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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 ][『月』 エーリク

[ 思い出したような気持ちになった。
 シトラは続けて、皆仲良くは難しいと分かっている
 とそう口にした>>114

 あげればキリがないが、たとえば
 わかりやすいところでは。
 僕とチェレスタ。君とクロ。
 悪魔とユグ。
 その他にも微妙、や複雑、な関係は多々あることだろう。

 悲しみの少ない方にと君が言う>>115
 大きな、大きなため息を付いた。 ]
(252) 2022/12/17(Sat) 4:52:14

【人】 ][『月』 エーリク

[ 君は、眩しい。

 同じ迷っている、でも。
 悲しみの少ないように、
 誰かが悲しむことのないように、

 選択をしようとする姿に、目が眩むほど。

 比べて僕は――自分のことばっかりだ。
 そんなことを願ってはいけない、も、
 苦しみから解き放たれるなら、破滅でもなんでも
 どうでもいい、も

 自分のためだ。

 そして、君がそう願うなら、
 それもいいかもしれないと揺れることもまた

 自分のため。

 きっと「月」もそうだったのではないだろうか。 ]
(253) 2022/12/17(Sat) 4:52:35

【人】 ][『月』 エーリク

[ それから少し、どうしようと不安になったり
 不安になっては昨日の話をしたり、
 
 もしかしたら出会った時の話もしたかもしれない ]

 愛想のないやつだと思ったでしょう
 そうなの、愛想のないやつなの

 でもここにいる皆のこと、君のこと
 ありがたいと思っているし、きらいじゃないよ

[ という具合に。やがて彼女から感謝の言葉を
 告げられて ]

 あ、………うん こちらこそ

[ たまたま近くに居たからと袖を引いてしまったことで
 時間を浪費させたことに気づいたが、
 謝罪するより早く、彼女は決心を口に出し>>204
 駆け出していただろうか。 ]

 ――シトラ、  

[ その背中にすらまた僕は、ありがとうすら
 言えなかったのだろう。* ]
(254) 2022/12/17(Sat) 4:53:00

【人】 ][『月』 エーリク

―― 回想・満ちていく ――

 ………僕がいたら、雰囲気が悪くならない?

[ 洋館で過ごして初めての行事のときに
 僕はそう彼に問いかけた。

 続けて ]

 僕陰気だし、盛り上げることもできないし
 存在が華やかでもないし

[ そうぶちぶちと言った事もまた、彼への
 甘えの一つだった。
 試しているわけではなく、本当にそう思っていた
 だけの話だったのだが。

 「僕が楽しめなくても、皆が楽しめれば
  いいんじゃないの」

 いつだか、微妙な反応を返した際の、
 彼からの答え>>129にそう返したところ

 その次の行事の際に、二人で遊びに行こうと
 手を引かれたことには心底驚いた。 ]
(255) 2022/12/17(Sat) 5:17:37

【人】 ][『月』 エーリク

[ だってあなたは僕とは違って、
 洋館内ではとても頼られて、信頼されている人で
 そのあなたが行事を欠席することも、
 外へ抜け出すという範囲外のような行動を促すことも
 とてもするとは思えなかったもの。

 ――昔生意気で手のかかる子だったことを
 聞いたことも驚いたが。抜け出す手順や
 手際を見たなら漸く納得に至っただろう。 ]

 ふふ、……今からすると
 想像もできないな

 ね、あれは何をしているの?
 細工?なんの?

