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人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[死にたくない怖いお願い一人にしないで
廃病院で出会っただけの人らへの精神的依存
こんなの知らない分からないとの現実逃避

色んな感情を綯交ぜにして、
蹲り絶叫する己に注がれるものがある

視線であろう。或いは気配であろうか
怖い、見ないふりして耳を塞いでしまえばいい
なのにふと、一瞬だけ顔をあげてしまった


 みてしまった


どうして、それが笑んでいるようだ
なんて、思ってしまったのだろうか

ああまるで許されたみたいに!
―――そんなことはありえないというのに
]

[ふと、嫌な予感がしたのだ。
頭をぽんと、手が撫でて、それから]

     (それから?)



   
[ぐちゃぐちゃと音を立て、彼女の腹の内をかき混ぜる。
冷ややかな身体を抱きしめて、名前を呼んで。
互いに貪るように繋がりを深め、最奥に何度も契りを打ちつける]

   
  ・・・かれん、はぁ・・・、かわい・・・
  

[至近の瞳は胡乱を称え、彼女はうっとりと微笑んでいた。
はくはくと蠱惑的に漏れる吐息ごと、溢れるぼくの名前に口付けをした。

名前を呼んで、欲するままに与え合い奪い合って、
それでも、彼女は
(ぼくは)

互いの本質を分け合う事はできない、そんな気がした

あまりに近すぎるのに、あまりに遠くて、
欲しいのに、手にすると壊れそうな、
輝きのように思えた]
   


 ── 名もなき病室 ──
   

   
[目覚めた時は一人だったか、意識は保てているが記憶の混濁が激しい。ズキリ、とこめかみに走る痛みを抑えて身体を起こした。

生を全うし寿命を終えた夢が真か。怪異を貪り半ば人ならざるものに近づいた現が真か。鼓動は変わらず時を刻んでいるのに、意識がふわふわと定まらないのだ。自分自身の存在がひどく曖昧になっている気がする。

黒いシャツにかけられた黒いカーディガンを羽織り直し、ふらふらと部屋を出るだろう]


  ・・・ぼくは、何を・・・
   誰を?探していたんだっけ
   
   
[何を、探していたんだったか。
生と死の狭間で、部屋に満ちる甘い香りは柔らかに思考を溶かして行く]*
   


[誰が
した?

      それは、"俺"だと───家畜は言った。]

【人】 勢喜 光樹

─追想、存在意義の模索─


[速報です。

20XX年、X月X日深夜。
XX都XX区XX町のアパートに住む
勢喜邦彦さん(45)、洋子さん(40)の遺体が発見されました。

二人は夫婦で、発見された遺体には
ロープのようなもので首や足を縛られており
何者かによって、鋭利な刃物で数か所切られた痕跡が
残っていたということです。

警察の調べによりますと、
二人の死因は失血性ショック死であるとのことです。

二人には一人息子がいましたが、
現在行方が分からなくなっており
警察は、事件になんらかの関与があると見て、
彼の行方を追っています。]
(9) 2022/08/13(Sat) 11:51:21

【人】 勢喜 光樹


………………。

[翌朝には、駅前ビルに設置されたワイドスクリーンや
街中の電気屋に設置された数多のテレビに、
そのニュースは流れていた。

それでも、立ち止まって見る者はいない。
誰もがよくある話、と気にも留めずに
どうでも良さそうな、あるいは聞いてもいないのか
何事もなかったかのように、通り過ぎていく。

所詮、他人事なのだ。
自分の身に降りかかる害でない限り
人は何の関心も抱くことは出来ない。

目の前の事しか見ない。
人間とは、そういう生き物。

両親アイツら
きっと己だって、そうなのだ───。]
(10) 2022/08/13(Sat) 11:52:46

【人】 勢喜 光樹

[ぽつり、ぽつりと雨が降り始めた。
次第に雨の勢いは増していく。

それはまるで、穢れを洗い流すかのよう。
己の足掻きを、肯定するかのようだと、錯覚すらした。]

『兄ちゃん。そんな怖い顔しちゃって、どうしたの?』

[物騒な繁華街を歩いていた時だった。
質の悪いごろつきに声を掛けられた。
気付けば、人数が増えて取り囲まれていた。]

『困ってんなら、良い仕事あるよ』

[困っている?そうかもしれない。
無一文で出て来てしまっていた。

金を貰えるなら、何だって良かった。
そこに、俺の存在意義は、あるのだろうか。]
(11) 2022/08/13(Sat) 11:54:04

【人】 勢喜 光樹


[初めは、ただの運び屋だった。
最後は、トカゲの尻尾切りに遭った。]
(12) 2022/08/13(Sat) 11:54:30

【人】 勢喜 光樹





『客商売だからねぇ…。笑ってくんないと』

[笑う?それは、誰が教えてくれるのだろう。
両親アイツらは教えてくれなかった。]

『顔が良くても客の喜ぶような、トークが出来ないと』

[それは、どうしたら身に付くんだ?
罵倒や暴言しか刷り込まれなかった。
他人が喜ぶ言葉なんて、知らない。

次は、水商売だった。
最後は、「使えない」からと、クビになった]
(13) 2022/08/13(Sat) 11:55:40

【人】 勢喜 光樹





[三つ目は、四つ目は………
なんだったろうか。
もう、忘れてしまった。

憶えているのは、そのどれもが
己の存在意義を知ることがなかったという事実。

やはり………そう、か。

不要な人間は、何処へ行っても不要なのだ。
その現実を突きつけられた。

抗い、足掻いたことに
何の意味も無かったのだ。*]
(14) 2022/08/13(Sat) 11:56:46
[俺の持つ、このナイフ刃物

     "俺"が、
した───両親アイツらを。]

【人】 勢喜 光樹

─死ねなかったのは─


[誰かがお前に施した、手当の跡が
己の流す血によって、汚れてしまうだろうに。

構わずお前は、俺の手を取ってくれる。>>8

取られた手は、あまりにも冷え切っているのに
どういう訳か、己には温かいとすら感じて。

力が、抜けていく。
握っていた刃物は、掌から滑り落ちて

カラン、カラン…。と、床へ
室内には金属音が響いた。]
(15) 2022/08/13(Sat) 12:41:35

【人】 勢喜 光樹


四谷…………何故なんだ?

