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人狼物語 三日月国


192 【半突発R-18】ダンジョン オブ イシュノルド【飛び入り、見物解禁】

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  はぁっ……ぁっ……
  ん、んぐっ……ん、むっ……
  だい、じょうぶ……んぐっ……

[彼の言葉を聞きながらも
ぱっくり、と怒張を口と喉で含んでいく。
苦しくても、苦しいのすら愛おしく気持ちいい。
激しくされてもいいのに、と思ってると
乳房を揉む手が強くなり、ふる、と身体を揺らす。]


  ぁむ……ん、んっ……
  ──ん、ん。

  ……んぐっ!!……んっ、んんんぅっ……

[飲んで、と望まれたなら
より彼への奉仕を激しくする。
頭を揺らすスピードが速くなり彼のものを休みなく責め立てて
そうして待ち望んだ白濁が喉に出される。
喉に絡むようなねっとりとした精気。
先ほど膣内に出されたものを今度は舌と喉で味わう。

こくこくと、喉を鳴らして飲み干して
精液が出た後も肉棒を離さずに、舌で絡みつきながら
その一滴まで絞る。

その間もルーナに責められて
身体を絶頂の悦びで震わせながら、ジェニーの胤をたっぷりと味わった。

それからも三人の宴は続いて
後に知った事だが、泉が変質してしまう程には
私たちは楽しんだようだった]*

――家族サービス――

[男は本能に忠実でありまっすぐに生きている。
多くは男のことを悪趣味や最悪だのと罵ってくれるが美徳と褒められるのはこれはこれで悪くはなかった。
男は喜ぶ時や楽しい時は包み隠さずに表情がそれだと語る。

ジェニーがネグリジェの裾を掴む仕草に本能がやられる。
布が食い込むだなんてどこにだと目線が身体中を追う。
みじろげば男の本能は何度目か分からない殉職をする。
今日だけだと聞けば今を逃すなと股間に全集中し始めてしまうのは今更だ。

抱き上げベッドの上にて初々しい夫婦のように唇を交わらせ、
瑞々しい桃色の唇が発した言葉に男は怒張を震わせた。
男が履く短パンに深い滲みが現れる。
滲みだけではなく布地を突破した胤がその白色を短パンの表面に浮かびあがり男の臭いが部屋に充満する]

これが、尊射ってやつか。
俺も初めて体験したぞ。


[男、自分のジェニーが尊すぎてヤバイと口走りながらもガッツクことはなく淡々と上着と短パンを脱ぎ鍛えあげられた肉体と胤まみれとなっている怒張を露わにした。
怒張など男の腹筋に亀頭を何度も叩きつける勢いで跳ねておりジェニーの破壊力に完全に我を見失っているようであったが本能に我など最初からなかった]

ああ、勿論だ。
たっぷりと、じっくりと。


[男はジェニーにネグリジェの裾を捲りあげてもらいながら、片手で頬を撫でた。
頬を撫でながら喉元に口づけを落としていき、ネグリジェを被っていない肌へとキスをして回る。

キスをしながら男のもう一方の手は自身の怒張に触れ胤を掬うと可愛らしく下着からはみ出して存在を誇張しているちんこへと胤を擦りつけていった。
下着の腹側からその先端だけを覗かせ秘芽を愛でるように指で優しく擦っていく。

男は下着を脱がせるつもりはなかった。
だからこの下着は今夜限りでとても強く男の臭いが染みついてしまうことは間違いない**]

[初めての経験に追い付かないことばかりだ。
思考も、肉体も。]


 あぁ、……気持ちいい、すごくっ……っ!


[アナトラの奉仕が強くなる。声が跳ねる。
白い肌も綺麗な髪も絵画のお姫様のように上品なのに、
柔らかな唇で懸命に雄を食む姿が、とても背徳的だった。

そうして、青年は彼女の喉奥に精を放つ。
紋のせいか一般的な男性のものよりは濃かった、かもしれない。

ふるりと背を震わせ、彼女の頭を、ありがとう、と優しく撫でる。
そうしながらも胸を責める手はやめないで、ルーナからの快感に見悶えるアナトラの姿を、目を細めて見ていた。

そうして三人、性欲に溺れた後に、淫蕩の気配が濃く漂う泉だけが残った。**]

