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人狼物語 三日月国


162 【身内】奇矯の森【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


ワルゴ無線通信 ユングフラウに投票した。
リーディエ命灯癒光 リーディエに投票した。
ハグベリー浮遊する ハグベリーに投票した。
ノル骨頭 クローディオに投票した。
モノオキガラクタ モノオキに投票した。
ユングフラウ骨頭 クローディオに投票した。
クローディオ無線通信 ユングフラウに投票した。
タンジー骨頭 クローディオに投票した。
フィラメント浮遊する ハグベリーに投票した。

クローディオは村人の手により処刑された。

フィラメント! 今日がお前の命日だ!

月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
フィラメントが無残な姿で発見された。

現在の生存者は、ワルゴ、リーディエ、ハグベリー、ノル、モノオキ、ユングフラウ、タンジーの7名

大広間にずっといた。

メモを貼った。

【人】 手探り ノル

「分からないなんて」

大広間、まだここにいるクローディオに近づく。

「本当に、ユーが誰を庇ってるか……分からないなんて
言うのっ!

部屋に置いてある花瓶を掴む。さして大きくはないけれど、頑丈なそれ。
を、振りかぶって、クローディオの側頭部へ振り下ろした。
(0) 2022/07/20(Wed) 22:52:27
リーディエは、「………………え、?」
(a0) 2022/07/20(Wed) 22:56:13


その言葉は、最初、誰に向けられたかすら分からなかった。
近付いてきたその姿に顔を向けて、そして。

「いっ……!?」

ガツ、と被っている骨と自分の頭蓋骨が鳴る。
ぐわん、と頭が揺れて、その外側にはヒビが入っただろう。

からん、からん、と。
被った骨の間から、
宝石のような赤い結晶
が転がり落ちた。

ワルゴは、ユングフラウのことはフィラメントに任せ、自室へと戻っていく。
(a1) 2022/07/20(Wed) 23:00:12

【人】 命灯癒光 リーディエ

何が起きているのか、直ぐに理解することなど出来ず。
大きな声と、大きな音。

転がり落ちたものを瞳に映した瞬間。

「クロ………………!!!」

震える声で、
泣きそうな声で、
彼の名を呼んだ。

きっと端にいたから近くではなくて。
縺れる足で2人の元へと駆け出して。
(1) 2022/07/20(Wed) 23:07:06

【人】 手探り ノル

「……が」


「クロがやったくせに!こうやったのっ?」


これまで出したことがないくらい、大きな声だ。
落ちた赤には目もくれないで。
リディの声に耳も貸さないで。
花瓶を落とさないように持ち直し、もう一回振り上げて勢いをつけて、振り下ろす。

止める人はいる?
その
は?
(2) 2022/07/20(Wed) 23:15:59

【人】 浮遊する ハグベリー

「な─────」

気づいたのは、大きな音がしたから。
悲しみに溺れていた思考が、一気に引き戻される。
……より大きな悲しみを伴って。



「──にしてるんだ、ノル!!!」



なんで。
なんで、という言葉しか出なかった。
だって、そんな。


「なん、で………」
(3) 2022/07/20(Wed) 23:16:34
そう、こうやったんだよ。僕は当然知ってる。
でもアベルの時よりは上手くできてる、かも?あんまり手が痺れない。
頭の骨がなかったらもっと短く終わらせられたかな。

……どうだろう。感情的に見えるかな。

【人】 包帯 タンジー

出て行った二人を待っている間。
突然のノルの行動に。何をしたか認識したのは、大広間に鈍い音が響いてから。

驚きに目を見開いて、目を逸らして。すぐにまた見て。

それから座り込んでいたけれど、ふらりと立ち上がり、リーディエの後を追うようにして二人の元へと足を進める。

「ごめん……」


もしもリーディエがノルの邪魔をするのなら、それを阻むように立つだろう。
呟く謝罪の言葉は誰に対するものか。

クローディオを見る瞳は、それはもう様々な気持ちが入り混じっている。
(4) 2022/07/20(Wed) 23:20:41
リーディエは、止まらない。何度か転けそうになりながらも足を止めようとしない。
(a2) 2022/07/20(Wed) 23:23:06

ガンガンと音のような鈍痛を伴って揺れる頭に、もう一発。
避けることなんてできない、視界が悪いから。

なんで俺がやったと思うんだ、決めつけるんだ、って、弁明する時間すらない。
理由が知りたかった。多分もう知ることもないんだろう。

その場に膝をついて崩れ落ちる。
ぼろぼろと赤い結晶を落としながら。
落ちる結晶は止まらない。次第に、粒も大きくなっていく。

何も言わなかった。
どうせ信じてくれないだろ、この様子じゃ。

リーディエは、どうして、…どうして。どうしてどうしてどうして……!!!
(a3) 2022/07/20(Wed) 23:24:12


なんで?なんで?なんで?なんで?何で殴って?
だって、おかしい、ちがうよね、お話したじゃん。
一人ずつ、話していこうって。
俺達が疑われたら、話を聞いてもらえないかもしれないから。
少しだけ、黙っていようって。
そんな、なんで、おかしいよ。
なんで?なんで?殺すの?どうして?
大事な家族、大事な家族だよ。クロ、ノル、俺の大好きな人達。
やだ、やだよ、ノル、なんで、どうして。
まってよ、やめてよ、クロ、やだ、死なないで。
やだ、いや、お願いだよ。



俺の幸せ、きえないで。

ハグベリーは、手を伸ばしても、身体が重くて、動けない。
(a4) 2022/07/20(Wed) 23:25:33

【人】 命灯癒光 リーディエ

>>4 タンジー
「邪魔をしないで、タンジー……!!」

見えた全てに首を横に振り、叫ぶ。

いつもよりも荒い言葉で。
それが何をもたらすとしても。

やめて、嫌。私は、
救える力がこの手にあるのに。
(5) 2022/07/20(Wed) 23:27:29

【人】 ガラクタ モノオキ

モノオキは
また
平穏が崩れ、恐怖が支配するのを見ていた。

「うう。」
いつもの掃除用具を持ちながらも、どう掃除すればいいのかはわからなかった。どう平穏を取り戻せばいつものようになるのかはわからなかった。
ちらり、見た。石を見た。

遅れたようにクローディオの側に行く。でも庇うことも攻撃を加えることもせず、何も言わずにただ立っている。
(6) 2022/07/20(Wed) 23:41:11

【人】 包帯 タンジー

床に転がる赤い結晶に目を奪われる。
色は違うけど、似てるそれ。
だけど、今はそんなことを気に掛けている場合ではない。


「リディこそ、邪魔しないで。」



叫ぶリーディエに(>>5)そんなに大きな声ではなかったけれど、ハッキリと告げる。
何をされようとも、近付けさせまいという意思がある。

クローディオはまだ、生きているだろうか。
いや、二回くらいでは死にはしない筈だ。だって、主人も何発も殴られていた。

真っ直ぐに二人の元に来たから、凶器に出来そうなものは何も持っていない。
三回目が花瓶が振り下ろされようとするならば、それを止めて自分がやるつもりだ。

ノルだけに、手を汚させるつもりはない。
(7) 2022/07/20(Wed) 23:41:27

【人】 命灯癒光 リーディエ

零れ落ちる結晶は、命の色をしている。
今なら取り返しがつく。私なら、取り戻せる。


それなのに、……どうして邪魔をするの………。
貴方達可笑しいわ。決めつけばかりで、


「…………どうして、知らないままに」
誰かを傷付けることが出来るの?

