15:10:52

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。

どうやらこの中には、村人が2人、共鳴者が2人、魔女が1人、暗殺者が1人、皇狼が1人、黙狼が2人、幼狐が1人、樹木子が1人、決闘者が1人、諜報員が1人、死之商人が1人、鋼鉄人形が1人、骨噛みが1人、反魂師が1人、斜陽騎士が1人、無思慮が1人、夜魔が1人、宝玉が99人いるようだ。

【人】 闇葬 アウグスト

生前に彼が言った通り、祭りが終わる頃には
女神がどちらのファミリーに微笑むかは決まっているのだろう。

主を失った部屋からは、時折猫の鳴く声がする。
(0) 2022/08/08(Mon) 20:59:44

【人】 花で語るは ソニー

【バー:アマラント】

「こんにちは、ロッシさん。今日の花です。最近は出入りが多いですねえ、大変なことだ。
 どちらにおきましょう、あっち? こっち? 表でいい? 裏口のほうに?
 あっと! お代お代、オレが帰るまでにツケといてくださいよ、けど一杯もらおうかなあ」

この国のビジネスシーンにおいて酒が振る舞われることは珍しい話ではない。
そして、それしきで潰れる人間もりっぱな大人であればありえない。
花屋の男はせわしなくバーに上がり込むと、片隅を飾る色彩を抱えて運んだ。
普段からそうなのか、祭りのために飾られているのかは不明。
ひょっとしたら間違い配達なんてこともあるかもしれないな。
そんな中、喉を潤すために一杯のカクテルをもらって唇を湿らす。

視界に見知った顔があったなら、にこやかに笑って手を振るだろう。
されどあくまで表の知り合い、気さくな花屋の顔見知りとしてだ。
くるくると表情のよく変わる男を、裏稼業と結びつける人間は少ない。
同じファミリーの中にいないのであれば、尚更だ。
(1) 2022/08/08(Mon) 21:30:32

【見】 郵便切手 フラン

【街中】

人通りも多い、表の街並み。
陽気なファンファーレを遠くに聞いて、隠れ家に漂う重い空気は欠片も知らず。
路肩に停められたトラックの荷台から手慣れた動きで積荷を下ろし、玄関先までの道を歩く。
途中、日差しで程よく温められた石畳で寝転がる野良猫を見つければ、目深に被った帽子のつばを指で軽く上げて会釈した。

「おつかれさまです」

それだけ置いて、また歩を進め。
呼び鈴を鳴らして応答を待つ間にもう一度振り返ったが、野良猫はもう居なくなっていた。

「自由な暮らしって、憧れますね」

なんとはなしの言葉が空気に溶けて、
日常の一頁が捲られていく。
(@0) 2022/08/08(Mon) 21:35:15
レヴィアは、喧騒から離れた路地の店から、今日もグラスハープの音色が響く【路地の店】
(a0) 2022/08/08(Mon) 21:40:25

【人】 蜉蝣 アベラルド

【街中】

「眩し」

低い声でぽつりと漏れた太陽への文句は、
こんな人通りじゃ誰の耳にも届かなかったかもしれない。
建物の隙間の暗い方から出てきた男は、一度立ち止まってぐるりと辺りを見回してからのたのたと歩き始めた。
よく磨かれた靴を鳴らして、一つ気の抜けた欠伸をする。
報告面倒臭えとか、眠いなあとか、そんなことをぶつくさと言いながら腕時計を見て。

「……ジェラテリアにでも寄るか」

暑いし、時間あるし、とやはり独り言ちながらふらりと足取りは脇道に逸れていった。
暢気なものだ、とは自覚している。
(2) 2022/08/08(Mon) 22:06:18

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

【街中】
「いつもの」「はいよ」

少女の端的な注文と、店員の端的な接客。
騒がしく響くファンファーレより、
今の気分はもっとしっとりした音。

午前の仕事が終わったら、
アンティークショップでも見に行くか?
そんな事を考えながら、レンガの壁に寄りかかり。
1分と20秒のあと、移動屋台のアイスコーヒーを啜る。

「……移動10分、調査10分、修理40分。
 余剰とトラブル用に30分。楽なのだったらいいけど」

スマホのアラームを1時間と、1時間半後にセット。
石畳をごつごつ踏み鳴らしながら歩いていった。
(3) 2022/08/08(Mon) 22:11:57
アベラルドは、通りすがりに自分の横を飛んで行く風船の紐を掴んだ。追ってきた少女に差し出し、背を見送る。 【街中】
(a1) 2022/08/08(Mon) 22:13:00

【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ

【賭博場】
仕事前の清掃を終えた女がひとり。
カードを手に小気味よい音を鳴らしている。

またおひとり、お得意様がバーストさ亡くなられてしまったのですか。


命の軽さなんて今更の話。
分かってはいても零れそうになる溜息を堪え、
暫し長い睫毛を伏せた。
その手が奏でる音はまだ、止まらない。

シャッフルする手が止まり、瞼を開く。
一枚ずつカードをテーブルへ。
自分の前と誰もいない席に。


こちらの一枚目は
 
【ダイヤのA】



対面の一枚目は

 
【ダイヤのJ】



こちらのAを見ても尚、自身のを信じ
ニヤリ口元を不敵に歪め、ギラギラとした視線で
次のカードを急かす故人を思い出して、
もう一枚ずつカードを配る。
(4) 2022/08/08(Mon) 22:24:46

【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ

>>4
時に大勝ちして、稀に大負けして。
場を熱狂させる天才カリスマ
おそらくご本人はそんなことは
全く気にされていなかったのでしょうけれど。
……良いお客様でした。

あちらノッテのドンであること、を除けばですが。




対面に配った二枚目のカードは――

 
【スペードのA】


ブラックジャック

 お強いですね?シニョール」

驚いた表情を作って、肩を竦め
いつも通りの賞賛と微笑を贈る。

ですから、私の手向ける花はこれで。ドン・アウグスト


本来は開くべき、自身の二枚目は伏せたままで。
(5) 2022/08/08(Mon) 22:27:56

【人】 イル・マット フィオレロ

【ノッテアジト】

「やりますねぇ、あちらさん。
 心境的には複雑なもんですが」

名誉の死のように名が列ねられて行く報告がひと段落した後
普段通りの真意のわかりにくい声色が、口を挟む。

「アウグストさんがいないのに崩れも引きもしない。
 そんなノッテを誇りに思いますよ」

1年前は専ら余程緊急性がなければ姿を見せなかった男だが、最近は何か事あるごとに姿を見かけるようになった。

いずれにせよそう場慣れはしていない男が、
重苦しさを気にして黙る様子を見せたことはない。

「今頃、処理部門なんてほら。
 大変なことになってるんじゃないです?多すぎて」

まるで参考人のように、馴染みの組が任せている処理員に視線を向ける。最も、不在ならばいるだろう場所を空目しただけになる。
(6) 2022/08/08(Mon) 22:35:21

【人】 家族愛 サルヴァトーレ

【街中】
「​────さ、着いた。ほら起きて、お姫様。それとも目覚めのキスが必要かい?」
「……なあに。まだ足りないの? はは、欲張りだなぁ。光栄だけど、僕はこの後用があってね」
「もう、そう拗ねないで。代わりに取っておきのプレゼントがあるんだ​────なんだと思う? 当たり!」
「うん、勿論だ。愛しているよ。また顔を出すさ、すぐにね」
「じゃあまた、可愛い人!」

高級感のある黒い車の扉が開く。小柄な女性が姿を現す。こじんまりとしたアパートのドアを開け、その中へと消えていく。
男はそれを最後まで見送っていた。いつも通りの笑顔を浮かべて。
いつまでも家の前に留まっているのは無粋だろう。少し広めの通りへと車を走らす。再び路肩に止めて降り、伸びをする。時間を確認。まだ予定までは余裕がある。

行きつけのバーで時間を潰すか、手頃なカフェにでも入るか、車内で仮眠を取るか。しばし立ったまま悩むようだ。
(7) 2022/08/08(Mon) 22:54:29

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

【街中】

女がひとり、さんざんに人々の靴底で削り取られた石畳を
さらに踏みつけて歩いていく。

大きく広がったフレアスカートは
ストッキングに包まれた女の細い足にときたまぐるりと絡みつき、
浜の真砂のようにさらさらと解けてまた広がる。

手に持ったままの傘で顔の上半分を覆い隠すようにして、
喧しいファンファーレの雨を払いのけた。

「これだから、マフィアは嫌い」


傘の天蓋は、女の視界を覆い隠す。
内で呟かれた、そんな言葉も閉じ込めて。
(8) 2022/08/08(Mon) 22:56:13

【人】 銀の弾丸 リカルド

【港倉庫】

「――ふむ、これは最新のクスリか」

運び込まれた密輸品の品々にチェックを入れ、男はクスリの効能の書かれた紙に目を通す。
部下に取り扱いについて指示を出し、倉庫内に鳴り響いた着信音にすばやく反応を示して応対を始めた。

「――はい。
 …………は、今すぐですか?
 今何を……あぁ、はいはい、わかりました。
 すぐ車を回しますから大人しく甘味でも食べていてくださいよ」

上司からの電話だろうか。
男はその場の責任者に抜ける旨を伝え、一つ息をつくと倉庫に背を向けて立ち去った。
今日も今日とてこの生真面目な男は、ずぼらな頼れる上司の世話を焼いているらしい。
(9) 2022/08/08(Mon) 23:02:55

【人】 害のない毒 マキアート

【賭博場】

彼女なりの弔いを穏やかな瞳で眺め、
ちいさく嘆息をする。ああ、確かに素晴らしい紳士だった。

アルバの傘下にある賭博場でも決して臆さない度胸。
正に、人の上に立つに相応しい人物で。
けれどツキに見放されてしまえば、勝負師はそれまでだ。
実に──幸運の女神は残酷だな、と二度溜息を吐く。


やがて賭博場の門扉が開かれれば、
入ってきた客や招かれた来賓の案内へ。
そこにはもう悼むような悲しげな表情はなく。

堅い靴底の音を引き連れて、行く先は楽しい遊び場。
カードテーブルにスロットと、望みのままに捌いて。

何処へ向かおうかと迷う者に対しては胸に手を当て進言する。

「聖母の名を冠した祭りが行われているのです。故に、
 カジノの女王ルーレットなんて如何でしょう、お客様方?

 宜しければ、僭越ながらお相手させていただければ」

ポケットのないタキシードに身を包んで微笑むディーラーは──果たして女神が遣わす天使か、人を破滅させる悪魔か。
(10) 2022/08/08(Mon) 23:16:38

【人】 ガット・リベロ ルチア

【コーヒーショップ:アルボーレ】

「いらっしゃいませ」

いつも通り、さして流行っていない店内。
さりとて客足が途絶えるという程の事も無く。

オーダーの声が掛かれば、それをマスターへ伝えて。
開いた時間は、お掃除をするか、店内の猫と戯れる。
それが少女の日常、ゆったりと進む平和な時間。

「〜♪」

小さく鼻歌を歌うくらいには、少女は上機嫌。
艶やかな黒猫の毛並みを整えている。
(11) 2022/08/08(Mon) 23:52:59

【人】 デッドヘッド ヴェネリオ

【街中】

酒場から飲んだくれた男が一人、ふらついた体を石の壁に寄りかからせ目を閉じる。
部下に連絡をしたその手で、続けて別の人間へと電話を掛けた。

「チャオ、今時間あるかぁ……あ?
 『子供達を寝かしつけてるからすぐに切る』、だと
 お前この俺っちと子供どっちが大事なんだよ、おい!」

「本当に切りやがった……」

まさかこのくたびれた男がマフィアであるとは、日常に住む多くの人間達は知らず。
もっとも一部には有名であり隠してもない素性は、過激派の多いノッテファミリーの幹部であることに違いない。

「……あ"ー頭いてぇな、近くのカフェは何処だ」

男は約束の時間まで暇を潰す。こつ、こつ。
石畳には靴の裏に残っていた僅かな赤がうつって続くことはなかった。
(12) 2022/08/08(Mon) 23:58:47

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

【街中】
大きな大きなため息を零して、寂れたオフィスから出てきた。
スマホを取り出し、アラームをクビにする。

「……移動に10分、調査に20秒。修理にワンボタン。
 楽であれとは言ったけどさ」

本日の表の仕事は実にあっけなく終わりを告げたようだった。

「もう自称エコロジストの相手は二度としないと決めた」

火急だというから朝から出向いたら、
『クーラーは27度』とか書いた紙が貼られたバカの巣窟で、
挙句に環境がどうこうと聞いてもいないスピーチを
始めそうだったので無視してサーバールームを覗いてやれば、
そこだけ地獄の窯の底だったのだ。

