15:38:43

人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


到着:]X『悪魔』 ゼロ

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[ある日、『悪魔』が『愚者』を殺してしまいました>>n2

 仲間の死に、
 仲間同士が殺し殺されたことに、
 子らは衝撃を受けました


 その時、『悪魔』は───……]
 
(151) 2022/12/11(Sun) 17:56:32

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

―― 誕生日一週間前・ホールにて ――


 やぁ、『愚者』!
 誕生日パーティ楽しみだね!

[『力』>>0:19が立ち去った後に現れた自分を見て、
 笑顔だった少女の表情が変わる。>>0:@0
 反射的に近くに居た『皇帝』の後ろへと隠れた。>>0:@2

 おや釣れない。
 そんなに怯えなくったって良いじゃないか。
(152) 2022/12/11(Sun) 17:57:05

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ── まだ何にもしてないんだし?
 
(153) 2022/12/11(Sun) 17:57:15

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[『愚者』が『悪魔』たる自分を恐れるのは当然なのかも。
 自分もまた『愚者』に対して妙な気持ちがわくのは事実。
 でも『愚者』の少女は隠れながらもこちらを見ている。半年前に会ってからずうっと。誰かの後ろへと隠れながらも。混じるのは、推測するに警戒と興味だ。]


 もしかして俺は不参加の方が君にとって穏やかかな?
 はは、なんてね。
 そんな事したら君はず〜っと気にしそうだ。

 そうだな、俺からのプレゼントは甘いお菓子にしよう!
 いつでも食べれるように、長持ちをするものが良いな。

 君は、どんなお菓子が好き?


[ただの会話だ、穏やかな。
 ただ話しかけて、世間話をしただけの。
 だから『皇帝』たちは特に気に留めもしないだろう。
 『愚者』にやさしく対応するかもしれないが。]
(154) 2022/12/11(Sun) 17:58:51

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 それじゃあ、またな!

[笑顔で会って、笑顔で別れる。
 そんな他愛もない一幕。

 ただ6歳になろう女児に向かって呼ぶ名称だけが、穏やかではなかった。*]
(155) 2022/12/11(Sun) 17:59:42

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[ある日、『悪魔』が『愚者』を殺してしまいました>>n2

 仲間の死に、
 仲間同士が殺し殺されたことに、
 子らは衝撃を受けました


 その時、『悪魔』は笑っていました
 楽しそうに……そう、とても、楽しそうに

 理由はただの"好奇心"

 やりたい事をやって何が悪いのか、
 楽しいと思う事をやって何が悪いのか

 『悪魔』はそれが解りません]
(156) 2022/12/11(Sun) 18:00:47

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 「ねえ、何をそんなに無理してるの?
  素直になってしまえばいいのに……」
 
(157) 2022/12/11(Sun) 18:01:00

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[もうすべて、壊れてしまっているんだから

 囁かれる甘言に返ったのは、
 反発か、堕落か、享受か、狂気か、絶望か、無関心か、
 それとも

 元々あった争いの火種がもう種ではなくなった時
 『悪魔』はまた笑いました*]
(158) 2022/12/11(Sun) 18:01:12
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a26) 2022/12/11(Sun) 18:14:24

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[歩きながら思う。
 先ほどは誰かさん>>172が居なくてよかったな、と。

 鬱陶しい、鬱陶しい。
 姿を見るだけで湧く感情がある。
 口を挟まれるとそれは加速する。
 弾かれるような燃え上がるような感情が。

 "アレ"のいう事は理解が出来ない。

 心通わせ合えば何事も憂うことはない?>>176
 本当にそれができると思っているならば、
 彼の方が『愚者』よりも、
 愚者の名に相応しいんじゃないだろうか。]
(192) 2022/12/11(Sun) 23:05:22

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[四年前、俺がここに来てから一年くらい。
 新しく来た証持ちがいると見に行った時。

 顔を見た瞬間身体が動いた。
 誰かに止められなければ、
 ── 恐らくそのまま殴っていた。

 湧きあがったのは激しくどうしようもない憎悪。]
(193) 2022/12/11(Sun) 23:05:31

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[すぐに我に返り取り繕ったが、
 あの感情が消える事はない。

 ただそれ以降表向きには極力出さないようにしている。
 心構えさえあればそれくらいはできる。

 その前科があるのだから、
 加害の可能性を心配するのは頷けるものだが、>>172
 彼の方にも湧きあがる何かがあるのかも、とも思う。
 知った事ではないのだけども。

 『愚者』の誕生日パーティは素直に楽しみだが、
 あいつも参加するだろうと思うと少し億劫になる。
 俺に構いに来るほど暇じゃない事を祈るだけだ。*]
(194) 2022/12/11(Sun) 23:05:45
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a35) 2022/12/11(Sun) 23:10:52

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:掃溜めの悪魔 ──


[物心ついた時にはすでに一人だった。

 中央のスラム街、後ろ暗さの掃溜め。
 最初の記憶は腐ったような世界で見上げる雨空と、
 "輝く道の向こう"にある地獄だ。

 後から知った事だけど、
 『証持ち』はそれ以外と比べ丈夫らしい。
 俺はきっと、『証持ち』じゃなければ誰に知られる事もなく路地裏で野垂れ死んでただろう。『証持ち』じゃなければ、棄てられる事がなかったのかもしれないが。

