201 【身内】甲斐なき星の夜明け前
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
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世界はまだ、続く 誰かを傷つけながら、救いながら (0) 2023/02/18(Sat) 21:00:00 |
| [例え一戦共闘しただけの相手だったとしても、 自分たちが今こうなってしまったからこそ、 同じように苦しんでいないか、 同じようでなくても気遣いたくなる気持ちくらいはある。
連絡先とか交換して、 情報のやり取りが出来たら、 役に立てることも、ありそうだな。] (1) 2023/02/18(Sat) 21:26:49 |
| [相手は世界を滅ぼそうとしていて、 今の所何とか攻防戦を繰り広げてはいるものの、 それが出来てしまうような存在だ。 そんな存在から、洗脳されているような状態であれば、 信じる心が強ければ気付けたなんて、 根性論が通用するのだろうか。 ……とは思ったものの。 >>97 それによって思いつめすぎてしまわないのなら、 これ以上口論するのも……と結論付けた。 君が自分なりに考えて出した答えなら、 簡単に否定して良いものでもないだろうし。] (2) 2023/02/18(Sat) 21:27:30 |
| [オレの方だって、 あくまでオレ個人の身の上を前提にした考えだ。 敵の洗脳を受けた結果、 世界に仇なす存在になってしまったことを許せなければ、 オレは自分の人生の登場人物の殆どに、 憎しみの感情を向けなければいけなくなってしまう。
それがキツすぎて無理だから、 オレの考えはこうならざるを得なかったのかもしれない。] (3) 2023/02/18(Sat) 21:28:09 |
| そうか。 少し落ち着いたなら良かった。
[君の人生はこれから先の方が長いんだ。 人間だから綺麗な感情だけで構成されている訳ではないけど、 これから前を向いて、精一杯生きられたなら、 汚名を返上できるぐらいの徳を積むこともできるだろう。*] (4) 2023/02/18(Sat) 21:28:36 |
子供だった時はこの世界の事情も知らなかった。
あの時はなす術がなかったけど、
今の自分には出来ることがあって、
ちゃんと君を引き留めることが出来て良かった。
[オレの手が温もりに包まれて、強く"生"を感じた。]
| [話が落ち着いたら、準備していた夕食を出した。 きっと頃合い的には丁度良かったのではないだろうか。 サラダにシチュー、トーストしたパン、 小さなオムレツに綺麗な焼き色のソーセージを添えた。 最近あまり食欲がないようだったから、 シオンには重かったかもしれないが、 残ったとしても問題ないから、 無理しない程度に食べてくれ。]
そう言えば、君に頼もうと思っていたことがあった。 オレの持ち物だったクマ、未だ持ってるか? あったら明日、貸して欲しいんだが。
[ないならないで構わないけど、 あるなら持っていきたい用事があった。**] (5) 2023/02/18(Sat) 21:31:05 |
……うん。
アルカ君が確かに、私を繋いでくれたよ
[そうじゃなかったら、私は自分を許せないまま
自分の命を捨てていたと思うんだ。
それ位、自分が許せないんだよ。]
うん。分かった。
[へへへ、と頬をそめて表情が幸せで溶ける。]
| [気が抜けてきたらここ暫くの少食故の空腹が 自分を訴えてくる。 食べようってなれば喜んでうんうん頷いたよ。 配膳は勿論お手伝いする気満々だからねっ! さて、アルカ君が受け取った郵便物は >>0:66 目に入るとこにあったかな? あれば興味を視線で示すことになったよ。 美味しそうなご飯なのに 全部は胃が受け付けてくれなかった……ううう…。] (6) 2023/02/18(Sat) 22:00:57 |
|
勿論ちゃんと持ってるよ それはいいけど……どうするの?
[こてん、と首を傾げた。]** (7) 2023/02/18(Sat) 22:01:28 |
[私にはお気に入りの花畑がある。
光るのが幻想的でさ すっごい綺麗! って
それだけの理由でとってもお気に入りなんだ。
その日もコレクションのぬいぐるみと一緒に
その場にいたんだ。]
[私は家族が好き。
私はお友達が好き
私はそんな好きな人たちがいる世界が好き
作ってきたクッキーとお茶を手に
たまには一人で、ってゆっくりと
この世界の綺麗さを眺めていたんだ。]
[
世界にはね、希望があるんだよ
でも、誰かが傷ついたりするのもまた事実。
私は少しでもなくなればいいのに。
皆が皆、自分に、人に優しくなって
そうして笑顔が一杯になればいいのに。
誰も傷つかない世界がほしいな
夢想家?
