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人狼物語 三日月国


199 【身内RP村】ラブ♡トライアングル(仮)

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 桧垣 やよい

 
 
 

  [ 10年前、お父さんとお母さんが死んだ。 ]
  

 
 
(0) 2023/02/19(Sun) 0:26:12

【人】 桧垣 やよい



[ 無口で真面目だったお父さん
  やさしかったお母さん。
 
  当時のことは鮮明に覚えてる。

  とある夏の日。
 
  ザァァ、という雨の音と、
  だんだん暗くなる外の景色
  お気に入りの
猫の
ぬいぐるみを抱きしめて、
  女の子がひとり、両親の帰りを、待っていた。

  ずっと、ずっと、ずっと。
  ずっと、ずっと、ずっと 待っていたんだ。


  『 夏祭り、楽しみだね! 』


  家族3人で交わした約束は二度と叶わないことを
  まだ知らないまま ……──── ]


 
(1) 2023/02/19(Sun) 0:26:45

【人】 桧垣 やよい

 


[ 交通事故だった。
 
  ひどい雨で夕方薄暗くて視界が悪くて。
  高所から転落したから即死だっただろうって。

  いつもだったら3人でお出掛けするけれど、
  その日は見たいテレビがあって、
  「やよい、もうお姉ちゃんだからお留守番できるよ!」
  なんて張り切っちゃって …………

 
  すぐに帰るよって言われたのに、
  見たかったテレビの方が先に終わっちゃった。

  お母さんとこねたハンバーグは赤いまま、
  晩ご飯の時間も過ぎていった。

  いつもより広く感じる部屋に電話の音が鳴り響いて

  …………

  その後のことを思い出すと
  今でも心が千切れてしまいそう。 ]


  
(2) 2023/02/19(Sun) 0:28:38

【人】 桧垣 やよい





[ 沢山の大人に囲まれて、
  みんながわたしをどうするか、話を繰り返していた。

 
  うちは子供が3人いるから、とか
  うちはそんなに付き合いなかったし…とか、
  両親が亡くなった子のケアなんて無理よ、とか。


  ぜんぶわたしの話なのに、わたしはそっちのけで、
  子供だから分からないって思われたのかな。
  聞きたくない言葉も全部わたしの耳には入ってきたの。

  わたしのお父さんとお母さんが死んだのに、
  騒がしさの中でぽつんと取り残されたみたい。 ]


(3) 2023/02/19(Sun) 0:29:00

【人】 桧垣 やよい




[ そんな中、

  朔也くんだけがわたしを抱きしめてくれた。
  小さな手で、わたしの頭を撫でてくれた。 ]

 
(4) 2023/02/19(Sun) 0:29:47

【人】 桧垣 やよい




       [ すっごく、あったかかった。 ]

 
(5) 2023/02/19(Sun) 0:30:09

【人】 桧垣 やよい




[ その時だけは、ひとりじゃないって思えたけれど
  結局すぐにお別れが決まった。

  わたしたちは自分で何かを選ぶことはできない、
  小さな小さな子供だったの。 ]


(6) 2023/02/19(Sun) 0:30:21

【人】 桧垣 やよい




[ それから、どこへ行ってもうまくいかなかった。

  親戚の家をたらい回しにされながら、
  短い期間で転校を繰り返した。



            わたしはずっと、独りだった。
            ずっとずっと、孤独だった。

            感情を殺して、息だけしてた。 ]
  

(7) 2023/02/19(Sun) 0:30:58

【人】 桧垣 やよい




  [ これからずっとずっとずっと、
 

         そんな毎日が続くと思ってた。 ]



(8) 2023/02/19(Sun) 0:31:34

【人】 桧垣 やよい




   [ そんな暗闇で手を差し伸べてくれたのが、

            やよいちゃん≠セった。 ]


(9) 2023/02/19(Sun) 0:31:50

【人】 桧垣 やよい




 「 わたしと、友だちになってくれますか 」



[ 国語のノート、犬の絵の横に綴られたメッセ―ジ。


  自分でも自分が分からないわたしに、
  彼女は名前をくれた。

  白黒で温度のない毎日に、彩と温もりをくれた。 ]



(10) 2023/02/19(Sun) 0:32:45

【人】 桧垣 やよい




  [ やよいちゃんとふたりになったから、
     わたしはここまで歩いてこれた。 ]


(11) 2023/02/19(Sun) 0:33:20

【人】 桧垣 やよい




 
  [ やよいちゃん ……

    わたしは貴方が大好きなの。 ]



(12) 2023/02/19(Sun) 0:33:32

【人】 桧垣 やよい




  [ わたしの孤独が貴女を生み出してしまったとしても ]

 
(13) 2023/02/19(Sun) 0:34:53

【人】 桧垣 やよい




[ 高校生になって朔也くんと再会した時は驚いた。
 
  もちろん、ずっとちゃんと覚えてたよ。
  忘れられない、特別で大切な、幼馴染の男の子。

  彼に告白された時、戸惑いながらもすごく嬉しかった。

  花束みたいなキャンディも、
  テディベアの小さなぬいぐるみのキーホルダーも。
  全部、すごくすごく嬉しかった。 

  ただ、入学式に助けてもらったって話を聞いて、
  すぐに分かったの。 ]

