94 【身内】青き果実の毒房【R18G】
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企画の説明時に渡された鞄の、その中身。男同士の性行為を促す為の道具の中には勿論潤滑剤もあった。
ローションを丁寧に掬い上げて絡めた指を自身の窄まりへ埋めていく。
「……っ、…………ふ、ぅ……ッ」
体が素直に拾い上げる違和感にたまらず声を上げそうになって、口腔を満たす布を更に強く噛み締めた。
そう時間がかからないうちに指が一本まるまる飲み込まれていけば、肉が蠢き体内に侵入してきた指を絶えずしゃぶり始める。
思わずふるりと体を震わせながら、思っていたより、すんなり進めることができたと靄がかかり始めた頭の中で呑気に感想をこぼした。
指を曲げてみたり、ゆっくり出し入れしてみたり。色々試しながら肉を解していく。
ぬちぬちと響く水音がやけに煩く聞こえてきて、いつしか誰かにばれてしまうのではないかと不安がよぎる。
ふと動きを止めて顔を上げては張り詰めたような静寂に安堵して、同時に自分は何をしているのかとのたうち回りたくなるような羞恥心と共に再び前準備を進めていく。
どうしても必要なことだった。
自分が抱く側になるか抱かれる側になるかはわからないけれど、どちらになってもいいように。
抱かれる事になったなら、肌を重ねる相手の手を煩わせないように。
ただそれだけを考えながら自らの体に手を加えていった。
「……っ、んッ、ぐ、ぅ……ぁっ……あっ」
指を二本、三本と増やして内側を更に責め立て始めた頃。意識を掠め取るような刺激に声がこぼれ、その拍子にずっと咥え続けていたハンカチが床に落ちた。
これでは流石にもう一度口に運べない。かといって、声を少したりとも溢したくない。
悩みに悩んで、普段身に付けていたネクタイに歯を立てた。
自分が今どのような姿になっているのか想像もしたくない。そんな意思表示するかのように瞼もしっかり閉じながら、後孔に埋めた指で己の中を一心不乱に掻き回していく。
ああ、それにしても。
自分は後ろを使ったことなどないと言うのに。
どうして、こんなにも容易く快楽を拾えてしまうのだろう?
「……
う
、」
結局
(8)5n15回イった後、痴態を晒したまま普川は気絶していた。乾いた精液と部屋に充満した臭いが気持ち悪い。
起き上がる気配の全くないまま鞄を漁り、水筒を取り出す。ひと口含めば、何もしないよりはマシな気分になった。
「…はぁ…たるいわ」
その後もうしばらく動かずにいてから、ようやく場を片付ける。多分もう飲まないだろうなと思ったコーヒーを水代わりに使った。
「
参加者側にやった奴居たらやり返そ
」
でも実際面倒だから主催側が犯人でいいやと思考を投げ、浴場に直行した。
消灯時間を過ぎても出歩ける今、普川は食堂を訪れた。夕食を抜いてしまったので。普川は朝からドリアとメロンパンを一緒に食べる程度には、基本的に食欲がある方だ。…背は伸びないが。
それでも疲れていることはそうなので、コーンポタージュだとか、ゼリーだとか、軽く食べられる物を食べていった。
「そこそこ動ける気でいてんけどな……」
元々、ヤるにしても基本的にセーブして動くつもりでいた。場合によっては流石に疲れているかもなとは考えていたが、こんな形で体力気力を使い果たすことになるとは思っていなかった。
「主催側か参加者側かくらい分からん?
いや分からんくていいや。答え置かれても正否保障されんし。
この後もいくらでもあるだろうし。もお…」
気にしても仕方ないし面倒だが愚痴は吐く。
| (t4) 2021/09/17(Fri) 17:19:30 |
の後、自室
まっすぐ布団に潜った後、榊に布団の上から押さえつけられ、ばたばたとしていた。顔を出した後は、身体を撫で回されても虚無だった。何が嫌だったのだろう。
バックでヤられていました。詳細はエピ突入後! 現場からは以上です。
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