【人】 従者 ヨシュア…… 嫌な予感が当れば。 この教会で、これから とても、良くないことが起こります。 その前に、貴女は。 貴女のいるべき世界へ行って下さい。 [ 再び教会から去るように急かし、 ちらり、地下へ続く階段へ視線を送った後。 目線を戻し、射抜くような眼差しで エヴィ嬢の顔を見つめる。 ] (47) 2020/09/24(Thu) 13:42:15 |
【人】 従者 ヨシュアどうか、貴女の歩む道に。 貴女の信じる神の祝福があらんことを。 [ 交わした言葉は、それが最後。 そのまま、エヴィ嬢に背を向けて。 後は振り返ることなく、 日の届かぬ地下への道を、一人降りて行く。]* (48) 2020/09/24(Thu) 13:43:03 |
【人】 従者 ヨシュア…………。 [ 男の齢は25。 色恋とは無縁でも、女を知らぬわけではない。 ある程度は清められていただろう。 それでも。 抱き上げた拍子に漂ったかもしれない。 破瓜に伴う血の匂い。 常の鈴を転がす可憐な声は、掠れていて。 精を主張する、不愉快な臭いが鼻腔に纏わり付く。 それらは一切の慈悲もなく、 男に知らしめただろうか? ─── お前は間に合わなかったのだと。 …………例えそうでなくとも。 ぐったりと力のない姿を見れば、 無意識のうちに、ぎりと歯を噛みしめる。 しかし、直ぐに顎の力を緩めると、 一転して唇は、ゆったりとした微笑みを形作って。 ] (55) 2020/09/24(Thu) 14:49:04 |
【人】 従者 ヨシュアお疲れでしょう。 そのままお休み下さい。 [ 笑みが不得手な自分。 それでも今くらいは、安心させるような顔を 作れているといいと、そう願いながら。 ]* (56) 2020/09/24(Thu) 14:49:37 |
従者 ヨシュアは、メモを貼った。 (a12) 2020/09/24(Thu) 14:53:50 |
【人】 従者 ヨシュア[ さて、そのまま無事屋敷へ戻れただろうか。 邪魔立てする者がいれば、 腰に差した剣で、容赦も慈悲もなく切り捨てよう。 屋敷に着けば、お嬢様をベッドに寝かせ、 医者とメイドを呼ぶ。 後のことは彼らに任せたなら、 すぐに旦那様への謁見を願う。 望むのは、ただ一つ。 ] (57) 2020/09/24(Thu) 15:06:58 |
【人】 従者 ヨシュア私から従者の任を解いて下さい。 [ 行く当てのない子供を拾い 育ててくれた、大恩ある人へ。 その決別を、乞う。 お嬢様を辱め、傷付けた輩。 直接手を下したのは、誰なのか。 そんなことはどうでもいい。 ] あの教会に、聖職者はおりません。 いるのは人の皮を被った、醜い畜生です。 (58) 2020/09/24(Thu) 15:07:13 |
【人】 従者 ヨシュア[ 首を刎ねない理由はどこにもない。 訴える眸は、暗く強い光を宿し。 とはいえ、仮にも神父の位を持つ相手。 旦那様やお嬢様に迷惑はかけられない。 やるのは、ハイアーム家の従者ではなく ただのヨシュアだ。 ] (59) 2020/09/24(Thu) 15:07:26 |
従者 ヨシュアは、メモを貼った。 (a17) 2020/09/24(Thu) 19:20:42 |
公爵家長男 ヨシュアは、メモを貼った。 (a27) 2020/09/25(Fri) 11:01:25 |
【人】 ヨシュア[ 確たる証拠も得られないまま、 地位ある者を討てば。 自分は絞首台へと上がるだろう。 かと言って、証拠を集め、事が世間に公になれば アメリア様の身に起こった事も、白日の元に晒される。 被害者、加害者は関係ない。 傷物となった令嬢に、幸せな縁談は訪れない。 ならば事は、全て闇のままで葬る。 贖いは、元凶である神父と、 お嬢様を救えなかった自身の命によって。 この国で出会った、縁のある者達。 彼らとも今生の別れとなるかもしれない。 その覚悟は、既にできていた。 ] (117) 2020/09/25(Fri) 11:37:25 |
