「……言いふらしたのはレヴァティのことを魔術師にかな。
まあ大丈夫かなぁ〜。
魔術師もボクたちの明確な味方で、ずっと傍にいる
協力する前に連れて行かれちゃっただけで」
ああ、もしその考えを聞いていたら
真っ先にこの大人を頼る甘ちゃんの鳥はこう告げていただろう。
………ルヴァがきたければこの部屋、大人に借りるのに
今のルヴァはけじめをつけたいのだろうか。
いつまでも狼ごっこを続けられる仲ではないのは確かだが
彼なりに縁を持ち続けてくれるのならばそれに乗ろうか。
いつまでも裏切者達を見守りたい気持ちは変わらない。
「お菓子の次はティーパーティ?
赤ずきん、ワインやパンに飽きたら紅茶はどうかなぁ。
セキレイはその頃にはクルミぐらい食めるようになっているさ。
時計うさぎも女王もここには居ないけど、
裏切者だけが集まるお茶会に誘う甘い言葉はいつでも囁こう。
新しい口説き文句が欲しいかい?
最初からボクは裏切者達の味方、
あなたを守れていたのならそれだけで満足だ」
何もできなかった、が何かができていたにかわった。
それはまごうことなくルヴァのおかげだ。
多分この大きな実績は伝わっていないのだろうが、
ちゃんと話せる日は遠くない