ストレガは全室空調の温度を18度にし、
風力を最大にした後、喚き始めた男の顔を
よくよく熱されたサーバーの側面に押し付け、
のたうち回る男の財布から適正報酬……
よりはちょっと多い『勉強代』を取りあげ、
「毎度」と言ってオフィスを出た。

そして、1時間強空いた予定を何で埋めるか、
ぼんやりと街並みを眺めながら考え始めた。
(13) 2022/08/09(Tue) 0:28:02

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>12 ヴェネリオ

【街中】

キキィ―――――――ッ

ブレーキ音を鳴らし、1台の高級車が酒場近くの路地に停まった。

「ヴェネリオさん、帰りますよ」

尊敬する上司だが、何分ズボラなのが勿体ない。
運転席から出てきた男は、酒の匂いをプンプンさせている男に開口一番そう言い放った。
調子の良いツィオあたりが居れば話は別だが、まとめ役不在のアジトは今頃空気が悪い事この上ないだろう。
飲んだくれの上司を連れ帰ったところでまとまる話ではないが致し方ない……と、いうわけだ。

「全く。
 ……甘味でも食べていてくださいと言ったじゃないですか」

まぁそれも。
この男からの命令一つで行き先は変わってしまうのだが。
(14) 2022/08/09(Tue) 0:51:24

【人】 狡兎 ツィオ

>>13 ストレガさん
【街中】

「大きなため息だ、でも分かるよ、理由。
 俺も一緒に探そうじゃないか、ストレガさん」

偶然というには余りにも作為的なタイミングで顔を表す、
軽薄な笑みを張りつかせた同じファミリーの同胞の顔があった。
ニコニコと相手の顔を覗き込み、

「そろそろ、キミという天使が天国から降りて来たときに、
 無くしてしまった背中の羽を探すことに決めたとみた。
 俺の大好きな天使が天国に帰ってしまうのは寂しいけれど、
 地上では少しばかりキミの魅力は輝きが大きすぎたもんな。
 ぜひとも、天国に帰るときは俺も連れていってほしいな」

どうかな。
地上で最後の思い出に、この後食事でも。
(15) 2022/08/09(Tue) 1:28:26

【見】 郵便切手 フラン

【街中】

「焼き栗をください。
 22個入りで」

昼も過ぎた休憩時間、
慣れない喧騒の中を歩いて屋台で注文をしている。

「ワインはちょっと。仕事中です」

丁重に酒を断りながら、温かい袋を抱えて歩く。
途中、柄の悪い男たちが威勢よく出店で騒いでいるのを見かけて、それには関わることなく食事用のテーブルスペースへ逃げていく。
視界の端には捉えながら、だけれど。
見る限りどこのファミリーの者でもないゴロツキ、命知らずだ。

「シマでおイタなんて、命が幾つあっても足りません」

彼らがどこかに"消えて"しまうまで、そう長くないのだろう。
甘い味を噛み締めながら、祭りの片隅でそうごちた。
(@1) 2022/08/09(Tue) 1:59:42
マキアートは、諸手を挙げ肩を竦めた。勿論イカサマじゃありませんとも。
(a2) 2022/08/09(Tue) 2:03:54

【人】 害のない毒 マキアート

>>7 サルヴァトーレ

【街中】

「……お、サルヴァトーレさんじゃないですか」

仕事の前か帰りか。ともあれ仕事中より随分気の抜けた様子の男が、見覚えのある車と人に気づいて声を掛けた。

「奇遇ですね、こんな所で出会うなんて。
 今は誰か一緒ではないんですか?珍しい」

ついさっき別れたところとは露知らず、
なんだか不思議そうに首を傾げている。
マフィアとしてディーラーとしての皮を剥いだこの男は、
結構察しが悪く、それでいて人懐っこい。

度の入っていない眼鏡越しの碧眼が、呑気に瞬いた。
(16) 2022/08/09(Tue) 2:39:50
コルヴォは、つまりこの微妙な空気の顛末を見守る為に残ったわけではない。
(a3) 2022/08/09(Tue) 2:50:27

コルヴォは、なので全てを宥めに入った上司に託し、その内お暇する。
(a4) 2022/08/09(Tue) 2:50:36

【人】 翠眼 ヴェルデ

【路地裏】

夜の帳がすっかりと空を覆うころ。
暗い路地裏の片隅で、少年は赤く濁った唾液を吐き捨てる。
どうやら、張り飛ばされた際に口の中を切ったらしい。
やや腫れた頰はじんと熱を帯びている。
ほのかに鉄臭い息をつく。
これぐらいは、よくあることだ。
(17) 2022/08/09(Tue) 2:55:01

【人】 ”昼行灯” テンゴ

【祭りの屋台】

「さて、駄菓子は要らんかね〜」

この島では見慣れない、異国情緒溢れる屋台が一つ。
カラス面の男がのんびりと店番をしている。

屋台の上には東方の国にある駄菓子が溢れんばかりに積まれている他、珍しい玩具もあるようだ。

柄の悪い男らがどこかでピリピリしていようがお構いなし。
時折、赤い球が剣に刺さっているような風体の玩具を手に、遊んでいる様子が見られるだろう。
(18) 2022/08/09(Tue) 3:03:52
 
「近頃は、随分と」

祭りに華やぐ街の喧騒。
時折紛れ込む雑音。
その音は鼓膜を揺らさない。

「幻聴がひどいな」

在り得ざる残響は真実のものではない。
否定的な言葉も、肯定的な言葉も、何れも幻聴でしかない。
そうでなければならない。

「だが、あんたの声だけは聞こえない」

「もしも漸く全てが正しくなり始めたなら……」

【人】 デッドヘッド ヴェネリオ

>>14 リカルド

【街中】
「よぉリック、お使いは済んだか。
 小言がうるせぇぞ……頭に響いてかなわん」

きつい酒に混ざった煙の香り、
どこをとってもまとめ役には的さない役満を着飾って頭をかく。
実際のところファミリーの人間には数多の功績を知られているし、一言で話を聞かせられる。今更面倒を見るのはほんの一握りだ。

懐から取り出した煙草を咥えつつ、部下にもう一本を差し出してやる。時間潰しも大概である。

「帰っても良いことがあるもんか。
 優秀な部下をもつ俺はご老体に大人気なんだよ」

「……あと30分……いや1時間。
 今いっても会議に死人の名前を増やしておやすみなさいだ。
 眠気冷ましにお前が選んだ店でも連れて行け」
(19) 2022/08/09(Tue) 4:09:35

【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ

>>1
【バー:アマラント】

ソニーのカクテルが残り半分を切る頃。
賭博場で見る女が二つほど間を空けた席に座った。
プライベートらしくラフな格好の。

パンツスタイルこそ制服と変わらないが、
薄い肩を露わにした服装は彼女の仕事場で見る事はない。
慣れた様子でマスターに注文を告げ、ぼんやり辺りを見回した。



こちらに気付いて手を振るならば、
瞬きをひとつふたつした後に微笑営業スマイルを返すだろう。

気付かないか視線を寄越すだけに留めるならば
手持無沙汰に待つ女はスマホを取り出して弄り始めるだろう。
(20) 2022/08/09(Tue) 4:50:49
ソニーは、先と変わらない点数をぶすくれた顔で見ている。悪い手ではないけどさ。
(a5) 2022/08/09(Tue) 7:21:00

酒、異性、熱狂。



少々口を滑らせるくらいなら薬に頼らなくていい。
このどれか、もしくは全部を浴びせれば良い。

そうして得たものを流すだけでちょっとした小遣いになる。
大変有難い事に。

罪悪感が全くないわけではない、が。



ただし、



バレる訳にはいかない。決して。
万に一つでもこの小遣い稼ぎがバレた。

その時は――

【人】 花で語るは ソニー

>>20 ヴィオレッタ
ごく度数の低いオレンジ色のカクテルは、それこそ水分補給みたいに減っていく。まだ仕事も残っているうちだ。しっかり腰は落ち着けない。
仕事に集中すると言うならそもそも飲むべきじゃないのでは……なんてのは、祭りの最中なんだから気にしちゃいけない、そうだろう。

初めは気づいていなかったのかちらりと視線を向けるだけ、あるいはそのように見えるだけ。
それがぱっと驚いたように半身向けて席を詰めて、軽い調子で声を掛ける。

「びっくりした! ディーラーのお姉さんでしょ、ああプライベートだから大きな声で言わない方がいい、席空いてる?
 今日は仕事の前、後、プライベート? 見違えるなあ、いつもカッコいいけどその格好も素敵。
 アネモネの枝みたいにどんな色を乗せたって似合うんだね、オレはね、ふふ、仕事中」

鷹揚な言葉がつらつらと口をついて出る、まるで一人で漫談でもしてるかのようだ。それも少しいけば相手の言葉を待ちもできる。
表の顔、花屋のソニーはいつもこうして軽妙で軽薄で、明るくて調子の良い人間といった振る舞いをする。
賭場へ赴くときの設定だって、なけなしのお金でギャンブルをするのが好きなカジュアルなばくち打ちといったところ。
振る舞いにせよ言葉にせよ、大した人物ではなさそう、そう見える。

「祭りって賭場にも関係あるのかな。最近はお仕事・・・忙しいの?」
(21) 2022/08/09(Tue) 8:31:54

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>19 ヴェネリオ

【街中】
「えぇ、そちらは滞りなく。
 小言がお嫌ならもう少し幹部らしくしてください」

酒の匂いに混じった煙の残り香が、何処で何をしていたかを雄弁に物語っている。
幹部の中でも有数の力を持った人物だ。きっと手際良く目標を死体にしてしまったことだろう。
出会った頃はもう少し血の気があった気がするが、それは10年という年月を考えれば当然と言えば当然だ。

差し出された煙草を遠慮なく頂いて、こちらからは自分のジッポライターで火を差し出した。
世話焼きがここでもしっかり板についている。もう慣れだ。

「仕方ないですね……。
 家族の死体は俺も見たくはないですから、それくらいはお供しましょう。
 珈琲と甘味が美味い店を紹介しますよ」

そう言うと、後部座席の扉を開いて貴方に乗車を勧める。
いくらか時間を潰し、眠気と酔いが冷めたところでアジトへとエスコートをするのだろう。
(22) 2022/08/09(Tue) 9:02:40

【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ

>>21 ソニー

注文が届くまでの退屈を紛らわせようと
スマホを取り出した――直後。
こちら側へ席を詰める青年と、かかる声。
少し眠たそうな眼をそちらに顔を向ける。

ひとつふたつの瞬きは驚きから。
みっつめの瞬きは気持ちの切り替えに。
眠たげだった瞳は緩やかに細められ
見慣れた微笑へと変わっていく。

「ごきげんよう、お客様。
 こんなところでお会いするなんて偶然ですね。

 えぇ、今日は仕事の後です。眠る前に一杯だけ、と思って。
 よろしければお仕事の羽根休みの間だけ、
 ご一緒くださいますか?」

わずかに肩を竦ませ眉を下げ、尋ね返す。
ほめ言葉には照れくさそうな微笑で答えて。

「お客様が増えますからね。
 外からのお客様もそうですけれど、
 祭りで覚めない興奮をそのままにいらっしゃる方々も」

大変ありがたいことです、そう呟き
暇つぶし相手にしようとしていたスマホをテーブルに置く。

言外に含まれた意図は、気づかないふりをして。
(23) 2022/08/09(Tue) 9:41:36

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>15 ツィオ

【街中】
声を掛けられた瞬間、その声色に追加でため息を零した。
多くの女性が心奪われながら出す音とは別の、
要は先程サーバーで焼いた豚肉相手のそれと同じ音。

「30秒」
「あんたが今の一瞬で浪費したあたいの自由時間だ。
 請求は今度する。それと、お・こ・と・わ・り・だ。
 今のが返事。それに――」

つれない返事と共に、今日は機嫌が悪いようで。
氷のような表情そのまま、胸倉を掴もうと手が伸びる。

「今天国に行くってのは中々悪いジョークだね。
 ちょっとは時勢ってモンを考えな」

呟くように、ドスのきいた声を投げつけた。
(24) 2022/08/09(Tue) 10:51:30

【見】 郵便切手 フラン

>>18 テンゴ
【祭りの屋台】

「………」

ひりついた空気から逃げてきた先に異国の屋台。
お面の人、目立つなあ。
なんて人並みな感想を持て余しながら、積まれた駄菓子に幾らかの小銭を払う。
金平糖の瓶やガムを袋に詰めてもらった。
片手間につまめる食事は運転中のありがたいお供だ。