震える吐息を零して。

……許さないわ、


──…タンジー(>>7)へと掴みかかる。

「許さないわ、タンジー…………!」

ぽろぽろと零れ落ちる涙が視界を滲ませて。

許さないわ、……救えない私を。許せない……。
(8) 2022/07/20(Wed) 23:58:06
リーディエは、タンジーに触れた瞬間。
(a5) 2022/07/20(Wed) 23:59:59

リーディエは、小さな煌めきが周囲に舞う。
(a6) 2022/07/21(Thu) 0:00:45

リーディエは、………それは、誰かを傷つけるものではない。
(a7) 2022/07/21(Thu) 0:01:42

ユングフラウは、何かが割れる大きな音を聞きつけて、駆け出した。
(a8) 2022/07/21(Thu) 0:25:31

【人】 包帯 タンジー

自分を掴んだリディの手首を、包帯を巻いた手で掴み返す。
煌めきの効果がタンジーにも表れるのだとしたら、気付くのはもっともっと後だろう。

「何も、知らないわけじゃない。」

ユングフラウのあの手紙を信じるというのか。
何かを見て、誰かを庇ってると思わないのか。

「僕は、許されなくていい。」

リーディエからの瞳から溢れる涙を真っすぐ見て、ますます表情は苦しみに歪む。
だからといって近付けさせるでもなく、阻んだまま。

辛そうな表情で乱暴にリーディエの腕を払い除け、突き飛ばして。振り払った拍子に解けかけた包帯も無視して、ノルの持つ花瓶を手にしようとする。

それからはほんの僅かに躊躇ってから、先程見たのと同じように振り下ろす。
何事もなければ、花瓶はクローディオの頭部目掛けて落ちていくだろう。
(9) 2022/07/21(Thu) 0:31:10

【人】 手探り ノル

「何か言ったら……、」


自分より低いところに落ちてきた頭にもう一回、をしようとしたところで、手にした花瓶はタンジーに渡るのだろう。>>7>>9

それが新たな傷を作るところも見る。見ている。
(10) 2022/07/21(Thu) 0:37:16

【人】 命灯癒光 リーディエ

>>9 タンジー
掴み返され、振り払う……ことはせず。
いつもであれば、こちらから拒むのに。


その誰かがクロだと
何故決めつけるの
…!!」

リディは信じるなどと、口にしていない。

誰かを庇っているとしても、それが彼だとどうして思うのか。
仮にユングフラウがクロについて口にしたのだとすれば。

「…………私は、クロを……信じているわ………っ」
苦しげに歪むタンジーの表情は、涙で見えない。

力で敵うはずもないから、この身は突き飛ばされ床に打ち付けて。
ふらつく体では立て直すことも出来なくて。


もう一度響くであろう大きな音に、嘆きの声をあげるのだろう。
(11) 2022/07/21(Thu) 0:44:12

【人】 無線通信 ユングフラウ

物が割れる音に動悸がして、脳裏に過ぎるのは割れた酒瓶。
無惨にひしゃげた旦那様の姿。

転げるように走って、もう心の声が聞こえないように、引き篭ってるとか言ってられなくて。
それで、大広間まで駆け込んで。

目にした光景は、一番、いちばん見たくなかったもので。

▙ ▜▓▗
_何……
なに、やってんのっ!!!
(12) 2022/07/21(Thu) 0:55:07
ーーー頭殴っておいて何か言えとか、無茶振りにも程があるよ。
言ったって、今火に油じゃん。
何言ったって、じゃあ、この傷は治るのか?こんな森の中、こんな体質持ちで、医者だっていないのに?

もう戻らないよ。何を言ったって。


三発目は別の方向、別の角度、別の高さから。
バコ、と大きな音が鳴って被っていた骨が割れきった。そのまま、膝ですら立っていられなくて、横に床に倒れた。

誰にも見せたことのなかった骨の下。
右目がなくて、血色の結晶が眼孔から突き出るように生えていた。
今まさに殴られていた箇所からも同じ結晶が育っていて、血飛沫の代わりにバラバラと飛び散った。

初めて見せる表情は、うっすらとした笑みだった。
苦しげに眉を寄せ、脂汗を掻き、自分を害する二人を見上げて。

疑われるような自分に対する自嘲と、寂しさを浮かべて笑っていた。

リーディエは、三度目の音の後。床を這いずるようにしてクローディオの元に向かう。
(a9) 2022/07/21(Thu) 1:02:06

リーディエは、「クロ、…クロ。クロ、クロクロ……いや、嫌です。どうして、」
(a10) 2022/07/21(Thu) 1:02:47

モノオキは、結晶を眺めて、誰もを止められない。
とめたくない
(a11) 2022/07/21(Thu) 1:14:12

【人】 包帯 タンジー

振り下ろした花瓶を抱えたまま、床に倒れるクローディオを見下ろし、眼孔から突き出たそれをじっと視界に映していた。
そして彼の表情をみて胸の内を襲ったのは、これで良かったのかという怯え。恐怖。どうして、笑っているの。

「──なにを……?」

何って、それは。
手にしていた花瓶をゴトンと落として、たったいま大広間に入って来た子(>>12)を見る。
殴った拍子に乱れて、今にも全て解けてしまいそうな手の包帯の下からは、灰色がかった透明感のある石が覗いていた。

そんなもの、今は誰も気に留めないだろうけれど。
(13) 2022/07/21(Thu) 1:27:18

【人】 手探り ノル

「だって答えて、
……くれない
……から?」

クロ、初めて見た。顔を見て、きっと目が合った。
途端、開いた目から涙をぼたぼた零して。

>>12
声が聞こえた。来てしまった。
来ないでほしかった気がして、振り返って「あ」、と声を上げ……ただけ。
(14) 2022/07/21(Thu) 1:40:08
僕は何を泣いてるんだろう?
馬鹿みたい。
やろうと思ってこうしたんだけど。      ?

リーディエは、いつかに伸ばした指先を。
(a12) 2022/07/21(Thu) 1:44:06

リーディエは、………下ろした。
(a13) 2022/07/21(Thu) 1:44:19

【人】 無線通信 ユングフラウ

>>14 ノル

▙ ▜▓▗
_ ノール、なんで……なんでこんなことになってんの……ッ!〕
〔⿻▫__ 任せたのに〕

何故か、なんて。わかってしまった。
だって、皆を守りたくて嘘を認めたけど、
手紙を託した貴方は、貴方には、嘘をあげられなくって。

いや、そもそも、浅知恵に過ぎなかったのかもしれない。
きっと、
引鉄
を引いたのは
だ。

▙ ▜▓▗
_ ぁ……あ…………〕

やめて、なんて‪言えない。だって、全て、貴方に託したのだ。
だから、貴方の凶気は、凶行は、己のものでもある。

〔⿻▫__ ごめんなさい〕

〔⿻▫__ ごめんなさい〕

〔⿻▫__ ごめんなさい〕


失敗の責任の決着を自分の手でとることも出来なくて。
暴力を、貴方に負わせてしまった。

制止しないことで加担している卑怯者は、へたり、と床に座り込んだ。
(15) 2022/07/21(Thu) 1:53:53
ユングフラウは、〔⿻▫_ ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい〕
(a14) 2022/07/21(Thu) 1:58:34

【人】 無線通信 ユングフラウ

▙ ▜▓▗
_ あ…………〕

どこまでも現実的な、思考が。


この場所を去ることも出来ず、へたりこんでいた。
目をそらすことも出来なくて、耳を塞ぐことはもっとできなくて。

こくり、ひとつ、頷く。
せめて、せめて、少しでも安心して欲しくて。

そんなことを願う権利は、ないかも、しれないけど。
(16) 2022/07/21(Thu) 2:20:07

【人】 手探り ノル

>>15
返事は何にもしなかった。
その場に座って動かない様子なのを見て、目を背けて。


クローディオを見る。
君の怪我はちょっと分かりづらい。でもたぶん既に大怪我だ。

依然涙は溢れ続けていて、僕からかける言葉はもうない。
花瓶を拾う。みえない右手で軽く支えて。
瞬きもしないまま、額へ向けて、今度こそこれで終わるように。
花瓶の底を打ち付けた。
(17) 2022/07/21(Thu) 2:21:50