 
(14) 2023/02/19(Sun) 0:37:40

【人】 桧垣 やよい




[ それはわたし≠カゃないって。


  朔也くんが好きになったのは、
  やよいちゃん≠フ方だって。 ]

   
(15) 2023/02/19(Sun) 0:38:14

【人】 桧垣 やよい




[ うまく伝えられなくて結局、
  彼にはわたしとやよいちゃんのこと、全部説明したの。
  朔也くんなら分かってくれるかなって甘えて。

  それから、お父さんを紹介してもらって、
  カウンセリングを受けるようになったんだったよね。


  全部を知っても尚、わたしを好きだと言ってくれる
  そんな彼に説得され、半ば流されるように
  わたしたちは付き合うことになった。 ]

 
(16) 2023/02/19(Sun) 0:40:18

【人】 桧垣 やよい




[ だけどね、
  わたしはこのことをやよいちゃんに言えなかった。

  なんでなのかな。
  どうしても、メモに残せなった。
 
  「朔也くんがやよいちゃんを好きだ」ってこと、
  わたしはやよいちゃんに、秘密のままにしてしまったの。  ]

 
 
(17) 2023/02/19(Sun) 0:41:06

【人】 桧垣 やよい




[ もしも、

  朔也くんの気持ちをやよいちゃんが知っていたら


      ……… 違う未来はあったのかな  ]

 
(18) 2023/02/19(Sun) 0:41:13

【人】 桧垣 やよい

 
 

  え……?


[ たこ焼きは残り半分。
  今なら冷まさなくても口に頬張れるだろうけど、
  わたしの手は止まったまま。
  全ての神経は、彼の一挙一動へと向けられていた。

  わたしといても、楽しいと言ってくれるのは、
  彼の優しさだろうか。それとも ――― ]

 
(19) 2023/02/19(Sun) 0:41:27

【人】 桧垣 やよい

 
  

  ……………………
 
 

[ わたしがいなくなったら、悲しんでくれる人がいる。

  それはね……分かってる。
 

  だけど、分かってるつもり≠セったのかな。
  顔を浮かべてしまうと、


            
  ――― 痛む。
 ]


  
(20) 2023/02/19(Sun) 0:42:31

【人】 桧垣 やよい

   
 

[ 人の気持ちが分からなかったという愛智くん。

  そんな風に見えなかったから、
  わたしは意外そうな目を向けた。

  やよいちゃんは……そういう話もしてたのかな。


 

  今の愛智くんはそれらを見つけられているのなら、
  それもきっと、やよいちゃんの力じゃないかな。
 

 

  少し悲しそうな微笑みから感じる。
 
  彼はきっと、わたしが思っているよりずっと、…… ]


   
(21) 2023/02/19(Sun) 0:43:02

【人】 桧垣 やよい

  
 
 
   [ そう、やっぱり彼で良かった ]

  
(22) 2023/02/19(Sun) 0:43:24

【人】 桧垣 やよい

 

  ごめんね ……


 
(23) 2023/02/19(Sun) 0:43:32

【人】 桧垣 やよい

 

  ごめんね …… 愛智くん


 
(24) 2023/02/19(Sun) 0:43:41

【人】 桧垣 やよい



 
[ きっとね、愛智くんは
 
 「どうして自分なの?」って思うかもしれないけれど。

  わたしはやよいちゃんを安心して託せる相手がいなければ、
  やよいちゃんを置いてはいけなかったから。

  だから愛智くんに、選んでほしかった。


  彼にしか、わたしを殺せなった。  ]

 
(25) 2023/02/19(Sun) 0:43:59

【人】 桧垣 やよい

 

 
[ その声が震えていることに気が付いた。

  こんな選択をさせてごめんなさい。
  もっとスマートにしなきゃいけなかったのに……

  ごめんなさい。だけどね、 ]


 
(26) 2023/02/19(Sun) 0:44:07

【人】 桧垣 やよい



  
[ 喧騒に消えないように少しだけ顔を近づけて、
  人生で一番の感謝を伝えた。 ]

 

  ……本当に、感謝してる。ありがとう


  わたし、
 
 やよいちゃん≠迎えに行ってくる。
 
 
  だから、続きはやよいちゃんと過ごして?


