201 【身内】甲斐なき星の夜明け前
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―
回想
―
[態々後ろ向きだと指摘する人間はいなかったが。
]
後ろを向いて生きているのは、いけない事か?
石橋を全力で叩き割った末に、
迂回をするのは愚かな事か?
[今にして思えば大人気がなさ過ぎるが、
当時のオレがそれだけ捻くれていても
おかしくはないと思えるくらい、
今の自分も大概であることは自覚している。]
(大切な人なんて、誰一人いない。
勿論それには、自分も含まれている)
[お幸せそうで何よりだ。反論はしなかった。]
自分が頑張ってしまった結果、
大好きな人達が生きる世界が滅ぶかも知れなくても?
[既に呼吸するより簡単に、
絶望を思い描けるようになっていた。]
(君が考えているよりもずっと、
命が軽い事を知っているか?)
[滅ばないように、負けないように、
頑張るつもりかもしれないが。
頑張るなんて根性論が通用するのは、
ごく限られた範囲の事象だけ。
でも色々思惑はありつつも、結局戦うと決めたからには、
オレも精々頑張るとしよう。]
アルカ=ポラリス。
どうやら戦う役割を担ったのは君の方らしい。
危なっかしくて見ていられないが、助力はする。
[差し出された小さな掌を、緩く握り返した。]
(想定はしていたことだけど、
とんだパンドラボックスだったな**)
- 回想 -
別にいけなくないよ
石橋叩き割るのは他の渡りたい人が困ると思うっ
回り道するのは色々な景色見えていいよねっ!
[石橋の下りは諺の例えって分かってて言ってるよ。
にーっこりと笑いながら返してみせた。
それくらいじゃへこたれないもんだっ、ふふん。]
私が頑張った結果で? あ、負けちゃうって事?
成程それは考えなかったなぁ。
ん〜、でもでもやる前から負けるかもって
そんな怖がって逃げる方が嫌だなっ
それは可能性の話だからそうならないようするよっ
出来るなんて断言はしないけど
簡単に負けてあげたりはしないつもりだよ、私
やってみなければ結果は分からないよね?
[絶望より、希望を描くのが当然なのが私だった。]
うんっ! アルカ君って呼ぶね
同じ願いを持つ者同士
貴方の願いも叶うよう精一杯戦うから!
[繋がった手と手が暖かかったのをよく覚えてる。
]
(アルカ君に希望が勝つ未来を
私、あげたかったな────…… )**
―
回想
―
[願いさえ一致すれば、
性格の不一致はガン無視なんだろうか……。
願いを叶えるために戦う事を選んだオレたちは、
何故か寮の部屋が変わることになり、しかもお隣になった。
どう考えても作為的で、
女神なんてファンタジックな存在だけが
これらに携わっている訳ではないことを悟った。]
(もうこんなもの、取っておくこともないか)
[白いゴミ袋に、布製のクマが収まる。]
[願いを同じくしているのだから、
改めて「貴方の願いも叶うよう精一杯戦うから!」
と宣言することに意味はあるのか。
無意味なことを考えながら迎えたオレたちの初戦。
これを運命の悪戯の一言で片付けられたら、
堪ったものではない。
そんな悲劇の舞台が洗礼だった。]
(母さん……?)
[聞こえるのは彼女だけ、声にならない呟きが漏れた。
生きているかどうかも分からなかった存在が、目の前に。**]
- 回想 -
[私の方は真逆なら足りないとこ補いあえていいねって
のーてんきに笑っていたな。
全然違う考え方、でも願いは同じ。
それが面白いなって思っていたよ。
なお、宣言は大事だと思うんだ。
気合いというかさ、言葉にするのに意味があるんだよっ
初戦はでも、そんな甘ったるい思考を吹き飛ばす
そんなものだった。]
えっ……!?
[その言葉を聞いて流石に強く動揺したんだ。
初めてなんだから勿論戦いは不慣れ。
仲間はいたけど、私は場所が悪く敵の攻撃を受けて
一回動けなくなるくらいの状態になったんだ。]
[情けなかった。
私の心はこんな、弱かったのかって。]
…‥ほん、とに アルカ君のお母さんなんだ?
[ぐっと力を入れ直した。
戦う仲間に下がっていていいって言われたけど
それを聞き入れずに、無理をした。
してしまった。
]
だったら、なおのこと……負けたりしないっ!
世界を壊させたりしないから、
絶対にっ!
[私がそのくまさんを見たのは戦いの後だったかな。
処分するくらいなら私が貰うっ!
