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【人】 勇者 アスベル・レイフェルス─王城の客間─ そ、そうか? そう言われると照れるな。 兄さんだってばっちり男前じゃないか。役者みたいだ。 [正装を纏う機会などほぼ無い田舎出身の冒険者。 明らかに衣装に“着せられている”側ではあるのだが、 すぐに馴染んでくれると信じよう。 髪が触れた感触がして、兄さんの方を見た>>0:13。 子供じゃあるまいし、と思ったのは嘘では無いが 嬉しくない訳が無い。 緊張していた口元も自然と緩んでいた。 俺にとって兄さんは、いつまでも手間のかかる弟で 面倒を見る対象だったから。 それは、多少なれど今もあると思う。 生まれてからずっと一緒だった、二人だけの兄弟。 俺は一番兄さんのことを知っている自信がある。] (0) 2022/09/18(Sun) 1:17:29 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルスあ、ありがとうセシリー……。 そう言って貰えると気が楽になる、って でも、もうそのことは忘れて欲しいんだけどな?? [ セシリーの緊張解し>>1:26は、十分過ぎる程に効果があった。 途端に語気が強まってしまう。 同時に、緊張に震えていた俺と違い、 セシリーの堂々とした立居振る舞いには 改めて彼女が王女だと実感し、尊敬の度合いが高まる。] (1) 2022/09/18(Sun) 1:19:02 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス─閑話:適材適所─ [この四人で旅をするようになり、今まで一年弱程度の期間しか経過していないが、危険な場所や、寿命が縮まる思いをする経験も何度も遭遇した。 中には昔からの伝統、若く美しい娘を生贄に差し出す村の問題に直面したこともあった>>28。 「私なら大丈夫」身代わり作戦を提案したのはヘンリ>>1:29。 確かに俺よりも強いと思うし、綺麗な方だとは思うし、任せるには最適の人材だった。 実際、セシリーが立候補したとしても、俺は大反対しただろう。] そうか、なら危険だが任せ……。 [ と言おうとした時、を遮ったのは兄さんだった。>>1:30 兄さんの言葉に、皆がはっと兄さんを、ヘンリを見て下を向いた。] ……確かに。危険だよ……な……。 兄さんの言う通りだ。ごめんヘンリ。 [ ヘンリと言えば、大丈夫よと普段と変わらぬ様子に見えたが、兄さんの反対に結局押し切られてしまっていた。] (2) 2022/09/18(Sun) 1:23:41 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルスうん……… …ふぁっ?!?!?! [ 兄さんが無茶な頼みをしてくることは基本無いので 反射で頷いてしまったけど、頷いて一秒後 言葉の意味が脳に追いついて、変な声が漏れた。] なんで俺が!? いや、それなら ……うっ……。 [ 兄さんが、と言おうとしたけれど 狙撃役が必要だと言われた上、メンバーのバランス、 配置等を考えるとこうするしか無く。 ヘンリは「ならやっぱり私がやるわよ」と 言ってくれたけど、ここまで来て 「女装が嫌」な理由だけで引き下がれない。 俺は勇者だから。苦境や困難に立ち向かうのは基本。] (3) 2022/09/18(Sun) 1:32:57 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 結局、ふわふわロングウェーブのかつらを被り 素朴な街娘に扮し、なるべく声を出さないようにして 囮役は成功した──のだけれど。 今思い出しても恥ずかしい。 人助けの為とは言え、結果村長村民に神の如く崇拝され 多額の謝礼も貰えたとはいえ。 次から似たようなことがあれば「人形を作ろう」と 大真面目に提案もしたのだった。*] (4) 2022/09/18(Sun) 1:33:11 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルスじゃあ行ってくる。 晴れ舞台……楽しみに、してくれ。 転んだとしても、笑わないでくれよな。 [ >>0:39栄誉を受け取る時間が近付いてきた。 あまり緊張しない性質だが、流石に今回ばかりは度合いが違う。 国王直々に面するだけではない。 兄さんとヘンリには内緒にしているサプライズもあるから。 表情の変化で悟られないようにしないといけないんだ。 ──……もうすぐ、夢が現実となる。