 ………解らない。
 裕福な家に棄てられたのか、
 スラムの人間が産み棄てたのかすら、
 俺には解らない。

 解るのは、俺が一人だったという事だけ。
 俺はきっと、怪獣になりたかった。]
(278) 2022/12/12(Mon) 12:20:26

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[誕生日は解らない。
 自分が何歳なのかも。

 ただたまった雨水や廃棄された有機物が
 自分に必要な事だけは本能で解った。

 なんでも口にした。
 なんにも口にできなかった。

 幼少期の記憶なんてそれくらいだ。
 身体が人より丈夫だったことを
 感謝したらいいのか恨めばいいのか解らないくらい
 横目で動かぬ有機物になった人間を見てきた。

 だから俺は『証持ち』じゃなくても
 苦しむ人間が文字通り腐る程存在する事を知っている。

 同情の念などそこにはない。
 向こうからも、こちらからも。]
 
(279) 2022/12/12(Mon) 12:20:44

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[言葉が理解できなかった。
 思考もただ本能だけがあり、
 単純で漠然としていた。
 周りが発する音を少しずつ聞き分けて、
 ようやくそれに意味がある事を知る。

 石壁にくっついて寝転んでいる時、
 ふと覗き込まれた。
 ひとり?こんなにちいさいのに。
 億劫さを感じ壁の方を向く。
 雑に伸びた髪が零れ落ち、 悲鳴が上がる。

 次の瞬間衝撃を感じる。
 攻撃されたのだと飛び起きて、
 意味の解らない音を激しくこちらに向けて発してくるそいつから逃げ出した。

 この時に言葉が解っていたならば、
 自分が『証持ち』だと気付けていたのだろう。
 思い返しても詮無い事だけど。

 これ以降、他人に背を向ける事を避け、
 少年期になって漸く言葉を覚え、隠すべきなのは首の後ろだと理解した。
 どうせ髪を切る機会なんてない。丁度良かった。]
 
(280) 2022/12/12(Mon) 12:21:45

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[幼年期の間にスラムから出なかったのは、
 輝く道の向こうにある地獄を見ていたからだ。

 この後ろ暗い場所から一歩出たら、
 きれいな世界がある事を知っている。

 けれど出たら一瞬で多くの悪意を受け、
 まるで動物のようにつままれて暗い場所へと投げ捨てられる。

 地獄なんだと理解した。
 きらきら光る眩しい地獄。
 自分には相応しくない場所。]
 
(281) 2022/12/12(Mon) 12:22:05

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[ああ、でも、でも……
    自分を見た時にきらきらした大勢が、
      一瞬で混乱に塗れ騒ぎ立てたあの様子……]



[もう行かない方が良いと思うと同時に、
 どうしようもなく息の詰まるような感情がある。]
(282) 2022/12/12(Mon) 12:22:24

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[いつも二人でいる浮浪者が居た。
 二人だという事は羨ましいように感じた。
 できる事の幅が広がるから。

 そいつらを見ていたら、自分も相棒を探した方が生きるための効率が良いのかとも思っていたけれど。
 ある日片方が、もう片方の寝込みを襲うのを目撃した。

 なるほど、と思った。
 相棒を探した方が効率は確かに良さそうだけど、
 襲われる側にだけはならないようにしないといけない。
 感じた羨ましさは、きっと気のせいだった。


 そうしてどんどん他者から生きる術を学ぶ。
 信用という言葉は口だけだ。深く思考を探れ。
 読めない人間には関わるな。逃げ道は常に用意しろ。
 廃棄された有機物を待つよりも他者から盗んだ方が効率的だ。

 懐には常に保険を隠せ。自分を侮るやつ程御しやすい。
 こんな場所出身だからこそ、やれる仕事がある。]
 
(283) 2022/12/12(Mon) 12:22:42

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[お金を稼ぐという発想は同じスラムの子供の真似だ。
 大人にやらされていたようだが、
 様子を見ていると確かに子供の方が関心を引ける事が解る。
 つまり今の自分でもできるのだ。

 すてられた中からマシな服を探し、
 こそこそと"きちんとした"人間の様子を見て学ぶ。

 上手く真似られたと思っていた。
 物乞いや靴磨き、大道芸、できそうな事はなんでもやった。

 だけど現実は無情だ。
 お金の事が解らないから貰う側としても買う側としても誤魔化され、騙され、騙されないようにと学んでも、考えても、所詮は子供の浅知恵。思慮深く冷静に在ろうとしても限界はある。

 そうして"輝く道の向こう"に住んでいる、綺麗な格好をして、肉付きがよく、言葉を流暢に喋る子供に。先ほどまで綺麗で立派なお店で買い物をしていたような子供に。有り金を全部奪われた時、ここで初めて、自分の中の何かが切れた気がした。]
 
(284) 2022/12/12(Mon) 12:23:12

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ



[なんでだ。 必要はないだろう。
 俺が生きるために集めたものを、
 生きるために使わないお前らが奪っていくのか。

 それもこんなに、簡単に。

 薄暗い場所に住んでいて、小汚い格好をして、骨と皮ばかりで、拙くしか喋れない、そんな自分から。]

 
(285) 2022/12/12(Mon) 12:23:33

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[ようやく理解する。

 俺はどうしたって、
 向こう側にはいけない。

 行けないと気付き、
 行きたかったのだと解る。
 あの眩しい地獄へと。
 そうしてこちらを嘲る側になりたかったのだ。
 そのくそみたいなヤツらになりたかったのだ。
 どうしてだか自分もなれると思っていたのだ。
 俺は怪獣になりたかった。

 どうして。
 どうして、 どうして、 どうして、

 どうしてこうなんだ、
 すてられてなければむこうにいたのか?
 俺が悪いのか? 俺を産んだやつが悪いのか?
 こんな場所があるから悪いのか?
 じゃあ国が悪いのか。それとも、もっと、大きな。