[ やよいちゃんも何より今日を楽しみにしていたから。

  困ったように笑う彼から一歩、距離を取った。 ]  

 
 
(27) 2023/02/19(Sun) 0:45:34

【人】 桧垣 やよい

   


       ─────────────


  
(28) 2023/02/19(Sun) 0:46:01

【人】 桧垣 やよい


 
      [ その時、ポケットを
        1通のメッセージが振るわせた。 ]

   
(29) 2023/02/19(Sun) 0:47:09

【人】 桧垣 やよい


 
[ 震えたスマホを取り出して、
  映し出された名前を確認すると、動悸は激しくなる。 ]


  ……… 朔也くん
  

[ 通知でメッセージの冒頭が見えてしまう。
  ああ、手に取ってはいけなかった。 ]

 
(30) 2023/02/19(Sun) 0:47:35

【人】 桧垣 やよい

  


   [ 開いちゃ、
だめ …… 
だめ ……
 ]


   
(31) 2023/02/19(Sun) 0:48:09

【人】 桧垣 やよい



[ 中身を見ないように、ギュッとスマホを握りしめる。

  それでも目頭が熱くなって、零れてくる熱に視界は滲む。

  熱くて、痛くて、苦しくて、恋しくて  ──── ]



            …………… ごめんなさい。



[ この場にはいない彼へ向けた言葉が届くことはない。 ]


 
(32) 2023/02/19(Sun) 0:48:54

【人】 桧垣 やよい

 
 

   [ きっと何があってもわたしは、
     やよいちゃん≠ェ大切だから。

     だから、ごめんなさい。
 

     何かを残してしまうことは、
     お互いにツライことだから ……


     だから、このままお別れさせてください。 ]
 
  
(33) 2023/02/19(Sun) 0:50:49

【人】 桧垣 やよい

 

 
 [ わたしの想いは、わたしだけに持って行かせて ]

 
 
(34) 2023/02/19(Sun) 0:51:04

【人】 桧垣 やよい

  
 
 
  愛智くん、やよいちゃんをよろしくね。



[ ─── 行ってきます。


  そう残してその場に倒れ込むと、
  意識の奥の方へと深く深く潜っていった。


        やよいちゃん、帰ってきて。 ]

 
  
(35) 2023/02/19(Sun) 0:53:25

【人】 桧垣 やよい

 


 [ 帰ってきて、と呼ばれた気がした。
   急激に意識が持ち上がる感覚がある。

   頬に何かあたたかなものが触れ、
   私は、ぱちぱち、と目を開ける

   凄くにぎやかな場所にいる。
   それが最初に感じたことで、
   状況を整理するために、
   私は周りを見渡そうとした
 
   この感覚はもう慣れたもの。
   ………そう、ここまではいつも通り、 ]


 
(47) 2023/02/19(Sun) 14:45:07

【人】 桧垣 やよい

 


  
っ、愛智くん…?


[ とても近くに、愛智くんがいた。
  驚いて、ベンチ、一歩後ずさろうとして
  後ろにたこ焼きが置いてあるのに気づく、
  これじゃあ、後ずされない。 ]

 
(48) 2023/02/19(Sun) 14:45:44

【人】 桧垣 やよい

 


[ ………そっか、
  わたし、今までここにいたんだ


           
……わたし?
 ]


 
(49) 2023/02/19(Sun) 14:46:04

【人】 桧垣 やよい

 


  ご、ごめんね、
  なんか、もしかして眠っちゃってた?
  おま、お祭りだよね。疲れちゃったかな…


[ そうやって、きっと誤魔化した
  これは、どこからどう見ても、いつも通りの私。 ]

 
(50) 2023/02/19(Sun) 14:46:39

【人】 桧垣 やよい

 


[ 私は、わたしと愛智くんの間で、
  どんな話があったのかは知らない。

  だけどひとつ覚えていることがある
  私は、わたしに、託したはずなのに>>2:14
  こうすれば苦しまないんだ、って、
  私が、消えれば解決するはずだったのに、

  でも、わたしは、ここにいて


           
…………わたし?
 ]

 
(51) 2023/02/19(Sun) 14:47:29

【人】 桧垣 やよい

 


  わたしが、いないの、


[ ほんの少し泣きそうな顔になっていただろう
  私は、二人のやりとりを知らないから、
  伝わらないよね、ごめんね、なんて謝った ]


  もう、いないの、


[ ごめんね、愛智くんは何も知らないよね
  いないって言われても、困るよね。 ]

 
(52) 2023/02/19(Sun) 14:48:13

【人】 桧垣 やよい

 


  だけどね、
  ちゃんと、
居る
の。


[ 私は、涙を流して、そう言った。
 
涙を流した私の顔が、ほんの少し笑顔なのはどうして?


  だって、確かに
  頬に伝わる涙のあたたかさを、
  私は憶えてる≠だもの
  わたしは、ちゃんと、ここにいるんだって。

          
その意味を、知らないだけで
 ]**

 
(53) 2023/02/19(Sun) 14:51:03

【人】 桧垣 やよい

 


[ 私の言葉に、黙って相槌を打ってくれる
  その仔細を、聞くこともない。>>56

  悟っちゃうよね。

  ああ、そうか、
  愛智くんはもう、知っているんだ。って。 ]


 
(65) 2023/02/19(Sun) 19:55:38

【人】 桧垣 やよい

 


[ 怒るよ。悲しむよ。>>2:121

  愛智くんにすべてを話して、
  きっと、さよならを告げたんだ、って

  私一人をこの世界に残して、
  わたしは、消えてしまったんだ、って


     ……人のこと、言えないか。
     先に、それを選んだのは、私>>2:14
 ]

 
(66) 2023/02/19(Sun) 19:56:14

【人】 桧垣 やよい

 