**] (5) 2022/09/18(Sun) 1:45:48 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 私がアス、エドゥと再会し、セシリーと会ってから 毎日が楽しかった。 共に戦う日々は、幼い頃のチャンバラごっこを思い出し 過去、約束した時の言葉を思い出す。 兄弟のお父さんは、魔物に殺されてしまい>>1:4>>1:5 アスベルは、勇者を目指すことになったと>>0:49 あの時のエドゥの必死の形相は、今もしっかり覚えている。 あの時の緊迫さ、真剣さに 「なら私も、一緒にお手伝いしたい」 と告げた。>>0:26>>1:7 引っ越してからも、その言葉は忘れたことは無く いつの日かその願いを叶える為、自らの腕を磨き続けていた。 約束を果たす為、二人にもう一度会う為。] (6) 2022/09/18(Sun) 19:29:08 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム─回想:再会、決戦前夜─ やっぱり! 何年振り……かしら? 二人とも立派になっちゃって……。背も伸びて 久しぶり……。 [ エドゥの反応に、喜んで近寄っていく。>>1:11 声も背丈も、私の記憶に存在する 少年時代のものとは違うけど、それも成長の証。 近付き顔をよく見みると、間違いなく私の知る顔だった。] 渡りに船ってところね。 ええ、任せて。私もあれから頑張ったのだから。 ……ねえ、あの時の約束、覚えてる? [ 「大きくなったら皆で魔王をやっつけよう」>>0:26 親の仇の彼らなら、きっと忘れていないはず。 にっと微笑み、エドゥと拳を突き合わせた。 幼馴染の、お兄ちゃん的存在の仲間に。 (7) 2022/09/18(Sun) 19:31:31 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ そして決戦前夜。 寝付きは良い方だけど、流石にこの状況では のんびり寝られずにいたので 適当に体を動かそう、と散歩していると 武器の整備をしていたエドゥの姿があった>>1:18] あ、エドゥ。 うん、なんだか寝られなくて。 柄にも無く緊張しているみたいで。 エドゥも寝られないの? ちゃんと寝なきゃだめよ。 [ 自分のことを棚に上げて気遣う。 表向きのリーダーは勇者のアスだけど 真のリーダーは、最年長のエドゥとといっても良い。 実際、彼は私より、皆より。 何倍も、何十倍も苦労しているだろう。] (8) 2022/09/18(Sun) 19:32:47 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 寒さのことに気遣われれば、大丈夫と返し でもその外套暖かそうね、と 布の先を少し借りて使わせてもらったり。 穏やかな時が過ぎていった。] ふふ……募る話も出て来るものね。 話が弾んで寝られなかったら本末転倒だから そろそろ寝床に戻ることにするわ。 ありがとう。少し心も落ち着いた気がするわ。 エドゥも早く寝ないと……。 ………… え、っ。 [ 小さく呟かれた名に、言葉が詰まる。] (9) 2022/09/18(Sun) 19:34:17 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ ──エドゥの大事な弟を見る視線が違っていたことに いつのまにか気付かれていたらしい。 どう答えれば良いのか分からず、暫く沈黙とあ、う、等の 言葉にならない言葉で繋ぎ、数秒。] ……あ、ありがと……、う…… う……。 [ 動揺はバレバレ。誰が見ても特別な感情を抱いている、と 分かる反応を見せてしまった。 否定することも考えたけど、 エドゥには隠し通せないと観念し、 必死に、でも小声でお礼の言葉を絞り出す。] お、おやすみ、明日頑張りましょうね! [ 最後には、振り返ることもせず 逃げるように去ってしまった。 結局、この日はほぼ寝ることも出来ず 長い夜を過ごしてしまった。] (10) 2022/09/18(Sun) 19:36:56 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム─少し前〜現在─ ? 何がすごいの? [ 私とセシリーが兄弟と合流した直後。 普段クールなエドゥの言葉がどこか違って聞こえて 何がすごいのかわからず>>1:32 きょとんとエドゥの方を見る。 視線は勿論感じるけれど、超一流の衣装にメイクなので 寧ろ見て欲しいと思っていた。 故に、視線はあまり気になることも無かったので すごいの意味を知ることは、無さそうな気もする。