 解らない、だけど、すべて。ぜんぶ。
 この世界とやらへの悪意が、絶望が、

 世の中を理解できる頭を持った時に
 その差をはっきりと見せつけられて、
 ふつふつと、 呪いのように、]
 
(286) 2022/12/12(Mon) 12:24:34

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[悔しい、ただひたすらに悔しい。
 戦えずに負けるのだと突き付けられたようで。
 くやしい。

 今まで生きてきたのは本能だ。
 それすらも馬鹿らしくなってきた。

 どうして生きなくちゃいけない?
 この最低で最悪な掃溜めで、
 どうやって生きていけばいい。

 ── たった一人で。]
 
(287) 2022/12/12(Mon) 12:25:30

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ………、…。

[暫くしてむくりと起き上がる。
 ここにはすでに自分一人だった。

 それでも起き上がる自分が滑稽だ。
 致命傷を受けない自分の身体も、
 まるで生きたがっているみたいじゃないか。

 生きた先に何かがあるなんて夢はみない。
 だけどここで諦めるなんて、
 あんまりにも悔しいだろう。]
(288) 2022/12/12(Mon) 12:25:50

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[呪いは原動力だ。
 差があるならば埋めればいい。
 努力がきっと足りなかった。

 騙されるな、情を疑え。
 自己犠牲なんてそれこそ死への近道だ。
 涙なんてただの弱みにしかならない。
 けれどこの場所には海のように広がっていた。

 怪獣にはなれない。
 それでもこの腐った海で海獣程度にはなれたらいい。*]
 
(289) 2022/12/12(Mon) 12:26:15

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:コールリッジ邸/完璧な君>>272〜 ──


[あれは少年期から青年期に差し掛かる頃。
 その頃には、人の騙し方や外面の作り方、
 仕事の貰い方、他人の喜ばせ方、
 どうしたら自分と関わる事で相手に利があると思ってもらえるか、等。他者とのコミュニケーションをメインに学び、ある程度の自活が出来るようになっていた。

 けれど金がない事に変わりはない。
 だから定期的に盗みを働いていた。

 その日、目標を定めたのはたまたま噂を聞いたから>>102
 ほんとかどうかも解らない大昔のその噂をたまたま自分が耳にしたのは、それこそ運命というやつだったのかもしれない>>228。]
 
(344) 2022/12/12(Mon) 20:43:11

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[運命、というやつだったのだろう。]
 
(345) 2022/12/12(Mon) 20:43:25

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[屋敷にするりと忍び込む。

 盗むものは何でもいい。
 貴金属のものじゃなくても、
 ただ庭にあるハサミだっていい。
 それだって俺にしてみれば上等なものだ。

 ただ今日は、
 噂の令嬢とやらも見てやりたかった。
 小さい頃に厄介だったのなら、
 今は化け物みたいになっているかもしれない。
 あんな事>>0:284があっても、
 俺のなりたいクソ野郎>>0:286を見るのは割と好きだ。

 だけど、

 ああ、だけど、]
(346) 2022/12/12(Mon) 20:43:37

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[出会った瞬間、息が止まった>>272
 それなのに動悸ばかりが激しくなって、
 顔に熱が集まるのが解る。

 はじめてだ、こんな、
 緊張してる? そうだけど、
 それだけじゃなくって、

 呼吸がうまくできないと、
 言葉を発することもうまくできない。

 もうとっくに上手く喋れるように
 なっているはずなのに。

 でも沈黙は、だめだ。
 こちらを見られている、し、
 たぶん侵入者だと気付かれている。

 ほんとなら、盗みに入ったと暴露して、
 罵って、笑って逃げようと思っていたはずなのに。]
 
(347) 2022/12/12(Mon) 20:43:54

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 あの

 俺、

 まよい、こんで、
 
(348) 2022/12/12(Mon) 20:44:30

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[たどたどしい嘘しか紡げない。
 無様で恥ずかしくて俯きたいのに、逃げたいのに、
 目の前の人から目を離せない。

 絶対おかしいと解っているはずなのに指摘しない。
 何を考えているんだろう、この人は。

 そう思いながら自己紹介を聞いた時、]


 二人で、ひとつ?


[思わず聞き返してしまった。
 返ってくる説明に>>273
 自然と、それが当然のように言葉が零れ落ちた。]
(349) 2022/12/12(Mon) 20:44:45

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 うらやましい。

 あ、いや。
 俺は生まれた時から一人だったから。
 羨ましい、生まれた時から二人だなんて。


[あの時気のせいだと思っていた感情>>0:283
 あれが素直にかたちとなった気がしている。]
(350) 2022/12/12(Mon) 20:45:01

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[嬉しそうな表情に心臓が跳ねた>>275
 手を伸ばされても動けない。
 殴られるかもしれないなんて、思えなくて。

 ただ撫でられた時に少しだけ目を伏せた。
 そっと耳を伏せる猫のように。

 どうしよう、
 どうしよう、
 どうしたらいい、
 こんな、
 こんな気持ちになるなんて、

 バレないうちに逃げなければという気持ちと、
 彼/彼女の傍を離れたくないという気持ち。
 どうしたらいいか解らない気持ち、
 自分の事を伝えると嫌われないかという不安。

 結局この日は自分の事をあまり伝えられなかった。
 ちょっと嘘も吐いた。
 ただの庶民だと言ったり、
 近くで働いていると言ったり、]
(351) 2022/12/12(Mon) 20:45:12

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 君たちは、すごく、
 ……きれいだな。

[慣れない本心からの誉め言葉を伝えたり。
 ずっとこの時間を続けたかったけど、
 ずっとここにいるわけにはいかないから。

 上手に、と言われるとやはり忍び込んだのが
 バレていると少し苦笑して、
 夜と呼ばれると理由を訊ねる。]
(352) 2022/12/12(Mon) 20:45:38