「……confetti?」

夜空に散らばる星をそのまま取ってきたような菓子が入った瓶を、物珍しそうに光にかざして見ていたかもしれない。
眩しさから視線を戻せば見慣れぬ形の玩具。
糸に繋がれた玉が軽い音を立てて跳ぶ様に、帽子の下で翠の瞳を瞬かせる。

「おもちゃ……」

ぽそ、と好奇心に負けた言葉は面の奥へ届くのか。
おずおずと尋ねたそうにするものの、気づかれなければ青年は人混みの中へ消えていくだろう。
(@2) 2022/08/09(Tue) 12:09:02

【人】 狡兎 ツィオ

>>24 ストレガさん
言われて、気づいたように時計を見て、

「30秒!」
「ワオ、奇遇だね!
 俺の時計もキミに出会ってから30秒進んでるよ。
 時間の進み方が全く同じなんて、
 俺たち気が合うんじゃない?。
 そうか、ありがとう、
 断られたことですぐに誘えるチャンスがもらえたと思おう」

相手の怒りに対して両手を広げて降参を示し。

「信心深いんだね。それとも義理堅いのかな。
 キミの意外な一面を見れて俺は嬉しいけど、命も惜しい、素直に謝っておこう」

と同時に、ここでそれに対しての冷徹な怒りを見せるなら、
――彼女は少なくとも白側に傾いたな。と内心で思う。
ツィオは、敵味方関係なく、大蛇の頭を落とした相手を探している。

「食事の誘いは断られたとして、
 気分を害したお詫びとしてならどうだい?」
(25) 2022/08/09(Tue) 14:18:13

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>@2
【祭りの屋台】

「毎度あり。いやはや助かるね。」

子供だろうが大人だろうが、男だろうが女だろうが。
品物を買ってくれる客は男にとって何より有難いもので。
素直にそう口にして、会計を済ませる。

なお、目立つのは全くその通りである。

そうして物珍しげな視線と声に気付けば、笑みを浮かべて口をさらに開くだろう。

「珍しいかい?それは金平糖、と言う砂糖菓子さ。そしてこれはけん玉という玩具だ。どちらも俺の国では馴染みがあるものでね。」

けん玉の玉を、大皿に乗せて、そのまま小皿へ。
器用に玉が移動していく。
(26) 2022/08/09(Tue) 14:27:21

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>25 ツィオ
「ゴミ捨て場に転がってる汚い男でも
 同じ時間が流れてるよ、アプローチならそっちにしな」

少なくともあたいよりは喜んで受けるだろうよ、と
2度目のため息と共にブーツが動き出す。

「詫び入れるくらいなら最初からすんな。
 それにツラと言葉に『ウソ』ってデ〜〜〜〜ッカく
 書いてあるような奴とメシ食う気はないよ」

後ろ手にBye. とする代わりに、中指を立てて。
追いかけないなら、次に会うのはきっとファミリーの場だ。
(27) 2022/08/09(Tue) 18:59:11
【街中】

祭りの影響か、どこもかしこも賑やかな喧騒に溢れている。
さざめき行き交う人波を眺める少年は、どこか所在なさげに息をつく。
スニーカーのつま先が、トンと石畳を蹴った。

ラウラは、お祭りの様子を眺めに来た。 【街中】
(a6) 2022/08/09(Tue) 19:29:29

【見】 郵便切手 フラン

>>26 テンゴ
【祭りの屋台】

「コンペイトウ……星屑のようなお菓子ですね。
 甘いものは好きなので嬉しいです」

駄菓子の詰まった袋を大事に抱えて。
器用に移動させるけん玉さばきには拍手で称賛を送る。
ぽふ、と厚い手袋特有の目立たない音。

「見たところ東の方の国でしょうか。
 似たような玩具は西洋にもありますが、とても工夫を感じます。
 極東の技術は細やかで素晴らしいものですね。
 ……なにかおすすめの玩具があれば、そちらも頂きたいのですが」

巧みな技は購買欲をかきたてたらしい。
子どものような眼差しを向けて、
興味を惹かれるままに店主の言葉を待つだろう。
(@3) 2022/08/09(Tue) 19:53:26
コルヴォは、ヴェネリオが上げた片手に一瞥だけを返した。
(a7) 2022/08/09(Tue) 20:55:42

口元の笑顔は標準装備。余裕ありげな表情に大きな身体、仕立てのいいスリーピーススーツ、磨かれてぴかぴかと光を照り返す革靴。羽織った外套を風に踊らせ、肩で風を切って歩く男は、まあそれなりに目立つ方。

君はため息をついて、足元に目を向けたのだろうか。

「君、一人?」
「子どもが一人で​────迷子かい。どう、良ければ僕が保護者に」

俯いていたならぴかぴかの革靴が、顔を上げていたなら柔和な笑顔が、その目に映ったことだろう。

【人】 家族愛 サルヴァトーレ

>>16
君が声をかければ男は顔を上げる。それから車に預けていた腰を戻して、立って。柔らかく微笑むだろう。

「……ああ。君か」
「サルヴァトーレさん、なんて他人行儀だな。トトーって呼んでよ。いつも言ってるだろ?」

白い歯を見せて笑う。落ち着いた色の装いに、色の薄い肌や髪はよく映える。赤に近い紫の瞳が、細められて君を見つめた。

「今、お姫様をお城までお送りしたところだ。勿論丁重にね。
それで次の予定まで時間があるから、暇を潰してる。君は?」
(28) 2022/08/09(Tue) 21:15:44
レヴィアは、人気のない路地の店で、鎮魂歌を奏で続けている。
(a8) 2022/08/09(Tue) 21:23:11

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>a8 レヴィア

ブーツの音を幾分控えめに、グラスハープの音色の元へ。
いかにも店先で興味を惹かれました、という具合に、
静かにその店へと踏み込んだ。

「いい店構えね」

"裏"での普段の態度からして、
そうそう話しかけられたいタイプでもあるまい。
一言の後は軽く手を挙げて気にせずどうぞと促して。

のんびり品物を眺めはじめた。
さて、どんなものが置いてあるだろう。
(29) 2022/08/09(Tue) 21:38:21

【人】 狡兎 ツィオ

>>27 ストレガさん
「おっと、そうかい。
 で、あれば人生に数回来るモテ期なのかもしれない。
 さあ、そんな誰もが羨む俺とぜひぜひお食事を」

すげなく断られるとふふ、と笑い。

「……いやいや、大げさな。
 『ホント』って書いてないだけだよ、ストレガさん
 そういう知啓の見え隠れする女性は嫌いには絶対なれないなあ」

中指に対して指でハートを作って見送る。

「いやあ、これは脈ありとみた、
 勝率が10%超えてるなんてもはや勝ちみたいなもんだな」

上機嫌に言うと、今しがたすれ違った女の子に声を掛けた。
(30) 2022/08/09(Tue) 21:48:08

【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】

喧騒の外れ、船や人の出入りの活気もやや過ぎた頃の港。

埠頭に立つ人影は相も変わらず喪服じみた黒一色で、
けれど仕事中の重苦しいものよりかは幾らか異なる様相をして。
髪は結い上げ、黒いシャツにスラックス、それからサマーコート。
比較的には、軽装だ。

「こんな日には、鷗だって鳴きやしない」

それでも、ほぼ顔半分しか露出が無いような格好に変わりは無い。
手袋に覆われた手が汗で張り付く前髪を鬱陶しそうに退けて、
心底気怠げに、殆ど溜息のように独り言ちた。
誰かと楽しくお喋りする気分でもないが、追い返す気もしない。

「くたばっちまったのか、或いはただ餌に夢中なだけか
 ……まあ、何でもいいか」

不意に視界の端を、港に住み着く黒猫が横切って・・・・・・・
今は亡きボスの愛猫は、
殆ど主人家族にしか懐かない、実に賢く情深いものだった。

そんな事をふと思う傍らに、煙草の灰をまたひとつ落とした。
(31) 2022/08/09(Tue) 21:54:02

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>29 ストレガ

カランカラン、と音を立てて扉が開かれる。
チク、タクと音を刻む時計達。
店の一画を仄かに照らし出す不思議な形のランプ達。
所狭しと置かれたヴィンテージな家具。
そして鳴りやんだ鎮魂歌。
全てが来客を歓迎する。

「貴女の好きなものはないと思うわ。」

ただ一人、店員である女だけが歓迎の色もない言葉を吐く。
視線はグラスハープに落とされたまま。

「それとも、時計を分解して歯車弄りでもするのかしら。」
(32) 2022/08/09(Tue) 21:54:29

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>32 レヴィア

「あんたが考えるあたいと違って、
 実際のあたいはここに好みのモノが多いんだよ。
 それに、分解する時は修理する時だ。
 生きてる時計をただ解体するのは趣味じゃないね」

優秀な同僚の言に、機嫌を損なった訳でもなく応える。
視線が一瞬そちらに向いて、すぐにアンティークに戻った。
背中を向けたままに、あれやこれやと眺めつつ。

「強いて言えば、入店と同時に好きなモノが一つ消えたね。
 また出して貰いたいんだけど」

ファンファーレよりこの店の音を好んでいるらしい。
歓迎だけでは足りない、無関心が立てるそれも含めて。
(33) 2022/08/09(Tue) 22:37:04

【人】 害のない毒 マキアート

>>28 トトー

「ごめん、つい」

客としても顧問としてもあだ名呼びは憚られるものだから、
人目のある所ではどうしても他人行儀になってしまう。

指摘されるたび少し照れ臭そうに、
では、トトーと呼び直して。

「賭博場での仕事が終わったところで。
 祭りの様子でも、と街に繰り出していたんです」

そっちはいつも通りそうだ、と見遣れば、
どことなく嬉しそうに目を細めた。

「良ければご一緒しても?今日はオレも、
 何して時間を潰そうかと思っていたところなので」
(34) 2022/08/09(Tue) 22:51:51

【人】 イル・マット フィオレロ

>>31 コルヴォ

「くたばっちまったのは君の忍耐でしょお」

会議後、堅苦しい空気から解放されたとばかりに
腕を軽く回してジャリ、と鳴る足音を抑えもせずに真っすぐに寄ってくる。「違う?」と言いたげに片手をひらり。

「役職次第で煙草吹かせないから大変ねぇ互いに。
 いやぁ、ほんと偉大な父が愛されていて何よりだ」

形ばかりにうんざりと、皮肉めいた唇で弧を描きながら、
立場上触れもしなかった煙草に火を付け咥える。

最近は慣れたかもしれないが、昔を知るなら随分甘く、
雨水ででも薄めたのかと言われそうな厚みの煙が漂う。
(35) 2022/08/09(Tue) 22:59:42

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>33 ストレガ
「そう、知らなかったわ。興味がないもの。」
「生きてる人間は殺すのに、生きてる時計は殺さないのね。」

相手を不快にさせてしまうような言葉を、
しかし一切の躊躇もなく口から零す。
そこには好意も、そして敵意もなく。
ただ、思ったままの言葉を冷たく吐いている。
告げられた要望に、ぱちりと瞬きと共に夕闇のような瞳がそちらを向いて。
それから、またぱちりと瞬きと共に戻された。

「そう、ありがたいわ。」
「人と話すより、グラスを撫でるほうが好きなの。」

いつも付けている手袋は、しかし演奏の時ばかりは外されて。
白く細い指が、水の入ったグラスの縁に添えられる。
少しの、間の後。
奏でられるのは、また同じ鎮魂歌レクイエム

「品物についての質問はいつでもどうぞ。」

手を動かしながら告げる。
集中せずとも演奏できる程度には、
グラスハープを嗜んでいる。
(36) 2022/08/09(Tue) 23:10:35

【人】 マスター ロッシ

【バー:アマラント】 >>1 ソニー
普段と変わらぬ笑顔で迎えれば、
奥の方…スタッフルームを顎で示す。
いつも通りに。
時折こうして花を運んでもらうが、
それらが店に飾られることはなかった。
用途を聞いても彼は人差し指を口に当てるだけ。
それ以上言及することもないだろう、
この店主の秘密主義は今に始まったことではない。
……あ。
代金の封筒を手に、何かを思いついたような様子を見せて。

