125 【身内】実波シークレットパラダイス【R18】
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棗
「……えっと、自分の中で、気持ちが殴り合ってる……?
それか、自信がないから…の、ラブレター…か、どっちも」
「……だって、気持ちが決まってるなら……
こんな紛らわしい文……出さないかな……って……」
んん……と考え込んでいる。正直、回りくどくてわからない。それが自分が最初見た時の第一印象。なら自分が面倒臭いので、面倒臭い事をする心理を考えてみよう。
「……"選んでほしい"と言う気持ちは、あるんじゃない、かなぁ……
ただ、それより貴方に気になる…関心を抱く人がいるのなら……
……こうして貴方をわざと悩ませて…気を引いても、ダメなくらい強いなら……まあ、しょうがないなあ……って言うのと……
その上で選んでくれたら、嬉しいなぁ……の、どっち、も……?」
俺の全部妄想ですけど……と付け加えて、溜息。
「一葉くんは狐っぽい……」と呟いた。色で判断してる。
「……?……葉っぱ、乗せますか?」
手に持ってるそれは食事で出された飾りの葉っぱだ。
普通は頭に乗せるものではない。なんかぺたんとしてるから。
ただ狐と言ったら距離を詰められたので、何となくそんな気分になった。嬉しそうだったらしいし。
一葉
「……あれ?」
思ってたのと違う反応だった。
それもそのはず。実際は葉っぱを乗せられて嬉しそうだったのではなく、20枚以上乗せてても気づいてなかった、が先日の話だが、伝聞の際に誤解したらしい。
「……あ。……狐も、葉っぱ。使いますよ。
絵本やアニメでみたこと、ないですか?
化ける時に乗せて変身、児童向けの童話でたまにあるし……
元を辿れば、本来変化するものの髑髏を使ってたとか。
日本に来て、女に化ける時は髪を模した藻になって、
さらに簡略化が進んで江戸頃には葉っぱになってたような。
安倍晴明の母親の狐は「葛の葉」という名前なので、
そこからも葉っぱのイメージが浸透した可能性を聞きました」
突然流暢にスラスラ喋り出した!
こいつ普通に話せたらしい。
のはさておき、葉っぱはダメではないようなので、一葉の頭の上にそおっ…っと乗せてみた。
「……
え。……ぁ。
す、すいません……た、たまに、やらかして……」
流暢に喋るのはやらかす時。
「……こ、怖い話…
正直、死ぬほど苦手
…なんです、けど……
……魔法少女する時、割と役に立つ、ので……
大体は、部の先輩、からの……受け売りで…うち、オカ研、的な……」
なんか変な名前のあの部、そういう系だったらしい。
「……昔?狐さんを探してる……んです、か?
ぁ、え?……ど、どうも……?ば、馬鹿とか愚か以外の言葉、新鮮…」
褒められて嬉しそう。
同じくらい、何故か頭に葉を乗せた一葉が似合うので、いい一仕事を終えた……的な満足げな顔をした。
「不破は案外頭良いと思うぜー、俺も。
この招待状のことなんていまっだに俺、いくら考えても誰のとこ行けば良いのかわかんねぇし……
色々教えてくれたもんなー?」
それはそれでどうなんだという話だが。
ただ好きなことに関して詳しくなるというのは当たり前の話。
自分とて、ダンスの話であれば他人がついてこれない勢いで話せてしまう。
「いや、ちゃんと考えるけどさ。うん」
「あー…………」
なにか思うところがあったらしく、頬を叩いた。
それはまた、別のお話。
それについては語ることは何もない。
「……お前、自分ににてる顔のヤツ探してるんじゃなかったか?
