125 【身内】実波シークレットパラダイス【R18】
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咳払い。こたつに伸びていたのがのろっと顔を上げた。
「昨日は僕が行ったから、今日は鷗助くんが行きなよ。
誰の秘密を暴きにいくかは〜…義兄次第だな!」
「はぁい。どうしたものかなぁ……。
まあ、じゃあ、昨日気になるとも話したし。なんとなくガッツもありそうだから、山田さんにしよう」
| 「……」
秘密の打ち明けのために皆の視線があつまり、意見する様子に耐えかねるように。 荷物を持った陰がその後ろを通り過ぎていく。 明日からは、個室で過ごせるように申請を出してきた。 (2) 2022/02/02(Wed) 22:12:55 |
「おー、いいねいいね。了解だ。
首尾よくやりたまえよブラザー。応援してるぜ!」
| 「………わからない…。 でも、莉桜ちゃんは、今…とても寒い。と思う…。 それに次…彗ちゃん、って…。」
白い息を吐き出しうーんと何度か唸る。
「やっぱり、おかしい、よ…こんなの。」 (3) 2022/02/02(Wed) 22:22:26 |
| 久瀬 真尋は、ふらりと立ち寄ってからすぐにどこかに、歩いてった。なくしものはまだみつけていない。 (t1) 2022/02/02(Wed) 22:26:42 |
「なーんか今思うと些細な秘密な気もしてくるよなー。
妖狐やら山神様を平気で受け入れる連中が、
ヤクザの組長の娘って聞いてビビるかってんだ」
「国の方に俺より上のなんか……なんかが居たら嫌だな〜。
首根っこ掴まれてるみたいで嫌な気分」
ざわつく周囲や過ぎ行く人影見ながら至極個人的な感想一つ。
身勝手な奴はどう転がっても身勝手だ。
それはそれとして。
得てして政にそういうなんかは結構絡んでくるので、あるかも。
「俺はここにこれてよかったけど、
みんなは違うのか。うーん……」
「俺だけが楽しかったのなら、
それはちょっと悪かったなと思ってる」
さして秘密を重く見ていなかったのか、
それともそれ以上に友人ができたことがうれしかったのか。
いつも通り、ちょっと気遣いのできる、自由な狐だ。
言葉とは裏腹に、そこまで気にした様子はない。
「些細ってことはないと思うけど……
案外身近に人間じゃないやつっているんだなぁって思ったよな」
自分の秘密がさらされてしまえばもう、何でも受け入れてやるの姿勢である。
「……えっと……
き、気の利いた…言葉が、浮かばない……
何言っても……だ、
黙ってろ最初に秘密明かされた魔法少女が!
……って、なる……かも、しれないし……」
2人の性格的にそうはならない気もするが。
水銀のアンドロイドの苦悩は、人間の自分にはわからない。
氷室はまだ元気そうに思えるが、安易に口出ししていいのかもわからない。ところで2人共名字水属性だね。
| はー。 白い息を吐き出し、身震いをした。
(流石に、寒すぎるかも…)
口元に手を当ててその場から離れる。 (4) 2022/02/02(Wed) 22:49:12 |
「……多分、色んな人に怒られる……かも、だけど……あと、
うるせえこの最初に明かされたから余裕だろうがよ!
……って、お、怒られる…かも、……なんですけど……」
仮想のこの怒っている相手、誰なんだろう。
たまに話題に出ている彼の部長辺りなのかもしれない。
「……ちょっと、……一葉くんの、言ってる事……わかる、な……
……短い間、だったけど…受け入れて、くれる人…がいるって知れて……
気にしないで、お出かけ…してくれたり……雪で、遊んでくれたり……
まああとなんか変な意味で手出しされたりもしたけど……
……隅にはずっと居たし、バレた時…死にたくなったのも嘘じゃないけど…
……夢、みたいで…楽しかった、ですよ。……俺は、だけど……」
「2人は可愛いなー。
よし、俺がなでなでしてやろう」
よしよしと一葉と不破の頭を撫でた。
「大丈夫、わかるよ。
俺も皆秘密を抱えたここだったから、バラされてもなんとかなったんだ。
普通に皆受け入れてくれたしな」
「だから俺も、これから何を知ったって変わるつもりはないぜ」
「え?俺はそれなりに楽しくやってるけど 気にすんなよ」
君達はそうだろうね。
「俺としては誰の秘密が何だろうと
俺に害さえ無ければ些細な事だけどさあ。
だって秘密が何だろうと接し方変える必要なんて無いし?