そうしてあなたが代金を受け取り、グラスを傾ける頃には
カウンターの片隅にほんの数本の花が飾られることとなっていただろう。
(37) 2022/08/09(Tue) 23:11:51
ロッシは、祭りの場に出ないけれど、ちょっぴり浮かれてはいるみたい。
(a9) 2022/08/09(Tue) 23:29:39

リカルドは、祭の喧騒を注意深く眺め、煙草に火をつけた。
(a10) 2022/08/09(Tue) 23:33:13

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>36 レヴィア
「知ってる。あんたがあたいに興味持ってたら世も末だ」
「ま、時計には軽い口も脂ぎった肌もないからね」

そういう性質だとわかっているから、怒る事もない。
こっちも同じ風に返せばいいんだから随分楽なものだ。
それこそ、普段から機械と会話している女だから、
多少冷たいくらいが丁度いいのかもしれない。

「どうも」と再演と言葉には小さく返し、
あなたと違って荒れた手先がアンティーク家具をなぞる。
なんとなく、触れる家具はどれもファミリーのアジトの、
そこにあるものに似たようなものを。
僅かに悼むような表情を浮かべて。

甲高い鎮魂歌に合わせて、店内を静かに見てまわる。
人差し指と中指を足に見立てて、家具の上を手が歩く。
ランプのある一角で足と手を止めると、
その仄灯りを放つひとつに目を留める。
鈴蘭のような形のテーブルランプだ。

「作業のお供に悪くないかもね。買うなら幾らになる?
 あと、電球の替えもあるかな」

視線はランプのまま、そう投げかけた。
(38) 2022/08/09(Tue) 23:39:15

【人】 銀の弾丸 リカルド

【街中】

祭りで賑わう街中にはおよそ似つかわしくない、質の良いスーツを着込んだ男が、煙草を吹かせて歩いている。
街の様子を見ておくことも調査の一環と思ってはいるが、どいつもこいつも浮かれていて内心嘆息を漏らした。

「……ふむ、これは悪目立ちをしているか」

しかし流石にあまりにもきっちりスーツを着込んでいるせいかもしれない。
ネクタイを緩めてボタンを2つほど外したほうが溶け込めるかもなどと思考し、早速ネクタイに手をかけた。
(39) 2022/08/09(Tue) 23:44:56

【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】 >>35 フィオレロ

Il cane morde sempre lo straccione  弱者はいつだって不幸になるものだ  .」

靴底が立てる音、どこか軽薄さを感じさせる声色。
不意に聞こえたそれに視線を向けもせず、
紫煙を吐き出すついでに、明後日の方へ言葉を放った。

「そう言うあんたはどうなんですか、フィオレロさん・・・・・・・?」

問いが指すものは、忍耐か、はたまた"父"への愛か。
そう問い掛けると同時に、漸くそちらに顔を向けて。
浮かべる表情は、実に冷笑主義的なニュアンスのもの。

「何もかも、日毎夜毎変わっていくってのに
 息苦しさと、堅苦しい決まり事だけは変わりやしない。
 規律だ何だと、必要な事なのはわかっていますけどね」

趣向を変えた煙には、今更何を言う事も無く。
形ばかりに返るのは、心にもない言葉だけ。

ボスの死によって変わったのは、この掃除屋も例外ではない。
以前は少なくとも、今よりは他人行儀ではなかった。
皮肉交じりを身内に向ける事だって、滅多にある事ではなかった。


「あそこにあの人が居たら、何て言ったでしょうね?
 もしも身内の裏切りを疑るあまり、内部崩壊でもしたら?……
 ──それしきで終いなら、その程度のタマだったって事だ。
 そんなところじゃあないかと、俺は思いますけどね…」
(40) 2022/08/10(Wed) 0:06:58

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>38 ストレガ
「窓口担当は大変そうね。」

心の籠ってない言葉を吐く。
人にさして興味がない二人だから、
存外にも相性は悪くないのかもしれない。

並んだグラスに指が這う。
何百人と殺した手も、奏でる音は無辜の民と
何一つ変わりもしない。
祭りの喧騒も遠い店に、通りのいい音が響く。
視線はグラスに落としたまま。だというのに、
何処か貴女は見られてるような気配を感じるはず。
暗殺屋の視界は広い。

声を掛けられれば、夕闇が貴女の方へ改めて向けられる。

「87ユーロよ。替えは取り寄せないとないわ。
 明日以降になるわね。」

そこでぴたりと、鎮魂歌が止んで。

「アウグストが死んで悲しい?」

問いかけを一つ。
(41) 2022/08/10(Wed) 0:09:18

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>41 レヴィア
「血を被るよりは楽だと思うけどね」

傍から見れば一触即発、当人達は何も思わず、だろうか。
見られるだけでは、手元も足元も狂わない。
それで狂うなら修理屋もマフィアも務まらない。
なにせ、これであなたと同格なのだ。

「ふうん。安く感じるね、買ってくか。
 替えは……まあ必要になったらで――」

そんな風に口にした所で、問いかけひとつ。
意外そうに片眉を上げながら、
首を捻れば海色が夕闇と絡まった。

「そういうあんたは?」

睥睨するような、或いはいつもと変わらない、視線。
(42) 2022/08/10(Wed) 0:31:42

【人】 狡兎 ツィオ

>>39 リカルド
「お仕事帰りの"お嬢さん"、お隣よろしいですか?
 もし、このような催しが初めてということでしたら、
 よろしければ、エスコートなどして差し上げましょうか」

物陰から現れると慇懃無礼に恭しく礼をしてみせる。
祭りの中で彼を発見したのも面白ければ、
さらにはスーツで参加していることも面白い。
軽薄な笑みを顔に張り付けたまま現れた男は、肩を竦めた。

「緩めるのはネクタイじゃなくて顔だな。
 とてもじゃないが祭りに遊びに来たやつには見えないぞ。
 視察のつもりならワインの偽物の一本でも持ちなよリック」

透明なカップに入れたただの水を手渡しながら、
二人きりのときにしか使わない昔の呼び名で呼ぶ。

「それとも、待ち合わせか、
 まさか一人で祭りを楽しむつもりだったか?」
(43) 2022/08/10(Wed) 0:38:17

【人】 イル・マット フィオレロ

【港の埠頭】>>40 コルヴォ

「俺ぇ?今の君がそれを聞いちゃう?」

やれ、と呟かれた声は明後日に投げられた言葉も、
随分と成長が進んだ棘のように向けられた言葉も。

煙草の煙とはわざわざ別に吐き出した息がそれらへの返答。

「アウグストさんの事は純粋に好きだったさ。
 他者を特別嫌いに思ったことがない。あるとすれば──」

海鳥が鳴く声と共に視線もその先に。
追っていくと見えてくるだろう我らが故郷を指さす代わりに、その鳥が見えなくなるのをずっと目で追い続けていた。

「それこそ発火された爆弾みたいになってるのは
 どうにも馴染めそうにないのも事実さ。
 ファミリーを愛し続けていても、その愛し方はね」

息苦しい決まり事が指してる何かが、
先ほどの会議でも散々見えた様子に思ったが故の返答。

「……同じようなものじゃないの、君も。
 ボスのスタンスがそうなのはわかるぅってなるけども、
 それ以外にもあるだろ。じゃなきゃそうだな……

 唐突な他人行儀さんづけの理由を語ってくれないと、
 寂しさのあまりそのまま海に突き落としでもしそうだ」
(44) 2022/08/10(Wed) 0:52:29

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>43 ツィオ
「あ”? 大の男を女扱いするな、ツィオ」

深く眉間にシワを寄せ、声をかけられた先を振り返ると想像した通りの顔がそこにある。
10代の頃からマフィア入りをして、拾ってくれた上司に常について回っていたのだから遊び慣れしてなくても仕方ないだろう。
もうすっかり板についているとはいえ、あのズボラな上司の世話をするのは少年にはそれなりには大変だったのだ。

寄せたシワも仏頂面も、これが殆どノーマルの状態なのだから変えるのは難しい。
隣に立った男と足して2で割ればちょうど良いくらいかもしれないが、この軽薄な表情を自分が浮かべれば、何人の人間が震え上がってしまうか見ものだ。

……まぁ、土台無理な話なのだが。

「それは自分でもわかっている。
 視察に来てみたはいいが、このような場所はどうにも落ち着かん」

紫煙を漂わせながら、居心地悪そうに身じろいだ。
周りを見てみれば、確かに酒を持っているものが多い。
確かに準備不足だったかもしれないと息をつくが、決して呼び方について嫌な顔をしているわけではない。

「そんな者は居ないし、遊び慣れたお前じゃないんだから楽しみ方など知るはずもないだろう。
 まぁ……いつ何時、あの方に呼び出されるかはわからんがな」

こんなところで上司の名前は出さない。
差し出された水を受け取って、続く言葉にはしっかり首を横に振った。
(45) 2022/08/10(Wed) 0:57:15

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>@3 フラン
【祭りの屋台】

「如何にも。この島のずっと東にある国だ。ま、金平糖に限っては俺の国で生まれた訳じゃあないがね。」

気に入って貰えたなら何より、と笑みを深める。

「ふむ、一人で遊ぶのならば、けん玉や綾取り、折り紙があるな。誰かと楽しみたいなら、メンコでも良い。」

客に聞かれるならば、答えるのが店主の務め。
男は嬉々として玩具を並べていく。

先ほどまでこの男が遊んでいたけん玉。
そして毛糸を輪にしただけの綾取り。
さらには、色とりどりの正方形の紙たち。

ついでに、と出されるのはよく分からないキャラクターの描かれた厚みのあるカードのようなものだ。

何が貴方の好みに合うだろうか、と伺っている。
(46) 2022/08/10(Wed) 0:59:39

夜半。暗い路地裏を、硬く、鈍く、重く、靴底が打つ。
祭りの喧騒の裏側で、葬列が墓場を歩むように、ただ粛々と。

「──掃除屋が死体を作るなんざ」

「世も末だと思いませんか、あんたも」

答えは返らない。
端から答えを求めてもいない。
見下ろす眇目には、生者への情は無い。

「……家族が?へえ、そりゃ知らなかった…」



「で、あんたが浅はかな事仕出かす前に
 顔を思い出せもしなかった程度の家族が、何だって?」

──乾いた銃声が、ひとつ。


「…黙って死ぬ、それしきの事もできない奴ばかりだ」

「どうにもあんただけは、違うらしいがね……」

【人】 家族愛 サルヴァトーレ

>>34 マキアート

君が照れくさそうな顔をする度、男はいつも眉を下げた。今も同じようにそうして、幼気な我が子を見るような表情をそのかんばせに浮かべている。
指の長い、大きな手が、ゆっくりとした動きで君の頭に伸びた。

「いいとも。謝らないで、僕のカンディート」
「手のかかる子ほど可愛いとは言うけれど、手のかからない子だって同じくらい気にかかるものだね。何か困ってることはない? 君は少し、従順すぎるから​」

整えられた髪を崩さないように、注意深く撫で付ける。まずは揃えた指の腹で。それから、曲げた指の背で。
仕事上がりなら少しくたびれているだろうか。それともプロなりに、清潔な姿を保っているのかもしれない。労うように、慈しむように、見下ろす視線。

そんな保護者然として落ち着いた表情はしかし、君の提案で明るい笑顔に変わった。

「いいの? 勿論! 大歓迎だよ、一人は味気ないからね」
「君の行きたいところに行こう。祭りでも、カフェでも、バーでも、なんでも。どこでも」
(47) 2022/08/10(Wed) 1:14:57

【人】 狡兎 ツィオ

>>45 リカルド
「おっと、随分と所在なさげだったものだから、
 田舎上がりのお嬢さんかと思って声掛けたんだが」

軽口は相手の言葉とは対称的に、
普段から担う仕事も違えば、
その仕事に対する適正も全く逆。
同じファミリーの一員という繋がりがなければ、
凡そこうやって会話をしそうもない二人が肩を並べる。