>$0 ] (11) 2022/09/19(Mon) 2:35:52 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム王室のドレスとプロのスタイリストに掛かれば こんなに変わるものなのね。 今なら、女優にも顔負けしないかも、と 思ってしまったりするもの。 [ 喜んでひらりと一回転したり その際、深いスリットから伸びた脚が ぎりぎり限界近くまで見えたりしたけれど。 エドゥだけでなく、アスベルにも褒められたので>>1:33 気分はますます上々。 ──この姿で告白とかしたら、どうなるかしら。 正装のアスへ、再び遠くから視線を投げた。] (12) 2022/09/19(Mon) 2:37:07 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 間も無く二人きりになり エドゥとグラスを交わし、飲んでいる間 他愛のない会話が続いていた。>>1:34] こんな王家のお城のパーティーだもの。 緊張するなって言う方が無理だから平気。 ? 別に追い抜かれてないと思うわよ。 背だってほとんど変わらないし。 見た目だってすごくかっこいいから。 ありがと。 エドゥだって頼りになるお兄さんだから。 ずっと頼りにしてたのよ。 セシリーは抜けてるところも可愛いのよね。 そこが余計に愛されるというか。 ほんと、羨ましいわ。 [ ふふ、と笑いながら高級な料理も堪能する。 時折料理を皿に取り「これ食べる?」とエドゥに渡し 主役の登場を見守っていた。] (13) 2022/09/19(Mon) 2:38:19 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウムどうしたの? エドゥちょっと変じゃない? もしかして既に潰れる寸前? かわ? ……あ、もしかして可愛い、って 思ってくれてるのかしら? [ お酒が回ってきたのか、重い荷が降りたからなのか。 エドゥの様子が普段と違うように見えたけれど、 前者のような気がした。>>1:35>>1:36 とはいえ、かわいいと言われて嬉しくないはずが無いので 嬉しさを隠すこともなく、ぱぁっ表情が明るくなる。] ありがと、そう言ってもらえると嬉しいわ。 エドゥだってかっこいいわよ。 ……あ、来たわよ! [ 思えばエドゥはお酒にはあまり強くなかったはず。 二人の晴れ姿見るまでは頑張って、と 水を差し出したところで、主役の姿が目に入った。] (14) 2022/09/19(Mon) 2:40:45 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 宴もたけなわの頃、遂に国王より 直々に栄誉が贈られる時が来た。 目の前には国王、すぐ近くには 豪華絢爛なドレスを纏ったセシリー。 見慣れた僧服では無く、今の姿こそ本来の姿だと 改めて実感すると同時に、美しさに言葉を失う。 自分がこの場にいる現実と 先に在る未来を見据えて──。] 私ごときの身に、有り余る程の栄誉。 畏れ多いことながら、有難く頂戴致します。 [ 緊張はヘンリにも伝わっていただろう。 言葉も所々たどたどしくなっていたが 何とか言い終えた後、 国王の、セシリーの方を見て、こくりと頷いて] (15) 2022/09/19(Mon) 2:42:41 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルスまだ出会って数年ですが、王女を愛する心は 誰にも、国民の皆さまにも負けない自信があります。 [ 徐々に頬が紅潮してきた。 眼前のセシリーも同じようになっているだろうか。 それでも、どのような表情でも 愛らしいことには違いないだろうが。 ──兄と仲間、二人の席を見る心の余裕は、無かった。* ] (18) 2022/09/19(Mon) 2:46:13 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 周囲が一斉に沸いた気がしたが、 その声も、何も聞こえない。 数秒前まで保護者面して温かく見守っていたはずなのに 笑顔は水を引くように真顔になり 心臓を鈍器で殴られたような衝撃が襲い掛かった。 ……言葉が出ない。 ほんの数秒前まで浮かんでいた満面の笑顔は 既に、跡形もなく消え去っていた。*] (20) 2022/09/19(Mon) 2:49:09 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア── 閑話:生贄作戦 ── [ヘンリエッタさんのように 自分の身を守ることも儘ならないわたくしでは かえって足手纏いになるでしょう。 