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人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

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【人】 詐欺師 アダム



 ―― 広場  ――



  まさか姫君に喩えられるとは思わなかった。


[ 泥水を啜りながら生きてきた女は、そう言って
  先ほどの邂逅を思いながらくすくすと笑う。>>99

  擦れた箇所にバンダナを巻いて、立ち上がる。
  とんとん、何度か地面を踏んでみた。
  問題なく歩けそうだ。

  先ほどの女性はこの国の人間らしい。
  アダムは身入りが良さそうだと判断すれば、
  しばらく滞在するし。
  稼げなそうなら明日にでも別の国へ去る。

  御礼の機会が訪れるかどうかは、
  神様の気まぐれ次第。

  これまでの人生。
  神様はアダムにとって、
  決して優しい存在ではなかったけれど……

  今回は、果たして。 ]*
    
(113) 2020/05/13(Wed) 23:24:39
ねぇ、イヴは大丈夫だと思う?
ユキムラは、読んでいるようだけれど……

[ふと、呟くと彼がいう。
「秘話というものを使ってみたら?」と。
こちらから動くのはどうだろうか。
そう思っていたものの、余りにも心配になってしまう。

「ユキムラ、という子にも声をかけてあげたら?」

続けざまに彼は言った。理由を聞くと、
「とても、大変そうだから」
と答えてくれた。それもそうかもしれない。]

声をかけるだけ、かけておく。

[王室は朝から、神殿に篭る。
篭るとは言っても、しっかりと祈りを捧げる儀式のため。
神官と、王室。そして……]

フィオーレ様、あれから体調は良くなりましたか?

[過保護な兄と、婚約者に両脇を固められている
麗しのシュネーヴェ王国第一王女 フィオーレ嬢に声をかける。
昨日、出迎えた際に少し具合が悪かった彼女。
既に、調子は戻っているようで朗らかな笑みが帰ってきた。
王室の人間の大半は、何かしらの魔法が扱える。
風を操ったり、物質を動かしたり。
本当に些細なこと。その中でも、フィオーレ嬢の魔法は、
研究のし甲斐があるのでは、と思った。

故に、この場には3人の招待者と、もうひとり]

ビアンカ、でしたよね。お連れの方。

[ご丁寧に名前を与えられた具現化している彼女の魔法。
ひとりとカウントしないものの、忘れることはできない。
「はいっ!」
とフィオーレ嬢の元気な声を聴けば、
うん、やっぱり女の子は宝だ。などと考え始めてしまう。
隣でエスコートしてくれるシュテルンポレールは、
やはり少し緊張の面持ち。]

大丈夫、大体のことは神官がするから。

[また、彼は言った。

「貴女の隣に、こうやって立っていることが不思議」

本来ならば、こうなる予定もなかった。
それぞれ、別の人物を伴侶にしていたかもしれない。
王族の運命とはそういうもの。
お互いに上に兄を持ち、国の存続に直接関わらない。
自由の身といえば、聞こえはいいが、
親が親なら単なる政治的な駒だから。]

私も、貴方がこうやって……その、エスコート
だなんて……


[こうやって話していると、少しずつ恥ずかしさというものが
こみ上げてくる。
言葉尻が小さくなっていけば、後ろからくすくすと笑う声がする。]

何か、問題でも?


[振り向けば、笑っているシュラーフェン王子に
にっこりと笑みを見せる。
彼は、「何年も隠れて愛を育んだ結果だね」と。
そう言われてみると、
初めて出会ったのはいつのことだったろうか。]

初めて、初めて……

[あぁ、思い出した。あれは個人的に強烈だった]

−遡ること5年ほど前−

なんという……

[ヴェーネレ王国王室主催の晩餐会についていったときのこと。
初めての国外ということもあり、
ユウェルは気持ちが高まっていた。
そして、問題が発生した。

店を見ている途中で迷った上に、
付き添いの従者たちと離れ離れになってしまった。

ユウェルは、あまり何も考えずにそのまま散策を始めた。
迷っているのなら、適当に歩こう。
歩いて、王城へとたどり着けばいつかは会える。
そう信じて、着の身着のまま歩き始めたのだった]