本気だよ。
強い願いとして胸にあったんだ。]**
[なす術なく失ってばかりの人生だったから、
こんなに必死にしがみ付いたのは初めてだ。
どんなに手を伸ばしても、
星
には届かないってずっと思ってた。
それでもオレは、これからもずっと手を伸ばし続けよう。]
| [取り戻せる可能性のある失ったものは、 まだ他にもある。 >>0:66] (8) 2023/02/19(Sun) 0:14:44 |
| [食事が始まれば思ったより食べてくれたし、 >>6 雰囲気も和やかなものになって良かった。 郵便物が気になっていたようだったけど、 言うべきがどうか少し迷って、一旦はそのまま。] 実はな、失踪した母親の居所が分かった。 会うことになったから、 クマを持っていこうと思って。 [初戦で戦って生きていると分かったから、 地道に行方を捜索していた。 やっと見つけることが出来て、 一度話が出来ないかと手紙を出した。 その返事が、今日届いたことを説明した。] (9) 2023/02/19(Sun) 0:15:28 |
| [どう足掻いても、最初は居た堪れない空気になるだろう。 オレだって何の蟠りもない訳ではないし。 話がどう転ぶかは分からないけれど、 だからと言って折角見つかったのに、 そのままって言うのもな。
失踪して随分経つけれど、 その間に新たな家庭を築いたりすることもなく、 慎ましく一人で生きていたようだった。**] (10) 2023/02/19(Sun) 0:16:17 |
―
回想
―
[空を見上げていれば、
悲しいことを見ないでいられるような気がした。
近くに空を遮るような、背の高い建物は無かった。
光輝く花に、眩い星。
息苦しさを堪えて、視線に蓋をする。]
[自分の運命はもうどうしようもないと思っていた。
でも誰かが"誰も傷つかない世界"の存在を願い、
実現させることが出来たなら……
オレのような悲しみに満ちた人間は生まれない?
本当はこうなってしまう前に、
叶えてくれる人がいたら良かったんだけどな。
過去は変えることが出来ないから、
せめて未来の絶望の芽を潰そうと思ったんだ。**]
[お互いに手と手を伸ばすならさ
星
に手が届いて、つかめると思うんだ。
私も、手を伸ばすよ。忘れないよ。]
| ……っ!!! 本当!!? 見つかったんだ! [その報告に思わず椅子から立って大声を出した。 >>9 ビックリしたんだって。 すぐ あ、と顔を赤くして座りなおしたよ。] あ、成程それで…… [そっかそっか……お母さんの手作りのだもんね アルカ君は一度それを捨てかけたけど 私はずーっと大事に保護して手入れしてたよっ。] (11) 2023/02/19(Sun) 9:02:45 |
| そっか……会えるんだ。 良かったね、うん、 よかった…… [彼のお母さんとは初戦で戦った。 私たちのように堕ちてしまっていた彼の人。 ……それから行方が知れなかった人。] (12) 2023/02/19(Sun) 9:03:09 |
| アルカ君、私も一緒に行くよっ! 絶対、何言っても ついて行くからねっ! 実際会う時にいてほしくないならさ、 流石にそこはぐっと堪えて待っているけどさ。 一人で行かせたりしないよ?
[私だって無関係じゃないもん。 実際戦ったのは私だし? ほら、他人じゃない。 経緯を考えればアルカ君一人で行かせるなんて 相棒(元になるけど)として出来るわけがないよ。 反論があるなら聞くよ? 聞くだけ は するよ、うん。]** (13) 2023/02/19(Sun) 9:03:39 |
- 回想 -
[雨上がりの虹が出る日
私たちは出会った。]
おっ、お客さんだ
ここを見つけるとはやりますね
なーんて。改めまして初めまして
良ければご一緒にどうです?
[人目のない場所で出会った
初対面の年上の男性に対してはなった第一声。]
[警戒心ゼロの満面の笑みでどうぞどうぞと
お茶やお菓子を勧めようとした。
そして、私たちの運命は始まった────── ]
[神様から言葉を聞いた。
色々な知識が頭に入った。
世界の為に戦う。見返りに願いが叶う。
戦うのは二人一組。つまり目の前の人と。]
……そっか
そんな事がこの世界であったんだね。
全然気付いてなかったな……
[ひとまずは吃驚したよ。
でもすぐ前を向いたんだ。]
私はやるよっ!
世界の為に戦えて、お願い事が叶うなんて
すっごい素敵な事だよねっ!!!
