って。立ち上がろうか。]
[俺は玲羅に手を差し出した。]
じゃあ、指輪作りに行こ?
[それから素直に恋人繋ぎに移行したんだけど……
じわじわ照れるのを抑えられなかった。
キスより手を繋ぐ方が恥ずかしいってどういうこと?!!
俺は耳まで赤くしながら玲羅に情けなく笑いかけて。
それから幸せそうに目を細めて。
軽くなったお弁当箱をもつと。
バス停までの道を、2人で歩き始めた。**]
― こらそこ、ゼミじゃありませんよ! ―
[ あんまり喜ばしくない花丸ではありますね。
そして先生も無事に赤点決定なので、
めでたく(?)クビになってしまうわけですが。 ]
えっ やだよそんな同士!
[ 鈍感天然同士ってことですか!?
事実どころか大咲の方が多分鈍感だった気もしますが
いやでもそれはやっぱりちょっとご遠慮したいな!?
大咲はちゃんとあの日、気付いて一回遠慮しましたので。
しっかりノーと言える大咲真白を示しておいて。 ]
……ん。ありがとう。
そうだね、栗栖くんになんかアドバイスしてたもんね?
[ 残念ながら所々のワードが、その、…アレだったので
大咲は会話の全貌を実は知りませんが。
言葉のインパクトしか覚えていない。 ]
うーん……おもちねぇ。
栗栖くんには妬いたりしない……と、思う、けど。
だってデートの相談乗ってたの、聞いたもん。
でも、栗栖くんとも貝沢さんとも
せっかくの"素敵なご縁"、続けていきたいからさ。
妬かせちゃったら、ちゃーんと好きって伝えるよ。
[ 自分の嫉妬心はちゃっかり棚上げしながらも
元・赤ペン先生がこんな会話を繰り広げたのは
きっと鴨肉の日より後日のことだっただろうね。* ]
あはは。
うん。 ――ありがとう。
十分だ。
[高野の立場、そしてその視線の先の相手のことを思えば、あからさまな答え方はしないだろうと思っていた。
「目的は一緒」、だから通じる。
信頼されている。
それが嬉しい。]
ああでも今日はちょっと遠いんだよね〜……。
[具材がなくなったスキレットに映る顔はほんの少し拗ねている。
今日、彼女に近づく客、多すぎない?
魔除けの効果、重ね掛けしようと決意する内心。
仕事の邪魔はしたくないし、自分の相手だけしていられないことはわかっているけれど、遠い時。
きっとこの複雑な心境は高野ならわかってくれると思って。]
[那岐の料理を手放しで褒めるのはいつものこと。
寡黙な彼がそれに多くの口数で答えてくれることはあまりなかったが、最近はよく話してくれるような気がする。
「目的が一緒」の彼の影響かどうかは知らない。
これまで自分の独り言のようにしてきた料理の感想を受け取る反応に自分が漸く気づいたというだけかもしれない。]
うーん、
「ぽろっと口に」出させたくはないなぁ……。
[秘蔵の醤油について言われたなら苦笑を返す。
想いを担保に彼女の領分を侵す男にはなりたくない。
両想いを言葉で確認した日、「うさぎの穴は例外」とつけることを忘れなかったくらい、この職場を愛している彼女だ。
そしてそんな白うさぎの姿にも惚れている自分だから。]
食べたくなったらここに来るよ。
[そしてそして愛しているのは白うさぎだけだけれど、紺色うさぎの味も自分の命を形成するのに欠かせない一要素なので、白うさぎを捕まえたからと巣穴を覗かなくなることはないのです。]
そっか。
じゃあその時を逃さないようにしないと。
[デザート担当の話を聞けば、口角をあげて黒板を見遣った。
あれからはまだ、そこに「大咲」の文字は咲いていない。
準備や仕上げのヘルプに入る機会が出て来たという話は本人から既に聞いていた。
今まで避けていたそういう仕事に関わるようになった彼女の心境を那岐が聞いているかは知らないが、これまで作らないことを責めずに、作り始めることに対しては好意的でいてくれるのだろうということは伝わった。]
……応援してる気持ちに嘘はないのに、
独り占めできないのが寂しかったりして。
[那岐の視線に微笑み手を振る真白。
花が咲いたように可愛いその笑顔は、どうかその男性客に向き直る時には仕舞っていてほしい。
ほら、間近で見た客がドキっとした瞬間が見えた。]
…………眼光鋭くするトレーニングって知らない?高野さん。
僕が睨んでも牽制どころか目が悪い人にしか見えない気がするんだよね……。
[視線ひとつで悪い虫を退散させる少女漫画のヒーローは、自分とは縁のない存在だと思っていたが、あまりに可愛い彼女が出来たら切実に番犬属性が欲しくなってしまった。
想いを担保に彼女の領分を侵す男にはなりたくないのに、純粋な客でいられない悋気。]
――閉店間際――
[それから何度もヤキモキして、カクテルの教育係になったという新人にもハラハラした。
何せまだ彼が客だった時、泣いている彼に優しく接している真白を見ているので。
「あんなん好きになるしかないじゃんね」と傍から見ていて思ったものだ。
実際のところはどうかは知らないが。]
落ち着いた?マシロちゃん。
鴨南蛮も、海老のアヒージョも最高に美味しかったし、
今メロン頂いたとこ。
今日はずっと忙しそうだったね。
お疲れ様。メロン、シェアする?