 ね、あれほしいな 買ってもらえるかな?
 飾るんだ、だって僕の部屋、殺風景なんだもの

[ 露店街ではあれやこれやと興味を示し
 小さな硝子のオルゴールなど、ねだったりもした。
  
 目論見通りそれを手に入れたとしても、
 それよりずっと、あなたと二人、洋館を抜け出し
 "わるいこと"をしたという高揚感のほうが
 ずっと僕を満たしてくれた。

 自分の知らない貴方を知ることが嬉しかった。
 その時ばかりは、年相応に声を上げて
 よく笑った。 ]
(256) 2022/12/17(Sat) 5:18:25

【人】 ][『月』 エーリク

[ 貴方の古い傷のことも、
 貴方が僕を守らねばと心に決めたことも、

 きっと僕は知らないし、知らないままで
 ただ貴方が存在していることに、甘えていた。

 執着とは少し、違う。
 思慕というような、形はしていない。

 いうなれば依存やそれに近い形だった。

 それがいずれ貴方を苦しめることになるかもしれないだとか
 一人で生きていけなくなるだとか、
 
 考えられるような年齢ではなかった。
 それをいけないことだと咎めてくれるひとが
 いないまま、年と体だけは、大人相応に
 なってしまった。

 それ故に、弟妹に邪魔されず両親の愛を受け取る
 時間を兄姉が享受するように、

 ときどき、彼が連れ出してくれることを無邪気に喜んだ。 ]
(257) 2022/12/17(Sat) 5:19:02

【人】 ][『月』 エーリク

[ 子供じゃないのだから
 そう咎められることなく、寄り添ってくれる存在がいる

 それだけで、洋館ここに来た意味は
 あると思う。

 こっちへおいで。>>131

 うん。

 短い会話のあと、彼がちゃんとここにいる
 それを確かめてから眠りにつくと、

 いつもよりは、長く安らかに眠ることが出来た。

 悪夢をみたわけでもない、ただ漠然と
 彼が居なくなってしまうという恐怖に囚われて
 息苦しくなることがよくあったから。

 ――今でもたまにあるのだが。
 悲しいかな、僕は少しだけおとなになってしまった。

 眠れない夜の過ごし方を、覚えてしまったものだから。* ]
(258) 2022/12/17(Sat) 5:19:14

【人】 ][『月』 エーリク

[ 満ちる、欠ける。
 溶ける、削がれる。

 形を変え、色を変え、まるく。
 削り取られ、色を失い、新月になる。

 月は移ろう
 月はいつでも、同じあり方をしていない。

 不安定とも、変えられる強さとも。 ]

 
……全員揃う……


[ そして今この『月』は根本を覆すような
 物思いに囚われた。

 選ばなければいけない、それは理解している。
 
 ――だがもし、不慮の事故等で、
 選択する前に、
 月が欠けたら、22人が21人になったら。

 それでも世界は崩壊を続けるのだろうか――。 ]
(259) 2022/12/17(Sat) 5:47:59

【人】 ][『月』 エーリク

[ もっとも、痛いのも熱いのも
 苦しいのも、想像するだけで、御免被りたい
 と考えてしまうものだから、実行に移すつもりは
 微塵もないのだが。

 良くも悪くも、移ろいやすい安定しない
 脆さを伴っている物思いは、


 誰かの一声あれば、肯定し、
 また誰かの一声あれば、否定し、と

 定まらないまま、時だけが過ぎ去って
 いきそうな有様であった。 ]
(260) 2022/12/17(Sat) 5:48:21

【人】 ][『月』 エーリク

―― いつかどこかで ――


[ 呆然としていた彼女が、やがて口を開く。
 叫び>>234を正面から浴びて、瞬きを数度。

 ――暫しの間、瞠目しやがてこちらも
 口を開いた。 ]

 ――別段、あなたを恨むようなことはないよ
 恨まれるようなこと、僕にした?