【人】 ヨシュア[ そうして、旦那様と別れ、ただのヨシュアに舞い戻り。 一振りの剣と共に、教会に向かえば、 何やら施設内の様子がおかしい。 自身の侵入が露呈したのかと思えばそうでもなく。 耳を澄ませれば、ありがたくない報せ。 自身が討つべき相手。 神父の行方が、昨夜から知れないらしい。 …… やれ、面倒なことになった。 眸の奥の剣呑な光と共に、嘆息する。 ] (118) 2020/09/25(Fri) 11:37:49 |
【人】 ヨシュア[ 昨夜の捕物を知らぬ身。 さて、どこを探したものか、思案する。 務めをサボり、酒や女にうつつを抜かす、 生臭坊主である可能性も否めないが ─── ……あの豚とて、コンセールカリヨンの生まれ。 音楽に何らかの思い入れがあるのかもしれない。 ならばコンペの会場に? 可能性が低いのは承知の上。 音楽家達の晴れ舞台を、血で汚すつもりはないが それでも身柄くらいは確保したい。 そこまで考えて、男は険しい目つきのまま あれほど忌避していた、コンペ会場へ向かう。 ]** (119) 2020/09/25(Fri) 11:40:20 |
ヨシュアは、メモを貼った。 (a28) 2020/09/25(Fri) 11:46:30 |
【人】 ヨシュア[ 神父はコンペ会場にいるのでは?>>119 そう思ったのは、心当たりをあらかた潰した後。 しかし依然として行方は不明なまま。 男は最後の候補地へ向かう。 気付けば、空は茜色に染まり始め。>>110 プログラムも終わりに近い頃。 もしや、身の危険を感じて遠くへ逃げたのか? 焦燥感を抱きつつ、一縷の望みを託し 今日の会場である、大ホールの戸を開く。 …… 遠目に見えるのは、 メイレン・シュレグマーだろうか? 彼女や奏者達の邪魔にならぬよう 目立たぬホールの片隅に立つと。 音楽を楽しむとは程遠い、鋭い視線を、 憎き獲物を求めて彷徨わせた。 ] (128) 2020/09/25(Fri) 15:23:37 |
【人】 ヨシュア[ ─── 次のプログラムが始まった。 そんなこの神聖な場に相応しくない男の耳を、 音の濁流が、激しく打ち鳴らす。 洗練された音の色は空気を揺るがし、 人々の心をも叩いて行く。 二度と歌うまいと誓った。 その日から、音楽は忌避するものだった。 …… 離れていたからこそ、 久方ぶりに触れるそれにひどく圧倒され。 息を飲むと、暫しその場に佇んでいた。 ]** (129) 2020/09/25(Fri) 15:25:04 |
ヨシュアは、メモを貼った。 (a31) 2020/09/25(Fri) 15:28:44 |
ヨシュアは、メモを貼った。 (a37) 2020/09/25(Fri) 19:34:52 |
【人】 ヨシュア── 回想、花屋 ── [ よく手入れのされたソファに腰をかけると。 店内の様子がよく見えた。 自分は、花にはあまり詳しくないが、 店内を飾る色彩豊かな花々は、 どれも瑞々しくて美しい。 だが何よりも目を引いたのは、 どう言った手順なのか、男には珍紛漢紛な動きで たちどころに花束を編む、女主人の細い指。 ] (173) 2020/09/26(Sat) 7:58:06 |
【人】 ヨシュア[ 男に花の声は聞こえない。>>156 だから、メルーシュ嬢の笑みの意味はわからない。 単純に、心地の良いものと受け取って この穏やかで美しい時間を楽しんだ。 ] …… 私に、ですか? [ 差し出されたのは、二つの花束。 驚いたように、ぱちりを眸を瞬かせる。 お嬢様宛の花束は、期待に違わぬ出来栄え。>>157 それどころか、毎回期待を軽々越えていく。 しかし今の視線は、白い花束の方へ向けられて。 ] ………… 似合いますか? [ 男の認識では、美しく繊細な花束は、 同様の性質を持つ女性達にふさわしいもので。 無骨な自分とは似つかわしくはないのでは、と。 否定の言葉を期待しながら尋ね、 花束を受け取ると。 胸元でそっと白いコスモスの花弁を揺らした。 ]** (174) 2020/09/26(Sat) 8:00:39 |
