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【人】 大学生 寿 達也[しかし、彼の話を聞きながら、結構同じことをする子供って多いんだなぁと思ったり。 彼の幼馴染はきっと女の子で、その子には要の方が騎士の役をやっていたのだろう。 それなのに、自分に対してはお姫様の役を引き受けてくれた彼の優しさが嬉しいな、と思う] 俺もまだ、どこか初恋を引きずってて、それであんなマッチングにも頼ったりしてたんですよね。 ま、俺の場合は要さんみたいにバイじゃなくてゲイだから、俺の初恋も男の子だったりするんですけど……。 [あの子は今、どこにいるのだろう。 後悔ばかり残した唐突な別れと、子供すぎてできなかったたくさんの苦い思い出。 それがあるから今、後悔しない選択ができたのかもしれない。 あの子にきっと俺は色々と育てられていて、そしてこれからは要に育てられるのだろう] (72) 2021/03/28(Sun) 23:17:48 |
【人】 大学生 寿 達也 俺の夢にも、あの子が出てくればいいのにな………。 [そうすれば、自分は君がきっかけで、こんな素敵な恋を始めることができたとお礼が言えるのに。 君としていた思い出がキーワードとなって、恋をすることもできずに掛け違っていた憧れの人と、見つめあうきっかけとなったのだから。] (73) 2021/03/28(Sun) 23:19:11 |
【人】 大学生 寿 達也 俺の幼馴染も男の子なのにお姫様ごっこするのが好きな子でしたよ。 しかも喜んでお姫様役をやるんです。 [面白い子でしょ。とくすくす笑いながら遠い目をする。 ああ、初恋を忘れられないって本当だ。 特に離れてから気づく恋は、どんどんと記憶の中で美化していってしまって、いつまでも消せない*] (74) 2021/03/28(Sun) 23:19:28 |
【人】 社会人 サモエド[ 寂しかったかと言われると、 寂しかった。 けれど、彼女の言った言葉は嘘ではない。 そう信じた彼は彼女を見送った。 連絡して、と言ったのは 過保護故に心配しすぎたから。 でも、きちんと帰ってきたと連絡があれば おかえりなさい、と返事をしたはず。 ] …………あ。 [ 卒業式の日程が送られてくると、 彼はどこかに電話をして、 その日を楽しみにすることにした。 白いわんこが、彼女のそばにいたから。 ] もう少し、頑張れそうです。 (75) 2021/03/28(Sun) 23:23:21 |
【人】 社会人 サモエド[ ラフな姿の彼女と一緒にいる その白いわんこに少し嫉妬しつつ、 帰宅した彼は着替えて 彼女同様に寛ぐことに。 彼女への返事は、こう。 ] 『寂しがり屋は、 少しだけ元気になりましたが、 少し嫉妬しました。 卒業式が楽しみですね。』 * (76) 2021/03/28(Sun) 23:24:34 |
【人】 社会人 サモエド────── [ それから、数日後だったか。 彼女が教えてくれたところに、 彼は卒業式で着たバーバリーチェックの ベージュスーツに身を包んで、 手には花束を持って彼女を待っていたと思う。 どこの学部かまでは聞いたかどうか おぼえがないので、 卒業式会場の入り口で、 終わる頃を見計らって待っていた。 もし、彼女がどこかのタイミングで 見つけられたなら、 手に持っていた合計18本の様々な 薔薇の花束を彼女に渡したはず。 ] (77) 2021/03/28(Sun) 23:25:35 |
【人】 社会人 サモエド[ 1本の薔薇の花言葉は一目惚れ。 3本の薔薇の花言葉は告白。 5本の薔薇の花言葉はあなたに出会えた喜び。 9本の薔薇の花言葉はいつも貴方を思っています。 1本の薔薇は青。 3本の薔薇は赤。 5本の薔薇はピンク。 9本の薔薇は白。 喜んでもらえたら、彼にとって この上なく嬉しいことだろう。 ] 卒業、おめでとうございます。 これはオレからのお祝いです。 * (78) 2021/03/28(Sun) 23:26:16 |
