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人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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  食べたのを見た時、
  フォークで身体を暴かれたみたいに、
  心臓が、
くなったから。



[あの熱を伝えるには言葉で表現するには拙いけれど。
 それすら伝えるのも、恥ずかしさで。
 耳朶も、頬も熱くなるのを、隠し続けたまま。]

[たったそれだけ伝えるのに唇が乾くのを覚えて、
 湿らせるように一度、唇を噤んで。息を吐き出す。
 腕を下ろす頃には少し、熱は引いただろうか。]


  事故のことは初めて聞きましたけど、
  高野さんの仕事のことは、少しだけ。
  ……知っているんです。

  決まった曜日の、深夜。
  仕事が終わった後に、
  いつも、あなたのラジオを聴いていたから。


[今度こそ、目を見合せたなら。
 ずっと伝えたかったことを、口にする。]


 
  俺は女性としか付き合ったことがありません。

  でも、ラジオから聞こえる
  高野さんの柔らかな声に惹かれた。
  好意を伝えてくれたことには、
  嬉しくは思っても、嫌悪は感じません。


[温度を分ける手を裏返して、掌を合わせる。
 彼に応えるように、少し力を込めるのは。
 バイクに乗った時に、回した腕の力と同じくらい、強く。]

 
 
  まだ、知らないことは多いけど、
  これから、時間をかけて。

  あなたに応えられるように、
  好きになっていきたい。


[目を見合わせて、微笑みを浮かべたなら。
 重ねた手の隙間に指を絡めて、
 トン、と隣合う肩を寄り添うようにぶつけて。
 肩口に頭を預けるようにして、視線を向ける。]





    恋人には甘えたい方なんですけど、
    それでも、いいですか?

                      **

【人】 厨房担当 ゲイザー

[まず準備するのは、赤ワインと無花果の甘めのソース。
 鴨のローストの注文を見越して、干し無花果を午前から赤ワインに浸しておいている。

 最初に、みじん切りにした玉ねぎをオリーブオイルで炒め、追ってにんにくのみじん切りを加える。
 それから無花果のワイン漬けを刻み、漬け汁の赤ワインと共に追加し、煮込んでいく。
 この状態ではソースは未完成。この後の工程は、鴨肉を焼き上げてから。]
(198) 2023/03/10(Fri) 13:52:42

【人】 厨房担当 ゲイザー

[身の締まった鴨のむね肉は、仕込み時に薄膜は取り除いているものの、皮はつけたままの状態で。

 皮には格子状の切り込みを入れ、肉全体に塩と胡椒で下味をつけておく。
 それから、フライパンに皮側を下にして置き、ローズマリーとタイムも入れて強火にかけていく。
 加熱するにつれてしみ出して溜まってきた脂を、肉全体に何度も掛けながら、皮がパリッパリになるまで焼き上げる。

 こうしてフライパンから一度取り出した鴨肉は、今度は皮側を上にして、予熱していたオーブンへ。

 さて、ここで用いたフライパンの中に残っている鴨脂に、オリーブオイルととろみの小麦粉を入れて混ぜ合わせる。
 さらに先ほど煮込んだ赤ワインと無花果のソースを入れ、混ぜ合わせてさらに煮込んで――これで漸くソースは完成!]
(200) 2023/03/10(Fri) 13:53:42

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ロースト作業と並行して、付け合わせの方も準備を。

 ここで使うのはオススメ食材にも挙げられてた春人参と、パースニップ――「白人参」とも呼ばれるこの根菜は、セリ科ではあるが、実際はニンジンとは異なるもの。
 この食材は、以前、速崎が店長に「もし出回っていたら仕入れて欲しい」と頼んでおいたもの。丁度ここでタイミング良く出すことができた巡り合わせと、店長の厚意には感謝しなければならない。

 予め皮をむいて芯を取り除いたパースニップはぶつ切りにし、春人参も同様に皮をむいてからカット。
 ごろごろしたこの状態でソテーにしても良いけれども、ここは鴨肉を引き立たせる意味でも、やわらかくなめらかなマッシュにしておこう。
 人参とパースニップをやわらかくなるまで茹でてから水気を切り、再度鍋に入れて、細かく刻んだチャイブとバターを加えて、混ぜ合わせながら火にかける。
 あとは全体が滑らかになるまで潰して、潰して……。
 これにさらにバターを加え、さらっと塩と胡椒で味を調えればできあがり。