[何故、死ねなかったのか。

           そうではなく───。]
(16) 2022/08/13(Sat) 12:43:09

【人】 勢喜 光樹


何故……泣いている?

[何故、己を憂いて、悲しんでくれるのだろう。
何故、己の為に、涙してくれるのだろう。

その理由は、意味は。
己には分からなくて、ぽつり。
今までそれを、問う事すら出来ず
もう無意味なんだと。諦めていたはずなのに。

知りたくて。教えて欲しくて。]
(17) 2022/08/13(Sat) 12:43:48

【人】 勢喜 光樹

[此処へ来た時、恐怖に震えるお前と出逢って
それからもずっと、お前の泣く顔ばかり見て来た。

それは、自責の念に駆られて
恐怖が、その罪の重さを煽るからだと。
そんな風に思っていたから

俺が死ぬことなんて
お前には………関係ないはずなのに。]
(18) 2022/08/13(Sat) 12:44:27

【人】 勢喜 光樹


教えてくれ………四谷。

[その理由を、意味を。
お前にとって、俺とは"何なのか"を。]

俺は………

      お前が、泣くから


[それが、嬉しかったから。]
(19) 2022/08/13(Sat) 12:50:26

【人】 勢喜 光樹


………死ねなかった。

["必要"と、されているんじゃないかって。

        初めて、夢見てしまって。*]
(20) 2022/08/13(Sat) 12:50:49
勢喜 光樹は、メモを貼った。
(a4) 2022/08/13(Sat) 12:59:48

勢喜 光樹は、メモを貼った。
(a5) 2022/08/13(Sat) 13:06:34


  大丈夫、きっと呼んでくれるよ
   

[不安そうに漂う泡沫をよしよしと撫でて、
(もしかしたらそんなものはないのかもしれないけれど)
]

   おとうさんがきみに気づいてくれたら、
   「大丈夫だよ」って、笑ってあげてね


[おまじないの言葉に、頭痛の種ほどの力はないかもしれないけれど、四谷くんの枷が少しでも解けますようにと願いを込めた。誰かに甘えて、自らを晒してしまってもいいんだよという夢を込めて。

ぼくを探してくれてありがとう、の感謝を込めて]*
   




  知ってるでしょ?
  人間はいずれ100%死ぬんだから
  急ぐ必要もないんだって
   
   
[少し意地悪な笑みで、彼女の言葉の音を辿った。


救えたはずの彼女の過去を悔いても、
今のぼくには取り返せない。
彼女の生きた苦しい境遇を、
同じ怨霊や境遇の者たちのように
一片でも共感することはぼくには出来ない。


それなら、今から生きていられるぼくの時間をつかって
新たにできることを増やす方が、きっと建設的だろう]


   ぼくは、かれんのことをもっと知りたい。


   



   
  外には出られないのかな・・・
  こんな所でデートだなんて
  ムードが足りない。

  お腹もすいたな
  個室で何か作っちゃう?

[お金持ちが入院する一人部屋なら、きっと生活設備もあるのではないかと考えて。彼女のお腹は空かないのだろうけれど、お腹が膨れるぼくをあとで食べれば結果彼女の飢えも満たされるだろうと安易に考えて。

彼女が嫌がらないのならその手を取って病棟を移動し始めるつもり。

(他の怪異に出会うとどうなるのだろう)
]**

[それと同時に、負の感情を塗りつぶすよう、徐々に快感が体の内側から湧き上がってくる。
いつか見た悪夢と同じように]

【人】 勢喜 光樹

[
「死んだら、悲しい」「死なないで」


あの時も。
そして、今も───>>42
        
お前の願いを、拒否することが出来なかった。

真っ白になった顔。
再び涙に塗れて、ぐちゃぐちゃで。
それは形容し難い程に、酷い有様だった。

もうずっと、こんな顔しか見ていない。
お前の笑顔だって知らない。
誰がこんな顔をさせたんだろう。

四谷の哀しみに触れて。>>41
お前の言葉願いを聞いて。

            嗚呼………そう、か。]
(55) 2022/08/13(Sat) 21:37:18

【人】 勢喜 光樹


    …………ごめん、な。

[漸く、分かったのかもしれない。

お前にとって、"死"というものが
どれだけ辛く苦しく、胸を斬り裂かれる思いかを。

あの時、明かされたあの"告白 ">>1:93で、
それを知ったはずなのに。

きっと己は、「知った気になっていた」だけだった。]
(56) 2022/08/13(Sat) 21:40:40

[どうせ死別する相手だ、と
何処か他人事と思っていたのだ。

そう。それは───

他所で起きた事件に、無関心な人々のように。]

【人】 勢喜 光樹

[己は愚かだった。四谷に可哀相なことをした。
己は浅はかだった。四谷に気の毒なことをした。

     "罪悪感"とは、こう言う事なのかもしれない]

四谷…………、悪かった。

[きっとこんな言葉じゃ、駄目なのだろう。
だがそれ以上の言葉が思いつかなくて。
お前の涙も。心も。言葉も………見つからない。

赦して欲しい訳じゃない。
ただお前に、そんな顔をさせてしまったことが
酷く心を搔き乱して仕方がなかった。

掌に出来た傷よりも、"痛い"と思った。]
(57) 2022/08/13(Sat) 21:43:10

【人】 勢喜 光樹


[お前の"願い"は───

     
黒い水絶望
に沈もうとした、己を掬い上げて行く]
(58) 2022/08/13(Sat) 21:45:49

【人】 勢喜 光樹

[生きる意味や理由とは。
最初から絶対に在るべきものではなく

もしかしたら、これから出逢う誰かと
作っていくものなのかもしれない。]

