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人狼物語 三日月国


129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】

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ロベリア『巫覡』 ロベリア

【独】 『巫覡』 ロベリア

「………そう」

選ばれなかったか。
(-1) 2022/02/27(Sun) 21:03:59

【独】 『巫覡』 ロベリア

「………」

まあボクも同じか。

今日は本当に選ばなかった。選べなかった。
無駄にしてしまったなと息を吐く。

元々絶対じゃないんだ、構わない。
(-2) 2022/02/27(Sun) 21:07:36

【人】 『巫覡』 ロベリア

「……………」

自分に扱えるものは教わったピストルのみ。
それを一応は手にしているものの特に動きはなく羊を眺めているだけだ。
(4) 2022/02/27(Sun) 21:26:44

【人】 『巫覡』 ロベリア

>>+3 ナフ
手招きする様に眉間に皺が寄る。
そのまま深いため息を零し君にゆっくりと近付く。

勿論他が動くならまだ手は出さない。

「…言っとくが、ボクは君を選んでいないからね」

だからと言って他に入れた訳でも無い。
結局選びきること無く時間が来てしまった。
(6) 2022/02/27(Sun) 21:40:04
ロベリアは、周囲を見回す。
(a0) 2022/02/27(Sun) 21:42:32

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 『巫覡』 ロベリア


「――そちら側の眺めは、どうだい?」
(-9) 2022/02/27(Sun) 21:45:26

【人】 『巫覡』 ロベリア

>>+7 ナフ
囁きには酷く顔を歪めた。
耳を押さえ逃げるように1歩後退する。

そんな問いかけを零さずとも分かっているだろう。
君とボクは、違うけれど同じなんだから。


「………ボクの番が来たら、答えてあげるよ」

他の人、動くみたいだしね。
邪魔するのもなんだから、そのまま少し離れ眺めている。
(10) 2022/02/27(Sun) 21:54:49

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

/* こんばんは!突然ですが前回ロベリアが来たのと同じ時間に訪問したいのですが、ご予定いかがでしょうか?
処刑ロールの方優先でのんびりやれたらと思いますが……
(-16) 2022/02/27(Sun) 22:20:47

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン


/*
テンガンPL様こんばんは。
こちらは特に特に問題ございません。
お声かけいただきありがとうございますね。
(-17) 2022/02/27(Sun) 22:27:01

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

コンコンコン。あなたの部屋の戸を叩く短いノック。
夜の訪問だが、テンガンは既に『死者』であって、狼の襲撃であるはずもない。

これはただの『ゲームに関係ない奇襲』のひとつだ。
手にはあなたが使ったものと似たスタンガン。他には何も持たない。

そうして、部屋の主の返事を待っている。

/* お返事ありがとうございます!対戦宜しくお願いします。
(-19) 2022/02/27(Sun) 22:43:36

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン

夜の訪問と言えば思い浮かぶのはひとつ。
自分は狼では無いからこそ余計にその答えが深く浮かんで。

自分でいい
と彼に告げた以上、深く抵抗をするつもりもなく、また適うとも思いやしないのだから、であれば大人しく死を迎える方が痛みも少なくていい。

ベッドの上から立ち上がり、警戒心も無く扉に近付く。

「開いてるよ。………アルレシャ? 」

ただ、もしかすると別人の可能性もあるから声はかけてみる。
それは扉近くから、いや、すぐ傍からの声だと君は気づけるはずだ。

ついでとばかりに手探りで部屋の明かりを付けた。
これで良く見えるだろう。姿も、表情も、その全てが。
(-22) 2022/02/27(Sun) 22:54:08
ロベリアは、何かを考えるような表情でナフへと近付く。
(a4) 2022/02/27(Sun) 23:04:55

