22:22:52

人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


 


 『 君は強く立派になったから。
   俺の助けはもう必要ないだろう。 』


[ 
そのような残酷な言葉は飲み込んで。

 
 あの時、姿を消した友のことを怨んだりもした。
 だが、まさか自分が似た道を歩むことになるなんて。
 同じようなことをして、苦しめることをするなんて。 ]



  ( ──人を幸せにするのは、難しいな。 )



[ 斯く男は女の前を去った。
 理由は、半分程度真実を伝えている

 何故このタイミングだったのか。
  ──数年前から決めていたこと。
 
 別れを惜しむ悲しい時間は、少ない方が良い。
 それだけの理由で、伝えるのが直前になっただけのこと。]

 

 
(  ああ、でも。
   自ら去ることを決めたというのに
   もうこの気の強い友の妹と会い、
   話が出来なくなるのは、少し惜しいが。)


         ……大丈夫。きっとどこかで会えるから。


 ( これは今生の別れでは無い。
   だから「さよなら」とは言っていないんだ。 ) *

 

【人】 灯守り 立夏

  ー 会合でした ー

[サボるとか、関心がないとか
そういう事は一切ないのだけど
会合はちょっと、というか普通に緊張します。
初めての会合ではないので、そろそろ慣れないとなぁ…
なんて、鳴子さんなりに思ったりはする。
でも、灯守りの先輩達が集まるのがこの会合
まだまだ未熟な鳴子さんは緊張してしまいます。

しかし鳴子さん、そんな顔はしないよ。
これもお仕事だし、慣れないといけないので
なるべくいつも通りに努めています。
それが鳴子さん…いや、"立夏"の灯守りなのです。

ただ報告するだけと思ってもう少し緩く構えなよ、って
先代さんは言うんだけどね。]
 
(168) 2022/01/20(Thu) 12:58:49

【人】 灯守り 立夏


[さて、そんな会合がそろそろ始まるそうです。
指定されてる席に座らねば。
鳴子さんへの席指定というか
統治域毎に場所が決まっているらしい。

鳴子さんは立夏領の席に座り、フジは卓上に下ろす。
器なので、純粋な生き物とは違うのだけど
ある程度自由意思で動いているようだから
この方がフジも楽かなって。
…下ろされてすぐとぐろ巻くみいて丸まってしまった。

フジは龍なんだけどね
なんか蛇とか蜥蜴みたいだし
かわいいしかっこいいで良いよね!]
 
(169) 2022/01/20(Thu) 12:59:51

【人】 灯守り 立夏


[そんなことをしていたら聞き慣れた声がするな?>>24]

 お、麦ちゃん
 鳴子さんは元気だぞー
 ご飯も……うん、ちゃんと食べてるよ
 雨はそうね、止んでるから大丈夫!

 雨も自然にとっては良いものだから
 自然の為になってると思えば問題ないさ
 でも今の時期だと寒いからそんなに恩恵ないかー

[すごく色々と質問をしてくる彼女は麦秋至。
小満さんの蛍の1人で、鳴子さんと歳は近いはず。
友達みたいな対話をしているけど
鳴子さん的には本当にそんな感覚なのです。

ご飯の質問で微妙に間が出来たのはその…
雨が降るくらいの反動が来ている時だとご飯は……うん
食べれない方が多いので、誤魔化しちゃいました。
でも彼女には通用しなかったかもしれません。
知り合って以降、何かと気にかけられてしまうので。]
 
(170) 2022/01/20(Thu) 13:00:38

【人】 灯守り 立夏


[麦秋至である彼女と出会ったのは数年前
"立夏"となり初めて会合に出席した時でした。
初めてそういう場に来たし、先代さんも
『今回だけは会合も見てるから程々に頑張ってねー』

と、見てくれるのは安心しつつ来てくれなかったので。

そうして、今みたいに立夏に充てられた席に座ったところ
なにやらすごくフレンドリーに話しかけてくれる人がいて
 あれ知り合いさんだっけ?
 鳴子さんが忘れてるだけか?
そう思ってしまう程にはそれはそれはフレンドリーで。
それが彼女、麦秋至でした。