[私は心の底からそれを信じて
本気でそう思って、言葉にしていたんだ。]**
| [心配をかけていたのは分かっているから、 大仰なリアクションにも驚くことはなかった。 >>11 別段何かに期待して、 母の作ったクマのぬいぐるみを持ち続けていた訳ではない。 今のこの部屋に引越す際に、 これを機会に捨てようとしたが、 敢え無くそれは阻まれた。 オレには前髪で隠れた部分に、 変わった配置のほくろがあるが、 それと同じく、 身分証として持っていこうかと思ったのだ。] (14) 2023/02/19(Sun) 18:10:28 |
| [ 絶対についていく! と固い決意をしているのを見て、 >>13 やっぱりそうなってしまうよな……と思った。 誤解を避けられるか分からないけれど、 これには誠心誠意お願いする他ない。] 善意なのは分かっている。気持ちは有り難い。 だが、今回は遠慮して欲しい。 (15) 2023/02/19(Sun) 18:11:12 |
| まず、話し合いの席に着くことに関してだが、 これは絶対にやめて欲しい。 オレたちのような闇落ちした戦士と違って、 一般人の場合は 自分が敵の支配を受けて戦った記憶はなくなる。 オレは装備品になっていたから、 向こうは認知していないけど、 君は直接戦ったんだ。 記憶の残滓が眠っている可能性がある。 あれから時が経っているから記憶はきっとないだろう。 でも、あの時戦った人間の顔を見て、 記憶がフラッシュバックしないと言い切れるか? [言い切れるはずがない。 そして、オレの父は自分が敵の支配を受け、 世界に仇なす存在になったこと、家族に手を上げたこと…… それを悔やんで自ら命を絶ったんだ。 母にも同じ道を、辿らせるわけにはいかない。 過度な心配かもしれないが、命に関わりかねない以上、 慎重になるに越したことはない。] (16) 2023/02/19(Sun) 18:12:47 |
| ちゃんと帰ってきたら、全部説明する。 出来たらオレのことを、 一人で送り出しては貰えないだろうか。
これは決して、君を軽んじているからとか、 のけ者にしようとかいう訳じゃない。
10年を超える年月、オレが抱え続けてきた問題だ。 人にはどうしても、一人で考えたい時がある。 今がその時なんだ。 どうか、オレの気持ちを尊重して欲しい。 お願いします。
[頭を下げた。 清濁併せ持つ自分の心を、清濁併せ呑むのは覚悟のいること。 そしてそれは、自分自身にしか出来ないことだ。 君も今苦しんでいるからこそ、分かって欲しい。 これは、一人で立ち向かわなければいけないことなんだ。**] (17) 2023/02/19(Sun) 18:13:44 |
―
回想
―
[こんな辺鄙な所に足繁く通う人間が、
自分以外にいるとは思わなかった。
警戒心、距離感……
色んなものがバグっていると、最初はそう思った。
同じ願いを持っていると、だからペアを組んで戦うのだと、
女神に囁かれたその時には頭痛がした。
脳内の人種が異なっている目の前の彼女と、
同じ物なんてある訳ないだろうと。
世界に破滅をもたらす存在と戦えば、願いを叶えて貰える。
それだって、まず先に疑った。
]
[彼女の余りにも早すぎる決意に、
今度は眩暈がしたよ。
]
世界のために戦わなきゃいけない事の、何が素敵なんだ?
怪我はおろか、死ぬ可能性だってあるんじゃないか?
願いと言っても人によって難易度の高さが違うと思うが、
その辺の設定はどうなるってるんだ?
どの程度戦えば、願いが叶うのかも聞いてない。
君はもう少し契約書を
ちゃんと読むようにした方が良いぞ。
[耳障りのよい言葉だけで構成された、
氷山の一角な説明だけ聞いて、まともに契約書を読まずに、
後で隅っこに小さく書かれた注意書きに
足元を掬われるタイプに違いない。]
[とは言え、放っておいて不幸のどん底に
叩き落されてたら寝覚めが悪いし、
……オレはオレで、
普通に生きていたらきっとたどり着けなかった、
真相に辿り着けるような気がしたから、
結局戦うことを決めたんだ。**]
| [その返答が耳に届けば >>15 どうして、と反論したくなるのを堪えて ちゃんと聞く耳持って聞こうと黙ったよ。] うっ…… [記憶に関しては否定する要素はない。 >>16 全部可能性の話だけど、私は確かにあの時 アルカ君のお母さんと対面していた。 だから会ってほしくない。 それに関しては納得するしかないんだ。 私だって記憶を掘り返したい訳じゃないよ。] (18) 2023/02/19(Sun) 19:45:37 |
| ……アルカ君が長い間抱えていたことなのは 知っているつもり、だよ [理解している、とまでは言わない。] [それが私の願いだ。でもそれは望まれてない。] (19) 2023/02/19(Sun) 19:45:56 |
| [少しの間、黙って迷って考えた。 私は無言で立ち上がって部屋からくまを持ってきて それをアルカ君に差し出した。 丁寧に手入れされて大事にされてたのは 見ればわかるかもしれないね。] (20) 2023/02/19(Sun) 19:46:12 |
| ……今の私はね 絶対に人に触れられなくない そんな心の場所があることを知ってると思うよ [どれだけ大事な相手でも どれだけ愛してると思う存在でも だからこそ触れられたくない。そんな心もある 以前の私なら絶対に分からなかったことだ。] (21) 2023/02/19(Sun) 19:46:30 |
| ───── 私は…… 何が出来ますか? [そう理解出来ても感情は別。 好きな人の隣に肝心な時に求められないのは やっぱり寂しいよ。] (22) 2023/02/19(Sun) 19:46:45 |
- 回想 -
……お兄さんってさ
後ろ向きって言われない?
