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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 ]『運命の輪』 クロ

[首を傾げる神に、自分の思い違いかもしれないし、あるいは神は人間とは違う心を持っているのかな、とクロは思った。>>9

そうなの?
それなら、何もここに一人きりで居なくても、あちらの世界でも……

[と、再度誘ってみるが、もし子ら以外は要らないと言われたらそうか、と引き下がってしまうことだろう。]

…………、
僕は、世界への未練が少なかった。
でも、それでも、たくさんの人が死ぬのは嫌だな、とは思ってた。

[嫌だったけど、一度は切り捨てようかと考えたことを今言うのは、ややこしいのでやめておく。]

でも、僕以上に世界を大切に思ってた人は、僕よりももっと嫌だっただろうし。世界は滅んでもいいと思っていても、箱庭行きは嫌だと言った人もいる。……世界は滅んでも仕方ないって言ってた人もいる。

証持ちといっても、色々な人がいて、皆違うんだよ、神さま。
(26) 2022/12/22(Thu) 9:38:12

【人】 ]『運命の輪』 クロ

僕も全員とは話せなかったし、皆の心は理解しきれているわけじゃない。

でも、それぞれの大切に思うものや嫌なことや違い……は、確認した方がいいよ。そうでないと、またいつか22人集めようと思っても、絶対失敗する。それは断言できる。

僕は、それを言いに来たの。

[クロが心配したのは、神自身でもあるが、今度こそ「愛する子ら」を求めて同じ選択を未来の証持ちに迫るのではないかということだ。

神のあの態度(>>4:4>>4:5)では、再び落胆することになるだろう、と。今の証持ちが皆死んで、また揃うまでの長い時間を待っての結果がそれなのは悲しい。もしも未来の証持ちが滅びを選べば、たくさんの命が死ぬ。

神も、選択を迫られる証持ちも、世界も不幸になる可能性がある。目に見えている不運を放置し、見ないふりをすることは、幸運運び屋を自称するクロには出来なかった。]
(27) 2022/12/22(Thu) 9:39:04

【人】 ]『運命の輪』 クロ

…………。

[それから、少し迷うように黙り込んでいたが。
躊躇いを振り切るように口を開き。]

……もし、人間の心を学びたいなら、僕、お手伝いとしてここに居てもいいよ。一人で考えてもきっとわかんないだろうから。

僕もまだまだ、勉強中だけど。

[人間のサンプルとして。]

僕は、元の運命の輪ではないから、貴方の愛する子じゃないけれど。

でも、子じゃないから……お、
お友達?にはなれるかも?

[そんな提案を神にするくらいには傲慢。
生まれ変わっても、魂の質は初代から変わっていない運命の輪だった。**]
(28) 2022/12/22(Thu) 9:40:11

僕には、『塔』しか居なかった
君が関わりを持っている人が他にもいると知らなかった

君には僕以外にも居て、1人ではなかった
君の最期の言葉は、そこも関係しているのではないか
……分からない、想像するでしか分からない
君を見ているようで、結局自分の周囲以外を見ていなかった
独りよがりだった僕には分からない、分からなかった

僕が居なくとも1人ではない事への安心のような
僕が自分の事しか見えていなかった負い目のような

君を友として気にかけているのも嘘ではなかった
でも、自分が1人になりたくなくて縋っていた
そのくせ、助けなければ処刑されるというのに
君の願いを跳ね除けられず、見届けるに終わった
よりによって君の願いを聞き入れないなんて
自分が許さなくなりそうだったから

君に嫌われてしまうと思ったから

 



自分の事や周りしか見えていない
こんなにも独りよがりな情けない自分の姿

……気付いていたさ、自分の事だもの
『塔』という希望と共に在る為、蓋をしていただけだ
 
命ある間に、その蓋を開けられなかっただけ

 
 

 
 
   ――おおい! 『神様』

   今から『正義』と一手仕合うんだが
   立ち会ってくれないかい?

   見ているだけより楽しいかもしれない
   なーに、どうせ暇でしょ

      ホラ おいで。
 
 

 
 
  『神様』もやってみる?

  持ち方にもこう、コツがあってね
  気になるかい? 気になるだろう
  そうかそうか気になるか〜

  なら手取り足取り教えよう――『正義』が!
 
