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人狼物語 三日月国


185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】

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視点:


【人】 人造生物 ユスターシュ

―― 一日目/中央広場 ――

[丁度、広場の入口に差しかかった頃。]


―――あ。


[見覚えのある小さな人影に、足を止める。
昨日、僕らと一緒に歌ってくれたあの時の女の子。>>0:225]


…こんにちは。


[あのときと同じように小さく手を振りながら声をかければ、彼女は振り向いてくれただろうか。

知っている顔にほっとして声をかけたものの、女の子の顔は曇りがちだ。
というより、今にも泣き出しそうにさえ見える]
(54) 2022/11/27(Sun) 13:59:57

【人】 人造生物 ユスターシュ



……どうしたの?


[目線を合わせるように屈みこむと、一緒に来た両親と逸れたのだという。
事前に「迷子になったときは此処で待っていること」とご両親に言われていたのだけれど、何時まで経っても会えなくて不安だった、と]


……そっか。


[こういうとき、どんな顔をしたらいいのかわからなくて。
一先ず、安心させてあげたくて女の子の頭を撫でる。]


大丈夫。
きっと、お父さんとお母さんも君のこと探しているよ。
ただ、ここは人が多いからうまく見つけられないだけで。


[それから、往来する他の人たちの邪魔にならなそうな場所に移動しようと広場の入口の傍らにある石垣に二人揃って腰を下ろした。]
(55) 2022/11/27(Sun) 14:00:39

【人】 人造生物 ユスターシュ



あ、そうだ。
よかったら、サンドイッチ食べない?


[言いながら、先程いただいたサンドイッチの入った包みを取り出す。]


僕がお世話になってる宿屋の人が作ってくれたんだ。
そこのご主人、とっても料理が上手な人なんだよ。


[そこまで言いかけて、ふと思いついたように。]


…よかったら、一緒に食べてもらえると嬉しいな。
僕一人だと、食べきれないかもしれないから。

[それに]

ご飯は独りで食べるより誰かと一緒に食べたほうが
おいしいっていうものね。
(56) 2022/11/27(Sun) 14:02:23

【人】 人造生物 ユスターシュ



……おいしい?


[もきゅもきゅと、女の子が小さな口いっぱいにサンドイッチを頬張るのを見ながら、僕もサンドイッチを一ついただく。

常連客にも好評だというハムとレタスのサンドイッチは、宿屋のご主人が伝手を使って取り寄せたという東洋の調味料のせいか、以前、他のお店でいただいたときとは少し味わいが違う気がする。]


よかった。
お口にあったのなら僕も嬉しいよ。


[サンドイッチを食べ終えたときには女の子も先程よりも元気になった様子。
その姿にほっと胸をなでおろしながら]


お父さんとお母さん、早く迎えにくるといいねぇ…。

「うん……」


[横目にちらりと見た、女の子の横顔は寂しそうで]
(57) 2022/11/27(Sun) 14:03:15

【人】 人造生物 ユスターシュ



…お父さんとお母さんのこと、大好きなんだね。

「うん!
おとうさんね、ふえをふくのがとってもじょうずなの!
おかあさんはおうたがとってもじょうずなのよ!
ふたりとも、とってもとってもやさしいの!」

…そっか。


「うん!おにいさんは?」

僕…?


[きらきらとした目で話の続きを促す彼女に、少し困ったなぁと苦笑して]
(58) 2022/11/27(Sun) 14:05:50

【人】 人造生物 ユスターシュ



―――…うん。好きだよ。


[本当は、そんなことを思う資格は僕にはないけれど。
でも、嘘は言ってない。

そっと手を伸ばして、もう一度女の子の頭を撫でた。
首を傾げる女の子に、にこ、と微笑いかけて]


そうだ。
君のお父さんとお母さんがくるまで少し、お歌を唄っていようか。

「おうた?きのうみたいな?」

それもいいけれど。でも、今日はちょっと違うかな。
僕、あまり歌を知らないけれど、一つだけ知ってる歌があるから。


[興味津々と言った様子の女の子に再度笑いかけると、そのままそっと膝の上に載せて歌を唄う。
僕が一つだけきちんと歌詞を知っている歌]
(59) 2022/11/27(Sun) 14:08:09

【人】 人造生物 ユスターシュ



―――Something old,something new,

   (なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの)

―――Something borrowed,something blue,

   (なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの)

―――And a sixpence in her shoe.

