17:19:09

人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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[ 隣から、軽い衝撃。
 スマホの画面を覗き込むようにした彼が
 横から画面をフリックさせる ]

 いいね。
 好きだって言ってたねサーモン。
 じゃ、追加でトッピングしちゃおう。

 あと、チキンナゲット食べたいな
 無性にあのソース恋しくなる時あるんだ

[ 選び終えればそのまま注文、
 支払いも済ませてしまえるのだから
 便利な時代だ。

 しかも、置き配にしてしまえば
 顔を合わせる心配もない、というのだから
 助かることこの上ない。 ]

[ ピザが到着するまでの間に、
 作ったものをテーブルに並べ、
 氷を入れたグラスを二つ、用意した。

 ピザとコーラ、って思考までは
 あったのだが、コーラ買い忘れていたので
 ピザと一緒に注文することにした。
 ありがとうピザ屋さん。コーラ置いといてくれて。 ]

 飲みたくなったら、ワインあるよ。
 でも弱いって言ってたから、
 缶のお酒もいくつか。

 どれ買ったらいいか分からなかったから
 適当だけど。

[ 先に見始めてもいいよ、と言っておいたが
 どうだっただろう。どちらにしても、そう間を置かずに
 インターフォンが鳴り、元気な声が
 届くと、どうも、とだけ返しロビーを通す。

 それからすぐにもう一度インターフォンが鳴り
 少ししてから玄関へピザを取りに向かう。 ]

 来たよ、ピザ。

[ 箱を開いてピザを並べたら。 ]

 俺も駄目になっちゃうね

[ 新品の駄目製造機に体を預ける。ゆっくりと体が沈む。
 使い心地は折り紙付き。 ]

 うはー……懐かしい

[ 動画の再生が始まれば、まず一言。
 若かりし頃の仲間たち。
 オープニング主題歌の中にはもちろん
 若かりし頃の自分もいる。

 まだ緊張の色濃い表情の自分、
 初の出番はたしか三話。

 いろんな題材を取り扱うシリーズだが
 この時は侍とか忍者とか和物をごっちゃり
 詰めていたため、自分の普段の役どころは
 敵方の忍者の里の出身で、上に言われるままに
 主人公たちの邪魔をしていたが、それをどこかで
 苦しんでいたため、とあるイベントで、
 仲間入りをする、というもの。

 真顔でボケる主人公たちを苦笑いで
 見守るようなポジションだった。 ]

 この話しの撮影した日、
 めっちゃ二日酔いだった実は
 ちょっと顔色悪いでしょ。

[ 髪も短く、身長はともかく、
 体が出来上がっていない自分の
 体当たりでしかない映像を今、

 俺の恋人は見ています。** ]

メモを貼った。

メモを貼った。

[玲羅も指輪をずっと着けてくれるらしい。
え〜〜〜。どうしよう。嬉しい。顔がにやける。
それからアクセサリー教室にて。
俺は何も考えずに左手の薬指でサイズを図ろうとした。
そしたら玲羅から教えてもらった事に目を瞬く。
あ。顔。ちょっと熱いです。
恥ずかしいのと、あと、別の何か。]


へっ?!



あ、そうなの? あ、そう。へ〜〜〜。そう。なんだ。

はは。


[あ。俺すごい棒読みだぞ。

なるほど。なるほどね???]

[一度手元に落とした視線。
サイズ測定用のリングの連なりが見える。
俺はチラリと視線を上げて、上目遣いで玲羅を見た。]


……………………左手で作らない?


ダメ?


[酷く照れ臭くて、恥ずかしい。
あと。酷く不安になる。
こんな風に自分が、弱く揺れ動くのには、慣れていない。
相手の言動に一喜一憂して、伺うように見てしまう。]

[玲羅の答えが何であるにしても、指輪作りは進めよう。
玲羅が選んだデザインは、キラキラして綺麗だ。]


…………綺麗。

これなら金色も綺麗かもしれないけど。
金色はコンソメスープの色だからな〜〜。
……ライバルの色はやめとこう。


[何時ぞやの会話を思い返して笑いながら。
彼女の中のコンソメスープに対するあれやこれやを知らないので。
俺にとっては玲羅の一面を知れた素敵なエピソードで。
それでも……]


それに銀色の方が、結婚指輪みたいだ。
ペアリングなら、銀が良いな。


[彼女が選んだのが右手でも左手でも。
俺はそんな風に呟いて微笑みかけた。]

[元気いっぱいの玲羅の笑顔。


おー!!頑張るぞー!!