【人】 『巫覡』 ロベリア

「………さっきの答えだけどさ、」

近付いてすぐ、ナフの肩辺りに自身の左手を置き美しき紅の双眸を見つめる。
それと同時に右手に握るピストルの安全装置を外した。

「――…
とっても最悪だよ


重ねた手の上、銃口を乗せてトリガーに指をかける。

「だからさ、無抵抗な君に一発あげるんじゃなくて……ボクは、
今度は
こうするよ。
……ただ他者を満たす為の存在なんて、歪んでるもの」

それだけ告げて、そのまま引き金を引いた。
その銃弾はロベリアの手の甲を貫いてナフの肩へ。
ピストルは弾かれたように音を立てて床に落ちた。

同じもの
なんだ。君の声がどうなんてボクには関係の無いこと。…ひとつ違えば、ボクは君だった。


「……ぐッ、ぅ……ふ、…………は、……はァ……ッ」

それを拾うこと無く痛みによる呻きを漏らしながらふらふらと後ろへ下がる。
まだ他にもこちら側がいるのだから、邪魔にならぬようにという訳だ。

弾が上手く貫通仕切っていればいいなと思考するが、そこまで確認する余裕も無い。

左の手首をもう片方の手で強く握りしめ、処刑が終わるまでナフの様子をじっと眺め続けていた。
(14) 2022/02/27(Sun) 23:10:10

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

まだ返事はしない。ドアに手をかけ、開く。
開いていくドアの隙間から見える姿は明らかに小さな姿ではない。
明るい室内で、テンガンはあなたを真っ直ぐ認識して。

体を滑り込ませ、電源を入れたスタンガンをあなたへ突き出す。
もしかするとあなたも認識して、対処ができるくらいの速さで。

当たっても当たらなくても、その動作を行ってからようやく返事をする。
「アルレシャはここには来ない。今日の襲撃先はここではない」
(-23) 2022/02/27(Sun) 23:30:41
ロベリアは、抵抗せずナフの行いを受け入れただろう。というよりもその考えが痛みによって浮かばずにいた。>>+15
(a5) 2022/02/27(Sun) 23:31:06

【独】 『巫覡』 ロベリア

赤が落ちる。ぽたり。ぽたりと穴の空いた左手から。
ぐっと口の端を噛み声が漏れるのを防ぐ。

自分でやったんだ、今はただ目の前の光景を見るだけ。

歪な事は承知だ。
それでもただ受け入れるだけのソレを見ていたくなかった。

………それだけだ。
(-24) 2022/02/27(Sun) 23:35:46

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン

「あれ、テンガ――……」

明かりがついた部屋からは君の姿はよく認識出来た。
だから視線は上に向いて、その名を呼ぼうと口を開いて。

バチバチッ とそれが発するスパークの輝きに気づいた。

焦りとともに後退しようとするも間に合わないだろう。
だってまさか、思いもしなかった。

このタイミングで君が来るなんて。

ッあ………………!!!?


痛い。
それがどれ程の衝撃を齎すものかは分からないが、ロベリアの体は一度壁にぶつかり、支えが無ければそのままその場に座り込むだろう。
(-25) 2022/02/27(Sun) 23:47:33

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

この電撃は、あなたが選んだものより少々、痛い程度だ。
動きは止めても意識は奪わない。
これで十分だと思った。

「部屋の鍵は、閉めておいた方がいい。……殺されても構わないと思っていたなら仕方ないが」
遠慮なく部屋に上がり込み、ドアを閉める。

座り込むロベリアに近づき、しゃがみ、手を伸ばす。
向かう先は首だ。……今日は、最初から手袋をつけてこなかった。
(-27) 2022/02/28(Mon) 0:02:19