 赤白の根菜の混ざり合った淡黄色のマッシュには、微かな星々の如きチャイブの緑色が散っている。]
(201) 2023/03/10(Fri) 13:55:22

【人】 厨房担当 ゲイザー

[オーブンから取り出してから休ませ、余熱で十分に火が通った鴨肉。
 スライスした切り口は、淡くやわらかな紅色に染まっている。

 こうして焼き上げた
二人前分の
鴨のローストのスライスを、大皿の中央に重ねて並べていく。真っすぐにではなく、ゆるくS字を描くように。
 鴨肉の載っていない皿の余白部分には、対称形になるように、人参とパースニップのマッシュを。
 それから暗紅色のソースを螺旋を描くようにかけて、完成。

 ちなみに、鴨肉によって隠されている皿の中央部分には、赤いハートが四つ描かれている。
 その形は丁度、赤色をした四葉のクローバー。
 見ようによって、幸運のクローバーとも愛情のハートとも取れる、そんなデザインだ。]
(202) 2023/03/10(Fri) 13:57:29

【人】 厨房担当 ゲイザー

[海老とじゃがいものオーブン焼きの到着>>124>>125からほんの少し遅くして、速崎はテーブル席のふたりへと>>179>>185、鴨のローストの大皿>>200>>201>>202をサーブする。

 大皿をテーブルに置いた後に、シェア用の小皿も共に差し出す。
 2枚の白い小皿にはそれぞれ、チェスのキングの駒とクイーンの駒のシルエットが描かれている。
 駒の色はどちらもピンク。赤でも白でもなく、その二色を合わせた色だ。]


 クリリン、カッチ、お待たせ。
 こちらロースト・ダック、
 赤ワインと無花果のソース和えに
 紅白にんじんのマッシュを添えて、召し上がれ!
 
(203) 2023/03/10(Fri) 14:08:30
――朝ごはん――

[昨晩、小鍋に昆布と煮干しと水を入れて冷蔵庫に入れておいた。
それに新じゃがのくし切りを入れて火をつける。
沸いてから新玉ねぎも少し入れて、味噌を溶く。

朝は最近マーマレード消費の為にパンやホットケーキの事が多かったが、今日のように白米の時には予約炊飯をすることにしている。
炊飯完了の音楽の後、しゃもじでほぐして蒸らしておく。

きゅうりは斜め薄切りにして塩昆布とごま油で和えて白ごまを振る。

本当は焼き魚が欲しいところだが、最近はマーマレード(以下略)で冷蔵庫に買っておく習慣がない。
少し考えて、冷蔵庫から卵を取り出した。]


 マシロちゃん、起きれそう?
 ごはんできたけどもうちょっと寝る?

[揃いの食器はない。
どれも一人暮らし用の1つきりしかないから、テーブルに並んだ時に統一感は出せないが、「お揃い」を増やす楽しみがあるということで。

自分のスウェットを着た真白の起床を待って一緒に手を合わせよう。]

[『スターゲイジー味噌汁』
『カニカマの淡雪仕立て』

今日の更新に、
#独身男性の優雅な朝食
というハッシュタグはついていない。
スターゲイジーパイの中身をイメージして作った味噌汁と、ふわふわの真っ白な卵白が特徴の皿。
一緒に食べて「おいしい」と思えば縁起を担げる気がして。

  #信じてる

それだけをタグづけした。**]

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、調理の合間に、速崎はカウンター越しにテーブル席の様子を見守っていた。

 交わされる囁き声までは届かずとも。
 肘ついた両手で顔を隠す様だとか>>119、零れた笑みの形だとか>>182
 相手だってはにかんだ調子だったり>>111、耳まで赤らめていたり>>140>>176で(多分、あのシャンパンソルベ>>85>>113の所為ではない)まんざらでもなさそうで。
 ここまで見たらもう、「誰と恋人になりたいのか」の答え合わせの必要はないだろう。]
(208) 2023/03/10(Fri) 14:34:47