とは言っても、護衛もいないのはさすがに悩ましい……

[まだ12歳。人によっては、もう、と言いかねない歳ではあるが、
彼女は非力。兄のように騎士団に入っていたわけでもないし、
個人的に鍛錬を積んだわけでもない。
王城に着くまでの間、誰かに護衛をしてもらいたい。
近くに、年が近そうな騎士を見つけた]

ねぇ貴方。私のお供になってくれない?


[話しかけた相手は、とても驚いた顔をしていた。
当たり前か。知らない少女が、いきなりお供になってくれ、と
わけのわからないことを言いだしたのだから。
しかし、その驚いた顔は次第にほぐれ、
「僕でよければ」と快諾してくれた。]

勿論、後で報酬は出すから、お願い。

[思い返せば、あそこで止めた同じ顔をした少年は、
そう……]

お義兄様……絶対、そう……

[声をかけた少年は、止めようとした少年をなだめて、
ユウェルと一緒に街中を歩いた。
些細な会話が、とても楽しかったような気がする。
兄とは、こんなに話せなかったから、
反動のように護衛の少年と話し込んでしまっていた。

すると、王城に近くなっていたのか、
従者たちがこちらを見つけた。
少年は、ホッとしたような声で
「また、会いましょうね」
と言って、消えていった]

ずるい人……

[本当に、ずるかった。
晩餐会の席で対面するなんて思ってもいなかったから。
でも、お互いの立場が似ていたからなのか、
すんなり仲良くなった気がする。]

先程は、無礼な振る舞いをしてしまいました。
本当に、本当に申し訳ございません……

"貴女の素の状態を見ることができたので、
気にしていません。
とても、自由な方なんだなって思ったくらい"


自由というか……
自分のことを、気にしていないというか……?

"……もしよかったら、お手紙を書いても?"


[彼のこの一言から、秘密の手紙交換が始まった。
絶対に、気づかれてはいけない秘密のやりとり。
故に、渡し方も独特だった。
お互いの信用の置ける従者たちが橋渡しをしていたのだ。
つまり、宛名を書くことなく、
内容を確認する検閲官に口止めをしておけば、
関係はバレない。]

【人】 詐欺師 アダム



  これ、一つください。


[ 店頭に並ぶ品に、目を奪われた。
  小さくて、色とりどりの砂糖菓子。

  言葉と共に、代金を置く。
  その時店にいたのは、駄菓子屋の看板息子か。
  使いに出ていたのなら、>>140
  彼の祖母だったかもしれない。

  礼を言いながら、商品を手にすると。
  一粒摘んで、空に透かしてみる。 ]
    
(168) 2020/05/14(Thu) 15:39:44

【人】 詐欺師 アダム



  綺麗。
  星のかけらみたいね。


[ そう言えば、この国の祭りは星由来のものだったか。
  そんなこと思いながら、
  金平糖を口に放り投げた。 ]**
  
(169) 2020/05/14(Thu) 15:39:52

【人】 詐欺師 アダム


[ 放り込んだ金平糖。
  ころりころりと、舌の上で転がす。
  かりっと小さな音を響かせ、振り返れば
  二つの視線が交わった。>>178

  ――――綺麗。

  向けられた言葉は、アダムにとっては
  聞き慣れたもの。

  目当てはアダムの身体か、それとも上質な装いが見せる
  偽りの冨か。
  其々の思惑に基づいて、男達はそれを口にした。 ]
 
(181) 2020/05/14(Thu) 19:51:13

【人】 詐欺師 アダム



  ……本心から言ってくれているのでしょうね。
  貴方は。


[ 確信と共に、小さく呟いた。
  アダムは目の前の青年を知っていたから。

  狭い街ではない。
  「また」の約束が果たされる可能性。>>0:79
  決して高くないと思っていた。
  なのにこうして、彼は目の前にいる。

  きっかけの髪飾りこそ、付けているが>>13
  昨日とは随分格好が違う。
  彼はアダムが屋台で共に食事した女だと
  気付いているだろうか?