 ……そうじゃないね ごめんね
 けれどごめん、それは僕にも分からない
(261) 2022/12/17(Sat) 5:48:59

【人】 ][『月』 エーリク

[ 僕は箱庭の「月」ではなく、
 あなたは箱庭の「審判」ではない。
 それらの証を身に刻まれて産まれてきただけの
 ただの人間。互いにそれはわかっているだろうに

 先に拒絶を示したのは僕のほう。
 けれど、一歩近づき、似つかわしくない笑い方で
 こちらを見る彼女>>235には、少し面食らった。

 そうしてしまったのは、僕だったのかもしれない。

 彼女はいつも、朗らかに笑っていた。
 楽しげに歌を紡いでいた。遠くから見る限りは

 それが"僕がこの場にいるせいで"表情を
 歪ませているのだとしたら、これほど痛ましいことはない。

 その表情が別の意味で少し怖く思ったこともあるが ]
(262) 2022/12/17(Sat) 5:49:54

【人】 ][『月』 エーリク

 ごめん チェレスタさん
 もう近づかないようにするから

[ 長いこと見つめ合っていたものだから、
 その言葉は貴方に届いたかどうか。

 逃げ出す彼女の背を追うようなことはしない。
 ただ、己のせいであんな顔をさせてしまったことを

 申し訳なく、思った。* ]
(263) 2022/12/17(Sat) 5:50:18

【人】 ][『月』 エーリク

[ ――というようなことがあったものだから。

 動きを追うような視線>>246にはいち早く
 気づいた。

 近づかないようにすると以前一方的に
 ではあるが約束した手前、去るべきか

 それとも勇気を振り絞って、
 声をかけるべきか。いや、なんて?なんて声を?
 迷い、一度は顔を上げ、彼女を見る。

 それでも互い言葉が出ないようなら
 わけもなく一度頷き、自室の方へ向かうだろう。

 受け取りようによっては、もしかしたら
 ふたりで。** ]
(264) 2022/12/17(Sat) 5:50:44
][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a60) 2022/12/17(Sat) 5:55:54

  

     やぁ、『力』


その日・・・、『力』の元を訪れた『正義』の手には、

 刀身に曇り一つない・・・・・・剣が、

 抜き身で引っさげられていた。**]

 



[ はこにわのなかでわたしはうまれました。
  しあわせで、やすらかなはこにわのゆりかご。

  わたしがかみさまにもらったものは、
  『 死 』という名前と
  傷を再生できるちからでした。

  かみさまはわたしに、『死』がなにかを
  おしえてくれることはありませんでした。 ]




 わたしはどうすれば
 あなたたちをしあわせにできるとおもいますか?

[ わたしはだれかのとなりにすわります。
  わかりません。
  わたしは『 死 』です。
  いきものがたどりつく おわりの名です。

  みなのように だれかをしあわせに
  できるひは あるのでしょうか。

  ふあんげにみあげました。
  となりにすわったのは『 吊るされた男 』です。

  どうしてあなたのとなりにすわったのか
  なんとなく、といえばそうです。
  けれどあなたのこえを ききたい、
  わたしはそうおもいました。

  あなたはいつも なにかを かんがえて
  すごくすごくかんがえているように
  みえていたから。

  こたえをくれることはあったでしょうか、
  それとも。  ]*


 

【人】 ][『月』 エーリク

―― 自室へ至る ――

[ 一人か、もしくは後ろについてくるものが
 いたか。この部屋に誰かを招くことなど
 数える程度しかなかったもので、もてなすための
 道具に持ち合わせはない。唯一、珈琲カップだけが
 ないと不便だからと、二対揃えていた。

 ――もしかしたら露店でねだって
 買ってもらったものかもね。

 ベッドチェストの上には硝子のオルゴール
 そして隣に、羊のぬいぐるみ。半年ほど前に
 贈られたもの>>0:529だ。

 余談では在るが彼"ら"は兄弟である。
 最初の年に貰った後、もう一人ほしいと
 クロに言った。

 僕には兄弟というものがいないけれど
 一人は寂しいだろうからと、言ったのは表向き。

 本当は、縋り癖を直そうと、一人で
 耐えているときに、構いすぎたがため
 すこし、傷んでしまっていたから。 ]
(349) 2022/12/17(Sat) 21:42:35

【人】 ][『月』 エーリク

[ 殺風景と言っても差し支えない部屋に、
 さて客は居たか、否か。

 どちらにしても、珈琲マシンのスイッチを入れた。
 やがて、張り詰めた空気を和らげる
 香ばしい香りが漂うことだろう。 ]

 選択、……正直、よくわからない
 どうでもいいと言い換えてもいい

[ 例えば父母、――生きていれば良いとは思う
 あれから一度だって手紙すら寄越すことはないが
 別れた日にわずかに膨らんでいた彼女の腹からは
 弟だか、妹だかが産まれてもう自由に歩き、
 簡単な言葉なら会話もできていることだろう。

 ――それが正しい、兄が証持ちであるなど
 知らないほうがきっと幸せだ。

 だが、彼らだっていずれ死ぬ。
 それが明日か、何十年か先かという話で。
 どうせ死ぬ。 ]
(350) 2022/12/17(Sat) 21:43:09

【人】 ][『月』 エーリク

[ 幸せな最後を迎えさせてやるために、
 走り回って説得してまわる"べきなのか"