   (そして靴の中に6ペンス銀貨を)


[昔、森の中で見かけた若い恋人たちが口ずさんでいた歌。

…主様が遺していた日記にも書いてあったっけ。

花嫁のための四つのなにかと6ペンスの銀貨の歌。
主様の大切だった人が、何度か主様に歌って聞かせていた、と。]
(60) 2022/11/27(Sun) 14:11:07

【人】 人造生物 ユスターシュ

[そのときだった。]


「ミーシャ!!」
「おかあさん!!」


[駆け寄ってきた母親に飛びつく女の子。
ややあってから、追いついたらしい父親にも同じように飛びつく。]


……、よかったね。


[女の子の背中に安堵と共に、ぽつりと零して。
此方を振り向いた女の子に微笑って小さく手を振ってから。

それから、ご両親に深々と頭を下げて、少し足早にその場を立ち去ろうとする。

女の子のご両親が無事見つかって、ほっとしているのも嘘偽りのない事実。
…それでも、仲睦まじい彼女たちの姿には、思い出してしまうものがあって。
どうしようもなく、胸が痛くなってしまうから。
]
(61) 2022/11/27(Sun) 14:12:42

【人】 人造生物 ユスターシュ

[――ただ、それでも。


その場を立ち去ろうとする背中に聞こえた『ありがとう』という言葉は。
その言葉の温かさは、きっと忘れられない。]*
(62) 2022/11/27(Sun) 14:13:48

【人】 人造生物 ユスターシュ

[女の子たちと別れた後、街の中を見て回った。

広場で披露される歌や踊り、
街の画術師たちが心を込めて描いたという作品や
各地から集められたという美しい工芸品の数々。

そんななかでふと、目を引いたのが広場の片隅にちょこんと店を構えていたテント付きのワゴン]


……これは、花?


[ワゴンの台の上に置かれているのは、リボンや蝋で飾られた硝子の小瓶たち。
その中にはそれぞれ色とりどりの花が容れられていた。]
(63) 2022/11/27(Sun) 14:16:22

【人】 人造生物 ユスターシュ



綺麗……。


[掌に収まる大きさの小瓶を手に取りながら呟けば。
それを見つけた店主がすかさず近づいてきた。

なんでも、この小瓶たちは「ハーバリウム」というらしい。
色付けや乾燥させた草花を透明なオイルと共に封じたというそれはオイルの他にも微小な硝子粉が封じられているのか、
陽の光を受けてきらきらと輝いてみえた。

再度視線を移すのは、自分の掌の上の小瓶。
深い青色に染められたデイジーを主として青色で統一されたそれに、なんとなく影街のあのお店の店主さんを思い出して。

お祭りの後、次に会うときのお土産にいいだろうかと、それを買い求めることにする。]
(64) 2022/11/27(Sun) 14:17:51

【人】 人造生物 ユスターシュ



「あ、これおまけね」

え……?


[会計を済ませた後、店主さんから渡されたのはハーバリウムの小瓶がもう一つ。
来年に向けての試作品だと渡されたそれは薄紅色の小さな薔薇が入れられたもので。]


「この花には『感謝』って意味の花言葉もあるのさ。
男が持ってるのが恥ずかしいっていうなら、
誰かさんへの贈り物にするといいよ」


[そう言われてしまえば、返しようもなくて。
その日はそのまま、小さな可愛らしい硝子の小瓶を二つ、宿へと持ち帰ることになるのだった。]*
(65) 2022/11/27(Sun) 14:20:45
人造生物 ユスターシュは、メモを貼った。
(a24) 2022/11/27(Sun) 14:25:04

【人】 人造生物 ユスターシュ

―― 二日目 ――

[宿屋に帰った後、宿屋の主人に貰ったミニバラのバーバリウムをお礼に渡そうとしたら、呆れた顔をされてしまった。
(というより常連の人たちからはかなり笑われてしまった)

「そういうのはせめて薔薇が似合う相手に渡すものだ」
「いや違うだろこういうときは若い女だろ」

と、半ば酒の入った悪ノリも含みつつ、結局夜明け近くまで宿屋のご主人と常連の皆に諭されることになる。

そうして部屋に戻ったところで>>66]


うん?


[聞こえた物音とドアの下から差し入れられた封筒。
封筒を手にドアを開けても、恐らく姿は見えなかったかもしれない。]


…あ。


[あの人からだ、と思い当って表情を緩ませる。
中をと見れば、そこに入っていたのはウサギのイラストと>>0:286
その裏に寄せられたメッセージ。>>37>>38]
(75) 2022/11/27(Sun) 21:00:34

【人】 人造生物 ユスターシュ



わぁ……!