 


 
  実は向こうに新しい花が咲いてね。
  そこでのんびりしようと思うんだ――が

  お供に膝まくらが欲しい気分になった

  どうだい?
  『女帝』様も一緒に、あちらまで
 
 

 
 
  知っているかい『女帝』様
  この花、紫苑と名をつけたらしい


   ふーむ……

     へえ 少し甘―――いや? 
           なん だ これ

    苦 ……ぐ ぇ
  
 

 
 
   お前が平等を追い求める『正義』なら
   俺は不平等を司る『悪』にでもなろうか

   なんてね。
 
 

 
  
   お前なりの平等を俺は否定しない
   お前の平等は俺が保ってやる

   だから 自分を見失ってくれるな

        ――振り回されるなよ 『正義』
     
 

 
 
  不思議だな

  こうして空を見上げていると
  まるで全部 夢にさえ思える

  『女帝』様を横に転がすというのも
  風情があって 悪くない
                  ――ふふ
 
  

 
 
 
   ここがいつか崩れ去るとしても 
   俺は最期まで貴女の傍に居るよ

              ――― "約束" だ 
 
 

 
 
   ……。
   今ほどお前を哀れに思った事は無い

          ――…馬鹿だね、『正義』
 
 

 
 
 
      
――――…餓 鬼  



 
[ こんな所で 使ってやれる命ではなかったのに ]

 

 
 
    
  ご  めん、     な

 
  

【人】 ]『運命の輪』 クロ

……うん。
神様も間違えることはあると思うよ。

[問いかけに肯定を。>>113
怒らせてしまうかも、とも思ったけれど、意外にも神の表情は笑顔で。

受け止めることが出来るくらいには寛容だったようだ。
あるいは、既に気づいていたのかもしれない。]


ん。


[少々緊張しながら、頷いた。>>115
(122) 2022/12/23(Fri) 20:58:28

【人】 ]『運命の輪』 クロ

…………。

[帰してやれないと神は言う。

洋館の皆の顔が浮かぶ。お世話になった職員の顔も。
優しくて、幸せな生活だった。
大人たちから守られて、大切にされて。
夢みたいだと何度も思った。

けれど、三年経って、クロも成長した。
もう小さな子供ではない。
怖くて出来なかったけど、いつかは大人の皆のように、外に出られたらいいなと思っていた。思っていたのとは違うけれど、今日が一歩を踏み出す時なのかもしれない。

クロも、頼れるお兄さんを目指している身なのであるからして。>>0:527
(123) 2022/12/23(Fri) 20:59:12

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[そもそも、つい居てもいいと提案したのは、何もない世界にたった一人佇む、自分よりやや幼い神の姿があまりにも寂しく見えたから。

もう洋館の皆に会えないと思うと、どうしようもなく寂しい気持ちもあるけれども。]


……友達だから、怒ったり注意したりもするかもよ?
そういう友達でも良かったら!


[友達が初めてだと笑う神を、やはり一人残してはいく気にはなれなかった。]
(124) 2022/12/23(Fri) 21:01:08

【人】 ]『運命の輪』 クロ

でも、お手紙一つだけ、届けてもらっていい……?



[突然のことで挨拶もしていないから。
顔を見てしまえば決意が揺らぎそうで、それだけを神に頼んだ。


やっぱりゼロからもらった置物持ってくれば良かったな、取り寄せられないか後で聞いてみよう、とも思いつつ。**]
(125) 2022/12/23(Fri) 21:01:45
 
[ ――――
 『魔術師』が『恋人』の
 最期の表情を見ることはなかった
 目に入っていなかったというのが正しいのかもしれない。

 ――有り得ない、と否定して、
 『恋人』のことを見ようともしなかった。
 最初から理解などしようとしなかった。
 本質的な不快で遠ざけるのではなく、
 智慧者として、もっと深く突き詰めても良かったのだ。
 不快を我慢してでも、先に進むという手もあったはずだ。

 『魔術師』はその時に既に思考を止めていた。
 『魔術師』はそれに気付くこともなかった。]
 


 ………僕には分かる

 最期の言葉を告げた時の君の表情
 抵抗しない『塔』を見ていた時の僕の表情
 
 そういう時の表情に、それぞれ似ていた

 似ていて、同じ匂いを感じる
 そんな表情だって、それだけだったけど
 あまりにも、似ているように感じて

 『塔』、君はまさか
 また……
逝こうとしているのか?