………もう、そんな顔はさせないから。

[今度は両腕で、お前を抱き寄せよう。
生きていることを、強く感じて貰えるように。
俺が、お前と言う"光"を、手放さないように。

            強く、強く────*]
(59) 2022/08/13(Sat) 22:23:38
[例えば、知らない芸能人の訃報のニュースを見ても
ふぅん、とポテトチップス齧りながら
人というのは聞き流し、数分後には忘れ去るだろう

――でも、俺にとっては、あなたは
知らない人じゃない。
この恐怖に塗れた世界で、手を差し伸べてくれた優しい人
一緒にチハヤさんを探してくれて
俺の懴悔にも、嫌悪も見せずに

……そして、死にに来たのだと告げる姿が
悲しい位に胸を軋ませる人だった]

彼女の胎の中で、『私』が震える。
なだれ込んでくる彼女の恐怖が、『僕』を大きくする。
まるで、「赤子が育つ」かのように。
何故そうなったのか、それは『アタシ』自身もわからない。

すくすくと膨れ上がる『俺』に、彼女は気が付くだろうか?*

勢喜 光樹は、メモを貼った。
(a16) 2022/08/13(Sat) 22:50:08

【人】 勢喜 光樹

[あの時、どうして声を掛けたのだろう。>>0:136
無視することだって出来たはずなのに。
いつだって、放り投げられたはずなのに。

  「死ぬ前の暇潰し」だと、気紛れを───

…ああ、多分。違うな。

両親からはゴミのような扱いを受け
外に出ても、すぐに棄てられた。

四谷を見棄てるということは、
自身をも見棄てるのと同義で


それは、もう───

       死ぬことすら出来なくなる、と]
(78) 2022/08/14(Sun) 0:06:28

【人】 勢喜 光樹

[己の血で、これ以上お前を穢したくなくて
抱き寄せる時に、拳を握っていたけれど
余計に血が溢れて、ぽたぽたと床に滴り落ちていた。

だがそんな傷、己はどうでも良かった。
それぐらい、心の方が痛くて仕方なかった。

それ以上に、お前の方が……>>60]

………そう、だよな。

[誰かが死ぬのを見るのは………
もう、見たくないよな。

「痛かった」「怖かった」>>61
その言葉通り、痛みを与えてしまった事が酷くつらい。
己が要因の一端になっていたことが、猶更に。]
(81) 2022/08/14(Sun) 0:10:05

[ 黒い影と同調した
どす黒い感情
が、霞む程に。]

【人】 勢喜 光樹


俺は………生きてるから。
そしてお前も………生きている。

[こんな事で、こんな言葉で
お前を安心させられるかは分からないけれど。

腕の中でも泣いているお前は
先程とは違った涙を流していると思うから。>>62
きっともう、あんなに真っ白で
哀しみに満ちた顔はしていないような気がして。

その表情が見たくて、そっと身体を離す。]
(83) 2022/08/14(Sun) 0:11:06

【人】 勢喜 光樹


生きよう。
"一緒"に、此処を出るんだ。

[もう、「お前は帰れ」とは言わない。
此処に居る理由は、俺にももうないんだ。

   お前が、"生"へと繋ぎ止めてくれる限り───]

そしてチハヤも………
もう一度、探そう。

[あんな光景を目の当たりにしてしまったら。
チハヤではないと、強く否定されなかったから。
生存は絶望的かもしれないけれど

俺も、四谷も
チハヤが死んだ姿は、まだ見ていない。
死んだと決まった訳ではないのだと
お前に、希望を与えたくて。*]
(84) 2022/08/14(Sun) 0:16:49
勢喜 光樹は、メモを貼った。
(a21) 2022/08/14(Sun) 0:25:45

        (……。)

(そっと、足から手を離した***は

 ふよりとその場所を離れて彷徨う

         軈て生きながら常世を見る

 おとうさんの、おともだちを見つけることになるのだけど

[お腹の中で何かが大きくなる感覚。
それさえも、こんな絶望の中では気になるものではない。

むしろ何かが育つごとに心地よささえ感じる。この心地よさに身をゆだねれば、きっとこの絶望も悪夢も無くなってくれる……そう感じていた]*

[誰がこの
を受け止めた?

        それは───…四谷お前だった]

【人】 勢喜 光樹

[誰かチハヤがお前に手当をしたように>>0:54
今度はお前が、己の傷を癒そうとする。

その幼さの残る、温かな掌で
滴る血を、止めようとする。>>89]

……平気だ。
これぐらい、どうってことない。

[お前に与えてしまった傷に比べたら。>>87
己の傷など、傷にすら値しないとすら思うのだ。
平気。そうは言いつつも、拒むことはせずに
止血をしようとする、その優しい手の温かさを、
己は大人しく受け入れるのだろう。]
(99) 2022/08/14(Sun) 10:16:57

【人】 勢喜 光樹

[哀しみの涙に塗れたお前も、>>88
死のうとした俺も、もう居ない。

生きることを、互いに約束して。
此処から出ることを、決意したのだから。>>89

強く頷く表情。そこに、絶望は見えなかった。
だから己も、静かに。そして強く、頷く。]
(100) 2022/08/14(Sun) 10:20:27

【人】 勢喜 光樹


病室を出よう。
チハヤは探しながら……出口を先に確保しておきたい。

この病棟では、それが難しそうだからな。

[ベッドから立ち上がる。
その時も、スプリングの軋む音が響いた。

振り返り、窓に付いた古びた鉄格子を見つめる。
何も道具がない今、無理矢理こじ開けることは出来ない
その道具を探すくらいなら、この近くの他の出口を
探した方が効率が良いだろう。

そこまでに、運良くチハヤと再会出来たなら
すぐにでも脱出できるかもしれないし
仮に見つけられなかったとしても
何かがあった時、すぐに四谷を逃がせるから。]
(101) 2022/08/14(Sun) 10:21:50

【人】 勢喜 光樹


………行けるか?