そいつ狐なの?」
| 山田 花子は、一葉 梢矢をかねがね犬と思うことにし、わしゃわしゃする。 (a36) 2022/01/30(Sun) 17:46:03 |
| 少しの物の影から挙動不審気味に出てきたのは、山田だった。 「 こずやくんの外観よ、 より もうちょっと大人になってる か 」 山田は秘密?より人探しの方が重要だと思っているらしく わたわたしながらも、めいいっぱい頑張ってお話しようとした。 (71) 2022/01/30(Sun) 17:57:51 |
「なんだろうなぁ……」
最初は強面だなぁとかでっけぇなぁとか、思ったけど。
「一葉は可愛いよな。
でっけぇ動物みたいだもん」
それこそ狐とか。犬とかな。
わしわしと一葉の頭を……手を伸ばしてなでた。
やっぱこいつでかいよ。
| 山田 花子は、ゆるふわでにこ〜っと撫でられの構え。 (a40) 2022/01/30(Sun) 18:15:16 |
| 「 招待状。既に、ここに呼ばれてるようなもの なのに……なんなのかな…… 」 「 かな……? 」 (77) 2022/01/30(Sun) 18:21:10 |
| >>75「 ……ひむろちゃんは、パソコンでなにをやってるの? 」 「 」 「 山田はソフトウェアには詳しくないけど…… 」 きらきらの目で見つめている。 引っ込み思案も、好奇心の前では無力。 (78) 2022/01/30(Sun) 18:32:22 |
「氷室ちゃんは間違いなく高性能ゲーミングパソコンだぞ」
なぜお前が答える。
「怯えてる子に何かあってさあ、
お葬式ムードになるのはちょっとこわーい。
コウコウセイだし明るくありたいじゃん?
つーことで何もなければ一葉くんいこーぜ。
鷗助くんが暴きに行く?僕が暴きに行く?」
「ず〜っと怯えたままっていうのも可愛そうだと思うけれどね。かわいい義妹がそういうんなら、今日は一葉くんにしようか?
それならおれが行くよ」
「まあね〜。
でもぼく、事なかれ主義だから?
鷗助くんが行ってくれるのりょーかい」
よろしくねーって手をぱたぱたしといた
要
「……あ、偉智先輩、の…所でも……オカ研、元気…なんですね…
…………うちも、オカ研……って言うと、怒られるんですけど……
長いんですよね……封馬館怪奇倶楽部って……
そこの先輩が、ダントツで……こう……勢いが、よくて……」
舌を噛みそうな名前。
「……蛇神先輩の、学校が……バトルで、敬語……?
やめれる、って…聞いた時…うちの部じゃ、絶対無理だったので……
……つまり、変人が……多いってこと、ですよね……はは……」
遠い目。
けれど部もほぼ拉致ったとはいえ、魔法少女を入部させたとは普通に気付いていない悲劇。いやオカ研なら幸運かも。
「……し、進路……」
「か、考えたくない…………」
「授業中ならまだしも…職場の会議中に、うっかり……魔法少女として、呼び出されたら……俺、どうしたらいいんですか?……と言うか、……あれ?
……俺、魔法少女……いつまで続けないと……?」
「……………………。」
二重労働が開始する可能性に思い至って戦慄した。
過労死の方が早いかも知れない。
「進路かぁ、まぁ勉強はどうにもならないから
スポーツ特待とかかな……」
なお高校もスポーツ特待。
/* 急なんですけど襲撃予告ってどう切り出すものなんですか? 生涯やったことがない
/*
PL連絡は狼です!襲撃します!襲撃ロールどうしますか!
くらいしか言ってません……
「普通ってなんだろーな?
俺は今の俺が普通だと思ってるけどさー
他人から見れば俺も普通じゃないって思われるのはわかってるっていうか」
/* 簡単だった ありがとうございます!行ってきます!
「……えっと……」
「……魔法少女してる男と、比べると……
普通な人、割と……いるん、じゃ……」
これはフォローになっているのだろうか。
「そも、魔法少女なのにこれから青年になるの、地獄では?」
「……………………」
戸森の発言に、目を逸らした。
しかもこの逸らし方、“申し訳ない”じゃなく、
“それ心当たりがあるわ……”
部類の方だ!
「…………人生……上も……下も……全部いますよ……」
震え声 がたがた がたがた 何故か震え出した
「……でも、会社入った後、“突然会議中に姿を消すから”って理由で……解雇され続けるの……ハンデすぎませんか……?
……うぅ……魔法少女、辞めたい……
せめて、給料が欲しい……」
切実を通り越して悲壮と悲痛。
「……時間が効く、職業を……選べばいいのかなぁ……
…………向いてそうなの、何一つ、浮かばない……」
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