笑いながら、相手に合わせるようにして煙草を咥え、
相手の肩を指で叩くと、至極嫌そうに火をくれた。

「アルコールも女も、上の招集の枷とはリックらしい。
 とことん向いてないな、こういう場所に」

紫煙を吐き出して、口の端で嗤う。
煙に軽く酩酊した顔で祭りを眺めながら。

「あー、いいお尻してるねえ、あの子……。
 なあ、リック。マウロが言ってたが。
 今回の犯行者が"内側"に居たらどうする」

裏切り者が存在していたら、どうする?
世間話とシームレスに、そんな核心めいたことを尋ねた。
(48) 2022/08/10(Wed) 1:35:00

【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】 >>44 フィオレロ

「ああ、いいね。
 海に突き落として、そのまま沈めてくれたらきっと
 俺の悩みも、あんたの悩みも幾らか解決するんじゃないですか」

やはりと言うべきか、乾いた笑いと共に並ぶ言葉は淀みなく。
帰らない鳥の行く末を追う事はせずとも、
その視線の先、続く言葉が指すものはわかっている。

「他者を特別嫌いに思った事が無い。
 無関心なら、同じではなくとも、そう変わらないでしょうよ。
 そうでないなら、違いますね。」

あんたの思想は知ったことじゃないので、同じかは知りません。
そう言いたげに、煙草を持っていない方の手を軽く揺らした。

「それにしても、随分今更じゃありませんか。
 いつからそんなに面倒臭い人になったんですか?
 あんたの事は、前からそう呼んでいたじゃないですか。
 ただの掃除屋ごときが、呼び捨てになんかできませんよ」

前からそう呼んでいた。それは確かな事実のはずで。
けれど仕事の外では、そうではなかった。
つまりこれは、仕事の外である今は通らない理屈でしかない。
何よりも、面倒臭いなんて、人の事を言えた義理ではない男だ。
(49) 2022/08/10(Wed) 1:54:19
コルヴォは、この日の夜、鉈と鋸を二本だめにした。
(a11) 2022/08/10(Wed) 2:13:37

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>48 ツィオ
「ほぉ? 俺が田舎上がりならお前も田舎上がりだろうが」

馬鹿め。とそう悪態をつき、強請られれば持っていじるジッポで火をつけてやる。
質の良いもので揃えた身の回り品の中では唯一古びたそれは、ファミリーに入って暫くした頃に上司のヴェネリオにもらったと言って大事に使っているものだ。

「全くだ。
 今回の件がなければこんな所に来ようとは思わん。
 ……酒は多少は呑むが、役に立たん女など居て何になる。俺には不要だな」

無論、ファミリーで働く女性の話ではない。
女性でも強い者は強いし、働きがわかる人間であれば敬意を評してるつもりだ。
だからこそ、力を持たぬ女子供をどうこうするつもりはなく、抗争の際にはこっそり逃したりすることがあるのだが。

「……女の尻の話など俺に聞かせるな」

続く問には苛立ちを隠さず言葉を噤んだ。

「…………、」

上には腐った者が居るのは間違いはない。
能力重視のファミリーにおいて、腐敗したお上は不要だが……だからこそ、ボスに取って代わろうとする愚か者が居ないとは言い切れない。

「もしそうであれば、証拠を掴み次第海の藻屑にしてやるに決まってる」

ぎちり、と。
歯が根を鳴らし、殺意の滲んだ目であなたを睨んだ。
(50) 2022/08/10(Wed) 2:29:48

【人】 害のない毒 マキアート

>>47 トトー

「オレは子供じゃないんですよ、Bello?
 大体、もう我儘を言う年なんかじゃないんですし、こうして親しくしてもらえるだけでうれしいですよ。……ああもう、だから人前で……」

大の大人が街の通りで撫でられることのなんとむず痒いことか。
緩やかな表情ではあるもののそれは仕事によるものではなく、
ちょっとした困りや気恥ずかしさ、それから手から伝わる熱によるもの。

仕事着から少しラフなシャツに替えており、はにかみながら見上げる仕草はやはり何処か年齢よりもうら若い印象を与えるだろうか。

「予定があるんじゃなかったのか……?
 じゃあ、って賭博場に誘ったらどうするつもりなんですか。
 只では返しませんが……いや、どうもしないか。貴方なら」

というより、結局は此方が遠慮することも見透かしていそうな。
どこでもは行きません。と断言しておいて、
けれど快諾されたことには嬉しそうに口角を上げた。

「はは、ではそうですね……祭りは一人なら、だったので。
 バーにはヴィー──賭場の後輩が行っているようだから、アルコールを入れても大丈夫そうならそこでもいいし、或いは、水入らずを望むならカフェでゆっくりするのもいいでしょう」
(51) 2022/08/10(Wed) 3:53:51

【人】 花で語るは ソニー

>>23 ヴィオレッタ
カウンターに肘を掛けて食い気味に話しかける様子は軽薄そのもの。
酒も入ってちょっとばかり陽気に拍車を掛けて、馴れ馴れしくっておしゃべりな印象。
"花屋のソニー"に相応しいふるまいは、それだ。
社交辞令めいてきこえるような声が返るならちょっとだけやにさがって背筋を伸ばしもする。

「寝物語がオレでいいのなら、いくらでもご一緒するよ。
 水辺の白鳥みたいに、羽繕いでもしようか?」

相手の言葉にはぱっと口を大きく開けて、とびきりの笑顔で快諾する。
それなりに中身の減って扱いもほんのり粗雑なグラスが、鷲掴みにした手の中で揺れる。
軽口は何も全て本気じゃないわけではないのだが、それはそれ。

「そうだね、ここ最近の中じゃ一番盛況だ。大イベントだからね。
 どこもかしこも引っ張りだこでさ……配達車の中は花でいっぱい!
 もう一台くらい増やしてもいいんじゃないかって話してるよ。従業員増えないのに」

内容は花屋としての仕事の内容にも聞こえる、そういう被り物だ。
既に噂にもならないほどの小競り合いで、火種はちらつきはじめているのだろう。
花は武器、増えないのは諍いのあるほどに減っていく構成員。
実際の表稼業の状態と照らし合わせても不審な点があるわけではないのだから、
互いの本質を知るものでなけりゃ、耳にしたところで訝しみもしないのじゃないだろうか。

「けれどもこんな小さな島の祭りに、外から来る人もいるんだね。
 どんな人が来るんだろう?」
(52) 2022/08/10(Wed) 5:34:14
ソニーは、>>37 店主の愛想と気配りにウィンクで返した。こうして仕事の成果が視界を彩るのはやっぱり嬉しい。
(a12) 2022/08/10(Wed) 6:31:57

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>42 ストレガ
「洗えば消えるわ。人間関係と違って。」

冷ややかな会話が積み重なっていく。
第三者が居れば大層居心地が悪くなっていたに違いない。
配送サービスはないの、自分で持ち帰ってね、なんて、
接客のせの字も無いようなことを宣って。
海に夕闇が落ちる。

「私がそんな人間に見えているの?」
「あまり見る目がないのね、窓口担当さん。」

相も変わらずまゆひとつ動かさず言葉を吐いて。
視線はランプの方に映って。

「でも、あなたはそう見えたわ。」
「マフィアが人の死を悲しむなんて、馬鹿らしいことだわ。」
「1秒後には消えてしまうかもしれない命なことくらい、
みんな分かっているでしょうに。」

「皆、馬鹿なのね。」

瞳を閉じれば会議の様子を思い出して。
嘲笑とも呆れとも取れない息を吐いた。
(53) 2022/08/10(Wed) 6:54:04
マキアートは、さて、もう一枚どうぞ。なんて頬を染めつつも不敵に微笑んだ。
(a13) 2022/08/10(Wed) 7:44:06

【見】 郵便切手 フラン

>>46 テンゴ
【祭りの屋台】

「見慣れないものが多いですね」

どれも好奇心をくすぐられるものばかりだ。
一つ一つ売り文句を聞きながら、
遊び方なんかも合わせて聞いて
なるほどと相槌を打っていたことだろう。

「悩みますが……では、これにしましょう。
 一人で黙々とできそうです」

選んだのは綾取りとけん玉。
文明の利器で調べれば簡単な技が出てくるだろう、と。

「お代はこちらで。
 楽しいものを拝見させて頂きました、異国の方」

代金分と、チップもつけた。
実演していたのが特に気に入ったらしい。
良い一日をと添え、帽子を少し浮かせてご挨拶。
表情は薄いがとても満足げだ。
(@4) 2022/08/10(Wed) 9:05:45

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>53 レヴィア
「そりゃいいね。その他諸々の手間を考えなきゃだけど」

被るまでと被った後の事を考えたくはない。
幾ら烏達がいるとはいえ、だ。

ワレモノ注意の箱詰めくらいしてくれる?と、
肩を竦めながらカウンターに寄っていく。

「生憎人間を見る目は養ってないんだ、店主さん。それにね」
「この年でこの地位に居る時点で、あんたも十分馬鹿だよ」

口の端を僅かに上げて、100ユーロ札を目の前に置いた。

「ああ、質問に答えてなかったね。
 悲しいけど、泣き崩れる程じゃない。
 でも悼む気持ちくらいはあってもいいでしょ?
 馬鹿騒ぎに混じる気分じゃない程度に堪えてるけど、
 落ち着いた雰囲気の店には居たい程度に平常さ」

どう?満足のいく答えだったかい?
そう聞く頃には、いつものへの字口がそこにある。
(54) 2022/08/10(Wed) 11:39:22

【人】 piacere ラウラ

【カフェ:colore】

元々繁盛している店ではあったが、祭りともなればいつも以上に大忙し。
キッチンでは忙しなくシェフ達が動いているし、ホールではスタッフがそうある訳だ。

そしてそれは、女にとっても。

入店する客がいれば声をかけたり、注文を取ったり。
水が少ないのを見れば注ぎにいったり。皿を下げたり。

普段はぼんやりとしているように見えて、動きは機敏だ。
(55) 2022/08/10(Wed) 13:12:02
ラウラは、今日一日はそうして過ごす。忙しなさは嫌いではない。
(a14) 2022/08/10(Wed) 13:12:28

【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ

>>52 ソニー

「ありがとうございます、お花屋さん。
 よろしければ、今だけ。名前でお呼びしても?

 羽繕いは嬉しいのですが、ご遠慮いたしますね。
 お花を心待ちにしている方々に恨まれてしまいますから。
 祝いの場に、喜びの時に、人の心に、華を届けるお仕事。
 とても素敵だと思いますよ」

向けられた笑顔と快諾の言葉にこちらも笑みを深めて。
けれど誘いの言葉にはやんわり断りを。
一瞬たりとも嫌そうな顔をしないのは
本当に残念がっているのか、それとも仕事柄ポーカーフェイスだろうか。

注文した黄色のカクテルが届けられると
マスターには目で礼を告げ、青年の話に耳を傾ける。
時間外プライベートなので”表向き”の話だけで済まそうと思ったのですが…仕方ない、ですね

内心で密かに嘆息しつつ。

「お忙しいのですね、お疲れさまです。
 最近の流行は…艶やかな武力抗争ピンクのバラみたいですね。
 少し前が賑やかな暗殺マリーゴールドだった反動でしょうか?。
 個人的にはもう少し落ち着いた色の花が好きですが」

カクテルで唇を湿らせて、話に応じる。
少々度数の高いアルコールが心地よい酔いをもたらしてくれる。

「お客様もアルバとノッテ私たちとそう変わりませんよ。
 この島を手に収め楽しみたい、そう思っているだけの、方々です」
(56) 2022/08/10(Wed) 14:37:47

【人】 狡兎 ツィオ

>>50 リカルド
「へえ、昔に比べたら随分と瀟洒な返しするようになったな」
・・
あのリックが、と思えば互いに背も伸びるはずだと嗤う。
舌が回るようになったのならばあの上司と付き合うこともまあ、
こいつにとって悪くはないことなのだろうと思った。

「見分を広げるためにも、また付き合いなよ。
 リックの言うところの、益体のない女付き合いにさ。
 全く嬉しくないだろうが、俺から見てもお前の顔は、
 商売女ほど忘れてた夢を思い出す顔をしているからな」

からかうように言うと、続く返答に目を細める。
成程、随分と腹芸も上手くなったな。
その可能性を誰より先に思い当っていて、
あれだけ冷静な指示を飛ばせるとは。教育の賜物か?