[四谷の体力を気に掛けながら、手を伸ばす。
その手を取ってくれたなら、きっとすぐにでも
この病室を後にするだろう。

そこ残るのは、床に落ちた刃物と滴り落ちた血の跡だけ。

死のうとしていた己は、きっと此処で"死んだ"のだ。
]
(102) 2022/08/14(Sun) 10:22:39

【人】 勢喜 光樹

─病室→精神病棟エリア廊下─


[病室から出た後は、このエリアから出るため
己は四谷の手を引きながら、廊下を歩き進むことだろう。]

………チハヤは
もう、このエリアには
居ないかもしれない、な。

[どういう原理かは分からないが
最初にチハヤが消えた時と同じように>>1:63
あの怪異に飲み込まれて行ったのが、
チハヤだったとしたら
別の場所に連れ去られたのかもしれない。

四谷の話を聞いている限りでは
このエリアは元々、2人が居た場所ではなかった。
ならばきっと、また別の何処かに居ても
不思議ではないのかもしれない。]
(103) 2022/08/14(Sun) 10:26:09

【人】 勢喜 光樹

[随分、この廃病院にいる気がするが
どれだけ時間が経過しただろう。
少なくとも、1〜2時間程度ではないはずだ。]

彷徨っていられる時間も
限られているのかもしれないな。

………急ごう。

[四谷の手を取りながら、急ぎ足で歩く。
手当のお陰で、掌の血は止まっているものの
その手で四谷を掴むことはしていないだろう。

不思議と焦燥感が芽生えていた。

それは生きる理由が出来たからなのか、
再び怪異と遭遇することを、恐れてのことだったのか。]
(104) 2022/08/14(Sun) 10:44:16

【人】 勢喜 光樹

[…僅かに。

何処からともなく、"歌"が、聴こえた気がした。>>0:63
それは今この近くで、誰かが歌っているというよりも
もうずっとずっと、昔から口遊んでいた歌が
この病棟内に、"念"として遺った、何かのように。

おそらく、己のみに聞こえたものだったかもしれない。
幻聴のような何かかもしれない。
だから四谷に話すことは、出来ないでいた。

その歌の主に逢わないことを、願いながら。>>1:138]*
(105) 2022/08/14(Sun) 10:45:02
勢喜 光樹は、メモを貼った。
(a26) 2022/08/14(Sun) 10:49:24

「やっと、見つけた。」

彼女の上半身に唯一残っていた下着に手が掛かり、躊躇いなく左右へ裂いた。
そうして、彼女の下半身にも腕が集い、服の下にも潜り込んで下着に手をかけ――一息に引き裂いた。

「『アタシ』を、生んでくれる人。
『俺』の、お母さん。」

露わになった秘裂に、そっと口付ける。
体温の無い、氷のように冷たい口づけ。
血色の悪い舌が這う、『僕達』を生んでくれる大切なお母さんを、慈しむような穏やかな愛撫を与えていく。**

   
   
[離れてはダメだとぼくを縛る彼女の闇は心を表す鎖のようだ

時折翳り、困惑を湛え問いかける瞳は、彼女自身を縛る「執着」を意味しているのではないのだろうか

無意識下には気付いているのかもしれないけれど。

少しずつ、少しずつ、
闇の枷がぼくに向けられて行く。
その意味を面映ゆいと例えるのは胸に潜めて]

   


[もっと、心の中まで溶かして
きみのすべての闇を喰らい尽くしたい

なんて

口にしてしまうと
きみはいとも容易く溶けてなくなりそうだから]



 お行儀がわるいかな
 
   
[唇を寄せられるなら、ウインナーを啄むように
彼女と「味」を共有しようと。

拒まれないなら、戯れの甘い口付けを]*

   

まっ……て、いったい何が……

[あれよあれよという間に残りの下着も引きちぎられる。
あらわになった秘裂に彼が口づける。
霊らしい冷たい口づけでも絶望快楽で染まった私の体は、穏やかな愛撫によってだんだんと昂ぶっていき、蜜を内側から溢れ出していく。

なぜこんなに気持ちよくなってしまうのか、霊的な存在に襲われているという恐怖は確かにあるが、それ以上に打ち消すように溢れる快感が私をおとしていく]

(……また、大きく?)

[少しずつではあるが、快楽に飲まれていくごとに、お腹にある存在が大きくなっていくのを感じる。

姉失格となったのに、母になるのかもと思うと不思議な気持ちになりながら快楽に飲まれていく]**

[どこまでなら許されるのかを探るように、
 少しずつ彼の身体に闇を這わせていく。

 一生をかけても手に入ることのなかった
 私だけを見てくれる目が、
 いつ覚めてしまうのかと怯え、縋り、求める。

 これまでの現実がありえないと否定しても、
 彼が育んだ欲が恐怖も真実も塗り潰していった。

 彼がこれまでの人生で知るのなかった特別しゅうちゃく
 命尽きるまで与え続けるのだろう。]

[もっと、心の内まで入り込んで
 あなたのすべての関心を奪い尽くしてしまいたい。

 なんて、

 口にしてしまうと、
 あなたは未練なく旅立ってしまいそうだから。]

[フォークから一房解いて口に含んでは見たが、
 残念ながら味はよく分からなかった。
 飲み込み切れない物体が口腔内に居座る。]