[言われた言葉に目を丸くして返した一声がこれだった。]
だって、ここには大好きな人たちがいるもん
その世界を守れるのってとっても素敵だよっ!
[反論は認めませんっ! って笑顔で圧をかけた。]
うん、そうだね。
命をかけるようなものかもしれないし
とーっても長い道のりかもね。
だったらなおの事
人に任せるだけじゃ私は嫌だなっ!
辛い事ならなおの事、自分の力で頑張りたいよ
[契約書はそうかもね、って苦笑いで返した。
何を言っても私が前向きに返して意見は交わらない。
それが私たちのいつも通りだったね。]
[命がかかってるって話に笑う私は
現実が見えてないよう見えてたかもね。
実際命をかけた事なんてないし、そうだったかも
それでも私はちゃんと、この身をかけて戦ったよ
だから嘘じゃなかったって証明したつもりだよ。]
[その後結局戦うのを決めた時にはビックリしたよ。
乗り気に見えてなかったしさ。
一緒に戦う相手になってくれる。
それを私は素直に喜んで、握手を求めて手を差し出した。]
ありがとうっ! 決めてくれて。
私はね、シオン=ステッレって言うんだ。
これからよろしくねっ
| [急にしんとなった部屋。 ぽつりぽつりと零れ落ちる言葉を、 >>19 丁寧に拾って噛み締めた。 けれどオレは沈黙したまま、 君が部屋に戻るのを見届ける。 >>20 こちらに戻ってきたその腕には、例のクマのぬいぐるみ。 所有者がオレだった時から時間は経過しているのに、 オレの部屋の隅に鎮座していた時よりずっと綺麗だった。] [沈痛な面持ちに胸が痛んだ。] (23) 2023/02/19(Sun) 21:09:48 |
| (24) 2023/02/19(Sun) 21:10:11 |
| ただし、母親と顔を合わせることは絶対に避けて欲しい。 今あの人の住んでいる町で、 話をすることになっているから、 隣駅の町で待っていて欲しい。
それでいいかな?** (25) 2023/02/19(Sun) 21:11:10 |
―
回想
―
[態々後ろ向きだと指摘する人間はいなかったが。
]
後ろを向いて生きているのは、いけない事か?
石橋を全力で叩き割った末に、
迂回をするのは愚かな事か?
[今にして思えば大人気がなさ過ぎるが、
当時のオレがそれだけ捻くれていても
おかしくはないと思えるくらい、
今の自分も大概であることは自覚している。]
(大切な人なんて、誰一人いない。
勿論それには、自分も含まれている)
[お幸せそうで何よりだ。反論はしなかった。]
自分が頑張ってしまった結果、
大好きな人達が生きる世界が滅ぶかも知れなくても?
[既に呼吸するより簡単に、
絶望を思い描けるようになっていた。]
(君が考えているよりもずっと、
命が軽い事を知っているか?)
[滅ばないように、負けないように、
頑張るつもりかもしれないが。
頑張るなんて根性論が通用するのは、
ごく限られた範囲の事象だけ。
でも色々思惑はありつつも、結局戦うと決めたからには、
オレも精々頑張るとしよう。]
アルカ=ポラリス。
どうやら戦う役割を担ったのは君の方らしい。
危なっかしくて見ていられないが、助力はする。
[差し出された小さな掌を、緩く握り返した。]
(想定はしていたことだけど、
とんだパンドラボックスだったな**)
| ……それって? [どういう事かわからなくて首を傾げた。 >>24 意見を変えると思わなかったから。 ほら、だって私達意固地だし。]
─────……うん そっちには行かない。それは絶対約束する。 [言わせちゃったな……。 >>25 そう思えば胸が痛くなるんだ。] (26) 2023/02/19(Sun) 22:11:33 |
| [私の事で心配かけないように、笑顔を作った。]
アルカ君がその時さ やっぱり会えないと思ったらさ それでいいよ その時はアルカ君の事ちゃんと尊重する。 願う通りに動いて。 (27) 2023/02/19(Sun) 22:11:47 |
- 回想 -
別にいけなくないよ
石橋叩き割るのは他の渡りたい人が困ると思うっ
回り道するのは色々な景色見えていいよねっ!
