【人】 闇の帝王 由乃[最近僕の配信に毎回来て切れる人のうちの1人がこの学校の人間らしいけれど、あの人は僕がこの学校の生徒だということに気付いているのだろうか。 配信で住んでる場所も顔も出したこともないから、身バレすることもないと思っていた。 けれど声と喋り方でバレてしまうかもしれない… バレたくはない。面倒くさいことになりたくないから。 バレたい。自尊心を満たしたいから。 矛盾した考えが僕の中を行ったり来たりしている。 この文化祭は普段喋らない人と喋る絶好のチャンスだ。 誰か話しかけてくるだろうか。 不安なような、ワクワクするような、形容し難い気持ちを胸にこの文化祭を過ごす。 ] (143) 2020/06/15(Mon) 11:49:19 |
【人】 闇の帝王 由乃[ 勝負とは双方打ち合って勝敗を決めるものでは無かっただろうか。教育実習生の発言に疑問を抱いたが、追求するほどのことではないなと僕はそれを受け入れることにした。 ] 分かったよ。 6発中一発でも外したらカレー奢ってね。 [ さてさて 先生は上手いのだろうか。 下手なのだろうか。 上手いのなら、わざと奢ってくれるような心の広さを持ち合わせてるのだろうか。それとも自分の技術を見せつけたがる幼さが残っているのだろうか。 下手なら下手なりにその場を盛り上げるようピエロになることができる人間なのだろうか。 単なる思いつきで持ちかけた話だが(もはや「勝負」ではなかろう)、この学校に現れた異分子がどんな人間か見極めるのにちょうど良さそうだと、彼を観察することにした。 ] (151) 2020/06/15(Mon) 13:22:46 |
【人】 闇の帝王 由乃[ 次々にはしゃぎながら当てていく彼を見て、僕は精神年齢小学生と結論付けた。 とても嬉しそうにこっちを振り返ってきた>>149先生を見て、仕方ないなと思い僕はスイッチをオンにし、満面の作り笑顔を浮かべて先生に対応した。 ] すごい上手ですね。 とても先生とは思えないや。 [ パチパチと拍手して褒めちぎる。 横でちあが悔しそうにしている。大方あのSwitchが欲しかったのだろうが、そもそもなんで高校の文化祭の景品にあんな高価なものがおいてあるのだろうか。 ホームルームを一切聞いていなかったせいで、誰が出資したのかわからない高価景品が置かれている謎と、それを仮にも先生と呼ばれる人が高校生から奪っていくことに対して疑問を感じながらも、やはりそうそう首を突っ込むことでもないと思い、疑問は胸に留め悔しそうなちあに一言かけ、その場を後にする。 ] ちあ ゲームがしたいなら、僕の家に来たらいいよ [ カレーをかけた最後の射的がまだだったが、一番の目的は果たしたため、振り返ることはなかった。 ] (152) 2020/06/15(Mon) 13:33:28 |
闇の帝王 由乃は、メモを貼った。 (a42) 2020/06/15(Mon) 13:46:42 |
【人】 闇の帝王 由乃[ 文化祭のカレーはどんなカレーだったんだろう。 颯爽と立ち去っておきながら未練たらたらでカレーのことを考える。 欧風カレー インドカレー スープカレー ドライカレー 外はしとしとと雨が降っていてそんなに暑くはないから、お上品にドライカレーでも食べたい気分だ。 文化祭で提供されるカレーがドライカレーじゃなかったら授業をサボって外の店にカレーを食べに行こう。 人のことを子供だなどと批判しながら、実のところ人一倍子供っぽいところのある僕は、今更気恥ずかしくてやっぱり先生とカレーを食べに行きたいなどと言えない小さい自分を自覚しながら、学校側のドライカレー屋さんを思い出した。 ] (153) 2020/06/15(Mon) 13:55:33 |
【人】 闇の帝王 由乃[ なんか怒ってるな。この人。 でもそもそも勝負を勝負じゃなくしたのはそっちが最初なのに一体何言ってるんだろうか。 でも仕方がない。 イラッとしたけど、それを出したら負けだ。 ] ごめんね〜 また時間ある時に相手してあげますね〜 [ いつもの笑顔を浮かべて先生が急につかんできた手をぎゅっと握り返し、強引に握手をした。 これ以上こいつと関わる必要もないな、僕はさっきの自分の考えが全く正しかったことを悟り、クラス中ドン引きされてる先生を無視して教室を後にした。 ] (156) 2020/06/15(Mon) 14:29:07 |
【人】 闇の帝王 由乃[ あんなに子供っぽくてこれから教師としてやっていけるのだろうか。 僕は変なことが心配になったけれど所詮他人事。 そんな心配はすぐに別れた。 ] (157) 2020/06/15(Mon) 14:32:07 |
【人】 闇の帝王 由乃[ 多目的室の扉を開けたが待ち人はまだ来ていないようだ。 しばらくここで待つか。 いや、しかし冷静に考えたら、本当に誰か来る予定だったのだろうか…? ピアノを演奏してくれる人は本当に実在するのだろうか。 僕が誰かに声をかけたのは確かなような気がする。 その誰かは いいよ と返事をくれたような気もする。 しかしその全てが妄想だったとしたら…? なんの音もしない多目的室でしばらく考え込んだ。 ずっと待っていたら誰か来てくれるのだろうか。 ] (187) 2020/06/15(Mon) 19:37:10 |
闇の帝王 由乃は、メモを貼った。 (a53) 2020/06/15(Mon) 19:37:40 |
【人】 闇の帝王 由乃[ このまま誰も来なかったら、ソロで歌を歌うことになるのか。それも自分にはお似合いな気がするな。 ネットの世界だとフォロワーがたくさんいても現実の僕に話しかけてくる人間など誰もいない。まさにいらない人間ってところだ。 ひとりぼっちの多目的室で笑みを浮かべて自嘲した。 ] (188) 2020/06/15(Mon) 19:43:32 |
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