[ 私は、わたしで、
  わたしは、私だった。

  立場が逆だったとしても、
  私は、同じ選択を、選んでいた。

  同じなの。
  だって、ふたりでひとりだったから ]


 
(67) 2023/02/19(Sun) 19:56:42

【人】 桧垣 やよい

 


[ きっと、これからも。


  はづきちゃん≠ェ消えてしまっても
  私たちは桧垣やよい≠ニして生きていく


  ここには、
  やよいちゃんも、はづきちゃんも、もういない
  たったひとりの、私なの。


    わたしは厳密には消えたのかもしれない
    だけど、わたしは、なりたい私になったの

    ……そう思えば、いいんだよね。
    
今は… そう思わせてくれたら、嬉しいの。
 ]


 
(68) 2023/02/19(Sun) 19:57:25

【人】 桧垣 やよい

 


  ……もう一度?
  う、うん、いいよ。


[ そうか、もう一度、か
  はづきちゃんが、一度聞いた話なんだ、と
  私は悟って、息を呑む。

  取り出された包み、
  それから、思いがけない告白の言葉>>61

  うそ、愛智くんが私を好き!?
  ほほほほほほんとうですか私もです、って
  飛び上がりそうな気持ちはがんばって抑えた
 ]

 
(69) 2023/02/19(Sun) 19:58:12

【人】 桧垣 やよい

 


[ はじめて逢った日の私。
  おはようって笑う私や、わたし。
  得意料理が一緒だって嬉しそうだったわたし。
  一人暮らしでも淋しくなかった、私たち。>>61


     あなたが好きなのは、
     私?わたし?それとも私たち?

     もう飽きるほど繰り返された問いを
     私は、今初めて、心に抱く。 ]


 
(70) 2023/02/19(Sun) 19:58:38

【人】 桧垣 やよい

 


  ……ありがとう、
  すごく、嬉しい。

  私も、愛智くんのことが、
きです。
  一目見たときから、ずっと。
  
  …… ずっと、ずっと
きなの。


 
(71) 2023/02/19(Sun) 19:59:02

【人】 桧垣 やよい

 


[ 心からの笑顔を見せて、

     一転、不安げな顔をして。 ]


 
(72) 2023/02/19(Sun) 19:59:21

【人】 桧垣 やよい

 


  ……。

  いいん、だよね。
  わたしも、これで。

  ……変なこと、聞くね。
  一度目、わたしは、なんて言ってたかな


[ もう一度って、あなたは言うから。 ]

 
(73) 2023/02/19(Sun) 19:59:45

【人】 桧垣 やよい

 


[ 私はまだ気づかない。
  はづきちゃんが残したメモアプリの約束も
  はづきちゃんに宛てられたメールの中身も


     尤も。
     あまり相手に届いたメールを
     読むことは過去、なかったから
     これはもしかしたら開かれないまま。

     友だちのメール、
     勝手に見るわけにいかないでしょう?
 ]**

 
(74) 2023/02/19(Sun) 20:00:33

【人】 桧垣 やよい

 


[ 返事は貰えなかった、
  私の顔も、愛智くんとおなじ、
  ほんの少し、困った顔になる。

  ──── 託された、

  当の本人から聞くと、
  改めて、私たちのことが
  彼に、伝わっているんだなあ、とそう思う


      でも、
      愛智くんは
      私たちのことを否定しなかった

      それは、喜んでいいことだよね? ]


 
(81) 2023/02/19(Sun) 22:20:13

【人】 桧垣 やよい

 


  
……はづ、
……ううん、
  もうひとり、のわたし、でいいのかな
  わたし、が、

  今の私を、
  愛智くんに託した、……なら。

  いいんだよね。信じて。


[ どこかで同じ問いを、
  私は、やよい自身に問いかけた気がする
  そう、それはつい最近のこと >>-37 ]

 
(82) 2023/02/19(Sun) 22:20:36

【人】 桧垣 やよい

 


[ ううん、それだけじゃない ]


 
(83) 2023/02/19(Sun) 22:20:48

【人】 桧垣 やよい

 


[ 私の中で、誰かが教えてくれている。

  彼で、間違いないのだ、と。>>22
  もう、やよいは一人ではないのだ、と>>-6

  決して一時の恋愛感情からくる、
  私の軽い気持ちじゃない、何かが。


     彼を信じて、と
     私の中に、刻みつけてくれている ]


 
(84) 2023/02/19(Sun) 22:21:13

【人】 桧垣 やよい

 


  ……わかった。私、信じる。
  わたしのことも、愛智くんのことも。
  だから、……私からも、言わせて。


 
(85) 2023/02/19(Sun) 22:22:17

【人】 桧垣 やよい

 


  もしも、
  愛智くんが、私たち
いてくれているのなら
  ………ずっと、傍にいてくれないかな。


 
(86) 2023/02/19(Sun) 22:22:35

【人】 桧垣 やよい

 