そう判断して控えていたある日の作戦、 衝撃が走りました。] ま、まぁ……なんということでしょう……っ [思わず震えてしまう声。 いつも強く勇ましいアスベル様が アスベル様が……、 かわいらしい街娘のお姿に……! >>4……草花が一斉に咲き出したような、 あたたかく狂おしい衝撃でした。] (21) 2022/09/19(Mon) 19:54:51 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア(こんな気持ち……初めてですわ) [こうして目覚めてしまったのが ヘンリエッタさんを仕立て屋へ連れ去ることへ 繋がったのかも知れません。 かわいいひとやものって素敵だわ。 ……あ! 作戦の最中はちゃんと集中してましたわ。 予め強化魔法を入念にかけてから 魔物に察知されない位置に離れて 成功を信じて見守っておりましたとも。 わたくしが見込んだアスベル様ですから。] (22) 2022/09/19(Mon) 19:54:57 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア[もしも叶うことなら ほかの衣装も着て頂きたかった。 ……そんな後悔を宿して。 次の機会を狙うわたくしが 居たりするかも……、知れませんわ。 ふふっ。*] (23) 2022/09/19(Mon) 19:55:00 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア── 宴の会場 ── [そんなわたくしですから、 忘れて欲しいと言われても、 首を縦に振れませんでした。>>1] そ、それは難しいですわ…… [勇者さまの願いは、 何でも叶えて差し上げたいのですけれどね。 緊張は解せたようでよかったです。] (24) 2022/09/19(Mon) 19:55:05 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア[声をかけるアスベル様に続きます。>>5] 行って参ります ふふっ 一緒に転べば 恥ずかしくありませんわね [大切な仲間のお二人を会場に残して セレモニーの準備に移るわたくしの胸の中には、 未来への期待と希望とが溢れていました。*] (25) 2022/09/19(Mon) 19:58:00 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス── 再会〜決戦前夜 ── [立派になったのは彼女こそだ。>>7 その時の俺はまだ自分の想いを 自覚していなかったが、 成長した彼女の姿に妙にドキドキしたものだ。] (すげぇ綺麗になったなぁ……) [元々かわいい顔立ちをしていて 村じゃ将来美人になるって言われてた。 おてんばな所が目立って 全然気にしてなかったが、本当にまあ……。] (26) 2022/09/20(Tue) 15:44:08 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルスああ、全員揃ったことだし あとは行って ばーん、ごーん、ばきーってやるだけだな [コツンと拳を合わせて口角を上げる。>>7 約束を忘れたことはない。 引っ越し先の街に彼女を迎えに行くことは 旅の予定の中にあっただろう。 再会はそこに着く前だったか後だったか。 既に自由騎士として旅立った後だと知れても どこかで逢えると信じていたはずだ。] (27) 2022/09/20(Tue) 15:44:13 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[セシリーも慣れない旅に順応しながら よく頑張ってくれてたけどな。 ヘンリーが仲間に加わってくれて 漸くパズルのピースがハマったみてぇに しっくりきた感じがあった。 パーティは弾みをつけて 襲い掛かる魔王軍を倒していった。] (28) 2022/09/20(Tue) 15:44:20 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[そうして迎えた決戦の前夜。 眠れるようになるまで少し話でも、と 隣をぽんぽんしたら 外套の裾にヘンリエッタが入ってきた。>>8] あっ、こっ、こら……! 〜〜っ、……風邪ひくよりいいか…… [近いし、良い匂いするし、なんだこれ。 嫁入り前の娘がなんてことを、と思ったが 兄妹ならおかしくない距離感かも知れない。 信用してくれてるからだろう、それは嬉しいが。 男として意識されてねぇって証でもある。 わかってたけど。