ちょっとポカーンとしてしまったけど
どうやら蛍と思っての事だったようで、新生"立夏"と分かったら畏まられてしまったのです。
「改めまして、"立夏"の灯守りになった鳴子っす
 気軽に喋ってもらって大丈夫だぞー!」
普通にしてほしくてそう言った覚えがあります。
先代さんは蛍に任せて会合に出ない人だったみたいだから
こういう誤解が起きるのは仕方ないよね
なんて思ったのもあったので。

立場的には灯守りの方が上
先代さんから聞いてそれは一応分かっていたけど
出会いが出会いだったので、それ以来麦ちゃんとは友達感覚だったりします。]
 
(171) 2022/01/20(Thu) 13:03:59

【人】 灯守り 立夏


[ちなみに、もし名前を聞かせられていたとしても
基本的には「麦ちゃん」呼びです。

少し前に小満さんと話した際に、"立夏さん"と言い直した事にも通ずる話なのだけど
こういう場で名前じゃなく号で名乗る癖をつけるように
…と、先代さんに言われたので。

鳴子さん、自分の事「鳴子さん」と言うので
もしも他所に行って、立夏の灯守りの顔を知らない人と会った際に伝わらないだろう?とか
確かにそうかも、なんて
麦ちゃんもそう呼ばないと彼女が蛍だと伝わらない?
と、そんな感じなのです。]
 
(172) 2022/01/20(Thu) 13:05:18

【人】 灯守り 立夏


[……とかなんとか
思い出に耽っていたら話し合いが始まりました。
鳴子さんは立夏領に関する報告等が主で
それ以外は基本的に大人しく聞いているだけです。
まだまだ新人なので、意見する程の何かはまだ浮かばず。

途中、何やら感じる視線はすっかり馴染んだもの>>26
何せ数年来この調子なので。
ずっと気にかけてくれているようなのです。
時々見つめ返して、ニコッと笑みを送ります。
鳴子さん大丈夫だぞ!と伝える為に。
これもいつもの返しパターンだったりします。

…とはいえ、顔に出さずでも緊張はするので
つい卓上にフジを撫でてしまうけど、どうしてもね?
こうするとちょっと落ち着くんだー。]
 
(173) 2022/01/20(Thu) 13:06:13

【人】 灯守り 立夏


[肝心の立夏領に関する報告はというと]

 立夏領は今日まで何事もないっす!
 統治域の人達も皆元気っす!
 ……天気の崩れっすか?
 立夏領の環境に悪影響が出たりはしていないし
 雨は自然の恵みだから大丈夫っすよ!
 イベントは今後も続けるっす…!

[常時笑顔でこんな具合でした。
…鳴子さん自身の話が全くない?誤魔化してる?
話す程の重大事項はないから問題ないのです。
天気については話すつもりなかったもんだから、話を振られて一瞬目が泳いだのは気付かれてないといいなぁ
……なんて思ってませんよ?
でもいつも誰かしらには振られるんですよね天気の話…


あぁそう、イベントというのはですね
時期的に行われてきたものとは別に、鳴子さんが自主的に企画して開いてるものを指します。
時期によっては何も行事がなかったりするでしょう?
立夏領は自然と隣り合った生活で人工的な娯楽には長けていないので、そういう時期に小規模なお祭りみたいなものをね。

あとは魂の送り迎えの際にも開いたりするんだけど…
その話はまた機会を見つけて、かな?]
 
(174) 2022/01/20(Thu) 13:07:45

【人】 灯守り 立夏

  ー 会合の後 ー

[そんなこんな
今回もどうにか会合をやりきれました。
まだまだ拙い灯守りだけど
徐々に頑張っていくだけなのです。
帰ったら先代さんともお話しないとだ。
まだまだ教われる事はあるはず
聞けば色々お喋りしてくれますからね。]

 あ、何も言わないで出てしまった

[何の話かって?
中央職員の人……あの人は天乃さんでしたっけ
声を掛けずにパーティー会場の方に戻って来てしまった
という話なのです。
ほら、中央の人は色々大変そうだし
今後もお世話になる機会があると思うし
何より仲良くなれたら嬉しいので
お話が出来るならしたいのです。

別に中央の人間なんていいでしょ…
とか、先代さんには言われるかもしれませんね。]
 
(175) 2022/01/20(Thu) 13:08:46

【人】 灯守り 立夏


 まだお別れしないし
 あとでちゃんと挨拶しよう

[きっと天乃さんもお疲れだろうから
わざわざ話しに絡んで気疲れさせても申し訳ない。
労いに関してはきっと誰かがしてくれていると信じて
今は鳴子さん大人しくします。
でも、何か食べてる様子が見えたらそれは安心>>155
鳴子さんついニッコリ。