【人】 命灯癒光 リーディエ

床を這いずるリディは、4度目の狂気がクロを襲う頃。
──…その動きを止めた。

あ、
あ ぁ、あ…………あ
………………」


ガリガリと床を引っ掻いて、小さな悲鳴を零す。

守りたいと願った結末が、


「………………皆、……、卑怯です…………ッ」
止められない私も。静止をしない人も。
決めつけて行動して、止まらない人たちも。


こんな、


「謝るなら、……クロを………………」
泣くのも、恐怖するのも。

「…………貴方達は、……
許されない

許されるべきではない。きっと、覚悟をしていたのでしょう。

覚悟をした上で、誰かに刃を向けたのでしょう。
そうでなくては……クロが、


死ぬ意味は、何……?
(18) 2022/07/21(Thu) 2:25:46
ーーーなんでそんな顔してるんだろなぁ。
俺だって思って、凶器を振るったんだろうに。
嫌いな、憎い、許せない俺がいなくなるんだから、喜べばいいじゃん。


思うんだ。思うけど、他人事みたいに声が出ない。
いくつか何か聞こえてきてたけど、見上げた先の二人が気になる、今は。

花瓶を振り上げた姿が、辛うじて見えた。


「ひ、とごろ、
しっ、



たった一言。全て通して、たった一言。
その一言を言うだけのために、喋る気力をとっておいたんじゃないかと思えるくらい。

でも、その声には誰を責める言葉も含まれちゃいなかった。
なんなら、やっぱり少し笑っていた。
きっといつも、悪戯されたりつまみ食いされたり、何か頼み事されたり、そんなときの「あー、もー」くらいの。
だって、だって、君たちはこの先も生きていかなきゃならないから、こんなことは許されたと思って、さっさと切り替えて忘れて
俺なんて捨て置いて。



そして。
ぐしゃ、と頭蓋が鳴いた。クローディオ本人の骨の音。
たくさんの真っ赤な結晶を撒き散らして、ーークローディオは動かなくなった。

タンジーは、四度目の花瓶が落ちて行くのを、ただ見ていた。
(a15) 2022/07/21(Thu) 2:40:08

【人】 無線通信 ユングフラウ



〔⿻▫__ あ…………〕

(19) 2022/07/21(Thu) 2:45:21
モノオキは、モノオキは……結晶の掃除を始めた。掃除ならモノオキがやることだからだ。
(a16) 2022/07/21(Thu) 2:45:49

ユングフラウは、茫然と、抜け殻のように、座り込んでいる。 ノイズすら、無く。
(a17) 2022/07/21(Thu) 2:47:20

リーディエは、「モノ、待って………」
(a18) 2022/07/21(Thu) 2:48:57

【人】 ガラクタ モノオキ

〔▙ ▜▓▗_怖い顔のまま腐ってしまう。壊れてるけど……腐らないものは戻してあげないと〕

何もしなかった。止めるタイミングがなかった、という言い訳が自分の中にあるし、子供の中では疑問なく成立している。

せめて腐らない結晶を集めておきたいと箒で掃いていく。他の人が取るのは気にしないが、放って置くと全てを集めきった子供はどこかへと歩いていく。
(20) 2022/07/21(Thu) 2:50:05
リーディエは、また這いずるように床を移動して。
(a19) 2022/07/21(Thu) 2:50:10

リーディエは、「待って、ください…………………」
(a20) 2022/07/21(Thu) 2:50:25

リーディエは、結晶に両手を伸ばした。
(a21) 2022/07/21(Thu) 2:50:50

【人】 ガラクタ モノオキ

>>a18 リディ
「!うあ」
どうしたの、とかけよる。 クローディオに少し気を取られていた。ところがあった。

すこしだけ赤を手に持った赤を必要なら渡して首を傾げた。
(21) 2022/07/21(Thu) 2:52:41

【人】 手探り ノル

ぽい。
何にも聞こえないみたいに花瓶を投げ捨てた。

リディの声もクローディオの声も1つも余さず聞こえていたけど、確かにそうなっちゃったし。
そうだねって返すのもめんどうで。
なんだかブルーベリー食べたくなっちゃった。

「あっ」
(お父さんのところ行こう)


踵を返し部屋を出て、主人の部屋へと走った。くれぐれも転ばないように。
逃げたようにも見えただろう。
(22) 2022/07/21(Thu) 2:58:25

【人】 命灯癒光 リーディエ

>>21 モノ
渡された赤を両手に乗せ、強く握りしめる。

泣く権利がないのは、きっとリディ自身。
それなのに、涙が止まらなくて。

力のせいで不自由な体が腹立たしくて。


ありがとう、ございます………………

震える声で告げたお礼は、酷く弱々しいものだった。


逃げるように去っていくノル(>>22)の姿は、見えなかった。
言葉はきっともう、
届かない。
(23) 2022/07/21(Thu) 3:05:48

【人】 包帯 タンジー

『ひとごろしは、許されない。』

許されたくない。
許さないで。


事切れたクローディオのすぐそばに、力無くしゃがみ込むと今になって目から涙が溢れてきた。

足元にも結晶は散らばっていただろうから、誰にも見つからぬように一つ、手の中に握り込む。
そんな資格、あるわけないのに。


ノルは何処かに行ってしまったから、いま、ひとごろしはここに自分ひとりだけ。
モノオキが結晶を掃除し終わってからも、暫くはそこで動かずにいるだろう。
(24) 2022/07/21(Thu) 3:09:55
モノオキは、残りの結晶は全て持って、少しこぼしながらここをあとにした。
(a22) 2022/07/21(Thu) 3:22:31

【人】 包帯 タンジー

「……僕、部屋にかえる。から」

ゆっくりと立ち上がり、誰に言うでもなく呟く。

間違えたことなんてしていない。はずだ。
そうじゃなかったら?

手を握り締めたまま扉を出て、一階の自室のある方へ。
これでクローディオへ直に、危害を加えた者は大広間から居なくなった。
(25) 2022/07/21(Thu) 7:19:06
リーディエは、重い体をようやく起こし、僅かにふらつきながらも立ち上がる。
(a23) 2022/07/21(Thu) 10:49:14

リーディエは、枯れた涙のあとを拭い、クローディオを見下ろしている。
(a24) 2022/07/21(Thu) 10:50:48

【人】 無線通信 ユングフラウ

〔⿻▫__ ぁ…………〕


大広間が静まり返って、随分な時間が経って。
ふら、と亡霊のように立ち上がる。

▙ ▜▓▗
_ クロ……兄…………〕

ふら、ふら、と近寄って、ぺしゃ、と貴方のすぐ側、血溜まりの中にまた座り込んで。

▙ ▜▓▗
_ クロ兄……こんな、顔、だったんだね…………。〕

袖口で、顕になった顔に付着した血液を何度もなんども拭う。

▙ ▜▓▗
_ 運……ばなきゃ……〕

このまま、ここに、寝かせたままでいる訳にはいかないと。
いつだって現実的に、目の前のやることを見据えていた貴方のように、抱き上げて移動させようとする。
だって、今ここにいる子たちの中で、貴方の次に力があるのは僕だから。

〔⿻▫__ どこ、へ……?〕
(26) 2022/07/21(Thu) 11:55:48
ユングフラウは、多分、座り込んだのは、結晶の散らかっていた場所。今は綺麗に片付いている。
(a25) 2022/07/21(Thu) 12:31:33

ユングフラウは、拭ったのは、塵のように細かい破片だったかもしれない。
(a26) 2022/07/21(Thu) 12:32:12

【人】 命灯癒光 リーディエ

クローディオを見つめる視線はいまだに逸らされず。
ユングフラウ(>>26)を映しているようで、そうでないような。


「都合が、いい。…こんな時は動けるんですね」
どうせ思考は届く。だからこそ呟くように声にして。

「ユンが誰かのためになんて言って、クロに狂気を向けて。
そのくせ、逃げるようにユンをおいてどこかへ行く」
言葉を止めない。止まらない。例え何を言われようとも。

感情が溢れて
止められない

結晶を握りこんだまま徐々に握る力は増し。

絶望と嘆きと、


「…………
秋は来ないわ

吐き捨てるように告げた後、何処かへ向けて歩き出した。

体を引き摺るようにあるから、歩く速度は決して速くないが。
庭へと向かおうとしていると、気づけるものもいるかもしれない。
(27) 2022/07/21(Thu) 12:50:53
リーディエは、壁伝いに廊下を歩く。…考えていることが必要となるかは、分からない。
(a27) 2022/07/21(Thu) 12:53:36