  ん……。

[蝶が花に吸い寄せられるように唇を合わせた。
 途端、彼の感じた味が僅かに染みた気がする。

 いつか、もっと彼の中まで入り込んだら
 味を思い出す日も訪れるんだろうか。
 それは満たされる日が近いことに他ならないけど。


 口の中の物を咀嚼するためか、彼の唇を啄むためか、
 食事でもしているような口づけを贈った。]


  んぅ……ふふ。だいじょうぶ。
  ここに叱る人は……誰も、いないから。

[そう、誰も。私を許してくれない人はもういない。
 あなたの願いを阻む人もいない。

 戯れの合間、離れた唇から擽るような返答をして。
 食事の邪魔をすると理解しつつも首に腕を回し、
 おかわり≠ねだった。]*

溢れる蜜を、舌で舐めとる。
わずかにぬめりを帯びていて、甘やかな味と濃い「お母さん」の匂いが頭の奥を痺れさせる。
氷のような指にお母さんの蜜を絡めて、ゆっくりと、お母さんの中へ差し入れる。
まずは中指、少ししてから薬指、それから人差し指。
緩く抜き差しさせて、お母さんを慣らしていく。

「――いっぱい、してあげる。
『僕達』みんな、お母さんが大好きだから。」

影が揺らめいて、人の形を取り始める。
『私』と同じ見た目の、『アタシ達』。
1人、2人、3人――…いっぱい。

1人が、お母さんと唇を重ねた。
体温の無い舌でお母さんの唇を舐め上げて、隙間に舌を差し入れる。
お母さんの体温を貪るように。

お母さんの両胸にも、『僕達』が群がる。
片方の胸を、『私』の両手で包む。
柔らかく揉み込んでみるけれど、胸の大きさはどのぐらいだろう。
『アタシ』の小さい両手だと、覆いきれないだろうか?

もう片方の胸へと、『俺』が吸い付く。
冷たい舌で先端を転がして、口付けながら刺激する。

――不意に、お母さんの秘裂の上。
秘豆へと、軽く歯を立てた。

「お母さんは、こういう事は初めて?」

お母さんの中に潜らせた3本の指を、大きく広げてみせる。
お母さんの膣内が、外に晒される。

「――うんと、優しくしてあげるから。
安心して。」

履いているズボンのチャックを降ろして、『私』も下腹を露わにする。
――そこは、割れ目も、肉の禊もない、なだらかな腹部があった。
けれど、すぐに黒い影が集まって、肉杭を形作っていく。
大人のそれと比べても遜色のない、黒い先走りを垂らした凶悪なもの。
その先端が、お母さんの秘裂へと添えられる。

「お母さん、一緒に気持ちよくなろう?」

ゆっくりと、腰が進み始める。
お母さんの中に、硬く猛った、けれど冷たい肉杭が飲み込まれ始めた。*

【人】 勢喜 光樹

[───"堕胎"室。

チハヤとはぐれてしまったのは、
四谷の"罪"と関係した場所だったのだと
知った時、自ずと眉を顰めた。

だから猶更に、四谷は怯えていたのだろうか。
何かトラウマを引き起こす出来事があっても
不思議ではない、因縁深い場所だから。

誰かを思って感じる重圧感は、
己の事なんかよりも、ずっと重いと感じた。]
(123) 2022/08/14(Sun) 19:17:35

【人】 勢喜 光樹


お前も………、そう思うか。

[そうかもしれない、と頷く四谷に
憶測は強ち誤りでもないのかも、と思いたかった。
だが念のために、場所は聞いておこうと]

その場所………は
どのエリアだったか憶えているか?

院内地図は見たのだが
写真とかに残していなくてな。

お前………分かるか?

[此処へ来た時にエントランスで見た、
院内地図を思い返すものの。>>0:134
どんなエリア構造なのかぐらいしか把握せず
一つ一つの部屋までは、細かく覚えてはいないから
四谷はどうだろうかと尋ねる。
敢えて、「堕胎室」と口にするのは、避けながら。
]
(124) 2022/08/14(Sun) 19:21:33

【人】 勢喜 光樹


そこが分かれば、そのエリア以外に
………もしかしたら。

[消えた後、何処へ行くのか?
その法則性はまだよく分かっていない。
元より無いのかもしれないけれど

探すにしても、なんの手掛かりもなく
彷徨うのは無駄足にもなりそうで
どうせなら、場所を絞って向かいたかった。]
(125) 2022/08/14(Sun) 19:22:04

【人】 勢喜 光樹

[そんなことを考えながら、
出られそうな場所はないかと
薄暗い廊下を見回してはみるものの。

通常なら必ず存在するであろう、
「非常口」の看板さえ何故か見当たらない。

本当に何なんだ、この廃病院は……。
焦燥感と、胸のざわつきが治まらない。]
(126) 2022/08/14(Sun) 19:23:05

【人】 勢喜 光樹

[二人の足音は、廊下の奥まで響いていた。
一つ、二つ、足音が。俺たち以外の呼吸音が。
余計に聞こえるような、錯覚さえ起きそうな程。>>111

その中で、微かに聴こえて来る歌声は………>>112
次第に聞き覚えのあるものへと変わる。

………確か、そう。

昔、母親あの女が機嫌の良い時にだけ、口遊んでいた
古臭くて、当時も今も何が良いのかも分からない
あの歌と少し似ていて、沸々と苛立ちが募っていった。]
(127) 2022/08/14(Sun) 19:24:01

【人】 勢喜 光樹

[と、その時。
        ───
カツン
… 
カラカラカラ…


己の靴先に何かが当たった感触と
何かが転がっていくような音がして、立ち止まる。]

………なんか、蹴った。

[視線を、蹴ってしまった何かに向けた。>>118
少し遠くまで行ってしまって、薄暗いしよく見えないが
それは小さく、平べったい何かだとは分かる。

気になって、四谷の手を引きながら
落ちているそれに近寄ったなら
それがスマホであることが分かったが
誰のものかまでは、己には分からず。

だが四谷は、その端末に見憶えはあっただろうか。*]
(128) 2022/08/14(Sun) 19:26:59
勢喜 光樹は、メモを貼った。
(a36) 2022/08/14(Sun) 19:34:01




