天ヶ瀬 青葉は、メモを貼った。 (a44) 2022/10/20(Thu) 2:29:18 |
【人】 白瀬 秋緒[ そんな小鳥遊から返ってきたのは、 少し予想外の言葉だった 己に姉がいるように、この人にも兄がいるらしい>>321 きょうだいの形は様々だから、兄が好きだったらしい小鳥遊のことを、こちらも否定するつもりはない 故に、そのまま「嫌い」を受け止めてくれたことは、多少なりとも嬉しかった ] 好き、だった……? [ その過去形を聞いた時、最初に思ったのは、 己と照らし合わせての、“今は”不仲なのだろうかという思い 踏み込もうと、はっきり思った訳ではない けれどどうしても、語尾が上がって疑問符がついた言葉になってしまった 語ってもらえたのは、小鳥遊の兄が……もういないということ 「大好きだった」と繰り返す彼は、どんな声だっただろうか、どんな表情だっただろうか 小鳥遊にそういう事情があったなら、 己の願いを聞いた時、色々思うことがあっただろうな、と思う きょうだいの形は様々だから 己が姉に居なくなってほしいと思っている事、それを口にした事を、申し訳なくは思わないけれど ] (350) 2022/10/20(Thu) 2:31:19 |
【人】 白瀬 秋緒― 三日目 ― [ 朝、秋月には会えただろうか 捕まらなかったならば、朝でなくても良い もし一日会うことが出来なければ諦めよう 午前中の授業は……己は、出席出来たのだろうか 正直なところ、授業どころではないから、 敷地内のどこかでぼんやりしていたかもしれない 願いを叶える刻限が迫る 時間が減っていくことは、どうにもならない それから、考えるのは絵音のこと 相変わらず返信はない だけど――まだ彼の事を覚えている、から それだけが寄る辺だった ] (354) 2022/10/20(Thu) 2:56:51 |
【人】 白瀬 秋緒[ それは、昼休みが始まって、わりとすぐの事だった メッセージアプリが通知を鳴らす 差出人の名前を見て、一瞬、怯んだ だけど、賭けの結果を確認しなければいけないのだと すぐに、それを開く 何より、 何より、返事をもらえたことが、嬉しかった ] (355) 2022/10/20(Thu) 2:57:41 |
【人】 金海 叶冬[ 翌朝、ボクは目を覚まします。 普通に学校へゆくよりも随分早い時間。 熱はありませんでした。 身体は今のところ、ちゃんと動くみたいです。 何日かぶりにHRから出る!と意気込み ジャージに袖を通し。 ] 今日は一緒にいこうね。 [ 鞄についているユメリンとは 似ても似つかない塊。 天ヶ瀬くんのユメリンの、まねごとです。 とうてい見せられたものではないような。 けれど今日はね、 天ヶ瀬くんに見てもらえたら、 ボクのユメリンも夢の向こうへ行ける そんな気が、して。] (356) 2022/10/20(Thu) 2:58:56 |
【人】 白瀬 秋緒[ 沢山考えることがあったということは、 恐らく……恐らく、己以外の誰かや何かも、絵音の心を波立たせたのではないかと、推測は出来た それがどうか――絵音を変えられることを、祈る ] (357) 2022/10/20(Thu) 2:59:04 |
【人】 白瀬 秋緒[ メッセージが届いたのは、もしかしたら、絵音が千葉との話を始めた後だったかもしれない 何が起こっているか、知らないまま アヴェ・マリアの旋律を、思い出していた ] (359) 2022/10/20(Thu) 3:00:03 |
【人】 金海 叶冬[ 天ヶ瀬くんが誰かにおこっているようです。 それが、間違いだと訂正されるのはすぐでしたが いろんなコメントがあって、 ボクはそれもひとつずつ、 じ、と眺めていました。 ] (361) 2022/10/20(Thu) 3:00:38 |
【人】 金海 叶冬[ 見知らぬわけではない誰かの ボクの中にだって巣食って蠢く そんな悲しいねがいごと。 もし皆の中からその人が消えてしまって ボクも皆から消えてしまったら 消えてしまったボクたち同士 それで友達になれたりしないですか? ……なんてボクは馬鹿げたことを考えて。 ボクは願います。 その誰かにも、幸せがあるといい。 事情も、内容すらも、ボクが知ることはないけれど 少なくとも天ヶ瀬くんには 覚えていてほしかったのでしょうか。 忘れる願いを 告げたことで。 ] (362) 2022/10/20(Thu) 3:03:36 |