[石橋の下りは諺の例えって分かってて言ってるよ。
にーっこりと笑いながら返してみせた。
それくらいじゃへこたれないもんだっ、ふふん。]
私が頑張った結果で? あ、負けちゃうって事?
成程それは考えなかったなぁ。
ん〜、でもでもやる前から負けるかもって
そんな怖がって逃げる方が嫌だなっ
それは可能性の話だからそうならないようするよっ
出来るなんて断言はしないけど
簡単に負けてあげたりはしないつもりだよ、私
やってみなければ結果は分からないよね?
[絶望より、希望を描くのが当然なのが私だった。]
うんっ! アルカ君って呼ぶね
同じ願いを持つ者同士
貴方の願いも叶うよう精一杯戦うから!
[繋がった手と手が暖かかったのをよく覚えてる。
]
(アルカ君に希望が勝つ未来を
私、あげたかったな────…… )**
| [とりあえず何とか話は纏まったので、安堵した。]
有難う。 話が終わったら、連絡するから。
[それなりに待たせてしまう事にはなるだろうけど、 カフェとか、色んなお店とか、駅前なら不便はないだろう。] (28) 2023/02/20(Mon) 0:03:13 |
| [その後は夕食の食器を一緒に片付けた。 夜も更ければ、明日の出発時間を伝える。]
お休み。 明日は宜しくな。
[撫でようと、緩やかにカーブを描く髪に手を伸ばした。] (29) 2023/02/20(Mon) 0:03:45 |
―
回想
―
[願いさえ一致すれば、
性格の不一致はガン無視なんだろうか……。
願いを叶えるために戦う事を選んだオレたちは、
何故か寮の部屋が変わることになり、しかもお隣になった。
どう考えても作為的で、
女神なんてファンタジックな存在だけが
これらに携わっている訳ではないことを悟った。]
(もうこんなもの、取っておくこともないか)
[白いゴミ袋に、布製のクマが収まる。]
[願いを同じくしているのだから、
改めて「貴方の願いも叶うよう精一杯戦うから!」
と宣言することに意味はあるのか。
無意味なことを考えながら迎えたオレたちの初戦。
これを運命の悪戯の一言で片付けられたら、
堪ったものではない。
そんな悲劇の舞台が洗礼だった。]
(母さん……?)
[聞こえるのは彼女だけ、声にならない呟きが漏れた。
生きているかどうかも分からなかった存在が、目の前に。**]
| うん。無理はしなくていいけど …… 待ってるね [時間を聞けば寝坊しないよう目覚まししないと と心に誓った。寝坊は流石に格好悪すぎるよね。] はーいっ [いつも通りののーてんき風に返答。] (30) 2023/02/20(Mon) 8:12:51 |
| [アルカ君の手が、私の髪にのびて ふわり、と桃色が揺れた。
私の顔色は、桃色よりずっと濃い朱に染まる。]
……っ
[衝動のままに、私はアルカ君に抱き着こうとする。 それが叶うのなら、私の強い鼓動が アルカ君にも伝わるかもしれないし 拒否するなら一歩離れた距離のまま。] (31) 2023/02/20(Mon) 8:13:26 |
- 回想 -
[私の方は真逆なら足りないとこ補いあえていいねって
のーてんきに笑っていたな。
全然違う考え方、でも願いは同じ。
それが面白いなって思っていたよ。
なお、宣言は大事だと思うんだ。
気合いというかさ、言葉にするのに意味があるんだよっ
初戦はでも、そんな甘ったるい思考を吹き飛ばす
そんなものだった。]
えっ……!?
[その言葉を聞いて流石に強く動揺したんだ。
初めてなんだから勿論戦いは不慣れ。
仲間はいたけど、私は場所が悪く敵の攻撃を受けて
一回動けなくなるくらいの状態になったんだ。]
[情けなかった。
私の心はこんな、弱かったのかって。]
…‥ほん、とに アルカ君のお母さんなんだ?
[ぐっと力を入れ直した。
戦う仲間に下がっていていいって言われたけど
それを聞き入れずに、無理をした。
してしまった。
]
だったら、なおのこと……負けたりしないっ!
世界を壊させたりしないから、
絶対にっ!
[私がそのくまさんを見たのは戦いの後だったかな。
処分するくらいなら私が貰うっ!