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 暗い掃溜めに溶け込むこの髪が、
 君たちには夜に見えるのか。

 君たちのおかげで、
 俺はいま、少しだけきれいになれた気がする。

[綺麗と形容されたその夜を否定する理由などない。]


 クリスタベル、
 絶対にまた来るよ。


 上手に迷い込んで、ね。

[そう笑って。撫でる手を受け入れ、
 屋敷を出た後は夜より深い暗がりへと消えていく。*]
(353) 2022/12/12(Mon) 20:46:08

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:コールリッジ邸/束の間の夜 ──



[会ったばかりなのに、
 またすぐに会いたくなる。
 たぶんこれは病気だ。]


 
(354) 2022/12/12(Mon) 20:53:24

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[クリスタベルの所へは一週間に一度くらいの頻度で会いに行く。いつバレてもおかしくない気はしていたけれど、会えなくなったらそのまま死にたいとさえ思っていた。

 行くたびに会話を重ねる。
 本当はスラムに住んでいる事や、
 親がいない事、年齢も解らない事、
 最初の時には盗みを行うつもりだった事やそれについての謝罪。

 君たちがあまりに素敵だったから、
 他の事なんてどうでもよくなった事。
 名前はそのまま夜と呼んでもらえると嬉しい事。

 色々な事を話したし、
 彼/彼女からもその境遇を教えてもらった。

 花が音楽が好きなことや、
 屋敷から出ない生活を送っていること、
 家庭教師がいる事や、
 親がクリスタベルを怖がっている事……

 それを聞いた時はさすがに憤り、]
(355) 2022/12/12(Mon) 20:53:39

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 君たちを怖がる方がおかしいんだよ。
 ああ、でも、完璧なものはこわいって聞いたことがあるな。
 それなのかも。

[俺の中で彼/彼女は完璧だったから。
 何も疑わずにそう伝えた。]
(356) 2022/12/12(Mon) 20:53:51

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[そして幾度目だったか、忍び込んだ時には
 彼/彼女へのプレゼントを用意してみた。

 花が好きだと言ったから、
 街中を歩き回って見つけた綺麗な花を。
 ベルにだけへのプレゼントは不公平だから、
 クリスには考えて考えて考えて、
 見つけたちょっとカッコイイ虫を持参した。
 金持ちが虫なんて食べるはずないけど、
 見るだけでも嬉しいかもしれない…。

 何となく汚い手段で稼いだお金を使いたくなかった。
 盗んだものをあげたくもなかった。

 きれいな人たちには、
 きれいなものを贈りたかった。

 相手の利益になるもの、ではなく、
 喜んでくれるといいな、と考えて贈り物を選ぶのははじめてだ。
 喜んでくれただろうか。]
(357) 2022/12/12(Mon) 20:54:02

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[独学で学んだ知識には限界があったから、
 家庭教師に興味を示すと、
 クリスタベルが勉強を教えてくれた。

 知っていた事、知らなかった事、
 間違って覚えていた事、
 それらを知識として吸収できる機会なんて
 もう二度と来ないだろうと思い感謝した。

 経典の話も教えてもらった。
 自分が『証持ち』である可能性は考えてなかったから特に反応はしなかったけど、彼/彼女が『そう』だと教えてもらえたらきっと興味を持つだろう。]
(358) 2022/12/12(Mon) 20:54:12

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[あれは、通い始めてどれくらいで、
 何度目の事だろうか。

 とうとう屋敷の人間に見つかり、
 逃げようとした所を捕まった。

 床に押し付けられ、
 観念するか迷い目を伏せたところ、
 自分を捕まえている使用人から小さな悲鳴が聞こえた。

 ここではじめて、
 自分が『証持ち』だと知る。

 そうして自分の洋館行きが決まる。
 断る理由があるならクリスタベルだけだ。

 彼/彼女に会えなくなるのは嫌だった。
 だから、]
(359) 2022/12/12(Mon) 20:54:34

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 クリスタベル、
 もしよかったら一緒に行かないか?

 そこなら自由に外にも出れるんじゃないかな。
 花が咲く庭もあるかも。
 もっと好きに暮らせるかもしれないよ。
 それに…… いや、違うな。

 俺が君たちから離れたくないだけなんだ。
 だから、もしよかったらで良い。

 おれといっしょに、きてほしい。


[そんな誘惑の言葉を囁いた。*]
(360) 2022/12/12(Mon) 20:54:49
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a58) 2022/12/12(Mon) 21:00:55

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:四年前>>240>>241>>242 ──


[振り上げた拳を前にそいつは避けもしなかった>>240
 ただただ憎悪を込め、振りぬこうとし、

 それは『死神』に止められる……>>251
 そこでハっと我に返った。

 運よく利き手で止められたが、鍛えた男の全力だ。
 手がしびれるくらいはあったかもしれない。

 そこに動かなかった男の静止が入る。>>294
 『やめて』『だめ』『いけない』
 その言葉にさらに頭の裏側が熱くなりそうだ。
 こちらに手を伸ばしていたなら大きく振り払っただろう。]
 
(387) 2022/12/12(Mon) 23:00:11

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 はーっ…、はー……、…… …

[大きく息を吐き止めた相手を見上げて睨む。
 返ってきたのは穏やかな笑みと言葉だ>>252

 撫でられた。
 一拍置いて、ぺしっとその手を払った。
 俺を軽率に撫でていいのはクリスタベルだけだ。
 だが邪険にしてもまたどうせ撫でてくるんだろう。

 深呼吸をする、心を無理やり落ち着けた。
 改めて『吊された男』へと視線を向ける。

 ローブに隠されていたが細いように見える。
 殴っていたら死んでいたかも。
 ……『証持ち』だから、それはないか。]
(388) 2022/12/12(Mon) 23:00:31

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ……… 育ちが良くないんでね?
 挨拶の仕方なんて知らないんだ。

[フンと鼻を鳴らして小さく笑った。]
(389) 2022/12/12(Mon) 23:00:46

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 軽率だったことは謝るよ、
 特に『死神』には。

 でもお前は俺に関わらない方がいい。
 今度こそ殴ってしまうかもしれないからね!