 

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[自分がここに居ることで、何か変えられたらいい。
変えられないかもしれないけれど、少しでも良い方向に行けたら……とクロは思う。>>201

そうして、承諾を得られたならば、神から少し離れて、シトラのノートを開き、ページを一枚破る。机がないのでお行儀が悪いが、寝そべって書くかたち。]

…………。

[途中、何度か目元を拭う。
生まれた村から離れる時は、全然悲しくなかったのに。
親しい人と二度と会えないかもしれないという事実は、こんなにも悲しい気分になることをクロは初めて知った。

嬉しい出会いも悲しい別れも、教えてくれたのは証持ちの仲間たちだ。じわじわ滲む涙を堪え、何とか書き上げる。]
(213) 2022/12/24(Sat) 9:02:18

【人】 ]『運命の輪』 クロ

Baa, baa, black sheep,
(めえ、めえ、黒羊さん、)
Have you any wool?
(羊毛はありますか?)
Yes, sir, yes, sir,
(はいはい、ご主人様、)
Three bags full;
(三つの袋にいっぱいありますよ。)
One for my master,
(一つはご主人様に、)
One for my dame,
(一つは奥様に、)
And one for the little boy
Who lives down the lane.
(一つは路地に住む坊やのために。)


[小さく歌う声は、祈りにも似て。
あの日に引いたおみくじを、折りたたんだ手紙に挟む。>>2:265>>2:a62
(214) 2022/12/24(Sat) 9:03:07

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[やがて、出来上がった手紙を神に託せば、洋館へ送られただろうか。多分わかりやすいのは僕の部屋かな?と提案したが。

そして手紙が消えていけば、ほおっと息を吐いて。]

……神様、ごめん、肩借りてもいいかなあ。
大丈夫、今だけね。

今だけ……

[許されたなら、その肩にこてんと頭を預け。
三年前に声を張り上げて泣いていた少年は、今度は静かに泣いた。

こうして、神様の元には証持ちの子が一人、帰ってきたのだ。**]
(215) 2022/12/24(Sat) 9:05:01

【人】 ]『運命の輪』 クロ



 アリス シン キュリア シャルレーヌ シール
 カルクドラ クリスタベル トリス マドカ アリア
 フォルス ユグ タナトス シトラ ゼロ プロセラ 
 エト エーリク ヒナギク チェレスタ へ


 僕は箱庭に行きます
 神様と友達になっちゃった すごいでしょ
  
  
 いっぱいいっぱい ありがとう
 僕は みんなが大好き
 みんなのいる世界が 好きです
  
                  クロより


 P.S.最後に幸運届けるよ 
   
   きっと皆も世界も大大吉!!!      』
(216) 2022/12/24(Sat) 9:07:44
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。
(a3) 2022/12/24(Sat) 11:28:06

[それは『箱庭』が平穏だった頃の記憶─]

 新しい花…?

 良いでしょう。
 付き合いましょう。

 …こう膝枕をしていたら、
 あなたは花を愛でられないのではないですか?

 ………別に嫌と言ってはおりません。

 紫苑…、良い名ですね。

 
………『力』!! 大丈夫ですか?

 無茶は、しないでください。

………横になるのも悪くはないですね。

 空が遠く、花が近くみえます。
そうして、あなたが近くに感じられます。


 夢…なら、誰の夢かしら?…神様?

 …あなたはいつも楽しそうね。
ふふ…もちろん私も……。



[ ずっとこんな日々が続くと信じていました。]


[ 神さまは私たちを愛してくださいました。
 私たちも神さまを愛していました。
 いえ、他の人のことはよくわかりませんが、
 少なくとも私は。

 与えられた幸せに満足していました。

 微かな不協和音に気づかない振りをして、
 小さな綻びがやがて崩壊へと広がっていくのを、
 為す術もなく見守るばかりで。

 諌めはしました。
 でも、私の声は届かなかったのです。]

不吉なことを言わないで。

 でも、ありがとう。……約束、ね。

[ どうして、どうして、どうして。
 あなたが死ななければならなかったの。

 誰かが『正義』を止めなくてはならなかったとしても、なぜあなたでなくてはならなかったの?]