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン

「ぅ………、ぁ………」

上手く舌が回らない。それから体も痺れている。
そこまで長い時間ではないとはいえ、こうも動けなくなるのかと理解を得る。

座り込んだ際に視線は床へと向いていたが、乱れた髪の隙間から君の姿を再度確認するように双眸を向けた。

その頃には伸ばされた手は首に触れているのだろう。

「まッ…………」

待って欲しい。そう口にしようとして動かすものの果たして上手く言えたかどうか。
(-31) 2022/02/28(Mon) 0:19:30

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

もう片方の手も空けて、あなたの首へ添える。
仕事を終えたスタンガンが床に転がった。

ここから押せば倒すこともできるだろうが、まだそうしない。
まだ、ほんの少し力を入れるだけだ。息もできるし、話すこともできるだろう。
すぐに終わらせる気はない。

「どうした。何か、問題でも」

じわ、じわ、と少しだけ力を込めて、また緩める。この手の感触を覚え込ませるように。
(-35) 2022/02/28(Mon) 0:55:09

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン

まだ残る体の痺れに君の行いを受け入れる以外出来ず。
君の思う通り押し倒すことなど容易だろう。

ほんの少し力がこもれば指先は小さく跳ねて。
冷たい床の感触がこの状況への恐怖を強くする。
自分で死ぬのはあんなにも恐れを感じなかったのに。


「…ぁ、あ………ここは、嫌……………」

我儘だろうか。煽るような行動をして殺しに来いと告げたくせにこの床の上で死ぬのを嫌だと思うことは。

首への力が緩まる度に怯えるように震えた吐息を零す。
君の手の感触が消えない。身が震えるのを感じた。

ボクは知っている。この感覚を。
苦しむボクを見るあの瞳を。…知っていた。


君は、どんな表情をしているのだろう。いつも通りかな。
その味はどんなものだろう。感じ取れるのだろうか。
(-38) 2022/02/28(Mon) 1:14:26

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

「……ここは?別の場所がいい、と」
冷たい床に押し付けるように、力を込める。
あなたの首に回す手だけは温かいまま。いつかと同じ。

なら駄目だ。
ここが嫌なら、都合が良い」
また少しだけ力を込める。

「考えていた。
君にはまだゲーム内での死の可能性がある。昨日までとは違い俺が先に殺した所で君は脱落しないから意味がない。かといって交渉も難しい。
だから」
さらに、力を込める。

「後の奴がどんな事をしようと関係ないように。
後から訪れるものが思い出せなくなるほど、君に強い印象を与えられれば。
君を本当の意味で殺したのは俺だけということにならないか」
また緩める。まだ意識を保っていて貰わなければ。

「それに君を殺すのは楽しそうだからな。機会を失ったままでいるのは勿体ない」
表情はいつも通り、変わらない。
しかし瞳に僅かな揺らぎがある。この感情は、火花のようだ。散る一瞬だけ目視できる、激しい色。
あなたの知る味だろうか。忌避感や苦痛や哀情を形が分からなくなるほど全部一つに固めて、別のラベルたのしいを貼って、それで身を削って出すような、この火の味は。
(-44) 2022/02/28(Mon) 1:41:32

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン

抵抗を知らぬ子供のように、君の熱を感じている。
そろそろ動ける頃だろうが……腕は垂れたままだ。

周りの音は何一つ耳に入らず、君の言葉だけがその身を支配するように深く耳に響いている。

「ぅ……、ッふ………ァ……………げほッ、はッ……」

幾度も繰り返す。
眩暈と目の前が暗くなる感覚と血が巡り酸素が体を回る感覚を。
繰り返している。君の手で。握られている。この命を。

怯えているのに。恐れているのに。
逸らせなくなってしまった。君の瞳から。

その変わらない表情を、翡翠色は見つめている。
何を言えばいいか分からなくて、口を開閉させる。
こんなにも熱烈な告白殺しを受けた事がないから。
…だから、問いかけのような言葉にも正しい答えは浮かばない。

いつもは薄く感じる君の味が、今は強く深く舌先に広がる。
この味はなんと表すのだろう。思案するも浮かばない。
君を、いや、世界をもっと知れば理解出来るだろうか。
……分かるのは、そのたのしいは自分の知るものではなく多くの感情を元に出来た君の持つひとつの味という事。

ごくりと、その味を飲み込むように喉を動かした。
(-50) 2022/02/28(Mon) 2:11:12

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

この手もまた、あなたの熱を感じている。
死なないで欲しい。

生きているあなたが苦しんで、あなたが死に近づけは近づくほど。ぼんやり何かが湧き上がってくるのを感じる。
この心を強く揺らすものが"楽しい"だと、認識していた。

「……もう終わらせてしまっても?」
今度はもっと喋りやすいよう、気道を塞ぐ指を退ける。
首にはもう跡が残っている。これくらいあなたにとって刻み付けられていたらいいと思いながら、緩めた親指で跡をなぞる。