【人】 厨房担当 ゲイザー



  
幸せになれよ、ダチ。



[先ほどまでのバースデー>>73>>74のように予め祝福を求められていない限り、自分からいきなり「お二人様」にこんな祝福を掛けることはないのだけれど。
 今回は栗栖に対し、「応援させろ」>>3:404……もとい「応援してる」>>3:353を暗に伝える意味で。
 そして貝沢にも聞こえるように、はっきりとした声色で。
 心からの笑顔でこう告げた後、キッチンへと戻っていった。

 ――私、綺麗さっぱりフラれてきたから、安心してね。
 そこまでのネタバレは、そもそも貝沢が例の告白の件を知っているのか否か判らなかったが故に、ここで速崎から告げることはなかったのだけれど。*]
(209) 2023/03/10(Fri) 14:36:08
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a40) 2023/03/10(Fri) 14:41:17

メモを貼った。

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、海老出汁の麺について――>>195
 嘉数からのフォーへの一票>>207が入ってから、速崎も少し考える。
 カレーうどんは危険だ。とても危険だ。専用の装備がなければおしゃれ着が死ぬ。]



 その中なら私も、チエりんに同意して、
 あっさりめのフォーかな〜。
 トマトクリームパスタ……とかも考えたけど、
 鴨脂と海老マヨでもうだいぶ油多めだし。


[体重云々ではなく胃的な意味で、あっさりめを推し]


 フォーならパクチーめっちゃ欲しい気もするけど……
 パクチーがダメなら細うどんかなーという感じ。
 
(210) 2023/03/10(Fri) 15:05:50
[ 武勇伝でもなんでもない、
 けれど、人によっては自分語りとか
 そういう類の長い、話。

 思えば過去、誰にも
 こういう話はしたことがなかった。

 例えばうさぎの穴でも。
 肩書を知らず、自分の名前も知らず
 そんな女の子から声がかかる事はあった。

 テレビもラジオも、昨今は避けられがちな
 傾向があるから。

 彼女はいるんですか いないよ
 じゃあ――…… そんな風に知り合うことは
 あっても、そのうち、縁は遠くなっていった。

 それは女の子のせいだけじゃなく、
 自分のせいも大いにあろう。

 知らなかったと大騒ぎされることもあれば、
 知れば、心配している健気な私の皮を被り
 根掘り葉掘り、聞こうとされる事もあった。 ]

[ 自分の欠点を晒すことも、傷痕を晒すことも
 したことがなかったから。

 話の順序が合っているかどうか、
 時々反応を伺いながら。

 事故の話の後、火傷痕のある所を
 見つめられたら ]

 もう痛くはないんだよ
 少しみっともないけどね。

[ そう言いながら小さく笑う。 ]

[ 振り払うようなことはないだろう、という
 確信はあった。その後のことを予見していた
 わけではなくて、

 お客さんのことを、よく覚えていて
 『今度は是非、デザートもどうぞ。』
 『お祝いデザート、何か考えるんで。』

 ただのお客さんとのやり取りを、忙しいからと
 切ることなく、続けてくれて、

 仲間の異変に気づき、手を差し伸べる事を厭わず
 好意を寄せられてると知って尚、今日この場に
 来ることを選んでくれた、君だから。 ]

[ 繋がれた手は、振り払われる事がないままで
 こちらの話は一旦、終わる。

 今じゃなくてもいい、いつかきっと、
 だとか、そんな不確かなものでも良かった

 性別の壁は、大きい。
 理解が深められて来ているとは言え、
 男女のカップルが当たり前に、やれることを
 戸惑う場面や、人目を避ける場面は多いだろう。

 ――相手が好奇の目で見られるような職種なら
 なおさら。

 特に自分たちは、今までそれを
 考える必要のなかった、二人だから。

 わかるよ、と言いたげな微笑み
 それを決定づけているようだった。 ]

 ……俺に?