  ……そうでないのなら、
  青年はアダムの獲物には、なり得ないのだから。
  向けられた賛辞に礼を述べたなら
  素知らぬ顔で場を立ち去るべきだった。 ]
   
(183) 2020/05/14(Thu) 19:52:14

【人】 詐欺師 アダム



  貴方、いつもお腹を空かせているのね。

  飢えを満たすには、足りないだろうけど……
  よければ、どうぞ。


[ そのはず、だったのに。


  辺りに響いた>>178
  聞き覚えのある切なげな音に>>0:71
  思わずぷっと吹き出すと。

  くすくすと小さく笑いながら、
  距離を一歩近付けて。
  先ほど買った星屑のお裾分けを。 ]**
  
(184) 2020/05/14(Thu) 19:52:35

【人】 詐欺師 アダム



  また、会えたわね。

  ……そうよね。
  これでは、足りないわよね。


[ 相手も、自分のことを思い出してくれたらしい。
  しかし、尚も小さく響く音には、目を丸くして。>>195
  可笑しそうに口にした。

  昼食はまだ食べていなかった。
  もちろん、既に済ませたと
  偽ることもできたけれど。 ]
 
(221) 2020/05/15(Fri) 0:07:15

【人】 詐欺師 アダム


[ 標的以外の男と食事しても、時間の無駄だと。
  常のアダムなら笑うだろう。
  
  勿論、お金が大好きなアダムにとって
  奢りは心惹かれる言葉だけど。
  それだって、それ以上の意味は持たない。 ]


  ………そうね。

  貴方のお腹が無事食料を得られたのか。
  きちんと見守らないと、心配で眠れないわ。


[ だから口から出た言葉に、一番驚いたのは
  アダム自身だったに違いない。 ]
  
(222) 2020/05/15(Fri) 0:07:20

【人】 詐欺師 アダム



  この国の名物があるのなら。
  それを食べてみたいかな。


[ そう言って、いつかのように差し出した手。>>0:50
  その行方を確かめる間も無く。 ]


  ……っ 耳!!!


[ 真正面から捉えた、ぴょこんと生える二つの獣耳に。
  アダムはまた笑ってしまった。 ]*
  
(223) 2020/05/15(Fri) 0:10:47
詐欺師 アダムは、メモを貼った。
(a102) 2020/05/15(Fri) 0:13:40

[それから数年、彼との関係は誰にも気づかれなかった。
しかし、この頃から兄の様子が変わってきたように
感じていた。というのも、
あと数年で輿入れ予定のフィオーレ嬢への、
兄の執着が、ひどくなっていたのだ。
それを、彼にだけは伝えていた。
検閲官に気づかれないように、
賢い彼だからこそわかるような、問題の書き方で]

そして、色々があり……今がある。

[神殿で禊のように働いている兄にも、
偶に会いにいくようにしている。
シュテルンポレール殿下との婚姻の件を告げた時、
彼は全く動揺しなかった]

どうして、驚かないの?

"隣国で相手のいない王子は
シュテルンポレールしかいなかったからな"


でも、私が彼との婚姻を受け入れないとは?

"特には思わなかった。偶に彼と会う時の、お前の顔は…"


[
穏やかだった

そう言われて、不覚だったと感じた。
兄は、今の環境に感謝をしているとまで言い出した。
いつか、儀式を取り仕切る立場になれたら。

そんなことさえ、言っていたような。]

"ユウェル、はじまるよ"


[心配そうに、ポレールが顔を覗いた。
それを見て、リーベアムール王子が
"過保護すぎだろ"と苦笑している。

"兄さんも相当だよ?"