合う目に罪悪感よろこびが湧く。今現在の苦しみとして自分がリンクするのだろう。それは悲しいうれしいから。きっと忘れないでくれる。

今度はしっかりとした返答があるまで待っている。
言葉にすることは難しいと知っていた。よくわからない気分になったな、ということはよくある。
ここ数日は特に、あなたが手を伸ばして握ってくる時など。
(-55) 2022/02/28(Mon) 2:52:47

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン

君の思いが舌を伝って響いてくる。
微かに感じたそれは気の所為だろうか、それとも。

首に残る跡を自分では確認できないが、なぞるその指がそこに残る君の存在を示していた。

何もせずにただ体の一部として存在していた腕は漸く動かされる。
そのままゆっくりと君の頬に手を伸ばし、拒むことが無ければその両頬に軽く添えられるだろう。

……………テンガン


涙が頬を伝う。
どうして泣いているのかは自分でもよく分からなかった。

君の感情が一つに固まって別のものであることを、もっと正しく理解出来ればいいのに。表情には浮かばぬそれがボクの胸に強く突き刺さるように心へ残るんだ。知りたいな、全てを。求めてしまう、君の熱を。君自身を。


…ふ、ふふッ………好き、なんだ


変なの。嫌いだって、大嫌いだって思ってたのにな。
でも触れて、縋って、君がくれたものが愛しいと感じた。
歪んでいるだろうか。この思いは。


……いいよ、君の熱だけを……
覚えてる


頬に触れることが叶っているならば、その片方の手は君の髪を撫でるように動かされるだろう。
君を見つめる瞳は蕩け、僅かにこぼれる吐息は熱混じりに吐き出されている。
(-58) 2022/02/28(Mon) 3:29:51

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

「……アンタは迷子なんだなー、きっと」

自分で答えが出せないから。
だからこそ他者を求めるのだろう。
そしてそれはあなただけに限った話ではなく。
道に迷ったら人に聞くしかないもんな。


払われないのならば背は摩ったままに。
揺れる黒髪を、表情を、横目で捉えて。

「……でも、選択肢はちゃんとあるんだな?
 その、彼? ってヤツがいてー……いるなら、独りじゃないンなら一緒に考えればいいじゃん」

選択と、迷いと……それらが奏でるあなたの葛藤の音は。
ここに居る誰よりも人間らしいな、と感じた。
だから無様だなんて思わないし考えすらない。


「俺は逆に、大事な人と離れ離れで独りぼっち。
 いつでも二人でいるのが当たり前だったから。
 ……自分一人って、こんなに何も出来ないなんだなって、」

くすり、笑う。
自嘲を含んだ音で。


「だからー……えっと、二人ならできる事、沢山なんじゃないか?
 アンタがどうなれるかは、アンタとその彼ってヤツ次第……だと思う、俺は」
(-62) 2022/02/28(Mon) 5:57:59

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

「…………迷子、か」

そうかもしれない。罪を食らったあの日から迷い続けていた。
これでいいのかと、このままでいいのかと。
それでも、そうでなければ自分は今生きていなかったから。

「…うん、そう……だね」

果たしてそこまで縋ってもいいのだろうか。
…縋り続けて、邪魔にならないだろうか。
でももう、あの熱を離せる気はしない。


君が摩る手を感じながら目を閉じる。
君の言葉を、黙って聞いていた。

「………もう少し、考えてみる。
大丈夫、自分では死なないよ」

息がしづらいけど、苦しいけど。
生きているのだから、迷う事など当たり前なんだ。

「自分では、ね」

小さな笑みを浮かべる。
その笑みがどういうものかは、きっと君には分からない。
(-67) 2022/02/28(Mon) 11:57:52
ロベリアは、手の穴を見つめ息を吐く。その後は静かに処刑室を後にしたことだろう。
(a20) 2022/02/28(Mon) 17:59:27

【独】 『巫覡』 ロベリア

「……………………ふ、つうに……痛い」

血痕が落ちぬように袖で手を隠し、もう片方の袖もそこに添える。
ほら、お掃除大変だしね。……あとで治療のお世話になろう。
(-93) 2022/02/28(Mon) 18:01:42