[ 口元を手の甲で隠した君
 顔を隠したまま、言葉を続ける。

 暴かれたみたいに、
 熱くなったから、

 それを聞くとこちらも僅かに、恥ずかしくなる。
 そうなの、と言いながらも
 熱が上がっていくようだった。 ]

[ 息を吐き、腕をおろして続けられた言葉には
 正直、すごく、驚いて ]

 え、あ、深夜の方の、

[ 少しだけ知っているんです
 そこまでは範疇内だった。MVの人気は
 衰えることなく加速しているし、
 それに伴うように、公開録音の事は
 記事になるし、友人も外で見ていたし、
 その話を店内でもしていたから。 ]

[ 深夜の方、つまり
 アレとかコレとか
 ソレとか、聞かれていた、と。

 
………マジで?????


 驚きはわかりやすく表情に出ていた。 ]

 うん、

[ 合わされた手に、力が籠もる。
 続けられる言葉に、一つ一つ頷いて
 君がくれる言葉を、大事なものを
 抱えるような気持ちで、聞いた。 ]

[ 心のどこかで。

 だけどお客さんとしては大事です、だとか
 友達として、お友達から、とか

 そんな言葉が返ってくるのではないかと
 思っていた。それが正しいとも。

 指が絡み、
 とん、と肩がぶつかる。

 『好きになっていきたい。』

 ――今、なんて言った? ]

 はい……大歓迎です……

[ ぶつかる視線。
 驚きすぎて、呼吸するのをわすれるくらい。
 
 なんとか言葉を返すも、あまりの距離の近さに
 気の利いた事を言えるでもなく。

 いや、近いな!? ]

[ 何もされないと思っているのか、
 されてもいいと、思っているのか。

 どっちだって、いい。もう手遅れなので。
 絡まる指ごと持ち上げて、顎に触れ、
 僅かに向きを変える。

 君の瞳に映る自分の姿ったら、ない。
 ぐずぐずに煮溶けた果実よりも、甘そうだと
 他人事のように、思ったのはひととき。
 
 すぐに見えなくなってしまったので。 ]

 こんなに距離縮められると、
 何されても文句言えないと思う。

[ それこそこのまま攫われてしまっても。 ]

 それでも文句あるなら、聞くけどね。
 
[ これ以上ないくらい、そう例えば
 一生忘れないだろうなと評する、タルトを
 食べた時のような、幸せな顔でわらう。

 特別な時間、特別な場所、
 特別な景色の中に、君がいる。

 
――そういえば肉食だとか、誰かが言ってたな。
]

 そういえば、アレ聞いてて、
 普通に接してくれてたの……。

 めっちゃくちゃ恥ずかしいな

[ 特に第一回のアレ。
 彼女に言ってみました、とかいうお便りもくるアレ。
 
 実践したカップルが
(大変身近に)

 居たらしいが
 それは俺の預かり知らぬところ。 ]

 一枚だけ、いいかな記念に
 ここ、来たときはいつも一枚だけ撮ってるから

[ それからしばらく、なにもしないを満喫したか
 ぽつぽつと話をしたか、どちらにしても
 夕方になる前には、帰り支度をしようと
 したはずで、その前に、スマホ片手に問いかける。

 ――いつもは自分、映さないんだけどね。

 叶うなら、湖を背景に、君と二人、顔を並べて。** ]

【人】 厨房担当 ゲイザー

[綺麗、の歓声が鴨のローストに向けられる>>213
 貝沢が目を輝かせる様に――声まで輝いて聞こえた――ふっと目元が緩む。
 栗栖が鴨を取り分けた後の、皿の下の模様が表れていくのも目にしながら――。

 真っ直ぐにこちらの目を見て伝えられた、貝沢からの「ありがとう」>>215に。]


 どうしたしまして。


[変わらぬ笑顔で、そう告げた後――]
(216) 2023/03/10(Fri) 16:32:22

【人】 厨房担当 ゲイザー

[少しだけ顔を貝沢の方に近づけて、囁く。
 別に栗栖に聞かれても問題はなかったのだが、なんとはなしに、ふたりだけの秘密にしておきたくなったのだ。]


 あいつのこと、頼むよ。
 幸せにしてあげて。おひめ……



[まるで戴冠式の場かと言わんばかりに、おどけて「女王様」と言おうとしたのだけれど――何故かふっと口をついて出たのは、「お姫様」。]
(217) 2023/03/10(Fri) 16:32:44
 


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