【人】 無線通信 ユングフラウ

>>27 リーディエ

何も言い返せなくて、ただ俯く。だって、全てその通りだから。
制止することもなく、自分の手を汚すことも無く、何も
しなかった
自分が一番浅ましい。
〔⿻▫__ ごめんなさい……〕

謝罪すら、赦されることではないと思うのに、また声が零れ落ちる。

クロをそっと横抱きにしたまま、貴方を見送ろうとして。
その方角が庭であることに気がつく。

▙ ▜▓▗
_ 待って…………っ!〕
〔⿻▫__ ちがう、伝えなきゃ〕


貴方が足を止めなかったとしても、来るなと言われたとしても、勝手についていく。
その歩調に合わせながら、抱きかかえたクロと一緒に。
(28) 2022/07/21(Thu) 15:20:06
ーーー気が付いたら、庭にいた。
いつもいた、畑の前にいた。

……サクッとあっさり逝けないくらい未練があったのか。笑えてしまう。
割れてしまったはずの骨の頭も戻っているから、表情なんて見えやしないけど。 どうせ誰も見ないだろうけど。

そんなに未練があったのに、抵抗もせず一言以外何も言わなかったのは。無意味としたのもあったけど。

「……アイツら、気に病んでないかなぁ……」


加害者二人が、先に害意を示してしまったから。
クローディオを殴ってしまったから。
何か言って、彼らがその場で間違いに気付いたら?
殴った事実も狂気も、消えやしないのに?

だから最後に間違いを指摘して咎めて、その中に俺は許すよって気持ちだけ込めて。
それだけが精一杯だった。

青々と、野菜が育っている。
葉が、茎が、風にそよいでいる。

でもそれに触れることもできない。

「なんにもなくなっちゃったな」

ノルは、あのあとアベルの部屋に行った。
(a28) 2022/07/21(Thu) 23:31:46

ノルは、そこにあった死体を見て、触って、死んでしまっているのを確かめて。
(a29) 2022/07/21(Thu) 23:33:30

ノルは、暫く過ごして、出ていった。
(a30) 2022/07/21(Thu) 23:33:47

モノオキは、今日も大広間も掃除している。
(a31) 2022/07/21(Thu) 23:52:46

庭へ、出てくる。
頭の骨の割れて外れた、抜け殻になった身体を抱えて歩く。

引き摺るように歩くリーディエが先導。やがて彼女は、目に付いた大きなスコップを手にする。随分と、不似合いな。

二人だけの葬列。時を前後するか、見守る者がいるかは、知らない。


〔⿻▫__ ごめんなさい……〕


無意味な謝罪の音を垂れ流す。
だって、同行の彼女は許さない。

一番伝えたい相手には、伝わらない、筈、の。

畑のそばにずっといた。だから、庭から音がするのはすぐにわかった。
歩くのが少し難しい。ふわふわと浮いてしまいそうで。
そして向かった先、自分の死体と二人の姿を見る。

あぁ、そのスコップ、リディには大きいって。
指、痛めちゃうよ。折角綺麗な手なのに。
ユングだって、いいのに、俺重いだろ。
あぁでも、邪魔になるか、そんな身体でもきっと皮膚と肉は腐るものなぁ。

届かないと思っている。だから、思うだけ。離れた位置から二人を見て。

「……別に、いーのに」

君の発した謝罪の言葉に、思わずぽつりと声が出た。

メモを貼った。

メモを貼った。

「……………」

「死ぬってこんな感じなんですね〜」

*のんきでした。

フィラメントを殺し終わってから。
手を洗ってナイフを洗って、服もすぐ洗って別のに着替えて、太ももの怪我も隠すように手当てして、物置に来ている。
箱と箱の隙間に埋まるように座って、待ってる。この夜に話ができるのを。

自分のそれを見る前か後か。
分からないけど、随分呑気な声が聞こえて、勢いよくそっちを向いた。

「フィラー!?」

なんで。
……なんでって、そりゃ、答えは一つしかないんだろうが。

「………………?」
「……………………」

*電球の彼は、あなたを認めて。

「…………………」


死んでも幻覚って見えるものなんですね〜


*察しがとても悪いようでした。

リーディエは、皆が寝静まるであろう時間に部屋を抜け出し、庭へ。
(a32) 2022/07/22(Fri) 1:11:57



▙ ▜▓▗
_ よくない……っ〕

思わず、聞こえた声に反論を。
それから、きょろきょろ、と周囲を見回して。
それから、腕の中の兄の抜け殻を見下ろす。
〔⿻▫__クロ兄……?〕

 フィラメント
「………幻覚じゃないよ」

いや、じゃあなんだと言えば、幽霊とか言うしかなくなるが。
幽霊だよって自分で言うの、なんか違くない?
全然現実的じゃないし。

「なんでフィラーも死んでんの」

素っ気ない物言いは死んでも治らなかったらしい。

 ユングフラウ
「…………ん?」

聴こえるとは思ってなかった。
こっちではなく死体の方を見るのは少しだけ寂しいが、気付くまでは教えないでおいてやろうと。

「いーんだよ。
……や、俺より怒ってるの、いるだろうけど」

改めて、謝罪はいらないと告げる。そして付け足した。
あんなに怒ってくれた、すぐそこにいるリーディエの思いを知っている。
だから少しだけ歯切れ悪く。


「あ〜……現実逃避してはみましたが、なるほど」

*何がなるほどなのでしょうか。
*うんうんと頷いてから、あなたに向き直ります。

「犯人に殺されちゃいました」

*こっちはこっちであっさりでした。


「………満足してなかったんだ」

殺す理由がわからないから、もしかしたら表現が違うかもしれない。
でも、主人を殺すだけじゃ済まなかった、ということなんだろう。

「誰、って聞いていいやつ?」

こっそりでもいいよ、と耳を差し向けてみた。
耳とはいっても骨に覆われているわけだが。

 クロ

一瞬足を止めたリーディエ。だけど、一言口を動かして、それからまた歩み出す。
取り残されるように立ち尽くして。

おかしくなっちゃったのかな。
疑問符のついた声が、妙にリアリティを感じさせて可笑しくて。

▙ ▜▓▗
_ だからって……クロが責めない理由に、ならない……っ!〕

幻聴の君かもしれないけど、交わせるなら言いたいことが沢山あって、流れ出したら止まらない。

▙ ▜▓▗
_ 許さないでよ……痛かったハズの、君が……!悔しかった筈の、君が……
僕が、下手くそだったから……引鉄を、引いちゃったのは、僕でしょ……〕
〔⿻▫__ じゃあ、どうすれば良かったかなんて、わからないけど……〕

▙ ▜▓▗
_ 教えてよ、クロ兄…… 僕達、これからどうすればいいの……?〕

▙ ▜▓▗
_ ごめんなさい、ごめんなさい……〕

 ユングフラウ
リーディエには聞こえないらしい。きっとそれが当たり前だ。
けれど、リーディエにだけは聞こえない方がいいだろう。きっともう一度辛い思いをさせる。

「そうだな」

一言。君の溢れる思いに、まず返したのはたった一言。

「死んだ人のために出来ることなんて何もないよ。
だから俺も、生きてるみんなのために動いたつもりだったよ」

少し長めに喋って、休む。長く沢山話すのは苦手だから。

「まぁ、そう。ユングのことはずるいなぁって思ったけど。
嘘はつくなよ、誰のためにもならないから。ワルゴがすごく怒ってたから、ちゃんと説明しろよ、手遅れになる前に」