[俺も元気いっぱいに答えて。]

[それから本当に真剣に作業を開始した。
だってこれ、玲羅への初めてのプレゼントでしょ?
そりゃぁ、ガチのマジで本気にもなります。
本気で真剣になったから、何時もみたいに、明るく楽しく会話しながらとはいかなかったかもしれないし。
先生と会話する時間も多かったかもしれないけど。
そこはごめんなさい。愛嬌ってことで許して??

か、彼女を楽しませると言う目標は、クリアしてないかもしれない。ごめんなさい。
時々は、肩の力抜こうね。**]

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 日中:『うさぎ』への道すがら ―

[速崎璥は、不機嫌だった。
 書店の棚から手に取った雑誌をその場で床に叩きつけない程度の分別はあったが、ともあれ、不機嫌を得た。
 フーディーの下で、隠し切れない低い呟きが零れる。]


 何なの、あれ。


[努めて冷静に棚に戻したその雑誌には、若手声優をPRする特集記事が掲載されていた。
 その記事内で大々的に載せられていたグラビアを見るなり、速崎はこのような顔をするに至ったのである。]
(15) 2023/03/13(Mon) 16:16:03

【人】 厨房担当 ゲイザー



( 私は、声が聞きたいだけ。演技が聞きたいだけ。
  お姫様や王子様が欲しい訳じゃない。 )


[ライターがまとめた文章やインタビューの内容自体は、役者たちの芝居や活動に対し真摯に向き合ったものだったかもしれない。
 それでも、キラキラとした写真による偶像化が、真摯な文章まで台無しにしている――「声」にしか関心のない残酷な耳の持ち主はそう捉えた。ブロマイドの読者プレゼントのことまで記事の中にあったものだから、なおのこと、この不機嫌は強まった。
 「そうした」需要の存在自体は、流石に理解している心算だったが――。]
(16) 2023/03/13(Mon) 16:16:46

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ( ……そういえば、あの時、ツユリ、さん。 )


[当時は深く気に留めていなかったのだが、あの夜に来店していた栗花落の髪型>>4:80>>4:108は、いつもと少し違っていたと思い出す。
 目深に被ったフードの下で目を伏せ――音楽ストリーミングのランダム再生をイヤフォン越しに耳に注ぎ込む。

 脳を浸らせるのは、映像の一つとしてない純然たる音。
 イギリスとアイルランドを繋ぐスター。緑髪のツインテールの少女。帰ってきたダークヒーロー。清楚なうたかたの人魚姫。反骨のパンク・ロック。漆黒のゴシック・ロック。鋭いラップのヒップホップ。ボーカルの無い伝統音楽。それにBeatlesの――。

 耳に聞き慣れた快いジャズ>>2:310が丁度再生されていた時に、速崎璥は『うさぎ』裏の通用口に辿り着く。
 さあ、不機嫌などない「オレンジのうさぎ」に変身しよう。]
(17) 2023/03/13(Mon) 16:17:37

【人】 厨房担当 ゲイザー

― そして今宵、『うさぎ』にムール貝来たれり ―

[さてこの料理店には、料理したい食材がある日に非番になったと悔やむ料理人もいれば、食べたい食材がある日に客になれなかったと悔やむ料理人もいるとかなんとか。]


 Hey, タイガーどうしたよ?
 ひょっとしてめっちゃ好き食材来た〜?


[この時の美澄>>14のそわそわぶりを見て、気楽にそう声を掛けてみる。
 自分の目でもブラックボード>>1を確認すれば、蛤とムール貝がオススメツートップ。
 ふむふむなるほどー、と頷きながら、他のオススメと合わせてのレシピを早速脳裏に浮かべる。]
(18) 2023/03/13(Mon) 16:32:03

【人】 厨房担当 ゲイザー


 ムール貝ならシンプルなワイン蒸しだけでも
 十分いいっしょって感じだけれどー…
 パエリアとか欲しいお客様がいたら、
 その時はその時で他の具材も合わせよっか。
 クラムチャウダーとかも需要あるかな?

 春レタスはサラダでも鍋でもいけるしー、
 牛はステーキでもいいし、他にも色々ー……。

 ヤングコーンは付け合わせになりがちだけど、
 バター醤油やカレー粉とかの焼き物とかも
 やってみたいかな〜。
最悪賄いで食べたい。


 そら豆は丸々使ってもいいんだけどさ、
 ちょっと手間をかけちゃって〜
 ポタージュにしちゃうのもアリアリだし!