「……手を汚したやつが別にいるにしろ、
 恐らく、十中八九内部に手引きした奴がいる。
 可能なら。マウロより先にそれを見つけてくれ。
 内部に対してだけ、あいつに口火を切らせるな。
 ……口火を切ったやつは多分無事でいられない。
 適当な、死んでもいいやつを当ててくれ」

軽薄な笑みのまま、瞳の奥にだけ真剣みをにじませ言う。

「昔のよしみの範囲でいい。
 苦労掛けるな、Sig.babysitter」
(57) 2022/08/10(Wed) 15:06:49

【人】 イル・マット フィオレロ

【港の埠頭】>>49 コルヴォ

「なぁに好き勝手いってくれちゃってんですかね。
 できたらとっくの昔にやってますよぉだ」

「……君
だけ
を沈めても俺の悩みは解決しないでしょ。
 懇意のお得意様が減り仕事が山のように増えるし、
 
なんで俺は死んでいないのか
に永遠に悩む羽目になる」

本当に突き落としてやろうか。と厭味ったらしく、
手に持つ煙草を投げやりに海に投げ捨てた。
さすがに貴方の手の煙草まで払いのけはしなかったけれど。

「うるせーやい。って言うか、知ってました?本当に俺の回答に興味ない人間はこんな話しないんですよぉ。
 そんでもって、その返しをしてくる方が余程面倒くさい」

俗にいうブーメランの投げ合い、最早応酬の域だ。
本当にさん付けだけの意味を問うた訳ではなく、それに含まれる態度の変化について尋ねたのだが相手もわからなくていってるわけでもないだろう。流すか否か迷って口に出したのは、近いようで遠い関係のような話題。

「最近さ。生きるつもりがあるかを何回か聞かれたよ」
「なんて答える?」
(58) 2022/08/10(Wed) 17:13:28

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>@4 フラン

「あいよ。もしけん玉が壊れたなら、軽いものなら直してやれる。この住所に書かれた店に足を運んでくれれば嬉しいね。」

普段はこちらでやっているのだ、と紙切れを貴方に差し出す。
受け取っても受け取らなくても構わない。

「こんな大した技でもないものにチップとは、律儀だねぇ、青年。そちらも良い一日を。そして今後も御贔屓に。」

一礼したその背を、軽く手を振って見送る。
何事もなければ、そのまま別れとなるだろうか。

文明の利器があれば、けん玉も綾取りも遊び方が出てくるだろうが、店主の言う通り、見せられた技が初手の初手であることを貴方は後程知るのだろう。
(59) 2022/08/10(Wed) 17:51:52

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>57 ツィオ
「何が瀟洒なものか。
 俺とてただ小言をいうだけの小間使い役立たずではない」

幼い頃は正義感に溢れた生意気な子供だった。
力が足りず、上手くいかずに泣きべそをかいていたなんて事も少なくはなかったし、当時のことを知られているのは具合は悪いがお互い様だろう。

今でこそ、上司に付き従い、密輸業で多数の客と取引をすることで口は回るようにはなりはしたが、成長してない部分もあるにはある。

「女など……俺には不要だと言っているだろうが……」

付き合いでバーなどに行けば女は寄ってくるから、自分自身見た目が悪くは無いことは理解している。
硬派な態度も、人によっては良い印象にでも映るのだろう。

――そのかいもあってか、別に、リカルドは童貞というわけではない。


縁を切った家は家柄も良かったし、経験は必要だとむしろ強要されるようなところだったから。
だから思想も合わない家とは縁を切ったのだ。

「――わかっている。
 あいつは燻っているものが大きすぎる。
 暴れさせる気はないし、あいつが不利になるようなことはさせない」

飄々として、ふざけた真似ばかりしていても、マウロも俺たちと同じところまで……と思っているのは同じだろうと。
そこだけは信頼しているのだ、この男を。

「ハ……ッ、苦労をかけると思うのなら、
 まずは貴様からフザけた行動を慎めというんだ、馬鹿者が」
(60) 2022/08/10(Wed) 17:53:01

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>54 ストレガ
椅子からぎし、と立ち上がり、箱を一つ用意する。
貴女がカウンターに来るまでの間に、あとは入れるだけの状態にしておいて。
それから、貴女へ向き直る。
平均よりだいぶ小さい背丈。可憐な容姿と合わされば、
少しばかりの幼さすら感じさせる。
貴女と並べば頭一つ分の差がありありと映し出されて。

「あら、それならお互い様ね。」
「その年でその地位なんて、本当に馬鹿なのね。Bambinaお嬢さん.」

此方は氷の表情を溶かすこともなく、一瞥して。
そうして告げられた答えには、そう、と素っ気ない返事。

「感情豊かで羨ましいわ。」

なんて、皮肉めいた言葉を一つ添えて。
ランプを箱に入れて、おつりを手袋をつけた手で手渡せば。

「またのご利用を、お待ちしております。」

ぴしゃり、話は終わりとばかり、店員として振舞うのだった。
(61) 2022/08/10(Wed) 18:01:06
レヴィアは、人気のない路地
(a15) 2022/08/10(Wed) 18:08:35

レヴィアは、…にて、鎮魂歌を奏で続けている
(a16) 2022/08/10(Wed) 18:09:08

【人】 翠眼 ヴェルデ

【路地裏】

浮かれた喧騒を避けるようにして、少年は路地裏へと入る。
建物同士の隙間は、昼間であってもすこし、薄暗い。
壁に背を預け、ひとつ息をつく。
ふと、なにかの気配に視線を落とせば、足元に黒い野良猫が一匹。

「……悪いな、何も持ってなくて」

膝を折り、しばらくの間、猫と戯れている。
(62) 2022/08/10(Wed) 18:09:31

【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】 >>58 フィオレロ

「ハ、流石、俺の悪運の強さ・・・・・をよくご存知だ」

「だってのに、俺だけが死んで自分だけが生きている
 そんな未来を想像するってのは、おかしな話じゃないですか」

何か上手いやり方でも見付けましたか。
答えに期待してもいない言葉を実に無関心そうに投げ掛けて、
自分の代わりに海へ投げ込まれた煙草を視線だけで見送った。

「どうせカラスどもは幾らでも替えが利く。
 面倒臭くて結構、そのまま嫌ってくれたらもっと良い」

視線を戻し、無益な問答がただ続く。問いの意図はわかっていて、
敢えて答えにならない答えを返している。

そうして続く言葉の後には、少しの間。
恩赦を受けた煙草を喫み、煙を吐き出すまでの数十秒。
もう随分短くなっていたから、海に沈もうと気にはしなかったが。
(63) 2022/08/10(Wed) 18:36:35

【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】 >>58 フィオレロ

「死ぬって言ったら、あんたはそれに倣うんですか」

そして紫煙が流れきった頃、
ぽとりと煙草を落とし、靴底で踏み躙って火を消した。
その傍らに、独り言のように淡々と零し、息を吐く。

「こんな状況だ。
 胸張って生きるつもりがある・・・・・・・・・とは言えない奴は居ても、」

死ぬつもりがある・・・・・・・・奴なんざそう居ないでしょうよ」

その後に、実に平然と、いつも通りの調子で告げた言葉は
間違いなく、あなたに向けたものに他ならない。

冷笑さえ無い一般論だけが、今この場で返る答えの全てだ。
(64) 2022/08/10(Wed) 18:38:22
コルヴォは、それ以上を言うつもりは無い。少なくとも、今この場では。
(a17) 2022/08/10(Wed) 18:38:56

【人】 風任せ マウロ

三日月島、尖端の岬。
何処の物でもないこの島で、柵越しに海を眺める青年が一人。

紫煙を燻らせながら、ぼんやりと視線をどこへともなく向けて。
いつもとは違い、少しばかり気を抜いたような様子でその場に立っている。
足元には地元猫が寄ってきては、煙草の匂いですぐに離れていった。
(65) 2022/08/10(Wed) 18:44:43

【人】 狡兎 ツィオ

>>60 リカルド
――苦笑いと共に吐き出した紫煙の向こうに、
かつての三人の姿がある。

薄暗い孤児院に――三人の子供。
正義漢と、捻くれ者と、変わり者。
こんな形でまた同じ釜の飯を食うとは思っていなかったし、
それを悲劇と名付けることも喜劇と名付けることも、
俺たち以外の誰かの自由だ。

「お前が必要なくとも、
 お前を必要とする女が要るんだよ。世の中にはな」

お前が誰かを必要としなくなるほど優秀になっても、
誰かがお前を必要とするのと同じようにな。

「マウロはあれでそれでも構わないって言うんだろうけどな。
 ちょっとばかり寝覚めが悪いだろ、お互いに。
 祭りのたびに居なくなった男の顔を思い出すなんて、
 俺は少なくとも真っ平だからな」

二、三歩歩きだして、酒杯を片手に振り返り、

「ハハ、リック、お前はもう少し、男にしろ女にしろ
 迷惑をかける奴が何が楽しくて迷惑かけてるのか、
                     
bello

 いい機会だから考えるべきじゃないかな、色男!」

酔っているのかそうでないのか、
少なくとも上機嫌に楽しそうに言って去っていった。
(66) 2022/08/10(Wed) 18:45:05

【見】 郵便切手 フラン

>>59 テンゴ
【祭りの屋台】

「それでも、自分はとても感動しましたから」

未知のものというのは、如何に単純でも心を動かす。
嬉しい勉強代といったところだ。

「はい。ありがとうございます。
 またお菓子を買いに伺いますね。
 ……そのときまでには、多少は上達していたいです」

紙切れは胸ポケットへ。
店主に見送られてその場を後にする。
特に裏の世界に生きるでもない彼の背中は、
いつまでも目で追える程度に人混みに残っていただろう。

青年が初手の初手の技から躓き唸ったり、
駄菓子屋に再び顔を見せるのはまた別のお話。
(@5) 2022/08/10(Wed) 18:57:45

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>66 ツィオ
流れる血が不明孤児だった自分たちも、貰われた先が命運を分けた。
比較的良い家柄の家庭に養子として出されたリカルドとツィオは今、こうしてメイドマンとして正規のメンバーになっている。
が、そうではなかったマウロだけが、今も正規と認められずソルジャーのままだ。

能力主義であるはずのノッテファミリーにも、血統だけを大事にする腐った存在が居るのは腹立たしいし、そういうところが自分もまだまだ染まらず子供臭い部分なのだろうとは思っている。

それでも、贔屓目なしにマウロは認められるだけの功績は残しているのだ。
憤りを覚えて何が悪い、無駄死にさせたくないと思って何が悪い。
そんな風に、リカルドは考えていた。

「お前も迷惑をかけて楽しいと思っているのか、俺に?
 必要とされるのは構わんが、……俺の手には限りがある。
 今の俺には、女にかまける時間などありはしない」

いつの間にか、吸っていた煙草は短くなっていて、
舌打ちをしながら足でその火を消した。

何が楽しいのか、機嫌よく去っていく同僚を恨めしそうな目で見送って、ひとり小さく嘆息を漏らす。

「居なくなれば目覚めが悪くなるのは、お前も同じだと言うんだ。馬鹿が……」

その場で呟かれた言葉は、この喧騒では立ち去る貴方には届かなかっただろう。
(67) 2022/08/10(Wed) 20:01:06
ソニーは、"mio dio!"と額を打った。
(a18) 2022/08/10(Wed) 20:28:54

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>61 レヴィア

「そ、お互い様だよ。Piccolina.おちびちゃん

手慣れた梱包を見下ろす視線で、
"感情豊か"に今度こそにんまりと笑う。

「また来る。明日か……早ければ今夜。
 アンティークを買うには今の手持ちは少ないんでね」

受け取ったおつりを雑にポケットに押し込み、
押し込むのとは逆に丁寧に箱を持ち上げる。
流石にウインクのような気の利いたものはなく、
ごつ、ごつと床と石畳を叩く足音が遠のいていった。
(68) 2022/08/10(Wed) 21:37:40
ラウラは、ひと仕事を終え、アジトへと。
(a19) 2022/08/10(Wed) 22:51:00

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

【街中】
作業の休憩がてら、表通りに出てきた。
休憩とは言っても脳味噌は予定と対処の計画で一杯だ。

適当な屋台で何か買うか、と視線を巡らせながら、
今日も冷めた目で人混みを見ていた。
(69) 2022/08/11(Thu) 1:23:35

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>69 ストレガ

祭の喧騒には似合わない、身なりの良いスーツを着込んだ男が歩いている。
申し訳程度に首元を緩めだらしなさを演出しているが、どう贔屓目に見ても祭りを楽しんでるようには見えない仏頂面だ。

女性としては背の高いあなたも、相当に目立つ存在だろうか。
その明るい髪に気づくと視線を送り、

”何をしている”


……と、目で訴えた。
(70) 2022/08/11(Thu) 1:40:27

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>65 マウロ

ゆらり。
気を抜いた貴方の背後から、もう1つの紫煙が漂う。
先の会議場でも嗅いだ香りに、心当たりがあるかもしれない。

「おや。こんなところで休憩かい。」

常と変わらぬ昼行灯は、ゆるりと声を掛けた。
(71) 2022/08/11(Thu) 1:50:14

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>70 リカルド

その姿を認めた瞬間、ええ……という風に眉をひそめた。
大概こちらの表情も祭を楽しんでる様子ではないのだが、
少なくともスーツ姿で仏頂面はしていない。
屋台のアイスコーヒーを受け取り、呆れ顔で近づいていく。