[ドメネクという家については何も知らなかったけれど。
でも、あのときの彼が「ファンより」と添えてこの絵を渡してくれたということは。

僕のことを見ていてくれた誰かがいた、ということだろう。
たぶん、あのときに。]


……。


[全然気がついていなかったことが申し訳ないやら
にもかかわらず可愛いイラストをいただけて嬉しいやら、
自分でも知らないあいだに見られていた気恥ずかしさも混ざって、
顔が耳まで赤くなる。…が、まずは。]


……ドメネクさん、か。
お会い出来たら、ちゃんとお礼言わないと。


[ひとまず、明日、探してみることにしよう。]
(76) 2022/11/27(Sun) 21:02:35

【人】 人造生物 ユスターシュ

―― 二日目/中央広場 ――

[そうして徹夜明け、少し眠い目を擦りつつ、
今日も屋根の上から朝日を眺める。

今日はお祭りの最終日。
今年のこの街の『美』の頂点が決まるとあって、よりいっそうの熱を感じる。

ここ数日ですっかり馴染みとなった宿屋の主人たちと挨拶を交わして(それとドメネク家について話を聞いて)から中央広場へ向かおう。

―――そうして。
辿り着いた中央広場は、今日も変わらず人が多い。

もしかしたら、昨日のように知っている人に会えるかもなんて、そんな予感がして此処にやってきたのだけれど。
そう上手くはいかないらしい。
というよりもこれだけ人が多いと、すれ違いの可能性は否めない。

ふらふらと、先日のおのぼりさんさながらにあたりを見回していると。
ふと、自分と同じようにぼんやりと道行く人を眺めている人影に気がついた>>37]
(77) 2022/11/27(Sun) 21:04:29

【人】 人造生物 ユスターシュ


…。


[少し背の高いその人が、なんとなく気になって。
少し首を傾げた後に、そっと、その人に近づけば。]


こんにちは。


[そっと、声をかけてみよう。
今、声をかけたその人が昨晩の絵を描いたドメネクさんだと僕はまだ知らないけれど
]*
(78) 2022/11/27(Sun) 21:06:22

【人】 人造生物 ユスターシュ

――二日目/夜――

[夜の帳が深くなってくる頃。

それでも、祭りの熱を帯びた空気は残り香となって、街の彼方此方に漂っているかもしれない。

それでも、その熱気も影街へと近づいていけば少しずつ冷めたものへ……或いは熱だけは変わらぬまま、淀むように空気が変わっていくのかもしれない。


今年のフェス……誰が美の女神様の寵愛を受けたのか、その行方は一先ず置いておいて。

初めてここを訪れていたときと同じく、影街の片隅にある店に僕は向かっていた。>>0:44
あのときと違うのは石畳を二本の脚で踏みしめて歩いていることと、…人間として生きた、ここ数日分の土産話ができたこと。]
(79) 2022/11/27(Sun) 21:11:59

【人】 人造生物 ユスターシュ



こんばんは。


[声を落としながら店の扉を叩く。
数日ぶりの店主さんの顔を見れば、少しはにかむように微笑って]


…本当に、ありがとうございました。
お祭りまでの数日間、とても楽しかったです。


[色々あったけれど、やっぱり思うことは]



この数日間、綺麗なものを沢山見ました。
美味しいものも、いただきました。
主様が若い頃を過ごしたこの街で、
沢山の人の『美』に触れられたんじゃないかって思います。


[実際は、この街にはまだ多くの未だ出逢えていない『美』や
表に出ていない『美』、或いは出逢うことなく影へと埋もれていった『美』もあるのだろう。]
(80) 2022/11/27(Sun) 21:14:19

【人】 人造生物 ユスターシュ



でも、何より。
にんげんのあたたかさに触れることができました。

……僕は、それが一番嬉しかった。


[歌うことを教えてくれた街の「怪人」や、
イラストを渡してくれたドメネクの家の人。
小さな女の子と、その家族。宿屋のご主人たち。

元の姿では、たぶん傍にいることも叶わなかった人たちの
彼らの優しさに触れることができた。]