 キウイもいろんな色合いのが揃ってるから、
 各色ソース作ったりトライフルにしたりとか
 色々面白い感じにできそうかもー。どうかな?


[……などなど、キッチン内で案出しを行いながら、ムール貝やそら豆、ヤングコーンの下処理を。蛤の砂抜きも忘れずに。
 今宵も『うさぎ』の穴に足を踏み入れ、ドアベルを鳴らすお客様をお迎えしよう!**]
(19) 2023/03/13(Mon) 17:08:34
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a5) 2023/03/13(Mon) 17:18:01

[やや気恥ずかしそうに告げれば
彼がちょっと驚いたようにぽかんとして。
その顔がじわじわと赤く染まるのが見えた。

ちらり、とその視線が測定リングに落ちて――
またこちらに向く。
珍しくどこか不安そうに、様子を窺うような。]

……………、


[左手につける意味を知ったうえで、そう言うってのは。
考えるとこちらまで頬が熱くなってしまって。]


………………ダメ、じゃないです………



[微笑ましそうな講師さんの視線を感じながら
真っ赤になってそう答えたとか。]

[さてそんなわけで指輪づくりだ。
選んだ理由はデザインが気に入ったのもあるけれど。]

でしょ?
それに槌目だとさ、模様にも叩く人の個性が出るんだって〜。
それぞれ違う仕上がりになるの。
世界でひとつだけのリング、良くない?

[彼からの初めての贈り物。
喩え無料でも、誘われたものでも。
彼が自分を想って作ってくれるなら
そこには特別な価値があるじゃあないですか。
だからより手作り感の出るものにしたくて。

コンソメスープ云々の話題には
もー!今それはいいじゃん!と
照れたような拗ねたような顔をしたけれど。]



…………うん………。


[微笑んでシルバーを選んだ意図を明かす彼には
ただじんわりと赤面して頷いたのだった。]

[そうして作業開始である。
なお、真剣に作業に集中する彼に
不満を持ったりとかは全くもってなかった。
何故なら私も真剣だから。

だってペアリングだし!変な物作れないし!

……と言うのは別にしても
多分今まで見た中で一番ってくらい
至って真剣な表情で指輪作りに取り組む彼を
作業の合間に時々じっと見て。]


(瑛斗、こんな顔もするんだ〜…)



[なんて。密かにときめきを覚えていた玲羅である。

いや、いつも明るく表情豊かな彼氏のガチの表情、
ちょっとキュンと来るものがあるじゃないですか?
それが自分へのプレゼントを作っているのだから猶更。]

[棒状のシルバーを熱して柔らかくした後
ペンチやらハンマーやらで丸く曲げて
高温のバーナーで熱して隙間がないようにくっつける。
(ロウ付けって言うらしい)
しっかり熱してピンク色になったそれを
水で冷やして薬品に着けて。

歪んだリングを芯金に入れて
木槌で叩いて綺麗な円形にした後に
ヤスリで削ってまた槌で叩いて全体に槌目をつける。

最後に刻印を入れて磨けば完成だ。

講師の先生に手取り足取り手伝ってもらいながら
黙々と工程に集中していただろう。**]

【人】 厨房担当 ゲイザー

[昼間の不機嫌も音楽に溶かし込んでどこかに流した、いつも通りの明るく屈託ない笑顔で。]


 ハヅキん、いらっしゃいませ〜!


[今宵ドアベルを鳴らしたその人>>21に、カウンター越しに挨拶を。その葉月が美澄にムール貝をオーダーするのを耳にすれば、にんまりして]


 おーおーおー。
 腕を存分に振るってくるがいいぜ〜タイガー!


[そわそわしていた美澄の視線の先に、あの小ぶりでぷっくりしたムール貝があったのも見ていたから、そんな風に期待をひとつ。]
(24) 2023/03/13(Mon) 19:25:25

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ふと、カウンター越しに美澄と葉月が向き合うことが増えたな、と思う。
 当初こそ危険カクテルの件で一大事あった訳だが、この頃は危なげない様子>>0>>13
(なおLINEのトーク画面を見せていた案件>>5:195>>5:200は、当時ギネスに酔っていた速崎は見落としている)
 好きを伝えてくれた恩人と、頼もしくもなってきた後輩とをそれぞれ、のんびりとした笑みで見やってから――]


 ―――…っと、少々お待ちくださーい!