 …約束、したのに。

[ 止められなかった、護れなかった、
 もう一緒にいられないなんて……!]






 ………『星』、あなた、なの?

[『力』が『正義』と相打ちをして果ててからは、
 打ちひしがれる日々を過ごした。
 
 眼の前で起こる出来事は何も目に入らず、
 俯いて、悲しみにくれるばかりで。

 そんなある日、後頭部に衝撃が走った
 不自然に跳ね、地に倒れ伏した。
 霞む視界に、見慣れた姿を認識した。]


( あなたが私を嫌っているのはわかっていました。
  ここまでするほど憎まれていたのですね…)

 ああ、でも、もう彼のいない世界で、
 泣いて暮らさなくていいのね。よかっ……**

 
  きみが深刻な時はだいたい深刻なほどおかしくって
  堪え切れずに笑いだすわたしにきみが拗ねて怒って
  おさまらない笑いに滲む涙を拭いながら
  心にもない「ごめん」をくりかえせば
  余計怒ったきみがつかみかかってきて
  よろけて一緒に転げて、いつの間にか一緒に笑って

  わたしたちの過ごした時間は
  話せない秘密を抱えた苦悩の時や
  別れの瞬間だけじゃない。
  そんな風に二人笑いあった時間の方が圧倒的に多かった。
  そんな暖かで幸せでなんでもない記憶を
  ふたり、幾つも積み重ねた。

  お互いに言葉にした事は無かったけれど
  わたしたちはきっと親友だったから。
 

 
  きみにだけは知られたくなかった。
  知られる訳にはいかなかった。

  けどほんとうは

  無理矢理にでも問い詰めて欲しかった。
  きみになら暴かれたってよかったんだ。

  そんなの甘えた我儘だってわかってたから
  きみに甘え過ぎだったわたしがこれ以上、って
  最期まで言えなかったけど。
 

 

  『神様』に向かって、暇でしょなんて、
   なんてことを言うんだ『力』……

   って、ちょっと待って、
   僕?僕なの???
   僕が『神様』に教えるの??

   あ、こら、逃げるなって、
   あ〜〜〜〜もう。

   ……すみません、『神様』、
   『力』に逃げられましたので……

   お付き合い願えますか?

 
   ねぇ、『運命の輪』。
   頼むから、あんまり危険なことはしないで。

   予定通りにいかない、
   運頼りのことがこの世にたくさんあるからこそ、
   それを司る君が居るんでしょう?

   ……心配なんだ、君のことが。
   
   せめて、何かあったら
   僕のことを呼ぶんだよ……

   手遅れになる前に。
 

【人】 ]『運命の輪』 クロ

ねぇ、神様って名前あるの?
あるなら呼びたいなって……


[そんな他愛もない会話をしていた頃だったか。
座って空を眺めてひつじ雲作りたいなあ、とか呑気に考えていたものだから、かなり近づくまで気づかなかったが。

その姿に気が付いた途端、色んな感情がよぎって。
一瞬、誰かの後悔のような物が混ざる。>>/30
(352) 2022/12/25(Sun) 8:31:28


……貴方のこと、もっと沢山呼べばよかったねぇ。

喋れなくなってから、気づくなんて……

  

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[それは今の自分と重なって。]

……マドカ!

[彼の名前を叫んだ。

なんで?どうして?そう思いはすれど、二度と会えないと思っていた人に会えてしまった喜びの方が強く。言葉もうまく出てこなくて、溢れそうになる涙をぐっと堪えて、堪えながら、マドカの言葉を聞いていた。>>311>>312
(353) 2022/12/25(Sun) 8:32:35

【人】 ]『運命の輪』 クロ

……うわああああん!!!