 
  食べたいのかと思っちゃった
  そんなに見てたら、
  ぼくの顔にも穴が空いちゃうよぉ


[濡羽の瞳は食事の様子を余す事なく魅入るようで、その視線の先がぼく自身に向いている事に気づいて思わず顔が赤らんだ

お返しと言わんばかりの「あーん」に対する反応は、絶望と過去への妄執に塗れた彼女とは打って変わり、庇護欲を唆る稚けなさに満ちていた。

ぼくが彼女を満たしている。彼女の生を脅かした過去などすべて塗りつぶしたい。ぼくで満たして全てを喰らい尽くしたい。
与えて与えられて狂おしいほど一つになりたい。

ケチャップの甘みに潜むごく僅かな酸味ごと、食事もそぞろに啄み合う唇は深さを増して]

   



 ・・・かわいい・・・、
 ねぇ、もっと見せて、かれん


[プラスチックのフォークは音もなくトレーに忘れ去られたまま。しなやかな腕に引き寄せられるまま彼女の身体をソファへと沈めた。

彼女の掌にキスをしてパジャマのボタンを自ら解くよう視線は熱を送る。叶えてくれるのならぼくも彼女を見下ろしながら、自らのシャツを脱いで行こう。

頭痛が走る訳でもないのに、喉の奥が乾いたようにぼくの身体がきみを求めているみたいだ]


  腰、浮かせて・・・
  全部見せて。さっきは、暗かったから・・・

   
[あらわになるきみの肌を、ぼくのてのひらが触れて行く。
幻惑の灯りの下で触れる素肌は滑らかで
白く冷ややかだけれど、どこか温かさも感じる気がした]

   




   まだ、のこってるかな、

   
   
[互いに、するりと最後の布地を床に落とした先
素肌を味わう掌は、きみの柔らかな下腹部に触れながら。

唇はキスを離れて顎の裏から鎖骨へと。ゆっくりゆっくり、味わうように胸の膨らみを食みはじめるだろう]*
   

【人】 勢喜 光樹

[四谷が声に出したのと同時に、>>131
己の爪先が、何かを蹴ってしまったからか。
その声よりも、其方の方に意識が向いてしまって>>128
応える事は出来なかっただろう。]

………チハヤの?

[落ちていた端末を見た四谷は
持ち主かもしれない人の名前を呟き>>132
確かめようとしたのか、それを手に取った。>>133

光る画面に目を細めながら
己も四谷の後ろから、映し出されている
青々とした背景と戦闘機らしきものの灰色の物体。
抽象画とでも言うのだろうか。
綺麗だとか、上手いだとかそういう感性はないから
その画像に何かの感想を抱くことはなかったけれど。

ロック画面には
院内図の写真を見せて来る前に
四谷が誰かに送っていた、
メッセージの通知らしきものはなく。>>129

電波状況は、"圏外"であることを知った。>>0:127]
(135) 2022/08/14(Sun) 22:59:26

【人】 勢喜 光樹

[己もスマホを持っていたことを忘れていた。
ズボンのポケットから取り出し、確かめる。
こちらのも同じだった。]

圏外…………。

[落ちていたスマホ。
それは、チハヤのものらしきこと。

届いていないメッセージ。
それは、圏外だからなのか。それとも……

この状況に、四谷は何かを悟ったかのように
手にしていたスマホを、落として………。>>134

冷たく乾いたプラスチック音が、廊下中に響いた。]
(136) 2022/08/14(Sun) 23:00:49

【人】 勢喜 光樹


…………四谷。
まだ、諦めるな。

[これがチハヤのもので、此処に落ちていた。
その事実しかないのだから。

四谷の肩に手を添え、声を掛ける。
励ましになるかは分からないが。
まだ絶望するには早計だと、そう思ったから。

四谷が落としたその端末は、代わりに己が拾い上げて
それを上着のポケットに仕舞った。
何かの手掛かりになるかは分からないが
もしも再会出来たなら、持ち主にも返せる。そう思って]
(137) 2022/08/14(Sun) 23:01:50

【人】 勢喜 光樹


行くぞ。

[もしも歩くのもままないぐらい
まだ落ち込んでいるようならば、支えてやるから。
肩に添えていた手は、四谷の掌取って確りと握る。

兎に角、このエリアからは出なければ
彼に進むことを促した]
(138) 2022/08/14(Sun) 23:02:43

【人】 勢喜 光樹

─精神病棟→病室エリア─


[見せて貰った院内図の写真で>>130
堕胎室の場所が地下だったことが分かった。

もしも……同じエリアにいないのだとしたら。
残っているエリアは、病室エリア。
そう思い、目指し歩いてきたのだが

此処は、精神病棟エリアとは違って
所々の病室や部屋からは、灯りが漏れ出ており
よく言えば明るい雰囲気で。
悪く言えば、逆にその光景は不気味だと感じた。

個室の一つ。扉を開けて、覗いて見る。
そこには誰の姿もなく、この場所にしては
異端にも清潔そうなベッドだけがあるだろう。]
(139) 2022/08/14(Sun) 23:04:07

【人】 勢喜 光樹

─→とある個室─


[窓に近寄った。そこに鉄格子はない。
だが相変わらず、外は闇に覆われている。

これを壊せば、すぐにでも外に出られるのだろうか。]

………さっきの。
四谷も……聴こえていたのか?