君のためにも、家族のためにも。
生きていても死んでいても、あんまり変わらないかもしれない。だってほとんど動きも表情も分かりにくいクローディオだから。

「生きてる人のために、死んだ人ができることも、ないよ」
「でも、生きて。生きろ、ちゃんと前見て生きろ、俺が違うよってことだけユングには教えてあげるから」

はー、と息を吐く。こんなに喋ることなんてなかった。
死んでからの方が喋ることが多いとか、笑い話にもならない。そこでちょっと黙った。


「ふむ、そうですね〜」
「教えてもいいのですが」

*人の顔でいう顎の部分を撫でながら考えます。
*ふむー、と一息。

「恐らく、すぐに分かると思いますよ」
「メモは遺しましたが、それとは別に遺したモノがありますから」

「見守っていれば、わかりますよ」


「……ふぅん?」

見守るつもりはあった。というか、だから未練がましくこんなふうに残ってしまったのだと思っている。
骨の頭の表情は変わらないが、どこか悪戯っぽく語尾を上げて。

「わかった。じゃあ、見守る」

 クローディオ
「ええ、そうしましょう」
「皆はきっと、気付いてくれるはずですから」


「…………」
これで何も気付かれなかったら、私めちゃくちゃ恥ずかしいですね〜!」


*締まりませんでした。

 フィラメント
「……フィラーは俺と違って一言多いんだよなぁ……」

なんとも言えず気の抜けた声で呟いた。

 クローディオ
「クロは逆に言葉足らずなところがありますからね〜」

*言わなくてもいいことを言うところは、死んでしまっても治らないようです。

「……でもまぁ、これでもそこそこにはショックなんですよ」
「色々と可能性は考えていたのですが、どれもこれも杞憂であって欲しかったんですよ、私は」

「館の中に犯人なんかいなくて、物取りや異常者の仕業であれば、それが一番良かったなんて、思っていたのですがね」

*ですが、それは。

「……夢っていうのは儚いものですね〜」

 フィラメント
「……それはそうなんだろうなぁ。だからこのザマだよ」

死んだって性質は変わりっこないみたいだ。お互い。

「夢なんてみても楽にはならないからね」

恐らく家族の中で最も現実的で夢がなくて、浪漫もないクローディオだ。
期待してないってことでもある。


「みんなそう思っただろうな。でも、殴りかかってくるくらいにはみんな夢見てられなかったんだ」

クローディオは、ずーっと、

「みんなこれからちゃんと生きられると思う?
解決して、ちゃんと寝て飯も食ってさ。ちゃんとおっきくなれるかな」

先の現実ばかりを見ている。
もう自分のこの先はなくとも。

クローディオ

▙ ▜▓▗
_ ぅ……うん。〕

飾り気の無い肯定に、らしいなぁって。
痛いような呻きを上げながら、ほっとしたような返事。

▙ ▜▓▗
_ ワルゴ……に……ぁぅ、そうします……。〕
〔⿻▫__そういえば、見掛けなかった〕


思わず言葉が畏まってしまったのは、正しい説教だなって思って。
こんなことになっても、なんか変わらないなぁって泣き笑いのような変な顔になる。

▙ ▜▓▗
_ うん……うん……。
クロ、まだ、居てくれる? ずっと……僕たちと一緒に。〕

教えてくれるってことは、見ててくれるってことなのかなって都合よく解釈して。
そもそも、貴方の声が聞こえる理屈もよく分かってないのだけど。
死者に喉は無くても心はあるから、だからこその体質による混信クロストークかもしれない、なんてのはきっと、後から至る推測。


▙ ▜▓▗
_ あ、リディ…… 待って、待って……っ!〕

すっかり距離が離されてしまったことに気がついたなら。
今は貴方の願いに従うように、生きてる姉の方へと駆け……るには貴方の身体は重いな。のたのたと追い掛けて行くだろう。

リーディエは、眠れない夜を過ごし、今は森の中。
(a33) 2022/07/22(Fri) 11:52:30

ハグベリーは、息苦しい。吐いた空気が上に昇っていくのを見た。
(a34) 2022/07/22(Fri) 13:21:42

青年が来るのは。
まってからそう時間も経ってないうちだろう。
いつもより少し低い高度で浮かぶ青年は、
貴方の姿を見つければ、近づいて。

「……………………。」

口を、閉じて、開けて、閉じて。
結局、何も発せないまま。
なんであんなことしたの

見上げる。来てくれるって思ってた。
来ないとも思ってたけど。
嬉しい。
「嘘に決まってるよね」
あれ?違う。もうちょっとベリ兄が悲しくならないように言うつもりだったのに。

「どうしてお父さんのこと話して大丈夫と思うの?なんともなくて、分かってもらえるって思うの」
そうじゃなくて……、


「……一応フィーにも話したけど分かってもらえなかったよ、刺されたし」
嘘をついた。話してない。話せるわけない。話して耐えられるわけないこんなの。

「だからもうフィーも死んじゃった」
続けた言葉で、この夜何があったのか。何が既に起こってしまったのか。分かるだろう。

青年が、ここに来たのは。
一つは、貴方とお話をするため。
一つは、貴方を心配したため。
なんであんなことをしたのかは、わからなくても。
それをしたことで、貴方が苦しんでいるのではないかと。
泣いていやしないかと心配した、僅かばかりの兄としての。


だけど。

「………なんで………。」

貴方は当然のように言う。
軽い悪戯みたいに言う。
フィラメントも死んじゃった。


吐いた息がガボッという音を立てて、上に昇った。



「……何で死ななきゃいけないの…………」
「なんで、殺さなきゃいけないの…………」
「ノル……置いていかないでよ…………」

「俺まだ、昔の幸せから抜け出せないよ………」


あったはずの日々が崩れていくことに耐えられない。
ねぇ、どうしたらこの息苦しさから解放されるの?
貴方の冷たい言葉で、いよいよ心の拠り所を失くした青年は。


何かに縋るように、貴方に両手を伸ばした。

 クローディオ
「……ふぅむ、どうでしょうねぇ」

*電球の彼は、頭を少し明滅させます。
*さて、どうだろうかと。

「……私やクローディオであれば、割と図太く生き残ったと思うんですけどね〜」
「死んじゃいましたけど」

*やっぱり一言多いです。

「……しかし、そうはいかない子もいますから」
「特に、モノオキやワルゴはとても心配です。
……誰か、導いてくれる子が一緒にいてくれればいいのですが」

*誰もが一人で生きていけるとは、とても思えませんから。
*せめて、ここで生き残ったあと、誰かと一緒に生きてくれればと願うばかりなのです。

 ユングフラウ
「うん」

そうします、って素直に言うならそれ以上は言うことはない。
自分が死んだ引き金になったとか、そういうことを責めるつもりも咎めるつもりもなかった。

「さぁね。わかんない」

いるつもりだ。でも、ずっとかは分からない。
変な期待を持たせるわけにもいかない。だから先にすっぱりと。

「でも見届けるつもり」

そんなふうに付け足して。

あぁ、やっぱり重いよな、とか思いながら。
でも、しようと思ってここまで運んでくれたものを、やんなくていいよとはどうしても言えなくて。
ただ見送る。見送った。 離れた場所から、見ているだろう。

 フィラメント
「俺もそう思う。図太いやつから死ぬなんてなぁ」

死んだ本人だからなのか、あんまり気にせず不謹慎を宣う。
生き残ったみんながか弱いとか、そんなことは思ってないけど。でもやっぱり心配だ。

「……誰も死なずに済む方法、あればよかったんだけどな」

主人が死んだときに、もうその方法はひとつもなくなっていたんだろう。

「俺は、ハグとかタンジーが心配だよ。あいつら、幼くはないけど繊細だから」

 クローディオ
「犯人さんがコレに及んだ時点で、誰も死なない選択肢は無かったのかもしれないですね」

*電球の彼は、少しだけ灯りを落とします。
*犯人が決心した時点で、自分はもはや無力だったのだと改めて思ってしまって。

「ハグとタンジーも、そうですね。心配です」

「………………」
「もしかして我々死んでしまったの、まぁまぁ宜しくないのでは?」

*そもそも誰であっても、死んでしまうのは宜しくありませんが。

「……おいてけないよ、おいてけるなら……」
僕も左手を伸ばしかけて、途中で止めてしまう。
……触っていいの?握っていいの?だって。
宙で静止したまま。
「……ベリ兄は大丈夫だよ、またみんなに会って仲良くできるよ、死んじゃったあとでも」