[そう『吊された男』には釘を刺していたのだが……、まったく意に介していない様子に辟易する。外面は保っているし、慣れた気もしているが、…いや嘘だ。アレの言動に慣れなどはしない。俺なんかに構うのは本当に暇人だと思って気を紛らわしている。

 けれど半年前に『愚者』がここへ来てしまった。
 以来、更にピリっとした空気があるように感じる。

 大丈夫、まだ殴る程ではない。
 …………… まだ。*]
(390) 2022/12/12(Mon) 23:01:01
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a60) 2022/12/12(Mon) 23:12:53

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:洋館での日常 ──


アレ吊るされた男にさえ会わなければ穏やかなものだ。
 別に誰にも彼にも喧嘩を売るような事はしない。]

 
(506) 2022/12/13(Tue) 9:03:14

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[『悪魔』は結構頻繁に街へ外出している。
 支給されるお金を貰ったり、貰わなかったり。

 ……けれどなぜか。
 帰ってくる時には所持金が増えている。
 別に働いている訳でもないのに。

 街で『悪魔』を見かけたなら、
 彼はそれこそ外面を完璧に取り繕った好青年にうつるだろう。


 付き合っている人間の柄は、
 …まあ少し悪いかもしれないけれど。


 誰に何を聞かれようとも、
「ああ。あの人?良い人だよ、意外と。」
 なんて返事をするくらい。]
 
(507) 2022/12/13(Tue) 9:03:32

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[何をしても洋館から追い出されないと
 『悪魔』が知った事は、
 政府にとっては不幸だったのかもしれない。


 ギャンブルイカサマは訴えられないとしても、
 手癖の悪さ軽い趣味は揉み消しが必要だろうから。]
 
(508) 2022/12/13(Tue) 9:03:51

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[花畑の入り口で政府職員に笑いかけ、]

 今日は大通りの露店が賑わっていたよ。
 特に食器のお店かな。可愛くて、

 ああ、これ。
 おみやげ・・・・

[そうして可愛い木製の食器をひとつ渡し、
 返すも貰うも自由にさせる。
 まあ返さないわけにはいかないのだろうけど。]
(509) 2022/12/13(Tue) 9:04:05

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[そんな事を繰り返しているから、
 政府職員には殊更嫌われているだろう。

 その話を他の『証持ち』が知っているかは知らないけれど。

 自分で稼いだ金の方は持ち帰り、
 今『悪魔』の懐にある金額が幾らなのか。
 把握している人間がいるかは不明である。*]
 
(510) 2022/12/13(Tue) 9:04:26

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:売店野郎 ──


[そんな風に手癖が悪いものだから、
 洋館の中に売店があり、
 それを『証持ち』が経営していると知った時、
 思わず目を丸くした。]


 ふーん、ここが売店?

[『証持ち』にもそういう人間がいるのかと。
 真面目に商売をするなんて楽天家だ。
 ※個人の感想です。]


 結構面白い品揃えじゃないか。

[お品書きを確認し、
 興味を示したのは食品よりも娯楽>>39の方だ。
 初回来訪時はまだ所持金が少なかったから、
 買い物をする事はなかったけども。]
(511) 2022/12/13(Tue) 9:28:40

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 やあ『力』!
 今日はコレを売ってもらいたいんだけど。

[いつの間にか、お得意様面である。
 窃盗癖>>509が知られており、
 それのせいで売ってもらえないのならば、
 毎回売ってくれるか確認しに行く懲りないクソ客だ。


 特に『バニッシュ・インク』、『ラーン・インク』は
 定期的に購入を希望しに行っている。
 ……何に使うか? さあ。内緒。

 因みに店番も店主も居ない時、
 店主の姿が花畑>>238にあればそこまで行って、]


 商品もらってってもいい?
 金はちゃんと置いとくから。

[と、休んでる時にまで働かせる悪魔である。
 これをやる頻度はそう多くはないと思いたい。*]
(512) 2022/12/13(Tue) 9:30:04

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:もう助けは必要なく ──



[聖職者>>0:23

 悩める者が居れば、立ち止まり話を聞き
 助けを求める者が居れば、手を差し伸べる。


 その職業を知った時、
 胸の奥に灯った気持ちは単純な嫌悪である。]
 
(513) 2022/12/13(Tue) 9:56:28

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[クリスタベルと共に来た時、
 恐らくはそれも気づかいのうちの一つなのだろうが、
 彼が個別に声を掛けてくれてよかった。>>119
 何となくだけど。]


 『教皇』…、

[確認するように名称を呼ぶ。
 何かを言おうとするが、少しの間言葉にならない時間が続き、
 漸く声を出したと思えば、]
 
(514) 2022/12/13(Tue) 9:56:48

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 偉いんだな、
 助ける相手を選べるなんて。


[嫌味みたいな一言を笑みで吐いた。
 解っている、これは八つ当たりだ。

 『教皇』自身に嫌悪感はない。
 寧ろどこか興味を引く人間だとも感じる。
 過去の自分は恐らく彼>>0:115を大層面白がったのだから。
(515) 2022/12/13(Tue) 9:57:14