「あんたとお友達みたいに以心伝心じゃないんだ、
 目で訴えられても困る。用件でも?」

黒い泥水をストローで啜りながら、肩を竦めて見せた。
(72) 2022/08/11(Thu) 1:54:41
ストレガは、電話以外でも修理依頼を請け負う事はままある。
(a20) 2022/08/11(Thu) 1:55:25

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>72 ストレガ

「こ……んなところで何をしているのかと、言ったんだ」

全く言ってないのだが。
おそらくこれをツィオやマウロにしたところで伝わらない気もしているのだが。

場にそぐわない男は仏頂面の上眉間にシワを深く寄せて、大きく息を吐いた。
貴方にはその仕事ぶりに敬意を表しているのだが、それでも声が詰まってるあたりはどうにも女性は苦手らしい。

「火急の用があるわけじゃないが……、
 このような場所で何をしているのかと気になっただけだ。だが、メンテナンスは近々頼みたいと思っている」

何を、とはこの場では言わない。
だが貴方にとっては、それが狙撃用のライフルであることは想像に難くないだろう。
(73) 2022/08/11(Thu) 2:15:11

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>73 リカルド

「祭の日に表通りに出て、祭りの参加以外になにすんのさ」

あなたの上から下までを眺めて、目を細める。
それこそ目で訴える言葉は、"何してんだこの同僚"だ。

「ま、あたいは作業の休憩だけど。
 ……"それっぽく"したいならもうちょっと
 酒の匂いでもさせなよ、じゃなきゃお友達とつるむとか」

あまりにもあまりな様子に、思わず普段出ない
アドバイスのようなモノまで出る始末。
これの言う作業はどちらの作業かはわからないが、

「メンテナンスね。やるなら早めに話を持ってきな、
 あんたのとこの奴は特に手間がかかるんだ」

狙撃銃という繊細な物の扱いなのは承知しているようだった。
(74) 2022/08/11(Thu) 2:28:32

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>74 ストレガ

「そうだな……それは確かにそうだ……」

至極まっとうな返事には反論のしようもない。
この場にいて真っ当に参加する気がない男は自分くらいなものだろう。

「……ワインの瓶くらい持てとは……通りすがりのツィオにも言われた。
 こういった祭には録に参加したことがなくてな。……勝手がわからん。酒は飲んで参加するものなのか?」

手がかりを見つけるための視察ではあったが、本当に溶け込むための知識がなさすぎた。
これは本当に失敗も失敗だ。
適当に屋台からワインを2本購入し、貴方にそのうちの1本を差し出す。

「承知した。
 君のメンテナンスは丁寧で助かっているんだ。
 ――――入用になる前に入念に済ませておかなくてはならないと思っているから、明日にでもそっちに届けよう」
(75) 2022/08/11(Thu) 2:57:52

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>75 リカルド

「歩き飲みでもなんでも好きにすりゃいいだろ……
 匂いさせたいだけなら安物の服に酒振りかけて歩くとか、
 酒じゃないにしても屋台のモン一本持つとかさあ……」

真面目な男の空回り、その現場を見るのはなんとも言えない。
歯車がかみ合わない時計を見てる気分だ。
それが同組織の、未来を担う幹部候補様となればなおさら。
だからワインを1本寄越されて、また呆れた視線が向く。

「……なあ、あたいは作業の休憩って言ったよな?
 って事はな、つまりまだ作業が残ってるんだよ。
 どこの世界に、精密な指先が必要な、
 それも仕事中の修理屋に酒飲ませる奴がいるのさ?」

手元のアイスコーヒーを見せつける。
あくまで覚醒の為、カフェインの為の飲料だ。

「それこそその酒で女でも男でも引っかけて、
 祭のイロハでも教えて貰いなよ。
 この騒ぎなら娼婦も男娼もそこら中にいるでしょ」

ワインを押し返して、親指で怪しい路地だのを示す。

「ま、時勢が時勢だから一人歩きはオススメしないけど」
(76) 2022/08/11(Thu) 3:20:06
コルヴォは、誰かに言った。「身内の死体を処分するなんてごめんです。」
(a21) 2022/08/11(Thu) 5:55:57

【人】 花で語るは ソニー

>>56 ヴィオレッタ
「ソニーだよ、お姉さんは? 花屋だって知っててもらえてるのは嬉しい。
 ああ、そりゃ残念だ! そんなに褒め言葉を受け取っちゃ張り切らずにはいられない。
 名残惜しいけどこの一杯きりで、今日のところはお別れ」

一度断られてしまったならばやたらには食い下がったりはしない。
こちらは本心、心の底から残念そうな向きまである。けれどもずっとニコニコ顔だ。
ここまで、と半分を下回ったグラスの中身にまた手をつける。もう四分の一ほどだ。
引き際のよろしい男は、貴方が窮屈に感じないように見えるリミットを設けた。

まるで朗読でも聞いているように、上機嫌そうに頬を緩ませて頷く。頬杖をつき、相手の方を見て。
他者に伝わらないように織り交ぜられた比喩が、きちんと届いていることを示す。

「さすがお姉さん。クールに周りを見てて、カッコいいね。
 祭りの最中だから多少派手ものが人気なのは仕方ないかもしれないね。
 色とりどりのコントラーダのフラッグにの中にあっちゃあ、
 ちょっとやそっとの色じゃ控えめで目立ちもしないもの」

つまりは、多少強引な手で押し切られたとて隠れてしまうということ。
困っちゃった、と大仰なジェスチャーで示して見せる花屋は、
相手の不自然なところもない振る舞いに一度だけウィンクを送って感謝を伝えた。
カクテルを、また一口。

「新しく商売したいひとなんかも押し寄せてるみたいだし。
 オレのところみたいなちっちゃな店じゃ、なかなか輸出入に強いとこには勝てないな」
(77) 2022/08/11(Thu) 6:38:53

【人】 イル・マット フィオレロ

【港の埠頭】 >>63 >>64 コルヴォ

「ほらぁ、捻くれた回答するぅ。
 今の"フィオレロ"で感謝してほしいものですよぉ。
 1年前ならもっと根掘り葉掘り、
 それこそわかってない顔で嫌なトコまで触れてやったのに」

最も、その分精度も低いものだから、
実際にそんな事になった事は少ないだろう。
そうでないならそれこそ既に海の底でもおかしくない。

「あったらもう少し景気のいい顔してるっての。
 代わりに、無益な言葉を真似て
 Ambasciator non porta pena.飽きるほど施設の奴らにに言われたクソッタレな言葉でも送っておくかねぇ」

意図的に回答を避けているのは付き合いの長さから理解し、その上でこのままふと目を離すと姿が消えてる事もなさそうだから、
それなりに満足して
立ち去ろうとした所に回答が返ってきた事に意外そうにゆるり顔をあげて、

「"寂しいから、"って言ってくれるなら」

言ったら倣うのか、には、その一言だけ。
言い捨てるように去り際に振り返って、余程足を止めたくなる言葉が来たなら変わる程度の帰路につき出した。
(78) 2022/08/11(Thu) 7:49:49

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>76 ストレガ

「そんなに難しいことを言わないでくれ。
 そもそも安服を俺は持ってない」

もう初めからここに来ることが間違ってるような事を宣い肩をすくめる。
行き場を失ったワインの瓶を両手で抱え、困り果てた表情を浮かべた。

「別に、作業が終わってから飲めばよかろう。
 俺も持っているだけで飲むつもりはないしな……、いつ酔った上司に呼び出されるかわからん」

とはいえ、珈琲でもいいのなら最初から珈琲を買えばよかったなと、見せつけられた物を見下ろしながら呟く。
安酒を飲むよりはよっぽど良かったし、そもそも祭を楽しむために来たわけではない。
だから誰かをひっかけろという言葉にも消極的な顔を見せるだろう。

「そんな事をしている暇はない。
 男にせよ女にせよ、体を武器にすり寄ってくるようなのは苦手でな」

「まぁ……、その先に隠された真実が眠ってると言うなら、いつだって行くが」

スゥ、と冷めた目をその路地へ向け、それからやっぱり、首を横に振った。
別に娼婦や男娼を差別しようというわけではない。
ただ……どうにもそういうやりとりは苦手であるのだった。
(79) 2022/08/11(Thu) 8:53:06

【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】 >>78 フィオレロ

「──" Se sei solo あんたが寂しいなら"」

去り行く背中を見もせずに、
鼻で笑うような声だけが返事をした。

「自分が生きるか死ぬかも人任せの奴と死ぬなんてのは
 俺は心底嫌ですけどね?」

続く言葉は、足を止めなければただの独り言でしかない。

どのみち死ぬ時を自分で選べるような人生ではない。
だからたとえ死ぬ気があろうが無かろうが、
意に反して姿を消す事も、その逆もいつでも起こり得る事だ。
『悪運』がどう作用するかなど、誰に予測できもしない。
(80) 2022/08/11(Thu) 9:06:29

【置】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】 >>78 フィオレロ

「さっさと愛想を尽かしてくれよ。
 どうにもこの付き合いを続けたところで、
 良い事なんてのは一つとして無いらしいからな」


何れにしても、烏がその背を追う事は無い。
そうこうしている間に港には鷗の鳴き声が戻りつつあった。
静寂の真相はと言えば、ただ餌に夢中になっていただけらしい。

────鷗も烏も、同じ屍を啄む鳥でしかない。
そこに違いがあるとすれば、
日中に鳴くアルバの鳥か、日暮に鳴くノッテの鳥か。ただそれだけの違いだ。
(L0) 2022/08/11(Thu) 9:07:15
公開: 2022/08/11(Thu) 9:10:00

【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ

>>77 ソニー

「私のことはヴィオレッタ、と。
 ふふっ。素敵、なのはお仕事だけではなくソニーもですね。
 勤勉な方は輝いて見えますよ」

意外にもあっさり引き下がったことに安堵、もしくは拍子抜け。
  そしてそれが少しだけ。ほんの少しだけ、
  警戒を緩めてることになったのは、本人も気付いてはいない。

それすらも表情に乗せることはないのだけれど。
時に嬉しそうに、時に労わるように、時に感心を見せるように、
揺らぎを映しながらも、穏やかな微笑をあなたへ向け続ける。

「私なんてまだまだです。
 ソニーの方こそ、ただ状況流行に流されるだけではなく
 落ち着いて分析できる目と仕事への熱意は尊敬します」

ウィンクには目元を緩めて応じる。
傍からはジェスチャーにこたえたようにみえるだろうけれど。
カクテルグラスを傾けて、こちらもひとくち。
黄色のカクテルの中の鮮やかなチェリーが揺れる。

「それがあればあなたのファミリーお店は安泰だと
 私は思いますよ。私も応援しますので」
(81) 2022/08/11(Thu) 10:06:11

【見】 郵便切手 フラン

【街中】

「こちらにサインをお願いします」

祭りの活気が街を包んでいても業務はなくならない。
むしろ屋台用の荷物を運ぶ依頼が方々から舞い込んでいる。
後ろ暗いものが無ければ、
それは当然民間企業に依頼するというものだろう。

用紙とペンを差し出して、受取のサインを貰う。
筆先が其の人の名前を象るのを見るのがささやかな趣味だ。
ひととなりというものが、インクと共に滲む感覚がする。

「ありがとうございました」

僅かに帽子をずらして会釈する。
愛想が良いとは言えないが、仕事ぶりを評価してもらえることは多い。
得意先の御婦人が相手だと一層顔に固さが増すのだが。
荷物のやり取りが終われば運転席に舞い戻り。
日除けの帽子をかぶり直して、次の配達先へと向かった。
(@6) 2022/08/11(Thu) 10:40:27

【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ

【賭博場】

今日も今日とてカジノの門は開く。
祭りの喧噪に負けない歓声と悲鳴の坩堝は今日も盛況のようだ。

であるならば、この勤勉なディーラーが居ない訳もなく。

「いらっしゃいませ、お客様。
 本日はどの遊戯になさいますか?」

今日も笑顔で客を出迎える。
(82) 2022/08/11(Thu) 11:28:57

【人】 害のない毒 マキアート

【街中】

「あっ!」
「このぬいぐるみ……うちのレオにそっくりじゃないか!」

いい歳してゴールデンレトリバーを模した人形に飛び付き屋台の前で大はしゃぎしてる男がひとり。この時間はまだ仕事ではない様子。
店員の微笑ましいような、何だか生ぬるい視線を受けて我に返り、だがそのぬいぐるみの双眸に見つめられればつい口元が緩む。