 そう考えている時点で、口にした通り
 どうでもいいと思っているのかもしれない。

 自分一人の選択で選び取れる未来が
 あるとしたら、どう答えていただろう。

 僕と一緒に全て滅べばいい

 そんな大それたことを、言っていただろうか。
 言っていたかもしれないな。

 ――しかし、選択は全員に委ねられている
 そして今しがた、眩しくたっとい願いを聞いた。

 好きにすれば?僕は崩壊を望む、
 とはとても言えまい。 ]
(351) 2022/12/17(Sat) 21:43:31

【人】 ][『月』 エーリク

 シトラが言ったんだ
 悲しみの少ない方に、って

 どちらのほうが、悲しみが少ないのだろう

[ 崩壊を止めた先に、

 己が悲しまない未来はあるのだろうか。
 言葉を放ったと同時に、珈琲マシンが動きを止めた。
 望まざろうとも、もしも二人だとしたら
 あなたの分も、慣れた手付きで珈琲を注いだ。 ]
(352) 2022/12/17(Sat) 21:44:04

【人】 ][『月』 エーリク

[ 抜け出した先で身につけた小手先の技術を
 披露しても良かったのだけど。

 いくつかの行く先に、カフェもあった。
 とは言え、ゆっくりと珈琲を楽しむ時間までは

 ありはしない。わかっている。

 せめて考えるための共として、
 からからに乾いた口を、喉を潤す手段として

 張り詰めた空気を和らげることができたなら
 良いのだけれど。* ]
(353) 2022/12/17(Sat) 21:44:30
 
[ ――――

 箱庭の『魔術師』は、その名の通り、
 "魔法"を使うものだった。

 杖から火を生まれさせ
 杯から水を溢れさせ
 剣で風を起こし
 硬貨は土へと姿を行き来させた

 箱庭の『魔術師』は生み出すものだった
 自らの考えを元に、その魔法で、
 新たなものを創り出す子だった ]
 

 
[ だからこそ『魔術師』は――『恋人』が気に入らなかった。
 二人でひとりの完璧な存在、完成された世界
 それが世界の全てなのだと言わんばかり。

 ――そんなものは、有り得ない。

 世界は未完成であることが正しく現実だ。
 だからこそ、より良くする価値がある。
 新しいものによって変えることが出来る。

 『魔術師』はそう思っていた。
 だから『恋人』の存在そのものが、嫌いで、
 有り得ない
のだと、思っていた。]
 

 
[ 『悪魔』が『愚者』を殺した折、
 『魔術師』は『吊るされた男』の側についた。

 『魔術師』は変化を望んでいたけれど、
 こんな変化は望んでいなかったからだ。]
 

 
[ だけど箱庭は、以降も悪い方へ悪い方へばかり
 向かっていった。
 壊れていく箱庭に、『魔術師』は『箱庭の神』を頼った。

 けれど神は、何もしてはくれなかった。
 身勝手な気持ちで、皆を止めてはくれなかった。]
 

 
[ 『隠者』が制裁され、『女教皇』がぎこちなくなり

 それから箱庭もぼろぼろで、
 もう修復も出来なくなってしまった。

 そうして『魔術師』は――思考を、止めてしまった。
 生み出すものである『魔術師』は、
 この崩壊を止めることを、諦めてしまった。]
 

 

[ だから、『魔術師』は―――― ]

 

 
[ それと同じくらいの時だろう。
 『恋人』がこちらに敵意を向けたのも

 どちらが先であったか、
 それは些細な問題かもしれない。
 どちらかが手を出さずとも、
 もう片方が何れ引き起こしていたことだ。]
 

 

僕にお前を殺させろ、『恋人』


 

 
[ 『魔術師』にとって、この殺意を向けるのに、
 『恋人』は非常に適した相手だった。
 その完璧な世界を壊して終わらせてやる、と思っていた。

 そうして『魔術師』と『恋人』は、
 殺し合いを始めるのだった――* ]
 

][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a91) 2022/12/17(Sat) 23:20:58