――家族サービス――


 ……いや、そんな見んなって。


[じろじろと見つめる視線に眉を下げつつ、喜んでくれているルーナの様子に苦笑した。
こんな風に喜んでくれるなら、やってみて良かったかもしれない。そんな風に思える可愛げくらいは青年にだってある。
が、]

 
 えっ。……いや、さわって、ねえけど……
 しらん……なにそれ……こわい……


[精の匂いが濃くなって青年はびっくりする。「これからてめえをブチ犯すぜ」といいたげなノリで短パンから白濁滲んだのは流石に驚いた。青年も男の体を持っているはずなのだが、ついぞルーナの如き現象は知らない。

ルーナが服を脱げば、鍛え上げられた体が月に照らされる。
そこまではロマンチックだが下半身が暴走している。青年は「わぁ」と気の抜けた声を出してそれを眺めることしかできなかった。]

 

 ……ん。……はずか、しい。


[すそを捲れ、と言われたなら、眉を下げて、膝を擦り合わせてから、そうっとネグリジェをまくり上げていく。
白い布地の下から細い脛、太ももまでが月に照らされて、腹の部分まで捲り上げると、雄と雌の部分から滲んでいた透明な液体が、静かに太ももを滑っていった。]

 ぁ。……ぁ、……

[喉元に口づけを受けて喉を反らし、肌を震わせる。]


 ……もう、またマーキングして、……っ、あ、……待って、濡れ、ちゃう……


[雄に胤を擦りつけられれば、いつものことではあるが、オレも男なのにな、とルーナを困ったように見た。

ルーナの青い髪や頬を愛でてやりながら、指先の愛撫にぴく、と体を跳ねさせる。
下着がしっとりと濡れてきているのがわかって、脱がしてよ、と小さい声で請うたが、叶えられることはないだろう。

持ち物にルーナの匂いが沁みつきやすいのは、いつものことだ**]

「あ…んっ?」

軽く意識が飛んだかもしれない。真っ白に染まっていた頭を起こし、辺りを見回す。すぐに状況を思い出した。
そうだ、子供達が私の「誕生祝い」のためにグラッドの店に私を連れ出してくれたのだった。
この店には、人間だった頃は来たことがなかった。多分それは店主にとって幸運なことだったろう。

などと思っていると、分娩台のような体勢で固定された私の前で店主が石に向かって何か喋っている。こちらの様子を子供達に転送しているらしい。
神殿で使われていた水鏡の亜種だろうか。

ああ、でもそんなのはどうでもいい。
いや、子どもたちが見ているからどうでも良くはないが。

【人】 教会の冒険者 ジェニー

――後日譚――

[真っ白なドレスを着たアナトラは美しくて、
お嫁さんみたいだ、と勝手に喜んだのは、旅館の話をする少し前のこと。

アナトラがこちらを向いて、「合意だったらいいんですよね?」と聞いてくる。
青年はこうみえても平時はそれなりに賢いので、「あっ」と何かを察したような顔をした。]


 …………合意がとれていれば。
 あ、でも、性行為するだけが旅館のお仕事じゃないからね。
 というか普通の旅館では従業員は性行為しないんだけど、
 そこは……もう……仕方ない……。

 アナトラの負担にならないようなお仕事、
 考えてみるけど、どうかな。
 一緒に過ごせたら、嬉しいと、オレも思うんだけど。

 ルーナはもうちょっと事前合意を理解する努力してもらってな。


[全然理解していない男>>25はさておき、
アナトラにそう説明してみたが、どうだろうか。

淫魔(吸血鬼)と人間(淫獣)と。
せめて体面だけでも旅館らしくならないか。
青年の挑戦が始まるのかもしれなかった。]
(31) 2023/01/13(Fri) 21:09:28

【人】 教会の冒険者 ジェニー

[見繕った衣装を着て、髪の毛も整えたルーナは、やはり素材がいいのか格好よく見えた。
青年は誇らしげに「やっぱり男前だな」と彼を誉めただろう。

あんなに女を抱き潰すのに、外見に自信がないのも謎な話だ。
そういうところもまた、可愛らしい所だと、青年は思うけれど>>26]*
(34) 2023/01/13(Fri) 21:10:06
「くうう、ふうんっ…おっぱい気持ちいいっ…クリもっ…」

