167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
| 【街中】 活気溢れるこの場では老若男女問わず多くの民衆が行き来する。 祭りを楽しむ者達は、裏でひとつの命が消えようとも気づきはしないのだろう。 そんな様子を眺めるように路地裏に通ずる道の近くに立つ女の姿がある。 普段とは違い髪を束ね、カジュアルな服装で身を包んでいれば。 祭りを楽しむようには見えずとも民衆に紛れはするはずだ。 いつも通りでも問題は無いが、出来る限り警戒されないように。 勿論、いつでも動けるように武器等も忘れずに。 (3) 2022/08/12(Fri) 13:48:22 |
「内も外も関係ねえ」
「おっさんの仇は片っ端から潰してやる」
俯く視界に、磨かれた革靴のつま先が映る。
こうしたところからつい、相手を値踏みしてしまうのは仕事柄のこと。
けれど、降り落ちる声には覚えがあるから、そんなものは意味のないことだった。
視線を上げる。
金色の髪の隙間から。翠の目があなたを見る。
そのやわらかな笑みのようにはいかず――それでも少年は、すこしだけ口角を上げた。笑ったのだ。
「……迷子じゃない」
「祭りとか言ったっけ、……こういう感じに慣れないだけ」
「あんたこそまたおれみたいなのに構って、ほんと、物好きだな」
廃倉庫に、硬く無機質な音が響く。
メンテナンスの為に分解された拳銃が、
汚れを除去され、注油を受け、また組み立てられていく音。
元は実に正義感溢れる巡査の相棒だったもの。
それが今となっては無造作に人間を手に掛ける輩の元にある。
何とも哀れなものだ。
「───全ては都合の良い幻聴だ」
カシャン。
最後にマガジンがセットされて、それきり静かになった。
| 【街中】 >>7 ツィオ様 大袈裟とも言える 反応は他の者であれば何か返したのかもしれないが。 女は視線を向けた後、挨拶のように軽く頭を下げるのみでそれ以上の動きは見せない。 自然と隣に立つ様子にも大して表情の変化もなく、小首を傾げて口を開く。 「…マウロ様 は、ここには来ません、が」 どうやら貴方が上司を探して己に近づいたのだと判断したらしい。 次いで、口説きのように紡がれる言葉には何を言うべきかと暫し思考する。 もしかすると 上司の元で働く以上、度々このような出来事は訪れていたのかもしれない。 それでもいまだ慣れることなく、こうして悩むように考える時間がある訳だが。 「……今日 は、誰かに会う予定は ありません。 その場合は、ツィオ様はここから離れられないことに なりますが」 傾げた首は更に傾き、束ねられた長い髪は尻尾のように背中で揺れるだろう。 (27) 2022/08/12(Fri) 23:34:39 |
見上げる視線には目を細めて返す。それから隣に並んだ。立ち去る気はないらしい。
「そう? それならよかった」
「マンマとはぐれた仔猫のような顔をしているんだもの。余計なお世話だったかな?」
覗き込むように首を傾げてまたはにかむ。いつもの様子だった。この男はいつだって君に対して、子どもにするように接する。
実際子どもではあるのだけど、年相応より幼い対応に思える────君がどう受けとっているかは定かではないが。
「うん。確かに賑やかだ。逆に裏通りは静かなものだよ、みんな出払ってしまって」
「君はどうしたの。散歩? お使い? 仕事かな。それとも遊びに?」
「遊びに来たならやっぱり一人はいただけないな。保護者が必要だろう? 付き合うよ、どこに行きたい?」
元よりおしゃべりなこの男は、君といる時一層饒舌になる。強引というか、お節介というのも正しいかもしれない。とにかく気にかけている、世話を焼きたい。そんな様子が伺えるはずだ。……やっぱり、当人である君がどう受けとっているかは分からないけれど。
アソシエーテの女に拾われただけの子どもである君は、組織の末端も末端だ。ファミリーの人間が多く集まる場に顔を出すことなんてないだろう。この男がほかの人間にどう接するかなんて、きっと知らない。
いつも通りの子供扱いだ。少年はひとつ息をつく。
けれどこちらも、背を向けるようなことはない。
「……いい、声がかかるのはありがたいことだし」
他にいくらでもいる中で自分がこう構われるのは、やはりよくわからないけれど。
あなたはそういう人物なのだろうと少年は思っている。
他にいくらでもいるのだから、自分が特別だとは到底思えない。
「今は散歩。仕事したってべつにいいけど」