と保護したんだったよね。
ぬいぐるみコレクターとしても放置出来なかったし。
それがお母さんの手作りだって、教えて貰えたかな。
アルカ君みたいな性格の人が持つには違和感あったし
アルカ君のなの? って聞くくらいはしたよ。]**
―
回想
―
[一度零れ落ちた水は、二度と盆に返ることはない。
動揺を出さないようにはしたものの、
そんなもの無意味に決まっている。
初戦で不慣れな上に、敵に対する困惑、
更に輪をかけてシオンが無理を通すものだから、
あの時共闘した人たちには、迷惑をかけてしまった。
オレの所為だと思ったが、
自責以上に戸惑いの気持ちが強かった。]
[もう少し落ち着いて戦えていたら、
オレは自分の身の上を話さなかっただろう。
でも、その所為で色々な人に迷惑をかけたのも、
シオンに無茶をさせてしまったのも事実。
オレの母親は父親の自死を受け入れられずに、
幼いオレを置いて何処かへ行ってしまったこと。
父親も嘗て同じように敵の支配を受けて、
それを苦に死を選んだこと。
心への負荷が重くなりすぎないよう、ざっくりと説明した。
だから、ゴミ袋の中のクマが
誰の手によって生み出されたのかも、
君が見つけたその時に話していた。**]
- 回想 -
[私は迷惑とは思っていないけど
周りに心配かけちゃったのは事実だったよね。
そこは反省したよ。
そして、聞いたのはアルカ君の身の上。
それは……家族に恵まれて、愛されてきた
そんな優しい世界にいた私には想像もつかないもの
話を聞いただけで涙をぼたぼた零した。]
……そうだったん だ……
[それはどれだけの絶望なんだろう
どれだけの悲しさや、孤独なんだろう
理解出来る気が全くしなかった。
ただただ、そんな重く、哀しい世界が悲しかった。
流石の私でもうまく言葉を出せなかったよ。
ただ泣いて、ごめんって繰り返した。]
[分かってあげられなくてごめんね
悲しい思いをさせてごめんね
負けなかったから最悪だけは回避した。
でも、それだけだ。]
[─────
お節介をしよう
そう決めたのはすぐだった。
理解から遠くて、違う世界に生きてきた私でも
アルカ君の隣にいることは出来るんだから。]
あ〜るかくんっ!
今日一緒に寝よう!
[そうやって、私の突撃は始まった。
却下は聞かなかった。
]
私はアルカ君のパートナーなんだから
一緒にいるのが当然なんだよっ!
[手元にやってきたクマのぬいぐるみ
これもいつか、アルカ君に必要となる日が来る
私はそう信じて大事にしてきた。
家族ならきっと、また会える
根拠なんてないけどそう信じていた。
そして、誰も傷つかない世界を目指す理由
それがまた増えた。]
[
アルカ君が、傷つかない世界がほしい
それは今でも抱えたままの 願いなんだよ。
]**
―
回想
―
[どうしたって、こんな反応は避けられない。
説明する度にこうなるのは、
こちらも見ていてしんどいものがあり、
だからこそ身の上話をすることはもう殆どなかった。]
いや、泣くようなことじゃない。
幸い伯父さんが引き取ってくれて、
普通の生活は送ってきたから。
[父がしっかり遺産も残してくれたからな……は
別に不要な情報だと思うので、言わなかった。]
は???
[何がどうなってそうなった?
何一つ理解できる要素がなかった。
性別が逆だったら通報一つで終わる話なのに……。
オレは初めて男に生まれてきたことを呪った。
そして男性だけ圧倒的不利に立たされている法律を呪った。]
[勿論全力で却下した。
だが、どれだけ説教しても引かないので、
こちらが折れざるを得なかった。
誰か助けてください。
何度かそういうことになっても、
オレは根気強く止めてほしい旨は伝えた。
根負けしただけで、合意したことは一度もない。]
プライバシーという概念をご存じないのか?
親しき中にも礼儀あり。
パートナーだからこそ、弁えて適切な距離でいるべき。
もう率直に言おう。
迷惑だ!
[これでも引かなかったんだから、オレは悪くないよな?]
[オレのことに親身になってくれたし、
寄添おうとしてくれた。
温かい思い出はいっぱいある……。
だからこそ、あくまでただの人間として、
2人が傷つくことのない世界を作りたいと思えたんだ。
とは言え、オレの部屋に無暗に泊まりに来ることに関しては、
未だにどうかと思っている……
それは分かって欲しい。
**]
- 回想 -
[だって、だって、
アルカ君が泣かないから。
それが余計に私の涙を止めなかったんだよ。
そんな事があって、お母さんにこんな形で会って
何も感じない訳がないのに。]
泣くことだもんっ!
ばかっ!!
[貴方がそうやって傷を当たり前のように受け止める
それが悲しいんだよ。
だから私がその分泣いた。泣き続けたんだ。]
***
そこまでいやがる事ないじゃん、ぶーぶー
[そう言いつつ笑みで距離をつめていく。
話なんて聞かないよ?
知ってるよ。夜中聞いちゃった。うなされていたの。
だから私はやめなかった。
そうやって怒ってる内は、私の事だけ考えるでしょ?]
私達は一心同体運命共同体!
だから問題ないないっ!
ははは、やだなー、アルカ君ってば照れちゃってー
[嫌われるかな? とは思ったけど
その時はその時考えよう
精神だった。]
[そこまで嫌がるから手出しうんぬんは
危険性全然感じなかったよ。
何もないなら問題なしっ!
でも、でもね。仮に何かされたとしても……
それでも良かったんだよ。
アルカ君が感情を吐き出してくれるなら
それを私にぶつけてくれるのなら
私は全部を受けとめるつもりだったんだ。
結果はちゃんと、負う覚悟はあるんだよ。これでも。]**
―
回想
―
[何も感じていない訳じゃないから動揺したのだが。
というのは兎も角、中々泣き止まないものだから困った。
寝つきが悪いことはあったけど、
だからと言って余計な人間が部屋にいたら気疲れする。]
そこまで嫌がる程の
迷惑行為であることを理解して欲しい。
性別が逆だったら、立派な犯罪だ。
[いや、性別で犯罪か否かが変わるのはおかしいか。
まぁ結局、
本当に嫌だったら力づくでどうにかできるだろって
話なのかもしれないが、
それはそれで別の法律に抵触する。]
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