[ 紡いだ口が、なぜかデジャヴを覚える>>2:88>>2:89
  だけどそれが二度目だなんて、私は知らない。

  好意を伝えたのは、確かに私だけ。>>2:90
  恋愛感情は、私だけのもの。

  だけど、
  私と、わたしの想いは一緒だよ。 


    だって、愛智くんとの友情は、
    ふたりで積み重ねてきたのだもの。 ]


 
(87) 2023/02/19(Sun) 22:22:55

【人】 桧垣 やよい

 


   [ 愛智くんが傍にいてくれたら
     わたしは、安心できるんだ。>>2:91 ]**


 
(88) 2023/02/19(Sun) 22:23:16

【人】 桧垣 やよい

 

[ 誰かと手を繋ぐなんて、緊張して。
  目の前に愛智くんの笑顔があるだけで、嬉しくて。
  私にとっては、すべて、初めてのこと。 ]


   
ありがとう、愛智くん

   ありがとう、愛智くん


[ 声が、重なった、気がした。 ]

 
(96) 2023/02/20(Mon) 7:57:26

【人】 桧垣 やよい

 


[ どうやらふたりで食べてたらしいたこ焼き、
  半分こには、もちろん頷いた。

  今までどっちが多く食べてた、とか
  そういうのはちょっと分からないけど
  口の中に残る僅かなソースの味が
  わたしも食べていたのだ、と教えてくれる ]


   ん、美味しい。
   誰かと一緒に食べると美味しいね


[ それは冷えちゃってたけど、
  ひとりで食べるご飯の何百倍も美味しくて
  …はづきちゃんも同じ感想だったんじゃないかな
  そんなふうに、思うんだ。>>2:112 ]

 
(97) 2023/02/20(Mon) 7:57:44

【人】 桧垣 やよい

 


[ ヨーヨー釣りに、かたぬき。射的に、食べ物、

  そういえば浴衣、用意すればよかった、って
  ほんのちょっと思ったけれど、
  お気に入りの服を着ているから、まあいっか。
  些細な気遣いには、気づけなかった>>2:29
  それに気づくのはもうすこし後の話。 ]



   うん…
   今開けてもいいかな。


[ 気になってたの、この箱。
  だって好きな人からのプレゼント!
  気にならないわけがない。 ]

 
(98) 2023/02/20(Mon) 7:58:11

【人】 桧垣 やよい

 


[ 蓋を開けばクローバーのバレッタ

  花言葉は詳しくないから、
  私ね、込められた意味はわからない
  だけど、込められた愛智くんの、
  想いならわかる気がするよ。  ]


   私ね、ピンク、好きなんだぁ…


[ お気に入りの色を、指先で撫でる
 
美しい葉っぱは葉月≠フことを思い出す
 ]


   ありがとう。
   今、つけてもいい?


[ 髪の毛に添えてみながら、
  愛智くんに向けて、ほほ笑んだ。 ]**

 
(99) 2023/02/20(Mon) 7:58:34

【人】 桧垣 やよい

 


[ 可愛い、と言われて
  まるで桃の花のように頬をぱっと赤らめる
  だだだだって、そんな、照れる

  でも言った愛智くんも
  なぜか頬が赤い気がしたから、
  お、お揃いっていうことでいいかな。


   愛智くんが感情が乏しい、って
   私ね、感じたことあんまりなかった
   その感情を、私や、わたしが。
   引き出せていたならこんなに嬉しいことはない ]



  うん、
  行ってらっしゃい。


[ ごみを捨てにいく愛智くんを見送って
  私はそっと手を振った。 ]

 
(106) 2023/02/20(Mon) 19:09:25

【人】 桧垣 やよい

 


[ はづきちゃんがいなくなったこと、
  まだ戻って来てくれるんじゃないか、って
  心のどこかでは思ってたりして、
  ………現実味は、まだなくて。

  でも一方でちゃんとわかってる。知ってる。
  もうふたりにはもどれないけど、
  ちゃんとひとりになれたんだってこと。
  ………ここに、いるんだ、って。


   はづきちゃんが、
   望んだ結果なんだって。
   私は、心に刻まれた想いを信じてる。 ]


 
(107) 2023/02/20(Mon) 19:10:16

【人】 桧垣 やよい

 


[ でもね、癖、というのは
  そんなに簡単に治るものじゃないってこと ]


 
(108) 2023/02/20(Mon) 19:10:28

【人】 桧垣 やよい

 


[ 私は愛智くんが居なくなったタイミングで
  自分のスマホに手を伸ばす。

  開くのはメモアプリだ。
  私たちは何年もずっと、ノートやメモを介して
  逐一自分たちの行動を、記録してきた。

  そうしないと、ズレちゃうから。
  細かいことは記してないけど、
  大抵のことは、今まで欠かさず書いてきた。


     私はだから知らなかった
     わたしが付き合っていた人のことも
     わたしが病院に通っていたことも
     きっとそれはこれからも知らないまま
     
はづきちゃんが望んだとおりに。
 ]


 
(109) 2023/02/20(Mon) 19:11:02

【人】 桧垣 やよい

 


[ メモアプリには、
  私の知らない予定が書かれている。>>2:62

   『夏祭りの後、朔也くんに会う』、だって。 ]


  朔也くんと…?


