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人狼物語 三日月国


170 【身内RP村】海鳴神社の淡糸祭

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        気付きましたか
        
血を吸われると気持ちが良いでしょう?

        貴方の苦しむ声を聞きたかったのですが
        喜悦の声でも宜しいのですよ

 



  へぇ……?
  いい趣味してんな、褒められたもんじゃないけど
  俺をってところは褒めてもいいさ
  もし宵稚が……って考えるだけで
  俺は俺を許せなくなる


  でもせっかくだけど、俺は一途なんでな


  ……ぅ……ッッ 
はぁ…っ



  
[ 解放されれば脳に送られた快楽と
  血を失ったことによる貧血で
  頭がぼんやりと蕩そうになる。

  それでも俺は君の元へ行くことをやめない。
  今行くから、
  俺が行けば大丈夫だから

  隔てられていた
  膜が消える。

  それと同時に俺は駆け出して
  宵稚への元へ目指すんだ。 ]

 



  宵稚、宵稚
  大丈夫だよ、もう大丈夫

  俺がいるから
  俺がきたから

  大丈夫だ


[ 宵稚を後ろから抱きしめて
  彼の目を俺の手で覆い隠す。 ]

 



[ 意識がふらつく君を寝かせようとしたけれど
  君は大人しく横になってくれたかな。

  願いを聞き届ける。という声に
  俺は静かに視線を移した。 ]

 



  さて、まず初めに言っておくと
  
俺はアンタが嫌いだよ


  俺の大切な人を苦しめて傷つけてさ
  俺が許すと思う?

  
そんな奴に俺が願うわけがない


  俺が願うとしたら
  もう一人のヤツだ
  
あっちはあっちで怪しさMAXだけどな


 



  俺が昔に会ったこと思い出したよ
  ”糸”だろ
  このお祭りが
  淡糸祭って言われてるの俺は知ってるんだ。
  だから小さい俺でも覚えられた。
  その時は。だけどな。

  思い出せたから、何もかも。

 



  願う前に確認なんだけど
  俺が願うのは

  『 宵稚と彼の家族の”幸せ” 』

  どう? 抽象的でしょ
  ちなみに揚げ足取るなんてことはしないよな?


  代償に払うのは俺のこの先の幸福を全部
  足りなければ寿命でも血でも記憶でも渡せるけど

  俺は宵稚と一緒にいるって決めたから
  死ぬわけにはいかないし
  誰の眷属にもなる気はないよ

 



[ 鳴海の家、海鳴の血筋
  交渉に使えるかわからないけれど
  手札はまだある。
  けれどそれらを出す前に
  この願いが可能か不可か
  出来るのならば代償は足りるのか

  気付かれないように
  俺は相手の様子を伺うことにした。 ]**


 



  願うことなら自由ですよ
  わたくしは願いを叶えるだけ

  ですがその前に
  其方の領分にも関わることですから
  
さて、どうなさいましょう?**


 

[耿耿とした太陽とは違う、眩く管が、視線を泳ぐ。

そのどれもが、俺の耳に入って、
頭を、脳を、神経を張って行く度、
激痛と感情の並に痛哭する。

耳に入れる音を選ぶ様になっていた。
知りたい事しか、知りたくなかった。
俺の人生なんて『そんなもの』で、
望んだって得られないんだって。

ありふれた夢を抱いた学生時代と、
それが有耶無耶にされる大人の人生と。
ほんの少し、青く色づいた春で。
それで全部なんだって。]

 あっ…ぁ、……ぉ

 おれ、 おれの、
         俺の、  願い は


[もうそれ以上を望むべきじゃないって。
『声』が反芻する。願いを叶えると。




 ―――……でも、でもこの願いは――
]

[地に足が付いている筈なのに、
深く暗い海底のような寒さだと気づいたのは、

その体温を感じてからだった。]

 ………ぁ、
 かい と    ?

[耳には未だ管が通っている。
『それ』が映し出す様々な記憶は、
脳に直接映し出させるような心地がしたのに。

視界はまた暗くなって。けれどもその暗さは、
酷く酷く暖かくて――
…寧ろ、熱くて
]

[身体は横にはなりはしなかった。
──ただ、お前に背を預け、委ねていた。

うまく身体が動かない。
脳から垂れる管が、自分で抜けない
──抜きたい、と思わない、思えないんだ。



それでも、妖たちと
──海音の声はずっと聞こえて


 ……………………… 
]

 どう、と仰せられても

 落とし子の幸福はこの子・・・・達が願っていますし
 この子達・・・・なら、既に「幸せ」そうですし

 [ 片手を胸元まで掲げる
 二つの海月火が手の上で、踊っていた ]

 この子達も貴方も、
 勘違いをしているようですから申し上げますと
 「幸福」は我々妖ならず、神に祈るものでしょう

 私達が叶えらるるは願い──「欲の形」
 願う者にとっての幸福とは何でしょう

 それを、心得ていなくては叶えられません

 その落とし子が良い見本ではありませんか
 親が身を代償にし願いしところで
 叶えられしは下界の生のみ

 揚げ足もなにも
 『糸』がその支離滅裂な望みを叶えられるなら
 寧ろ叶える所を私は見てみたい所です

 何が支離滅裂かといえば、もう──

[『糸』をゆるりと見遣って、静かに微笑む
その後、人差し指をくるりと回せば]

 『ひ、ぁガ、あアアアああああ!!』


[『落とし子』の身体がのけぞり、
手の中に閉ざされた瞳孔を開ききって、
悲痛に叫ぶ声だけを漏らす

痛哭や嬌声を好ましく思うアレなら、
気に入りの坊ではないとはいえ、
人魚の悲鳴は中々良い余興になるだろうか]

 私達に軽く嬲られる事すら、
 貴方は許せないのでしょう?