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

あなたに分からないことが、テンガンに分かるわけもない。
そんな風に手を伸ばす理由だって。
拒まず、自分が受け入れている理由も。

両手を首から離すことはないから、その涙も流れるままになるだろう。
例えばこの涙が恐怖から流れるものだったなら、想定通りだった。
返答はもっと、泣き喚いて拒絶するものを想像した。あるいは早く終わらせろと言うか。

「……、なぜ?」
首を絞める両手に力を込める。今度は強く、最期まで緩めもしないで。
こちらの疑問に返答はできないだろう。

なぜそんな目でこちらを見ることができる。
なぜこんな風に触れることができる。
そうされると、とても好きだ説明できない感覚と思ってしまうし、余計"楽しく"思ってしまう。


ああ、でも。笑い返そうと思えば、そうすることもできるから。
中身の伴わない形だけの笑顔を向ける。
楽しませてくれたあなたに届くよう祈って。

「そういえば、全ては守れないが……これで多少は嘘つきでなくなるか」
(-100) 2022/02/28(Mon) 19:08:30

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン

何故。…何故か。

そう思ってしまったから。そうしたくなったから。
それ以上の理由が必要だろうか?
君に触れる度に、愛おしいと感じるんだ。


勿論考えたところで声にはならない。声を出せない。
涙は重力に従って頬を滑り落ち、拭われることもない。
小さな呻きと吐息のみが喉から漏れ出て、それはやがて音を無くす。
同時に跳ねていた指先は君の頬を傷付けてしまうかもしれない。

ああ……君の熱だけがボクを生かす殺す


目の前が暗くなる。今度こそ、暗闇は光を灯さずにいるのだろう。最後に見えた笑顔は形だけとしても、何だか嬉しく感じてしまった。
何も見えない。けれど君だけを感じている。…気がする。


はくはくと最期に口を動かす。多分もう、持たないから。
目を閉じて、緩やかな笑みを浮かべたまま終わろうか。
君の名を呼ぶ音は、空気に混じり消えてしまった。


人が意識を失うのにそう時間は必要無い。
だから腕は座り込んだ時と同じように垂れて、それ以上は動くことも無い。

今君の前に有るその体は、命の音を刻んでいない。
君の手が外れればその身は容易に傾き、冷たい床へと落ちるだろう。

目が覚めた時、一番に思うのは君の事。
消えない感覚が刻まれた首に触れ、微笑みを零すのだ。
(-106) 2022/02/28(Mon) 19:47:58

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

……こうして人を殺すことは、初めてではない。
もう死んだと思ったら続ける必要がないことを知っている。この感覚は正しい。

しかし、少しだけ長く掴んだままでいて、それで結局完全に手を離すことはなかった。自分の側に引き寄せ、ロベリアの体は冷たい床から遠ざかる。
名前を呼ばれたように見えたのは気の所為だろうか。


このままここに置いておこう、とは思わなかった。
そうしても意味がない。
死体を隠しておけるのならきっとそうしただろうが。

笑みを浮かべたままのロベリアを抱き上げて、立ち上がる。

この行為がどれだけあなたの心に残ったのか、まだわからない。
(-110) 2022/02/28(Mon) 20:18:45

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

葛藤の内容までを知ることは出来ない。
出来ないけれど、出来ないなりに思ったことはある。

「普通でありたい、については安心しな。
 俺なんかよりずっとまともだよ、……アンタ」

「……ってこの言い方じゃ別に、安心はできねえか」

あんな事はやめてくれと釘を刺そうとした所だった。
そう言うんならいいか、と自分を納得させて。

笑みの理由もやっぱり、わからないけど。

「…………、おうよ、がんばれ」

摩っていた方の手であなたの頭を軽く撫で、その場を離れ。
蹴り飛ばしたピストルを拾い上げる。弾の確認をして。
安全装置を付けてから……あなたの方へと差し出して。

「ま、どの道、俺の前ではやらせないけどな」

これからあなたの身に何が起こるかなど知らない。
知らないけれど、知らないなりに。
身を案じるくらいはしててもいいよな、と。
もう一度くすり、笑った。
(-126) 2022/02/28(Mon) 23:00:27