[ 何か今日も約束をしているのかな。
  別段おかしいことじゃない。
  だって大切な幼馴染なんだもの。

  そうしてきょろきょろした視線の先に、 ]

 
(110) 2023/02/20(Mon) 19:11:45

【人】 桧垣 やよい

 


   [ もし、朔也くんが居たら… ? ]


 
(111) 2023/02/20(Mon) 19:11:56

【人】 桧垣 やよい

 


   [ 本当にいたかはわからないし、
     居たとしても、相手が気づかなければ
     追いかけたりはしなかっただろう。

     そのときは、戻ってきた愛智くんに
     おかえり、って手を振るだけ。
     片手に、スマホは握りしめたまま。 ]*


 
(112) 2023/02/20(Mon) 19:12:09

【人】 桧垣 やよい

 


[ 何も知らなかった。
  何も知らない私にとって、
  朔也くんと私は、幼馴染。
  この数年を、一緒に生きてくれた大切な友だち。

 
ふたり
の間に何かあったことなんて
  これっぽっちも知らない。

  しいて言えば、わたしが、
  朔也くんに私のことを相談していた。
  そのことだけは知っている。
  たった、それだけ。

  それ以外のことは、
  徹底的に、わたしは、わたしだけのものに閉じ込めた
  関係も、感情も、思い出も、全部。

  それが良かったのか、悪かったのか、
  何も知らない私は、それすらも分からない。


  私はこちらに気付いてくれた朔也くんに
  私は、いつも通りににこやかに手を振った。 ]

 
(126) 2023/02/21(Tue) 7:42:36

【人】 桧垣 やよい

 


   メッセージ?
   ああ……うん??

   私は、読んでないかな。
   わたしは、読んだかもしれないけど。

   ……って、んんっ…


[ どう伝えたらいいんだろう。
  朔也くんは、そう、わたしのことも知っている。 ]

 
(127) 2023/02/21(Tue) 7:42:50

【人】 桧垣 やよい

 


   …そうだね。
   私は、朔也くんとは、約束してない。
   朔也くんは、全部、知ってたんだね。
   私たちのこと。


[ ばれちゃった、みたいな顔して笑う。
  私は、何も知らないから。
  いつも通り、高校の友人としての顔をして。
 ]**

 
(128) 2023/02/21(Tue) 7:43:16

【人】 桧垣 やよい

 


[ ずっと別の存在だった、
  その言葉に、そっか、と頷くけれど
  その真意までは辿り着かない >>130

  そうだよね、ふたりが別だって知ってたら
  私とはづきちゃんは違う風に見えるもんね。
  着てる服も、好きな色も、みんなちがった。
  私の頭は都合よく、そう解釈する。

  それ以上の意味合いなんて、なかった。 ]

 
(132) 2023/02/21(Tue) 15:10:53

【人】 桧垣 やよい

 


[ どうしなければならないか、も知っている
  あなたの口が、どうするのかと問いかける >>131 


           私は ─── 悩んでから、 ]


 
(133) 2023/02/21(Tue) 15:11:05

【人】 桧垣 やよい

 


  ふたりとも、
  自分が消えることを、望んだんだ


[ 私も。そして、わたしも。 ]


  ひとりで生きていくのが
  どうしても、想像できなくて、
  失うのが、いやで


[ 私はもちろんのこと。
  そう、わたしもそうだったのだ、と
  私は、ちゃんと知っている=B ]

 
(134) 2023/02/21(Tue) 15:11:36

【人】 桧垣 やよい

 


  でも、
  わたしは、

  もうひとりの、わたしは、
  最後に、今の私として、
  これから先を生きることを、望んだの。


[ そう、もうあの子はいないんだ、って
  それは、はづきちゃんの望みだったんだって、
  それがどうするの?≠フ答え。

  嘘だ、とか
  それを否定するような言葉が出たら、
  私は、きっと、悲しい顔をするんだろう。

  だって私が、一番傍で、
  わたしの決断を、ちゃんと憶えている≠フだから
  わたしの遺してくれた真実を、疑いたくはなかった
 ]**

 
(135) 2023/02/21(Tue) 15:12:16

【人】 桧垣 やよい

 


[ 生きてくれてありがとう、と
  朔也くんは、言う。>>141

  それが正解なのかどうなのか、
  わからないのはきっと、朔也くんも私も一緒。
 
  はづきちゃんはここにいる。
  そう思えたとしても、居なくなったのは事実で
  朔也くんに言われてより、淋しさは募る。

  だからね。
  祝福も、幸せを願う言葉も>>144
  ありがとう、とは言えなかった

  うん…、って曖昧な返事で中途半端に俯いたから
  より、朔也くんを不安にさせてたらごめんね。 ]

 
(148) 2023/02/21(Tue) 21:49:51

【人】 桧垣 やよい

 


[ 受け取った桜の形の飴細工
  朔也くんは約束に来た方にあげるつもりだった≠ニ
  そういう意図があったのかもしれないけれど、
  私はこうも思う、

    朔也くんと約束していたのははづきちゃん
    これはわたしが受け取るはずだったもの。
    ごめんね、私が。受け取っちゃって。
 ]