【人】 ヨシュア[ ホールからは見えない空は、それでも。 茜から藍へとゆっくりと時の流れを示して行く。 それはコンペも終わりを迎えようと言う頃。 あろうことか、憎き男を追い求める目を止めて。 残りの2つの曲に聞き入ってしまった。 これから追加で飛び入りを募る可能性もある。 再び音によってこの場に縫い止められる前に。 歩み出そうとした足は、 今度は言葉で制止される。 ] (178) 2020/09/26(Sat) 8:40:14 |
【人】 ヨシュア…… お前は。 [ 随分探しましたと苦く笑うのは、 ハイアーム家の者だった。 今の自分とは関わりがないはずの人間。 なので会話は、視線を合わさないままで。 ] ………… 神父が? [ 果たすべき事のため、凪のようにと努めていた心に。 その知らせは、それでも小さく波を立てた。 つい先程、旦那様の元へ入った情報。 公にか、内密かは定かではないが。 神父が捕らえられ、王の裁きを受けると言う。>>81 ] …… そう、か。 [ 何とか、その一言だけ絞り出す。 敵討ちを果たせぬまま怨敵は、 自分の手の届かぬところに行ってしまったのだと そう理解して。 ] (179) 2020/09/26(Sat) 8:42:43 |
【人】 ヨシュア滑稽だな、俺は。 [ 務めを果たした使いの者を見送りながら。 自嘲するように笑う。 従者の立場を捨て、仇討ちだけを求めた結果。 結局何も果たせぬまま、お嬢様も救えない。 先ほどまでの憎悪に満ちた心を、今。 虚無が支配する。 ] (180) 2020/09/26(Sat) 8:43:37 |
【人】 ヨシュア傷によく効く薬です。 どうか、貴女の為に使って下さい。 [ 言葉と共に近付き、懐から取り出したそれを手渡す。 今度は、伝える言葉を間違えないように。>>1:111 さようなら、エヴィ嬢。 別れの言葉と共に、小さく笑うと。 これからの彼女の未来を象徴するような、 賑やかな子供の笑い声からそっと背を向ける。 するべき事は見出せぬとも、 してはならぬ事は、愚かな自分とて理解している。 直接神父に手を下す事は叶わぬとも。 神聖なるコンペの場に、 殺意と憎しみという感情をもたらした自分は、 コンセールカリヨン。 この美しい音楽の都に相応しくない、咎人だと。 ] (182) 2020/09/26(Sat) 8:48:41 |
【人】 ヨシュア[ 罰を求めるように彷徨わせた視線は ある一点でピタリと止まる。 その先には、 あのメイレン・シュレグマーの姿があった。 ]** (183) 2020/09/26(Sat) 8:48:45 |
ヨシュアは、メモを貼った。 (a46) 2020/09/26(Sat) 8:54:09 |
【人】 ヨシュア[ ただ、それこそが甘えだったのだろう。 今、彼女の目は、真っ直ぐに 音楽の方を向いて ───。 …… このような雑事で、 煩わせるわけにはいかない。 誰よりもこの国と音楽を愛する人。 終ぞ言葉を交わす事なく、ただ尊敬の念だけを胸に。 もうこちらを見ていないだろう彼女に会釈をして。 コンペの結果を待つ事なく 宮廷を後にする。 ] (189) 2020/09/26(Sat) 11:18:33 |
【人】 ヨシュア[ 暫くして訪れたのは、道外れにある花屋。 顔馴染みの主人はそこにいただろうか? いたのなら、花束の注文を一つ。 「 長く、この国を離れる事になりまして。 別れの花束を一つお願いします。 」 そうリクエストして、完成した品を。 そのままメルーシュ嬢に手渡すだろう。 …… 今までお世話になりました、と。 ] (191) 2020/09/26(Sat) 11:19:26 |
(a49) 2020/09/26(Sat) 11:23:09 |
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