魔石の方を見ていた目が、ローパーに乳首と秘芽を弄ばれる快感にあっさり負ける。
ずっと強い媚薬に浸されていたせいで、脳がピンクに蕩けて溶けている気がする。今なら、肉欲を満たしてくれるなら、家族以外のゴブリンでもスライムでも、ただの豚でも喜んで受け入れるだろう。
 
日常生活を送るのにも難儀しそうなほど膨らみきった乳房は、無造作に吸われればぷしゃ、ぷしゃとシャワーのようにミルクを噴き出し、秘芽も今はちょっとした男の一物ほどに膨らんでいる。
レマーンや子供達と過ごすうち、こうなったのは自然の成り行き。

そんな中、根本までくわえ込んだオーク並の張型が律動し、体を固定されたままのけぞる。ぶるんっと、巨大な乳房が卑猥にのたくり、ミルクを顔に降らせた。

「ひぎっ……あ、はっ、はっ…しゅごい、ちんちんすごい、オークのちんちんしゅごい、お腹の中ごりゅごりゅ抉ってるうっ…
だめえ、ごりゅごりゅしたら頭ばかになるっ、子供の教育によくないいっ……れもきもひいいのおっ…」

内蔵を押し上げるほどの圧迫は、並の女が無理やり押し込められたなら気持ちいいどころではないかもしれない。
けれど、私の身体はレマーンと同じとはいかずとも、以前よりずっと自由に変形する。内臓の位置を組み換えて腟内を広げれば、どんなものでも受け入れられる。

最近は挿入する子供達に合わせて一番気持ちいいように腟内を変形させられるようにもなった。私は優秀なのだ。
子供達がダンジョンの中で冒険者に痛い目に合わないような心構えだって教えられる。

あるいは、レマーンと私の子供達からなる一族は、並み居る他のモンスター達を後目に、ダンジョンの主になれるかもしれない。レマーン次第ではあるけれど。
そういう事を考えるのも最近の私の楽しみだ。

でもとりあえず、今日は子供達のプレゼントを素直に喜んで受け取っておこう。

「はひっ、お腹の中ぼこぼこするっ、引っ張ったら暴れる、らめ、ぎ、ひいっ…は、あ、あっ……」

後孔に潜り込んだアルラウネの触手がお腹の中で蠢き、前にねじ込まれた巨大な張型と合わさって、絶えず慣れることのない快感を送り込んでくる。

それに逆らわない。与えられるまま頭を空っぽに、ただの雌獣として理性などなく喘ぎ、乱れ、獣欲に浸り続ける。

もう何も考えなくていい。

「あは、イク、イクうっ♡♡またちんちんずぽずぽされるうっ…
お尻むずむずするの癖になるう♡
おっぱいもクリも全部またイクの、みんな見てる?

ありがとね、お母さんみんなのプレゼントでいーっぱいイクから見ててねぇ、
お母さんこれからもみんなのことだいしゅき、らからあっ…♡♡」

両手で二本指を立てて、蜜とか母乳とか、汗や涙さえも垂れ流しながら、精一杯の笑顔を作ってみせる。
私にとっては、こんな最高の贈り物を与えてくれる子供たちと、その父親が何より大事な宝物。

それさえあれば他に何も要らない。
人としての人生も、理性も、尊厳なんてものも全部。

私は、最高に幸せ**

――家族サービス――


当たり前だろ。
ジェニーは俺の女だって示しておかないとな。
お前がいくら男だって主張しても俺と二人のときは嫁なんだぞ。


[男はジェニーの薄ピンク色のちんこの先端を丹念に愛でてやりながら唇は喉元から胸元へと折りていく。
胸元にも男の紅花を一つ咲かせている間に、既に濡れているだろうと太腿を伝い落ちる愛液を指で掬いそのまま下着に触れた。
脱がしてと願う程に塗れるそこは既に白よりも濃い色合いとなっており月の光によって余計に陰影を濃くしていた]


もう濡れてるだろ。
それに母乳が出るようになったら上も濡らすつもりだし。


[男は唇で下着のカップからはみ出している胸に口づけると唇で吸い付き、器用に乳首だけをカップから引き摺り出した。
零れ出た乳首に舌を這わせながら上目遣いにジェニーを見上げる。
月の光が男の瞳に写り込む。
そんな目線を向けたままに男は目を細めて、クロッチ部を横へとずらすと胤まみれの怒張を花弁に宛がい、優しく、じっくりと蜜肉の締め付けを味わいながら挿入した]