「だって、ベリ兄は、できないよね……?」

揺れる瞳が君を見ている。
君はまだ何も悪くない。悪くないままのほうが、いいのかも。


「あと……何日で、お父さんの友達がみんなを迎えに来るかな」

ぼくだけでできる?できるなら大丈夫。大丈夫。大丈夫。
でもできなかったらどうしよう。

できなかったら困るから君にもお願いする予定だったのに、今どうしても口に出したくない。

「……そと、ぼくたちが人間扱いしてもらえるとこ、ないよ?」

我慢して言おうとして遠回りに、君の夢を砕くような言葉が出てしまう。

 フィラメント
「そうかもな。……なんでこんなことしてるのかなぁ…」

どうにもできない。できなかった。
どうして、との理由は分からないまま。疑心暗鬼で自分だけが死ぬならまだしも、フィラメントまで殺されてしまったのは何故だろうと。

「まあまあよろしくないよ。
図太くて冷静そうなやつから狙って死なせてるならどうしようってくらい」

その方が犯人的には動きやすいだろうし。
……必然的に、犯人は自分達より図太くない、という話になってしまうのだが。

「大丈夫かなぁ………」

犯人も含めて。

貴方が葛藤して止めた分の距離まで。
青年は藻掻くように近づいて、貴方の手を取り、
そして抱きしめる。強く、強く抱きしめる。
例え貴方が何人殺したって、
貴方が大切な家族であることに、変わりはないんだよ。


「そこに、君がいなかったら………意味がない。」
「誰か一人だけ……取り残されちゃうなんて、駄目なんだ……」

元々、困ってる子を見ては、あの子と一緒にいなさいと言って、
そうして仲良くする家族を、一人にこにこ見守っていたような青年だ。
誰かが一人でいるのは、耐えられない。
貴方だけが苦しみを背負うなんて……許せない。


「…………うん。」

最後の言葉に、小さく頷く。
青年は10年前、9歳の頃にここに来た。…9歳まで、外にいた。
物心がついて、思考が出来て、物の善悪が分かるほどの年まで、
ずっと外で過ごしてきたから………わかる。
外に出るのは、ここで死ぬより辛い事だと。


目を逸らしていただけだ。まだ幸せになれる。まだ平気って。
…家族が死んじゃった以上、もう生きて幸せにはなれないんだ。


息苦しい。


「できるよ。」

皆を"救う"ためなら。

「うん……うん、誰かひとりになったらだめ……」
強く引き寄せてくれるから、それに甘えて、擦り寄って暖かさを感じる。こんなに近くにいさせてくれること。
それだけでも十分なのに。
外れた方に君を引きずり下ろしてしまうのまで許してくれる。

「ベリ兄……ベリ兄、ごめんね。僕も頑張るね」
僕がもっと大きくて頼り甲斐があったらな。やらなくていいよって言って、押し付けずに済んだのに。優しい君は僕よりずっとずっとずっと苦しい思いをする。


「みんな、たすけよう一緒に死のうね」

抱きしめて、撫でる。
貴方に甘えてしまった分がたくさんある。
返さないといけないよね、俺も。
この世界に、俺達の幸せはなかったけれど。
死の向こう側には、きっと。
あるんだ、あるはずなんだ。あるんだよ。ねぇ。

そう思わなければもう、耐えられない。
今の状況も、これからやることも。
きっと青年の心は、もう壊れたのかもしれない。


「謝らないで、ノル。」
「頑張ってくれて、ありがとう。」
「大好きだよ、俺の家族。」

ねぇ、今日も一緒に寝ようか、なんて。
貴方を抱きしめる青年は、穏やかに微笑んでいて。
───ぽたぽた、涙が零れていた。


「……不安ですねぇ」

*不安でした。

「とはいえ、もう私達にできることはありませんからね」
「動向を見守って、――祈るしかないでしょう」

「もしもまた誰かが犠牲になったら、アフターケアに回るのも私達の仕事でしょうかね〜」

 フィラメント
「……フィラーは?」

アフターケア、の言葉を聞いてふと。
呑気に言葉を紡ぎ、図太いだなんて言ってる君だけど。

本当に?大丈夫だろうか?
じぃ、と骨の頭が君の方を見る。

「一人にしないからね」

囁くように言って、ぎゅっと抱きしめ返す。君の手が心地良い。
アベルお父さんにはこんなふうに甘えたことはなくて、やり方もわからなかった。甘え方はきっと、君に教えてもらった。

「ぼくも……ぼく、ベリ兄と家族になれてよかった。
……一緒に寝よ。どこにも飛んでいかないように、ちゃんと押さえてるから」
透明な右手の袖で、押さえるように涙を拭い。
死んでもずっと一緒にいようねって、嬉しそうに、叶うかもわからない慰めをずっと口にしていた。


「私ですか?」

*ふむ?と考えます。
*どういう意味だろうか、――ああ、と思い当たったようです。

「ん〜、そうですね〜。
主さんの遺体を見た時はそれこそ取り乱しましたが……、というか、あそこで取り乱さない人はいないと思うんですが」
「起きてしまった事は、もう戻らないものですから」

「私達が、何かしらの理由で捨てられたのと同じように」


「ですから、さっさと切り替えたのでそうダメージはありませんよ。いや悲しいのは間違いないのですが」

*ここでひとつ、拍を置いて。

「あそこで冷静さを失っては、"その後起こり得る事態"に対処できませんからね」
「それにそうですね、もし"更にことが起こる"のであれば、私は早い段階で犯人さんに殺されてそうでしたし」

「そこそこ想定内ではあったので、その辺も含んでダメージは大したものじゃないですよ」


「……冷静だなぁ」

最後まで聞き終わってから、感想を一言。
自分よりよほど冷静だ。クローディオは現実的なだけ。

「でも、裏切られるの、辛いじゃん」

自分は疑われて殺されたけど、君は明確に裏切られて殺された。
冷静でも、ダメージは大したことないと言っても、きっとそんなことないだろう、と思った。

「血が繋がってても裏切るんだから、血が繋がってない俺らが裏切り合ってもおかしくはないけど」


辛いものは辛くない?と。
だからといって、慰め方も分からないけど。


「………」
「これは裏切り、なのでしょうかね〜」

*ふと、そんなことを口にします。
*努めて、いつもどおりの口調です。

「疑問点は、色々とあるのですが」
「"ソコ"が一番、分かりません。
――これは、本当に裏切りなのでしょうか」
「生きている間も、ずっと考えていたのですけども」


「……理由はなんだろう、って、俺もずっと考えてたけど」

同じく、特に口調は変わらず。

「裏切りじゃないとしたら、フィラーのことを思って、フィラーを殺したことになる」
「……そういう場合って、あると思う?」

主人を殺した理由も分からないけど。
フィラメントを殺した理由は、もっともっと分からない。


「う〜ん、そうですね〜」

*電球の彼は、再び小さく明滅します。

「理由は、考えてもきっと分からないのですが」
「――事が起こった原因を考えることはできます」

*電球の彼は、人差し指を立てました。
*ちょっぴり偉そうです。

「まずひとつ、事の原因の前に」
「この犯行は計画的なものではない、と思われます。
衝動的なもの、なのでしょう」

「……衝動的に、主さんを殺す理由とは、なんなのでしょうか?」

*人差し指を、ゆらゆらと揺らします。
ウザいです。


「……ところで、主様の死んでしまう数日前に、お客様が来ていましたね」
「――それを理由とするのは、焦燥ではあると思いますが」

「衝動的にあのようなことを行ってしまう、"普段と違う事象"は、あれくらいしかありませんでしたね〜」

【人】 手探り ノル

「……いない」
大広間。できるだけ様子を見ながら誰かに会わないようにやってきて、ここに横たわっていた体がないのを見た。
欠片ももう全部掃除された後だろう。

「……どこ?」

誰かが運んだのかな。行き先をクロの部屋に変えて、歩いていく。
(29) 2022/07/23(Sat) 1:07:25
リーディエは、多分きっと、誰も気付かぬうちに森から屋敷近くへと。
(a35) 2022/07/23(Sat) 1:10:01

リーディエは、軽い金属音を鳴らしながら屋敷内を歩く。
(a36) 2022/07/23(Sat) 1:47:26

タンジーは、部屋にこもりきりでいる。
(a37) 2022/07/23(Sat) 1:49:22

ノルは、クロの部屋に入って、しばらくして出てきた。
(a38) 2022/07/23(Sat) 1:52:01

リーディエは、一度自室により……それからは、鳴らすは足音のみ。
(a39) 2022/07/23(Sat) 1:53:04

リーディエは、フィラメントの部屋の扉を大きく開いた。
(a40) 2022/07/23(Sat) 2:16:40

【人】 命灯癒光 リーディエ

「フィル…………嫌、…いや……ッ!!