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 あ〜 八つ当たりだ、
 気にしないで。

[だからそう取り繕った。]


 悩みなんてないし、
 神様はどうでもいいけど、
 今度お茶でもしに行くよ。

[その言葉通りに、特に意味なく祈祷室に行っては、適当にお茶を飲んで帰ったりしていたのだが、……『吊るされた男』が洋館に来てからは、その足は遠のいている。*]
(516) 2022/12/13(Tue) 9:57:35
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a76) 2022/12/13(Tue) 10:07:54

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:本物の楽天家? ──


[出会った頃の明るい様子>>0:92
 その勢いに最初はちょっと面食らった。

 だがすぐに笑みながら話を聞く事にする。
 名前の自慢をする彼にそうなんだ、と]


 それは良い名前だな?

[と笑みのまま返す。
 自分には名前なんてないと言えば
 彼はどう思うのだろうとも思ったが、
 別に不幸自慢がしたい訳でもない。]

 俺は『悪魔』でいいよ。

[その呼称を推奨したが名を問われるなら
 ゼロと呼ばれていた事を伝えるだろう。

 ゼロ。零。なにもない。
 なにもないのに、そこにある数字。

 それが愚者の番号だと知ったのは自分が証持ちだと知ってから。だから特に意味はないはずなのに妙な因縁を感じたりもする。]
(517) 2022/12/13(Tue) 10:49:18

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 楽しく過ごせるのは良いね!
 期待してるよ、『魔術師』さん。

[笑顔には笑顔で返す。
 けれど笑顔程胡散臭いものはない。

 彼がどちらかは解らないが、
 お互い笑顔で接する事ができるのなら
 そこに何の問題もないだろう。]
(518) 2022/12/13(Tue) 10:49:31

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[まあ彼が提案するイベントに関しては、
 ほどほどに…ほどほどに…。
 とりあえず笑顔で賛同したくせに不参加、みたいな事をやっている。
 気まぐれに本当に参加する事もあったが、
 その時は楽しそうにしていただろう。]
 
(519) 2022/12/13(Tue) 10:49:41

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[ただ一つ気になるのは、
 クリスタベルが彼を避けているような気がしている事。
 特に指摘はしないしどうにかしようとも思わないけれど。

 たまたま遭遇しそうになったら、
 そんなにあからさまではないが、
 会わないようにフォローを入れたりもしただろう。*]
(520) 2022/12/13(Tue) 10:50:10
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a78) 2022/12/13(Tue) 12:34:56

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:元旅芸人の ──


[洋館に来て過ごしはじめ、
 ここには住んでいないけれども
 時折寄る『証持ち』がいる事を知った。

 旅芸人、自分も幼い頃には大道芸を齧るくらいはしたが>>0:284、所詮子どもの真似事程度で稼げるレベルのものにはならなかった。貰えたとしても憐みや自己満足で、勿論こちらはそれでも良かったのだけど。
 だから素直にそれを生業としている人間は凄いと思える。

 クリスタベルも音楽が好きだと言っていた事と相俟って、
 『審判』への印象は悪くなかった。]

 歌が上手いの?

[たぶん最初に話しかけたのはそんな一言。
 ふうん、と笑って。]
(531) 2022/12/13(Tue) 13:44:51

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 今度聞かせて、暇な時にでも。

[言った通りに相手が暇な時を待つ姿勢だ。
 特に洋館に住んでいなければ暇もないだろう。
 以降強請ったりもしなかった。

 ただ彼女が洋館に住むことになった時には、]

 そうなんだ?
 暇ができるの期待してるよ。

[というようなことを言った。
 すでに歌を一度でも聞かせてもらっていたら、
 「また暇が」と付け加えられてもいただろう。]
(532) 2022/12/13(Tue) 13:45:11

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[なのでまあ。誕生会までのどこかで
 まだ聞いてなかったその話を聞いた時>>42、]

 あー。

[合唱をする。
 そのこと自体は特筆して何かを思うわけではないし、
 『愚者』へのお祝いとして楽しいんじゃないかとも思うけど。

 ならアレ吊るされた男も参加するんじゃないか?と思う。
 『審判』と同じ印象を感じていた>>418

 軽く辟易した表情が浮かびかけ、
 『審判』へと視線を無理やり戻し、笑んだ。]


 俺はパスしとこっかな?
 まあ頑張って。

[結局そういう結論で、
 『太陽』の期待>>377には添えない事になる。
 いや実際の所は吊るされた男が参加しなくても、自分が参加するかは不明なのだけど。だからこそ参加しているかは訊ねないまま。

 時々言い訳に使えるのは便利だな、と思う。*]
(533) 2022/12/13(Tue) 13:47:57

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:くろいひつじ ──


[第一印象は能天気な子供。
 自己紹介>>0:62で言われた言葉には、
 ちょっとだけ目を見張った。

 あまりいい意味ではなさそうだ、と
 あたりだけつけ初対面では「よろしく」とだけ挨拶して流す。

 直接聞かずとも別途調べればいい。
 調べた後に意味を知っているかと訊ねると>>0:140
 返ってくるのはポジティブな反応だ。]
 
(540) 2022/12/13(Tue) 14:37:44

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ふ〜ん?
 確かに黒い毛並みはカッコイイな。
 俺も見てみたいもんだ。

[趣味や情緒が幼いために>>0:357かなり本心で同意する。
 そこから生い立ちが聞けただろうか。]

 ああ、動物には縁がなかったけど、
 もこもこは凍えなくて良さそう!