[ふと、四谷が口にしていたことを思い出し、問う。>>131
もしかしてあの歌声が、耳に入ったのは
俺の勘違いではなかったのだろうか。と]
(140) 2022/08/14(Sun) 23:05:11

【人】 勢喜 光樹


あの歌………嫌いだ。

[何故なのか、その理由は口にしなかったが
心の底から嫌悪した目付きで、言い放ち、
(141) 2022/08/14(Sun) 23:05:43

【人】 勢喜 光樹

          
───バンッ!
(142) 2022/08/14(Sun) 23:06:16

【人】 勢喜 光樹


[窓を思い切り叩いた。]
(143) 2022/08/14(Sun) 23:06:52
[それは、母親あの女を……
            強く、突き
した時のように。]

【人】 勢喜 光樹


         
───バンッ!バンッ!
(144) 2022/08/14(Sun) 23:08:00
[何度も、何度も……
           突き刺し、
り裂いた。]

【人】 勢喜 光樹

[こんなに思い切り叩いているというのに、
窓はビクともしない。割れなかったのだ。
何か道具が必要だろうか。

   いや、何かに弾かれているような感触が───]

………割れない、な。

[叩くのをやめ、肩を竦めながら溜息を吐く。
腰に手を当て、窓の外の闇を見つめた。*]
(145) 2022/08/14(Sun) 23:10:25
勢喜 光樹は、メモを貼った。
(a40) 2022/08/14(Sun) 23:12:56

 
[鮮烈な快楽だけが、
 荒れ狂う痛みを消してくれるのだと思っていた。]
 

[戯れに啄む甘い口づけは深いものへ変わっていく。
 甘酸っぱいソースは瞬く間に彼の舌に攫われて、
 恐怖も不安も痛みも全部彼に塗り替わってしまった。
 腹の底から湧き上がる何かが全身を駆け巡る。]

  ぁ……、 うん。

[彼の手からフォークが離れるのを横目に見ていた。
 今、その手は自身を横たわらせるためだけにある。
 仄暗い悦びが目元を溶かし、笑みを滲ませた。
 右手を持ち上げ、彼の方へと伸ばす。]


  ……おいしそう、だったの。

[穴がないか確かめるように彼の顔へ触れようとした。
 行為においしそうが何を指すかも伝わっただろうか。

 本来持ち得た、あるいは当時出せなかった幼さも
 彼の前では隠すことをしない。
 時折様子を伺いはするも、
 彼が嫌がる素振りを一切見せないものだから、
 満ちる日を遠ざける努力が泡になってしまいそうだ。

 甘えも、妬みも、怒りも悲しみも、恨みさえ、
 己の持つ何もかもを彼に注ぎ、爪痕を立てる。
 希薄さなんて一度だって感じさせたくない。

 顔を確かめた手は、彼の左胸へと下りる。]

[掌を当てることを許されたなら、
 冷たい手が彼の心臓の上に乗るだろう。
 体温も心音もまだ正常に機能していたか。
 己と違い穴は開いていないが、その場所はどこか
 空虚であったように感じられた。]

  ……っ!

[やがて右手は捕らえられ、掌にキスが落とされる。
 名前を呼ばれて、視線で求められて。
 瞳に宿る欲に気づけば身体の奥がじんと疼いた。]

  むすぶ、

[解放された手は胸元へと落ち、ボタンにかかる。
 初めて攫った時の獣のような脱ぎ捨て方とは違い、
 これから成される行為を突き付けられるようだった。]

[上から順にボタンが外れ、
 ワイヤーすら入っていない簡素な下着が現れる。
 何もかも無気力だったあの頃、
 不幸にしてしまった家族から与えられたものだ。

 死んだ時の形がそのまま残っているのか
 パジャマ同様左胸に穴が空き、
 左の肩紐は今にもちぎれてしまいそうだった。

 問うように彼の名前を呼び、反応を見る。
 少し迷うような素振りを見せた後に
 鎖骨の辺りまでずり上げることにした。]

  ……ぜんぶ?

[真白く、冷たい肌が露わになる。
 心臓の位置にはぽっかり穴が空き、
 背中に敷かれたパジャマの白が覗いている。
 そのせいか左胸のボリュームは右より劣り、
 仰向けなこともあってなだらかなラインを作った。

 右もまた決して大きい訳ではないが、
 女性らしいふくらみが顔を覗かせている。

 その肌が熱を帯びることはない。ないはずだ。
 それなのに、彼の眼前に晒された二つの蕾は
 淡く色づくように存在を主張していた。]


  ……ぁ ッ、 むすぶ、 や、

[肌を顕わにする度、褒めてくれるかのように
 彼のてのひらがあちこちを撫でていく。
 それに対する反応すら、灯りの下、
 彼の視界にすべて曝け出してしまい、
 恥じらいに何度か身を捩らせた。

 けれど、ベッドよりも狭いソファでは限界がある。
 彼の手から逃れることなど不可能に近かった。

 結局ふれられ、なでられ、ふるえてないて。
 彼に言われるがままに腰を持ち上げる頃には
 食べ頃の肢体が出来上がっていたことだろう。]

[彼がシャツを脱ぎ捨てたところまでは覚えていたが、
 いつの間にか彼もすべてを曝け出していた。
 力の抜けきった表情で彼を見上げる。

 細身だろうか。肌も生者にしては白いように思う。
 比較対象のほとんどが己に怯える人間ばかりだから
 正確なところは分からない。
 それ以上を考える前に、
 最後の布が取り払われる感覚に意識を戻した。]

  ……あっ 、あ

[温度のない太ももに、何かが触れる感覚がした。
 すっかり出来上がった身体は蜜を滲ませており、
 離れていく布に引いた糸が肌を濡らしたのだ。

 彼の掌が下腹部に振れる。
 いつかの自分と同じように。

 こぷりと溢れた蜜がひと掬い、足の間を伝う。
 目にすることはできないが、
 普段より白く濁っていることは想像に容易い。
 彼の掌の下で、奥がきゅうと締まるのが分かった。]