ああ……今日の具合もさいっこうだなあ。
お前が俺のこと大好きなのよくわかるぞ。


[男は満足そうににんまり笑みを浮かべた]


俺もお前のことが大好きだからな。


[男の口よりも雄弁に怒張はジェニーの胎の中でそれを語る**]

【人】 教会の冒険者 ジェニー

――後日譚――

[ルーナの言葉を聞きながら、>>32>>33>>37>>38
はじめての事なので保証はできない、>>35というアナトラには頷いた。]


 うん。
 失敗することもあるだろうけど、
 そうしてみたいって、思うんだ。

 ……生気は、その、……うん。
 そうだよな、銀貨じゃ意味ないよな。

 ……頑張る。


[ルーナと相反して、青年は少し恥ずかしそうに頬を掻いて頷く。あれから何度か彼女に触れる機会はあったかもしれないが、まだ性行為に対して恥じらいも倫理観も持ち合わせているので。
けれど、生気を渡すのは決して嫌ではなかった。]
(39) 2023/01/13(Fri) 22:25:44

【人】 教会の冒険者 ジェニー



 普通の男はちん……男性器見せたらヘンタイ扱いなんだよなあ


[はあ、とため息を一つ、零しつつ。
悪い笑みが見えたのはスルーした>>33]


 一発ヤってく、って、もう……。
 アナトラの言う通り、方針固める方が先。

 女将ぃ? アナトラでしょ。
 オレはいち従業員でいいよ。既に忙しくなりそうだし…。

 あ、でもアナトラの衣装は可愛くしたい。
 ふりふりとか興味ないか、ふりふり。
 白くて可愛いフリルのついたやつがいい。


[ルーナが飾り付けたいというなら否定はしないが、軽く文句は言っておく。]
(40) 2023/01/13(Fri) 22:26:49

【人】 教会の冒険者 ジェニー

[後日ルーナが旅館の建築場所を決めたなら、
旅館らしい間取りだとか、温泉を引くならどのあたりから、どう魔石を使うか、だとか。旅館のメニューは何を出すべきで、食料はどこから買うか、とか。

アナトラの着る服はやはり可愛らしい白基調のものがいいか……だとか。

そういったことに頭を悩ませ、働く青年の姿もあっただろう。

女将の格好をした時にルーナに襲われたら「衣装が汚れるだろうが」と怒りながら犯されはした。]*
(41) 2023/01/13(Fri) 22:28:08
――家族サービス――

 
 …は。ぅん、……だから、ってぇ、


[びくり、と大きく体を震わせた。男性器から少しだけ胤が滲んで、ルーナの手を汚している。
濡れて色濃くなった部分が、淫猥な音を響かせていた。]


 なんだよ、……お前も飲むの? お乳。
 あっ。あぁ……ふふ、……赤ちゃんみたい。ルーナ。


[ずるり、と乳首が引きずり出されて甘い吐息を零す。
月の光が紫色の瞳に映りこむと、青年はそれを愛しそうに眺めて、よしよしと頭を撫でる。
下着のクロッチ部をずらされているのも、花弁に宛がわれているのも知ったうえで、それを拒むことは無い。]


 ……っ、ぅ、あ、 んんんっ、……
 そんなゆっくり……いれられたら、逆に、……感じちゃう……


[感じている表情も、喉を反らし体を震わせる様も、全部、見られている。そうと知りながら青年は困ったように微笑んで、自分の秘芽を擦ると、花弁が怒張に与えるしめつけを強めていこうとした。]

[ぬるり、と、隘路を通る度、白濁の感触がする。犯されていると強く感じる。雄が奥まで至ると、は、と青年は甘ったるい吐息を零し、肩で息をした。
蜜肉がルーナを愛でている。

大好き、と言われると、きゅう、と中が締まったのが、ルーナにもよくわかっただろう。] 


 あ、は……いきなり、そゆの、……やめろ、よぉ。
 …………きみが、そーいうの、すきじゃなさそうだから、言うの控えていたんだ、わたしは、


[顔を真っ赤にして目を逸らすが、月明かりに照らされる彼の顔をちらりと見て、後ろ頭を撫でる。背を撫でる。]


 わたしも好きだから。……ほら、……来て。
 いっぱい、……愛してもらいたくて、来たんだから。


[そろり、と腰に足を回しながら、柔らかい胸に彼の頭を抱いた。]


 わたしのルーナ。お月様に照らされて、
 今日は一段と……かっこいい、よ?