……うぅ。] (29) 2022/09/20(Tue) 15:45:13 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス男は狼なんだから 俺とアスベル以外の野郎には 無防備に近づいたらダメだぜ? [口煩い保護者に見えれば良い。 女として惚れていても いつか本当の妹になるんだと思っていた。] (30) 2022/09/20(Tue) 15:45:17 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[普段はっきりした物言いの彼女が 言葉を詰まらせる様には胸を締め付けられた。>>10 ……やっぱりヘンリーは、アスベルのことを。 いかにも乙女って感じで珍しくて、 そんな姿もかわいいからこそ、 敵わねぇって痛感する。 はは、覚悟していても辛いもんなんだな。] ん、おやすみ 俺はいつでもお前の味方で 応援してるからな [逃げるように去る背中にそう言ったけど 届かなかったかもしんねぇ。 それで構わなかったんだ。] (31) 2022/09/20(Tue) 15:49:16 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス── 少し前〜 ── [ドレスやメイクがなくたって お前は最高にかわいいよ。 ……そう思う彼女がくるりと回って長い脚を晒す。>>12 オイイ!] おまっ ヘンリー! ちょっとはお淑やかにだな……! [誰も見てねぇだろうな?! とキョロキョロ。 ヘンリーの方見て鼻の下伸ばしてるオヤジが数人、 すごい形相で睨んでやったら、目を逸らされたが。 後で記憶が無くなるまでぶん殴るか……。 顔は覚えたからな。] (33) 2022/09/20(Tue) 21:42:26 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[二人きりとなったあと。 さりげなくスリット側に立ち 美しい脚を隠そうとしながら話とグラスを交わした。 追い抜かれてない、と声にして貰えて どれ程ホッとしたことか。>>13 皆より苦労は、したかも知れない。>>8 それは皆と違って俺が凡才だから。 置いてかれねぇよう何倍もの努力が必要だったから。 もう鍛錬で打ち合うことは随分していない。 力でもスピードでも技術でも、 直接やりあったら勝てねぇんだ。 大らかなフリしてるだけで人としての器も アスベルの方がずっと大きい。 俺が本当は強くなくて情けねぇ人間だってこと。 隠し通せたようで、……良かった。 こんなん気にしてるのすら格好悪ィよな。] (34) 2022/09/20(Tue) 21:43:46 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[好きな奴以外から言われても 嬉しくねぇかと思ってたんだが。 俺の「かわ(いい)」にも喜んでくれる ヘンリーがかわいすぎる。>>14] お、おう……そうだけど? [そんな顔見たら否定なんか出来ず 素直に認めちまった。 慣れない酒が回っている所為もある。 余計なことを言っちまいそうで 色んな意味でドキドキしてきた。] (35) 2022/09/20(Tue) 21:44:36 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[晴れ姿を見届けてないのに こんなんじゃダメだよな。] あ、ありがとう [礼を言って水を受け取れば 急ぎ何口か流し込んで セレモニーの主役を見上げた。 ────アスベル。 我が弟ながら格好いいぜ。*] (36) 2022/09/20(Tue) 21:49:04 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス私はセシリー王女に 多くの幸せと、幸福と、愛を頂きました。 王女がいらっしゃらなければ 今、私がこの場にいることも無く 世界も不安に怯えたままだったでしょう。 世界を守った次は、愛する人を守りたいと思います。 人生を、生涯を──この命を賭して、永遠に。 もう一度……いいえ、何度でも申し上げます。 セシリー姫、俺は貴女を 愛しています 。[ しゃがみ込み膝を立て、セシリーの手を取り 軽く口付けを落としてから、頭を上げる。 瞳に映る愛しき人の姿は、一層美しさが際立っているが、 見慣れた澄んだ眼差しは、俺の良く知る 普段旅をしていた頃と、何ら変わらない。] (37) 2022/09/20(Tue) 22:09:08 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス俺の言うことを、何でも覚えてくれて 俺が転ぶなら、君も転ぶと告げてくれた。 