そのまま奥へと足を進めたものだからきっと。
きっと、リディの叫ぶ声は廊下にも響いたはずだ。
(30) 2022/07/23(Sat) 2:19:33

「原因」

理由ばかりを考えて、原因を考えたことはなかったな。
きっかけ、というべきか。

「計画的じゃねーなってのは分かるよ、そうならあんな殺し方も、殺したあとそのまんまあんなふうに残したりもしねーだろうし」

うん、と頷いた。
が、それはそれとして指は
なんかちょっとイラッとしたので
パシッと掴みにかかる。成功しても、掴むだけ。

「……お客が原因の可能性があるってこと?」

多分、フィラメントとの会話が一区切りついてから、のこと。

ふと、屋敷の窓を見上げた。そして、自分の部屋を見た。

「ちょっと、行ってくる」

この状態で、用事があることなんて滅多にないとは思うが。
言い残して自室へ向かう一幕があっただろう。

ドアに触れないもんだから、外から飛んで窓をすり抜けるしかなかっただろうが。


「あくまで可能性ですがね」
「しかし、普段通りに過ごしていて、衝動的に主さんを殺してしまう……なんて、少し無理がある話でしょう?」
「日常に入り込んできた異質は、あのお客様だけでしたから」

*だからこそ、あれがきっと原因なのではないだろうか、と。
*電球の彼は、そう言いました。

*人差し指を掴む手を、中指で挟んで。
*
じゃんけんならば勝利でした。


「主さんとお客様は、何かを話していた」
「それを……館の誰かが偶然聞いてしまった」
「それが、原因。――なんて、ただの想像でしかありませんが」

「妥当な感じ、しません?」
「色々な状況と照らし合わせて、ね」

【人】 手探り ノル

>>30
「……?なに……リディ?」
何かあったの。どうして叫んでるんだろう。
足取り覚束なくそちらへ向かう。

「もう安全のはず、なのに、それ、まるで……」

さして時間をかけずに部屋の入口に着く。
中の様子はすぐ分かった。
「…………なんで?」

声は悲鳴にはならない。小さい呟きになるだけ。
(31) 2022/07/23(Sat) 2:37:28

【人】 命灯癒光 リーディエ

フィラメントの背に触れ、「どうして、」と何度も呟きを落とす。
分かっている。触れても光が見えないということは、もう。

でも、それでも。この事実を認めたくなくて。

「フィル、フィル……ッ。どうして、こうなるの…………………」
触れる手は力が入り、フィラメントの服に皺を作る。
それはもはや、触れるというよりも掴むようで。

震える吐息を零し、その背に額を付けた。
血に濡れようとも構わなかった。


ノル(>>31)の声には反応を返せないまま、暫くはそうして。
(32) 2022/07/23(Sat) 2:47:51
リーディエは、足元の万年筆に視線を向ける。苦しげに、でも涙は零さずに。
(a41) 2022/07/23(Sat) 2:49:09

【人】 ガラクタ モノオキ

>>30 フィラメントの部屋

声に反応したのか、元からそこに行く予定があったのか。ほうきとちりとりを持ってモノオキは子供の速さで歩いてくる。
ドアの向こう側から、止められなければノルの隣で床へと流れ出る血を確認するのだろう。
(33) 2022/07/23(Sat) 3:50:03

【人】 命灯癒光 リーディエ

万年筆をじっと見つめ、何かを考えるように暫し黙する。
そして緩りと、掴んでいた服を離しそれに手を伸ばした。

「…………何故、」

赤く濡れたペン先。

今度は視線をフィラメントの背に向け、目を閉じた。

その時、聞こえたモノオキ(>>33)の足音。
目を開け、制止しようと手をそちらに向けるけど。

既に血塗れた自身の姿に、果たして意味があるのだろうかと動きを止める。
誰かが止めるのなら、その方がいいのだろうと。


代わりに、他にも何か手がかりは無いかと視線を向け。
本と、一枚のメモを視界に映す。

今度はそれに手を伸ばそうとして、赤く染まった指先を眺め。

「…………誰か、これを」
この場にいる人間に向けて、呟いた。

誰も手にしないようであれば服で赤を拭い、今度こそ手を伸ばす。
そうでなければ、読み上げて欲しいとその人に告げるだろう。

リディにはもう、そのメモの内容は見えているが。
それでも皆に伝えるべきだと思うから、そのように。
(34) 2022/07/23(Sat) 12:07:37
ユングフラウは、夜が明けたら、畑にいる。皆の生きる糧を託されたから。
(a42) 2022/07/23(Sat) 13:33:06

【人】 手探り ノル

>>33 モノオキ
反応は遅れた。君がもうすぐ隣に来てから、そうだ、見せない方がいいんだって思い出し。

「モノ、中、見ないで。その方がいい」

腕を伸ばして目隠しみたいにするけれども、間に合わなかったかもしれないし、これじゃ不十分で普通に見えてしまったかもしれない。

>>34 メモ
「……?」
声を聞くと近づいて、それを拾い上げた。
文字を目で追う。

「……フィーが、書いたの。これ」
(35) 2022/07/23(Sat) 14:06:42

【人】 命灯癒光 リーディエ

>>35 ノル
「………フィル以外に、……誰が出来るんですか」
手にしていた万年筆を握りしめ、冷静な声色で返す。

ペンであれば偽装も出来たかもしれない。

でも、電気が走ったように焼け焦げたこれは。
真似をしようとしても、難しいものだろう。

「………………フィルも、運ばなければ……」
体格差があるであろう彼を運ぶなら、引き摺るしかない。

布団に乗せて、引っ張るとか。それなら出来るだろうか。
時間をかけてでもいいから、


「……クロの、隣に」
力仕事は得意でないけれど、眠れる場所を。

このまま放置することは出来ないからと、小さく呟いた。
まだリディとユンしか知らない、クロの眠る場所へ。

フィルも………。
(36) 2022/07/23(Sat) 14:28:57

「まぁ、そーだな……そりゃご主人の客なら話はするだろし」

指で挟まれた手の離しどころを見失って、掴んだまま。
じゃんけんじゃないからノーカン。


「なんか、こう、ショックを受けるような話をしてたかもしれない、ってこと?
……ご主人殺して、で、俺らまで殺さなきゃいけなくなるような」

【人】 手探り ノル

>>36 リディ
「うん……そっか、そうだよね」
文字をじっと顔に近づけて見る。インクじゃなくて、ちょっと焦げたにおい。

「……ユーも、モノも、違うって。それで……」
その後に続く言葉を、読み上げない。
覗けば、あるいは紙を手から抜き取れば読むことは容易い。
握り締めてはいないから取るのは簡単。

「リディ、どこに連れてくの」
クロをどこへ運んだのか、僕は知らない。
(37) 2022/07/23(Sat) 17:51:43

「さて、どうなのでしょうね〜」
「あくまで『その可能性がある』という程度の話ですから」

*確定はできません。
*犯行に及んだ者から、その辺は聞き出せていませんから。

「……何かそういう話があったとしたら、相談等してくれれば良かったんですがね〜」

*しかし、それはもう遅すぎたのです。

【人】 ガラクタ モノオキ

>>37 フィラメントの部屋
汚れた血の跡を見る。遺体を見る。また死体が出てきてしまった。

「うぅ、」
子供は冷静だが、何も思わないわけではない。ただそれは言葉にならないままズボンを握りしめた。

焦げた跡が文字であることはわかったが、その内容はわからない。読み上げたところしかわからない。

自分が違うというのには「うん」と肯定するように頷いた。ユングフラウが違うことにも、自分ほどではないがバケツはうなずいただろう。
<xsmall>託されたから、多分ユングフラウも違うね。</small>