と保護したんだったよね。
ぬいぐるみコレクターとしても放置出来なかったし。
それがお母さんの手作りだって、教えて貰えたかな。
アルカ君みたいな性格の人が持つには違和感あったし
アルカ君のなの? って聞くくらいはしたよ。]**
| [格好の良し悪しはさておいて、 寝坊しようものなら容赦なく置いて行くぞ。 どことなく、もぞもぞしているように感じたが、 髪に手が届けば頭の丸みをなぞり、柔らかく梳る。 互いの身体はゼロ距離。鼓動が早く聞こえた。 >>31] よし、オレももう休むことにするよ。 [そう言って、部屋のドアを開けた。 当然だ。 未だ嘗てオレから この部屋に泊まることを提案したことは1度もない。*] (32) 2023/02/20(Mon) 19:02:43 |
| [翌日、別段用意するものはないけれど、 兎に角身支度などを済ませた。 クマはオレの部屋にあっただろうか。 >>23 それなら適当な紙袋に入れて、 恥ずかしくなく持ち運べるようにする。 時間は厳守。 本当に寝坊したら置いていくつもりで、部屋で待った。**] (33) 2023/02/20(Mon) 19:03:40 |
―
回想
―
[一度零れ落ちた水は、二度と盆に返ることはない。
動揺を出さないようにはしたものの、
そんなもの無意味に決まっている。
初戦で不慣れな上に、敵に対する困惑、
更に輪をかけてシオンが無理を通すものだから、
あの時共闘した人たちには、迷惑をかけてしまった。
オレの所為だと思ったが、
自責以上に戸惑いの気持ちが強かった。]
[もう少し落ち着いて戦えていたら、
オレは自分の身の上を話さなかっただろう。
でも、その所為で色々な人に迷惑をかけたのも、
シオンに無茶をさせてしまったのも事実。
オレの母親は父親の自死を受け入れられずに、
幼いオレを置いて何処かへ行ってしまったこと。
父親も嘗て同じように敵の支配を受けて、
それを苦に死を選んだこと。
心への負荷が重くなりすぎないよう、ざっくりと説明した。
だから、ゴミ袋の中のクマが
誰の手によって生み出されたのかも、
君が見つけたその時に話していた。**]
| [髪が梳かれる感覚が心地よくて目を閉じて >>32 体を預けていた。でもそれも終わってしまう。] ……うん。ゆっくり休んでね [ ……もうちょっとくっついてたかったなぁ。 と思いつつもゆっくり離れた。 大事な日に睡眠不足はよくないからね。 時に、 愛がちょっと足りないんじゃないかな? いや、それはさ寝坊やらかしたら私が悪いけどさ。 その思考は知らぬが仏。 ] (34) 2023/02/20(Mon) 19:57:01 |
| [クマさんはアルカ君に預けて部屋に帰ったよ。 いつも部屋でお話しかけしてたから いないと変な感じしたな。
寝坊はしなかった。余裕のセーフだもんっ。 ちゃんと時間前には扉をたたいたよ。]
おはよう、アルカ君
[様子はどうかな? とこっちが緊張した顔してる。] (35) 2023/02/20(Mon) 19:57:50 |
- 回想 -
[私は迷惑とは思っていないけど
周りに心配かけちゃったのは事実だったよね。
そこは反省したよ。
そして、聞いたのはアルカ君の身の上。
それは……家族に恵まれて、愛されてきた
そんな優しい世界にいた私には想像もつかないもの
話を聞いただけで涙をぼたぼた零した。]
……そうだったん だ……
[それはどれだけの絶望なんだろう
どれだけの悲しさや、孤独なんだろう
理解出来る気が全くしなかった。
ただただ、そんな重く、哀しい世界が悲しかった。
流石の私でもうまく言葉を出せなかったよ。
ただ泣いて、ごめんって繰り返した。]
[分かってあげられなくてごめんね
悲しい思いをさせてごめんね
負けなかったから最悪だけは回避した。
でも、それだけだ。]
[─────
お節介をしよう
そう決めたのはすぐだった。
理解から遠くて、違う世界に生きてきた私でも
アルカ君の隣にいることは出来るんだから。]
あ〜るかくんっ!
今日一緒に寝よう!
[そうやって、私の突撃は始まった。
却下は聞かなかった。
]
私はアルカ君のパートナーなんだから
一緒にいるのが当然なんだよっ!