【人】 大学生 要 薫[いや勘違いされるような寝言を口にした自分が悪いやろ。 そう思いつつも何時もの彼の様子にほっとして、 息を深く吐いた。 心がまだ動転している。 こんな気持ち初めてで自分でも制御ができない。それぐらい彼に参っているのだと自覚すれば、余計に心臓がうるさく聞こえてきた。こんな俺に気づかんといて。と密かに思っていたが。 ん、と彼の語る思い出に 一つの疑念が巻き上がり] ……えっと。 [いや、まさか。 家の事情で引っ越さなあかんかった自分を思い出す。お姫さま役をしたのは自分。彼は自分を騎士役だと勘違いしているようだが。それならあんなマッチングはしないやろう。とか、いや、自分はバイやし、大学での噂相手は女の子ばかり。…騎士を啼かせるのが趣味やなんて 初恋を拗らせた感情を彼は知らないわけで あかん、分からんようになってきた。 けど] (79) 2021/03/29(Mon) 0:32:37 |
【人】 大学生 要 薫……や ……そのな [思い出は美化されるもの。 つまり、思い出の男の子は彼の中でそれはもうとびっきり美しく育っているだろう。いや今の自分が美しゅうないか。言われたらそんな事はないと思うけどや。純情はない。どう見ても純情はないな。 どちらかというと堕落の側だ] [果たして思い出に触れていいものか。 そんな風に思わないでもないが 此処ではっきりさせておきたい。ちゅうか 彼の心にある釘を抜いてしまいたくて] …それ、多分俺やで [くすくす笑う彼の頬をつんつんと突き。 それから開き直るように笑えば、やー偶然って恐ろしいわとだらけるように彼をソファの上、自らの上に引っ張り込み、寝ころぼう。いや、確実な証拠はないけど、お姫様ごっこが好きで喜んでお姫様役をするなんてなあ、偶然がすぎるんとちゃう。 ――あのマッチングアプリすごいわ、ほんま] (80) 2021/03/29(Mon) 0:33:22 |
【人】 大学生 要 薫やって俺、お姫様役大好きやったもん [恰好いい男の子に傅かれるんが好きやったんよ。 やなんて、言えば、そのまま彼の首に腕を回し。 ちゅっとキスでもしよか*] (81) 2021/03/29(Mon) 0:34:36 |
【人】 大学生 寿 達也 ………まっさかー [顔も名前もうろ覚えの幼馴染。 物心がつく前の子どもの記憶なんてそんなもの。 すごく仲が良かったとか、すごく好きだったとか、そういう記憶はあるけれど、肝心なところだけ抜けているのに。 なんで俺が覚えてないのに、相手が覚えているの?とそういうクエスチョンが自分の中に浮かぶのだけれど。 子供の二年は大きくて。 彼は自分より二歳年上だから、自分より多くの記憶が残っているとその事実に思い至って顔が赤くなる] (82) 2021/03/29(Mon) 12:49:20 |
【人】 大学生 寿 達也 要さんがお姫様役してたんですか? そうか、あのお姫様って、要さんだったのか……。 じゃあ、あれも覚えてますか? [淡い記憶の答え合わせをしてしまう。 いつもかぶっていたシーツとか。 二人の待ち合わせていた場所とか、こっそり潜り込んだ廃屋の入り口とか。 まじまじと目の前の彼を見つめてしまう。 しかし、格好いい男の子にかしずかれるのは好きって、つまり] (83) 2021/03/29(Mon) 12:49:43 |
【人】 大学生 寿 達也 昔の俺も、要さんの好みだったということですか? [照れ隠しなのか、首に手を回してキスをしてくる彼に微笑む。 いつもこの人がいうこういう言葉はリップサービスだと思っていたけれど。 彼のこの言葉が本当だとすると、彼は俺を格好いいと思っていたらしい。 本音の誉め言葉も冗談だと思われるのは損な体質だな、と思ってしまうけれど、一番魅了したい人にそう思ってもらえるのだから嬉しい] それなら俺は、誰よりも格好よくなって、貴方に傅いていないといけないですね。 俺のお姫様のために。 [悪戯っぽく腕を解くと、ソファに座る彼の前の床にひざまずく。 下から見上げるように、 まっすぐ見つめてその足に口づけを―――] (84) 2021/03/29(Mon) 12:50:28 |
【人】 大学生 寿 達也[唐突に部室のドアが開き、昼ご飯を食べて帰ってきた先輩がどやどやと入ってくる。あれー、二人共ここで食ってたのか?と声を掛けられる。 とっさに要から離れ、何事もなかったかのように窓の方に瞬間移動できた自分に褒めてやりたい] あ、そうだ、お弁当食べるの忘れてましたね。 [出来立てだった焼き鮭入りののり弁ののりがしわしわになってしまっただろうことを思い出しながら、ぎこちない笑顔で要を振り返った*] (85) 2021/03/29(Mon) 12:50:49 |
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