[死の甘い香りを彼に浴びせる余裕もなかった。
 植えつけた種≠熏。はまともに機能しないだろう。
 それなのに彼がここまで貪欲に求めてくれるのは
 この地に溜まり切った怨念や淫欲のせいか。

 あるいは、]

  ――ん、

[何度だってキスをした。何もかも足りなかった。
 彼の唇が離れると、喉を寂しそうに鳴らす。
 しかし、下へ辿るように唇が滑るのを感じれば、
 感じた肩を跳ねさせることしかできない。]

  あ…… ぅ そこ、

[淡い蕾を二つ咲かせた胸元は期待に震えていた。
 空虚な穴ではなく、放置された食事でもなく、
 白い膨らみに彼の口が吸い寄せられる。
 唇で柔く食まれると、それだけで背がしなった。]


  あっ ぁ、 あ ……ッ

[うれしい。きもちいい。もっとほしい。
 彼に対する欲望で頭がいっぱいになる。
 ひんやりとした両腕で彼の頭を掻き抱いた。
 頭頂部に顔を押し当て、口端から甘い声を漏らす。]

  ね、 ぁっ、 むすぶ 、

[自分の知る、彼の唯一のこと。彼の名前。
 求める時も呼ぶ時も願う時も唱える、
 一生を超えてたったひとつの響きだ。]


  わたし……も、 して…… いい?

[冷たい脛が彼の太ももを撫でる。
 その先にある熱はどうなっていただろう。
 最初と違い、
 彼の欲を追い立てる画策はしていないから。]

  もっと……ぁっ、 いっぱいに…… ッ

[してほしいし、したい。
 奪うだけではダメだ。与えるだけもダメだ。
 お互いにお互いがなくてはならないと
 永遠に縛って、捕らえてしまえるように。

 あの時無意識に零した言葉を
 明確な意思と欲望を持って告げる。]*




  ぜんぶ。すべてを見せて。
   

[鎖骨の上まで手繰られた下着すらも、長い髪を引っ掛けないよう丁寧に解いてから。白い指先がぼくのために晒してくれた布地を全て取り払った。

彼女の掌が触れていたぼくの心臓は未だ静かに刻を刻んでいる。苦しさや、悲しさや、耐えがたい苦痛から、砕けてしまったようなきみの 「穴」 こころとは対の、
空虚な音を奏でて来ただけのぼくの 「心」うつろ

   
欠けたもの同士だなんて未来予知をしていた存在がいるなんて今は知らないのだけれど


   
きみにだけさらけ出せる寂しさを
吐露するように抱きしめる]
  


   

[髪を掻き抱くきみの腕が心地良くって、ぼくはうっとりと薄い蕾を啄んだ

口腔に含めば甘い吐息が部屋に響く。ひくりと震え仰反る背を逃さないよう、膨らみの曲線から穴の隅迄───触れられる限りきみの柔肌へ舌を這わせていく

甘い声が漏れるたび、名前を呼ばれるたびに、
そこがきみの気持ちのいい場所なのだと覚えるように]

   



  ぁ・・・、ふふ・・・、うん、さわって
  もう、こんなに

   
[下腹を辿る指先がくちりと蜜の溢れる場所に触れると、まだあたたかな滴が掌に伝わる。水音をかき混ぜるように指先をひとつ、ふたつと深めながら

ぼくの欲はひどく熱を持っていて甘えるような先走りで掌を汚してしまう]


   かれん・・・、は、かれ、ん・・・
   、きもちぃ  、いれたい


[満たしたい、満たしてほしい、
重なる言葉に混じる熱は次第に色に染まって。
痛みも闇もなく、ただひとつになっていく]

   




  、ね・・・、あのさ、

   





[言葉にするときみが消えてなくなる気がして言えない、

   
好きだよ、愛してる、


その一言が。


いつかきみの全ての苦しみが満ち足り足りて
消えてしまうその寸前までとっておこうと思う。
きみという未練がなくなってしまったぼくも
共に消えてしまえるように]*

   

[体の奥から滾る欲という熱と対照的に冷たい指や舌で秘裂を弄られれば、熱は冷めることなく逆に強くなっていく。
何かを差し入れ慣れていない中でも、慣らされ続ければやがて拒むようなキツさではなく、咥えて離さないような締めつけへと変化していく。
そうなっていくうちに私も感じる快楽は増していき、ねだるように腰を彼へと押し付けていく]

へへ……もっと、ちょうだい……?

[現実から逃れる快感を得られるならばと、溺れるように求めていると、目の前でさらに不可思議な事が起こった]

ひーちゃんが……いっぱいいる……

[幻覚ではないのだろう。やはり、触れる体は冷たいけれど、口づけや胸への愛撫は現実で。
こちらを優しく、それでいて貪るように群がる彼ら。
それらに応えるように舌を絡めたり、頭を撫でたり、指を重ねたり。

私の胸は小ぶりではあるから、小さい彼らにとっては丁度いいかもしれない]

ちゅ……ん……っ!

[彼らの愛撫を堪能していると、敏感な秘豆を刺激され、思わず体が跳ねる。

初めて?と聞かれれば、他人に愛撫されることとか未経験だったのでコクリと頷く。
まぁ、同じ容姿の子達に囲まれるというのも初めてではあったけれど。

秘裂を広げられ、中をさらされれば流石に羞恥で顔が赤く染まるけれど、それさえも新しい快感の呼び水になっているような気がして、未知の恐怖と一緒に快感への期待も高まっていくのを感じていた]

 




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皆お身体大事に

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ながああい

四谷 隆史
32回 残 たくさん

次昼にチラ見予定

名坂愛子
0回 残 たくさん

23時以降かも

カナ
0回 残 たくさん

オフ

勢喜 光樹
42回 残 たくさん

21時くらい

タチバナ
63回 残 たくさん

おはなだよ

犠牲者 (1)

カミシノ(2d)
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