[手元にやってきたクマのぬいぐるみ
これもいつか、アルカ君に必要となる日が来る
私はそう信じて大事にしてきた。
家族ならきっと、また会える
根拠なんてないけどそう信じていた。
そして、誰も傷つかない世界を目指す理由
それがまた増えた。]
[
アルカ君が、傷つかない世界がほしい
それは今でも抱えたままの 願いなんだよ。
]**
| [くっついていた時間は、それほど長くはなかった。 どちらも明日は寝坊が許されない身だ。 更に言えば、こちらは気疲れすることになりそうな身だし、 きちんと休まないといけない。 先方にも都合があるんだ。悪く思わないでくれ。 財産も後ろ盾もない女性が、 地道に働いて一人で生活していたんだ。 今回の話し合いの時間さえ、限りがある。] (36) 2023/02/20(Mon) 23:59:45 |
| [無事寝坊せず、余裕を持って部屋に来た。 >>35 こちらの準備はもう整っている。] お早う。 君が緊張してどうする? [オレの方はいたって普通。 手紙を出した時点で、腹は括っていた。] (37) 2023/02/21(Tue) 0:00:23 |
| じゃあ、早速行くか。
[ここでじっとしていても仕方がない。 君に問題がなさそうなら、 まずは最寄り駅へと向かい電車に乗る。] (38) 2023/02/21(Tue) 0:01:15 |
| [乗車中に、オレの目的地とその手前の駅を教えた。]
話し合いが終わるのは…… まぁ話してみないと分からないことだけど、 あちらには仕事の予定があるので、 どんなに遅くても15時前には終わる筈だ。
その間は駅前で適当に時間を潰していてくれ。
[普通に利便性のいい場所なので、 それなりにお店は色々揃っている。 何なら映画でも見ていても良いのではないだろうか。] (39) 2023/02/21(Tue) 0:01:59 |
| [その後、雑多な話をしつつ、目的地手前の駅に付けば、 見送りの為にオレも一度電車を降りた。]
じゃあ、また後でな。 昨日も言ったが終わったら連絡する。
[手を小さく振って、オレはまた電車に戻る。 向こうは成長したオレの姿を知らないが、 オレは今の母の姿を知っている。少々複雑だ。**] (40) 2023/02/21(Tue) 0:02:35 |
―
回想
―
[どうしたって、こんな反応は避けられない。
説明する度にこうなるのは、
こちらも見ていてしんどいものがあり、
だからこそ身の上話をすることはもう殆どなかった。]
いや、泣くようなことじゃない。
幸い伯父さんが引き取ってくれて、
普通の生活は送ってきたから。
[父がしっかり遺産も残してくれたからな……は
別に不要な情報だと思うので、言わなかった。]
は???
[何がどうなってそうなった?
何一つ理解できる要素がなかった。
性別が逆だったら通報一つで終わる話なのに……。
オレは初めて男に生まれてきたことを呪った。
そして男性だけ圧倒的不利に立たされている法律を呪った。]
[勿論全力で却下した。
だが、どれだけ説教しても引かないので、
こちらが折れざるを得なかった。
誰か助けてください。
何度かそういうことになっても、
オレは根気強く止めてほしい旨は伝えた。
根負けしただけで、合意したことは一度もない。]
プライバシーという概念をご存じないのか?
親しき中にも礼儀あり。
パートナーだからこそ、弁えて適切な距離でいるべき。
もう率直に言おう。
迷惑だ!
[これでも引かなかったんだから、オレは悪くないよな?]
[オレのことに親身になってくれたし、
寄添おうとしてくれた。
温かい思い出はいっぱいある……。
だからこそ、あくまでただの人間として、
2人が傷つくことのない世界を作りたいと思えたんだ。
とは言え、オレの部屋に無暗に泊まりに来ることに関しては、
未だにどうかと思っている……
それは分かって欲しい。
**]
| 緊張するなって方が無理だよっ! [隠さずわたわたそわそわする。 >>37] は、 はいっ! [なぜか敬語で背筋を正した。 >>38 駅につくまで抱っこさせてってクマを要望した けど貸して貰えたかな。] (41) 2023/02/21(Tue) 7:10:27 |
| そうなんだね。 [てっきり一日時間作ってかと思ってた。 >>39 ……アルカ君のお母さん。 蒸発して、一人で生きてきた人…… 今頃何を思っているんだろう。] うん。大丈夫、 ちゃんと大人しく待ってるよ [待つだけだけど拳を作って気合を入れた。] (42) 2023/02/21(Tue) 7:10:43 |
| [ここは電車の中。話題は当り障りないものに どうしてもなってしまう。 やっぱり自分の頭の悪さがうらめしいよ。 気が利いた言葉一つ出てこないんだから。 私が降りる時、一緒に降りてくれたのは >>40 わりと嬉しかったよ。] うん……ええ、と 昨日言った通りだから [連絡出来なくても気にしない。そう伝えたつもり。 私はアルカ君の手を握って、上下に振った。] (43) 2023/02/21(Tue) 7:11:26 |
| (44) 2023/02/21(Tue) 7:11:31 |
- 回想 -
[だって、だって、
アルカ君が泣かないから。
それが余計に私の涙を止めなかったんだよ。
そんな事があって、お母さんにこんな形で会って
何も感じない訳がないのに。]
泣くことだもんっ!
ばかっ!!
[貴方がそうやって傷を当たり前のように受け止める
それが悲しいんだよ。
だから私がその分泣いた。泣き続けたんだ。]
***
そこまでいやがる事ないじゃん、ぶーぶー
[そう言いつつ笑みで距離をつめていく。
話なんて聞かないよ?
