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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 情報屋 ロッシ


    ──夢なんて、見たことはない。

    ──あるのはただ、気持ちの悪いまどろみと、
        その狭間の幻覚だけ。

    ──レム睡眠とノンレム睡眠の釁隙に、
      相手がだれであっても。
      仮令自分自身であったとしても、
      私はこう口を開くだろう。

    ──くたばれ、と。


/*
お疲れ様です、はにわのお砂糖です。
役職は「無思慮」となりました。
何卒よろしくお願いいたします。
(-30) 2022/08/08(Mon) 22:47:17

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

【街中】

女がひとり、さんざんに人々の靴底で削り取られた石畳を
さらに踏みつけて歩いていく。

大きく広がったフレアスカートは
ストッキングに包まれた女の細い足にときたまぐるりと絡みつき、
浜の真砂のようにさらさらと解けてまた広がる。

手に持ったままの傘で顔の上半分を覆い隠すようにして、
喧しいファンファーレの雨を払いのけた。

「これだから、マフィアは嫌い」


傘の天蓋は、女の視界を覆い隠す。
内で呟かれた、そんな言葉も閉じ込めて。
(8) 2022/08/08(Mon) 22:56:13

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ

【ビアンカの部屋】

ビアンカはいつも、朝日が昇るとともに眠る。
そうして正午を過ぎたあたりにゆっくりと目覚め、部屋で一・二時間ほどぶらぶらと時間を潰して、
そこから活動をはじめるのだ。

何をしているかはその日の気分によって、
家事やパソコンに向かってのなんらかの書類仕事、
本や新聞を読んだり映画を見たりするなどさまざまだが、
積極的に外に出ることはない。

けれどここ数日は、よく外に出かけていた。
理由は特に話していない。
あなたなら部屋にいる時に声をかけることは簡単だろうし、連絡先も知っているけれど。

祭り、のせいだろうか。
あるいは何か別の理由で、彼女はそれまでのライフサイクルをほんの少し、変えているようだった。
(-73) 2022/08/09(Tue) 2:00:36

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ

/*
レスできていませんでした、失礼しました。
補足ありがとうございます。

・傷痕については、何度か撫ぜたあとに何も触れない感じでいきますね。

・なぜここにと問われれば、「お金がないし、稼ぐあてもないの」と答えたかもしれません。
娼婦になる前のことは決して話そうとせず、曖昧に誤魔化しました。
島の外には、かなり渋りますし、無理矢理連れ出したとしても周囲を気にするそぶりを見せてすぐに帰りたがります。
(一度くらい連れ出してもらったということにしてよければ!)

以上のとおり、よろしくおねがいいたしますね。
(-135) 2022/08/09(Tue) 15:28:34

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ

【ビアンカの部屋】

軽く錆びの浮いた扉の前で、ドアノブに手をかけたままビアンカは振り返る。
綺麗に切りそろえた髪がはさり、と揺れて、
カーテンの隙間から差し込む陽光がきらきらとさざめいた。

「最近」
「………」

鞄も何も持たず、空のままの手を頬にあてる。
あえかに首を傾げると、長い睫毛をぱちぱちと瞬かせながら眸を伏せた。

「少し、忙しいの。
 夜にはご飯を作りに戻るから、
 それまで好きにして。
 あと」

玄関脇にかけていた傘を手に取って、重たげな息を一つ。

「最近きな臭いから。
 路地に立つときは、気を付けなさいな」

彼女は目の前でも平気で着替えるのだから、あなたは知っている。
今日の彼女はスカートの下、細い太腿の脇に、普段は化粧台の隅で誇りをかぶっている護身用の小型拳銃を吊っていること。
(-136) 2022/08/09(Tue) 15:34:20

【神】 小夜啼鳥 ビアンカ

【アルバアジト】

かつ、かつ と。
厚底のブーツが、廊下を叩く音。

アルバ・ファミリー。
イタリアに多く残る"歴史的"何某かのなかでも、
いっとう若い"歴史"そのもの。
土地と民族、文化習俗に根差す"家族"という言葉に紛れ込み、マフィアでありながら市民たちと信頼関係を構築する組織犯罪集団だ。

その"穏健的"アジトを訪れたのは、ひとりの女だった。
ファミリー傘下の娼館を取り仕切る娼婦アソシエーテだ。
ファミリーの構成員たちからすれば、取るに足らない存在だろう。

「【Pollo Nero】のロッソです。
 今月分上納金の話と、それとSig.na.スィニョリーナクリスティーナにお話が……
 ……いらっしゃらないですか、そうですか。
 でしたら、言伝だけでも」

彼女は構成員を捕まえて、そんなことを尋ねたりしている。
勿論、この状況下でアポイントメントもなく、ただの娼婦を通すわけにはいかない。
しばらくすればあれこれと問答をした上で、会計のもとへ向かうだろう。
(G17) 2022/08/09(Tue) 19:40:10

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ

あなたの言葉に、ビアンカはそのかんばせを緩く、変えた。
驚いたような、そんなような顔だった。

(-147) 2022/08/09(Tue) 19:46:18

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ


けれどすぐに、口許に笑みが揺蕩う。
頬に刺した橙色のコンシーラーが、その笑みを不自然に明るく彩っていた。

「……一丁前に、人のことなんて気にして」

「そんなことを言っている暇があるなら、
 さっさと稼いで来なさい」

ふさり、と振り返った腿を、スカートの裾が追う。

「けど、祭りの日は妙な客も多いから。
 早めに何人か捕まえて、さっさとユーロを握り締めて帰りなさい」

「いいね」

ビアンカの横顔から、瞳だけがあなたを見る。
口許の笑みはふ、と。
泥中に没した花びらのように、
柔らかく、けれど曖昧に解けて行った。

――不機嫌ではないようだ。

それだけを残して、ばたんと扉を閉める。
かつかつと、厚底のブーツの鳴き声が廊下を遠ざかっていった。
(-148) 2022/08/09(Tue) 19:48:42

【神】 小夜啼鳥 ビアンカ

【アルバアジト】

>>G33 サルヴァトーレ

「トート」

あなたに声をかけられると、モノトーンに身をつつんだ女は顔を僅かにしかめた。
春をひさぐ夜の鳥は、素に笑顔を置き忘れてきたようだ。

「嫌。車なんて、乗ったまま吹っ飛ばされでもしたらたまらない」
「徒歩でエスコートしてくれるなら考えるけど」

顔は降ろさず、その双眸だけをじろりと下げて、君を見下ろす。
ぱちぱちと瞬く睫毛が、いやに長く見えた。
(G34) 2022/08/10(Wed) 1:43:57