[そんな風に笑ったけど、
 自分の生い立ちを聞かれる事があれば
 少し悩むそぶりを見せて、]

 そーだなー。
 『運命の輪』くらいの頃には、
 もう働いてたかな?
 
(541) 2022/12/13(Tue) 14:38:56

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[『運命の輪』が『力』に勉強を教わっているのを見かけた事がある>>0:263。 自分もクリスタベルに勉強を教わった事を思い出し、なんだか微笑ましくなってしまった。
 それでも生い立ちについてそれ以上話す事はなく、
 なにしてたか知りたい?と話を逸らす。
 大道芸を齧ったり靴磨きをしてみたり。
 そういう小さな事をふわっと脚色して話すだろう。]
 
(542) 2022/12/13(Tue) 14:39:05

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[『運命の輪』についての印象は、
 能天気な子供のままあまり変わっていない。
 構いに行くわけでもないし、
 邪険にするわけでもない。

 でも彼が俺と同じ環境に生まれていたなら、
 どうなっていたんだろうと思いを馳せる事はある。]
 
(543) 2022/12/13(Tue) 14:39:17

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[因みに誕生日の話。
 自分の本当の誕生日は解らないが、
 俺の生まれた日はクリスタベルと出会った日のため>>502
 聞かれるとそう答えるようにしていた。

 白いまん丸な羊を貰うときょとんとして>>529>>530、]


 かっこいいのは黒い羊じゃなかったのか?

[と笑って突っ返した事だろう。*]
 
(544) 2022/12/13(Tue) 14:39:33
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a81) 2022/12/13(Tue) 14:47:10

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 『悪魔』について ──


[中央スラム街育ちの孤児>>278
 だけどこれはクリスタベルにしか言っていない。

 よく街に行って>>0:507遊んでいる>>0:508
 見張り番から情報が漏れたりしてるかも。

 クリスタベルを愛していて、
 洋館内では一緒にいる事も多い。
 周知の事実だろう。

 『吊るされた男』あいつの事が大嫌いで、
 会うとそこそこ喧嘩腰。笑顔で嫌味を言う。
 これも恐らく周知されている。

 でもそれ以外には結構真っ当だ。
 誰に対しても当たり障りはない。(※個人差はあります)

 基本的に笑顔で、元気もいい方。
 時々嫌味は言うけど悪意は乗せていない。

 小器用だけど専門的な事はできない。
 ギャンブルに強い。
 カードゲームが好きで誘われたらだいたい乗る。
 ただし『吊るされた男』誰かさんが居たら回れ右だ。

 かっこいい虫とか好き。食べ物は焼き菓子が好き。
 割と普通の人間である。]
(545) 2022/12/13(Tue) 15:41:40

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[俺はクリスタベルを愛しているけど、
 彼/彼女には自由でいてほしい。

 そう思っている。
 ただ、この洋館に居る事前提でだ。

 ここにいたら遠くへ行く事は許されない。
 つまり知らぬ間に離れていたなんて事がない。
 それだけで俺には十分に思える。]
 
(546) 2022/12/13(Tue) 15:41:51

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[けれどそれはそれとして、
 毎日彼/彼女の顔は見に行きたいし、
 週に一度は一緒に庭で花を見たいし、
 食事も一緒にとりたいし。

 洋館に来た当初は、
 どこまで一緒に居ていいんだろう、
 どこまでそれを許してくれるんだろうと
 探り探りしていただろう。

 俺はクリスタベルを愛しているけど、
 この感情が性欲を伴うものかと訊ねられると、
 恐らく答えはNOだった。

 だってクリスタベルは、
 彼/彼女であり、
 ひとりだけれどふたりなのだから。

 純粋に、完璧なふたりひとりを愛している。
 その在り方が羨ましくて、とてもきれいで、
 そう、まさに 俺の理想だ。]
 
(547) 2022/12/13(Tue) 15:42:11

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[彼/彼女のためならなんでもしてあげたいし、
 憂う理由はすべて取り除いてあげたい。

 嫌なことはなにひとつしたくないし、
 嫌われたくもない。


 なあ、誕生日をくれたんだ。
 ないと言った些細な話を覚えていくれて。
 出会って名前をくれて、撫でてくれて、
 許してくれて、微笑んでくれて、
 贈り物を喜んでくれて! 褒めてくれて…、
 俺の手すらとってくれた。>>523
 本当にたくさんのものをあの短期間で貰ったんだ。

 内緒の誕生日は>>0:502
 泣きそうなくらい嬉しかったけど、
 嬉しい時に涙をこぼすのは勿体なくって。

 あの時食べた焼き菓子が、
 世界で一番美味しかった。


 大好きだ、愛してる。
 君たちを心から。]
(548) 2022/12/13(Tue) 15:42:41

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[だから洋館に来て名を名乗るとき、
 ナハトと名乗るかは迷った。

 でも、大事な名前だ。
 クリスタベルにだけそう呼んでほしかったから。
 今まで生きて来た通称であるゼロを名乗っている。]
 
(549) 2022/12/13(Tue) 15:42:55

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[『悪魔』は『恋人』を愛していました
 完璧なひとりふたりが愛しくて仕方ありません

 愛しい、愛しい、ひとりふたりきり

 その気の毒なまでな完璧不完全さを、
 『悪魔』は心から愛していて……だからこそ


 『恋人』が死んだ時、
 少しだけ残念に思いました*]

 
(551) 2022/12/13(Tue) 15:44:10
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a85) 2022/12/13(Tue) 18:00:21