  かわいい。ありがと。
  食べるの、もったいないね


[ 手の中の飴細工をくるくると弄べば
  季節外れの桜が夏の夜空に煌めく。
  春に生まれた、私たちのことを、……想う。 ]

 
(149) 2023/02/21(Tue) 21:50:40

【人】 桧垣 やよい

 


  [ 本当は、春に生まれたのがどちらだったのか
    今でも、私は真実を知らない。

    だけど、そんなことはどちらでもよかった
    わたしか、私。どちらでも変わらない。

    桧垣やよいが大切な人に見守られながら
    春に生まれてきてくれたこと

    やよい、と名前を貰ったこと

    それがなかったら、
    私ははづきちゃんに出会うこともなかった
    あなたがはづきちゃんになることもなかった

    特別な友だちに、
    出会うことは、なかったんだよ。 ]


 
(150) 2023/02/21(Tue) 21:52:29

【人】 桧垣 やよい

 


[ けれど
  春を残して、朔也くんは去っていく ]


 
(151) 2023/02/21(Tue) 21:52:43

【人】 桧垣 やよい

 


   
朔也くん!



[ 私が驚いてしまったのは、
  思いのほか大きな声が出たからじゃない。 ]
 
(152) 2023/02/21(Tue) 21:53:31

【人】 桧垣 やよい

 


[ 私には呼び止める理由がなかった
  ありがとう、って見送ればよかった

    じゃあ、呼び止めたのは誰=H ]


 
(153) 2023/02/21(Tue) 21:53:47

【人】 桧垣 やよい

 


     [ 一瞬、眩暈がした ]


 
(154) 2023/02/21(Tue) 21:54:01

【人】 桧垣 やよい

 


     [ この感覚、知ってるなあ、って ]


 
(155) 2023/02/21(Tue) 21:54:14

【人】 桧垣 やよい

 


     [ これが、本当に最後なのだと、
       私は、
わたしは、
理解していた。 ]


 
(156) 2023/02/21(Tue) 21:54:38

【人】 桧垣 やよい

 


[ 一瞬の眩暈ののち、
  私はすぐに、朔也くんの後ろ姿を見ることになる
  ぱち、と瞬きして、今度こそ見送るんだ。

  もしまだこちらを向いていたならば
  なんで呼び止めたのかわからない私は、

  そうだなあ、

  「飴細工、ありがと」って言って微笑もうかな。 ]**

 
(157) 2023/02/21(Tue) 21:56:09

【人】 桧垣 やよい

 


[ 話できた?と聞かれたら、
  一瞬悩んで、考えて、
心に問いかけて

  それからようやく、首を縦に振ったかな ]


   大丈夫。


[ 大丈夫だよね、はづきちゃん。
  その問いかけに、返る声はもうない。

 
私は、ひとりになったんだ。
 ]

 
(178) 2023/02/22(Wed) 19:26:46

【人】 桧垣 やよい

 


[ 手を差し出されたら一度瞬きして。
  それから自分の手を、愛智くんの手に重ねた

  だって、慣れない、
  愛智くんだからどきどきするのはもちろん、
  人と手を繋ぐ経験すら、私は、乏しい。

  わたしは、どうだったのかな。
  誰かと手を繋いだこと、あったかな。
  なんて聞いても、答えは返らない。
 ]



 
(179) 2023/02/22(Wed) 19:27:30

【人】 桧垣 やよい

 


[ あなたが私の名前を呼ぶ

  もともとは、私たちの名前。
  いまは、私ひとりの名前。
 
  愛智くんに呼ばれる、特別な名前。

  名前を呼ばれて嬉しい、なんて
  私、初めての経験かもしれないな。

  状況は全く違っても、
  はづきちゃんが喜んでいたのも
  こんな気持ち、だったのかな。 ]


 
(180) 2023/02/22(Wed) 19:28:04

【人】 桧垣 やよい

 


── 思い描いた未来の先に ──


[ うさぎに猫、犬のぬいぐるみ。
  ベッドに並べられたいくつかのぬいぐるみが
  私の目覚めと眠りを見守っている。

  古びたぬいぐるみたち。
  どこに行くにも、一緒だった。

  抱きしめていたその子たちを枕元に並べ直して
  小さく笑ってその子たちを撫でた

  私は、もう夏だねえ、と独り言を言う。>>0:5

  カレンダーに書かれた『葉月』という文字を見て
  私は緩く目を細めた。 ]


 
(181) 2023/02/22(Wed) 20:57:48

【人】 桧垣 やよい

 


[ いつか
私が
思い描いた未来の先に、私はいる>>0:64 ]


 
 
(182) 2023/02/22(Wed) 20:58:29

【人】 桧垣 やよい

 


[ 並べられた大切なものや、好きなもの
  それを見るたびに、
  一人だけど一人じゃない気がする >>0:21


  
‥‥だけど並べられてないものもあるよ
 ]


 
(183) 2023/02/22(Wed) 20:58:44

【人】 桧垣 やよい

 