血を分けた兄弟とは、こういうものを言うのかも。]

"皆様、お静かに"


[神官のこの一言で、
その場にいるどんな王族でも黙ってしまうだろう。
この儀式の重要性は、
各国の王室誰もが知っているから。
父と母をみて、国王と王妃がやるべきことを、
ポレールとふたりで覚えていこう。

儀式が終わったら、国民に顔を出すことになるだろう。
それまでに、体力が戻れば良いな、なんて
ちょっと弱気なことを考えてしまっているが]

[時は過ぎて、昼。

客人の3人+1はここで一旦席を外すことになる。
ここからは、ブーヨプスキュリテ王国王族のみの、祈りの時間。
というわけで、客人の3人の会話でも]

おわったぁ……

"朝からもう……え、昼?"


"めっちゃ腹減った!!!"


"僕らは、お昼食べていいみたいだね"


"マジっすか。食おうぜ、フィオーレ……フィオーレ?"


いいなぁ……

[フィオーレ嬢は、廊下からふと見えた街中に視線を奪われていた。
兄と婚約者は、すぐに理解した。
"外へいきたい"ということを。フィオーレの具現化魔法-ビアンカ-は
フィオーレに同意した。]

"私がいるし、大丈夫じゃない?"

"軽い!ひどく軽いけど!フィオーレに町娘の服着せて!"


"かっる?!"

【人】 詐欺師 アダム


[ 物陰から見守る女の子の一人や二人。>>0:47
  などと、思ったけれど。
  ……実際に目にしてしまったものだから。>>203
  どうしたものかと、道中、アダムは頭を悩ませた。 ]


  あら、大変。
  そんなことを言われたら
  ポトフ以外に選択肢がないわ。


[ 結局言い出せぬまま、案内された店に着く。
  注文を終えれば、話に花を咲かせた。

  アダムは彼のことや、この国の話を求めて。
  代わりに今まで自分が巡ってきた他国のこと
  障りのない範囲で話した。 ]
 
(239) 2020/05/15(Fri) 1:35:17

【人】 詐欺師 アダム



  ……そうなの、その怖い女はね。

  愛らしい笑顔を振りまいて、近付いてきた男の
  富を食い尽くしたら。

  また別の獲物を求めて、国を渡るの。


[ その世間話の一環で
  あくまでただ見聞きしただけと言った風を装って
  とある女の話もした。
  今まで出会った中で、一番ひどい女の話を。

  服装の変化もあるだろう。
  昨日の楚々としたお嬢様然としたものより
  自身の口調が砕けていることに、
  アダムは気付いていた。

  しかし改めるつもりにはなれなくて。
  彼は違和を感じているだろうか?と
  ちらり、目線を上げて確認した程度。 ]
   
(240) 2020/05/15(Fri) 1:36:28

【人】 詐欺師 アダム


[ やがて、彼のお勧めのポトフが席に運ばれたなら
  はふはふと冷ましながら、匙で掬った。 ]


  ……ひゃっ!
  あふ、あふい………


[ 熱を持った料理であると、
  事前に忠告を受けていたのにも関わらず。

  うっかり、大きな馬鈴薯を
  一気に口に入れてしまって。
  目を白黒させながら、コップの水を飲み込んだ。 ]
 
(241) 2020/05/15(Fri) 1:36:40

【人】 詐欺師 アダム


[ ポトフは美味しかった。
  軽い火傷をしたのか、少し舌がピリピリする。
  それでも匙を動かす手は止まらなかった。

  温かくて優しい味。
  何より、何だか懐かしい味がした。
  故郷のことなんて、とっくに忘れてしまったのに。

  しかし、美味だと感じた理由は、
  おそらくそれだけではなく。

  ……“仕事”抜きでこうして誰かと食事したのは
  いつぶりだろう? ]


  …………あったかい。



[ 不意にそんなことを思うと、こみ上げてきた感情が
  溢れてしまいそうだったので。
  浮かべた笑顔で、慌てて蓋をした。 ]**
 
(242) 2020/05/15(Fri) 1:40:25
[街に出ると決まったらしい客人たちは、
当たり前ではあるが、急いで装いを変えることとなった。
町娘風の装いになったフィオーレ。
商人のような服装に着替えたムーティジェンティーレ。
そして、よくわからない服装になってるシュラーフェン。]

“なんの衣装?”