[この時、店内には葉月の他にも、何組かの客がいた。
 テーブル席からの呼び出しに丁度気付いた速崎は、別の客の対応に出ていた嘉数の代わりに、キッチンからホールへと。]
(25) 2023/03/13(Mon) 19:26:04
[『ダメ』て区切られた時、一瞬ひゅっと息が詰まって。
それから『じゃないです』と続いたから。
詰めていた息を、肺から全部吐き切った。]


はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜…………


………………
良かった。



[小さく囁いて微笑んで。
自分がこんな風になるなんて、本当に不思議だね。
今は赤い顔の玲羅を揶揄う余裕もないや。]

[コンソメスープの話しをしたら怒られた。
照れたような拗ねたような顔してくれたから。
俺も調子を少し取り戻した。
銀を選んだ理由。彼女に伝えたけど。
ただ。受け止めてくれたから。微笑んで。
自分も彼女の頷きを、ただ受け止めた。]

[槌目には個性が出るらしい。
世界で一つだけのリング。
そんなことを言われたら、ガチにならざるを得ないし……
それと同時に、何処か強張った身体の力が抜けた。
なんだろ。きっと、どんなリングを作っても。
玲羅は喜んで受け取ってくれるって。その瞬間思ったから。
だから大丈夫だって思えた。]


世界にひとつだけのリング。良いね。
玲羅のそれを貰える俺は、幸せだな。


[だから目を細めて、愛おし気に笑いかけて。
講師の先生?多分きっと慣れてるよ。こんなやり取りもね。
栗栖くんは基本目の前の人に集中しちゃうから。
周りの人を見る余裕などありませんでした。]

[そうして鎚を揮う際も。一際の集中を見せた。
玲羅は個性が出ると言ってくれた。
なら。思い切りよく揮おう。
形は後でも整えられるらしい。
潰す事を恐れて、弱く小さな跡目を着けるのではなく。
勇気をもって恐れず大胆に揮った。
それから、先生に指導を受けながら、丁寧に丁寧に型を整え、金属が玲羅の肌を傷つけないよう、ヤスリをかけた。

クリアな質感のリングに。
大きく不規則に着いた槌目。
そうして型を整えるべく繊細に着いた小さな槌目。
キラキラと光を反射し煌めいている。

何度も指先で当たりが無いか確認し。
ようやくヤスリを手放して、先生に確認すると。
刻印を入れてもらうべく、一度手放した。]

[ふと。玲羅を見て笑いかける。
そう言えば作業中お互い無言だった。


出来上がり楽しみだね〜〜。

自分のに集中して、玲羅の見て無かったや。
どんな指輪が出来たのか、楽しみ。


[それがどんな指輪でも、きっと自分には愛おしいのだろう。
目を細めて。]


片付けして、待ってよっか。


[ヤスリで散った金属屑等を丁寧に清めて。
机の上をピカピカにして待ってたら、刻印も終わるだろうか。]

[出来上がった自分の指輪を受け取ったら。]


玲羅。手を出して?


[玲羅の左手を借り受けて。]


…………はい。


[薬指に指輪を通した。
君のために作った指輪は、過不足なく。指に嵌り。
君の薬指を彩った。**]

【人】 厨房担当 ゲイザー

[テーブル席の二人組は、『うさぎ』の扉を初めて潜ったお客様とのこと。そのことにゲイザーらしく嬉し気にはしゃいでみせながら、オーダーを承り――。

 やがてキッチンから速崎がサーブしてきたのは、牛ロースのステーキ。
 このお客様方には、茹でたヤングコーンとそら豆、それに春レタスを千切ってベビーリーフと合わせたものを付け合わせに(野菜のオススメを網羅してくれた!)、オニオンソース掛けでご提供。]


 ところでお名前、聞いちゃってもいいですか?
 ―――…リリィさんに、アンジュ、さん、ですか。
 じゃあ、リリやんにアンジーって呼んじゃいますね!


[なんて、ゆるふわの服装をしたお二人様に気さくに笑い掛ける。
 片方のお客様には何故かぱちぱちと瞬かれていた気もしたけれど、この時のゲイザーはあまり気にしていなかった。
 ゆったりとお食事やお喋りを楽しんだ後は、二人して、さっと店を後にするのだろう。]
(26) 2023/03/13(Mon) 19:40:04
 


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