「あー、うーん、困るな〜。正直無茶苦茶可愛いが、
 そのレオナルドに妬かれてしまいそうなのがな〜……」

色々理由付けつつ、でも釘付けだ。じきに買ってしまう。
大袈裟にはしゃいだり悩んだりしてるせいでちょっとどころじゃなく目立っているかもしれない。

とはいえ、こんな犬と同レベルに懐っこそうな男に絡まれたくなければ見て見ぬふりをするべきだろう。
(83) 2022/08/11(Thu) 12:16:04

【人】 暗殺屋 レヴィア

【街中】
黒地に白のレースを配った傘を差して、街中を歩く。
特に何か行き先がある訳でもなく、ただゆるりと。
道の端で声をかけてくる軟派男に冷たい言葉を吐いて撃退しては、
ギラギラと光る太陽の下、傘の下の夜に涼みながら、てくてくと。

やがて目に止まったのはアクセサリーショップ。
ショーウィンドウに飾られた装飾品のうちの一つを、
少し長く眺めていた。
(84) 2022/08/11(Thu) 12:17:36

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>79 リカルド

「あんた本当に祭の場でなにしてんだよ」

いよいよ堅物も度を超えている。
これで素面というから手に負えない。

「あたいだっていつ修繕に呼ばれるかわかんないんだって。
 あんた取引用のサーバーオシャカにしました、なんて
 酒の匂いさせながら上司に言えんのかよ」

酔い潰れるなんてもってのほか、
仕事終わりの一杯なんてのは必要としていないのだ。

「……もう子飼いの情報屋でも雇って
 オフィスかなんかにいなよあんた……
 実地でウロつくならもうちょい服と顔なんとかしな……」

構っちゃおれん、と言った風に踵を返す。
とりあえずメンテナンスの約束を取り付けられたし、
それは待っとく、と片手を挙げて路地へと消えた。
(85) 2022/08/11(Thu) 12:23:20

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>83 マキアート【街中】
ゴールデンレトリバーのぬいぐるみを前にはしゃぐあなたの背後で、かすかに笑声が落ちる。
振り返るなら、そこには小柄な金髪の少年が立っているだろう。
なんだか微笑ましくってこぼれた声が本人に届いてしまったと気が付けば、少年はすこしばつの悪そうな顔をして。

「……ああ、えっと、ゴメンナサイ。
お兄さんがあんまり楽しそうだったから」

と、謝罪と言い訳を口にしたはずだ。
(86) 2022/08/11(Thu) 13:09:37

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>85 ストレガ

「視察だが?」

むぅ、と眉間に深くシワを寄せながら言った。
別に住民と対話をするわけではなく警戒と囮を兼ねて、自らの目で見てみようと思っただけの話だが、それでもあまりに場にそぐわなく珍しげに見られてしまうのはいただけなかった。

「それは確かに困るが……自分の目で見ておきたい事もある。
 どうにも向いてないのは理解できたが……そうだな、このワインを処分したら移動することにしよう」

服はともかく顔はどうにもならないのだが、どうしたらいい、などと問うことはすまい。
そのような事をしても、彼女もまた大きなため息をつくはめになるだろう。
路地に消える背中を見送って、男もまた移動を始める。
両手に持つ2本のワインが似合わず、更に不自然さを高めてしまっていることに男はまだ気づく様子はなかった。
(87) 2022/08/11(Thu) 13:13:10

【人】 害のない毒 マキアート

>>86 ヴェルデ

「いや、気にしてないよ。
 楽しそうな人を見て楽しく思うのはいいことだ!

 それで笑顔の共有ができるなら何よりじゃないか。
 だからほら見てくれこの愛くるしい犬特有の表情を……」

結局買ったらしい。結構な体格の男が片手で抱えてるせいで、
随分と小柄に見えるレトリバーと共に満面の笑みを向ける。

「っと、あまり屋台の前に長々と居るもんじゃないね。
 キミもどうだい?何なら一つくらい買ってあげようか」

営業妨害か宣伝か判断の難しい状況を漸く省みて、ぬいぐるみが並ぶそこから一旦距離を置き、そちらへ近寄る。

長身の体躯が歩いてくるとなればそれなりに威圧感はありそうなものだが、緩やかな笑みと気の抜けるぬいぐるみ抱えスタイルはあなたの目にはどう映るか。
(88) 2022/08/11(Thu) 14:05:12

【人】 鳥葬 コルヴォ

【街中】 >>84 レヴィア

「あんたも同じ運命だなんてのは、面白い事もあるもんですね」

また一人、少女に声を掛けようとした軟派男が
皮肉るような言葉を受けて、そそくさと去っていった。

「Ciao. 何か気になるものでも?」

その後に少女に掛ける言葉は、社交辞令だ。

あなたと何か話すべき事があるわけではないし、
もっと言えば仲良くお喋りをするような間柄でもない。
愛想の無い男は返答が無くたって気にしやしないし、
どうあれあなたが静かに装飾品を眺める事の邪魔はしない。

眩しいショーウィンドウには目を向けず、立ち位置は風下に。
ここで足を止めたのは、ただ一服したかっただけだ。
この奇妙な取り合わせは他者からすれば至極声を掛けづらく、
無駄話を好まない互いにとって、恐らく都合が良いというだけの。
(89) 2022/08/11(Thu) 16:33:47

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>89 コルヴォ
周囲の人間が同業者かそうでないかは、匂いで分かる。
この界隈で長く生きたものほど染みついている。
血と、腐臭と、硝煙と、様々なものが混ざった、死の匂い。

Siestaサボリ中かしら。掃除屋さん。」

だから一瞥もせずとも存在には気づいていて、
声を掛けられても動じることもなく。
女は今日も季節にそぐわず冷ややかだった。

「猫の意匠があったものだから。」
「少し目に留まっただけよ。」
「烏は猫がお嫌いかしら。」

話の最中も微動だにしない視線の先には、球で遊ぶ猫のネックレス。
どことなく、かのボスが飼っていた猫に似ていた。
(90) 2022/08/11(Thu) 17:30:37

【人】 鳥葬 コルヴォ

【街中】 >>90 レヴィア

「掃除屋にだって、休みの日はあるもんです」

詮無い会話は互いにただ淡々と。
季節外れの黒支度は、いつだって誰かの喪に服している。
静謐な死の気配が重たく染み付いた仕事着ではなくとも。
そして、今に始まった話でもない。

「好きでも嫌いでもありませんね。
 人間だって、ただ同じ場所に出入りするだけの人間を
 特別好いたり嫌ったりなんかしないでしょう」

こちらもやはり、視線を向けもしないまま。
火を点けたばかりの煙草を一度喫んで、
その後に返る答えは、実に気のないものだった。

「あんたはどうですか」

通り掛かれば、目に留める程度には関心があるのか。
問い返しはすれど、やはり答えには特別期待してもいない。
(91) 2022/08/11(Thu) 18:08:24

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>91 コルヴォ

「そう、いい仕事ね。」

興味も無さげに返して。
女の服も黒を基調としている。
真夏の空の下、二人の間だけが深く光を飲み込んでいた。

「人間だから、何の興味も抱けないだけじゃないかしら。」

貴方の答えにはそんな言葉を返して。
風上に立つ女の元まで、煙の匂いは届かない。
もっとも、届いたとて、気にもしないけれど。

「好きよ。」
「死ぬ時には目の前から消えてくれるから。」

死期を悟った猫は飼い主の元から去ると聞く。
便利なものだ。
死体の処理が必要ないなんて。

「休みの日なら、仕事は受け付けていないのかしら。」

そこまで話してから、初めて夕闇の瞳が貴女の方へ向けられた。
(92) 2022/08/11(Thu) 18:38:14

【人】 鳥葬 コルヴォ

【街中】 >>92 レヴィア

「さあ。結局は全部、『ゴミエサ』になりますから」

だから興味がないのかもしれませんね。
至極無益な仮定を、実にどうでもよい事のように言い放った。

何れの黒も、夏のきつい日差しの下には不釣り合いでしかなく。
確かな異質さをもって、けれど存在は主張しないまま。
音も無く白昼に落ちた影のように、静かにそこにある。

「──ああ、いいですね」

音も無く、眇目だけが夕闇色の持ち主の立つ側を見返した。
変わらず淡々と肯定されたのは、
姿を消す猫の最期か、それとも後に続いた問い掛けか。

「必要とあらば、いつでも。
 うちはどうにも休日出勤や時間外労働・・・・・・・・・・が多くてね…」

突然の仕事が舞い込むのは、いつもの事だ。
悪食の烏は、投げて寄越されたゴミを選り好みはしない。
(93) 2022/08/11(Thu) 19:09:25

【見】 郵便切手 フラン

【バー:アマラント】

業務も終わり夜も深まった頃。
愛車とは会社のガレージでお別れしてから、一人でバーに。

「祭りの期間くらいは息を抜けと言われて。
 ええ、はい。そうです。
 今からお帰りですか。お気をつけて」

入れ違いで帰る顔見知りに「珍しい」と茶化されれば律儀に理由を返し。
表に立ち並ぶ酒場よりは静かに過ごせるだろうと踏んで。
隅の二人席を申し訳ない気持ちで独り占めしてメニューを眺めた。
帽子は膝の上で休憩中だ。

「パフェと……アマレットジンジャーをひとつ」

俯きがちに品名を読んで、それが届くまでじっと待つ。
時折スマートフォンで何かの記事を読みながら時間を潰した。
(@7) 2022/08/11(Thu) 19:25:46

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>88 マキアート
どうやら気を悪くさせることはなかったらしい。
あなたが眺めていなければ、少年だって屋台へ目を向けなかったろうし、注目を集めたことには違いない。

「そりゃ随分気前のいいことで」

けれどその言葉を本気にした風はなく。
それでも、すらりとした長身と大きな——相対的にあまり大きくは見えないが、近くで見るとやはりまあまあ大きい——ぬいぐるみの取り合わせには、じっと視線を向けた。
あなたのことは随分と見上げる形になる。

「イヌ、好きなんだね」
「おれはあんまりイヌの種類に詳しくないんだけど、それは何てイヌ?」

とは言え、物怖じする様子もない。
感情表現の豊かな子供ではないようで、辛うじて笑っているのだろうとわかるぐらいに口角を上げ、あなたへ問う。
(94) 2022/08/11(Thu) 19:26:47

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>93 コルヴォ

そう、とだけ返す。
他愛もない会話。興味もなく、ただ鼻歌を口ずさむかのような
間を埋めるためだけのもの。

「そう、良かったわ。」
「ゴミ回収の日なんて待てないもの。」
「こんなに暑い日は特に。」

夕闇は逸らされ、どこともない場所を見る。

「仕事相手が全員猫だったらいいのに。」

こつ、こつ。
パンプスがアスファルトを叩きながら、貴方の隣を通り過ぎて。
ふわり、石鹸の香りだけを残してまた宛もなく歩いていく。
(95) 2022/08/11(Thu) 20:01:42

【置】 鳥葬 コルヴォ


その昔。

ある一羽のカラスがブドウ畑にやってきて、
毎日うるさく鳴く事に、人々は困っていました。

動物と話ができる修道僧が静かにしてくれるよう頼んだところ、
コルヴォカラスの名前を忘れずに大切にするなら
二度と邪魔をしない、と約束しました。

その後にコルヴォと名付けられたワインは今も人々に愛され、
その約束もまた、今なお大切にされているのです。



「何でもうちはそれに肖って、コルヴォ・ロッソの名を頂いたんだそうで」

「なんてのは当然、今作った話ですけど?」
(L1) 2022/08/11(Thu) 20:11:28
公開: 2022/08/11(Thu) 20:30:00

【人】 鳥葬 コルヴォ

【街中】 >>95 レヴィア

「そうなると、烏は食いっぱぐれるでしょうね」

何処までも他人事のような、無関心な声色。
誰も知らない所で死んだ猫の死骸を態々捜しに行くなんて、
烏だってしたがらないに違いない。

臭わない内にやっておきます・・・・・・・・・・・・

眇目は、通り過ぎ行く少女を追う事は無い。

最後まで温度の無い声は誰にともない言葉となり、
煙草を一本吸い終えた後、
掃除屋もまた、重く靴底を鳴らして路地へと消えていった。
(96) 2022/08/11(Thu) 20:36:45
 




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マキアート(4d)
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