”これはね、騎士団の軽装”


”ダメでしょ?!


”知る人ぞ知る、騎士団の軽装だし大丈夫でしょ”


お兄ちゃんってば……

[妹に呆れられても、あまり気にしてはいないよう。
本当は、違うものだから。気づかれることはない。
しかし、懸念が一つ。

“フィオーレに町娘感皆無”


声をかけられては、厄介だ。
と兄は思うものの、婚約者が睨みを効かせるか。
なんて楽天的に考えて、3人は外に出ることにした]

【人】 詐欺師 アダム


[ 和やかに食事の時間は過ぎていく。

  泡沫の、夢の話を聞きながら。>>255
  アダムは今まで食い物にした男達のことを思う。

  ひどい別れはしないように心掛けた。>>0:23
  終わりはいつだって、美しく、一筋の涙と共に。

  彼らを思ってのことではない。
  下手に恨みを買うと、アダム自身が危ういから。
  ただ、それだけのこと。
  ……美談でも、なんでもない。

  騎士になった動機。
  語る瞳は、キラキラ輝いていて。>>255
  可愛らしい人だと、そう思った。 ]
 
(266) 2020/05/15(Fri) 15:43:21

【人】 詐欺師 アダム



       ( 優しくて、純粋で、
         陽だまりのように暖かな人だった。 )

(267) 2020/05/15(Fri) 15:44:01

【人】 詐欺師 アダム


[ 食事が終われば、お別れだ。
  そのはずだった。

  なのに続いた明日の話に、>>258
  アダムはぱちり、瞳を瞬かせて。

  逡巡を経て、ふっと微笑んでから距離を詰め。
  答えの代わりに、青年の頬へ
  触れるだけのキスを贈る。 ]
   
(268) 2020/05/15(Fri) 15:44:51

【人】 詐欺師 アダム



  貴方が私の落とし物を拾ってくれた場所で。

  ………また、ね。


[ いつかの彼のセリフを倣い。>>0:79
  しかし今度はそこに、
  確かな約束の意味を込めたなら。

  ふわり。施した化粧の僅かな残り香だけ残して
  その場を立ち去る。 ]
   
(269) 2020/05/15(Fri) 15:46:58

【人】 詐欺師 アダム


[ 彼と別れた帰り道。
  獲物を探すことは、もうしなかった。

  この国で商売はできそうにないと、
  心の奥ではとっくに気付いていた。

  ……明日が、祭りが終わったら。
  この国を去ろう。

  
ここは私のような女が生きるには
         少々暖かすぎるから。 ]**

   
(270) 2020/05/15(Fri) 15:47:47
詐欺師 アダムは、メモを貼った。
(a116) 2020/05/15(Fri) 15:53:17

[城下町。
さまざまな匂いや音がする場所に、
3人は来てしまった。来てしまったが、何気なく…]

“意外と馴染めたね”


”そうっすねぇ……はいはい、お嬢さん”


こ、これ!!

[ホッとしたのもつかの間、フィオーレが何かを見つけた。
名前を言うことは憚られるため、なんとなくで呼ぶと、
フィオーレは気にもせず、並べられている本を指差す。]

これは!シュネーヴェの本です!

”えー?………………ちょーっと店主”


[フィオーレの一言に、何を言ってるんだと思った兄も、
タイトルを見て顔が凍る。
本を扱っている店主に、声をかけて、
欲しいだけのお金あげるからこの本を買い取る、と
彼は言った。流石に、一瞬の出来事に店主も
シュラーフェンを訝しげに見ている。]

”いいかい?これがここにあるということは、
店主、貴方を…………うちで裁くことになる”


”それって、どういう……”