……うん
流石に鳴子さんお腹空いてきた
少しでも食べさせてもらおうかな。
おやサンドイッチがあった、もぐもぐ。]**
 
(176) 2022/01/20(Thu) 13:09:37
灯守り 立夏は、メモを貼った。
(a33) 2022/01/20(Thu) 13:17:50

 ― ぼくのおはなし2 ―

[先代の雨水に出会ったのは引きこもってから何年かした頃。
 ある日突然、彼はやってきた。]


 「やっと見つけた。手間かかったな。悪かったな遅くなって。
  お前は今日から俺の後継者だ。

  大丈夫、悪いようにしないからついてこい」


流石に混乱した。

 でもお母さんが雨水様、と呼んで灯守りという存在くらいは知っていたぼくは目を丸くした。]


 こうけいしゃ……?
 どうしてぼくが?


[首を傾げた質問に彼はにっと笑って返した。]


 「俺もそろそろ引退時でな。
  なんでも溶かす能力者がいたって噂を探したんだよ。
  雨水の季節にぴったりじゃないか」


[ほれ、と手を差し出された。]

 


[─────唐突過ぎてよくわからなかった。

 でも、この手を取れば一人で引きこもっているこの状況を変える事が出来るんじゃないかって。それだけはわかったから。



      ぼくは、その手をとった。


 

 
[そこからはなかば強引に、ぼくは彼に引き取られた。
 お母さんが納得していたかは知らない。半ば拉致じみていたとかそういう話も広まったらしいし中央の人の頭痛のタネになった可能性は今にして思えば高い。

 蛍もいない彼の後継者候補が見つかったのは、悪い事じゃなかったんだろうけどさ。それでもね。


 ……それから数年。ぼくは言われるがままにお仕事やお勉強を教わって。しっかり一人で仕事を回せるよう教育を受けた。その当時の日々はぼくはまだ奥に引きこもりがちだったから他の灯守りと会う事はそうはなかった。
 当時は正直選ばれる意味すらもよくわからなかった。
 でも、いつまでも引きこもっていても仕方ないのはわかっていた。

 それに、ぼくが必要として貰える居場所を作れるのなら、嬉しい と

 少しずつぼくの心を溶かしてくれた彼の跡継ぎになりたいと
 段々とそう思うようなっていった─────。 ]**

 


 「──やぁ。ふむふむ、成る程成る程。
  君が紫明の話していた蛍さんだね。
  僕は"立春"の灯守り、蘭花。
  蘭の花と書いて蘭花。以後お見知りおきを。

  あはは! そう畏まらなくて良いよ、葵ちゃん。
  こんなに愛らしいお嬢さんなら大歓迎さ。

  甘い物は好きかい?
  ちょうど椿餅を作ったところでね、
  君さえ良ければ是非とも味見して
  忌憚のない感想を聴かせて欲しい。

  うん? 紫明の分? 
ないよ、そんなの。

  僕は料理は可愛い子の為にしかしないって決めてるんだ。

  僕の作るお菓子がどうしても食べたければ
  可愛らしく生まれ変わって出直してきてくれたまえ?」

 


[蘭の花びらのように滑らかな白い肌。
目鼻立ちのはっきりした華やかな美人。
涼やかな空色の髪は短く切り揃えられていて
一見して性別がどちらかはわからない。

春の陽射しを閉じ込めたような明るい色の瞳が、
挨拶に訪ねてきた少女を柔らかく見つめただろう。

自分が食べるより作って食べさせる方が好きで、
自分が喋るより話を聴く方が好き。
いつでも穏やかな笑みを絶やさない、とても優しい人だった。]

 


[私が師匠から立春を継承したのは
雪が徐々に解けて日々大地が目覚めゆく啓蟄の頃だった。

その年の立春の大役を終えた後、
祝福を受けた生命が活き活きと芽吹いていくのと相反して
師匠は──蘭花様は、目に見えて衰弱していった。

雨水の季節が終わる頃にはもう
身を起こすことも難しくなっていて、
黄鶯さんが付きっきりでお世話をしていた。
師匠の傍から離れたがらない私を引き剥がすように、
氷魚さんが私を連れて日々の業務を代行していた。