[そういえば、彼は照れてくれるんだろうか。
耳元でぽそりと囁いて
そうして、愛し合いながらも夜は更けていくのだろう。*]

【人】 教会の冒険者 ジェニー

――後日譚――

[失敗したとしても、三人なら立ち上がるのも早いだろう。
そう言われて、青年はとても嬉しそうに目を細めた。>>42]


 うん、そうだね。


[何もかもを偽って、一人で生きる必要はないのだ。
そう思える居場所を作ろうとしているルーナにも、
共に暮らそうとしてくれるアナトラにも、青年は感謝していた。]
(44) 2023/01/13(Fri) 23:48:47

【人】 教会の冒険者 ジェニー


[ルーナの体力が無尽蔵なのは、それはそう。
あれを基準に考えてはいけない。
というか、元々魔のアナトラにそう言わせるルーナとは、一体。]


 か……かっこいいって、いって、ほしいなあ……
 あ、でも。うん、ふりふりは着てもらったら喜ぶ。
 勿論。可愛い女の子によく似合うからね。


[ふりふりが好きなんですか?には真面目に頷いた。
青年は純粋に男として、可愛い恰好をした女の子が好きだ。
それがお姫様のようなアナトラならなおの事である。

だから、彼女が可愛らしい給仕服を着てくれたなら、
それはそれはもう、蕩けそうなほど喜んだに違いない。]*
(45) 2023/01/13(Fri) 23:49:03

【人】 教会の冒険者 ジェニー

――半陰陽は夢を見る――


[そうして。
教会の冒険者を静かに辞めて、開いた旅館であくせく働き始めた。

経営はうまくいかないこともあっただろうが、とても幸運な男が開いた旅館だ。ふりふりが似合う、とても美人な従業員だっている。それなりに恙なく過ごせていて、青年は旅館の仕事の合間に、料理を研究することが趣味になっていた。

一般的な人間の女の出産後生存率は低く、それを補うように、魔を受け入れた青年の肉体は少しずつ強化されてきている。
そのことを利用して、青年は休みの日にダンジョンに潜り、資金になる魔石以外に、貴重な薬草や食材となる肉を集める。
そうしてオリジナルの料理を作る日々を過ごしている。]
(46) 2023/01/13(Fri) 23:51:52

【人】 教会の冒険者 ジェニー

[衝動的に人を襲ってしまうから、
誰かと共に過ごすことができない。

そういう魔でも食べている間なら衝動が抑えられるような、
そんな料理を旅館で出して、
魔と人が少しでも憩うことができたなら。

天は、万人への赦しの間を用意しない。>>0:124
だから人の手で、小さくともそれを作れたらと。

信仰を捨てた青年は、そういう他愛もない、
けれども途方もない夢を抱えて、日々を生きている。]
(47) 2023/01/13(Fri) 23:52:01

【人】 教会の冒険者 ジェニー




[そうして、一度目の冬が来た。

めずらしくちらちらと夜空をちらつく雪を見かけて、青年は家の外に出ている。
見上げればそこに星はない。ただ、ふりつもる雪ばかりがある。

……母が死んだ日も、丁度こんな冬の日だった。
冬薔薇が静かに咲く、冷たい夜だった。]
(48) 2023/01/13(Fri) 23:52:44

【人】 教会の冒険者 ジェニー

 

 お母様。


[青年は空を見上げ、見えない星に手を組んで]


 …………ジェニーは。
 貴女の子どもは、幸せです。
 ひとりきりでは、ありませんから。
 

[そう、報告するように言って、祈りを捧げる。]
(49) 2023/01/13(Fri) 23:53:53

【人】 教会の冒険者 ジェニー

[それから黙って胸に、腹に手を添えた。
少し前から経血が止まった体を、静かに擦って]


 そろそろ、お前のお父様にも話さないとね。

 冬が過ぎて、春が来て、
 顔を見られるのは、秋になるだろうか。
 

 ……月が綺麗な季節に、生まれてくるといい。


[ぽつりと呟けば、胎の魔の紋が少しだけ光った、気がした。

……ああ、そろそろ、彼が帰ってくるのだろう。
青年は静かに笑って、そこでもう少し待つことにした。

家主に、「おかえり」を言う為に。**]
(50) 2023/01/13(Fri) 23:56:12