平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a12) 2020/09/20(Sun) 7:12:47 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─回想・2年前 路地─ ────あら? [あれは春のこと、伯爵家に嫁いだ 3番目の妹の元へ会いに行くためのお忍び道中。>>40 その途中で訪れた先に細い路地を見つけた。>>12 少し離れたところにある賑やかな通りの雰囲気は 一変して静寂を感じさせる場所だったわ。] ねえ、ファリー。 この路地……少し歩いてみない? [お忍び中なのでメイドのファラリスはファリー、 私はメイと互いに呼び合って>>33 道中色々と巡っておりましたの。 最初はファラリスが何かあったら危ないと言ったものの 午後になる直前でまだ十分日は高いこと、 あの手帳>>47に加え護身術は十分に学んでいることから 私達は細い路地へと足を運び入れて、何があるか探してみたの。] (61) 2020/09/20(Sun) 10:58:59 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[路地を歩いて行くと、 目を引いたのは一軒の花屋。>>12 まるで一目からひっそりと隠れるかのように そこへ佇む花屋へ気付けば足は自然と伸びていた。] ごめんくださいましー。 [周辺地域のおばちゃまの振りをして そっとお店に入ろうとしたのだけど 40代と50代の婦人達が名前を呼び合いながら 入る姿はおばちゃまらしく、ちゃんと演技出来てたかしら? 薄い赤紫の長袖ワンピースを纏い 細い金縁の伊達眼鏡を付けた私と ベージュのパンツスーツを纏ったファラリス。 私はいつもの髪型で髪色が白髪の鬘を、 ファラリスはいつも纏めている髪を ポニーテールに結って ベージュのフラットヒールパンプスを履いた そんな状態だったわ。] (62) 2020/09/20(Sun) 10:59:20 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン まあ! [お店に近づき、まず驚いたのは 花を始めとする植物達の様子が 他と違い生き生きとしてるかのように見えたこと。>>12 まるで愛情をたっぷり受けて育ったみたい。] あなたお店の方? 此処のお花達とても幸せそうなのね! [生命力あふれる輝かしさをどう表現したらいいか 一寸迷って、出た言葉がこれだったのよ。] (63) 2020/09/20(Sun) 10:59:38 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ねえ、少しこのお花達を 見て回っても良いかしら? [そう言って店の方と思われる方にお声を掛け>>12 許可を貰えたらゆっくりと、しかし弾むような足取りで 店先のお花達を眺めていったの。] (いい、いい────素敵だわ!) [よく観察すれば、蝋のように艶々した葉もあれば 艶消しの加工を施したかのように 光沢が抑えられた葉も見つけられた。 お水をやった後なのか、白いマーガレットの花弁に 磨かれた水晶玉のように透明の露達には 花々の赤や黄色、橙に桃色がまるでモザイク絵画のように 点々と映し出されていて、そこに一種の趣を感じたの。] (64) 2020/09/20(Sun) 10:59:57 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[嗚呼、この景色を見ているだけで 新たな旋律が浮かび上がってきそう! でも、その次に思い浮かんだのは……妹の顔。>>40] ねえ、あなた。 誕生日祝いに向いた小さな花束は作れる? 大きくなくていいの、 ほっそりと小振りな感じで──出来る? 出来れば橙と黄色の配色で 選ぶ花は専門家であるあなたにお任せするわ。 「楽器のことは楽器屋に聞け」って言うでしょう? [この国の諺で何事に於いても、 その道の専門家に任せなさいという意味を持つ言葉。] (65) 2020/09/20(Sun) 11:00:16 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 嫁いだ妹の誕生日がもうすぐなんだけど、 今年こそ当日にお祝い出来る!と思ったら ひょんなことから行けなくなっちゃって。 [そう、本来であれば他国の王族の方が来て 歓迎式典が今日行われていたはずなのだけど 相手国の異常気象で日程に遅れが生じ、 式典が妹の誕生日当日に被ってしまった。>>40] 妹とは長年会えてないし、私ももう歳だもの。 体が動くうちに会いに行こうと思って 今日は外に出てみたの。 (66) 2020/09/20(Sun) 11:00:58 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ふふふ、ごめんなさいね。 おばあちゃんの長話聞かせちゃって。 お店の方もご予定とかあるでしょう? だから、難しければ無理して作らなくても大丈夫よ。 [無茶振りをしてる自覚は十分あったから 無理だと言われれば笑って礼を告げ、 お店を後にしてまたいつか此処に来ようと考えながら にっこり穏やかに笑って相手にそう告げた。]** (67) 2020/09/20(Sun) 11:01:12 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a13) 2020/09/20(Sun) 11:06:14 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─回想・教会─ [あれはいつ頃のことか、定かではございませんが…… 私の記憶が正しければ3年程前でしょうか?>>68 私は国と宮廷楽長の命により、オルガン奏者と パイプオルガン奏者……バイオリン奏者に ビオラ、コントラバスの奏者……歌劇歌手…… 合計紳士7名淑女3名の宮廷楽士団として 神へ音楽を捧げる巡業のため 国中を何箇所も回っていた時のことでした。] (71) 2020/09/20(Sun) 13:19:54 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[一箇所巡り、また一箇所巡っては 次の場所へと旅立つ巡業の日々。>>68 最後に巡った場所がと或る町外れの 小さな教会でございました。>>9 宮廷音楽長は国の命により、国内を巡業して 神へ音楽を捧げている旨と国書を広げて>>68 この教会にも通達が行ってるはずだということ。 教会で音楽を捧げさせて貰えないかという話を 神父様に交渉を持ちかけたのでありました。