知ってるよ。夜中聞いちゃった。うなされていたの。
だから私はやめなかった。
そうやって怒ってる内は、私の事だけ考えるでしょ?]
私達は一心同体運命共同体!
だから問題ないないっ!
ははは、やだなー、アルカ君ってば照れちゃってー
[嫌われるかな? とは思ったけど
その時はその時考えよう
精神だった。]
[そこまで嫌がるから手出しうんぬんは
危険性全然感じなかったよ。
何もないなら問題なしっ!
でも、でもね。仮に何かされたとしても……
それでも良かったんだよ。
アルカ君が感情を吐き出してくれるなら
それを私にぶつけてくれるのなら
私は全部を受けとめるつもりだったんだ。
結果はちゃんと、負う覚悟はあるんだよ。これでも。]**
| [何故かクマを持ちたいようだったので、 紙袋ごと渡した。 >>41 何もない状態から、スタートした母の新生活。 ずっと同じ仕事をしていると言っていたから、 今ではそれなりに頼られる ポジションにいるのではないだろうか。 和やかなムードでご歓談とはいかなくても、 そんなに心配するような事態にはならないさ。] (45) 2023/02/21(Tue) 19:53:35 |
| (46) 2023/02/21(Tue) 19:53:49 |
| [隣駅でまた電車を降りて、指定された喫茶店へと向かった。 中々良さそうな店で、 それぞれの席を隔てるカーテンが設えてある。 成程、話し合いには適している。]
お待たせしました。こんにちは。
[ウェイターに案内された席に既に母は座っていた。 立ち上がり少し目が泳ぐ。 「ご無沙汰していました」そう言って頭を下げた。] (47) 2023/02/21(Tue) 19:54:18 |
| [注文したコーヒーが届いて、漸く話し始める。 訊くまでもないことだけれど、 きちんと本人の口から言ってもらう必要があるから、 まず最初に何故家を出て行ったのかを聞いた。 「傍にあるのが当たり前だった筈の幸いが、 失われることに耐えられなかった」 何故、新たな幸せを模索しなかったのか聞いた。 「幸福が簡単に消えてしまう事を知っているから、 また失うくらいなら何も欲しくない」 父のことをどう思っているかを聞いた。 「どうしてあんなことになったか分からないけれど、 それでも、生きて側にいて欲しかった……」 一緒に生きていた時間は短くても、 血は争えないものらしい。] (48) 2023/02/21(Tue) 19:55:12 |
| [互いの近況なども話して、オレも例のクマを見せた。 嘗て自分が作ったものであることを一目で思い出した様だ。 「大事にしてくれていたのですね」と言うので、 自分は大事にしてなかったと正直に話した。 このクマを、大事にしてくれた人を、 自分は大事にしたいと思っていると伝えた。 最初から最後まで、お互い敬語で話した。 オレは母を"貴女"と呼び、母もオレを"貴方"と呼んだ。 それでもぎくしゃくしていた訳ではなく、 そこに佇む空気は、それなりに穏やかであったと思う。 また連絡をしますと言って別れた。] (49) 2023/02/21(Tue) 19:55:58 |
| [話が終わったのは、14時ごろだったろうか。 携帯でシオンにメッセージを送った。
「話が終わった。 これからそちらの駅に行く」
と言っても隣駅なので、オレの方が早く着いたかもしれない。 待ち合わせの駅の入り口へ向かう。**] (50) 2023/02/21(Tue) 19:57:00 |
―
回想
―
[何も感じていない訳じゃないから動揺したのだが。
というのは兎も角、中々泣き止まないものだから困った。
寝つきが悪いことはあったけど、
だからと言って余計な人間が部屋にいたら気疲れする。]
そこまで嫌がる程の
迷惑行為であることを理解して欲しい。
性別が逆だったら、立派な犯罪だ。
[いや、性別で犯罪か否かが変わるのはおかしいか。
まぁ結局、
本当に嫌だったら力づくでどうにかできるだろって
話なのかもしれないが、
それはそれで別の法律に抵触する。]
[相手の覚悟は知らないが、
そんな覚悟はいりません。
生憎感情的になることに対しての経験値が乏しいので、
そもそもやり方が分からない。**]
| [預かったクマさんを袋から出して抱っこした。 >>45 袋は皺にしないよう手に持っていたよ。 ずっと一緒にいたから半分くらい私の物って感覚 もう預かる必要なくなるのかな。 この子とお別れかなって思ったら嬉しいけど寂しい。 駅に着く時には袋に戻して返したよ。 ぎゅっと抱きしめて託しておいた。] (51) 2023/02/21(Tue) 21:05:14 |
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