【人】 工藤 彩葉[二日目に受け取ったメッセージは、 本当にメモみたいだったから。 その場でお返事はしなかったんだけど、 私はその日の休み時間、天ヶ瀬くんの席まで行って。] 天ヶ瀬くんもしかして、全教科捨ててる? …や、ううん、 それだけ色々真剣に考えてるのかもだけど… あの、よかったら授業のノート見る? 最初の一時間以外ちゃんと取ってあるから… [書くのはいつでもって言ったけど やたら授業中に来るじゃない?本当に大丈夫? 私はさらに心配になってそう申し出た。 だから、メモ帳の猫が気になりだしたのは その日の夜になってからだった。] (62) 2022/10/19(Wed) 3:09:56 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 千葉が何も知らないことを知ってるよ。>>27 きっと今のが精一杯だったんだろ。 オレが秋獅ノしたこともそうだった。跳ね除けられたのも同じ。 自分がされるのは当然としか思えなかったけど、 する側になると苦しいものだ。 でもさ、全然違うとも思った。 オレの言葉は秋獅ノ全然寄り添おうとしてなかった。 不思議だ、今ここにいる二人のほうが縁は薄い筈なのに。 普通の人間ってこういうものなの。お前だからなの? オレ、旧校舎探索の時自分だけ叶えられないのが嫌で 他の人だけ行方不明になったらとかもやもや考えてたよ。 結局さ、困ってるのは自分なんだね。 そんな奴が受け取っていい言葉に思えなくて、 応えたくてもその道が見つけられなくて。 繊細な千葉を丁重に扱うには、あまりに自分が弱すぎた。>>28] (63) 2022/10/19(Wed) 3:21:53 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 重ねられた温度がある呪詛に返したのは拒絶。 秋獅フほうが余程優しい言い方とやり方だった。 なのに、未だ諦めきってないみたいに言葉を残す。>>29 返事を出来ずにいるこちらに 次があると、その三文字が最後に語る。>>30 ] ……っ [ なんでそこまで自分と全然違う奴に寄り添おうと出来る? なんで追い出されても最後までそんな風に言葉を掛けられるんだ? なんでオレたちはこんなに違うんだよ? なんでオレはお前に何を貰っても傷つけるだけなんだよ!? 似た思いを別のことでさせていたとも知らずに>>26 切れそうなくらい唇を噛みながら心の中で叫ぶ。 雪崩みたいに罪悪感が押し寄せてきて もうそれだけで死にたいくらいになってた。 ] (64) 2022/10/19(Wed) 3:22:15 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ また頭まで隠れ、目を閉じながら思った。] [ ────もしかして 呪いが届かないんじゃなくて、 オレが届く前に叩き落としたのかな。* ] (65) 2022/10/19(Wed) 3:22:32 |
【人】 帰宅部 津崎絵音── 二日目夜/自室 ── [ 家では殆ど自室から出ないようにしている。 母親の泣き声は聞き飽きたし、父親は最低限しか帰ってこない。 広い家の殆どが無意味と化して多くの部屋が埃を被っている。 ま、つまり息子もろくに掃除してないってことなんだけど。 一切気にならないわけじゃないんだ、出来ないだけ。 一定以上の負荷を腕に掛けられなくても出来ることはある。 ただ、他の部分が問題だった。 休日、友人達との予定が無いとベッドから起き上がるのも難しい。 多分オレの心の状態は、母親と似ているのだろう。 ] (66) 2022/10/19(Wed) 3:22:50 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 昨日の秋獅ノ続いて今日は千葉。 有意義なんてふざけたこと考えやがって、オレ。 千葉なんて、幼馴染未満どころか友人でもない 似た願いを恐らく持っていない未来を見ている眩しい奴。 わざわざ言外の苦痛を察し会いに来てくれた優しいあいつに あまりにも恩知らずで酷いことをした。 自分のしたこと言ったことを思い出し続ける苦痛を 甘んじて受け入れていた時のこと。 何かの予感でもあったのだろうか。 ふ、と明かりを落とした室内で目を開けスマホを手に取った。 ] (67) 2022/10/19(Wed) 3:23:27 |
【人】 帰宅部 津崎絵音……どうして [ 寂しい闇の中、一人呟いた。 少しづつ書かれていたらしいメッセージは 既に全て送られており、避けることは出来なかった。 連絡が来ただけでも信じられなかったというのに、 その内容は── ] (68) 2022/10/19(Wed) 3:23:41 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 勇気を出した秋獅フ言葉に、一切返事しなかった。 出来るわけが無いんだ。……今は、まだ。 そうしてオレはいつも通りに、 思考と自己否定を止められないままに、朝を迎える。* ] (70) 2022/10/19(Wed) 3:25:07 |
【人】 帰宅部 津崎絵音── 三日目早朝/自室 ── ……簡単に言ってくれる [ 一睡もしてない無趣味野郎は、スマホの通知に気づくのが早い。 自分の中にあるものを一刀両断されたような気がして、 ついつい言い返すようなことを呟いた。 だが、個人で行ったやり取りを思うと、 秋獅ニ千葉に思い知らされた自分を顧みると反論は出来ない。 オレだって応えたかったよ。 だって千葉も秋獅焉A “止めるのが正しいから”“誰かが消えるのは間違ってるから” それだけで言ってるわけじゃない。 自分一人で抱えるにはでかすぎる荷物を持って、 誰かの気持ちの為に生きることがどれ程難しいか。 ] (71) 2022/10/19(Wed) 3:26:35 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ ああでも、お陰で思考が進んだ気がする。 結局天ヶ瀬にはオレは絶対勝てないのかもしれないな。 ハッピーエンドでもトゥルーエンドでもない何かに 繋がるようなものがあるとすれば── 立ち上がりカーテンを開き、明けても無い空を見上げた。* ] (72) 2022/10/19(Wed) 3:27:21 |
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