どんな小さな冗談でも、軽口でも。 君が云う言葉、全てが愛おしくて仕方がないんだ。 [ 少し前の事を思い出し>>24>>25、優しく笑みを向ける。 緊張していない訳では無い。 ただ、瞬きをすることすら惜しかった。 この美しい人を、姿を、目に焼き付けたかった。] (38) 2022/09/20(Tue) 22:09:18 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 間も無く、ぱちぱちぱち、と拍手が背後から起こった。 国王──セシリーの父だった。] 「皆の者、勇者の心はこの通りである! 勇者殿の人柄、我が娘への愛情は、余が保証する。 セシリーも勇者殿を愛しているならば、何ら問題は無い。 ゆくゆくは娘のセシリーと 世界を平和に導いた勇者アスベル・レイフェルスが 契りを交わすことを認めようと思っておる。 余も王として、父として、一人の人間として 心より祝福するつもりである!」 (39) 2022/09/20(Tue) 22:09:37 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス 「おめでとうございます!」 「姫様と勇者様に幸あれ!」 「新たな記念日が誕生した!」 [ 再び会場が歓声で沸き上がり 祝福の声が四方八方から響き続けていた。*] (40) 2022/09/20(Tue) 22:09:40 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ ……嬉しいはずなのに。喜ばしいことのはずなのに。 セシリーは大事な仲間で女同士 笑い合える友達同士だと思っていた。 ううん、今だって大事な仲間で 友達同士だと思っている。 あの子のことは勿論大好き。 それは今でも何も変わっていない。] (41) 2022/09/20(Tue) 22:45:23 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ なのに。 なぜ、喜びの感情と祝福の言葉が出ないの? なぜ、笑えないの? なぜ、会いに行けないの? いつもなら。一際大きい声で 「おめでとう! やったじゃないお幸せにね!」 って、すぐ駆けつけて言うはずなのに。] (42) 2022/09/20(Tue) 22:45:35 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 二人の姿が良く見える特上の席を用意して貰い 顔は鮮明に見え、声もしっかり聞き取れる。 ──アスベルがこんなに嬉しそうな顔をしているの。 初めて見たかもしれない。 私の好きな、彼の最高の笑顔。 ……私では引き出すことの出来なかったもの。 アスベルが、セシリーが。 あまりにも輝いて眩しいものだから。 明る過ぎる光は、全てを飲み込んでしまう。] (43) 2022/09/20(Tue) 22:46:02 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム…………。 [ 隣にいるはずのエドゥの方には、振り向けずにいた。 弟の嬉しそうな姿を見て、喜んでいることでしょう。 私が幸せに水を差す訳にはいかない。 かといって、このままこの場所に居続けても あと何秒堪え続けられるかは分からない。 今なら、一言喋った段階で 堰を切ったように涙が流れ出ることが 容易く想像出来てしまう。 おめでとう、と言いたいのは事実なのに。 好きな人の幸せを喜ぶことも出来ず 大事な友人の姿も見られないなんて。 ────私って、どうして、こんなに。 ] (44) 2022/09/20(Tue) 22:46:39 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 王様の祝福、式、契り>>39。 止まぬ周囲の歓喜の声>>40。 幸せに沸き立つ宴の場で、 益々聞きたくない、知りたくない情報が 耳に、脳へと入り込み 心に静かに、深く抉っていく。] ……ごめん、ちょっ、と、 [ 聞き洩らしそうな程の小さな囁きをエドゥに漏らし、 退席の理由も、行き先も言えぬまま 踵を返し、会場を後にしようとした。 その時。 私の愛らしい友人であり 私の好きな人と結ばれた彼女の声が、聞こえた。*] (45) 2022/09/20(Tue) 22:46:45 |
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