でもまそれで割り切れない奴が居るってのはわかったよ
まあ本人が些細な秘密な気がしてきたってんなら
別にそれでもいいんじゃない」
身も蓋もない事言った挙げ句に結局雑に投げ出した。
人の心がわからない奴には見えない所を推測するのは難しい。
| 「肩書きのインパクトに面食らったけれど、 氷室さん自身は普通の高校生だもの」
開示された情報だけ見れば父親の情を感じる。 変に身構えるような理由は、少なくとも咲花には無い。
「……莉桜さんについては本人に話した通り。 身体の造りなんて、私からしたら大した問題ではないわ」 (5) 2022/02/02(Wed) 23:02:10 |
「ところで不破。
変な意味で手出しされてるってなに???
」
| 夜川 鷗助は、自分からわざわざなにか言うことは無いなと感じて、ぼんやりとしている。 (a3) 2022/02/02(Wed) 23:05:03 |
| 夜川 鷗助は、焦点がすごい勢いですり替わっていったなぁ……と思っている。 (a4) 2022/02/02(Wed) 23:06:37 |
| 「……楽しくなかったとは言わないけどさ。 でもやっぱ悪趣味だよ。
……あんまり言うと、空気悪くなっちゃうかな」 (6) 2022/02/02(Wed) 23:07:32 |
| (a5) 2022/02/02(Wed) 23:08:08 |
| 「主催者が何を考えているかなんて分からないもの。 自分目線でものを言うしかないじゃない」 (7) 2022/02/02(Wed) 23:10:35 |
「狐よりも欲に忠実だということを、
たまに人間さんからは感じることがあります」
「生き物は大体みんな同レベルだよ」
アホほど主語がでかい。
「まあ、なんか」
「特別扱いされたくない人に、
特別扱いされなきゃ、どうでもいいかなって今は思う」
そうされたときにどうなるかはまた別の話。
「わふっ
……か、可愛くは…全く、ない、と…思いますけど……」
突然撫でられたが特に嫌そうではない。元より慣れたのもある。何故か堂本くんと久瀬先輩、よく頭を撫でてくる。そんなに頭が丸いだろうか自分は。
「……なんていうか、余りにこう…想像より、皆さん…抱えていたので……
いやなのは、嫌ですけど……まあ……本当の、一般人相手に……
……ばらされてたより、よかった……のかなぁ……?」
なんか政府に丸め込まれそうになっている。
チョロい。実は既に数人に言われてるが、相当チョロい。
何だか話題と注目が、ぼやぁっと呟いた本人にとってはほぼ無意識の言葉が思ったより拾われた。
「もしかして不味い事を言ってしまった?」と今ようやく思い至ったと言う顔をしている。
「……変な、手の出し方……
……ぇ、そ、そんな気になる、もの……?
き、聞いても…愉快でも何でも、ないと言うか…
怖くない、ですか…?
」
どんな手の出し方なんだろう。
「……さ、さすがに色々、恥ずかしい、ので……
……二種類ある内の、片方しか……ちょっと……」
しかも二種類あった。
| (a6) 2022/02/02(Wed) 23:39:47 |
「一つ言ったら二つ言っても誤差じゃない?」
なんかえらい楽しそうにしている。カス。
「……え、……ほ、本当に……
こ、こんなの、き、聞きたいんですか…?
怖くないの…?」
こんなの。扱い。どうにも羞恥はあるが、そこまで何というか、“恥ずかしいものを言う”雰囲気が薄い気はする。
「……えっと、あれは…まだ誰の秘密も、明かされてない夜の事。
……その日…か、累くんに…呼び出し、喰らって……
突然、俺がビビった時にバランス、崩しちゃって、コケて……
……だ、出された、ん…です……あの、……変な、手を……」
「…………そ、その…ガシ、っと、掴まれて……
つい、……心霊的な手っぽい、のを…………」
「要するに、そこの擬態してる累くんじゃなくて、
俺の足に、元々の累くん(本体)の手が出されたんですよ」
はい、
変な手を出す話
でした。
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