[ テディベアの小さなぬいぐるみのキーホルダー
  はづきちゃんが大切にしていたものだというのは
  教えてもらえなくても、わかってた。

  もしそれがいつも身につけられていたなら勿論
  どこかにしまってあったとしても、
  私は、見つけてしまったのだろう。


  だけど、私はそれを
  あの日以来、使うことはしなかった。

  私はそれを鍵のかかる箱に入れて
  クローゼットに入れてある
  一緒に添えられているのは国語のノートと
  当時使っていた、スマートフォン。


        私たちの、思い出の箱として。 ]


 
(184) 2023/02/22(Wed) 20:59:19

【人】 桧垣 やよい

 


[ 私はクローゼットを開く。

  思い出の箱は目にするけれど、
  別に手を伸ばすわけじゃない。

  取り出したのは水色を基調とした服。
  昔、はづきちゃんが好きだったような服。

  ……なんでかな、
  私ね、あのあとからずっと、
  水色もピンクも、両方とっても好きなんだ。


    枕元にはさっきまで抱きしめられていた
    猫と犬のぬいぐるみが揃って並んでる。 ]

 
(185) 2023/02/22(Wed) 20:59:43

【人】 桧垣 やよい

 


[ あのあと生活はだいぶ変わった。
  一日はだいぶ長くなったし、
  全部ひとりでこなすのってすっごく大変なの。

  だけど傍には哲弥くんが居てくれる。
  私は、ひとりじゃなくなった。

  変わらないことだってたくさんあるよ
  私の髪にはまだあの日の桃の花が煌めいてる

  お気に入りのぬいぐるみ、お気に入りの服
  私たちが大切にしていたものは、変わらない。 ]


 
(186) 2023/02/22(Wed) 21:01:12

【人】 桧垣 やよい

 


[ それにね、
  私、今は日記を、つけてるんだ。

  国語のノートでもメモアプリでもない
  私以外の誰が、見るわけでもないけれど
  私は、ずっと、あなた宛てに書き続けてる ]


 
(187) 2023/02/22(Wed) 21:01:24

【人】 桧垣 やよい

 


[ 春を迎えて、夏を越え、秋が巡って、冬が来る
  私とわたしが生きてきた、十二か月は
  いつの時代も同じように繰り返す。 ]


 
(188) 2023/02/22(Wed) 21:03:18

【人】 桧垣 やよい

 


[ だれもいない、一人きりの家。>>2:29
  投げかけても何かが返ってくるわけじゃない。

  でも私はずっとひとりじゃなかった。
  私が生まれてからいままで、
  あなたはずっと、そばにいてくれたでしょう?

  それに。きっとこれからは、違うよね。
  おはよう、おやすみ、行ってきます、ただいま。
 
  私たちを出迎えてくれる、家族ができるの。 ]


   行ってきます。


[ 私は、最後に一人きり私たちの家に声をかけた。 ]**


 
(189) 2023/02/22(Wed) 21:04:25

【人】 桧垣 やよい

 


     [ 一瞬、眩暈がした ]


 
 
(218) 2023/02/22(Wed) 23:43:28

【人】 桧垣 やよい

 


     [ おかしいなあ、もう眠る時間なのに ]


 
(219) 2023/02/22(Wed) 23:43:32

【人】 桧垣 やよい

  


     [ そっか、これは、
       やよいちゃんがくれた、最後なんだ ]


 
(220) 2023/02/22(Wed) 23:43:35

【人】 桧垣 やよい

   


[ 世界が明るくなって、視線の先には彼がいた。

  それだけで、わたしは嬉しくて、
せで。>>161

 
 
  朔也くん …… 朔也くん ……

 

 

  思わず、唇がなぞった溢れて止まらなかった言葉。 ]

  
(221) 2023/02/22(Wed) 23:44:16

【人】 桧垣 やよい

   


[ 世界が明るくなって、視線の先には彼がいた。

  それだけで、わたしは嬉しくて、
せで。>>161

 
 
  朔也くん …… 朔也くん ……

 

 

  思わず、唇がなぞった溢れて止まらなかった言葉。 ]

  
(222) 2023/02/22(Wed) 23:44:16

【人】 桧垣 やよい

  

[ 隠せるわけがなかったよね。
  気が付かないわけがなかったよね。


  だって、わたしの表情は ―― 特別だったよね?
 

  そして彼がわたし桧垣やよい≠見つめてくれていることも
  ずっとずっと、知っていたのに、
  気が付かないようにしてたんだよね。




                  
馬鹿だな。わたし。
 ]

 
(223) 2023/02/22(Wed) 23:44:57

【人】 桧垣 やよい



 
  [ わたしのこと、覚えていて
    わたしのこと、忘れて


    そのどちらも言うことはできなかったから、
    せめて、お別れは笑顔で。 ]

 
(224) 2023/02/22(Wed) 23:45:29

【人】 桧垣 やよい

   

   [ これが、
葉月
桧垣やよい
の終わり、だった。 ] *
 

 
(225) 2023/02/22(Wed) 23:46:12
 




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