―――…人間になれて、本当によかった。
(81) 2022/11/27(Sun) 21:17:42

【人】 人造生物 ユスターシュ



あ、それとですね。
これ、よかったらお土産です。


[そういって取り出したのは、昨日、購入した青いハーバリウムの小瓶>>。]


この青色を見てなんとなく店主さんのことを思い出したんです。
それに、きらきらしていて、本当に綺麗だったから。

だから、受け取ってもらえたら嬉しいな、って。


[上手く言い表せずに頬を掻きながら、
はにかむように微笑って、再度、彼女に青い小瓶を差し出した。]*
(85) 2022/11/27(Sun) 21:24:15

【人】 人造生物 ユスターシュ

[>>82少し上の空のその人にこくんと頷く]


はい!
僕、この街に来たのも、お祭りも初めてですけど、
とても楽しいです!

はじめてって、とても素敵だなぁって思います。
一昨日もここで、って…あ、いえ。

[こほんこほんと咳払いの後、それから小さく首を傾げて]


えっと…お疲れ、ですか?
それとも何か悩みごととか、でしょうか…?

いきなり不躾だったらごめんなさい。
でも、なんとなく気になったから。*
(87) 2022/11/27(Sun) 21:41:08

【独】 人造生物 ユスターシュ

/*
心残りの有無についてPCとPLで乖離が生じている(メタ的にいうと拾いたいものを拾いきれてない/拾えるとは言ってない)のと。

其れとは別にシメオンさんたちを見届けたいとか、ファントムさんとリリーさんとリュディガーさんに幸せになってほしいとかでこう、情緒がぐらぐらしてますね(楽しい)
(-135) 2022/11/27(Sun) 23:09:18

【人】 人造生物 ユスターシュ

[心残り、と言われたとき。>>100

…少しだけ、虚を突かれたような、
驚いたような顔をしたかもしれない。]


―――…。


[自分の胸元に片手を添えて
うーん?と微かに眉根を寄せて首を傾げる。]


…心残り、は。ないと思うんです。


[困ったような顔のまま、それでも
自分の中の気持ちを整理しながら言葉を紡ぐ。]
(113) 2022/11/27(Sun) 23:56:13

【人】 人造生物 ユスターシュ



この街に来なかったら、僕はきっと、
あの森でずっと独りぼっちでした。


[森の奥を覆う薄闇に紛れて、主様の屋敷跡に
身を潜めたままでいれば。
もっと、長く生きること"だけ"はできたかもしれない。


でも、それは主様に与えられた命が尽きるまで
ただ闇に身を隠して息をして眠るだけの生。
誰にも存在を認識させず、言葉を交わすこともできない。


――それは、本当に生きていると言えるのだろうか。
少なくとも、僕は生きてみたかった。
誰かの傍に、いたかった。
温もりを感じてみたかった


自分の産みの親の望みを叶えることも、
生みの親の仇を討つこともできなかった。
そんな『失敗作』の僕の大それた願いを、
目の前の店主さんは叶えてくれた。]
(114) 2022/11/27(Sun) 23:56:56

【人】 人造生物 ユスターシュ

[感謝はしている。寧ろしたりないくらい。
望まれたなら、残りの寿命の全てを差し出したいくらい。
それも本当。なのに。]


僕、この街でいろんな人に会いました。
沢山、親切にしてもらったんです。店主さんも含めて。
……さっき、店主さんに心残りはあるかって聞かれたとき。
沢山の人たちに、いっぱい親切にしてもらったのに。

「ありがとう」って言葉で返しきれないくらい、
とても嬉しかったのに。

僕、そんな人たちの誰にも、
ちゃんとお礼ができていないなって、思ったんです。

店主さんにだって。
…元々、お土産を買ったお金は店主さんに貰ったものだし
本当は、自分でお金を作って手に入れてくるべきだったのかなって。


[これが、心残りなのだろうか?
はじめてここに来たときは、こんな気持ちは知らなかった。
そしてそんな気持ちに驚く。]
(115) 2022/11/28(Mon) 0:00:33

【人】 人造生物 ユスターシュ



ちゃんとできてなかったと思うことはたくさんありますが。

でもね、僕の命、ちゃんと貴女に渡したいです。


[心残りがあることに気づきはしたけれど、
それでも約束を違えたいとかそういう気持ちはない。
いっそ、望まれるなら命を全部差し出してもいいくらい。

ただ、それだと店主さん以外にお礼ができなくなってしまうな、と。それだけが少し悩ましい。]*
(116) 2022/11/28(Mon) 0:07:10