自分の弱っている姿を他の灯守りたちに見せたくない、と
師匠は最期まで頑なに元気な振りをしていたから
余程注意深く見ていなければ、師匠が弱っていたのは
亡くなる直前までわからなかっただろうと思う。

親しかったご友人の皆様や
近しく親交も深かった春の統治域を持つ皆様にさえ
「それじゃ、僕は念願叶って山奥に楽隠居するから
 愛弟子をよろしく頼んだよ☆」

なんていつもの調子で別れてから床に臥せられた。
報せが遅くなってしまったのは、
それが師匠の遺言だったからでもあった。]

 


 「そんなに悲しそうな顔をしないでおくれ、東風はるかぜちゃん。
  僕はもう十二分に生きた。
  そろそろ休みたいな、って、思っていたんだ。

  ……以前話した話、憶えているかな。

  僕らが司るのは"立春"、すべての始まりの暦……
  長く厳しい冬を越えて暖かな春を迎える
  希望を象徴する季節でもある。

  人が心折れてしまうのは希望を失くしたときだ。
  だからね、君は俯かないで。顔を上げて、前を向いて。
  どんなに辛いことがあっても笑顔を忘れないで。

  これからは、君自身が
  此処に住まう人々の希望になれるように。
  僕はいつだって君を見守っているよ。」

 


[そう言い遺して去っていった師匠の手前、
どんなに悲しくても、辛くても、淋しくても
少しでも気を抜くと泣いてしまいそうでも、
人前で泣くことだけは絶対に出来なかった。

だから、

何も言わずに葵ちゃんがただ私を抱きしめてくれた時に
それまで押し込めていた感情がぐちゃぐちゃに溢れ出て、

両目を酷く腫らしてしまったあの日の思い出は
二人だけの秘密にしておいて。]*
 

  
――小満と


 大人は紐の扱い方で
 その成長の仕方を察されると聴きました

 私はこどもなので
 その意味はまだぜんぜんわかりませんが
 フェイはどんどんと大人になっているのですね
 ぜひ大人のことを教えてください、ぱぱ。

[ つぶらな紅で小満を見上げるのも束の間
 きゅぅ…と 丸いボディは悲し気に身を丸めた ]

 ……。
 私だって いつでもあなたを待っているのですよ

 お口の達者なすけこましを想い
 長々し夜をひとりかも寝んしています…

[ この嘆きの丸みを癒すには
 もう一切ればかしのキッシュが必要だろう ]


  …くふふ。
  では 冬至の雪がとける頃に。
  フェイの料理で雪どけを祝います

[ 返すのは 一見不確かな社交辞令 ]

[ その意が もう百年以上も前から続く
 "冬至域の雪の一切が消える日"の頃である事
 小満ならば伝わると思っているし 伝わらぬならばそれはそれ ] *

【人】 灯守り 立夏


[おや、鳴子さんを呼ぶ声が聞こえr>>185]

 
おぶっ!?


[なんと力強い飛び付き、とっても熱烈!
直前にフジが肩の上に来て巻き付いてきたから
どうした?と思ったけど、なるほど察知してたのね。]
 
(204) 2022/01/20(Thu) 22:01:18

【人】 灯守り 立夏


[衝撃で変な声は出たけど、でも別に気にしてない。
サッドイッチもちゃんと無事です。
握り潰さずで済みました。
こんな事をしそうな人物の心当たりはあるのです。]

 菖ちゃんだなー? …お、やっぱりそうだ
 久しぶりだぞー!
 相変わらず元気そうだね
 菖ちゃんがいるって事は……あ、いた

[顔を向き直して確認すれば予想通りの人物がそこに。

飛び付き犯の正体、彼女は菖蒲華。
夏の号である夏至の灯守りに仕える蛍の1人。
確か3人いたと思うのだけど、簡単に言えばその中でも1番明るい蛍ですね。
その上鳴子さんと歳は殆ど変わらなく見えるので、とても気が楽なのです。]
 
(205) 2022/01/20(Thu) 22:05:17

【人】 灯守り 立夏


[で、その菖蒲華を含め
夏至の蛍3人はだいたいその夏至くんの傍にいる印象が強い。
今は他2人はいないようだけど
菖ちゃんがここにいるのだからと飛び付かれたまま彼女が来たであろう方向を見てみたところ、案の定発見しました。>>185
……なんとなく哀愁を感じる気がするのは気のせい?]