「……どこ行きたいとか、何したいとか。
それもよくわからない」
「こういうの、……初めて見た、から」
流れる人波へ視線を向ける。
誰も彼も、何がそんなに楽しいのだろう。
少年は、祭りも知らないようだった。
| 【街中】 >>28 ツィオ様 問われた言葉には素直に頷いた。実際間違いとも言えないのだろう。 女は今もそう考えているし、己を目的に会いに来る理由など思いつきもしない。 「…視察 です。何か見つかればいいと、思いまして」 加えて、捜しモノが見つかればいいと考えての行動だ。 残念ながら今はまだどちらも確認出来ていないが。 「…いえ。マウロ様は、お忙しい方ですから。 ラウラばかりに お時間を割いていられません」 それから、己よりも彼の機嫌をよく知るのは貴方達だろうと。 相変わらずスラスラと紡がれる口説きのような言葉には答えに迷いながらそう思考する。 食事は……まだだった。首を横に振り、腹部付近を軽く押さえて。 一人でいるとどうにも食事を忘れがちになる。 (37) 2022/08/13(Sat) 10:44:45 |
君とは頭一つ程度慎重に差があるから、ただ立っていては表情が伺いにくい。普通に並ぶとつむじばかりが見えるのもあって、実際はそんなことないのだろうけど、少しいじけたように映る。
「そう。そうか」
ふむ、と指の腹が顎を撫ぜる。
通りの右から左へと視線を移す。人の流れやら年齢層、手に持った何がしかを眺めて。
「甘いものは好き?」
「少し歩いたところに美味しそうなジェラートの屋台が出ていてね。気になってたんだ」
「君と行ければ嬉しいんだけどな」
少年にはきっと欠落があって、けれど、最初からないものを『ない』と気付くことは難しい。
だから、年相応の楽しみをよく知らないままここまで来てしまった。
少年はついと視線を上げ、あなたを見た。
ああ、気を遣わせた。それはわかる。
それでも、どういう顔をすればいいのかわからない。
あなたが何か買い与えようとするときも、これは決まって同じ顔をする。
媚と身体を売るのなら、甘えればいいものを。
「……ん」
「あんまり食べないけど、嫌いじゃない」
「いいよ、行こう」
どうしたって、口が巧くないのだ。
| 【街中】 >>41 ツィオ様 「…真面目……、」 何かを考えるようにエメラルドにも似た貴方の双眸を見つめる。 少しして、首が小さく傾いて、ひとつ頷いた。 何かに納得する仕草ではあるが、今の流れから何に納得したのかなど理解はし難い。 「…マウロ様は、ツィオ様とリカルド様がお好きですから。 それに……。………、…いえ、わかり ました」 言葉の途中、伝えようとしたそれは飲み込んで。 これといって好みなものや食べたいものがあるわけではないが、素直に頷いて誘いに乗ることにした。 (51) 2022/08/13(Sat) 20:20:59 |
| ラウラは、束ねた髪を揺らしながら周囲のカフェやレストランを眺めている。 (a19) 2022/08/13(Sat) 20:26:35 |
少し足りない様子の君を見る度に、男は君を愛しく思う。未熟であることは成長途上であることとよく似ている。それはまた幼さと同義で、守ってやりたく思うのだ。
同時に少し哀しくもある。無邪気に無防備に育つことの出来なかった君の過去を思って、男は君の髪を柔らかく撫でるだろう。
「お腹もすく頃だしね。串焼きの屋台も出てたよ」
「僕、あんまり食べたことないんだよね。肉は好きかい」
先導するようにゆっくりと歩き出す。大股の歩みはそのまま、速度を落としてはぐれないように。
「ああ――そっか、そういう時間か」
少年はあまり、食事に頓着しない。
というより、ほとんどの物事への執着が希薄だった。
毎日の食事がある、ということに、まだ慣れ切っていない。
「確かにあんたは物を食べ歩くようなヒトじゃないよな」
「今はだれも彼も何かしら持って歩いててさ、だからまあ、その方が自然なんじゃない」
その高価そうな外套に、スーツに、汚れがついては大変だ。
などと思うことこそ、価値観の差異なのかもしれないけれど。
時間帯もあるのだろう。道行く人々の多くは、あなたの言ったジェラートやら串焼きやら、ものを食べているのが目立つ。
流れる人混みの中を、身長差の分、どうしても狭くなる歩幅でついて歩いて。
串焼きの屋台を見つけると、くいと袖を引いた。
[1] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る