 自覚がお有りではないのですか?
 ソレ・・こそ、貴方の「幸福」であり、
 「欲の形」そのものだと

 ですから、どう、と仰せられても

 私からすれば、それは交渉ですらない
 落とし子の幸福――
 例えば、『苦痛のない余生』を願うのならば
 貴方の『幸福』はほぼ無価値に等しいのですよ

 …どのみち、私は嫌われているようですし

[困った困ったと、肩を竦める仕草
けれども、少しも声に焦りも戸惑いもない
ただただ、楽しげに、海を揺蕩うように]

 ──『糸』が叶えるのならば、
 海鳴の坊の記憶を落とし子から奪って、

 否、寧ろ肉体を貰えばいいのでは?

 落とし子の身体で、別の魂が生きている
 それならソレにとっても幸福で
 坊にとっての絶望で―――

 
 
 
     ……… ふざけるな、よ


 
 

 [項垂れていた身体に力が戻る。

 抜けていた力を無理やり奮い立たせ、

 管の意志に逆らうように、腕を上げて。

 何も見えないようにと
 『嫌なもの』を覆っていた手を握って

 無理やり、引き剥がす。

 震える声は地の底から沸き立つような、
 自分でも驚くくらい、低い声だった]

 … ふざけるな、

 どいつも、こいつも、
 いつも、いつもいつも、いつも、
 何時もいつも如何なる時も

 俺が居ない、俺の聞こえない所で、
 いっつも、全部、決めやがって

 俺が、いつ、
 俺は不幸だなんて、いったんだよ

 苦しいよ、辛かったよ、
 リスカだってしたかったし
 酒と一緒に睡眠薬飲んだこともあったし
 いっそこの村に帰ってきた時
 身投げして死にてえなとすら思ったよ

 でも、それは『不幸』だからじゃねえ
 理不尽だったから、でもねえんだ

 作ってた歌が、届いてるかわからなくて
 孤独で押しつぶされそうだったから
 自分の心の弱さだって、わかってたんだよ

 心が弱いだけで、俺の人生は『普通』だった
 此の村にたまたま帰ってきて、
 海音に、久しぶりに会って。

 親父だって、おふくろだって、
 とんでもねえ姿になってたってさ、

 歌が届いてるってわかったんだ。



 『普通以上』に幸せだろうが…!!



 それをわけわかんねー野郎に『願って』さぁ
 俺の『もとから幸せな人生』を、

 否定してくれんなよ、………
なあ、海音

 
 

[凭れかかっていた身体を一度離して、
力の入らない身体を意地汚く這いずって、
振り返ってから、もう一度お前に縋る。

周りを見て──俺の事を見ているようで、
全く見ていないお前に、つい、叫んだ。]

 なんで、お前の幸せを代償に、
 俺が幸せになんなきゃいけねえんだよ

[湧き上がるのは、有り余る怒り。
こみ上げるのは、置いて行かれそうになる悲しみ。]

 ふざけんな。……ふざけんなよ

 俺だってお前が
 幸せでいて欲しいって
 思ってるに
 決まってるだろうが、

 一人で抱え込んでるのは、
 いつもてめえじゃねえか、
馬鹿野郎!!!

[ガリ、と、着物越しの太腿に爪を立てる。
ほぼ引っ掻いてるのと一緒だ。構わなかった。

そのまま立ち上がって、肩を掴んだ。
掴んで、叫んで──拳を振り上げる力はなかった。]

 俺はいつだってお前の言葉を聞いてるさ!!

 あんな奴らの盲言より、
 お前の言葉が一番迷うんだよ!!
 
 俺の歌が良いって、聞かせてって、
 それはお前の『願い』じゃねえのかよ、
 俺が歌は、お前の幸せにならねえのかよ!!

 バケモンに願ったら歌が聞けなくなるとか、
 ちったぁ考えたりしねえのかよ……!!

[両肩を大きく揺する。
どれだけ声を大きくすれば、
本当に「聞いて」くれるのか、
全然、遠慮とか、加減がわからなくて]

 いつも、いっつもさぁ!
 一人で全部終わらせようとすんなよ!!

 俺の【音】じゃなくて
 俺の、【言葉】を聞いてくれよ!!

 お前が幸せじゃなくて、どうして
 俺が幸せになれるって思ってんだよぉ…!!!


[ボタ、と、水泡──否。涙が浮いた。
肩を揺する力が抜けていく、震えてしまう]

 お前はいっつもそうだ!!

 ずっと一緒に居るって言いながら、消えるし
  「来た」って言いながら、離れるし
  死ぬわけにはいかないって言いながら
 平気で、自分の事を代償にしようとするし、

 大切って言っておきながら、
 気持ちは変わらないって言っておきながら、



 俺の気持ちは、知りたいって、言わない し

[わからない、わからない。
コイツに、どんな言葉を伝えたら、

俺の「幸せ」が、「願い」が、通じるのだろう。

どんな歌を歌ったって駄目だった。
どんな話をしたって、駄目だった。

何かを、伝えようとして、
何かを塞ぎ込んでるお前を知っている。

でも、そのこじ開け方がわからなかった。]