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:くろいひつじ ──

[『運命の輪』から警戒などは感じない。>>567
 いい印象を与えることに成功しているのか、
 単純に警戒心が薄いのかまではわからないけれど。]

 牧羊をしていた人間がいうなら、
 それはよっぽど珍しいんだろうな。

[凍えなくてすむのがいいと思ったのは、
 幼少期、屋根も壁も床も、敷物すらなにもない路地裏で凍えていた事を思い出したからだ。あの頃に羊毛があればずいぶんと心地は違ったのだろうか。

 仕事について話をすると>>568
 そもそも身近にあった仕事自体が違うのだと解る。地域差についてはあまり考えたことがなかったため、それはこちらもなるほどだった。]
(647) 2022/12/13(Tue) 22:47:55

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[呼び名について問われる。
 疑問に思いながらも彼は俺の事を悪魔と呼んでくれている。そうだな、とひとつ頷いて。]


 ここにいる理由がそれだから。
 といえば解るかな。う〜ん。

 この洋館に住んでる人間は、
 みんなそういった”名前”を持ってる。
 ここにいるみんなだけだ。

 そういった特別な名前で呼びあえるのは、ちょっと楽しいと思わないか?

[そう笑いかけた。
 はたしてそれで納得してくれるかどうか。

 『仲間意識』『特別性』……
 耳触りの良い言葉だ。
 本当はただ単純に、”他人の名前を親しみを込めて呼ぶ”という行為が、なんとなく好きではないだけだった。*]
(648) 2022/12/13(Tue) 22:48:16

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:くろひつじからの贈り物 ──


[俺は単純に>>570
 要らないと言ったつもりだったんだけどな?]

 
(649) 2022/12/13(Tue) 22:59:37

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[当日に比べかなり色の変わった、
 ちょっと無惨な元白い羊のぬいぐるみ。
 言葉が足りなかったか。
 明らかに手作業で染めた様子が見てとれる。]

 ………

[笑顔のまま受け取って、
 少しそのまま思案する。

 『運命の輪』を見た。
 羊を見た。そうして見比べた。

 まあ、いいか。
 心のうちだけで嘆息する。]
(650) 2022/12/13(Tue) 23:00:43

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 すごくかっこよくなったな!
 これは君が?

 手間だったろうに。

 白い羊より、
 断然かっこいい。
 まるで君みたいだ。

 ありがとう、『運命の輪』。

[お礼をいって、受け取って、
 彼の誕生日には街で適当に買ってきた謎のかっこよさげな置物(本当になに?と思うような、恐らく動物…?みたいな…)をプレゼントしただろう。*]
(651) 2022/12/13(Tue) 23:01:09
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a99) 2022/12/13(Tue) 23:07:20

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 誕生日の話 ──


[自分の誕生日はなかったし、
 クリスタベルにもらってはじめて祝われたけど、

 誕生日というものが存在することや、
 それは祝われるものだという事は知っていた。

 なぜなら街で働いていた時、
 そういう会話をよく耳にしたからだ。]

「誕生日プレゼントにあれがほしい!」
「あなたが生まれた日だものね」
「誕生日くらい休みたいもんだ」
「今度の誕生日に結婚するの!」
「今度の誕生日パーティさあ、…」


[きっと幸せで特別な日なんだろう。
 俺にはきっと、ずっと縁はないけれど。
 そう思っていた。]
(680) 2022/12/13(Tue) 23:55:09

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[だけど縁ができて祝ってもらって。
 本当はクリスタベルに祝ってもらえたらそれだけで良かったんだけど、
 他の『証持ち』も妙に祝おうとしてくるやつが多かった。妙な心地だ。

 だけどそのうち、
 ここではそれが当たり前なのだろうと思うようになったから、自分も気が向いたら祝うことにした。
 贈り物は基本的に、
 ”街で買った適当なもの”だ。
 好みは考慮するが熟考まではせず。
 お菓子などの消えものが多いが、『運命の輪』のように謎の必要なさそうなものを押し付けらえることもあったろう。

 ただクリスタベルにだけは違う。
 彼/彼女にだけは、
 特別なものを贈りたいと常に思っているからだ。
 ギャンブルで巻き上げた金がきれいかどうかは審議が必要だったが、自分が働いたようなものだからセーフだと思おう。

 男女兼用デザインのアクセサリーを手作りしてみたり、次の年もそのリベンジをしてみたり、枯れない造花で花束を作ってみたり、虫の彫刻をしてみたり、
 どれも拙く様々だ。

 ある年の誕生日、
 彼女の様子がおかしければきっと気づいただろうけど。
(682) 2022/12/13(Tue) 23:55:32

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[そしてもう一人、
 特別の特別の特別扱いの人間がいる>>573。]
 
(683) 2022/12/13(Tue) 23:55:54

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[普段から彼の事を避け気味だが、
 その日はさらに顔を会わせたくなかった。嬉しそうな様子を見たくない。

 向こうもそうだろう、
 そんな日に喧嘩なんて売られたくないに決まっている。

 だから決まってその日は街に出掛けていた。
 朝から夜まで。クリスタベルには寂しい思いをさせたかもしれない。

 街で別に何をするわけでもなく。
 アレに想いを馳せるわけでもなく、ただ遊んでいる。

 だけど、ふとした瞬間に思い出す事はまあどうしてもあるわけで。
 盗んだものを贈りつけたとき、どんな顔をするだろうな、なんて。やらないけど。ちょっとだけそういう事を考えながら、結局何事もなく何もせず。顔すら出さずにその日を通り越すのであった。*]
(684) 2022/12/13(Tue) 23:56:07
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a102) 2022/12/13(Tue) 23:59:15