[シェアは珍しくないこと。
取り分けて別の皿、或いは手付かずの部分を少し新しいカトラリーで。
けれど今日はちょっと焼き過ぎた餅が黒焦げになりかけなので。
自分のフォークで刺した一切れを差し出すのだ。
苗字で呼ぶというけじめをつけてくれている彼女を困らせてしまうだろうか?*]
話してた内容はね〜、
秘伝のつゆがおいしいって話と、
マシロちゃんがデザートに関わるのが増えたって話と、
マシロちゃん目当ての客を追っ払える程の視線の強さをどうやったらトレーニングできるかなって話……?
[真白の視線が自分を見る時にぱあっと明るくなることで、密かに想う客は引き下がってくれるだろうけれど、自分がもう少し「強そう」ならばしつこい客から護れるのかなというのは最近の目下の悩み。
まあ見た目が強そうになったらそれはもう別人ビジュアルなので、好きでいてもらえるかという別の不安もある。*]
![](./img/madparty/260.png) | ― リベンジムースとアイリッシュシチューと ― [あんしんしてください。ケイは まだ 食べる気だ!! >>149……というのはさておき。 硬めに仕上げて冷製にすれば、というのに頷き。 崩れたムースのリカバリ譚を聞き、ほっと胸をなでおろした。 苦労したとはいえ、本当に、挽回できて良かったと安堵する。] いやはや、流石、うちらのシャミーだ。 っていっても、うちとは流儀違う分野なんだから、 「うちらの」ってのもちょっと違うか。 [それでもとにかくすごいや、と、「慣れてはきた」という言葉を聞きながら、ふっと笑う。 メンタルの方でも――ちょっと「味方」が出来た、と聞いてぱちぱちと瞬くも] それなら良かった、けど―― (158) 2023/03/12(Sun) 20:31:03 |
![](./img/madparty/260h.png) | ――…うん、良かった。 ひとまずは心配ないみたいで、さ。 [遠藤がその人と交わす言葉もその中の花の色も、このカウンター席からは聞き取れないけれど。 もし「味方」が本当にその人であるならば――その事実は自分の口よりも、遠藤本人から告げた方がいいに相違ない。 その人の髪に咲いた花飾り >>139を一瞥した後に、笑う遠藤にゆるい笑みを返した。] (159) 2023/03/12(Sun) 20:31:18 |
![](./img/madparty/260h.png) | [――そして] うん、流石、うちらのシャミーだ。 [「もう作ってる」 >>150に二度目の賛辞を繰り返したが、こちらは紛れもなく「うちら」の流儀。打ち消しは伴わない。 さあ、程なくして、聖パトリックのお祝いのラムシチューがやってくる! >>151*] (160) 2023/03/12(Sun) 20:32:06 |
[納得したのか、していないのか。
語尾についた『けど』には微かに、
見えない残り香のようなものが垣間見えたが。
胸中まで察することは出来なかったから、
笑うだけに留めておいた。
それとは反面。
彼の中で如何程評価が高いのか。
彼自身の真贋に自信があるのか。
言葉の端に躊躇いのなさそうな声には、
笑う声も、苦笑が交じる。]
葉月さんの恋愛対象、
女性だと思うんで大丈夫だと思いますよ。
[いつかの誤解が本当ならば。
それに聞こえないようにしても
聞こえてしまった彼の想い。
暫くは消えることはないだろう。]
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