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【人】 警部補 葛西― ・・・ ― おい、ロバート。 飯買ってきたぞ。 [そう、あれは張り込みの最中に、自分が彼に昼ご飯を買ってきていたところだったのだ。 ロバートのところにスマホもトランシーバーも置いて小銭だけをもって出かけ。 おにぎり1つと菓子パン3つ、タンタンメンを1つ持って歩いていて……] お前、どれ食べる? 総菜パンはカレーパンに、焼きそばパン買ったけど。 [コンビニの袋から物を取り出しロバートに見せて、そして……。 ああ、ひどく色々と曖昧だ*] (0) 2020/02/09(Sun) 22:54:57 |
【人】 警部補 葛西[カレーパンを望んだ後輩……?にそれを渡そうとしたら、指が触れ合い、ロバートがそれを落とす>>1] おい、大丈夫か……? [ロバートの顔は真っ青だ。いや、きっと自分も同じように何かひきつった顔をしていたかもしれないのだけれど。 目の前の後輩が。なぜか淫らな吐息を吐いて自分を求めている様を連想して。 やべえな……俺、欲求不満かな。 でも。 単なる欲求不満なら、目の前にいる男の後輩に対しておかしくなるのではなく、空想でも妄想でもいいから、女の子を抱きたい、という風になるのは変だろう。 明らかに自分が求めているのは、この側にいすぎて匂いすら嗅ぎなれている存在なのだから] (4) 2020/02/09(Sun) 23:42:31 |
【人】 警部補 葛西 はは、しっかりしろな。 奴を見逃すなよ? [ロバートは、腹が減っているだろうに、買ってきたパンに手すら付けずに、なぜかタバコを取り出して吸い始めた。 ロバートがタバコを吸うのなんて初めて見たし、たばこを吸っているのすら知らなかった。 知らない後輩の一面。 オレハ ろばーとノ 他ノ顔ヲ知ッテイル…… ずくっと何か黒い感情に似たものが自分の中を揺り動かす。 知らないはずのロバートの顔が知っているようで、思いだせない] お前、タバコ吸ってたんだな。 体に悪いからやめたほうがいいぜ [それに、その、どこか寂しそうな顔は、お前に似合わない。 細く煙を吐くロバートをじっと見た。 早く食べないとタンタンメンが伸びてしまう。 そう思うけれど、ロバートが気になって食事ができない] (5) 2020/02/09(Sun) 23:43:09 |
【人】 警部補 葛西 男の咥えタバコは乳離れできてない証拠なんだぜ。 そんなに口寂しいなら、他ので埋めたほうが健康にいいんじゃないのか? 例えば……キス、するとか、さ。 [どこか気まずくて、なんとなく漂う重い空気を変えたくて。 ことさら軽い調子で言ってしまう。 自分の本音と、本心と] キスしてやろうか? [なーんて、仕事中だってな、と自分で笑うが、仕事中じゃなければいいのかと言われたら返事に詰まってしまいそうだ*] (6) 2020/02/09(Sun) 23:43:45 |
【人】 警部補 葛西[聞こえたのは、センパイ“が”いい、という言葉。 それはどういう意味なのだろう。 自分を選んでくれたというのか。 それとも、慰める相手として選ぶなら、自分でよかったという意味だろうか。 分からず、でもそれを聞き直すこともできなくて、二人で無言を重ねるだけだ。 ロバートはいつもよく話すのに、今日はなぜか言葉がない。 それが気になりつつも、先ほどの約束もあるし……いや、約束は脇に置いておくにしても、どこか様子がおかしいのは事実だ。 だから、一人で放置しておくのはできない。 ……。 彼を一人にしておけなかったのは、なんだった? ああ、なぜか、混乱している] (13) 2020/02/10(Mon) 23:04:14 |
【人】 警部補 葛西[本部に報告をするのにさほど時間はかからない。 直帰でもよかったのではないかと思うほどの進捗のなさだったから。 しかし、ちょうどその仕事終わりに歩くのが、自分の頭を冷やすちょうどいい時間だったかもしれない。 手早く報告を済ませてタイムカードを押せば──。 自分たち二人は、職場の同僚であり、先輩後輩という関係ではなくなる] ……もう外は暗いな。 なんか食って帰るか? [帰る?どこに。 ロバートはどうせ独身寮だろう。 選択肢など1つしかなくなるが、自分の家に連れ込むにはまだ、“彼との関係は希薄なはずだ”。 建物から出た途端にロバートの腕を掴んで、夜の街へと歩いていく。 これなら、誰かに見られたとしても、またロバートが何か叱られるようなことをして、葛西に連行されているよと思われるくらいだろう。 ただ、触れ合う肌に、緊張しているのは自分だけだ。 手汗をかいているようなのは、暑いから] (14) 2020/02/10(Mon) 23:04:45 |
【人】 警部補 葛西……いや、飯は後にしてくれ。後で考えるから。 [腹が減っているなら、これでも食ってろと、ロバートを掴んでいないほうの手で胸ポケットから、いつも持ち歩いているフリスクを出すと彼に箱ごと渡す。 虫押さえになるかどうかは知らないが。 色々考えてはいたが、面倒になって自宅の方へと足を向けた。 独身では寮に住まなければならないが、近隣に持ち家がある場合はそれが免除になる。 親から家を相続していたため寮に住まずにはいたが、今はそれがラッキーだったようだ] 散らかってるけど、気にするな。 [いきなり先輩に家に連れ込まれて、気にしないもなにもないだろうな、と自分でツッコミを入れたくなったが。 さぁ、彼とどう話せばいいかわからない*] (15) 2020/02/10(Mon) 23:04:59 |
【人】 警部補 葛西[スリッパを出してロバートを中に招く。 二階建ての一軒家。二階がプライベートルームで一階がリビングとダイニングとキッチンがある。 両親がまだ生きていた頃からあるダイニングのソファーにロバートを座らせると自分はキッチンに行って、茶となにか茶菓子になりそうなものと冷蔵庫を漁るが、酒のつまみくらいしかないのが色気がない] どうぞ……。 どうした? [お茶のペットボトルをもってきて、ロバートの前に置いていたが、ロバートがなにかそわそわした素振りをしながら話しかけてきた] (22) 2020/02/10(Mon) 23:52:35 |
【人】 警部補 葛西変……? [胸を押さえながら話す後輩に、自分も彼の前のソファに座りながら、組んだ手の甲に顎をのせて考えるようなポーズをとる] そうだな……変だ。 [そういうと、おもむろに立ち上がる。潤んだ目が自分を見つめている。 不安そうに呟く彼を見返して、そしてぎゅっと抱きしめた] どうだ? ……ほら、おかしいよ。おかしいだろ? [そういうと、ロバートから体を離して、鼻がぶつかるかと思うくらいまで顔を寄せる。 先ほど渡したフリスクのせいか、彼からはタバコではなく爽やかなミントの匂いがした。 別にそういうつもりで渡したわけではなかったのだけれど] (23) 2020/02/10(Mon) 23:52:54 |
【人】 警部補 葛西 俺はそれだけじゃおさまらないのに。 お前はキスやハグだけでいいのか? [そんなのはずるいし、変だ。 ロバートをソファの背もたれに押し付けるようにして、彼の目に指先を突っ込む素振りをする。 そうすると人は反射で目を閉じるから、そのまま彼の目を片手で覆い隠して、唇を奪った。 先ほどの軽く触れるだけではなく、舌をからめ、もっと深くしていく大人のキスだ。 そして、あぁ、となにかに納得する。 間違いない、と。 欲しかったのは、これだ、と*] (24) 2020/02/10(Mon) 23:53:19 |
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