リーディエが遺体を何処かへとするのは、見送るだろう。
頭はわからないけど最後には腐る体だ。墓を作る方がいいのだろう、死んでしまったからには。

もう限界かもしれない。もし次も終わらないなら……
(38) 2022/07/23(Sat) 19:23:09

「……相談してくれなかったから、こうなって、こうなったからには、きっともう誰にも相談なんてできないだろ」

素っ気ない口調が少しだけ崩れた。
やるせなさと、無力感が滲む。

「……もう誰もこっちに来ませんように…、」


現実主義が、思わず祈る。
まだ終わってない。まだ終わってない以上、この想いは無駄だと知っていても。つい。

【人】 命灯癒光 リーディエ

「………他の皆にも、見せてあげてください」
ノル(>>37)の顔を見ることがどうしても出来なくて。

そう告げて、椅子ごとフィルの身体を引こうとする。
どれ程時間が経ったのか分からないが、硬直はどうだろう……。

体が傾くなら焦るように抱きしめ、息を吐き出す。
更に血が自身を濡らそうとも、今更だから。

そして。ノルが読まなかった続きの言葉をリディは知っている。
その手紙に限らず、覚えているから。

奪い取る真似もしないし、読まないことに指摘もしない。
勿論先に部屋に入り、見えていたからでもあるが。


それをモノオキ(>>38)が理解できないことは考えれば分かる。
でも、託したからにはリディから口にするのは違うと思ったから。

問いかけには動きを止めて。

「……………屋敷裏です。詳しいことはユンに聞けばいい」
あるいは、時間をかけてでもフィルを運ぼうとするリディについてくるか。

とにかく、運び出そうと必死だ。止めるようであれば、止まる。

そうでなければ。もたつきはあるものの、ゆっくり。ゆっくりと。
事切れたフィルの体を引っ張り、屋敷裏を目指そうとするだろう。
(39) 2022/07/23(Sat) 19:38:28

【人】 包帯 タンジー

>>30

叫び声の後。少し遅れて出たから着いたのは、きっとノルが手紙を読み上げている頃。
開けっ放しだっただろう扉を覗けば、部屋に漂う鉄の臭い、突っ伏して動かないフィラメント、集まっている他の子たち。

「……あ、」


吐息のような微かな声を漏らし、既に良くなかった顔色を更に悪くして呆然と室内をみる。

そして覚束なくなる足元に体勢を崩し、ガタン!と扉に肩を打ち付けては、皆が此方を見たり声を掛けたりする前に廊下へと飛び出した。

この自分の行動がどう思われだろうとか、手紙を確認しようだとか、話を聞こうだとか。
全て何もかも考えずに、自分の部屋へ向かって行くだろう。
(40) 2022/07/23(Sat) 20:24:20
タンジーは、自室の扉を勢いよく閉めて、バン!と音が響いた。
(a43) 2022/07/23(Sat) 20:28:46

【人】 手探り ノル

>>38 モノ
……どうしよう。少しだけ迷って、
「……これ。他のみんなに、見せて」
手紙をモノに渡す。半ば押し付けた。
これをみんなに言いに行くのは、僕はとてもできそうにない。

>>39 リディ
「僕もやる」
君がこちらを見ないから、僕も顔を見ない。
近くへ行き、やろうとしている運び方を手伝うだろう。
ほぼ片手の力だけでは大して力にはならないけど、ないよりマシだ。
(41) 2022/07/23(Sat) 20:35:27

「……そうですね」
「もう、誰も此方に来ないのが、一番いいのですが……」

*ただただ、見守ることしかできませんから。
*――祈りばかりでした。

ノルは、タンジーに話しかけようとはしなかったし、追いかけない。
(a44) 2022/07/23(Sat) 21:04:21

【人】 命灯癒光 リーディエ

肩を打ち付ける(>>40)音には、僅かに視線を向けた。
その頃には駆け出していただろうから、何を言うにも間に合わない。

出来ることなら、今顔の見えない子達にこそ。
フィルの言葉を知って欲しかった。


"今"の時間はもう巻き戻せないけれど、大切なことなの。
"今"だからこそ、大切なことだったの……。


手紙を託された(>>41)モノオキに視線を向け。

「……モノ、ごめんなさい。お願い、出来ますか?」
ぎこちない
笑みを浮かべ、ひとつのお願い。

ノルの声には僅かに頷き、掛け布団とか……布を引くように頼んで。
そこにフィラメントを乗せて、この部屋を2人で後にする事になるのだろう。

モノオキの返事がどうあれ。
(42) 2022/07/23(Sat) 21:04:58
リーディエは、悲しむばかりの表情は似合わないと言われましたから。
(a45) 2022/07/23(Sat) 21:06:52

リーディエは、ぎこちないものでも笑顔を忘れずにいれたらいいなってそう思うんです。
(a46) 2022/07/23(Sat) 21:07:42

【人】 ガラクタ モノオキ

>>41 ノル

「うん」
力強く頷いた。
モノオキも頼まれていた。言われたことと書かれたことが同じかはわからないけれど、フィラメントの言葉を届けるのは、賛成だ。


運ぶあなたは見送るのだろう。

>>42 リーディエ

「!」
だからリーディエにも力強く頷いた。
いつも掃除を任されたとき掃除用具を持ち直すときのように、受け取った紙を右手で胸の前に掲げて。
大広間へとかけていった。
(43) 2022/07/23(Sat) 21:13:56
「…………」
一度眠り、きっといくらか落ち着いた後。
それでも君に、この話をするのは気が引けるのだけれども。

「……次、どうしようか」
誰を、どちらが。
もう君を騙して勝手にやるような段階ではないから、話さなければいけない。

ノルは、リディの言う通りに動いた。廊下を運ぶのを見つける人もいるかもしれない。
(a47) 2022/07/23(Sat) 21:19:00

青年は、穏やかな笑顔だった。
落ち着いているのか、
覚悟が決まっているのか、
それとも。
心が壊れてしまったか。

「……ワルゴ、アベルが死んでとっても辛そうだった。
 助けてあげないと。」

「それに……リーディエも、辛そうだったから。」

助けなきゃ。
壊れた心で思うのは、それでも家族を助けてあげたいと思う事だけだった。

【置】 手探り ノル

このお屋敷に来る前に、友達がいた。
キッチンに住んでいたネズミのチィだ。鳴き声がそんな感じだったから、僕が名前をつけた。
僕が食べ物の欠片とかを持っていくと嬉しそうに食べるのが嬉しかった。

ある時チィは死んじゃったけど。
死んじゃった日の夜、僕が部屋で泣いてたら、右手をつついてきたんだ。
姿は見えないけど、透明な右手なら触れて、上に4つの足が乗っているのがわかった。
僕のために戻ってきてくれたんだ。

戻ってきてからのチィはすごく賢くて、器用に四本脚で僕にいろんなことを教えてくれた。
2人で考えた秘密の合図で、チィにはいろんなことをお願いできる。
皆には秘密だけど、占いで探しものができるのはチィの力なんだ。

あと、いつのまにかネズミの友達も増えたみたい。やっぱりすごいね。
(L0) 2022/07/23(Sat) 21:55:38
公開: 2022/07/24(Sun) 0:00:00

【置】 ガラクタ モノオキ

モノオキはここに来るまで、ずっと物置にいた。
みんなから嫌われていた。だけど、叩くいじめる程ではなくて。ただバケツを被せられて、たまにご飯が運ばれてきたりした。

モノオキは物置の掃除用具を持って、ほかの人の部屋の掃除をした日から、少しだけ家にも行けるようになった。たまに撫でてくれる女もいた。

でも全部死んだ。強盗だったか、または他の原因か、モノオキは全くわからない。
全員死んで、モノオキは彼らが嫌いな人たちじゃなかったから残していたのに、どんどん腐って、嫌な匂いがして。顔も手も足もなくなった。

だから後悔している。モノオキが自分の力を使えなかったことを。彼らの怖がる顔も、たまに見せる笑顔も、もうない。
(L1) 2022/07/23(Sat) 21:59:53
公開: 2022/07/23(Sat) 22:00:00
 




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