159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】
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| >>31 マユミ 「まさか。マユちゃんの言ってたことを疑ってるわけじゃない。 でも、だったら幽霊がそうした理由っていうか動機?がわからないだろう」 普段感情を表に出さない貴方が、唇を震わせている。 ……友人が死んで、何も感じない人間などいるわけがないのだ。 珍しい姿を見つめた後、こちらも淡々と告げる。 「これまで、肝試しや廃墟探索でこの校舎を訪れた人達はいた筈だ。 だけど死者が出たって話は聞いたことがない」 しかも市の所有する敷地だ。もしそうなれば、市役所が動くだろう。 しかし、現実にはこうして容易く侵入できている。 「生きた人間への怨みとかがあるんなら、前の人達も死んでないとおかしいよ。 ……マユちゃんは何か思い当たる理由、ある?」 (32) 2022/07/12(Tue) 18:51:12 |
気遣われなかったことに安堵しつつも、生徒に助けられたことには違いない。
先生の道は険しいな、なんて思いながらセーラー服の背中を見送った。
「ああ、……いってらっしゃい」
そうして、教室を再び静寂が支配する。
短いチョークを指で摘めば、黒板に大きく『自習』の二文字を書いた。
チョークを摘んだまま、思う。
「……、…………」
夢川と違って、自分は無理矢理連れて来たようなものだ。本音を言えば、やはり自ら此方側に来て欲しかった。
しかし結果的には、変わらない。
彼なら……匠介造なら、もっと上手くやれただろう。
彼に憧れて、彼のような人になりたくて、共に教師になろうと約束を交わしたのだ。
「……ま、時間だけなら気が遠くなる程あるからね」
これから、理解してもらえば良い。
自分は自分なりのやり方で、先生になれば良い。違う人間なのだから、全く同じようにできるわけがないのだ。
そう自分を納得させて、チョークを置いた。
まだ、終わってないかもしれない。その死が見いだされるまで。
| >>35 マユミ 囁かれた言葉へ、目を閉じて聞き入って。 満足そうに頷いた。 挙げられた名前を、頭の片隅に書き留める。 「もしそうだとすれば、私と同じ予想だね」 一度視線を鍵盤に落とし、再び顔を上げた。 「ま、死者だとすればそれしか考えられないよ。 じゃあ、これは確認なんだけど」 感情の見えない眼差しが、貴方の瞳を覗き返す。 真意を決して見逃さないように。 嘘や偽りは求めていないと、言わんばかりに。 ▽ (37) 2022/07/13(Wed) 17:29:06 |
| (a78) 2022/07/13(Wed) 17:29:27 |
| (a80) 2022/07/13(Wed) 22:54:58 |
暗い暗い夜のすきま、
どこかの、何かの、誰かのあわい。
ぱたぱたきぃきぃ足音と木の軋む音を響かせながら、
彼を背にして廊下を走って、角を曲がって、
なにかに蹴躓いたらしきいつもの声が。
暗い廊下に小さく響いて、
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