白瀬 秋緒は、メモを貼った。 (a45) 2022/10/20(Thu) 3:04:41 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 何も見えないように頭を抱え、オレがまた逃げる前の千葉は 驚くでも他の奴みたいに同情を浮かべるでもなく、 顰めたままの顔でいた。>>328 経験の無い反応の上、心が乱れきっていたから もう今度こそ駄目なのかもしれないって思った。 こんなに手を尽くしても恩知らずに怒鳴り散らしてくる奴は 嫌われて当然だろうな、と。 ちょうどいい距離では自分を繕えていた。 そのオレは多分、暇潰しの話し相手程度にはそう悪くもなく 変に千葉を困らせるようなことも無かった筈。 踏み込まれたくない、知られたくない その拒否感にはきっと、 そうなれば自分を嫌いになるかもしれないこともあった。>>327 プライドとは無関係の、個人の弱さ。 ] (363) 2022/10/20(Thu) 3:09:32 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 酷いことを言われ自分は知るわけもなかった事情で否定されて、 何も知らないことを認めた上で>>329 それでもまだ、なんで まだ伝えることを諦めずにいられるの、見捨てないの。>>330 消えることは考え直した上で新しい願いを受け入れてほしがった。 なら分かったって言って黙って見送れば、 死ぬことは止められて相手の言う通りにして 全て解決とだって、出来るはずじゃん。 ] でも、だってオレは…… [ 駄々を捏ねる子供みたいだね。 どうにかして否定しようとしてしまう。 でもろくに続きが出てこなくて割り込むのを諦めた。 千葉の言葉の一つ一つに響き過ぎるくらいの力がある。 自分の未来を降って湧いた機会になんて託そうとしてない その強さが表れている気がした。 同じようにはなれない。 でも、強さを見せつけられてるんじゃなく 助けようとしてくれているんだ、と。 漸く受け止められた気がする。 (364) 2022/10/20(Thu) 3:10:58 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 不意に右手に触れた感触に少し身を強張らせ、 けれど抵抗はせずに恐る恐ると抱えを解き見上げた。 いつもと逆だ。なんて少し日常じみた思考が戻って来る。 オレは弱いから、千葉にはなれないから 縋ってしまってもいいのかな。 常にいっぱいでパンクしてバグを引き起こす頭は またピアノに触れ一生懸命になったら整理出来るのかな。 ……消えたらよかったと後悔せずに生きられるかな。 ] ──千葉、 [ 距離を取ることを許してくれていた気遣いの千葉にとって こうやって否定されながらも呼びかけ続けるのは、 あまり自己を肯定出来る行いではないのかもしれない。 それでも、止めないでいてくれたのかもしれない。 消滅へ希望を見出すことは普通の人間にとって間違いだと 分かっていながら望んだオレには 多分そういう言葉じゃないと響かない。 ] (365) 2022/10/20(Thu) 3:11:19 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 不思議だな。 何もかも吐き出し最悪の醜態を見せてしまった後でも 落ち着いた今は、お前の側は息がしやすいや。 ] ……自分が言ったことの責任取れよな 卒業したらはいさよならなんて許さねぇぞ [ なんて、千葉は昨日からその先の未来の話をしてくれていたのに オレがガキでしかない屁理屈と揚げ足取りで否定したのに。 隠したがり逃げたがりは中々、冷静に素直になるのは難しく。 未だ残る不安を今は秘めておこうと、 態と憎まれ口を叩くような言い方で、果たした心変わりを示した。 挑発する笑みでも浮かべられたらより良かったけど、 まあ、意図した表情変化の不得意さはお互い様。 ] (366) 2022/10/20(Thu) 3:11:43 |
【人】 帰宅部 津崎絵音進路、一緒に悩もうか ……オレはまず三年に上がれるかなんだけどな [ もし本当に元の道に戻れるなら そうでなくとも、千葉の道の応援をして 乗れる相談があれば一緒に悩みたいと思う。 多分サボってきた勉強よりは役立つよ。 いいだろそれくらいの役目はオレにくれたって。 いつも怯えていた、何も信じられなかった。 未来にはまだ不安が残っているけど 千葉が変わらないことは信じられるよ。 ] じゃあ、行ってくる [ 少しだけ目線をフェンスの向こう側にやり、 また千葉を見た時、自然に笑っていた。 着いてきてとか情けないしさ、 自分で決めて自分で歩き出すところを見送ってほしい。* ] (367) 2022/10/20(Thu) 3:12:07 |
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