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人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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視点:


【人】 技師 アユミ

「……」

女の表情は暗い。

残された食糧。汲み置きの水。
救助が来るまでの日数。
全員で生き延びることは不可能だ。

そう知っていながら、告げることができずにいた。
(0) 2021/06/27(Sun) 21:44:23
コミット要求:ON

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

>>@3
「……この音、水漏れしていないか?」

 浮き上がった彼は天井を抜けようとする。
(-74) 2021/06/28(Mon) 14:16:29

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

>>@4
「……これは、己の物ではないのだったな」
(-77) 2021/06/28(Mon) 14:29:04

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

「……」

 ひょっこり、屋上に頭を出してみた。土砂降りの雨が滅茶苦茶にすり抜けていく。全く回復しそうにない空を呑気に見上げた。
(-121) 2021/06/29(Tue) 0:56:35

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

 降り注ぐ矢の如き雨粒に見舞われた時のことを想像し、それから頭を引っ込める。何事もなかったかのように点検へ戻った。
(-122) 2021/06/29(Tue) 1:03:04

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

「……数刻後にはこちらもか」

 天井をよく観察し、力及ばず直せなかった雨漏り箇所を思い出す。ここ鍵かかってるし、後で部屋の前にバケツ置いておこ……。
(-132) 2021/06/29(Tue) 11:46:26

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

 タマオは思考した。己は幽霊である。何となくの習慣で行いはするが、食事も睡眠も必要なものではない。この逼迫した状況の中、己の分の食料は明らかに不要だ。しかしどう言ったものか。

 「己は食わずとも問題ない」と言えば、きっと無理をしているのだと思われる。こう述べるのは己だけに限らないだろう。献身の精神を掲げる者は少なくない。余計な問答をしている暇は彼らにはないはずだ。

 かと言って「己は生者でない」と言えば、余計な混乱を招くだけだ。あまりに当たり前のように、己はこの村に在った。己がそう、住民達に記憶させている。普段は「いつの間にか見なくなった」程度で収めるのだが。

 己は矛盾を孕んだ存在だ。生者と関わるべきでないという思想はあれど、心を支配する寂寥の念がそうさせてくれない。死者としての自覚を持ってから、人に紛れ離れを何度も何度も繰り返してきた。

 今回も常と変わらず、近い内に離れる予定だったのだが、その前にこの騒ぎだ。下手に見えなくなれば「探す」という体力を余計に消耗する行為をされかねない。居れば彼らに分配されるべき食料を無駄にしかねない。

 ではどうするべきか。答えはまだ出ない。
(-154) 2021/06/29(Tue) 17:43:12