 夏至くんもお久しぶりっす!
 そしてお疲れ様っすよ!
 今日は菖ちゃんだけなんすね
 他の2人も元気っすか?

[夏至"くん"とは呼んでいるけど
男の子なのか女の子なのかは分からなかったりします。
雰囲気で仮付けの夏至"くん"なのです。
とはいえ灯守りの先輩ではあるので
ちょっと気持ち的にはシャキッとなります。

でも、他の先輩灯守りさん達と比べて
なんだか同年代の人みたいで話しやすいのは確か。
歳が近いように見えるからですかね?]**
 
(206) 2022/01/20(Thu) 22:06:53
灯守り 立夏は、メモを貼った。
(a40) 2022/01/20(Thu) 22:14:21


[ 代りに、私もうっかりクッキーを焦がしまった折りに、
 あなたの先代の蛍に慰められたり、失敗作を食べてもらったりしたものよ、なんて話もしたでしょう。

 自分よりも経験の長い蛍たちに手伝ってもらって、
 灯守りの仕事に慣れた頃、だったかしら?
 彼等にカフェを開いてはどうか、と提案された、という話も。

 だから、あなたもなんでも言ってね、と*]

ーー先代の記録ーー


「お、義兄、様……! 君から、お義兄様………!
 いい響きだね! 義弟よ!」


[目に涙を湛え、呼吸困難になりそうなほど大笑いしている。
その冗談はツボに入るぐらいウケたらしい

可愛くて良い子? 半分僕が育てたようなもんだし、当然じゃない。]


「無・理♡」



[滅茶苦茶いい笑顔でさらっと何でもないように答えた。
これを本気と捉えるか、いつもの悪ふざけと捉えるかはおまかせモード。
言わずともやってくれるだろうとは思ってるけど、念の為。
肩の力を抜く的な意味では小満の君しんゆうがやってくれるだろうけど、
真面目なところは君に任せた方が円滑に進みそうだから。
兎も角、僕は言いたいことは伝えたからね!
]
 



 …………? どうかした?


[芝居がかったようにも思えるそれが中途半端に止まったのなら、何か変なものでもあったのだろうかと辺りをキョロキョロ。
兄が固まったせいだとは気付いていない

それが素の行動だからこそ、更に拍車をかけたわけだ。
後日、飲みながら気付いた紫明に

「小さい頃なんか
 僕と同じ灯りの器にしたいって言ってたのにいいい!
 なのに何で……何で……!!」

腹癒せに中央にダーツバーを設置するよう計画書書いてやるうううう!!
等とガチ泣きして絡んだわけだ。
中央に遊技場ができたかは、さて。


頼れる相手は他にもいたでしょうけれど、真っ先に思い浮かんだのは貴方だったものだから。
初の灯守りの仕事の時は、真っ先に彼の元へと飛んでいった。
無事完了したのなら、お礼とお詫びを兼ねて統治域内の酒でも持っていったかしら。]
 

 
[兄が出ていってからしばらくしてだったか。
彼が訪ねて来たときに、溜まっていた鬱憤を全て吐き出した
彼はただ、静かに聞いてくれていた。
傍にいてくれた、それだけで充分だった。
気休めでも、心遣いはありがたかった。
言いたいことを全て吐き、泣き疲れてぐったりしたころに。]


 ……付き合わせてごめんなさい。
 でも、もう大丈夫。落ち着いたわ。


[一人になりたかった。
これ以上、彼の時間を奪いたくなかった。

かけられた言葉を聞きながら、見送ったの。]
 

 
[そんなお世話になった人だから、葵のことを任せられたなら頷く以外の選択肢はなかった
祝福の言葉を掛けようとしてーー声にならなかった。

兄に比べれば挨拶の時間があるだけ、まだマシだと思うけど。
それでも
置いていかれることには変わりなくて。
]


 わかった。葵のことは任せて頂戴。
 私も楽しかったわ。


[彼の言い分はわかるもの。
新しい風を入れるなら、古いものは去らなければ。
古いものが残ったままでは、入れ替えても変わらない。
だから引き止めたりしない。
隠れた理由の存在には気付かないまま。


でも、もう少し早く言ってくれても良かったと思うの。
そうすれば、ゆっくり時間をかけて心の準備ができたのに。
……ねえ。]