>>69 当時御年30だったはずの宮廷楽長が若いながらも 冷静に理路整然とお話しされていたことは 朧げながらに覚えております。] (72) 2020/09/20(Sun) 13:20:31 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[やがて話は移り、音楽祭の話となった時>>68 私の目には花瓶の水を変えようとした(しているように見えた) 一人の少女と思しき存在を見つけました。] (お手伝いをしているのね、偉いわ) [そう思い、相手へ微笑み掛けたのですが>>68 視線を上げることを許されてないと知らない私は 花瓶の水を替えるのに集中しているのだと 勘違いしたまま、 神父様 とお話を進めたのです。] (73) 2020/09/20(Sun) 13:20:57 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 申し遅れました。 私、平台奏者でメニュレー男爵が長女 メイレン・シュレグマーと申します。 [ 神父様 に向かって自己紹介し、軽くカーテシーをお披露目して 私は本題へと切り出しました。] 実は私、毎年秋に開催されますコンペで 宮廷楽士様同様……末席ではございますが、 審査員のお役目を与えられておりますの。 この巡業にはもう一つの目的がございまして それは「音楽の才能を持つ者を探し出す」 ことにございます。 (74) 2020/09/20(Sun) 13:21:24 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン この国では神父様も恐らくご存知の通り 音楽を愛する者が多く、 音楽により才覚を現したいという者が 数多く存在いたします。 [嗚呼、いつものように才能のこととなると 心が滾ってしまいそうになるのを何とか抑え、 数度深呼吸をして 神父様 の方へ顔を向けたのでありました。]ですが、私達は同時に音楽に才ある者を見つけ出し 望むのであれば適切な環境と教育を与え、 その才能を伸ばし育てたいという願いがあるのです。 (75) 2020/09/20(Sun) 13:21:52 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 老若男女貴賎関係無く 世に出ていない才能を 数多く見つけ出したいのは山々なのですが、 私達が自力で才ある者を探し出すのにも 限界はございます。 [無意識に宮廷楽士の腕章に手をやり>>28 引きちぎれそうなほどに強く掴んで、 神父様 に頭を下げて] (76) 2020/09/20(Sun) 13:22:37 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 神父様、貴方様がご存知の方々や 近隣に住まう方々など…… その中で音楽の才に秀でた者を どなたかご存知ではありませんか? 歌でも、楽器でも作曲でも何でも構いません。 「この人こそは!」というお心当たりがございましたら 些細なことでも構いませんわ。 私達には情報が必要なのです。 [そう、宮廷及び国内や国外を巡っても 才ある人々を見つけ出すには限界があり、 当時こうして現地に住まう方に聞き込んで 地道に情報を集めていたのでございました。 ────あの時、私達はどんな答えを得られたのでしょうか。] (77) 2020/09/20(Sun) 13:23:27 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[それはまさしく、私が何より嫌う 「環境と周囲の人間が 一人の才能を押しつぶす」 ことそのものだと 憤ること間違いなしの出来事です!! 決してあってはならない、 引き起こしてはならないと考えた────>>48] (80) 2020/09/20(Sun) 13:26:07 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[その後、宮廷に戻った宮廷楽長は 引き続き地道に地方の貴族達やご自身の人脈、 弟子や調査員等を派遣して 才ある者の情報を各地から片っ端に集め 私もお忍びで街や地方を巡りながら 時折情報を引き出してはおりましたが その結果は──今、実っているかと問われれば…………]** (83) 2020/09/20(Sun) 13:27:57 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a14) 2020/09/20(Sun) 13:38:50 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a15) 2020/09/20(Sun) 14:01:02 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a16) 2020/09/20(Sun) 14:32:35 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─宮廷・宴の場 壁際─ さて、と。いよいよね。 そろそろ明日の支度始めましょ。 [コンペまで時が近づいたのを悟り、 宴の場を退いて準備をしようとファラリスに声を掛けました。] 審査員は決まりにより、宴が始まると 事前に出場者へ声を掛けたり街へ出たりして こちらから積極的に接触を図ろうとするのは 禁止ですものね……。 [不正防止のため理解出来るとはいえ、 街などの様子を見ることが出来ないのは少々残念ですわ。 宮廷で宴が繰り広げられるこの時、 外ではどんな景色でどんな人々がどんな様子でいるのか。 どんな才能が紛れ込んでいるのか。 この目で見たいと思った時も幾許かはございますもの。] (107) 2020/09/20(Sun) 23:34:43 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[明日からコンペが始まれば 私たち審査員は出場者に向き合う位置で 横並びに席に座り音楽に耳を傾け…… 審査のお勤めが始まります。 出場者から見て私は一番右端、 夜空のような藍色のドレスと腕章を着用して 皆様と対峙する形になることでしょう。 なお左端には楽士を束ねる宮廷楽長がいらっしゃいますわ。] じゃ、行きましょうか。 [審査員は宮廷にコンペ会場に向かうまでに滞在する 控え室なるものが存在し、そこで準備を整え 翌日審査員席まで移動をする決まりが定められておりますの。] (108) 2020/09/20(Sun) 23:35:03 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[誰が、どのような順番で演奏するのか。 何を演奏するかは審査員の私達も 当日までは知らされることは全くございません。 それもまた一つの楽しみというもの。 審査員には今年も王族の方々始め、 各専門分野の楽士の中でも熟練の者達が 出場者達を見極めることになるのでしょう。 ひょんなことで何かしらが起きることさえ無ければ] ────嗚呼、楽しみね!! [控え室に入った途端、 その顔が大いににやけてしまったけれど 控え室に入るまで我慢出来ただけでも良しとしましょ!!]* (109) 2020/09/20(Sun) 23:35:43 |
(a25) 2020/09/20(Sun) 23:38:05 |
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