[神様への言葉が終わった途端、マドカに飛びついた。
堪えていた涙がどばっと溢れだす。]


わああん、会えて嬉しいのぉ……
マドカ、マドカマドカぁ


[わぁわぁ泣いて引っ付いていた。
説明を求められれば「僕もここに居ることにした」と今は手短に。]
(354) 2022/12/25(Sun) 8:33:34

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[どれくらいそうしていたか。
今度はもう離れない、ずっと一緒にいる。
その気持ちを示すように。]

……今日はマドカと寝る。

[時間の流れはよくわからないが。
ひしとしがみつき、離れない、を実行に移そうとしている。

それこそ、洋館に保護されたばかりのように、すっかり甘えっ子に戻ってしまったようだ。でも今日くらいは許されていいと、クロは自分に甘い判定を出した。]

神様、神様も一緒ね。
あったかくて大きい布団が要るね……

[涙を残した顔で、本当に嬉しそうに笑ったのだ。**]
(355) 2022/12/25(Sun) 8:35:48

【人】 ]『運命の輪』 クロ

―扉の近くに―

[一人、歩いていた時のこと。

まだ空と地の世界で、不自然に転がっているものに気が付いた。石でも発生した?と確認しに行くと。>>371

………?

[見覚えのあるモノ。
カッコいいけど、よくわからない謎の置物。他に類を見ないものなので、自分の部屋にあった物だということはすぐにわかった。>>370


……ゼロさん?


[応える声も、その姿も辺りにはない。]
(408) 2022/12/25(Sun) 16:03:04

【人】 ]『運命の輪』 クロ


…………。

[そっと拾い上げれば、手紙が付けられていた。
中身を読む。>>372


…………いたよぉ。


[受け取られることのない返事を空に溶かす。

下方にある空欄の意味を知ることは恐らくないだろうけれど、置物と共に、大切そうに、手紙を抱きしめた。**]
(409) 2022/12/25(Sun) 16:03:37
 

 
[ 正しき道を示し、その道程を作ることが『教皇』の役目。]

 
 



[『太陽』は動かない。

 空にある限り、地を照らし続ける。
 その場にあり続ける。

 道に迷えば、太陽が影を作り方向を示すように。
 時に迷えば、日が時を刻むように。

 いつも、空から見届け続ける。
 まっすぐに進む、それぞれの道を、
 『太陽』が照らし続けるから。]

 

 
  きっと、
  誰より早く
  誰より正しく
  始まりの兆候を理解していた。

  突然起こった変化は避けようがなく
  けれど悪い事ばかりでも無い。

  破壊は新たな創造に必要なもの。

  一刻の混乱の後に、また新しく始まる。
  ただそれだけのことだった。
 

 

[ 君を守れなかった過去。

 選択を誤った結果
 君も、私も、全てが消失してしまった。

 だから、もし、次があるなら

 
やり直せるならば────……。
]

 
 

 
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜


 神は『力』に大いなる右手をお与えになりました
 一つ拳を振るえば、大地には大きな穴があきました
 あまねく艱難を穿つ贈り物です

 『力』は贈り物を大切にしまうことにしました
 傍らの温もりを慈しむ手のひらへ
 刀を握る拳へと変えました

 愛する『女帝』をあらゆる困難から守るため
 刀を振るう仲間と研鑽にはげみます

 刀は大地に穴をあけることはできません
 開いた拳は、何をも穿つことはできません

 『力』は不自由を愛しみました
 『力』は不完全を愛しみました

 『力』は神から贈られた完璧を愛しみ
 『女帝』との安寧を愛しみ
 『正義』と最期を共にしました

 『力』は とうとう狂うことはありませんでした *


〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
 


『塔』は、僕が深刻な時に笑い出す
こっちは至極真面目だというのに
何がそんなに可笑しいのか、涙が滲むくらい笑う
笑うなよ!と大人気なく拗ねて怒っても
何も反省してなさげの「ごめん」が飛んでくるから
カッとなって掴みかかるのだけど
取っ組み合いなんて慣れてもいないから
よろけても体勢を立て直せないし
よろけられても踏ん張れずに一緒に転げて終わり

なぜ笑うのか、理由を聞いたりはしなかったが
『塔』のそれは少し腹が立ちつつ、それが良かった
器用ではなく、おそらくお堅く見える僕に
そうして遠慮なく振る舞ってくるのが君だけで
だから、僕にとって唯一の親友になった
 


本当はあの時、君の願いを飲まずに
どんな事でも力になるから抵抗してくれと言いたかった
僕の為に生きてくれと言いたかった

だけど、死を受け入れた君に縋って
自分本位で押し付けて
生きて失望されるのも怖くて
君が逝く最期まで、それは言えなかったんだ
 

 




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